平成25年第4回定例会h25.12.10-12

平成25年
第4回定例会
新上五島町議会会議録
平成25年12月10日~12月12日(3日間)
新上五島町議会
会
議
録
目
次
会期日程 ····································································
3
上程案件及び処理結果 ·························································
〃
第1日目(12月10日)本会議
出席議員
·································································
5
欠席議員
·································································
〃
説明のため出席した者の職氏名
·············································
6
·························································
〃
·································································
7
議会事務局出席者
議事日程
一般質問要旨表
···························································
会議録署名議員の指名
·····················································
10
·······················································
〃
··································································
〃
会期の決定について
諸報告
8
町政一般質問について
·····················································
22
本村敦彦議員
···························································
〃
中野千尋議員
···························································
36
坪井泰助議員
···························································
48
増田忠彦議員
···························································
59
第2日目(12月11日)本会議
出席議員
·································································
71
欠席議員
·································································
〃
説明のため出席した者の職氏名
·············································
72
·························································
〃
·································································
73
議会事務局出席者
議事日程
一般質問要旨表
···························································
町政一般質問について
74
·····················································
75
荒木祥司議員
···························································
〃
住屋良儀議員
···························································
86
平成25年度新上五島町一般会計補正予算(第5号)
·························
平成25年度新上五島町国民健康保険特別会計補正予算(第2号)
平成25年度新上五島町介護保険特別会計補正予算(第2号)
············· 120
················· 121
平成25年度新上五島町国民健康保険診療所特別会計補正予算(第3号)
平成25年度新上五島町診療所特別会計補正予算(第2号)
平成25年度新上五島町簡易水道特別会計補正予算(第3号)
······· 123
··················· 124
················· 125
平成25年度新上五島町ターミナルビル特別会計補正予算(第2号)
平成25年度新上五島町農業共済事業特別会計補正予算(第2号)
- 1 -
99
··········· 129
············· 130
第3日目(12月12日)本会議
出席議員
································································· 133
欠席議員
·································································
説明のため出席した者の職氏名
議会事務局出席者
議事日程
〃
············································· 134
·························································
〃
································································· 135
新上五島町空き家等の適正管理に関する条例の制定について
新上五島町椿油研究試作施設条例の制定について
新上五島町つばき木工房条例の制定について
議案第127号
··················· 136
····························· 143
································· 151
新上五島町つばき木工房条例の制定に対する修正案
··········· 157
新上五島町福祉医療費の支給に関する条例の一部を改正する条例について
新上五島町簡易水道事業給水条例の一部を改正する条例について
······· 159
··············· 162
鯛ノ浦・長崎航路高速船の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例につ
いて
···································································· 164
新上五島町社会教育委員に関する条例の一部を改正する条例について
奈良尾地区統合簡易水道整備工事請負契約の変更締結について
··········· 168
················· 170
有川地区統合簡易水道整備工事(電気)請負契約の変更締結について
··········· 171
指定管理者の指定について(赤尾区コミュニティセンター)
··················· 174
指定管理者の指定について(太田区コミュニティセンター)
··················· 175
財産の無償譲渡について
··················································· 176
消防救急無線デジタル化整備工事請負契約の締結について
各委員会の閉会中の所管事務調査について
······················183
··································· 186
- 2 -
平成25年新上五島町議会第4回定例会
会
1.会
期
期
日
程
表
12月10日~12月12日(3日間)
2.会期日程
日
程
月
日
曜日
種
別
開議時刻
第1日
12月10日
火
本会議
午 前 10時
第2日
12月11日
水
本会議
午 前 10時
第3日
12月12日
木
本会議
午 前 10時
内
容
・開
会
・会議録署名議員の指名
・会期の決定
・諸報告(議会報告、招集挨拶、行
政報告)
・一般質問
・散
会
・一般質問
・議案(第117~124号)
議案の上程説明、質疑、討論、採
決
・散
会
・議案(第125~127号)
・発委(第1号)
・議案(第128~137号)
議案の上程説明、質疑、討論、採
決
・各委員会の閉会中の所管事務調査
について
・閉
会
平成25年第4回定例会上程案件及び処理結果
議案案件
番号
件
名
元号
年
月
日
処理結果
議
案
117
平成25年度新上五島町一般会計補
正予算(第5号)
平成
25
12
11
原案可決
議
案
118
平成25年度新上五島町国民健康保
険特別会計補正予算(第2号)
平成
25
12
11
原案可決
議
案
119
平成25年度新上五島町介護保険特
別会計補正予算(第2号)
平成
25
12
11
原案可決
平成
25
12
11
原案可決
平成
25
12
11
原案可決
議
案
120
平成25年度新上五島町国民健康保
険診療所特別会計補正予算(第3
号)
議
案
121
平成25年度新上五島町診療所特別
会計補正予算(第2号)
- 3 -
議
案
122
平成25年度新上五島町簡易水道特
別会計補正予算(第3号)
平成
25
12
11
原案可決
議
案
123
平成25年度新上五島町ターミナル
ビル特別会計補正予算(第2号)
平成
25
12
11
原案可決
議
案
124
平成25年度新上五島町農業共済事
業特別会計補正予算(第2号)
平成
25
12
11
原案可決
議
案
125
新上五島町空き家等の適正管理に関
する条例の制定について
平成
25
12
12
原案可決
議
案
126
新上五島町椿油研究試作施設条例の
制定について
平成
25
12
12
原案可決
議
案
127
新上五島町つばき木工房条例の制定
について
平成
25
12
12
修正部分
を除く
原案可決
議
案
128
新上五島町福祉医療費の支給に関す
る条例の一部を改正する条例につい
て
平成
25
12
12
原案可決
議
案
129
新上五島町簡易水道事業給水条例の
一部を改正する条例について
平成
25
12
12
原案可決
議
案
130
鯛ノ浦・長崎航路高速船の設置及び
管理に関する条例の一部を改正する
条例について
平成
25
12
12
原案可決
議
案
131
新上五島町社会教育委員に関する条
例の一部を改正する条例について
平成
25
12
12
原案可決
議
案
132
奈良尾地区統合簡易水道整備工事請
負契約の変更締結について
平成
25
12
12
原案可決
議
案
133
有川地区統合簡易水道整備工事(電
気)請負契約の変更締結について
平成
25
12
12
原案可決
議
案
134
指定管理者の指定について(赤尾区
コミュニティセンター)
平成
25
12
12
原案可決
議
案
135
指定管理者の指定について(太田区
コミュニティセンター)
平成
25
12
12
原案可決
議
案
136
財産の無償譲渡について
平成
25
12
12
原案可決
議
案
137
消防救急無線デジタル化整備工事請
負契約の締結について
平成
25
12
12
原案可決
発
委
1
議案第127号 新上五島町つばき
木工房条例の制定に対する修正案
平成
25
12
12
原案可決
- 4 -
第
1
(12月10日
日
火曜日)
目
平成25年第4回新上五島町議会定例会会議録(第1号)
招集年月日
平成25年12月10日
招集の場所
開
会
の
日
時
及
び
宣
告
議
場
開
会
平成 25 年 12 月 10 日 10 時 00 分
議
長
中
山
正
和
散
会
平成 25 年 12 月 10 日 15 時 58 分
議
長
中
山
正
和
休
憩
10時51分
~
11時00分
11時59分
~
13時00分
13時54分
~
14時05分
14時54分
~
15時05分
応(不応)招議員並びに欠席議員
議席
番号
氏
出席
欠席
出欠
議席
番号
裕
○
2
名
15人
1人
氏
名
出欠
河
内
一
彦
○
1
大 志 保
3
住
屋
良
儀
○
4
本
村
誠
二
○
5
大
谷
恵
次
○
6
増
田
忠
彦
○
7
坪
井
泰
助
○
8
川
口
正
康
○
9
中
野
千
尋
○
10
野
中
誠
藏
×
11
浜
田
新
一
○
12
本
村
敦
彦
○
13
荒
木
祥
司
○
14
法
村
正
樹
○
15
前
田
あ お い
○
16
中
山
正
和
○
2
番
内
一
3
番
屋
良
会議録署名議員
河
- 5 -
彦
住
儀
地方自治法第 121 条により説明のため出席した者の職・氏名
職
名
町
氏
名
職
名
氏
名
長 江
上
悦
生 副
町
長 小
川
秀
樹
長 道
津
利
明 消
防
長 中
野
耕
三
者 渡
辺
綱
二 行財政改革担当理事 松
尾
愼
介
総 合 政 策 課 長 石
田
信
明 総
長 堀
江
英
生
財
長 堀
江
一
弘 まちづくり推進課長 前
田
芳
朗
観 光 物 産 課 長 中
島
紀
昌 税
福 祉 長 寿 課 長 峯
脇
健 康 保 険 課 長 浜
辺
文
郎 環
境
水
道
課
長 築
地
政
次 土
建
築
課
長 法
村
栄
三 水
農
林
課
長 下
山
総 合 窓 口 課 長 小
柳
学 校 教 育 課 長 濱
若
松
支
所
有
川
支
所
教
会
育
計
管
政
理
課
泉 こ
務
課
務
ど
課
も
課
長 小瀬良
清
長 荒
木
宣
貴
課
長 平
田
竹
喜
木
課
長 石
司
貴
英
産
課
長 石
司
泰
栄
透 財 産 管 理 課 長 松
竹
哲
也 世 界 遺 産 推 進 室 長 近
藤
恭
明
﨑
健
也 生 涯 学 習 課 長 西
川
義
男
長 谷
川
厚
静 新 魚 目 支 所 長 岩
本
富士枝
長 田
本
耕
一 奈 良 尾 支 所 長 宮
﨑
昭
敏
若 松 診 療 所 事 務 長 山
本
一
光 新魚目診療所事務長 原
重
光
清
職務のために議場に出席した者の職・氏名
局
議
会
班
主
長 浦
田
重
利 議
査 元
山
義
智
- 6 -
会
班
係
長 前
田
剛
平成25年新上五島町議会第4回定例会
議事日程(第1号)
平成 25 年 12 月 10 日 (火)午前 10 時開議
日程第1
会議録署名議員の指名
日程第2
会期の決定について
日程第3
諸報告
日程第4
一般質問について(4名)
本村
敦彦議員
質問要旨(別紙のとおり)
中野
千尋議員
〃
坪井
泰助議員
〃
増田
忠彦議員
〃
- 7 -
平成25年新上五島町議会第4回定例会
一般質問発言順序及び質問要旨表
No.1 発言者
質 問
事
本
村
敦
彦
項
議員
質
問
の 要
旨
1. 新年度 予算編成 に ①新年度予算編成の基本方針と重点施策について。
ついて
②産業振興施策について。
・水産業
・観光
③組織機構改革について。
No.2 発言者
質 問
事
中
項
野
千
尋
質問の相手
町 長
町 長
町 長
議員
質
問
の 要
旨
1. 長寿社 会への施 策 ①地域包括ケアシステム構築へ向けての取り組みは。
について
・認知症施策について
・在宅医療、介護の推進について
・地域支援事業の充実について
②往診専門として医師、看護師を配置した在宅医療の
体制はとれないのか。
③新魚目診療所は無床化して 3 年目を迎えた。2 階部
分をリハビリテーション施設として整備し、地域住民
の機能回復治療に活用できないのか。
- 8 -
質問の相手
町 長
町 長
町 長
No.3 発言者
質 問
事
坪
井
泰
助
項
議員
質
問
の 要
旨
1. 森林の 整備 につ い
本町の森林整備計画によると、総面積 21,398ha の
て
内、森林面積は 17,260ha と 81%を占めている。その
中で民有林は 16,722ha、そのうちヒノキを主体とし
た人工林は 6,161ha、人口林率は 37%であるが、手入
れが必要な林が 4,133ha と 67%を占め、今後保育間
伐を適正に実施していくことが重要であるとあります
が、現況はどうなのか。又、今後どのように整備され
ていくのか伺います。
2.椿特区について
町の花木でもあるつばきが島のいたる所に自生し、
実は特産物の椿油の原料であり町民の収入源ともなっ
ています。町では「つばきアイランドプラン」に基づ
き、つばきの植栽やつばきの天然林改良を行うと共
に、つばき林育成管理のための路網整備を進め、特
用・林産資源をさらに活用する体制を整えることも必
要とあるが、椿特区特典が、どのように活用されてい
るのか伺います。
3.林業振興策につい
国内総生産の内、林業生産は 0.1%であるといわれ
て
ています。そのような状況で、本町においても林業の
所得を上げることは、至難の業であろうと考えます
が、森林に対する国民の、もっとも大きな期待は「二
酸化炭素を吸収することにより地球温暖化を防止する
働き」であるそうです。であるならば、積極的に林業
振興に取り組み、全国に発信する島、そのような町を
目指してはと考えますが、如何でしょうか。
No.4 発言者
質 問
事
増
項
1.防災体制について
2.教育環境について
田
忠
彦
質問の相手
町 長
町 長
町 長
議員
質
問
の 要
旨
①大雨災害や土砂災害が予想される場合の防災態勢に
ついて。
②警戒情報が発令された時の警戒態勢は。
③避難に支援が必要な高齢者や介助者の避難計画は今
後必要になるのでは。
①ICT教育について。
②学校給食でアレルギーを持つ子供に対する安全策に
ついて。
- 9 -
質問の相手
町 長
町 長
町 長
教育長
教育長
平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
=午前10時00分
開会=
○議長(中山正和君)
ただいま出席議員は 15 名であります。
定足数に達しておりますので、ただいまから平成 25 年新上五島町議会第 4 回定例会
を開会いたします。
お手元に配付の議事日程第 1 号により、直ちに本日の会議を開きます。
日程第 1「会議録署名議員の指名」を行います。
本定例会の会議録署名議員は、会議規則第 127 条の規定により、2 番
3番
河内一彦議員、
住屋良儀議員を指名いたします。
日程第 2「会期の決定について」を議題といたします。
お諮りいたします。
本定例会の会期は、本日から 12 月 12 日までの 3 日間にしたいと思います。これに御
異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
異議なしと認めます。
したがって、本定例会の会期は本日から 12 月 12 日までの 3 日間と決定いたしました。
日程第 3「諸報告」を行います。
初めに、議長より諸般の報告をいたします。
まず、第 3 回定例会以降の議会関係会務報告につきましては、1 ページに記載してお
りますので御了承願います。
次に、長崎県離島振興市町村議会議長会並びに長崎県町村議会議長会の連名で、去る
11 月 13 日に本県選出国会議員各位へ、また、11 月 18 日に長崎県知事に対しそれぞれ
要望書を提出いたしました。本町の要望事項につきましては、別紙資料 2 ページから 6
ページにかけて掲載しておりますので御参照願います。
次に、去る 8 月 27 日、長崎市において長崎県後期高齢者医療広域連合議会、平成 25
年 8 月定例会に出席しましたので、その内容を報告いたします。
まず。議会配付資料 7 ページの経過等の報告事項をごらん願います。この資料につき
ましては、平成 25 年 2 月 18 日開催の定例会以降における広域連合の主要な事項につい
て記載しておりますので、後ほど御参照願います。
なお、今回は議員の辞職による議会運営委員会委員の選任も行われましたが 、その構
成については省略いたします。
長崎県後期高齢者医療広域連合議会定例会の議題について、その経過を御報告いたし
ます。
まず、14 ページの同意議案第 1 号、副広域連合長の選任につき議会の同意を求める
ことについて審議を行いました。本件につきましては、大村市長の松本 崇副広域連合長
- 10 -
平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
の任期が、去る 7 月 5 日付をもって満了したことから、引き続き同氏を選任するもので
あり、全会一致で同意されました。
次に、15 ページの議案第 9 号、平成 24 年度長崎県後期高齢者医療広域連合一般会計
歳入歳出決算及び 17 ページ議案第 10 号、平成 24 年度長崎県後期高齢者医療広域連合
後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算につきまして一括審議を行いました。
まず、15 ページの一般会計につきましては、歳入総額が 2 億 7,523 万 8,715 円、歳
出総額は 2 億 6,330 万 9,179 円で、歳入歳出差引額は 1,192 万 9,536 円となっておりま
す。
決算の内容について、歳入においては広域連合の運営に係る構成市町からの分担金を
初め医療費乖離市町の保険料軽減に係る国、県の交付金及び財政調整基金の取り崩し及
び平成 23 年度からの繰越金などが記載されております。
次に、歳出においては、議会開催のための経費、派遣職員の人件費、財政調整基金へ
の積立金及び国、県からの受け入れた負担金の特別会計への繰り出しが主なものであり
ます。
次に、17 ページの後期高齢者医療特別会計につきましては、歳入総額が 2,081 億
7,934 万 7,068 円、歳出総額が 2,035 億 2,072 万 4,831 円で、歳入歳出差引額は 46 億
5,862 万 2,237 円となっております。
決算の内容については、18 ページの歳入においては、保険給付費の財源となる市町 、
国、県の負担金、支払基金の交付金に加え、不均一賦課保険料の軽減に係る一般会計か
らの繰入金、財政調整基金、後期高齢者医療制度臨時特例基金からの繰入金が主な収入
として記載されております。
21 ページの歳出につきましては、総務費におけるレセプト点検及び電算処理システ
ムに係る経費、保険給付費における各種保険給付費、保険事業費における健康診査その
他健康保持促進に係る経費、財政調整基金及び後期高齢者医療制度臨時特例基金への積
立金などが主なものであります。
この議案に対し、23 ページ、健康保持増進事業のうち、県内市町への健康診査業務
委託について、各市町の受診率にばらつきがあることについての分析及び今後の方針に
ついて質疑がありました。この件については、受診促進のために市町の広報紙への掲載
依頼及び制度パンフレットの中で、健康診査事業について説明をしています。
また、5 月と 8 月に勧奨通知を各個人宛てに発送するとともに、訪問指導の受診にお
いて各対象者に審査のお知らせをしております。
なお、受診率については、年度当初 13%の目標に対し 13.51%と目標を達成しており、
今後もこの目標を超えるように構成市町とともに努力したいとの回答がありました。
その他、諸々議論がありましたが省略しまして、議案第 9 号及び議案第 10 号ともに
全会一致で認定されました。
以上、議案審議の後、1 名による一般質問が行われ、現在の後期高齢者医療制度の運
- 11 -
平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
営状況に関する認識についてほか 2 件の質問がありましたが、その応答については省略
いたします。
このたびの会議につきましては、今回お手元に配付の資料のほか議案集、会議録等事
務局に備えておりますので、詳細を知りたい方は後ほど御参照ください。
これで、長崎県後期高齢者医療広域連合議会、平成 25 年 8 月定例会についての報告
を終わります。
次に、総務、文教厚生及び経済建設常任委員会においては、議会閉会中の所管事務調
査を実施しております。各委員会から調査結果の報告を受けたいと思います。
なお、調査結果報告書につきましては、その写しをお手元に配付いたしております。
それでは最初に、総務常任委員会の報告を受けることにいたします。
○7番(坪井泰助君)(登壇)
皆様、おはようございます。
閉会中の所管事務調査報告をいたします。
新上五島議会議長
中山正和
様
新上五島町議会総務委員会委員長
坪井泰助
本委員会は、議会閉会中に所管事務調査を終了しましたので、その結果を 、会議規則
第 77 条の規定により報告をいたします。
1.調査日時
(1)平成 25 年 11 月 5 日(火)午後 1 時 35 分~午後 3 時 30 分
(2)平成 25 年 11 月 6 日(水)午前 10 時 00 分~午前 11 時 50 分
2.調査場所
(1)福岡県糟屋郡志免町
(2)福岡県田川郡川崎町
3.調査目的
議会基本条例を初め、報告会などについて先進地の実情と課題について調査し、住民
皆様との議会のあり方、開かれた議会の実践に資することを目的として調査研修を行っ
た。また、議会活性化の見地から議会活動(委員会活動)についても意見交換を行った。
4.調査項目
・議会報告会について
・報告会以外での取り組みについて
・委員会活動や研修などの実施状況について
5.調査出席者
(1)志免町議会・志免町議会事務局
(2)川崎町議会・川崎町議会事務局
本町から
新上五島町議会総務常任委員会委員
5名
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平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
議会事務局
村山係長
以上です。
調査結果は、志免町と川崎町を対比的に表にしておりますので、後で御一読いただけ
ればと思います。
7 番目の総括についてのみ朗読で報告といたします。
今回の調査において、住民皆様への議会としてのアプローチに対するそれぞれの取り
組みは、議会基本条例を初め、後発となった我々にとって大いに参考となるものであっ
た。
その基本的な精神は、議会が主体的にみずからを改革するというものである。行財政
改革にいまだ完成型はなく、それを進めることを成長と捉えるならば、住民皆様の意識
の移り変わりとともに議会みずからも従来のチェック機能 から発信・提言、さらには政
策の立案・施行に深く携わる者となるべく成長していくべきである。そのための一つの
アプローチとして「開かれた議会」を目指すこの二つの議会の真摯な取り組みは、有益
な事例といえる。
我々は、この二つの議会が経験していない合併を選択し、住民の声によ り解散や大幅
な定数削減に取り組んできた。しかし、これらの多くは、環境の変化などの、いわゆる
「外の力」によるものである。「内なる力」、議会・議員みずからが主体者として成長
のための改革に挑戦していくことが、議会の存在意識を高めるとともに、何より 「住民
目線」による協働のまちづくりにつながるものと考えます。
合併 10 周年の節目を迎え、次世代の議会にその成長のバトンを渡すべく、みずから
のための改革に不断の努力を重ねていかなければならない。
以上のように確信をいたしました。
以上をもって報告とさせていただきます。(降壇)
○議長(中山正和君)
以上で総務常任委員会の報告を終わります。
次に、文教厚生常任委員会の報告を受けることにいたします。
○9番(中野千尋君)(登壇)
おはようございます。少し声がかれており申しわけございません。
文教厚生常任委員会は、議会閉会中に所管事務調査を終了しましたので、その結果を
会議規則第 77 条の規定により報告します。
報告書の朗読をもって報告にかえさせていただきます。
1.調査日時
平成 25 年 10 月 31 日
午前 9 時 24 分から午後 3 時まで
2.調査場所
島根県大田市役所内議会委員会室及び大田市大森町「石見銀山遺跡」
3.調査項目
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平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
世界遺産「石見銀山遺跡とその文化的景観」の保全と活用について
4.調査出席者は報告記載のとおり
大田市職員
本委員会委員
本町執行部及び議会事務局であります。
5.調査結果
(1)大田市の概要は記載のとおりでございまして、大田市は島根県の東西の中央部に
位置し、県央の拠点都市として期待されている地域であります。特に本地域の中央部に
は、平成 19 年に世界遺産に登録された石見銀山遺跡があり、石見文化と出雲文化が混
在する文化的共通性を持ち、古くからの歴史を今に伝える史跡や文化財が点在していま
す。
(2)石見銀山遺跡の概要及び保全・活用策
①「石見銀山遺跡とその文化的景観 」は前近代に比重を置く銀鉱山遺跡であり、約
400 年にわたって採掘されてきた日本有数の鉱山で、鉱山遺跡の全体像が交流と技術、
また環境に負荷をかけることの少ないアジア的な鉱山遺跡の顕著な保存例として世界遺
産に登録された。
②国内法での保護については、史跡・重要文化財・重要伝統的建造物群保存地区の 3
種で行われており、核心地域、緩衝地帯を設定しております。
③保存管理については、大田市が文化財保護法に基づく史跡の管理団体として指定さ
れ、島根県と大田市は保存管理委員会を共同で設け、文化庁の指導を受けながら取り組
んでいる。
④来訪者の増加が予測されることから、受け入れ 体制の整備として、パーク・アン
ド・ライド方式による交通対策を開始し、住民による石見銀山大森町住民憲章の制定、
大森町内における出店マナーの制定などが行われ、穏やかさとにぎわいの両立を目指し
た地域づくりが進んでいる。
⑤石見銀山基金は、平成 20 年 3 月から石見銀山行動計画に基づく、住民団体等が行
う保全・活用の活動支援を目的として募金活動が始まり、民間募金と県市拠出金を合わ
せて、平成 24 年 3 月末で 3 億 4,000 万円に達した。この基金は平成 23 年からNPO法
人石見銀山協働会議が運営主体となっており、文化財など修理、景観保全活動、情報発
信活動、遺跡の維持・保全活動や伝統文化の継承、市内小中学校での石見銀山学習など
へ助成を行っている。
⑥世界遺産センターは、石見銀山の歴史と技術を紹介する展示や鉱山の調査 ・研究セ
ンターとして最新の調査結果を公開していく施設である。また、体験学習施設では、よ
り深く石見銀山を体験できるさまざまなプログラムを実施している。
センター及び駐車場の全体事業費は約 12 億 1,500 万円で、財源は国庫補助金・過疎
債を充てている。また、世界遺産センターがある大森地区から 7 キロメートル離れた鞆
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平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
ヶ浦地区に既建造物を活用して、サテライト施設を平成 22 年から 23 年に事業費約
4,200 万円で整備している。この施設により、広範囲に及ぶ遺跡を効果的にガイダン ス
することができる。
⑦修景整備事業としては、世界文化遺産審査機関ICOMOSから指摘された大森の
町並みの電線を、平成 18 年から 21 年にかけて、事業費 6 億 5,600 万円で埋設した。
サイン整備については、基本計画に基づいて実施しており、材質は石や木、鋳物など
いろいろな種類が使用されている。
⑧観光客数は、世界遺産登録された前年で約 40 万人、登録された平成 19 年は約 71
万人となり、一番多かった平成 20 年は約 81 万人であった。平成 24 年には約 43 万人と
落ち着いてきている。登録時は、ごみのポイ捨て、民家への無断立ち入りなど、観光客
のマナーやモラルの悪さが目立ったが、観光協会による対策として、パンフレットや案
内所でのビデオ上映などの啓発活動と、ごみのない環境づくりとして団体を組織して清
掃活動を行い、捨てにくい雰囲気づくりが構築でき、現在はマナーやモラルの向上 が図
られてきている。なお、ごみ箱は一切設置していない。
6.総括
長崎の教会群とキリスト教関連遺産は、ことしのユネスコへの世界遺産登録推薦が見
送られた。しかしながら、本町には構成資産に入っている頭ヶ島天主堂を初め 29 の教
会があり、北魚目や崎浦地区など国の重要文化的景観に指定された地区を有している。
また、そのほかにも自然や歴史・文化的な遺跡も多く、それらの保全と活用のためにも
平成 19 年に国内で 14 件目に世界遺産へ登録された、石見銀山遺跡とその文化的景観を
視察した。
まず、大田市役所において、石見銀山課長より本町からの事前質疑事項に対し、資
料・説明等わかりやすく、これまで長い間かかわってきた職員であることがうかがえた。
本町においても専門的知識を持った職員の人材育成は、今後さらに必要と感 じた。
次に、石見銀山世界遺産センターでは、ジオラマで全体像を確認し、展示室での模型
や映像で理解することができた。長崎の教会群とキリスト教関連遺産においても世界遺
産センターのあり方や建設について検討しているようだが、本町でもサテライト施設の
ような整備ができれば、とてもわかりやすく、喜ばれるのではないかと思う。また、頭
ヶ島天主堂周辺においてもパーク・アンド・ライド方式を導入すれば、今後も増加して
いく観光客への対応、アクセス道路が狭く急カーブが多いので、交通安全対策面でも有
効であると思われるので検討していただきたい。
今回、世界遺産推進室から 3 名、観光物産課から 1 名の職員が同行し、そのうち 2 名
は委員会とは別行動で、主に銀山地区の山頂付近にある龍源寺間歩から町並み地区まで
の全長約 3 キロメートルの区間を徒歩で調査している。新上五島町の自然豊かな温かい
人情あふれる観光資源をもっと活用できるよう、音声ガイドなどを利用した、歩く観光
を体感できるような取り組みを進めていってはどうだろうか。そして地域住民と一緒に
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平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
なり、教会や町並みの保存維持が図られるよう町の魅力向上につなげてもらいたい。
最後に、来年の世界遺産登録推薦の獲得を目指すためにも、これからの課題や計画に
ついて検証し、視察研修の成果を生かして、さらに前進することを期待する。
以上で報告を終わります。(降壇)
○議長(中山正和君)
以上で、文教厚生常任委員会の報告を終わります。
次に、経済建設常任委員会の報告を受けることにいたします。
○3番(住屋良儀君)(登壇)
おはようございます。
私たち経済建設常任委員会は、議会閉会中に所管事務調査を終了いたしましたので、
その結果を会議規則第 77 条の規定により議長に報告いたします。
調査は、11 月 18 日佐賀県玄海水産振興センター、11 月 19 日の午前中は武雄市役所、
午後からは長崎県総合水産試験場及び水産総合研究センター「西海区水産研究所」を訪
問し、現場の生の声を伺ってまいりました。佐賀県、長崎県の水産試験場では、磯焼け
の現状と対策、各施設の取り組みについて聞き取り調査をいたしました。本町では、
2012 年 7 月から大学教授の好意によって栄養塩調査を行い、本年 7 月 31 日に、その報
告会を開催しましたが、栄養塩が及ぼす磯焼けへの影響について見解を確認することが
一つのテーマでありました。
武雄市役所においては、イノシシ対策及び縁結び事業について調査を行いました。今
回の調査の出席者、説明委員は、お手元の報告書のとおりでございます。調査結果につ
いては、施設ごとに報告いたします。
まず、佐賀県玄海水産振興センターについてでございます。
玄海地域は佐賀県の北西部に位置し、七つの離島を含む 2 市 1 町、唐津市、伊万里市、
玄海町で構成されています。
海岸線は屈曲に富み、海岸線の総延長は約 260 キロメートルに達し、ほぼ全域が玄海
国定公園に指定されています。漁場は対馬暖流の影響下にあり、沖合域は天然礁が多く、
マダイ、ブリ、イカ、アジ、サバ等の好漁場となっております。沿岸域の内湾では、魚
類養殖、カキ、ウニ、アワビ養殖、真珠養殖、クルマエビ養殖等が行われているとのこ
とでした。
磯焼けの現状と対策について。
沿岸域は対馬暖流を直接受けないため藻場は維持されており、磯 根資源の漁獲量も減
っていないが、ウニの侵入防護柵、母藻投入等による天然藻場の回復技術の開発を実施
しているということでした。藻場として鉄鋼スラグを利用した 3 年間の実証試験を行い
ましたが、効果は見られず、2 年で中断したとのことでした。
漁協との連携、協力体制について。
漁家経営の安定、向上を図るため、加工品開発のアドバイスや技術指導を行い、タイ、
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平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
イワシ、アジ、小エビ、養殖ワカメ、イカ等を練り込んだ 「海のかりんとう」を開発し、
漁協女性部が、各種イベントで販売しているとのことでした。
玄海地域のアワビ養殖の現状について。
昭和 50 年後半から養殖していますが、韓国産の安価なアワビが流入することによっ
て、経営的に厳しくなり、ウニ養殖に変更する業者がふえているとのことでした。
密漁対策について。
平成 24 年に県水産課から漁業取り締まり業務が移管され、調査取締船 2 隻で取り締
まりを行っています。長崎、福岡、山口の近隣の県と協力しながら西九州沿岸の一斉取
り締まりも実施しているようです。
次に、武雄市役所について。
武雄市は、平成 18 年 3 月、武雄市、山内町、北方町が新設合併し誕生しました。人
口は平成 22 年の国勢調査で 5 万 699 人、予算規模は、平成 25 年度一般会計歳出額 223
億 8,300 万円、特別会計 204 億 100 万円。市税収入 50 億 9,800 万円、自主財源比率
32.2%であります。現在の市長が就任して、市民病院の民間移譲、市立図書館を指定管
理者としてTSUTAYAに運営を委託し大幅な利用者増加を実現するなど話題に上る
政策を次々に打ち出しています。
また、行政組織では、つながる部、営業部、くらし部、各課においてはフェイスブッ
ク・シティ課、お結び課、わたしたちの新幹線課、いのしし課、がん検診率向上課とい
った、ユニークかつインパクトの強いネーミングで売り出しています。今回の行政調査
は、いのしし課、お結び課という名に引かれて実施いたしました。
いのしし課について。
いのしし課は平成 21 年 4 月に設置した課であります。イノシシ被害対策については、
捕獲、防除、すみ分けを徹底しています。イノシシパトロール事業として、被害状況、
出没地点、捕獲地点の調査、確認を行い猟友会や捕獲隊と連携し、タブレット端末を利
用して情報を共有し、捕獲強化を図っています。鳥獣被害対策犬、これはしゃれなんで
すけれども、公務犬と書いて「こうむいん」というような導入や、有害鳥獣広域駆除対
策協議会によりパンフレットが住民に全戸配布されています。なお、被害状況、捕獲実
績等の詳細については添付資料のとおりであります。鳥獣食肉加工処理施設として 、平
成 21 年 4 月から武雄鳥獣食肉加工センターを本格稼働しましたが、販売目標年 1,000
万円に対して、現在は 600 万円ほどであるということです。武雄産イノシシ肉の特産品
化のため、ネット活用による販路開拓、ソーセージ、ハンバーグ等の二次加工品の共同
開発を行っていますが、本町と同様イノシシを食べる習慣がなく、地元消費は難しいと
のことで、現に説明担当者も年に一、二回食べるかどうかだということでありました。
次に、お結び課についてでございます。
まず、お結び課の設置経過ですが、市長が地元の会合等に出席した際に、たびたび住
民から縁結びについての要望がありました。担当部署が未婚化の現状を分析し、結婚を
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平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
望んでもなかなかいい出会いの場がないことがその大きな要因であり、個人だけでは解
決が困難であると判断し、平成 22 年 9 月に、お結び課を発足し、縁結び事業を開始し
ました。
組織としては、まず設置を、希望者が来庁の際、恥ずかしがり、人目につかない場所
として、北方支所の議会事務局内に設置しました。構成としては、全国公募した課長
(非常勤特別職)が 1 名、担当職員 1 名、女性の臨時職員 1 名、それと登録推進のため
の推進員 5 名で構成されております。
事業内容については、登録者のほとんどが 1 対 1 を希望しているため、登録制の見合
い形式による縁結びを主とし、必要に応じて複数人によるイベントを実施しているそう
です。
対象は、基本は市内の独身男女で年齢制限はありません。市外者の場合は、本人が登
録面談や紹介、見合い参加のため、お結び課に来庁できる人を対象とし、その場合は武
雄市の方を紹介するということでした。
費用について、登録料、紹介料は徴収していないようです。
取り組み状況、実績について、平成 25 年 9 月 30 日現在、登録者総数 451 名、うち男
性 271 名、女性 180 名、平均年齢 41.1 歳、市外者の方が 198 名だということです。実
績が、総紹介件数 1,111 件、見合い件数 146 組、交際中が 17 組、イベント実施 3 回、
成婚者が 35 名で、会員同士 5 組 10 名、また会員以外と結婚の方が 25 名であったとい
うことです。
3 番目として、長崎県の総合水産試験場についてでございます。
まず、磯焼けの現状と対策について。
1990 年代後半以降、海水温の上昇や秋から冬の魚の活動が活発化・長期化し、魚類
の食害によって大型褐藻類が衰退したということです。現在、藻場回復技術実証推進事
業として、西彼大島地区、小値賀地区において 1 ヘクタール規模の春藻場造成事業を実
施中であるということでした。
次に、水産加工開発指導センターについて。
オープンラボ(開放実験室)として、練り製品など、さまざまな水産加工品を試作で
きる機器を整備し、県内の水産加工業者や漁業者がいつでも利用できるような体制をと
っているそうです。ちなみに、本町内で商品化されたものとして、有川町漁協のトビウ
オ、アジ、イワシを醤油味で煮込んだ「うまか亭」、新魚目町漁協の「クロアナゴの揚
げ蒲鉾」などがあります。
次に、水産総合研究センター西海区水産研究所についてでございます。
マグロ飼育研究施設は、海面生けすで育成しているクロマグロは、成熟状態や受精卵
の採集成績が不安定でありました。マグロ飼育研究施設では、水温や光条件をコントロ
ールすることで成熟や産卵の誘導を図り、計画的かつ安定的な 採卵技術の開発を目指し
ているそうです。現在、施設にいるマグロは奄美大島から運んできたもので、再来年ぐ
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平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
らいの採卵を目指しており、ふ化までには至っていませんでした。
最後に、総括です。
武雄市について。
イノシシについての根本的な対策は本町と何ら変わりはないが、要はいかに真剣に取
り組むか、他をどう巻き込むかの問題であります。お結び課の課長は、「いかに地域の
行く末を考えるか、真剣になるか。腰かけで事業を行っても実績は上がらない。熱意が
伝わらない」と語っておりました。
今回の行政調査は、武雄市長の日程に合わせ、市長と面談することを切に望んでいま
したが、それがかなわず非常に残念でありました。また、調査前に 、各委員及び事務局
職員は、市長の著書 2 冊を読んで勉強しただけになおさらでありました。武雄市は、行
政調査の団体数が非常に多く、まさに武雄市を売り出していました。いのしし課を設置
しただけでも話題になり、行政調査がふえたとのことです。逆に、調査がふえると職員
も動かざるを得なくなり、活力を生み出し、意識改革をせざるを得なくなるように仕向
けるリーダー(首長)の戦略かもしれないと感じました。
次に、水産試験場等についてでございます。
佐賀県、長崎県の取り組み状況を比較する意味で調査を行いました。それぞれ特徴が
あり、佐賀県については種苗センターが遠方で訪問ができず、比較はできませんでした
が、さすがに我が長崎県の水産振興に対する取り組みはすばらしいものでありました。
本町において、栄養塩の調査を実施し、磯焼けの一要因として捉えましたが、試験場に
おいての考え方と若干乖離していました。磯焼けについては複合的な要因がありますが、
海水温の上昇と食害が主な要因で、その対策を重要視している感がありました。
最後に、今回の調査も、各委員が事前に勉強し、積極的に質問し、時間が足りないぐ
らいでした。また、本報告書に添えて、各委員の報告書も議長に提出します。
以上で、経済建設常任委員会の閉会中の所管事務調査報告を終わります。ありがとう
ございました。(降壇)
○議長(中山正和君)
以上で経済建設常任委員会の報告を終わります。
以上、執行部におかれましては委員会の調査結果報告の意見等について、 これを真摯
に受けとめて善処方、努力されるようお願いいたします。
次に、監査委員から地方自治法第 235 条の 2 第 3 項による例月出納検査の報告があっ
ております。写しをお手元に配付しておりますので御一読願います。
次に、町長から本定例会に付議する議案の提出がありました。お手元に配付のとおり
です。
これで議長の諸般の報告を終わります。
次に、町長から議会の招集の挨拶及び行政報告を受けることにいたします。
○町長(江上悦生君)(登壇)
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平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
おはようございます。
本日ここに、平成 25 年第 4 回新上五島町議会定例会を招集申し上げましたところ、
議員の皆様方には御健勝で御出席を賜り、衷心より厚く御礼を申し上げます。
初めに、7 日に青方地区で、8 日早朝に立串地区で、合わせて 9 世帯、23 名が焼け出
されるという建物火災が連続して発生いたしました。被災された皆様に 、年末を控えた
時期の特別な御心痛をお察しし、心からお見舞いを申し上げますとともに、 一日も早い
復旧と生活の再建をお祈りする次第であります。あわせて、消火活動等に御協力と御支
援をいただきました多くの地域の皆様、議員各位を初め消防職員並びに消防団員の皆様
に深く敬意を表し、感謝を申し上げます。
これから火気を使用することが多くなりますので、火の用心の啓発に努めてまいりま
す。
ことしも残すところあとわずかとなりましたが、我が国の経済は、約半年ぶりに 1 ド
ル 103 円台まで円安が進み、株価もことしの最高値を更新した状況にありますが、この
背景には、米国の景気回復に対する期待感があり、景気回復の動きが確認されれば 、年
度内にはさらなる円高が進むものと予想されております。しかし、世界経済の成長エン
ジンとして期待される新興国は、中国経済が減速するなど 、先行き不透明感がつきまと
う状況もあり、油断できないものと感じております。
そんな中で、政府においては、今月 5 日、消費税増税後の景気の落ち込みが予想され
る来年度前半に効果があらわれるものに重点的に予算を配分した競争力強化策や、復興、
防災・安全対策事業等、総額で 5 兆円台半ばの経済対策費を本年度補正予算に計上する
ことを決定し、12 日の閣議決定後、来年の通常国会で提出する予定と 言われておりま
す。
また、国においては、大詰めを迎えた 2014 年度予算編成の基本方針について、12 月
末までには示されると思いますが、本町としても、今後の国の予算編成動向と、その内
容に注意しながら、新年度予算編成に向けて作業を進めているところであります。
さて、本定例会におきましては、各会計の補正予算案が 8 件、空き家等の適正管理に
関する条例の制定及び一部改正条例案が 7 件、工事請負契約の変更や指定管理者の指定
に係る案件等、全部で 20 件の案件について御審議をお願いするものであります。なお、
昨日の入札執行の結果、消防救急無線デジタル化整備請負契約の締結について、後日追
加議案をお願いしたいと考えております。
次に、9 月定例会以降、今日までの町政の重要な事項について 4 件ほど御報告を申し
上げたいと存じます。
主な行事経過につきましてはお手元に配付をいたしておりますので、後ほど御一読願
います。
まず、1 点目は、電気自動車と高度道路交通システム、ITSといわれておりますが、
それを連動させた観光振興等に取り組む、長崎EV&ITS(エビッツ)プロジェクト
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平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
を展開している五島市と新上五島町が、電気自動車分野で世界最大級となる国際シンポ
ジウムのEVSで、電気自動車推進に貢献した都市に贈られる E-Visionary Award(イ
ー・ビジョナリー・アワード)に選ばれました。南北アメリカ、欧州アフリカ、アジア
太平洋の 3 ブロックから各 1 都市が選ばれるもので、国内では横浜、大阪に次いで 3 例
目であります。
EVSは、1969 年から 1 年から 3 年ごとに開催させており、今回は 27 回目で、11 月
18 日から 20 日までスペインのバルセロナで開かれまして、代表して五島市の中野副市
長が授賞式に出席をいたしました。
この賞は、長崎県を初め、産学官で取り組むEV&ITS(エビッツ)プロジェクト
で配 備 し た電 気 自動 車 が合 計 140 台 に上 り 、こ の う ちレ ン タカ ー は 、 導 入 を始 め た
2010 年 2 月からことし 9 月までに観光客等延べ 7 万 7,000 人が利用しており、こうし
た地域を挙げた取り組みが高く評価されたことによるものと考えております。
これもひとえに、離島を何とか活性化させたいとの国や県の御配慮のもとで、大学や
各メーカーなど関係機関の皆様の連携、そして、システムを構築する上で、ワークショ
ップや体験会などを通じて多くの御意見を頂戴しました町民皆様の御支援と御協力があ
ってのことであり、改めて厚く御礼を申し上げる次第でございます。
この取り組みが、国内はもとより国際的にも高く評価され、注目を浴びていることは
大変光栄で、この上ない喜びでございます。
今後は、島を周遊する観光客等の皆様を、電気自動車や未来型観光ドライブシステム
を活用して、地元から旬な情報をよりタイムリーに発信するなど、おもてなしを一層充
実させながら、風力発電やメガソーラーに加え、潮流発電などの再生可能エネルギー開
発の誘致など、エコの島づくりを推進し、交流人口の拡大と産業の振興につなげられる
よう取り組んでまいりたいと考えております。
次に、2 点目は、長崎の教会群とキリスト教関連遺産の世界遺産登録 に向けた新たな
取り組みについてであります。このことについては、ことしの国内推薦が先送りされた
ことを受けて、11 月 22 日に、県の世界遺産登録推進会議が開催され、今後の取り組み
について協議した結果、来年に国内推薦を受けて、2016 年の世界遺産登録実現を目指
して最善を尽くすことになりましたので、議員各位の御理解と御支援を賜りますようお
願い申し上げます。
次に、3 点目は、鯛ノ浦・長崎航路高速船びっぐあーす 2 号運航事業の指定管理に係
る事業者選定審査の結果について御報告いたします。
10 月 16 日に鯛ノ浦・長崎航路高速船びっぐあーす 2 号運航事業の指定管理に係る事
業者を募集したところ、株式会社五島産業汽船 1 社から申し込みがあり、11 月 15 日、
企画提案書の提出がありました。それを受けて 11 月 21 日に事業者選定委員会を開催し、
委員 9 名の厳正かつ公平な審査により、株式会社五島産業汽船を指定管理予定事業者と
することを決定いたしたところであります。
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平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
なお、指定管理事業者は、地方自治法第 244 条の 2 第 6 項の規定により、議会の議決
を経てから正式に決定いたします。
現在、売買契約書により、船舶の引き渡し日が、平成 26 年 2 月 28 日までとなってお
りますので、町財産への所有権移転の手続を行い、指定管理者の議案の提出につきまし
ては、次の議会を予定しておりますので、よろしくお願いを申し上げます。
最後に、ことしの冬の五島内燃力発電所の運転についてであります。先般、九州電力
株式会社から説明があり、ことしの冬の電力需要を補うため、新有川及び福江第 2 発電
所の 24 時間運転を基本として、去る 12 月 2 日から 26 年 3 月 31 日までの期間、運転す
るとのことであります。このことにより、本町の発電所には、新たに 10 名の職員が増
員され、対応するとのことでありますので、お知らせをいたします。
以上、長くなりましたが、諸報告を終わります。
本日提案いたしました各議案につきまして、よろしく御審議をいただき、適正なる御
決定を賜りますようお願い申し上げます。(降壇)
○議長(中山正和君)
以上で町長の諸報告を終わります。
ここで暫く休憩をいたします。
再開を 11 時 00 分といたします。
=午前10時51分
休憩=
=午前11時00分
再開=
○議長(中山正和君)
休憩を解いて再開いたします。
日程第 4「一般質問」について。
町政に対する一般質問の通告があっておりますので、これよりお手元に配付の一般質
問発言順序及び質問要旨表により一般質問を行います。
初めに、12 番
本村敦彦議員に発言を許します。
(本村敦彦議員
発言者席へ)
○12番(本村敦彦君)
改めまして、おはようございます。
質問に先立ち、先週末、青方地区、立串地区で相次ぎ発生いたしました火災により 被
災されました皆様に対しまして、衷心よりのお見舞いを申し上げますとともに、一日も
早い生活の再建がなされますことを祈念申し上げます。あわせて、消防活動に当たられ
た消防職員を初めとする消防団並びに地域の皆様方へ、深甚なる敬意と感謝を申し上げ
ます。師走を迎え、慌ただしさ増す中にあって、心に生じる油断やすきに ついて、改め
ての喚起をみずからについても課していきたいと思うところでございます。
それでは、議長の許しを得まして通告に沿って質問をさせていただきます。
新年度の予算編成につきましてお伺いをしてまいります。
- 22 -
平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
規則に沿って、本日 12 月 10 日に、その基本方針は示されましたが、いわゆる総花的
なものでなく、町長御自身の言葉で語るとするならば、何を最重要課題と捉え、どのよ
うに進めていかれようとされるのか、端的に町長のお考えをお示しいただきたいです。
そして、26 年度における産業振興施策について、水産、観光につい てお伺いをいた
します。水産業を取り巻く環境の厳しさは、今さらに言葉を継ぐときを待ちませんが、
その中にあって、マグロの養殖に、私自身、成長性の強い分野として、一点の光明を見
出す思いで見守っているところであります。しかし、ことしの夏に赤潮により甚大な被
害に見舞われた事例がありました。自然環境との共存や先進の技術革新への対応等を含
め、新年度以降、どのような位置づけでその振興を考えておられるのでしょうか。町長
の見解をお示しいただきたいです。
次に、観光振興策としてのインバウンド、海外からの来島者への対応についてお伺い
をいたします。前井上町長時代から、主に韓国からの巡礼を中心とした観光客受け入れ
に際し補助事業を行ってまいりました。今回の世界遺産への推薦は見送られたものの 、
新年度においては最有力の候補として、その実現に向けた準備が整えられております。
しまとく通貨を含め、今後、このインバウンド対策の事業について、どのような形で観
光振興へつなげていこうとされるのか、町長のお考えをお示しいただきたいです。
最後に、機構改革についてお尋ねをいたします。就任当初より、機構改革について、
町長御自身もその意向を示しておられましたが、本年度は思慮を重ねられた上での見送
りとなったと理解いたしております。26 年度の退職者数や定年時期を延長する任用制
度の本格運用開始を考えますと、新年度中にしっかりとした改革に着手しなければなら
ないと考えますが、町長の構想についてお聞かせをいただきたいです。
質問は以上ですが、再質問につきましては本席にて行います。
○町長(江上悦生君)(登壇)
本村議員の一般質問にお答えいたします。
火災につきましては、町長挨拶で触れさせていただきましたので割愛をさせていただ
きたいと思います。
まず、1 点目の平成 26 年度の予算編成方針と重点施策についてであります。
政府の平成 26 年度予算案は 12 月末までには示されると思いますが、8 月に示された
概算要求の基本的な方針の中では、25 年度に引き続いて民需主導の経済成長と財政健
全化目標の双方を目指すために、年金・医療等に係る経費、義務的経費、東日本大震災
からの復興対策に係る経費等以外のものを 10%削減しながらも、新しい日本のための
優先課題推進枠を設定し、予算の重点化を図るとされております。
その結果、概算要求の総額は 99 兆円となり、前年度を 6 兆円上回る状況であります。
地方財政につきましては、経済財政運営と改革の基本方針及び中期財政計画を踏まえ、
地方の安定的な財政運営に必要となる地方の一般財源総額について、平成 25 年度の地
方財政計画の水準を下回らないよう、実質的に同水準を確保するとされているところで
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平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
あります。
本町の財政状況は、地方税等の自主財源に乏しく、地方交付税を初めとする依存財源
に頼らざるを得ない状況に変わりはなく、国、県の制度・政策により大きく影響される
状況であります。
平成 26 年度の予算編成に当たりましては、引き続き財政運営適正化計画を指針とし
ながら、本町が掲げるところの総合計画を初め、それぞれの計画の実現に向けた施策を
推進するとともに、住民生活にとって、より緊急度の高い施策への重点的な予算 措置を
進めていきたいと考えているところであります。
基本的には、財政運営適正化計画に沿いながら、可能な限り歳出削減を図る一方で、
住民福祉の向上にさらに努めることとしております。
行政の内部的には、職員定数の適正管理、各施設の管理運営の適正化等、行政のスリ
ム化を図っていかなければならないことはもとより、平成 26 年度は合併から 10 年を迎
えることから、町民全体で喜べるような創意工夫の事業展開を図れたらと考えておりま
す。その一つとして、全国に本町をPRできる「NHKのど自慢」の誘致に取り組んで
いるところであります。この実現は容易なものではありませんが、最善を尽くしてまい
りたいと考えております。
そこで、総花的でなく、私の言葉で端的にということでございますので、最重要課題
を申しますと、産業の振興と交流人口の拡大による雇用の確保と地域経済の活性化、が
んばらんば国体デモンストレーション行事として行うグラ ウンドゴルフ大会の成功に向
けた運営及び国民健康保険の安定的な運営と認識しております。
そのため、予算査定前ではありますが、産業の振興関係では、水産業における いそ焼
け対策としての藻場造成の実証実験、燃料費や輸送コストの助成、農林業における ツバ
キ関連事業の推進、五島うどんの販売促進等、交流人口の拡大関係では、教会群の世界
遺産国内推薦候補の 26 年度決定に向けての県と関係自治体と一体となった取り組み、
「五島の日」の登録を契機としての、人、物が交流する観光、物流施策の推進を初め、
この後述べます観光振興策を中心に推進したいと考えております。
また、国民健康保険の安定的な運営については、現在、国民健康保険料の改定につい
て国保運営協議会で審議をいただいておりますので、その答申を踏まえた改定と、法定
外繰り入れ制度の導入をお願いしたいと考えております。
そのほか、地域支え合い、集落支援対策など、地域生活に身近な行政課題の解決の取
り組みを引き続き推進することと考えております。
11 月の政府の月例経済報告では、「景気は、穏やかに回復しつつある」とされてい
ますが、本町の、経済・雇用状況は楽観視できるものではございません。町民の皆様か
ら行政に向けられた課題に対しまして、いかんせん限られた町の財源の中では、全てに
十分な予算措置をすることができませんが、引き続き事業の効果、効率性、緊急性など、
十分な検討を加えながら、町民皆様の生活に必要な事業を優先的に推進していきたいと
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平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
考えているところでございます。
次に、2 点目の産業振興策についての水産業について申し上げます。
水産業の振興は、議員おっしゃいますとおり、喫緊の課題でございます。その中で、
まず、マグロ養殖についてお答えをいたします。
平成 20 年度より、若松地区で始まりましたクロマグロ養殖は、本格的な出荷時期を
迎えた平成 23 年次には、生産量約 95 トン、生産額 2 億 6,400 万円と推計されまして、
今後も 4 億円から 5 億円程度の生産額が見込まれるところまで伸張してきているところ
であります。
平成 24 年 10 月の大臣指示により、活け込み尾数や生けすの制限がありまして、価格
や種苗確保の不確実性はございますが、現状では本町水産業にとっては進展が著しい部
門であり、養殖業の多角化により漁家経営の安定が図られ 、持続的な雇用に寄与するも
のであると認識しております。
このような中、議員御指摘のとおり、ことし 9 月に若松漁協管内において赤潮が発生
し、1 年魚、4 年魚を中心に、約 1 億 1,000 万円の被害がありました。短期的、経済的
には 4 年魚の被害が甚大ではありますが、1 年魚の 80%を失った業者もありまして、今
後の事業計画に大きな影響を及ぼすものでありますので、町としましても、その支援策
について、県や漁協と協議しながら検討しているところであります。しかしながら、マ
グロは、県の養殖業赤潮被害緊急対策事業の対象魚になっていないために苦慮している
ところでもあります。
また、新しい技術や設備に関しては、県の補助事業に個人向けの支援制度等がありま
すので、既存の制度を活用して支援を図ってまいりたいと考えております。
次に、観光振興については、29 もの教会群、自然景観、歴史的遺産、食等の観光資
源を活用して、より多くの観光客を町に迎え入れるための観光事業を地域振興の柱の一
つとして取り組んでいるところあります。
特に、教会群などのキリシタン関連資源については世界遺産登録を 2016 年の実現を
目指す中で、観光客誘客活動のために、県、旅行会社と協調して世界遺産登録を見据え
た新しい旅行プログラムの開発、受け入れ体制の整備、ツアーの造成のための情報発信
事業を重点施策として観光事業を実施することとしております。
御質問いただきましたインバウンド事業につきましては、県においても、本町の取り
組みを評価いただき、韓国人巡礼客誘客のための予算化をし、五島地区の重点事業とし
て取り組んでいただいております。私も、世界遺産登録を見据えて、事業の必要性があ
ると判断しておりますので、外国人観光客誘致推進事業補助金を有効にPRし、引き続
き韓国人通訳、翻訳員 1 名を雇用して、インバウンド対策のための事業を実施してまい
りたいと考えております。
また、インバウンド、特に、韓国からのお客様の、しまとく通貨の利用促進に関して
は、韓国側の旅行会社に対しても国内旅行会社同様に、お客様に対してのインセンティ
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平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
ブができる制度を十分にPRして、利用促進を図ってまいりたいと考えております。
しまとく通貨については、販売開始当初は、PR不足等から利用が予定を下回ってお
りましたが、夏場からの利用が徐々に伸びており、11 月末現在で、町内加盟店での利
用は目標額 3 億 4,560 万円に対しまして 2 億 568 万 9,000 円で、目標の 59.5%となっ
ております。町民の皆様にも大きな期待をしてしていただいておりますので、御支援、
御協力をいただきながら、本町独自でも、アイデアと創造で積極的なPRに努めて、交
流人口の拡大と島内経済活性化の効果をより高める施策を講じてまいりたいと思います。
観光産業は、ニーズも多様化、グローバル化し、観光客も多国籍化しており、本町に
おきましても世界遺産登録を目指す町として、多くの外国人観光客が訪れることが十分
に想定されております。しかしながら、専門ガイドによる対応がまだ難しい状況は否め
ませんので、外国人観光客の対策の一つとして、本年度から離島活性化交付金を活用し
て、主たる観光地と協会に、英語、中国語、韓国語、日本語で、みずからのスマート ホ
ンやタブレットを利用して案内を受けられるエアーサイネージのシステムの整備を進め
ております。本年度は、10 カ所の教会を完了させ、来年度においては残り 19 カ所の教
会と観光地 5 カ所の整備を行う予定であります。
観光事業は、独自性をもって多種、多様な試みを行わなければなりませんが、本町の
環境に合った、本町だからできる事業を選択して、より積極的に取り組んでまいりたい
と考えております。
次に、3 点目の組織機構改革についてお答えいたします。
組織機構改革については、9 月議会で一部改正をすべく準備を進めておりましたが、
諸般の事情から先送りをさせていただきました。
中長期的な機構改革については、9 月議会で住屋議員の一般質問にお答えをさせてい
ただきましたとおり、第 30 次地方制度調査会において、合併後の市町村が本庁以外に、
支所運営などにより、きめ細かな住民サービスに努めていることを評価し、こうした取
り組みが安定的に続けられるよう、地方交付税の合併算定替終了後における新たな財政
支援の拡充の制度案が検討されていることを踏まえ、支所のあり方について本 庁機能と
十分連携できるよう、平成 26 年度中に慎重に検討した上で、中長期的な組織機構を示
したいと考えております。
その基本は、定年退職者等に伴う職員の減少や、政策の遂行に対応できる組織づくり
と、支所機能ができるだけ地域住民のニーズにスムーズに対応できるよう、本庁組織の
見直しを図り、4 支所と横の連携がとれる組織体制づくりを目指してまいりたいと考え
ておりますので、議員のお考えをお聞かせいただけますれば、参考にさせていただきた
いと思います。
以上で答弁とさせていただきますが、再質問につきましては自席で、内容によっては
副町長、または担当課長等に回答させますので、よろしくお願い をいたします。(降
壇)
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平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
○12番(本村敦彦君)
大変細かく説明をいただきましたので、最初、何の話やったか忘れるぐらいです。
予算の編成方針、去年、そしてことしということで、ずっと読み比べをさせていただ
きました。で、私が一番心配をしているのは、やはり計画は計画としながらも、まず 1
点目にお伺いしたいのは、国の方針をどのように捉えるかということ、その中でも公共
事業に関する部分で、いろいろ情報が錯綜しております。その点についてお考えをちょ
っと聞きたい。というのはどういうことかというと、本体の 26 年度予算においては公
共事業は縮減しますと。でも、その前の 2 月、大型補正で 5 兆 5,000 億とも言われてい
て、経済効果が 18 兆円と言われている部分の中で、継続性、連続性という形の中で、
多分、国土強靭化ですといったものの中での公共事業を見ていこうという算段ではない
かと思っておりますが、その点についてはどのような見解をお持ちかということをまず
1 点。
そして、その新年度直前における補正に対しても、多分、その中においては手出しの
部分、つまり地方公共団体の負担しなければいけない部分、その事業を受けるに当たっ
て負担しなければいけない部分について、この間ちょっと見直し案が出され ましたけれ
ども、財政計画上での起債の制限をみずからに課しておりますが、その点についてはど
のような考え方で臨まれるのか。まずその 2 点をお伺いします。
○町長(江上悦生君)
公共事業につきましては、まさに議員おっしゃるとおりでございまして、当初予算で
は 10%削減というような方針が出ておりますので、それを補完するためにも平成 24 年
度の補正予算を活用したいという思いでございます。できるだけ合併特例債が活用でき
る期間に、予定された事業については整備をして安全・安心なまちづくりを推進したい
と思っております。
それから、財源の起債等につきましては、できるだけ、今、財政適正化計画に示され
た起債の総枠を守りながら、内容によっては特別枠というようなことで議員の皆様方に
お諮りをしなければならないこともあるかもしれませんけれども、できるだけそのよう
なことがないように工夫をしていきたいと思いますし、今度の補正予算の中には財政力
が弱い団体には、がんばる地域交付金の創設も予定されているようでございます 。これ
がどの程度本町に配分されるかわかりませんけれども、そういうことも、国の制度を最
大限に活用して、できる限り財政適正化計画に沿って編成 していきたいなと思っており
ます。
○12番(本村敦彦君)
そういう答弁になろうかと思いはしますけれども、実はこの 25 年度もそうでした。2
月の段階で補正が出たので、3 月議会で予算を審議したかと思ったら、その議会の中で、
ことしの 3 月ですけれど、24 年度補正で大きなものを入れているということになって
くる。
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平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
今、町長のお話もありましたけれども、実際、財政の規律といいますか、事業の管理
というのは、こういう状況下では仕方がないのかもしれませんけれども、なかなか難し
いんじゃないかと思うのですね。単年度で 1 年できちんとやらなきゃならないところが、
途中年度末でどかんとお金が来るものだから、それでやっていくということになって、
そこで一旦、財源は国から来るものですから、こっちもあわせて出さなきゃいけない。
また、それが後になって組み替えになる場合はまだいいですけれども、そのまま自己負
担の分は残って事業としてやっていかなきゃいけない。
そうなってきたときの計画上の事業の管理ですね。そうなれば、それに対応して、大
型補正とかに対応して、どんどん新町建設計画ですとか、過疎の計画もそうですけれど
も、そういうものを順次前倒しで進めていかれるように捉えていくのか、それとも、今、
町長も答弁の中でおっしゃいましたけれども、喫緊の課題だからということで割り込み
的にやっていくような感じで考えているのか、そこら辺の基準というものはどのように
考えているのでしょうか。
○町長(江上悦生君)
原則としては、各計画書に上げられた事業を前倒しでやるというようなことで考えて
おりまして、どうしてでも安全安心のためにやらなければならないということがあれば
別ですけれども、基本的には、今の計画に上げられた事業の前倒しということで考えて
おります。
○12番(本村敦彦君)
予算全体については、今後、多分、年がかわって 2 月、そして 3 月の我々の 26 年度
予算を含めた中で、そういう大型補正に対する対応対処という中で、改めて、今の 20
億という枠で、臨財債は別枠としながらもその中でやっていく形というのが、ここ数年
間、私の持論ですけれども、消費税のいろんな議論が、あるいは導入までのプロセスが
一定期間落ちつくまでの間は、やはり町内経済を回転させていくためには、多少の財政
出動的な枠も、あるいは繰り上げ償還で計画しているものを若干縮小してでも、経済を
回していくほうが先行すべきだということを、ちょっと申し添えておきたいと思います。
これはあくまでも私の持論です。
せっかく町長が先ほど言っていただいたので、国保の法定外繰り入れについて準備を
してみたいという、この制度については本格的に、今は借り入れということでやってい
るということですけれども、いろいろとお話が出てくる中でいくと、国保の 広域化につ
いては、平成でいうところの 29 年度前後、ここら辺がターニングポイントになるので
はないかというふうに思っております。そういうふうな理解でおりますけれども、それ
までに今後 3 年間という中で、そういう法定外の繰り入れについてこちらのほうで準備
をしたいというようなお話でしたけれども、そうなれば、そのタイミングというのは、
年度内なんでしょうか。26 年度内という理解でいいのかどうか、この 1 点だけちょっ
と教えてください。
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平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
○町長(江上悦生君)
国保の法定外繰り入れにつきましては、保険料アップと同時に考えたいということで、
保険料はアップしない限り法定外繰り入れはできないというふうに私も考えております
ので、同時期に、できたらお願いしたいと考えておりますので、御理解をいただきます
ようにお願いいたします。
○12番(本村敦彦君)
後半の質問の時間を少しとりたいので、ここでその件については、あと 1 回だけ質疑
をいたしますけれども。
保険料をアップする、そして法定外繰り入れも準備をするというお話ですけれども、
それを同時にやるということであれば、現在、貸付金という形で年間約 1 億前後の金を
出したり入れたりしながらという理解でおりますけれども、私が思うにだんだん高齢化
が進んでいく中で、後期高齢者医療保険制度との見合いというのが必ず出てくるんじゃ
ないかと思っております。そして、消費税の増税 10%の段階で、75 歳以上いわゆる後
期高齢者の部分の手当てをどう考えていくかというところが予定されているので。
私は、法定外繰り入れの準備をされること自体は否定はいたしませんけれども、保険
料のアップがどの程度御理解いただけるかわかりませんが、現行のままの貸し付けの形
で多少多く貸し付けておっても、広域化のときに処分の方法さえ担保しておれば支障は
ないのではないかなと。逆に、法定外繰り入れということで制度的担保を与えますと、
それが恒常的に広域化になったときも負担金の形で残っていくんですけれども、その分
の処分というのが会計上なかなか難しくなるんじゃないかと考えるところが ございます
ので、その点は若干の注意をしていただいて、同時期というより、少し間合いを取って
やっていったほうがいいような気がいたします。これは、種々協議も含めた上での判断
ということになろうかと思うので、御留意いただければと思います。
引き続いて、水産、マグロに関してお伺いをいたしますが、認識としては一応現況で
3 億から 4 億になりなんとするような状況。しかし、今回、被害に 見舞われたところが、
比較的に経営規模が大きく、安定的に先行的にマグロ養殖事業に着手しておったおかげ
でどうにか体力的に持つことができた。
今、答弁の中にありました、養殖業に関する養魚の要綱というのが県のほうにありま
すが、そういう中で、今、いろんな形で変遷があって大分対象魚種というものふえてお
りますが、実際、そのかかり方も違いますよね。ほかの、例えばハマチですとかタイで
すとか、そういったものとマグロ自体のプロセスというものが似て非なるものというこ
とだと思うんです。
その中で、今後、県に対して要綱の中に対象魚として入れていく、あるいはマグロ独
自のそういう要綱について検討する場を、これは離島であります下五島、福江市もそう
ですが、対馬あたりもやっています。そういうところで協議する担当部署、事務レベル
的な、あるいは漁協もそこに入ったような形の協議をする場所というのを具体的に制度
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平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
化していくための取り組みとして、こちらが働きかけるというお考えはあるのでしょう
か。
○町長(江上悦生君)
私が不足するときには水産課長から補足をしていただきますが、現在のマグロ養殖の
実態を考えますと、五島市、対馬は、日本でも大きな企業が養殖をやっておりまして、
少々の被害等があっても、そういう被害を報告することによって品質が、例えば赤潮で
あれば、水質が好ましくないんじゃないかとかいろんな影響等もあるやに聞いておりま
して、それで当たり前のデータ、資料等が県に提出されるのかという思いもしておりま
す。
そういう中で、うちは個人の事業者なものですから、水産課長も漁協長と一体となっ
て何度となく県に足を運び、できるだけ対象魚に入れてほしいという要望をしておりま
す。今の段階では非常に厳しい状況にありますが、そのような熱意を酌んで、新たな実
証実験といいますか、そういう制度で輸送費ぐらいは補填ができないかというようなと
ころは、今、検討はいただいているというふうに聞いております。ただ、どうなるか予
断を許さない状況にあります。
そういう中で、五島市と対馬と一体となった県に対する要望についての協議を始める
ことについて、各市が、両市がどう考えるか、その辺については今後話し合いをしてみ
たいと思います。
○12番(本村敦彦君)
私は、冒頭の質問の分の中でも、このマグロに関しては、市場、マーケットの強さと、
あとは競合になってきたときの厳しさというものが当然出てくるんでしょうけれども、
やはり成長性というものは、今、上五島にある漁業業態の中ではかなり有力なものでは
ないかと考えております。その中にあって、脆弱であるがゆえ に事業の継続がなかなか
難しい。
それと、先ほど申しましたけれども、これは、大手、メジャーが対馬ですとか下五島
でやっているところであっても、種苗から生産している部分というのは、まだそこまで
ないわけですね。釣りに行ってもらってという状況になっています。そういった部分も
含めた上で、既存の養殖業とはまた違うわけですね。そのところも加味して、生産規模
ですとか尾数ですとか、そういうことでロックをかけることで県のほうにも御理解をい
ただいて後ろ支えをしていただくようなスキームをつくっていただくように努力 を継続
していただきたい。
当初、先ほど町長がおっしゃられたのは、大手にしますとブランドイメージっていう
のがどうしてもあるので、そういう細かな報告は避けたいということですね。町長がご
らんになられたかどうか知りませんけれども、近大マグロが銀座にお店を出しましたね。
あれはタブレットでマグロの戸籍みたいなのが出るんですけれども、あそこに五島漁協
って書いてあったのを確認できました。ですから、その近大マグロですら 7 世代、7 代
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平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
目を今やっていますけれども、そういうのも大手メジャーは先行して手をかけてい て、
もちろんお金も出しているんでしょう。そういう意味で、脆弱な形態の小さいところに
関しては、いまだに、多分今からしばらくでしょうね。きょう経済建設常任委員会の報
告にもありました。ふ化までまだ至っていない。ただ、これが 4 年 5 年 6 年経過してい
く中で種苗が手に入るようになれば、また環境が変わってくるとは思うんですけれども、
以降の努力は情報収集とともに傾注していただきたいと思います。
それと、環境対策的な部分で、これは以前、3 月だったかと思いますが、そこにおら
れる大谷議員のほうからの質疑提言という形の中で、若松地区とかにあります 築堤を使
ったようなところでの築いそ作業、食害対策というようなことで、今、報告にもあった
のですけれども、そういったものもあわせて、周辺の環境でそういう赤潮が発生しそう
な状況、これは大きな雨ですとか、それ以外のいろんな複合的な状況で発生すると思う
んですけれども、そういう環境の変化を吸収できるような環境をもう一度構築するとい
う意味においても、かの大谷議員の指摘、提言があったことについて町独自で、それこ
そ実証実験といういい言葉が出ましたけれども、取り組んでみてはいかがかと思うんで
すが、この点について御記憶というか、どうでしょうか。
○水産課長(石司泰栄君)
御提言がありました網仕切りによる増殖場、海洋牧場の件でありますが、この 点に関
しましては、過去、上五島地区、若松地区で築堤を手がけました網屋さんといいますか、
資材屋さんがございまして、その業者さん方の御意見を伺いまして、網目の計画、網の
強さ、そてから長さ等を勘案いたしまして、今、予定地の候補を選んでおりまして、事
業計画を策定中であります。
なお、貴重な海域の占用ということになりますので、関係漁協との協議等が必要にな
りますが、そのような形で、まずは網仕切りを用いて藻場の増殖から始めて、段階的に
発展的に貝類とか魚類をそこに入れて、海藻と魚類の関係を見るという実証実験に発展
していきたいという計画です。それから、そこで培った技術については 、漁協や集落事
業におろしていきたいと考えております。
○12番(本村敦彦君)
そういう形で、やはり、イニシャルコスト、先行投資の部分というのはどうしても、
なかなか今民間で、こういう島の経済状況でできないという中にあっては、大いにそう
いうところをやっていただくと同時に、今度はランニングコストの部分は受益者も含め
た上で地域のほうにおろしていくということで、後で受益をいただく。なかなか実践が
伴っていない状況もあるんですけれども、これが先々観光につながる、いわゆるブルー
ツーリズムのほうにつながってくれればというふうに考えております。
そして観光ということで、あと 1 点、インバウンドの話が出ました。で、継続すると
いうことなんですけれども、例えば、今、1 人当たり 3,000 円を出しています。このお
金の流れについては代理店さんとの絡みというか、それを告知して売ってくれるところ
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の関係も出てくるんですけれど、今、しまとく通貨が頑張っています。来年どの程度伸
びてくるか期待もしていますが、この出入りの部分で、出すところの分で、これを、し
まとく通貨と併用したような補助のあり方っていうのは考えられないだろうかと考える
んです。イメージとしては今、1 人当たり 3,000 円で 1,000 人だったかな、予算化して
います。そのうちの例えば特定のものにできるかどうか、あるいは全体でもいいんです
けれども、例えば、その 300 万円分はしまとく通貨で支給する。というのは多分無理と
は思うんですけれども、そこら辺まで考えて一緒になって回していくような。正直申し
て、観光に携わる人間からすれば、どこに消えたかわからないんですね。インバウンド
といえば料金をたたかれるのは当たり前なんですけれども、それを本当だったら宿です
とかそういったところでお使いいただきたい。だったら、そういうふうに振り向けられ
るためには、どういう補助のあり方がいいのか、ここら辺を一度検討してみてはと思う
んです。
それと、クルーズ船、おかげさんで、観光物産課の営業が効いたのでしょうか、来年
も頑張ってたくさん来てくれるような話が来てます。やっぱり、こういうふうな人たち
にもしまとく通貨を使っていただく。ですから、船の中での販売というものも含めて、
そういうしまとく通貨も使えるようなルートの確立というのを考えてみてはいかがかと
思うのですが、以上 2 点、どのような考えかお聞かせいただきたいです。
○町長(江上悦生君)
詳しくは観光物産課長にお答えをさせますけれども、まず私たちも、しまとく通貨を
今後どのようにしたらより活用できるかという話し合いをする中で、旅行業者がしまと
く通貨を今のところ使ってくれない。それで、例えば、来年国体が開かれて五島市に来
ても、ツアーで来たらそれが使えないというようなところが一番のネックになっており
まして、そこを何とか、旅行業者が五島に来るツアーの代金で、しまとく通貨を買って、
そして使用していただければ、旅行業者も 2 割得になるんじゃないかと、単純には思う
んですけれども、そういうところも含めて今後できないかどうか協議をするようにして
おりますので、できるだけ有効に活用できるように取り組んでいきたいと思います。
あとは観光物産課長に答弁をさせていただきます。
○観光物産課長(中島紀昌君)
ただいま、議員に御指摘いただきました、しまとく通貨と外国人誘客事業の補助金を
複合的に活用して誘客ができないかという御提言と、クルーズ船内でのしまとく通貨の
販売についてはいかがなものかというお話でございましたけれども、確かにしまとく通
貨と複合的にあわせもって韓国側のエージェントに御提案できれば、私どもの財源的に
も非常に助かるところもあるし、アピール力があるかと思います。しかし、まだ現行制
度の中でそれが使えるかどうかというのは、私は現時点では明確にお答えできませんの
で、発行委員会とも、今の御提言に関してはちょっと協議をさせていただければと思い
ます。
- 32 -
平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
それと、外国人のエージェントさんにつきましても、日本国内の旅行者においては、
ツアーを造成するときに、お客様にインセンティブ制度をできるようになっております。
その件は韓国側のエージェントにも御説明しているんですけれども、まだ御活用いただ
いていない状況ですので、それも積極的に理解していただくように努力して、よりお客
様の集客を頑張っていただけるようなシステムづくりをお願いしたいと思います。
クルーズ船内でのしまとく通貨の販売に関しては、私ども今まで想定したことがなか
ったのですけれども、非常にすばらしい御提言かと思いますので、ぜひそれを検討させ
ていただければと思います。
○12番(本村敦彦君)
船の中での販売は、迎えに行って、あそこのテントで一々またお金を出して買ってい
る姿がいかにも手間がかかっているようだったので、そういうことだったら船の中で売
ってもらえればとずっと思っていたので、検討していただければと思います。
ちなみにですけれども、あさってから中国人が来るので内心いらいらどきどきしてい
ますけれどもね。どういうふうになるのか、初めてなものですから。
組織機構について、もう時間もありませんので、幾つかお伺いして最後としたいと思
います。
町長のお話の中で、定年、人員のあり方も含めてですけれども、支所の機能というふ
うな形の中で、実績に基づいた形で国のほうで補完的な分の財政支援を考えてくれてい
るからというふうなお話がありましたけれども、私があえて 26 年度退職者数というこ
とで質問させていただいたのは、実は再来年の 3 月には 32 名か 33 名という大量の退職
者が出てきます。それに引きかえ、定期採用でしている部分の人数のアンバランスがし
ばらく続くんじゃないかと考えています。
その中で 2 点。まず 1 点目という言い方になりますが、現在の課の中での人員の配置
基準、これはどのようになっているのか、私の手元にあるのは 類似団体比較表、表の 2、
21 年 3 月末現在の人口比で配置の職員数の一覧を見ながらお話をさせていただいてお
りますけれども、そういう数値に基づいた配置から比較して、現在の配置はどのような
位置づけになるのか。これは過渡期というふうに私は理解をしています。将来的には、
いわゆる行一の人数というのは、限りなく 200 人に近づいていくというふうに理解をい
たしております。その中で、そのプロセス、途中経過の中で、改めてですけれども、部
制というものについての考えとしてはどのようなものがあるのか。全くそれは思慮しな
いということであっても構いませんけれども、その 2 点についてお答えいただきたい。
○町長(江上悦生君)
前段については総務課長からお答えをさせます。
後段の部制については、今まではそういうことについて否定的な発言をしてきており
ましたが、中長期的な組織を考える中で、どうしても本町の職員を減らさなければなら
ないという事態になるかもしれませんので、そういうことも踏まえて 26 年度中に検討
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平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
して、お示しをさせていただければと思います。
○総務課長(堀江英生君)
それでは私のほうから、前段のどういう基準に基づいてということについて回答させ
ていただきます。
現在、定員管理の中で類似団体に従って基本的な人数の表がありますけれども、まだ
これは公表がされていないので概略で説明させていただきます 。県内の類似団体であり
ます長与、時津とあわせても、やはり議員がただいま申し上げましたように 200 名ちょ
っとが本町の職員の数になるかと思っております。それは、長与、時津とは比較できな
い部分もたくさんありますので、一般行政に関しては大体 150 名程度がオーバーしてい
るような状況になっております。こういう基準の中で各団体との比較もしておりますけ
れども、先ほど議員も申されたように、合併後まだ 10 年たっておりませんが、そうい
う状況の中で少しずつ整理をしている状況ですので、その辺については御理解をいただ
きたいと思っております。
以上です。
○12番(本村敦彦君)
適正化、適正化という形でいけば、振り返れば 600 名からスタートして今こういう状
況になっている。で、冒頭で私も言いましたけれども、消防を含めて住民の安心安全と
いう形の中で割くことのできない、減らすことのできない人員の確保というのは当然し
ていかなければならない。ただ、そういう中にあっても、事務の平準化ということを考
えれば、いわゆる行一の事務方の皆さん方の数というのが果たしてどういう構想で進ん
でいくのかというのは非常に大事ですし、重要なことの一つです。
その中で、例えば、今現在は課長会議なんていうのをやっていますけれども、政策の
決定というんですか、これは町長御自身が最終的には決断をするわけですよね。政策の
優先順位、事業評価というのは別でいいと思うんですね。そういう各課 との集約といい
ますか、その意味での政策意思決定というものについて、今後、特別な会議ですとか、
これはもう外は入れませんよね、町長だけの諮問的な機関としての会議というものの、
例えば主体となるような。これが部制があると部長さんが集まってということでやれる
んでしょうけれども、そういう会議を、部制を敷く、敷かないは別にして、今の現行の
課長会議以外で設定するような考えがあるのかないのか、その点だけお答えください。
○副町長(小川秀樹君)
前回の議会で戦略会議の構想を話させていただきました。それに伴いまして 進捗管理
という手法も取り入れたいということで、今取り組んでいるところでございますけれど
も、これは言いわけになってしまいますが、秋以降なかなか町長不在の機会も多い。私
もなかなか時間がとれなくて、戦略会議というものを、来年、合併 10 周年ということ
もございますので、約 2 回ほど開催しているところでございます。なかなかまだ、この
戦略会議と進捗管理というものを、実際問題としてまだ動かしきれていないという状況
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平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
でございます。
今、議員がおっしゃいました、そういう政策意思決定のものを、今後さらに町長も入
れた形で活用して、そういう決定機関にしたいというふうに考えております。
○12番(本村敦彦君)
そういうのが機能し出せばですね。これは意思決定のスピードアップの問題なんです
ね。そこで、ニュースでもこの間出たんですけれども、今ITの技術を活用して、ここ
にいなくてもそういう会議ができるシステムが、今いろんなところでありますよね。昔
だったらパソコンだったんでしょうけれども、今はタブレット版の結構いいのが出てい
ますし、そういうものも使って試行的でもいいので早目に立ち上げてやってもらいたい。
やっぱりそういう中で、ことしに入って機構改革について職員さんたちからの提言の書
類と、いわゆる町長側からの提案の書類と、どっちが本物だろうかという形で 全員協議
会をさせていただきました。そういうところで、いろんな要望を聞き、それをやってい
くとなると、いろんなところで合わなくなってそごが出てくる。そういうところを調整
して決断していくのが、その会議でなければいけないし、最終的な決断の責任というの
は町長に来るという形の中でやっていかなければいけない。
ですから、機構改革の、まず前段というよりか、まずここから先にやっていただかな
いと、いろんな構想があって、それを具現化していくときに、そこ に動いてもらわなけ
ればいけない。これだけの大所帯で会議を開いて、言う人言わない人いるんでしょうけ
れども、やはりそこの分野分野で区切った集まりでもいいと思うんですよ。必ず 全員じ
ゃなくてもいいし必ず同じメンバーでなくてもいいし。基幹となるメンバーが二、三人
いて、それに担当諸課が入るような、不定型の形の政策集約会議みたいな形、今、副町
長は戦略会議というような言い方をされましたけれども、会議としては二、三人のグル
ープで、そこに入ってもらって聴取と意見交換をしていって政策の具体的な決定をして
いくような形のほうが、まだ現実的で動きが早いんじゃないかと思います ので、このあ
たりも思慮していただければと思います。具体的な提案で申しわけないんですけれども
いかがでしょう。
○町長(江上悦生君)
私も就任して 1 年たって、いろんな役職の会議に一通り出席をさせていただきました。
そういう中で、本町に滞在する時間が、時期によっては極端に、10 月 11 月が極端に少
なくなったという思いでちょっと反省をいたしております。今後は、出席する会議 を取
捨選択しながら在庁の時間をふやして、今御提言のあった、うちが考えております戦略
会議、これをできるだけ早く機能させるように努力して、政策決定 、そしてまたいろん
な処理が少しでも早くできるように努力したいと思っております。
○12番(本村敦彦君)
私の一般質問は以上で終わりですけれども、最後に一言お願いといいますか、ずっと
言い続けていますけれども、スピードだと思うんですね。スピード。決めたらすぐやる。
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平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
多少でこぼこしても後からまた手直しすればいいので、とにかくやってみる 、してみせ
る、これが大事だと思います。本当に 26 年度というのは、別な意味で大きな曲がり角
を曲がっていくような年次になるんじゃないかと思うので、いよいよ私も及ばずながら
ですが一緒に頑張っていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。
以上で私の一般質問は終了させていただきます。ありがとうございました。
(本村敦彦議員
自席へ)
○議長(中山正和君)
以上で、12 番
本村敦彦議員の一般質問を終わります。
午前中はここまでといたしまして、暫く休憩をいたします。
午後は 1 時から再開いたします。
=午前11時59分
休憩=
=午後
再開=
1時00分
○議長(中山正和君)
休憩を解いて再開いたします。
午前中に引き続き、一般質問を行います。
次に、9 番
中野千尋議員に発言を許します。
(中野千尋議員
発言者席へ)
○9番(中野千尋君)
こんにちは。午前中に町長の挨拶にも、また本村議員の一般質問にもあり ましたが、
一昨日の立串郷の住宅火災は本当に大変な大惨事となりました。被災された方々は着の
み着のままで避難されており、私も安否が気になり、とても不安に思っておりましたが、
生活館に多くの方々とともに無事に避難されているのを見て、涙が出てまいりました。
被災された方々には心よりお見舞いを申し上げ、これから大変と思いますが、元気を出
して頑張ってほしいと思います。風が余りなかったので延焼を免れたことと、けが人が
1 人もいなかったことが唯一の救いではなかったでしょうか。地元消防団、そして各分
団、消防本部の皆さん方、そのほか各関係機関の皆様方、とても大変だったと思います。
本当に御苦労さまでした。
立串生活館では、郷長さんの奥さんが先頭となり、温かいお茶、朝食用のおにぎりと、
皆さんで手際よく賄われていました。地域の温かさ、思いやりを感じ、まさにこれから
の地域社会を支えていく姿だと思いました。
それでは、議長のお許しをいただきまして、通告に従い一般質問をいたします。
私たちも一緒になって高齢者の方々と住みなれた地域でいつまでも生き生きと暮らせ
るよう、長寿社会への施策について質問いたします。
大きな 1 点目として、地域包括ケアシステム構築へ向けての取り組みについてお伺い
いたします。
今、国においては、社会保障と税の一体改革の経過等を踏まえ、介護関係においては
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平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
新しい介護保険制度について、いろいろと議論を交わしています。本町においても老人
福祉計画及び第 5 期介護保険事業計画に基づいて支援活動しているわけですが、重要課
題であります認知症施策、在宅医療・介護の推進、地域支援事業の充実についてお伺い
いたします。
2 点目は、在宅医療に関連しているのですが、在宅で寝たきり、あるいは療養してい
る患者さんたちが急にぐあいが悪くなったとき、往診をしてくださるお医者さんがいれ
ば、どんなに助かるかしれません。本町においても往診専門の医師と看護師を配置した
在宅医療の体制はとれないのでしょうか。
3 点目となりますが、新魚目診療所は無床化されて 3 年目を迎えました。患者さんは
ほとんどが高齢者で、特に足や腰、膝が痛くて歩行困難な方も多く見られます。また、
上五島病院に入院中にリハビリを受けても、退院後は通院できず、そのままの状態です。
診療所は旧町時代に大改造してエレベーターもついています。2 階部分をリハビリテー
ション施設として整備し、地域住民の機能回復治療に活用 できないのでしょうか。
以上で私の質問といたします。再質問は本席でさせていただきますので、御答弁のほ
どよろしくお願いいたします。
○町長(江上悦生君)(登壇)
中野議員の一般質問にお答えいたします。
初めに、一昨日の早朝に立串地区で発生しました建物火災に際しましては、議員みず
から現場で被災者を激励し、率先して炊き出しや生活物資の提供等を呼びかけられるな
ど、温かい被災者への避難支援等に御尽力いただき、まことにありがとうございました。
そしてお疲れさまでございました。
議員御承知のように、団塊の世代が 75 歳以上となる 2025 年、平成 37 年でございま
すが、それ以降は国民の医療や介護の需要がさらに増加すると見込まれております。そ
のため、重度な要介護状態になっても住みなれた地域で自分らしい暮らしを人生の最後
まで続けることができるよう、住まい、医療、介護、予防、生活支援が一体的に提供で
きるよう、地域包括ケアシステム構築の実現に向けた介護保険制度改革も行われ、本町
においても平成 24 年度からの第 5 期介護保険事業計画を見直したところであります。
本町の現状としまして、高齢者人口のピークは過ぎつつあるものの、高齢者人口が
7,000 人を割り込むのは平成 37 年度以降と見込まれております。また、急速に進む高
齢化率は、必然的に高齢者単身世帯の割合の増加、高齢者ケアのニーズの増加が想定さ
れるところであります。
御質問の 1 点目、認知症施策についてでありますが、認知症の方ができる限り住みな
れた地域で生活を継続できるよう、包括支援センターを中核として、かかりつけ医、精
神科医を初め認知症サポーター、介護事業所、民生委員等の関係機関や関係者との連携
を図り、地域全体で支えていく体制を推進するとともに、認知症に対する理解を深める
ため、正しい知識の普及啓発に努めているところであります。
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平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
また、介護従事者の資質向上のため、認知症介護実践セミナーなど研修の開催や受講
促進に努めており、あわせて社会福祉協議会等との連携を強化し、日常生活自立支援事
業や成年後見制度を活用し、判断能力が不十分な認知症の方の権利擁護等を実施してお
ります。
次に、在宅医療、介護の推進についてでありますが、地域包括ケアシステムを構築す
る上で最も重要なものであり、高齢者の増加、価値観の多様化に伴い、療養や介護が必
要になっても、可能な限り住みなれた場所で自分らしく過ごす生活の質を重要視する医
療や介護が求められる中、他職種協働による在宅医療の支援体制と あわせて、医療と介
護が連携した地域における包括的かつ継続的な在宅医療を提供できるような体制を構築
するため、各医療機関の御協力をいただきながら協議する場を設け、他職種間の連携強
化を図るとともに、継続的に検討を進めているところであります。
また、高齢化が急速に進む中で、在宅や介護施設等で療養や介護を受けておられる御
本人はもちろん御家族の間では終末期ケアへの関心が高まっていると言われております。
これまでの、病院において終末を迎える傾向から、自宅や施設でのみとりへと意向が多
様化し、終末期ケアの確立が求められるようにもなってきております。
このような中、町としましても関係機関連携のもと、この課題に取り組む必要 を痛感
し、あわせて住みなれた地域や御自宅で安心してみとりができるような体制づくりに取
り組んでいるところであります。
次に、地域支援事業の充実についてであります。
地域支援事業は、介護保険制度創設後、軽度の要支援や要介護 1 の認定を受けた方が
急増したことを受け、軽度の方に対する介護保険サービスが必ずしも受給者の状態改善
につながっていないことや、給付費の増大による介護保険財政への影響も含め、持続可
能な制度として維持するために創設された事業であります。
町としましても、地域包括支援センターを中心に、要介護、 要支援状態になることを
予防する介護予防事業を初め、包括的支援事業として総合相談支援事業、権利擁護事業、
また関係機関との連携、協力体制の整備など、包括的、継続的なケア体制の構築に努め
ているところでもあります。また、任意事業として配食サービス、生活管理指導、介護
用品の購入助成を行っているところでもあります。
初めに申し上げましたように、急速な高齢化に伴い、高齢者の単身世帯や高齢者のみ
の世帯が増加しており、寄せられる相談には、退院後のケアについてのほか、独居高齢
者に関することや認知症あるいは虐待等、中にはさまざまな課題が重複した相談があり、
地域包括支援センターの専門職が関係機関と連携しながら継続的な相談支援を行ってい
ると聞いております。
そのような中で、現在、社会保障審議会介護保険部会において、予防給付を地域支援
事業に移行する、要支援者に対する事業プラス新しい介護予防事業である総合事業の議
論が進んでおり、今後、さらなる地域支援事業の充実が求められているところでありま
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平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
す。
町としても、包括支援センターに求められる役割はますます重要になってくるものと
考えておりますので、包括支援センターの充実を図るとともに、介護保険の理念であり
ます、高齢者が自分らしい生活を送ることができるよう、自立した生活を積極的に支援
するため、効率的、効果的運営に努め、介護予防事業などを積極的に推進してまいりま
す。
次に、2 点目の往診専門として医師、看護師を配置した在宅医療の体制はとれないか
という御質問にお答えをいたします。
先ほども申し上げましたように、今日、日本は超高齢化社会となっており、将来にわ
たってますます加速していく状況にあります。平成 23 年の人口推計では、65 歳以上の
高齢者は日本全体の平均で 23.3%、長崎県は 26.2%となっております。本町において
は、現在 34.7%と非常に高い高齢化率を示しております。
このため国においては、医療機関や介護保険施設等の受け入れに限界も生じることが
予測されることから、在宅医療を推進している状況であります。本町においても、上五
島保健所、町、医療機関、老人福祉施設等が連携して、本町の地域医療、在宅医療を進
めて行く上でどういう対応策が最善であるのか検討しているところであります。
次に、本町の各診療所の現状はどういう状況にあるのかについて御説明 をいたします。
まず、若松診療所においては、現在 2 名の医師が常駐し、月曜日から金曜日までの週
5 日の診療を行っております。また、平日の時間外については、奈良尾医療センターと
交互に夜 9 時まで診療を行っており、土曜、日曜の診療は大学からの派遣医師が終日行
っております。
往診診療については、現在、在宅患者 3 名の方について定期的な往診をしている状況
であります。ただし、来年 6 月には中野診療所長の契約期間が満了しますので、これま
での内容について一部見直しが必要になるのではないかと考えております。
次に、新魚目診療所においては、1 人の医師で月曜日から金曜日まで診療を行ってお
ります。平日は、時間外ということではありませんが、急病や外傷患者に対応するため
に午後 6 時まで診療を行っているところでございます。時間外、土曜、日曜日について
は、基本的に上五島病院での受診をお願いしている状況でございます。
往診診療については、現在、2 週間に 1 回、1 軒のお宅に伺っております。そのほか
の往診依頼については、診療時間内であれば、要請があったときに院内診療の状況を見
て対応している状況にあります。また、時間外等の往診診療については、これまで医療
従事者の勤務環境等の改善を図り、持続的な医療体制を確立するために 医療再編計画を
実施してきたこともあり、現在の体制ではかなり厳しいものがある のではないかと考え
ております。
このような状況から、議員御質問の往診を専門とした医療従事者 を配置した在宅医療
の体制は理想的な提案だと考えますが、現在、勤務される医師、常勤医師の確保が非常
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平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
に困難な現状においては、その対応も難しいものと考えております。
このようなことを踏まえた上で、冒頭に申し上げました上五島病院を含めた医療機関、
福祉関連施設及び各関係機関が連携を図りながら、地域医療、在宅医療を推進してまい
りたいと考えております。
次に、3 点目の新魚目診療所の 2 階部分をリハビリテーション施設として整備し、地
域住民の機能回復治療に活用できないかという質問についてであります。
医療再編計画に基づき、平成 22 年 10 月から町内診療所の無床化を実施させていただ
き、現在に至っているわけでありますが、無床化したことにより、新魚目診療所の 2 階
にある入院のための病室は、一部を除き使用されていない状況であります。部屋数は 、
大小合わせて 9 部屋でございます。一部の部屋は、感染症疾患の患者の診察室、また点
滴等の処置が必要な患者の処置室として使用しております。
空き部屋の利用方法については、今までも検討してきているところでありますが、現
在の医師、看護師の人数等の要因もあり、空き部屋を活用するには至っていないのが現
状であります。
議員御質問のリハビリ施設としての活用については、有効な活用方法の一つであると
考えます。しかしながら、その実現には、次の 3 点をクリアしなければなりません。一
つ目は、人的要件として、理学療法士を配置する必要があり、場合によっては、療法士
を補佐する助手も必要となります。
二つ目は、設備要件として、訓練用の平行棒や昇降階段等の機器を準備する必要がご
ざいます。
三つ目は、施設要件として、診療報酬算定の施設基準により まして、施設の広さを
45 平方メートル以上確保する必要がありますので、3 つの病室を一つにしなければなり
ません。
その必要な経費に対しての収入は、多くは見込めないものと思われます。しかしなが
ら、地域医療を推進していく上では、費用対効果の面ばかりではなく、そういう環境を
整備することも重要ではないかと考えます。今後、新魚目診療所内にリハビリ施設を設
置できるのか、整形外科医の確保の必要性はないのかなども含めまして、診療所長の意
見等を参考にしながら検討してみたいと思います。
なお、リハビリ施設利用者の上五島病院での実態や整備に必要な経費などについては、
新魚目診療所の事務長が試算はしておりますが、時間がかかりますので、詳しいことに
つきましては必要に応じてお答えをさせていただきたいと思います。
以上、答弁とさせていただきますが、再質問につきましては自席で、また内容によっ
ては担当課長または事務長に答弁をさせますので、よろしくお願いをいたします。(降
壇)
○9番(中野千尋君)
答弁ありがとうございました。
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平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
今回、私が地域包括ケアシステム構築という形で質問させていただいたのは、先ほど
冒頭に町長がおっしゃられました医療、介護、住まい、予防、そして包括とか、そうい
ういろんなものが連携されて、これからは高齢者の生活、長寿社会を迎えるに当たり、
住みよい暮らしづくりのために、していかなければいけないということで、今回は質問
させていただきました。
まず初めに、一番大きな課題であります、本町も増加しつつあります認知症の対策に
ついて、それぞれにいろいろ予防もなさっているし、認知症の方々に対してのグループ
ホーム等の整備も、本町においては充実されていると私も思っております。私が一番気
になることは、認知症の人たち、例えば施設あるいはデイサービス等に通っている人た
ちは、まだ皆さん方と一緒にやれるからいいんですけども、地域の中でそういう症状が
出たというのを確実に把握できるような体制、そして認知症の方々も軽度でしたら、そ
んなに生活に支障はないわけですよね。そうしたときに一 緒になって地域の方々も周り
を一緒に認め合いながら生活していける、そういう取り組みをしているのかなというこ
とでお伺いしたいんですけど、いかがでしょうか。
○福祉長寿課長(峯脇
泉君)
現在、私どもの課において認知症とわかっているケースで、包括支援センターがかか
わっていないケースですが、独居で 9 件、二人暮しで 17 件ですが、これについては包
括支援センターがまだかかわるまでもないということで、包括支援センターが今かかわ
っているのは、特に問題行動、徘徊等で御家族や近隣だけでは難しいというケースを 2
人抱えて、今、継続的に支援している状況でございます。
包括支援センターに寄せられるときには、周辺状況が顕著にあらわれる状況で、結構
症状が進んだ状況ですので、できれば早い段階で、認知症の状況がわかる段階でお知ら
せしていただけるような状況づくりということで、私どもの認知症に対する啓発活動も
まだまだ不足しているのは否めないところでございますので、今後はそういうところも
踏まえた上で地域の説明会、それから講演会で認知症に対する住民の皆様の理解を深め
ていこうと考えております。
○9番(中野千尋君)
今回、私の知り合いから電話がありまして、あるおじいちゃんが道を歩いていたよと。
いつもいるところとは違うところにいたから心配されて、その方を支所まで連れていっ
ているんですね。そして支所の職員の方がそのおじいちゃんの家を知っていましたから、
連れて一緒に帰っているんですんけども、見つけた私の友だちは、そのおじいちゃんが
そういうふうにあるということを知っていたから、毎回バス停に座っていたりとか、青
方方面に歩いていたよというのを知っていたから通報というか、支所まで連れていって、
何事もなく、事なきを得たということもあるわけですね。
家族は都会にいるわけですよね。そうしたときに家族と一緒になって、お父さんたち、
お母さんたちを一緒になって話し合いをしていく時期に来ていると思うんですよ。行政
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平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
は本当に私は一生懸命やっていると思います。その中でも、今度は地域と家族の人たち
の情報の共有、そして協力をしていかなければ、例えば行方不明になったりとか事故に
遭ったりとか、そういう状況が目の前に来ているなということを感じたわけです。そう
いう場合に、例えばひとり暮らしの方で認知症状がある程度出ているということが包括
支援センターにあった場合に、家族の方とかときちんと方向性とかは話し合われている
んでしょうか。
○福祉長寿課長(峯脇
泉君)
ただいま議員が言われたケースはひとり暮らしのケースでございましたが、包括 支援
センターとしても情報が寄せられておりまして、グループホームを御利用されていたん
ですが、グループホームでも一人で無断で外出したり徘徊をするということで、問題ケ
ースということで今回改めて島外におられる御家族にも来ていただいて、駐在所、民生
委員、それから地域の方も含めてケア会議を開いて、今後どうするかということで取り
組んでおりますので、なかなか難しいんですが、そういうふうにな る前に初期の段階で、
例えばこの方は病院受診していて精神科の服薬管理がよくできていなかったというのも
ございますので、ひとり暮らしでそういう服薬管理もなかなか難しいところがございま
すが、そこら辺も病院受診につなげる体制も含めて、そういう連携体制が重要だという
ことを強く認識しております。
○9番(中野千尋君)
地域と家族と、そして行政と一緒になって見守っていく体制というのは今後も必要だ
と思いますので、民生委員さんとか駐在員さん、郷長さんあたりにも何かの折にはそう
いう情報の共有をしながら体制を整えていくべきだと私は思いますので、よろしくお願
いしたいと思います。
そして、在宅医療の介護の推進ということで、国は在宅医療、在宅医療と言っており
ますが、実際在宅で医療介護するのが本当に難しい状況です。包括 支援センターでもい
ろいろと、そして社協との連携、ヘルパーさんたちのお仕事で、在宅でいろんな面での
サービスを受けているんですけども、介護の分野は本当に私、サービスは充実されてい
るなという感じはするんですけど、やはり医療の面でなかなか大変じゃないかと思うん
です。例えば上五島病院へ 11 時の予約に行っても、診てもらうのは 12 時 40 分とか 50
分。1 時間半以上待って、そして診察は 5 分もかからない状況で、その間ずっと待って
いるわけなんですね。例えばぐあいが悪い人とか高齢者の寝たきりの人とか、そういう
人たちを連れていくにも困難な状態があるわけです。そういう ものの改善も含めて、在
宅医療の推進と言うのなら、もっとそこら辺の受け皿も考えていただきたいなと思うん
ですよ。
そして、通院後のケアということで、私は今回、診療所のことでも関連させていただ
いたんですけども、例えば診療所の患者さんが急にぐあいが悪くなって上五島病院に行
ったときに、上五島病院では情報が共有されていないわけですよね。そうしたときに、
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平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
せっかく電子カルテになってでも、またぐあいが悪い中で検査をされて何時間も待たさ
れてという状況がたくさんあるので、そこら辺の診療所と上五島病院の患者さんの情報
の共有というのはできないんでしょうか。
○町長(江上悦生君)
電子カルテの機器自体が、診療所の分と上五島病院の分とは異なっているということ
を私は聞いております。そういう中ででもあじさいネットというネットを使うと、それ
は見ることはできると認識をしておりますので、そこは各先生方の理解が得られれば、
そういうところは可能じゃないかなと思いますので、その件について私も所長さんと話
をしてみたいと思います。
○福祉長寿課長(峯脇
泉君)
ただいまの町長の補足ですが、今、他職種の連携で医療機関、それから介護事業所等
と不定期ですが、話し合いの中で、在宅医療の推進の中で情報の共有ということで、シ
ステム構築には相当なお金がかかりますので、まず関係する部分の統一した様式での情
報共有ができないかということで今、話し合いを進めておりますが、全医療機関がそれ
が可能かどうか、今は不確定なところですが、そういう話し合いを今、している ところ
でございます。
○9番(中野千尋君)
ぜひそういう一歩、二歩進んだ情報の共有と患者さんに負担をかけないようなやり方
というのを検討していただきたいと思います。
そして、今現在、訪問看護ステーションが上五島病院には設置されておりまして、町
内には看護師さんが訪れているようなんですが、現在どれぐらいの患者さんを診ていら
っしゃるのか教えてください。
○福祉長寿課長(峯脇
泉君)
訪問看護ステーションは 5 人のスタッフで、リハビリを入れて 6 名ですが、直近では
今 43 名と伺っております。年平均 50 人前後で回られておりますが、そのうち終末でど
うしてもということで病院で亡くなるケースが約半分近く、あと半分は御自宅で亡くな
られていると聞いております。
以上でございます。
○9番(中野千尋君)
訪問看護ステーションは、エリアとしては全上五島地域なんでしょうか。
もう 1 点は、診療所の患者さんは契約という形をとっているみたいなんですけども、
診療所で受けている患者さんはサービスは受けられていないんでしょうか。
○福祉長寿課長(峯脇
泉君)
上五島病院の訪問看護ステーション、それから奈良尾医療センターがみなしでござい
ます。それから国保診療所については、それぞれ先生方が、最終的にはみとりの方もい
らっしゃるでしょうけど、一、二件というふうに聞いております。
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平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
○健康保険課長(浜辺文郎君)
ただいまの御質問の訪問の区域でございますけども、旧若松 町と旧奈良尾町を除く上
の旧 3 カ町、上五島、新魚目、有川ですけども、現在、先ほど福祉長寿課長が 43 名と
おっしゃいましたけども、昨日聞いた情報では 42 名です。旧上五島地域が 18 名、新魚
目地域が 16 名、そして有川地域が 8 名。それと、北のほうでは津和崎まで、南のほう
では今里まで、現在訪問をしているということでございます。
以上です。
○9番(中野千尋君)
訪問看護の方には終末期の方とか退院された後のケアとか、お医者さんのかわりみた
いな感じでされているのに、私たちも大変だけども頑張っていらっしゃるなと思ってお
ります。
しかしながら、サービスを受けられない患者というのは診療所の患者さんたちになっ
てくるわけですね。時間外とか休日とかになれば、上五島病院の外来を受ける以外ない
わけですね。もしそういうふうな共有されるようなところがあれば、例えば新魚目診療
所のほうにも訪問看護ステーションをつくるとか、若松の ほうにも、奈良尾の訪問看護
ステーションがありますから、若松のほうもある程度充実できるのかなと思うんですけ
ども、そういう方向性、もう一つぐらい訪問看護ステーションを充実させようという計
画とか、私は医療再編のときはそのような計画の声も委員さんから聞いたような感じが
するんですけども、町長としてはどうお考えでしょう。
○町長(江上悦生君)
病院企業団ではそのようなことで、説明会では回っております。ただ、今の上五島病
院を基幹病院とした訪問看護ステーションであって、それで新魚目 にある町立の診療所
の中に上五島病院の訪問看護ステーションができるかということはちょっと難しいんじ
ゃないかなと。そこまで発展していけばありがたいんですけど、組織が違うので、また
いろいろな問題が出てくるのかなという思いですので、今の段階では、上五島病院の訪
問看護ステーションをより充実させる方法がベストかなと思います。
○9番(中野千尋君)
病院企業団のしている病院と診療所との兼ね合いがなかなか難しいところなんですけ
ども、やはり町民はかかりつけのお医者さんで、かかりつけの医療で、信頼された機関
で診てもらいたいというのが切望なんですよ。結局は入院ができないものですから、上
五島病院のほうに行くわけなんですけども、在宅医療を推進しているからには、それが
スムーズに在宅で見られるような体制をとれないものかなと思うわけです。特に寝たき
りの人が、家族が看病できて、家で見たいという希望がある家族は、そういうのを切望
しているわけですよ。ですから、私は今回、往診専門としての医師、看護師の体制とい
うのは、多分町長はそういうお答えをするだろうという思いを持って質問をいたしまし
た。医師の不足、医師の現状では無理だろうと。
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平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
ネット等で見ますと、いろんなところでは、民間の個人病院 で往診専門、訪問医療と
いう形でしておりますが、何せ本町は医療資源がなかなか厳しい状況の中で、例えば上
五島病院でも訪問看護ステーションの中にお医者さんを 1 人、往診専門として配置でき
るような体制ができないのかなという思いで今回は質問させていただきましたので、い
ろいろ難しいことはあると思いますけども、在宅医療を支えていくからには、そういう
力も必要じゃないかと思うんですね。ぜひ病院企業団のほうでも、そういう方向性がも
しできるようでしたら検討していただきたいなと思いますので、よろしくお願いしたい
と思います。
そして、新魚目診療所のリハビリ施設で三つの課題がクリアできないといけない、ク
リアしてほしいなと私は思うんですね。理学療法士をお一人、そして助手の看護師さん、
そして整備をしてリハビリテーションを充実させていただければ、介護度は低くて歩行
困難、生活困難の人がたくさんいらっしゃいます。その中で、認知症とかになっていな
いから介護度がもらえなくてサービスも受けられない人もいます。足や腰が痛いぐらい
では今、介護度がつかないからですね。でも、そういう健康寿命を延ばすために少しで
もそういう治療をしていけば、介護の保険の関係でも助かっていくんじゃないかという
思いで今回は質問いたしました。
上五島病院で、あるおばあちゃんが手首を骨折して、大体完治しているんです。でも、
リハビリに通えないから、あと 1 カ月間入院すっとよと言うわけですね。もし診療所に
リハビリ施設があるなら、退院して歩いてでも通えるんですよ。そういう状況の中で、
無床化して今まで 3 年になりました。北魚目地区の人たちは、何で診療所が無床化にな
ったやろうかと、今でも町長、お聞きになると思います。
奈良尾は新しく病院ができて、企業団のほうで経営しています。診療所のほうはそう
いう状況で、津和崎の人たちまでが何の特典じゃないけど、我慢するばかりが見えてく
るわけです。そういう意味でいろいろと困難もあるかもしれない、財政状況も確かにい
ろいろ難しいこともあるかもしれないけど、ぜひ今後、こういうリハビリテーションの
充実あるいは先生方に対してリハビリ治療の充実をお願いしたいなと思うんですけど、
いかがでしょうか。
○町長(江上悦生君)
私も個人的にはひしひしとその必要性が伝わってきております。それで、私も真剣に
考えて、例えば理学療法士を 1 人雇って、若松と新魚目と隔日に 1 日交代で勤務させる
方法はできないのかとか、そんな話まで頭の中はめぐっておりまして、そういうことが
できるのかどうかということと、一番の問題は整形外科医が必要なのかどうか。たまた
ま佐々野医師と若松診療所の仲村医師は外科出身と聞いていますので、外科でリハビリ
ができるのかということも含めて、採算性を考えると、これはとんでもないことですけ
れども、介護予防等からそういう開設ができないのかということ、ここでは約束はでき
ませんけれども、先生方が理解できるのかということも含めて協議をしてみたいと思い
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平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
ます。
○9番(中野千尋君)
一つの方法としては、榎津診療所は案外リハビリの施設が整っております。だけど、
できる人がいないから、正直言って余り活用されていないと思います。ですから、そう
いうのを考えれば、そういう人材を確保することによって、私はある程度の機能回復治
療に大いに役立つんじゃないかなと思いますので、ぜひ考えていただきたいと思います。
飛び飛びになったんですけど、地域支援事業の充実という形で、今はミニデイサービ
スとか高齢者の老人のマリンピア大学とか生涯学習、そしてステップアップ教室とか、
いろんなことを介護予防事業、地域支援事業等でやっておりますが、今、交流サロンと
かボランティアのリーダーの育成とか、そんなに介護保険事業にお金をかけないように
して地域で高齢者を見守っていく、ボランティアのリーダーを養成していくということ
が進んでいると思うんですけども、本町ではいかがですか。
○福祉長寿課長(峯脇
泉君)
まさに今、県それから各市町が取り組んでいるところなんですが、団塊の世代の方々
が高齢者になりますので、そういう方々の居場所、それから活躍する場がないというこ
とで、元気高齢者づくりということで県が今、取り組んでおりますので、新年度予算に
そういう協議会開催含めて、新上五島町でどういう取り組みができるかも含めて検討さ
せていただこうということで、今、準備を進めている段階でございます。
○9番(中野千尋君)
町長、案外地域の方は、してやりたいな、自分たちも何かしてあげられることはない
かなという 60 歳以上の方々は結構多いんですよ。そういう人たちを大いに活用されて、
ちょっとした施設を提供して、高齢者の方々とお茶を飲んだり、得意分野の手芸やお話
や、今度は子供と一緒になって読み聞かせをおばあちゃんたちとさせたりしたり、そう
いうふうなミニデイ、やれ何ちゅうても、ある程度限界に来ていると思うんです。
そして老人会に入っていない人たちもたくさんいます。その方たちはまだ元気なんで
すよ。私ももうすぐそうです。もう目の前に来ております。だから、私たちもしてやり
たいな、子供たちと一緒になって今度は遊びたいな、そしておばあちゃんたちを先生に
して、いろんな昔話を聞きたいな、料理を習いたいなと思うんです。そういうことをも
っと広げていって、上五島全体がそれぞれの地域で盛り上がっていくような、高齢者が
先生になって、高齢者が支えていくような、若い人たちを逆に引っ張っていくような、
そういう社会をつくっていただきたいなと私は思うんですよ。
予算的なものも必要かもしれません。だけど、町の施設とか、空いた施設とかを貸し
ていただいたり、そしてリーダーのいろんな、長崎とか佐世保方面にはそういう活躍し
ている団体もございますので、そういう人たちを呼んで、そういう研修もしたり実践し
たりして、ぜひ高齢者が生き生きとして、自分たちみずからが元気で支えていくような
社会づくりをしていただきたいなと思うんですけど、いかがですか。
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平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
○町長(江上悦生君)
高齢化社会を迎えて、その構想については私もすばらしいことだと思います。そ うい
うサロン的な施設ができることによって安否確認もすぐできますし、ぜひそういうモデ
ル地区でもつくってみたいなと思いますので、ここの地区ならそういうところができや
すいんじゃないかというところがあれば、教えていただければ、津和崎のなんでんすっ
と隊じゃありませんけれども、そういうモデルのところをまずつくって、各地域に広げ
ていければなと思います。よろしくお願いします。
○9番(中野千尋君)
モデルとか、そういうのはそんなにしなくても、自然とできる人ができることをでき
るような雰囲気で、私は広げていければいいんじゃないかなという感じがするんですよ。
だから、そういう形で特に女性の……、男性も一緒になって、そういう面を広げていっ
ていただくような形を、そんなに団体という形をつくらなくても私はできていくんじゃ
ないかなと思いますので、ぜひそういう方向に少しでもしていただきたいなと思います。
そういう面で、生涯学習等の団体さんとか、いろんな分野で私は協力できるんじゃない
かなと思います。
今回、地域包括ケアシステム構築という形で、まだなかなか見えない状況があると思
いますけども、医療と介護と地域と行政、家族、そして高齢者の方たちを取り 巻く環境
づくりというのは、私はこの新上五島町ならできるんじゃないかなという気がいたしま
す。
私、今回、姉のように慕っておりました方が、自宅で子供たちに、 20 人以上の家族
に見守られて、訪問看護センターの看護師さん、そして上五島病院の先生と家族の御協
力で、在宅でのみとりを体験させていただき、最期を見させていただきまして、本当に
幸せだなと思いました。私もうらやましいなと思いました。在宅で家族に見守られて最
期を迎えるということは、人間にとって本当に一番幸せなことじゃないかなと今回思い
ましたので、この質問を通して、もう一度自分たちの住んでいる状況、そして医療関係
の連携、そして介護者と、とにかく家族の協力、地域の協力、それをこれからしていっ
ていただきたいなと思います。
最後になりましたけども、今回の立串郷の住宅火災に際しましては、町長みずから何
回も現場を訪れて、被災者の方々初め地域の皆さん方に温かい励ましの言葉をいただき
まして、本当にありがとうございました。そして、水道課や各課連携して迅速に対応し
ていただき、住民の皆様も本当に喜んでおりました。
ただ、町民の声としてお聞きください。ある被災者の方が、火災に気づき消防 に通報
したが、消防車が来るのがとても待ち遠しかった。北魚目地区には救急車だけで、なぜ
消防車を配備していないのか。高齢者が多く、まだ北部にはたくさんの集落があるのに、
財政状況ゆえかもしれないが、今後、検討していただけるなら計画に上げてほしいとお
っしゃっておりました。町長、どう思われるでしょうか。
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平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
○町長(江上悦生君)
これについては、私も別の議員からさきにお話を聞きました。消防車を正規の方法で
配置するとなると、それ相応の人員が必要になってくるものですから、消防署の定数を
ふやさなければなりません。まだ消防長と協議したわけじゃありませんけれども、あそ
こに消防車だけを配置することによって、通常救急隊員が 3 名勤務をしておりますけれ
ども、火事のときには、その 3 人が消防車に乗って出動して、地域の消防団と協力して
初期消火に当たれる方法ができないのかなということで、まだ今からそういう ことがで
きるかどうか協議をしなければなりませんけれども、それができるようであれば、消防
車を備蓄交付金で買わせていただいて配置することはできるんじゃないかなという思い
で、これはあくまでも私個人の気持ちですので、そういう意味でお聞きいただいて、今
後、そういうことができるのか協議をしていきたいと思います。
○9番(中野千尋君)
今のことについては、ぜひいろいろと前向きに協議をしていただきたいと思います。
今、消防本部でも毎年 5 人ですかね、消防士の方を入れておりまして、ベテランの
方々が卒業していっている状態です。私、人材育成というのは本当に消防長も大変だと
思います。消防団も一緒だと思います。私たち地域住民も火事を出さないようにしなけ
ればいけない。それは本当にみんなが連携していかなければいけないと思いますので、
今回のような大惨事が二度とないように、私たち住民も気をつけていかなければならな
いと思います。
年末も近づいて、これから寒くなっていくのに、被災された方々のことを思うと本当
に胸が痛みます。今後もいろんな面で被災者の方々や立串郷の皆さんたちに温かい御支
援をいただきますようお願い申し上げて、私の一般質問とさせていただきます。本当に
きょうはありがとうございました。
(中野千尋議員
自席へ)
○議長(中山正和君)
以上で 9 番
中野千尋議員の一般質問を終わります。
ここでしばらく休憩いたします。
再開を 14 時 05 分といたします。
=午後1時54分
休憩=
=午後2時05分
再開=
○議長(中山正和君)
休憩を解いて再開いたします。
次に、7 番
坪井泰助議員に発言を許します。
(坪井泰助議員
発言者席へ)
○7番(坪井泰助君)
皆様、改めましてこんにちは。質問に入る前に、一昨日とその前の火災、本当に早い
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平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
立ち直りを心から祈らせていただきます。
通告に基づき、また議長のお許しをいただきまして一般質問を行います。
質問は 3 点ですが、再質問の場合も本席にて行いますので、よろしくお願いいたしま
す。
本日は、中五島高校 2 年生が傍聴に来ているようですが、私は先月の 11 月 19 日に上
五島高校卒業生、OBの浦さんの貴重な講話を拝聴することができ、大変な感動を受け
ました。浦さんは新魚目の榎津出身でございまして、あの世界に誇る高さ 634 メートル、
東京スカイツリーの建設に統括責任者として陣頭指揮をされたそうでございます。スカ
イツリーのタワー中心部に、地震どきなどに周りのタワー本体の揺れを低減する制震の
役目をする心柱があり、そのシステムは日本伝統建築である五重塔の技術が生かされて
いると聞き、大変驚き、感動いたしました。きょうは中五島高校の生徒が来ております
が、上五島高校の生徒、これからの日本を背負っていく子供たちに夢と希望を与えてく
れた、本当に感動するお話でございました。
それでは、質問に入ります。まず、森林の整備についてでございます。
本町の森林整備計画によると、総面積 2 万 1,398 ヘクタールのうち森林面積は 1 万
7,260 ヘクタールと 81%を占めています。その中で民有林は 1 万 6,722 ヘクタール、ヒ
ノキを主体とした人工林は 6,161 ヘクタール、人工林率は 37%であるが、手入れが必
要な林が 4,133 ヘクタールと 67%を占め、今後、保育、間伐を適正に実施していくこ
とが重要であるとありますが、現況はどうなのか。また、今後どのように整備されてい
かれるのか、お伺いいたします。
2 点目は、椿特区についてでございます。
町の花木でもあるツバキが島の至るところに自生し、景観や観光にも一役買っていま
す。また、実は特産物のツバキ油の原料であり、町民の貴重な収入源ともなっています。
しかし、現在、全島的にヒノキバヤドリギという寄生植物が、特にツバキの木に寄生が
多いそうでございますが、寄生して大変な被害をもたらしていると聞いています。
町では、つばきアイランドプランに基づき、ツバキの植栽やツバ キの天然林改良を行
うとともにツバキ林育成管理のための路網整備を進め、特用林産資源をさらに活用する
体制を整えることも必要とあるが、椿特区の特典がどのように活用されているのか、ま
た、五島市との兼ね合いについてもお伺いをいたします。
3 点目は、林業振興策についてでございます。
国内総生産のうち林業生産は 0.1%であると言われています。そのような状況で、本
町においても林業生産や所得を上げることは至難のわざであろうと考えますが、森林に
対する国民の最も大きな期待は二酸化炭素を吸収する働きで、地球温暖化を防止する働
きであると言われております。であるならば、さらに積極的に林業振興に取り組み、全
国に発信する島、そのような町を目指してはと考えますが、いかがでしょうか。
以上 3 点であります。再質問の場合も本席にてさせていただきます。
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平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
○町長(江上悦生君)(登壇)
坪井議員の一般質問にお答えをいたします。
初めに、上五島高校出身の浦さんの世界的な活躍に上高生が一同に感動し、自分たち
も頑張らなけれならないというような励みになったんじゃないかなと思って、本当にう
れしく思います。地元出身の方が世界的に活躍されておられて、本当に頼 もしく思いま
すし、私たちもそのような人たちの姿を見ながら、高い志を持って取り組まなければな
らないと思っております。
それではお答えをいたします。
まず、1 点目の森林整備についての現況と今後の整備方針についてでありますが、国
は、平成 30 年度の木材需給率 50%を目標としており、人工林の間伐方針を、切り捨て
間伐から材を搬出して利用する利用間伐へと転換しております。そのため補助事業は利
用間伐が主となっております。
町営林においても、やや成長不足、間伐不足が見受けられますが、これまで切り捨て
間伐作業を定期的に実施していたため、利用間伐が可能な林分においては利用間伐を進
めているところであります。しかしながら、個人有林や地区有林においては、個々の小
面積の間伐等の森林整備はなされていましても全体的に間伐不足、中には手つかず状態
の人工林も存在しております。間伐不足の要因としましては、森林所有者の転出、所有
者の高齢化、世代交代による林業に対する意欲の減退等が考えられます。
御質問の現況についてありますが、森林所有者みずからの施業は困難であることから、
森林組合を中心として、森林所有者に負担のない方法で森林の整備を提案し、実 施して
いるのが実情であります。間伐不足の森林は切り捨て間伐を、間伐の行き届いた森林に
ついては利用間伐を行い、材については販売して所有者へ還元していくといった提案型
の施業をしております。
利用間伐において、五島森林組合上五島支所が補助事業を活用しながら高性能林業機
械を導入して作業コストの削減に努めております。平成 23 年度に、集材されてきた材
の枝払い、玉切りを連続して行い、玉切りした材の集積作業を一貫して行うプロセッサ
ーを、平成 25 年度には油圧ショベルに集材用ウインチを搭載し、アームをタワーとし
て使用する集材機スイングヤーダと、玉切りした材を荷台に積んで運ぶ集材専用の自走
式機械フォワーダーを導入し、利用間伐の造材、搬出コストが格段に下がることが期待
でき、年間 1,000 立方メートルの杉、ヒノキの人工林の搬出が可能となっております。
これまでの間伐材の利用方法は、A材といわれる優良木については伊万里市場へ出荷、
その他の材については森林組合への販売、緊急雇用創出事業の地元材製材販売モデル調
査で利用しております。
近年の施業実績ですが、町、個人有林について、林齢構成は高齢材が大半を占めてい
るため、保育は間伐が主となっており、平成 23 年度は利用間伐 19.2 ヘクタール、切り
捨て間伐 49.45 ヘクタールで、274 立方メートルの搬出材積でございます。平成 24 年
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平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
度においては利用間伐 43.13 ヘクタール、切り捨て間伐 87.69 ヘクタールを実施し、
399 立方メートルの間伐材を搬出しております。
今後の整備方針についてでありますが、経営計画により 、町の所有林については年間
20 ヘクタール、搬出材積 200 立方メートルの利用間伐を実施し、個人や地区有林につ
いては切り捨て間伐 50 ヘクタール、利用間伐 30 ヘクタール以上を整備していく計画と
なっております。
次に、2 点目の椿特区について、椿特区特典がどのように活用されているのかについ
て申し上げます。
椿による五島列島活性化特区に認定されたことによる波及効果として、 次の三つが考
えられます。一つ目が、マスコミ等の報道によるツバキで町おこし事業の広報普及効果
です。二つ目が、国や県、その他の団体による各種助成制度の適用拡大が上げられます。
三つ目が、町民へのアピール効果があります。
具体的に申し上げますと、国の造林事業補助制度の中で、自生ツバキ林内での作業道、
運搬道の整備や改良保全事業で特用林産物等として扱われてきたツバキ林が明確にうた
われ、補助採択がなされております。
また、県が今年度から目玉事業としてツバキ振興対策事業を創設し、支援体制を高め、
さらに農林技術開発センターにおいては、ツバキ油等の安定供給と新需要開拓のための
品質特性強化技術の開発事業が平成 25 年度から 27 年度までの 3 年間、農林水産省の競
争的研究資金活用事業に採択されるなど、他県事業よりも優先的に ツバキ事業に注目が
集まっております。
さらに、現在進められております椿油研究試作施設においては、当初 、農林水産省の
6 次産業化推進事業により整備しようとしたものの、採択基準に合わないとして不採択
となりましたが、国土交通省の離島活性化事業で救っていただいたのも特区認定が後押
ししてくれたものと考えております。
そして、何よりもツバキ事業を進めるに当り、県当局による特区事業推進のためのワ
ーキンググループ会議が隔月ごとに開催されており、全面的な県の支援体制を いただい
ていることを大変ありがたく思います。先月 25 日には、資生堂の関連企業を含め 7 名
の皆様が来島され、今年のツバキの実集荷状況と工場の稼動状況を確認され、継続的な
おつき合いとさらなる交流促進を約束してくださいました。このことについても特区に
よる効果が効いていると思っております。
いずれにしましても、特区認定がこれまでの新上五島町つばき産業振興計画に弾みを
つけた形となっており、今後も町民一体となって、眠っている地域資源ツバキを、現在
の 5 倍の利活用を実現することを目標にして、日本一のツバキの島づくりを目指したい
と考えております。
次に、3 点目の林業振興策について、地球温暖化防止のために積極的 な林業振興に取
り組み、全国に発信する島を目指してはいかがかという御質問についてであります。
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平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
御承知のとおり、薪炭林の利用から石油など化石燃料への転換により 広葉樹林が使わ
れなくなり、雑木の高木化による林内の荒廃等、森林の公益的機能が減退しており ます。
また、人工林においても、間伐不足による成長不良も重なり、全体的に本町の間伐材に
ついては、同じ離島の対馬に比べ成長不足が見られ、材が細く、販売するにも高額で売
れる材の比率が少ない状況にあります。
このような中で、林業における所得については、素材販売での所有者還元には限界が
あると考えます。林業を振興する上で森林整備も大切ではありますが、伐採後の間伐材
等の利用も等しく必要であります。出口といわれる部分においても、人工林、天然林を
問わず、木質バイオマスの利用や間伐材による公共施設の木質化への利用、新築住宅に
地元材の利用など、一体での振興が重要であります。
また、効率化を図るための作業路網の開設や島外への輸送コストに対する助成なども
必要であると考えます。森林施業によるCO 2 吸収について、全国へのアピールする手
法としては排出権取引が考えられますが、現在の取引市場の動向や登録までの事務の煩
雑さや多さ、時間を考慮しますと研究の余地があり、ほかに有効なアピール方法がない
かも含めて検討していく必要があると考えております。
いずれにしましても、CO 2 吸収や森林から川を経て海へ至る生態系の循環を考えた
とき、あるいは国土保全や景観維持等、森林の持つ機能の大切さは十分認識しており、
財政状況とも関連してきますが、できる限りツバキ林の整備による天然林の改良、人工
林の間伐とその利用を行い、森林の持つ公益的機能の増進を図り、自然豊かな島づくり
を目指していきたいと思います。
以上で答弁とさせていただきますが、再質問につきましては自席で、また内容によっ
ては担当課長に答弁をさせますのでよろしくお願いをいた します。(降壇)
○7番(坪井泰助君)
丁寧な御答弁でありがとうございました。
昨年の 12 月の定例会のときに、私の一般質問の中で宮城県気仙沼市のカキ養殖家の
畠山さんのお話をしたことがございます。豊かな海は、まず森づくりからということで、
森は海の恋人と言ったことを覚えていらっしゃると思いますが、そのときの町長の御答
弁は、本町にある現在の杉、ヒノキを何とか間伐したり、少しでもお金にかえていく、
そして広葉樹にかえていく。そういう取り組みをしないと個人ではどうもできそうにな
いような状況になっている。今、お答えになりましたけれども、その方法を協議して、
切った後には広葉樹を植えることによって下草がふえ、そして微生物がふえ、栄養が海
に流れていくという循環が生じてくると思うので、そういう取り組みとあわせて講演会
といいますか、そういうことについても検討してまいりたいと思いますと、以上のよう
な町長のお答えでしたが、その後、どのように検討されたのか、また現在のお考えをお
聞かせいただければと思います。
○町長(江上悦生君)
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平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
これにつきましては今、国の緊急雇用、10 割交付金を活用しまして、今の町の森林
の中で、例えば優良なA材が何%あるのか、A、B、C材の確認を今、させていただい
ております。それに基づいて、全体的な山の中には伊万里市場で売れるA材というのが
何%ぐらいあるのか、そしてB、C材については、例えば家屋の修繕をするときの板と
か何とかに加工できないのか、そういう調査を委託しておりますので、その結果を踏ま
えて、できたら去年の一般質問にお答えしましたように、公営住宅をことしから発注い
たしておりますが、5 年計画でございます。できましたら 5 年後には地元産で公営住宅
ができないかということに挑戦をしていきたいと思っておりますが、柱材までで きるの
かどうか、そういうところが五島市の小学校の改築を参考にさせていただきましたら、
地元産の柱をつくるために、一旦五島市から本土に渡して、そこで乾燥させてもらって、
割高になっても地元に運んで小学校の改築に使ったというようなことも聞いております
ので、できるだけコストがかからない方法でできればベストだなと思いながら、公営住
宅にできる限り地元産が活用できるように取り組んでいってみたいと思います。
○農林課長(下山
透君)
当町の森林構成として、主伐期を迎えた森林というのが、70 年仮定した場合に 13 齢
級以上で 306 ヘクタールございます。ただ、306 ヘクタールというのは小さいまとまり
が点在している部分でございまして、これを主伐するには大変な経費がかかるのかなと
思っております。
議員御指摘のとおり、今、人工林の中で間伐期を迎えた森林というのが当町の森林面
積の中で大部分を占めるわけですね。それが主伐期に至るまであと 20 年ぐらいかかる
と思うんですけど、それが主伐期を迎えた段階で主伐後の林地をどうするのか、再造林
するのか広葉樹林にするのかというのは考えなければならないと思っております。
当面、人工林の中で一番大きな面積を占める保育期の間伐をしていくことが一番重要
ではないかと思っております。
○7番(坪井泰助君)
なかなか森林の整備というのはお金がかかることであるし、しかし、今まさに好機だ
と私は思うんですね。国も県も後押ししているといいますか、そういった森林整備につ
いて、先ほど冒頭に申しましたように、二酸化炭素を吸収するとか温暖化防止、そうい
ったものもあわせまして多面的な、そして広域的機能をたくさん持っておりますので、
そういったことからも、今、好機じゃないかなと。またそこに、本町では井上 町長のと
きに木質バイオマス構想などもありまして、新エネルギービジョンの中にも盛り込まれ
ておりまして、私も非常に期待をしておったところでございます。過ぎ去りしものはど
うちゅうことで、その辺には余り触れませんけれども。
きのう、雨の中を私は三日ノ浦の先の佐ノ原と桂山との間の林道に行ってきました。
新しい機械が昨日、森林組合に入りまして、その機械をぜひ見たいということで、高齢
化もですけれも、人手不足ということで省力化で機械化が進められております。こうい
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平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
った中で、機械化ももちろん能率アップにいいんですけれども、例えばちゃんとした熟
練のオペレーターがいないと、切り株などにキャタピラーなんかが挟まれたり、いろん
な不慮の事故も想定されますので、その辺の安全性も考えながら、きのう長靴を履いて
行かせていただきました。
なかなかいい機械が入っておりました。路網整備にも役立つかなと、そして先のほう
に 360 度回転する、いわゆるつかみ、そういったものも設置しておりまして、そしてま
た運ぶ機械もちょうど近くにおりまして、今、3 台で機能しているようでございますけ
れども、先ほど言ったように高齢化、人材不足に非常に貢献するんじゃないかなという
気がいたしました。予算化が成って、そういうふうにしたんでしょうけれども。
その間伐材の利用ですけれども、以前に町長からも、集成材のことも考えながらとい
うことを聞いたことがあるんですが、その辺はいかがですか。
○町長(江上悦生君)
将来的には集成材までということで、そういう思いで考えているんですけど、今の段
階ではまだそこまで、集成材をつくろうとするといろんな機械を入れたり など、しなけ
れならないというようなこともありまして、それで今は現状の把握をしまして、例えば
20 ヘクタールなら 20 ヘクタールの間伐をするとすると、どれだけの材が出て、そのう
ち平均的にA材が何%、B材が何%、C材が何%というのが、ある程度資料が出てきま
すので、そういうところをはっきりさせた上で、とりあえず地元で補修等に活用できる
壁板あるいはそういうものを大工さんを活用しながらつくって、一般家庭の増改築等に
活用できればなという思いで進めております。
それができた後には、採算性も考慮しなければなりませんけれども、集成材のラミナ
材の製材までできれば一番いいなと思っていますけど、それは私の思いでありまして、
簡単にはいけない、いろんなハードルをクリアしなければならないということもどこか
にとめておっていただければありがたいなと思います。
○7番(坪井泰助君)
森林の整備と間伐材の利用とか、そういったものも結局は使わないと放置されてしま
って、かなり間伐された材も、これからはどんどん進んでいくでしょうけれども、放置
されたのが、切り倒されてそのままになっているのが大分見受けられました。そういっ
たことで、ひとつ森林整備にも力を入れてほしいなと思います。
次に、椿特区のほうに移りたいと思いますが、三日ノ浦のほうに整備された ごとう椿
幼苗育成施設がございます。荒廃農地の復旧に役立てるための施策を進めて いるという
ようなお話でしたけれども、現在、苗の販売も進められているんですかね。その辺もあ
わせて進捗状況と実績をお知らせいただければと思います。
○農林課長(下山
透君)
椿苗木生産グループというのがございまして、毎年挿し木をしております。年に約 5
万本の挿し木をしておりますが、そのうち 100%つくというのは無理な話で、その何%
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平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
かは枯れるんでしょうけど、年間 4 万何千本、生産していると思っています。
町のほうで荒廃農地復旧とかツバキ林に造成とかいう部分で、あるいは成人式の記念
と か 沿 道 ツ バ キ 林 の 施 業 な ど に 支 給 し て い る わ け で す け ど 、 平 成 24 年 度 の 実 績 で
2,244 本。内訳は荒廃農地復旧が 233 本、ツバキ林造成が 420 本、その他のツバキ苗支
給ということで 220 本、その他のツバキ苗支給とはイベントなんかで無償で配った分で
すね。それから成人式が 270 本、結婚記念が 160 本、沿道ツバキで 175 本、各世帯配布
で 717 本、予備の分で枯れたりした分の追加で 49 本買った分がありまして、24 年度は
2,244 本でございます。25 年度、今、現時点で約 2,000 本。去年よりは超えるのかなと
思っております。
荒廃農地の復旧あるいは山林へのツバキの植栽については、農林課ですので、利用で
きる畑については、野菜とかつくれる分についてはそっちをお願いしますという話をし
ていますけど、どうしてもそういうことができない畑という部分に対してはツバキ苗植
栽でもいたし方ないのかなと思っております。ツバキの実の増産、それから景観的なも
のを考えた場合には、それもいいのかなと思っております。
以上でございます。
○7番(坪井泰助君)
販売もされているんですよね。販売の実績はどうですか。
○農林課長(下山
透君)
販売もしているんですけど、販売の実績は把握しており ません。
今年度、1 カ所土産物を売るところに置いてもらっていますし、それから緑化を扱う
業者さんに 1 カ所置いてもらっています。それから今度、観光協会の売店に置いてもら
うことを代表の方と話をして決めております。
以上です。
○7番(坪井泰助君)
実績のほうは、また販売は上がっていないということですが、次に先ほど言いました
寄生植物のツバキに特に寄生しているヒノキの葉っぱに似たヒノキバヤドリギです。こ
れが非常に多く発生しているということで、全島的に上五島全域にそれがある というこ
とで、私も見にいきました。すごいです。これの対策とか、今後どのようにしていかれ
るのかをお尋ねします。
○農林課長(下山
透君)
御質問の件ですけど、昨年、緊急雇用のツバキ林整備をしていく中で、ヒノキバヤド
リギが結構多いという話が出まして、どうにかしないといけないねという話で、今年度、
寄生植物ヤドリギ駆除事業というのを実施しております。これも緊急雇用事業でござい
まして、五島園芸さんに委託しておりまして 714 万円で雇用者を 6 人雇っていただくこ
とになっておりまして、既に実施中でございます。10 月 9 日から実施しておりまして、
今年度中の実施でございます。
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平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
ただ、今年度だけで完全に駆除できるかというのは疑問だと私も思っております。広
い山林の中で、見てみると、あっちにあったりこっちにあったりしている部分がござい
ますので、できれば来年、財源がつけば来年も実施できればいいなと思っております。
以上です。
○7番(坪井泰助君)
ありがとうございました。そういうふうにしてやってもらいたいと思います。
ツバキ園についてですが、拠点になるツバキ園は、本町はもう決められたんですか。
どうでしょう。
○農林課長(下山
透君)
去年と一昨年、平成 23 年度に県が、昨年と今年度は町が生育状況を調査しておりま
す。拠点となるか、人に見えるところでたくさん生えているところになるわけですが、
何カ所かの候補地、例えば高井旅とか有川のキャンプ村とかありますけど、これをとい
う拠点に決めているところはございません。
ただ、平成 30 年 2 月の全国椿サミットに向けて、今、資生堂との協力関係で鯨見山
をやっておりますので、その辺も含めてツバキ公園の整備、ここはツバキ公園だと言え
るようなところ、あと中通島の縦軸に沿ってつばきロードという名目で、県の協力も得
まして沿道ツバキも含めまして整備をやっております。だから、その点も考慮しまして、
ある程度、こことここ、1 カ所と決めることが必要かどうかは別として、今後絞ってい
きたいと思っております。
以上です。
○7番(坪井泰助君)
五島市と同じ特区ということでなかなか難しい面もあろうかと思いますが、私も 5 年
ぐらい前に五島市のほうの椿まつりに行ってまいりました。そのときに久賀島に福江か
ら高速船で行きまして、寒い 2 月の時期だったんですが、あそこには力を入れているだ
けあって、五島市の上崎山町に五島椿森林公園が認定されましたね。3 年ぐらい前にな
りますか。そういうふうなことで非常に力を入れております。追いつけ追い越せじゃな
いんですけれども、五島市とともども椿特区の特典を生かしてツバキ林の整備、あるい
は五島には海だけじゃなくて山もあるんだよということで、ぜひ観光に結びつけて頑張
ってほしいなと思います。
次に、林業振興策ですが、これも椿特区のことも、また森林の整備とも絡んでくるん
ですけれども、木材の需給というのは売り手市場と買い手市場、売り手ばかりが先行し
まして、供給のほうが多くなって需要が少ないということで、そういった中で本町もつ
つじヶ丘団地の木造化に踏み切ってやったということは非常に朗報かなと。
国や県も 3,000 平方メートル以下の公共の建物は木造でつくるべきだというような指
導もあっていると思いますので、なるべくなら木造に切りかえて、いろいろと木のよさ
を生かして、そして町民にもアピールしてほしいなと思います。
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平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
そして、ポイント制というのもあるようでございますね。最近そういったものがある
ので、なおさら林業振興といったことには今こそ好機だなと私は捉えておるんです。町
長、その辺はどうですか。
○町長(江上悦生君)
ポイント制は私も詳しくありませんので、農林課長から後で答えさせますけれども、
林業振興については、確かに今が好機というような言われ方もするかと思いますが、ど
うしてでも間伐にしてでも保育にしてでも、例えば市場に持っていって売るにしてでも、
運賃のコストがかかって、場合によっては赤字になる場合もあるというようなことで、
そういうことにならんような提案をしながら個人有林は施業をさせていただいている状
況であります。
それで、せっかく昭和 30 年代から国や県、町が推奨して植林をさせていただいた財
産ですので、できるだけ少しでも所有者にお金を還元できるようなことにつながればと
いう思いで林業施業をさせていただいておりますが、本当に採算性だけを考えると難し
い経営じゃないかなと思いますが、その半面で、先ほど議員もおっしゃいますように、
公益的ないろんな機能があるということも踏まえて、そのバランスをとりながら今後の
経営計画を進めていかなければならないと思いますし、できたらバイオマスのそういう
事業所を、小さいあれでもいいので誘致できればなという思いでいっぱいであります。
○農林課長(下山
透君)
木材の利用ポイント制ですけど、国産材の需給率を高めるために、施主さんが国産材
を使った量に応じましてポイントを付与しまして、そのポイントに応じて地場産品、農
産品と交換できるというシステムでございます。当町での利用があっているのかどうか、
そこまでは把握しておりませんけど、国の施策でございます。
それから今、地元材の利用ということで、製材販売モデル調査業務としまして 761 万
2,500 円の委託事業で、町有林から出た分の製材をやっております。今、50 立方メート
ルほどの角材ができ上がっております。まず、公共の建物に利用できないかということ
で担当課には投げかけているところではございます。
その後、年を明けて一般の工務店、大工さんなんかに呼びかけて利用していただくよ
うな方策を考えております。いずれにしましても町有林、民有林から出た分の木材の質
が、多分A材が 10%から 20%の間だと思うんですけど、A材の部分では伊万里木材に
持っていっても出荷に耐え得ると思っております。特に民有林においては環境税を使い
まして立方メートル当たり 4,000 円の補助がございますので、先ほど議員の申された高
性能林業機械が入っておりますので、作業の効率化が今後、図られていくと思いますの
で、経費的に抑えることができれば、民有林については、出荷分に 対してマイナスには
ならない部分でできるのかなと思っております。
公有林についてもA材の比率がどれだけあるかにかかってきていると思いますが、先
ほど申しましたようにA材は出荷しても大丈夫なので、残りのB、C材をどうするかと
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平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
いうのが今後の課題だと思っております。
先ほど町長が申されたようにB、C材の使い方として、木質バイオマスの企業が誘致
できないかというのを今、検討中でございます。
以上です。
○7番(坪井泰助君)
もちろん杉、ヒノキをお金にかえていかなければいけないということも十分わかるん
ですが、海と山との関係で、特に広葉樹を植えて、そして山のもたらす栄養分が川を通
って海に流れていくと、そして生物多様性のそういったものを維持していくんだと、そ
れはひいては人間のためになるということなんですよ。だから、そういったことで杉、
ヒノキを否定するんじゃないんですけれども、またそういったものも必要でしょうし、
80 何%の山があるんですから、何度も言いますけれども、今こそ好機だと。ぜひ林業
施策に力を入れてほしいと思います。
それと、これは大分前の話なんですけども、車椅子でも森林浴を楽しめるというのは、
よその地域なんですけれども、こういったところもございます。舗装もウッドチップと
いいますか、木を使った、木質化されて水透性がいいということで、車椅子で 300 メー
トルぐらいの遊歩道ですけども、そういったものもあります。だから、先ほど言ったよ
うに、観光とか景観にも考慮しながら森林の育成に当たっていただければなと思います。
佐世保市は 100 年の森づくりということで、10 年前ですか、烏帽子岳のほうにドン
グリの木をずっと植えております。ドングリの実は小学生などに育てさせて、食育とい
うのが給食のときに出てきましたけど、心に木を植えるという ことで、そういった意味
での「植育」も必要じゃないかなと思います。
最後になりますけれども、本日は山にも目を向けてほしいと、ふるさとの山に気配り
をしてほしいとの思いから質問をさせていただきました。国もコンクリート化から木質
化ということで、キャッチフレーズに林業施策に力を入れている今日、本町も好機と捉
えて、治山治水を初め森林の持つ多くの公益的機能を再確認して、これからの林業施策
に勇気を持って果敢に取り組んでくれることを期待して私の質問を終わります。
以上です。
○町長(江上悦生君)
ありがとうございました。私が杉、ヒノキという話は、杉、ヒノキを間伐にしろ主伐
にしろ、それを切って活用した後には、杉、ヒノキを新たに植える人はいないと思いま
すし、町もそれを植えようとは思っておりません。ですから、その後には必ず広葉樹に
なっていくということで、海にもいい、それこそ山のミルクが海に流れる環境につなが
っていくんじゃないかなと思いますけれども、いかんせん広範囲の整備をすぐにできな
いというところが、時間はかかるかもしれませんけれども、坪井議員の意向は十分にわ
かっておりますので、そういうようなことも肝に銘じながら取り組んでいき たいと思い
ます。ありがとうございました。
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平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
○7番(坪井泰助君)
これで私の一般質問を終わります。
(坪井泰助議員
自席へ)
○議長(中山正和君)
以上で 7 番
坪井泰助議員の一般質問を終わります。
ここでしばらく休憩いたします。
再開を 15 時 5 分といたします。
=午後2時54分
休憩=
=午後3時05分
再開=
○議長(中山正和君)
休憩を解いて再開いたします。
次に、6 番
増田忠彦議員に発言を許します。
(増田忠彦議員
発言者席へ)
○6番(増田忠彦君)
皆様、こんにちは。質問に入ります前に、せんだって火災に遭われました立串の皆様
と青方の被災された方に心よりお見舞いを申し上げます。また、1 日も早く元の生活に
戻れますようにお祈りいたします。
それでは、議長のお許しをいただきまして、通告に基づき質問いたします。
まず、防災体制について。
ことしも残すところ、あとわずかとなりました。1 年を振り返ってみると災害の多か
った年ではないでしょうか。大型台風の例年にない発生件数と大雨による災害により、
たくさんの被害が出ました。特に台風 26 号が通過した伊豆大島では、大雨による土砂
災害で多くの方々が犠牲になられました。亡くなられた方々には心より御冥福をお祈り
申し上げます。
その災害について多くの問題点が指摘されました。ことしの 8 月 30 日から特別警報
という今までにない災害に対する警報が開始されていたにもかかわらず 、なぜ発令され
なかったのか。また、なぜ避難勧告なり避難指示を出さなかったのか。そして警戒本部
を設置したのに、なぜ 6 時間も役場に誰もいなかったのかなど、行政の対応が問われま
した。
自分の命は自分で守るのが原則ですが、災害はいつどこで起きるかわかりません。災
害を未然に防ぐために本町の防災体制は大丈夫なのか、お伺いいたします。
まず 1 番目に、大雨災害や土砂災害が予想される場合に、役場がとる一連の防災態勢
とはどのようなものか。
そして 2 番目は、1 番目と関連しますが、特別警報などの警戒情報が発令されたとき、
これは今までと違った警戒態勢が必要になると思いますが、防災会議等で協議はなされ
たのか。
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平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
3 番目は、避難勧告が出た場合に、自力で避難ができない高齢者や介護者の人たちに
対する避難計画を今後検討する必要があるのではということも含めてお伺いいたします。
次に、教育環境についてお伺いいたします。
まず、ICT教育についてですが、最近の情報通信技術は目覚ましい進歩を遂げてお
り、教育現場においても電子黒板やタブレット端末などの電子機器が普及してきていま
す。本町で使用している学校があるのか。そしてこのような情報機器を活用した教育に
ついて教育長はどのような考えをお持ちなのか、お伺いいたします。
2 番目の学校給食でアレルギーを持つ子供に対する安全策についてお伺いいたします。
近年、食物アレルギーの子供がふえてきています。県の調査によれば 、本年度、県内
の小中学校で給食による食物アレルギー事故が 11 件判明しているとの調査結果を発表
しました。一歩間違えれば大きな事故になりかねないので慎重な対応を呼びかけました。
現場では対応に苦慮していると報道されましたが、本町では食物アレルギーの子供に対
する対応はどうしているのか。また、誤食やヒヤリ事案はなかったのか、お伺いいたし
ます。
質問は以上です。どうぞよろしくお願いいたします。
○町長(江上悦生君)(登壇)
増田議員の一般質問にお答えいたします。
まず、1 点目の防災体制についての一つ目、大雨災害や土砂災害が予想される場合の
防災態勢についてでありますが、町の防災対策については、町地域防災計画書に基づい
て実施をいたしております。地域防災計画書は、一般編と震災対策編の 2 編から成って
おり、平成 24 年度は、長崎県地域防災計画の変更に伴い、本町の地域防災計画も本年
3 月に防災会議を開催し、見直しを行っております。
今回の変更については、一昨年の東日本大震災を受け、震災対策編の変更が一般計画
編よりも多く、町など自治体が対応しなければならない項目が新規で追加されたことが
特徴であります。なお、先ほど議員からお話がありました特別警報につきましては、そ
の後、見直しが行われた後に制度ができたものですから、 今の防災計画の中には入って
おりませんけれども、それを踏まえて対応したいと考えております。
御質問の大雨災害や土砂災害については、先ほど議員の御質問の趣旨にありましたと
おり、本年 10 月の台風 26 号の影響による伊豆大島の豪雨は 24 時間雨量が 800 ミリを
超えるという記録的な大雨で、大規模な土石流災害が発生し、多くの犠牲者及び行方不
明者が出るという甚大な被害をこうむっております。被災されました皆様に 改めてお見
舞いを申し上げますとともに、1 日も早いなりわいの再生と復旧をお祈り申し上げる次
第でございます。
さて、大雨災害及び土砂災害が予想される場合の態勢でございますが、先ほど述べま
した地域防災計画のほか、災害対策基本法第 5 条により新上五島町防災初動マニュアル
を策定しており、マニュアルに従い対応をすることになっております。
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平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
この初動マニュアルは、町職員が災害対策本部員及び災害警戒本部員として 災害等の
的確な初期活動を行うための基本的な事項を取りまとめたものであり、勤 務時間内、時
間外での配備体制を整備し、情報の収集や伝達に努め、地域防災計画に沿って対応を行
うこととしております。そのため、災害発生のおそれのある各種気象警報 の発表や長雨
時期の大雨注意報などの発表等、また、各種災害の発生が予想されるときは、町で災害
警戒本部を設置し、消防防災担当職員が本庁と支所に待機することになっております。
災害警戒本部では、県や地方気象台、警察署等関係機関と連携して警報等についての
種々の情報の収集を行い、災害の早期予測に努め、必要なときには、その情報を防災行
政無線等を通じて住民に伝達したり、早目の自主避難等を呼びかけているところであり
ます。あわせて、自主避難を呼びかけるときには、避難所の管理者に協力要請を行って
おります。
現在、東日本大震災後、気象庁の各種災害の注意報、警報等は地域単位で詳細に発令
され、本町の状況がインターネット等で瞬時に確認できるようになっております。特に、
大雨洪水注意報の発令の後の大雨洪水警報や長時間大雨が降り続いた後には土砂災害警
報の発令が予想されることから、逐次情報に気を配り、警報が発令された場合には 速や
かに災害警戒本部を設置することとしております。
次に、二つ目の警戒情報が発令されたときの警戒態勢についてでありますが、一つ目
の質問に回答させていただきましたように、大雨洪水警報等が発令された場合は災害警
戒本部を設置し、本庁及び各支所職員が待機し、それまでの降雨状況等と今後の降雨予
想図を確認し、防災行政無線を通して町民の皆様に警報内容の周知を行い、注意喚起を
呼びかけております。
また、状況によっては、各担当課に出動を求め、管轄区域内の見回りを行い、現状把
握とその後の対応を協議しております。現場確認において必要な場合には、 関係機関や
災害時に応援協定を行っている団体等への協力を要請するとともに、災害警戒本部から
災害対策本部への切りかえも検討し、町民の生命、身体及 び財産を災害から守り、町民
の安全を確保するために早期な対応ができるような態勢づくりに努めております。
ちなみに、本年度は、各種警報発令に伴い 9 回の災害警戒本部を設置しております。
また、長時間の降雨時には、地質的にも地形的にも不安定な傾斜地が多いため、山腹
斜面の崩壊等が予想されることから、土砂災害警報等の発令も踏まえ、関係課と 連絡調
整を行うとともに、県五島振興局上五島支所や警察署、消防署及び消防団との 連携の共
有を図り、早期な対応ができるような態勢づくりに努めております。
特に、暴風の場合には次第に勢力が強くなることから、住民各位が身近に感じながら
警戒することもできますが、土砂災害は事前の予知が非常に難しい状況にありますので、
大雨警報や土砂災害警戒、あるいは先ほど申されました特別警報が発令された場合には
早目の避難を呼びかけ、あるいは避難指示、避難勧告、その辺を適切に発令して 、町民
の安全第一を念頭に対応してまいります。あわせて、土砂災害危険箇所における砂防事
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平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
業や急傾斜地崩壊対策事業の整備についても、長崎県へ事業採択の要望を継続してまい
ります。
次に、三つ目の避難に支援が必要な高齢者や介助者の避難計画は今後必要になるので
はの質問についてでありますが、まず、避難に当たっては、自主避難される方を除いて、
相当の豪雨等で短時間後に危険が予想され、また、引き続き生命、身体に危険が強まっ
たとき、私が避難指示あるいは勧告を行うことになっております。各地区の避難の誘導
は当該地区の消防団員が中心となって行います。その場合の誘導責任者は当該管轄の消
防分団長とする旨を地域防災計画書にうたっております。
あわせて、災害時要援護者の避難につきましては、各地域でサポートしている方々の
協力をいただき対応できるよう、新上五島町災害時要援護者避難支援マニュアルを策定
し、特に災害時要援護者の生命、身体及び財産を災害から守り、安全を確保するための
支援体制等を規定しております。町内では本年 2 月末現在で、要援護者対象者の
57.2%、782 人が登録している状況にあります。
このようなことを踏まえ、大規模災害に際しては、自分たちの地域は 自分たちで守ろ
うという連帯感を持って地域住民が自主的に防災活動を行う体制を確立することが、よ
り身近で有効な防災体制ではないかと考えております。
一昨日の立串地区で発生した建物火災においては、発生が午前 4 時前後という深夜の、
しかも大火にもかかわりませず、地域の皆様方の冷静で適切な避難呼びかけと支援等の
おかげで一人の犠牲者も出さなかったことに心から敬意と感謝の意を表しながら、その
ような組織づくりを推進しなければならないと痛感しているところであります。
現在、地域では高齢化が進み、若者が少ないため、地域の活動が小さくなっている状
況にありますが、地域の役員会等に出向いて、郷長や地区長、駐在員の皆様に 自主防災
組織の結成について説明をし、早期の設立をお願いしております。
今後、地域の中から地域防災リーダーを選出していただき、地域防災リーダー育成講
座等により、防災に精通した人材の育成など、その体制づくりを推進してまいりたいと
考えております。
次に、2 点目の教育環境については、道津教育長から答弁をさせますので、よろしく
お願いを申し上げます。
以上で私の答弁とさせていただきますが、再質問については自席で、また内容によっ
ては副町長または担当課長に答弁をさせますので、よろしくお願いをいたします。(降
壇)
○教育長(道津利明君)(登壇)
ICT教育についてお答えをいたします。
議員も御承知のように、情報化社会が急速に進展する中で、情報教育の充実は避けて
通れない喫緊の課題でもあります。情報教育につきましては、ICT活用により教育の
質の向上を目指すため、わかりやすい授業の実現、教職員の負担軽減、児童生徒の情報
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活用能力の向上、この三つの観点から進めることとなっております。改定指導要領にお
きましても、情報教育について指導内容と活用の一層の充実を図ることが求められてお
ります。
本町での、学校のICT環境整備につきましては、平成 21 年度学校情報通信技術環
境整備事業におきまして、デジタルテレビ、簡易なユニット型電子黒板、校務用コンピ
ューター、教育用コンピューターなどを整備したところです。小学校では、主に算数科
におきまして図形問題などを図示して、説明や面積の求め方などを画面上で表示すると
か、あるいは外国語活動、社会科のグラフ表示等作成等で活用されております。また、
中学校では英作文の説明とか、数学では図形、方程式の説明などに電子黒板が活用され
ております。
タブレット端末等の質問が、ございましたが、タブレット端末等活用は本町ではして
おりません。今のところ児童生徒 1 人 1 台の導入については、財政的に非常に厳しい状
況にあります。しかしながら、近い将来にはICT機器のさらなる導入、充実は避けら
れない状況になることが予想されております。
本町といたしましては、まずは先ほど述べました既存の購入済みの電子黒板やパソコ
ン等を有意義に活用していくことを充実させていきたいと考えております。このような
取り組みを工夫していくことによって、指導にもより効率的で子供たちの興味、関心あ
るいは知的好奇心を引き出すような学習にも幅が出てくるんじゃないかなと考えており
ます。
2 点目の給食における食物アレルギーについてお答えをいたします。
本県でも児童生徒への食物アレルギーへの学校側の不適切な対応というのは社会問題
化しております。新聞報道でもごらんのとおりです。
現在、教育委員会が報告を受けております本町における給食(食物)アレルギーの児
童生徒は、全部で小学校で 15 名、中学校で 14 名の計 29 名の子供さんがおります。そ
の中で事案があるかということですが、先般、ある学校で食物アレルギーの事案が 1 件
発生をいたしました。本人は、イカ、タコ類に対するアレルギーがありまして、給食セ
ンターでは保護者とも相談をし、除去食ということで対応しておりました。
給食後、運動をした後に体調不良となって、保護者に連絡をして、お医者さんに診て
もらいました。その後は特に症状は出ておりませんが、2 週間後の血液検査の結果によ
りますと、新たに甲殻類、エビやカニにも反応するようだということでした。このこと
は、本人及び保護者も初めて知ったということを聞いております。 時々、それまでは反
応しなかったんだけれども、運動することによってそういったアレルギー症状が誘発を
される事例もあるやに聞いております。
本町におきましては、衛生管理マニュアルを作成しておりまして、異物混入、不良食
品等への対応を中心として取り扱って対応しておりますが、食物アレルギーにつきまし
ても適用し、各給食センターごとに対応してまいりました。これまで重篤な事例はあり
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ませんが、食物アレルギーも増加傾向にあります。学校及び給食センターと協議 をし、
適切に対応するために、各給食センターで共通した、よりきめ細やかな食物アレルギー
に特化した対応マニュアルが必要であるということで、作成に向けて動き出したところ
です。(降壇)
○6番(増田忠彦君)
どうもありがとうございました。それでは順を追って再質問いたします。
まず、災害が予想される場合の避難態勢についてですが、一連の準備態勢については
マニュアルができているようで、今まで大きな災害がなか ったからよしとしているので
しょうが、ことしの台風 26 号が伊豆大島にもたらした 48 時間で 800 ミリの雨が降った
現実を目の当たりにしたときに、数十年に一度かもしれませんが、そういう災害に対す
る準備というものは、しておかなければいけないと思います。
先ほど特別警報についてもお聞きしましたが、これはことしできたばかりの制度なの
で、対応というのはまだ今からだということですが、本町で一番危惧されるのが、大雨
による土砂災害ではないのかと思います。県内の土砂災害警戒区域は 7,967 カ所あると
いうことですが、本町では土砂災害警戒区域はどれくらいあるのか。また、防災態勢を
準備する中でハザードマップの存在が重要になってくると思います。消防防災室では今、
作成の準備中ということですが、どのようなハザードマップを作成しようとしているの
かお伺いいたします。
○土木課長(石司貴英君)
本町の場合の警戒区域ということですけども、浜串で平成 18 年、当時、家屋の裏が
崩れまして、その事業の折に土砂法を適用して事業を進めたという経過があって、その
ときに警戒区域を 4 カ所設定していると記憶しています。
この土砂法というのは、説明させていただきますと、平成 13 年頃に基本的にはハー
ド事業が追いつかないと、そして莫大なそれに対する事業費がかかるということで、国
のほうがまずハードとソフトと両面からいく必要があるということで始めた法律で、本
町内は今、県が北魚目のほうから調査をしています。その調査の内容につきましては、
崖が 5 メートル以上のところを調査して、今、新魚目支所の離島開発センターのほうで
県の事業として閲覧をしている段階と聞いております。
そういうことで今後、正式には手続によって本格的に警戒区域あるいは特別警戒区域
の設置になっていくというふうに思います。特別警戒区域になれば、そこの中に新たに
新築とか、あるいは開発の抑制とか、早目の避難態勢の確立とか、そういうものがうた
われていますので、ソフト面では非常に意義のある防災対策になっていくんじゃないか
と考えています。
以上です。
○総務課長(堀江英生君)
ハザードマップの件につきましては私のほうから説明をさせていただきます。
- 64 -
平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
現在、県のほうで進めておられるハザードマップ作成支援システムの件なんですけど
も、その内容につきましては、共有が可能な情報として土砂災害警戒区域、河川浸水区
域、津波浸水区域、それに各市町の避難所等がシステムの中に盛り込まれております。
そのほかにもまた人口集中箇所等も十分システム化されております。
今後、共有が可能な情報の中に、町のほうで独自で入力される部分があれば町のほう
で独自に入力をして、各住民にお知らせをすることはできるようになっております。こ
れは印刷等もかけられますので、その辺を印刷にかけて各住民にお知らせするような形
になっております。
来年度、平成 26 年の 4 月から各市町に運用ができるような形で、現在そのシステム
化に向けて県のほうで作業を進めているところであります。
以上です。
○6番(増田忠彦君)
今、お答えいただきましたが、土砂災害警戒区域が 4 カ所というのは、どれくらいの
雨が降った場合の危険性を考慮しての箇所なのかというのもまだ不明ですし、最悪、今
回の伊豆大島みたいに大雨が降った場合は、さらに警戒区域というものはふえてくるん
じゃないのかなと思います。
そこで、ハザードマップというのも、津波とか土砂災害とか河川の氾濫とか、災害の
種類によって、またマップも違ってくると思います。そこで災害に応じた、そしてまた
土砂災害区域に指定された地域に応じたハザードマップ作成というのが必要に なってく
るんじゃないのかなと思います。
例えば本町でいえば、跡次とか新魚目の米山地区とか、高台にある集落では津波に対
する警戒というのはしなくていいようなわけで、土砂災害が危険な区域であるところは
土砂災害の警戒をするような準備態勢をすると、それが盛り込まれたハザードマップと
いうのが必要になってくるんじゃないのかなと思います。
そうした地域に応じた防災態勢を推進するために効果的だと言われているのが地域別
防災カルテというものですけど、これについて町のほうでどれくらいの情報を把握して
いるんでしょうか。
○総務課長(堀江英生君)
まず初めに、ハザードマップの件について再度追加で説明をさせていただきます。
ハザードマップのシステムの中には、先ほど申し上げましたように、土砂災害の場合
は例えば赤色とか、各地域の地図の中にそのコンテンツを表示していくような形になっ
ております。それを各地区ごとに表示できるようになっておりますので、詳細で具体的
に見られるようになっております。
続いて、防災カルテの件なんですけども、防災カルテにつきましては、今までに地震
の災害があったりとか地震があったものとして防災カルテを作成している 団体というふ
うに認識しております。これまで防災カルテの中に盛り込む内容としてでも、地震の状
- 65 -
平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
況からかかわる情報を入れていくというのがほとんどその内容ですので、本町の場合は、
現在、そのハザードマップのシステムの支援をしていくという形で取り組んでいきたい
と考えておりますので、防災カルテのほうには、今後、県の状況等も見ながら、そちら
のほうには着手するような形であれば着手していきたいと考えております。
以上です。
○6番(増田忠彦君)
防災カルテの内容については、私の把握している分とちょっと違う部分があるのかな
と思います。防災カルテというのは、どのくらい雨が降ったらどのくらいの災害の被害
が及ぶとか詳しい調査をして、避難場所、そして災害に遭う予想した避難場所というの
も盛り込んでつくられるわけですよね。こういったものがあるということで、今後、も
うちょっと導入している自治体を調べたりして、よりよいものにしていただきたいと思
います。
そして、地域ごとの防災を行う上で、先ほど町長の答弁にもありましたが、自主防災
組織というのが大変重要になってくるわけで、本町の場合、21 組織をつくっているだ
けで、まだあとはつくっていないということですが、これは早急につくっていただきた
い。
地域防災リーダーも含めてですけれども、役場のほうからお願いするとなると、地区
の駐在員なり郷長さんなり消防団の分団長なりという形になってくると思いますが、こ
の組織というのは防災を行う上で大変重要になってくるので、これもなるだけ早いとい
いますか、駐在員さんにもお願いするならお願いするで、駐在員さんを引き受けていた
だくときに防災リーダーを引き受けていただけますかという話の持っていき方もあるん
じゃないのかなと思います。
次に、災害が起きた場合の情報伝達手段ですけれども、現在、防災行政無線で行って
いて、そして室内にも戸別受信機があるわけですが、外の放送がなかなか聞き取りづら
いと。いざというとき、大雨なんかのときに発令しても聞き取りにくいと。そういった
ときにやっぱり戸別受信機というのが頼りになるわけですが、本町において、戸別受信
機が現在、聞こえないのに遠慮して役場のほうに申し込まないでそのままにしている家
庭もあると聞きます。そういうことで、各地区の駐在員さんなりに確認をとって、聞こ
えない家庭があったら設置していただくようにしていただきたいのと、今後の 戸別受信
機のあり方について、本町で何か検討していることがあれば教えてください。
○総務課長(堀江英生君)
それでは、戸別受信機の件なんですけども、今回、あす予定の一般会計補正予算のほ
うに予算の要求をさせていただいておりますけども、ラジオ式の戸別受信機がありまし
たので、その辺は検討させていただいて、まだ総務常任委員会のほうとも検討はさせて
いただいておりませんけども、各地区のを修理に出している間に代替として使っていた
だくという形で、ラジオ付また懐中電灯付の戸別受信機を今後検討したらどうかなと思
- 66 -
平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
っております。額的にも、現在の戸別受信機と比較したら 3 分の 1 ぐらいの値段となっ
ておりますので、一回その辺もいただいて、また議員皆さんの意見も聞きたいと考えて
おります。
以上です。
○6番(増田忠彦君)
戸別受信機についても、よりよいものを設置していただきたいと思います。
以上、防災体制についてお伺いいたしましたが、災害が起こったとき、その後、検証
することが大事だと言われています。伊豆大島の災害の後、住民を対象にアンケートを
とったところ、町も住民も土砂災害への防災意識が薄かったという意見が多くあったそ
うです。また、今後の防災対策に何を重視する かの問いには、個人の意識向上が 63%、
次に早い段階での避難勧告、指示の発表が 59%、次に早い段階での避難行動という回
答があったそうです。
災害はいつも起こった後に後悔いたします。防災の基本は避難する側の住民です。災
害が予想されるとき、住民が的確な避難行動をとれるような防災体制を危機感を持って
推進していただきたいと思います。
次に、教育環境の整備について。
ICT教育について教育長のお考えをお聞きしましたが、今、教育の現場で注目を集
めているのが電子黒板とタブレット端末を使用した教育だと言われています。特 に最近
の少子化により、本町では複式学級がふえてきております。この複式学級において特に
効果を発揮するのではないかと言われております。例えば複式学級ですと、 1 人の先生
が二つの学級を受け持つわけですが、1 時間の授業で 1 人の先生が二つの学級を教える
となると 30 分ぐらいしかそれぞれの学級についてあげられないと。ところが、電子黒
板とタブレットだと、別の学級を教えている間に電子黒板が音読をしてくれたり、問題
をタブレットで自習させたりというふうに効果的な教育、授業ができるんじゃないのか
と言われています。
本町の小学校に複式学級は 8 学級と伺いましたが、先生方の苦労と子供たちの学力向
上を考えれば検討する価値はあると思いますが、いかがでしょうか。
○教育長(道津利明君)
まず、複式編制の学校なんですが、現在 8 校あります。そのうちの 4 校は完全複式と
いうことで、来年度、統廃合、一緒になったりしますので、奈良尾と岩瀬浦については
対処ができると思います。若松中と中央小につきましては、一部の学年に複式が残りま
す。今後、複式学級はふえていくだろうと予測をしています。これは統廃合との関連性
が出てまいりますが、複式をどう全部の先生方に経験して もらうかというのは、非常に
大きな人事上の課題でもあります。
議員がおっしゃったように二つの学年をやるわけですから、極端に言いますと 20 分
弱ぐらいずつしか指導ができないわけで、そういった意味で複式というのは、教育の原
- 67 -
平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
点というのはみずから学ぶ子供が育っていないと複式教育が成立しないわけですね。片
方はほったらかしのような状況になるわけです。そういったときに教育環境整備の一環
として電子黒板の充実あるいはタブレットを子供たちに持たせて学習させるというのは、
子供の知的好奇心を引き出すには、とても便利なツールじゃないか なと思っております。
本県の現状を言いますと、県自体も今、モデル指定事業に入っておりまして、県内で
12 校、小 6、中 6 が指定をされておりますが、小学校 6 校のうち五島市の三井楽小学校
が 3 年生以上、60 名ぐらいの児童数しかいないんですが、3 年生以上全員に 1 台ずつタ
ブレット端末を持たせて、モデル指定として、いろんな取り組みを今していただいてい
るところで、長崎県の現状も今、その状況です。
ただ、本土のほうから来られた先生の話を聞きますと、向こうのほうでは情報教育の
いろんな施設、設備、環境が充実していたと。本町に来て、そういうことから 3 年、4
年間離れていて、また本土に戻ったときに一体どうなるのか。情報教育に果たして自分
はついていけるのかという危惧を持っている人もおりました。当然、市町によって格差
というのは出てくると思うんですが、できるだけそういったことがないように、いろん
な国の補助金等をいただきながら、少しずつでも充実させていければいいなと思ってお
ります。
○6番(増田忠彦君)
当然、先進事例を考察しながら進めていくと思いますが、お話にありましたように、
三井楽のほうでは既に使用していると。参考的に他県の例を言いますけれども、私たち
が経済建設常任委員会で所管事務調査に行きました武雄市では、平成 26 年度から全小
学生を対象にタブレットを配布すると。そして平成 27 年度には、全中学生にもタブレ
ット端末を配布するような教育方針を出されておりました。
こうした背景には 2011 年から学習指導要領の中で教育情報化を推進するということ
もうたわれておりまして、今、こういったふうで、自治体の方針の違いによって学校間
に教育の格差が生じていると思います。今後も本町の複式学級はふえていくだろうし、
こういった教育の格差をなくすという意味でも教育長の情熱というものをお伺いしたい
と思います。
○教育長(道津利明君)
私も余りICTは詳しくは、興味はあるんですが、具体的な操作については非常に難
しいところもあるんですが、しかし、これからの情報化社会の中で生きていく子供たち
にとっては避けて通れないことだろうと思っております。ただ、タブレットにつきまし
て、武雄市の事例はお話には聞いております。聞きますと 1 台 5 万円ぐらいするんだそ
うで、それを町だけでするというのは、まず不可能なことだろうと思っております。だ
から、先ほど申しましたように、いろんな国の補助事業なんかを通して、徐々に上手に
充実させていくことが必要なのかなと思っておりますし、この件につきましては、私も
情熱は、それはありますが、町長にも聞いていただいて、何とも私も言いにくいところ
- 68 -
平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
がありまして、よろしくお願いいたします。
○6番(増田忠彦君)
私が武雄市の例を挙げたのは、全小学校、中学校にどうですかという意味じゃなくて、
本町が持っている複式学級が他町に比べて多いという現実を踏まえた上で、まず複式学
級のほうから導入したらどうですかというお話です。本町の財政がきついのはわかって
おりますので、まず、できるところから取り組んだらいかがかなと思います。
それでは、食物アレルギーを持つ子供たちに対してですが、これに対しては、幼稚園
の段階から学校生活管理指導表、いわゆるアレルギー疾患用の提出を受けて対応してい
ると思いますが、それで万全だと思っていても、先ほどの話にもありましたが、事故は
起きることがあります。保育所は教育委員会の所管ではありませんが、保育所、幼稚園
を含めた調査では、全体の約 32%に当たる 188 園でヒヤリハットという事案が報告さ
れております。
そして、最悪の場合を想定した話をしますが、実際、東京都で昨年は 女の子が食物ア
レルギーによるアナフィラキシーショックというんですが、これを起こして死亡すると
いう事故が起きております。全ての子供が食物アレルギーによるアナフィラキシーショ
ックを起こすというわけではないんですが、起こす可能性もあると伺っております。そ
のときの処置としてアドレナリン自己注射薬という薬があるんですが、通称エピペンと
言います。ペン型の注射器です。これはショックを起こしたときに医師の治療を受ける
までの間、アナフィラキシー症状の進行を一時的に緩和しショックを防ぐための補助治
療剤です。本町でも 29 名という食物アレルギーを持つ子供がいるわけですが、こうい
ったときのための常備薬として準備しておく必要はないのか、お伺いいたします。
○教育長(道津利明君)
エピペンは私も承知しておりますが、本町の現状を申しますと、 1 名の方がエピペン
を所持しておりますが、これまで使用した事例は聞いておりません。これは医者の指示、
指導は要りますので、AEDみたいに用心のために設置とか何とか、学校のほうでもで
きませんので、これは医師の指示が要りますので、それはちょっと難しいのかなと思っ
ております。
○6番(増田忠彦君)
私のエピペンに対する使用基準というのと教育長の考えがちょっと誤差があるようで
すが、エピペンに関しては、薬事法で医師の処方なく本人と保護者の了解があれば打て
るという薬なんです。ですから、常備しているという学校も既にあるんです。そういう
ことを踏まえたときに、本町は常備していないということですが、再度お伺いいたしま
す。
○教育長(道津利明君)
私の認識不足で大変失礼をいたしました。確かに議員がおっしゃるとおり、文科省、
厚生労働省でも、この場合の注射は医師法に触れないということで、学校で常備する、
- 69 -
平成25年第4回定例会・第1日目(12月10日)
あるいは準備するということも可能だと、今、学校教育課長と話をしましたので、先ほ
どの答弁については撤回させていただいて、修正させていただきたいと思っております。
○6番(増田忠彦君)
今後、常備するのかどうかについて。
○教育長(道津利明君)
最初に申しましたとおり、多くの子供たちが食物アレルギーを持っている、そして
年々増加の傾向にあるということを考えると、いろんな全国での大きな重篤な事故も起
きておりますし、このことについては真摯に検討して、そちらの方向に向けて、ぜひ努
力していきたいなと思っております。
○議長(中山正和君)
発言の途中ですが、お諮りいたします。
会議規則第 9 条第 2 項の規定によって、本日の会議時間を議事の都合によってあらか
じめ延長したいと思いますが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
異議なしと認めます。
したがって、本日の会議時間は延長することに決定いたしました。
○6番(増田忠彦君)
アレルギー問題で、本町にはそういった事故が 1 件だけということなんですが、学校
現場と教育委員会の間に情報の共有がうまく図られて、今後も少しのヒヤリハットとい
うか、予防する意味でも、少しでもそういった症状が報告されるような環境づくり、そ
ういったものを風通しのいい現場と教育委員会の意思疎通を図っていただいて、子供た
ちが幼稚園や学校で安心して過ごせるような教育環境の整備をしていただきますように
お願いしまして私の一般質問を終わります。
(増田忠彦議員
自席へ)
○議長(中山正和君)
以上で 6 番
増田忠彦議員の一般質問を終わります。
以上で本日の日程は全部終了いたしました。
次の本会議は 11 日午前 10 時から開きます。
本日はこれをもって散会いたします。
=午後3時58分
- 70 -
散会=
第
2
(12月11日
日
水曜日)
目
平成25年第4回新上五島町議会定例会会議録(第2号)
招集年月日
平成25年12月11日
招集の場所
開
会
の
日
時
及
び
宣
告
議
場
開
会
平成 25 年 12 月 11 日 10 時 00 分
議
長
中
山
正
和
散
会
平成 25 年 12 月 11 日 15 時 32 分
議
長
中
山
正
和
休
憩
10時46分
~
11時00分
11時56分
~
13時00分
13時58分
~
14時10分
15時08分
~
15時20分
応(不応)招議員並びに欠席議員
議席
番号
氏
出席
欠席
出欠
議席
番号
裕
○
2
名
16人
0人
氏
名
出欠
河
内
一
彦
○
1
大 志 保
3
住
屋
良
儀
○
4
本
村
誠
二
○
5
大
谷
恵
次
○
6
増
田
忠
彦
○
7
坪
井
泰
助
○
8
川
口
正
康
○
9
中
野
千
尋
○
10
野
中
誠
藏
○
11
浜
田
新
一
○
12
本
村
敦
彦
○
13
荒
木
祥
司
○
14
法
村
正
樹
○
15
前
田
あ お い
○
16
中
山
正
和
○
2
番
内
一
3
番
屋
良
会議録署名議員
河
- 71 -
彦
住
儀
地方自治法第 121 条により説明のため出席した者の職・氏名
職
名
町
氏
名
職
名
氏
名
長 江
上
悦
生 副
町
長 小
川
秀
樹
長 道
津
利
明 消
防
長 中
野
耕
三
者 渡
辺
綱
二 行財政改革担当理事 松
尾
愼
介
総 合 政 策 課 長 石
田
信
明 総
長 堀
江
英
生
財
長 堀
江
一
弘 まちづくり推進課長 前
田
芳
朗
観 光 物 産 課 長 中
島
紀
昌 税
福 祉 長 寿 課 長 峯
脇
健 康 保 険 課 長 浜
辺
文
郎 環
境
水
道
課
長 築
地
政
次 土
建
築
課
長 法
村
栄
三 水
農
林
課
長 下
山
総 合 窓 口 課 長 小
柳
学 校 教 育 課 長 濱
若
松
支
所
有
川
支
所
教
会
育
計
管
政
理
課
泉 こ
務
課
務
ど
課
も
課
長 小瀬良
清
長 荒
木
宣
貴
課
長 平
田
竹
喜
木
課
長 石
司
貴
英
産
課
長 石
司
泰
栄
透 財 産 管 理 課 長 松
竹
哲
也 世 界 遺 産 推 進 室 長 近
藤
恭
明
﨑
健
也 生 涯 学 習 課 長 西
川
義
男
長 谷
川
厚
静 新 魚 目 支 所 長 岩
本
富士枝
長 田
本
耕
一 奈 良 尾 支 所 長 宮
﨑
昭
敏
若 松 診 療 所 事 務 長 山
本
一
光 新魚目診療所事務長 原
重
光
清
職務のために議場に出席した者の職・氏名
局
議
会
班
主
長 浦
田
重
利 議
査 元
山
義
智
- 72 -
会
班
係
長 前
田
剛
平成25年新上五島町議会第4回定例会
議事日程(第2号)
平成 25 年 12 月 11 日(水) 午前 10 時開議
日程第1
一般質問について(2名)
荒木
祥司議員
住屋
良儀議員
質問要旨(別紙のとおり)
〃
日程第2
議案第117号
平成25年度新上五島町一般会計補正予算(第5号)
日程第3
議案第118号
平成25年度新上五島町国民健康保険特別会計補正予算(第2
号)
日程第4
議案第119号
平成25年度新上五島町介護保険特別会計補正予算(第2号)
日程第5
議案第120号
平成25年度新上五島町国民健康保険診療所特別会計補正予算
(第3号)
日程第6
議案第121号
平成25年度新上五島町診療所特別会計補正予算(第2号)
日程第7
議案第122号
平成25年度新上五島町簡易水道特別会計補正予算(第3号)
日程第8
議案第123号
平成25年度新上五島町ターミナルビル特別会計補正予算(第2
号)
日程第9
議案第124号
平成25年度新上五島町農業共済事業特別会計補正予算(第2
号)
- 73 -
平成25年新上五島町議会第4回定例会
一般質問発言順序及び質問要旨表
No.5 発言者
質 問
事
荒
No.6 発言者
事
祥
司
項
議員
質
1.防災行政について
質 問
木
住
項
1.機構改革について
問
の 要
旨
①災害時に於ける避難場所の整備状況について。(指
定避難場所の耐震性と災害時の電力確保としての自家
発電装置の設置状況等)
②避難場所の中で津波・台風・大雨等の浸水により機
能しないと思われる避難場所の箇所数は。
③限界集落が増えていく中で、これらの地区に於ける
住民に対し災害マニュアルの整備、避難訓練の実施
は。
④有川地区内の消防団に於ける分団の合併について。
⑤住民が安心して暮らせる町づくりとして、災害対策
に対し、今後の防災環境をどのように進めていくの
か。
屋
良
儀
質問の相手
町 長
町 長
町 長
町 長
町 長
議員
質
問
の 要
旨
①支所のあり方をどのように考えるか。
②こども課と教育委員会の連携を図るべきだと考える
が如何か。
③各課の配置は機能的か。
- 74 -
質問の相手
町 長
町長・教育長
町 長
平成25年第4回定例会・第2日目(12月11日)
=午前10時00分
開会=
○議長(中山正和君)
ただいま出席議員は 16 名であります。
定足数に達しておりますので、本日の会議は成立いたしました。
日程に先立ちまして、新上五島町議会運用基準第 163 号に基づき、議員の叙勲につい
て皆様に御報告いたします。
平成 25 年 11 月 3 日付で発令されました平成 25 年秋の叙勲におきまして、野中誠藏
議員が旭日双光章を受章されました。野中議員におかれましては、長年にわたる建設業
の発展と地域振興に寄与された御功績が評価されたことによる受章であります。まこと
におめでとうございます。
会場の皆様におかれましては、祝意を込めまして、大きな拍手をお願いいたします。
(
拍
手
)
○議長(中山正和君)
どうもありがとうございました。
これをもちまして、議員の叙勲の報告を終わります。
お手元に配付の議事日程第 2 号により、直ちに本日の会議を開きます。
日程第1「一般質問」について。
昨日に引き続きまして、お手元に配付の一般質問発言順序及び質問要旨表により一般
質問を行います。
初めに、13 番
荒木祥司議員に発言を許します。
(荒木祥司議員
発言者席へ)
○13番(荒木祥司君)
改めまして、おはようございます。通告に従い、一般質問をさせていただきます。
月並みな挨拶になりますが、ことしも残すところ 3 週間余りとなりました。月日のた
つのは早いもので、振り返ってみますと、ことしも地球温暖化の影響で、日本各地で記
録的な猛暑が観測されました。県内、そして本町においても 36.4 度という観測史上最
高気温が記録されたことは、記憶に新しいところだと思います。また、この気温だけで
はなく、この記録的集中豪雨、俗にいうゲリラ豪雨により 、各地で被害が発生し、東京
都伊豆大島では 10 月 26 日未明、10 年に一度と言われるほど強い台風 26 号により土石
流が発生し、35 名の方が死亡し、いまだ 4 名の方が不明という被害をもたらしました。
また、11 月 9 日には、フィリピンを襲った地球的観測史上、上陸した台風で最強ク
ラスの台風 30 号では、死者、行方不明 7,000 人以上、いまだ 430 万人の方々が避難生
活を余儀なくされているのが現状であります。
それでは、防災行政について、質問の 1 点目として、地球温暖化の影響で発生する台
風の大型化や集中豪雨等の自然災害が目立ってきている状況において、本町における災
害時の避難場所の整備状況、指定避難場所の耐震性と災害時の電力確保と、そして自家
- 75 -
平成25年第4回定例会・第2日目(12月11日)
発電装置の設置状況等について質問させていただきます。
2 点目が、避難場所の中で、津波、台風、大雨等の浸水により機能しないと思われる
避難場所の箇所は幾つあるのか。
3 番目、限界集落がふえていく中で、これらの地区における住民に対し、災害マニュ
アルの整備、避難訓練の実施は。
4 点目、有川地区内の消防団における分団の合併について。
5 点目、住民が安心して暮らせるまちづくりとして、災害対策に対し、今後の防災環
境をどのように進めていくのか。
以上 5 点が質問でありますが、再質問は本席でさせていただきます。
御答弁のほど、よろしくお願いいたします。
○町長(江上悦生君)(登壇)
おはようございます。荒木議員の一般質問にお答えいたします。
近年の想定をはるかに超えるような台風の勢力、そしてまたゲリラ豪雨ということで 、
甚大な災害が発生しておりますので、私も心を引き締めて防災対策に努めなければなら
ないと考えております。
まず 1 点目の災害時における避難場所の整備状況についてでありますが、現在 、町が
指定している自主避難時の第 1 次指定避難場所は 87 施設で、その内訳は町有財産が 49
施設で、残りの 38 施設は各地区所有の公民館等であります。
また、避難勧告及び指示時の第 2 次指定避難場所は 45 施設で、全施設が町有の施設
であります。そして、津波発生時の第 3 次避難場所は中五島高等学校体育館を含め、15
施設を指定しております。
東日本大震災を踏まえ、長崎県において南海トラフ等の 4 連動地震が発生し、マグニ
チュード 9.0 を想定した場合の各地域の津波の影響高のシミュレーションを行いました
ところ、本町では一番早く津波が到達する奈良尾漁港で 125 分、津波の高さは 44 セン
チメートル、また有川港で 155 分、津波の高さは 40 センチメートルで、最高潮位時の
初期潮位を 1.76 メートルとした場合、最大 2.2 メートルとなりますので、津波発生時
の避難施設の指定は、その 2 倍の 4.5 メートル以上の施設を指定いたしております。
次に、避難場所の耐震性については、昭和 56 年 5 月以前に建築されたコンクリート
等の施設が該当することから、学校体育館等 33 施設は耐震診断を済ませておりますが、
木造の施設については各地区所有であるため、建築年月日の確認が とれていないところ
もありますので、今後、調査して、対処する必要があると考えております。
また、災害時の電源確保としての自家発電装置の設置については 、本庁、有川、新魚
目、奈良尾の 3 支所、消防本署、支署、奈良尾地域福祉センターしおさいの 7 カ所に設
置している状況にあります。
次に、2 点目の避難場所の中で、津波、台風、大雨等の浸水により機能しないと思わ
れる避難場所の箇所数についてでありますが、これまでの大雨洪水警報では、第 1 次か
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平成25年第4回定例会・第2日目(12月11日)
ら第 3 次までの 132 カ所のうち、ほとんど機能しない施設はありませんが、自主避難者
自体がより安全な施設を活用している状況にあります。
また、津波、高潮の場合は、指定避難施設の多くが海岸近くの場所に所在しているこ
とから、43 カ所が機能しないものと考えておりますが、第 3 次の津波発生時の指定避
難場所の 15 施設については、機能しない施設はございません。
現在、離島活性化交付金を活用して、各避難場所の標高測量業務を進めているところ
であります。その結果をもって、各地区の避難場所のあり方について検証し、必要によ
っては見直しを行いたいと考えております。
次に、3 点目の限界集落がふえていく中で、これからの地区における住民に対し、災
害マニュアルの整備、避難訓練等の実施についてでありますが、本町では若年層の人口
流出による少子高齢化の進展により、65 歳以上の高齢化率が 34.7%と高い状況にあり
ます。そのため、地域では人口が減少し、高齢化率が 50%を超える高齢化集落がふえ
ている状況にある中、地域防災体制をどのように整えていくかが大きな課題でもありま
す。
防災面に関して、地域でできることの一つに、自主防災組織を設立し、お互いに助け
合い、支え合いながら防災活動を行う防災意識を醸成することが大切ではないかと考え
ております。自主防災組織は 11 月末現在、21 組織で組織率は 21.7%でありますが、本
年度はこれまでに 10 地区で説明会を開催させていただき、早速、今月 1 日には浦桑地
区で結成をされました。この自主防災組織は、地域の皆様全体で地域を守る組織として、
住民皆様が役割を分担して体制づくりを行い、災害時のマニュアルを作成しますので、
そのマニュアルに沿って行動することになります。防災訓練等についても、自主防災組
織をモデルとして、実施に向けて進めてまいります。
次に、4 点目の町内の消防団における分団の合併についてでありますが、各地区の消
防分団においては、若い消防団員の入団が少なく、団員が高齢化するとともに、後継団
員の確保が大きな課題となっております。
そのような中で、昨年度から女性消防団員の確保についてもお願いし、御理解と御協
力をいただき、10 月の全国女性消防操法大会では、見事な成績を収めたところでござ
います。しかしながら、全体的に消防分団の団員定数に満たない状況にあり、分団によ
っては、単独分団としての維持が難しい分団も生じてきているようであります。このよ
うなことから、消防団においても再編を検討しており、合併後に若松、上五島、奈良尾
地区隊において分団の統合を行っていることは御承知のとおりでございます。 分団の再
編に当たりましては、これまでの歴史に加え、それぞれの地区の事情や考えもあると思
いますので、消防団の意向を尊重しながら対応してまいりたいと考えております。
次に、5 点目の住民が安心して暮らせるまちづくりとして、災害対策に対し、今後の
防災環境をどのように進めていくのかについてでありますが、一つ目は防災行政無線デ
ジタル化整備についてであります。平成 24 年度に防災行政無線のアナログからデジタ
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平成25年第4回定例会・第2日目(12月11日)
ル化に向け、本庁に統合卓を整備し、各地区にアナログからデジタルに変換する 変換器
を設置し、本年 4 月から運用しているところであります。今後は、屋外子局のデジタル
化整備事業を地区ごとに計画しておりますが、事業費に係る財源の確保に努めながら、
また戸別受信機のあり方についても、関係各課はもとより、議会の総務常任委員会にも
御相談をしながら、検討してまいりたいと考えております。
二つ目に、消防設備等の整備については、石油立地交付金を活用して 、消火栓用具格
納箱及び積載車購入、防火水槽新設事業など、消防用備品の整備や各消防団詰所等の計
画的な改善に努めてまいります。
以上で答弁とさせていただきますが、再質問については自席で、内容によっては担当
課長に回答させますので、よろしくお願いをいたします。(降壇)
○13番(荒木祥司君)
御答弁ありがとうございました。
御存じと思いますが、平成 23 年 3 月 11 日以降、東日本大震災以降、他の自治体にお
いては、避難場所の耐震化や自家発電装置の整備を急いでいると伺っております。この
新上五島町総合整備計画策定アンケートの調査結果でも、安全な体制づくりを重要、や
や重要と考える方が 70%もおられるわけですね。現状に不満と考える方が約 40%おら
れます。東日本大震災以降、町民の方々の災害に対する意識の変化だと思います。
あと、この大震災の際、災害本部を置く市町村役場、避難所になる学校、拠点となる
病院で、震災後、急ピッチで進められる耐震化がまだ完了していないというのが実態で
はないかと思います。国のほうも、2015 年までに多数の者が利用する建築物の耐震化
率を少なくとも 9 割にすることを指針としております。県内の耐震化率は、教育施設で
82.9%、医療施設で 71.8%、庁舎で 60%になっております。全国平均を下回っている
わけなんですね。本町における耐震化率というのは、今、どれほどあるのか、伺いたい
と思います。
○学校教育課長(濱﨑健也君)
教育施設の耐震化率ですけども、細かくはちょっと、端数は覚えていませんけども、
25 年 4 月段階で 76%。教育施設においては、26 年度までに 100%を目指して取り組ん
でおりますが、26 年度当初予算計上において、今、見直しを行っております。文科省
としては、おっしゃるように、27 年度までに教育施設 100%を目指しておりますので、
本町としても教育施設は 27 年度までには 100%を目指したいと、そのように考えてお
ります。
○総務課長(堀江英生君)
教育部門を除いたほかの町有建築物については、現在のところ、どの建築物について
も耐震は実施しておりません。その関係で、来年度予算の中に、本庁を含む各支所、そ
れに新魚目地区の離島開発センターを含めて耐震診断をお願いするように考えておりま
す。予算要求をそれでしております。
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平成25年第4回定例会・第2日目(12月11日)
以上です。
○13番(荒木祥司君)
医療施設とか庁舎の耐震診断はまだやってないということですね。
耐震基準とか耐震診断、これにおいて性能があるということを、現在、その基準を持
っているということであれば、将来的にこれを見直してやっていただきたいと思います。
次に、ライフライン。質問いたしました災害による電力ラインの遮断により、2 次、
3 次指定場所 15 カ所、災害の状況により、避難した場所が暗かったり、連絡がとれな
かったり、避難した住民の方々の安心・安全という観点から、こういうのを確保してい
ただきたいと、暫時的な処置として必要ではないかと思います。
これは、今のところ 7 カ所とおっしゃいましたけど、ほかの、例えば 3 次箇所、例え
ば上五島高校の体育館もなっていると思うんですよ。そういうところの体育館には、そ
ういうのは置いていないということなんですね。地上用発電または移動用の発電機とか、
置いていないということなんですね。
○総務課長(堀江英生君)
現在、標高の調査をしている状況の中では、上五島高校 、中五島高校のほうにはお願
いの文書を差し上げておりますけども、自家発電の装置については 、確認を今のところ
しておりません。
○13番(荒木祥司君)
おいおいそういうことも調査しながら、また、そういう避難場所と指定された公共施
設においては、やはりそういうことも調査して、お互いに話し合いながら、協議しなが
ら設置していただきたいと思います。
また、これに関連いたしまして、災害備蓄品です。その体制はどうなっているのか、
お伺いします。
○総務課長(堀江英生君)
東日本大震災後に、平成 23 年度だったと思いますけども、国の生活対策支援事業の
補助金をいただきまして、各市町ごとに毛布、それとマットレス、それに拡声器といい
ますか、そういうものを整備しております。数的にまだちょっと足りておりませんので、
9 月の補正予算で、自主防災組織に関しては毛布等の整備をするような形にしておりま
す。
○13番(荒木祥司君)
4 月 1 日現在の状況を私が新聞で読んだところによりますと、5 カ所のそういう施設
において飲料水を確保しているということがありましたけど、何日分で何人分の飲料水
を確保しているのか、お伺いいたします。
○総務課長(堀江英生君)
飲料水につきましては、キリンビバレッジのほうから 500 本受けておりまして、各支
所に配備をしているということです。
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平成25年第4回定例会・第2日目(12月11日)
○13番(荒木祥司君)
食料品など、貯蔵に向かない物資については、災害発生時に提供を受ける、事業者、
企業等と協定を結んで、流通備蓄ですか、これを確保しているのか。企業等、事業者等
と提携を結んでいるのか、その辺をお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。
○町長(江上悦生君)
これにつきましては、私も必要と思っておりまして、特にうちは五島うどんが保存年
限が 1 年以上ありますので、口頭では話をしておりますが、書類による協定までは結ん
でおりませんので、大手食料品会社等もあわせて、それは早い時期に協定は結びたいと
いうふうに考えております。
○13番(荒木祥司君)
備蓄状況では、ほとんどの町村が品目や数量によって、それぞれ自治体の判断で、統
一性がないわけですね。この備蓄状況を検討委員会等で検証していただき、本町のよう
な離島、へき地に対応した基本方針をまとめていただき、また各家庭でも 、行政に頼ら
ず、自分たちの非常食というのは、行政がPRをしながら、各人で貯蓄ということをP
Rしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
先ほど、津波の想定は最大で 4.5 メートルということだったですよね。そこで、1 次
指定場所の築年数とか、避難場所の広さとか、そういう基準があるのかどうか質問いた
します。
○総務課長(堀江英生君)
先ほど、町長のほうから答弁させていただきました中にもありましたけども、なるべ
く標高を大体 4.5 メートル以上という形で捉えて、指定の場合にはその箇所を、現在は
津波等の場合には指定箇所としておりますので、その辺については 、規定はありません
けども、より安全なところにということで、高台のほうを指定させていただいておりま
す。
○13番(荒木祥司君)
1 次避難場所の耐用年数といいますか、築年数とか、そういうのは関係ないんですか。
○総務課長(堀江英生君)
耐用年数、築年数については、関係ないと言われたら、耐震の問題との関連性はある
と思います。昭和 56 年 5 月以前の建物について、耐震がなされていない部分について
はというのがありますので、その辺との兼ね合いもあるかと思いますけども、各避難所
においては、その辺もあわせて、改修であったりとか、そういうのもしたり、また各地
区で実施したりされておりますので、避難所として不都合な点が出てくれば、町のほう
も各地区の状況を調査して、変更等をしていきたいと考えております。
○町長(江上悦生君)
地震のときの関係でございますので、それの 15 カ所につきまして、今、私が持って
いる資料によりますと、大半は耐震は終わっておりますけれども、この中でいきますと、
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平成25年第4回定例会・第2日目(12月11日)
太田体育館、それから東神ノ浦の体育館、奈良尾小学校と岩瀬浦小学校の体育館、今は
新しくつくっておりますけれども、この 4 カ所がちょっと自信がありませんので、この
辺については、耐震状況も踏まえながら、指定のあり方について、見直しも含めて検討
してまいりたいと思います。
○学校教育課長(濱﨑健也君)
失礼いたします。先ほど、私が耐震化ということの御質問の御回答が、教育施設とい
うことで回答したんですけれども、指定避難場所の耐震化ということで、第 1 次指定で
文教施設、体育館は 17 カ所指定されておりまして、そのうち現在使っている 15 カ所は
耐震性があります。残り 2 カ所がまだ耐震化が済んでおりません。訂正させていただき
ます。
○13番(荒木祥司君)
例えば、1 次指定避難場所においても、こういうところも避難場所かなという ところ
が 1 点あったもんですから、ちょっと質問をさせていただきますが、例えば、1 例を挙
げれば、浦桑地区の通りに面した浦桑会館でございます。あそこも築年数が結構、耐用
年数もたっていると思うんですよ。あそこも地震とかの避難場所に指定されております
が、私もああいうところを見て、こういうところも指定するように 、耐用年数もあるの
かなと、そういう基準もあるのかなと思って質問させていただいたんです。 また、先の
ほうにも、浦桑生活館ですか、そういうところもございます。またちょっと避難したら、
上五島高校の体育館もございます。そういうところでは、そういうケースを見ながら、
建物を見ながら、そういう施設というのが地区には結構ございますので、見直すところ
は見直して、そういう方向で避難所を指定していただきたいと思うので、 よろしくその
辺の検討をしていただきたいと思います。よろしくお願いします。
4 番目の限界集落についての私の質問なんですが、11 月 24 日、テレビを見ていたら、
平戸市の薄香浦地区というところで避難訓練をやっている模様がテレビで出たわけなん
ですね。防災無線の合図に班別に集合して、1 次避難場所までの移動で、高齢者の方、
車椅子での方、行政と警察、そして消防署が一体となった訓練の模様が映されておりま
した。この訓練後、警察の方、消防署の方から、講話を交えながら、訓練の反省点、課
題等を話し合い、防災に対する意識を深めておりました。
地域の実情をよく知っている住民の方々と行政が一体となって行動することが、より
一層防災に対する意識も深まると思います。本町における自主防災組織率は 、先ほど 2
割程度とおっしゃられましたが、組織率の向上に対して、どのような対策をとって いる
のか、お伺いいたします。
○総務課長(堀江英生君)
長崎県では、平成 26 年度までに 7 割の自主防災組織を結成する目標を立てておりま
す。先ほど答弁させていただきました中に、本町については 21.7%というのがありま
すけども、先ほど、これも町長の答弁の中にありましたけれども、本年度に入って、自
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平成25年第4回定例会・第2日目(12月11日)
主防災組織の強化について進めております。現在、10 地区を実施しておりますけども、
その中で 12 月 1 日から浦桑地区が結成をしていただきまして、県の補助を 5 万円いた
だいて、早期消火できる備品を購入しております。
こういう特典を生かしながら、毎年度、各郷長駐在員会議の中で説明させていただい
ておりますけども、もっと今後も十分、地域防災リーダーの件もありますので、その辺
を各地区と、役員さんと連絡をとりながら進めてまいりたいと考えております。
○13番(荒木祥司君)
行政と住民が一体となって地域防災に取り組み、地区の公民館活動等を活用しながら、
一人でも多くの住民の方に防災意識を高めていただくことが重要ではないかと思います。
あと、行政として、放送による自主避難の実績等は把握しているのか、その辺を質問
させていただきます。
○総務課長(堀江英生君)
気象台からの注意報、警報等がありますけども、土砂災害警報においては、長崎県の
土木部のほうからファクスが送られてきます。そういう情報を捉えて、住民の皆様には
防災行政無線のほうで、実際、警報が入りますと、暴風であったり、大雨であったりす
る場合には、常時、その時点で放送はかけております。
本年度は、現在まで 9 回の警戒本部がありましたけども、その状況によって、9 回警
戒本部が発生しているので 9 回というわけではなくて、朝夕の状況も踏まえて、その状
況で昼間にも放送したりとかしておりますので、警戒本部の状況の中で放送はさせてい
ただいております。
自主避難の場合は、放送じゃなくて、自主避難される方から 、直接各支所であったり、
本庁であったりに連絡をいただきまして、各施設のほうに連絡をして、施設の鍵をあけ
ていただいたりとかして、そちらのほうに避難をしていただいております。
現在、自主避難をされている方は、常時注意報が出た場合でも、警報以前に自主避難
を支所であったり、また上五島の場合は友愛センターのほうにしております。そちらの
ほうに町のほうから、注意報のときとかは自主避難される方には放送という形はされて
おりません。
○13番(荒木祥司君)
当該地区の実情に明るい分団長とか駐在員、そして地区長さん、郷長さん、こういっ
た方と連携して、自主防災組織の早急な立ち上げ、リーダーの育成、地域の防災にばら
つきがありますので、その辺の防災体制を同じレベルに持っていくような努力を行政と
してはしていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
次に、消防団の質問なんですが、消防団というのも、歴史のある、消防組から消防団
という組織でありますので、日夜活動する消防団の存在というのは本当に大きいものが
ございます。火災、災害、人命救助等に、いつ、どこで発生するかわからないこれらの
災害等に率先して行動し、命を守ることに直結する消防団の活動は、身近で重要な役割
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平成25年第4回定例会・第2日目(12月11日)
を果たしていると思います。
現在、1,000 人の定数に対し、56 分団 941 人の団員数となっておりますが、私が質問
いたしました有川地区、とりわけ崎浦地区ですね、赤尾分団が 18 人、友住分団が 15 人、
江ノ浜分団が 8 人という団員構成となっております。江ノ浜分団においては、他の 2 分
団の半数しか団員数がいないわけなんですよね。また、これからの年末警戒、団の訓練、
災害活動等に支障を来すのではないかと危惧されております。自分たちの地域は自分た
ちで守ってきたという郷土愛、また伝統は理解できますが、この「団」という組織の維
持継続という観点から、団の合併、統合、現在この 3 分団を統合しているということを
さっきお伺いいたしましたが、行政と団幹部との協議において、検討して、よりよい合
理化といいますか、その辺のところを勘案しながら、ぜひ 俎上にのせて、幹部等との協
議をしていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
そしてもう 1 点、消防団の活動として、毎年年末警戒がございます。28、29、30 日
とやるわけなんですが、例えば 28 日は何時に終わるとか、29 日は何時に終わるとか、
その辺の終わる時間というのは決まってあるのかどうか、聞きたいんですが。
○総務課長(堀江英生君)
年末警戒につきましては、大体、現在は 11 時ごろに終了しております。それは、分
団のほうで決めている部分もあるんですけども、幹部会議とかでも決めておりますので、
今のところは、どの分団も 12 時までというのはないかと思っております。
○13番(荒木祥司君)
実は、その地区の団の幹部の方々が詰所を見回って、結局、その詰所を見回れば、も
うその団の方は撤収するわけなんですよね。だから、団のいっぱいあるところは、最初
に来たところはもう終わってしまって、まだ回ってこないところはまだやっているわけ
なんですね。そういうところは、同じ団の年末警戒でも時間の格差があるんです。その
辺の統一をしていただきたいと、これもあわせてお願いいたします。
5 番目の住民が安心して暮らせるまちづくり。国のほうも、大規模災害に備えた国土
強靭化基本法が参院で可決、成立しております。市町村においては、国のこの基本計画
に沿って地域計画を作成することができるわけです。現状においては、公共施設の耐震
化率の改善や公共土木施設の津波、地震対策整備率の改善など、防災インフラの改善が
喫緊の課題だと思います。地方においては、財源の確保が困難であり、ある程度のスケ
ジュール、スパンで改善の方向性を示していただき、優先施策を盛り込んで、ハード面、
ソフト面において住民が安心・安全で暮らせる防災環境をつくっていただきたいと思い
ます。
防災環境の一環であります火災時における防災無線の発令についてちょっとお伺いい
たしますが、火災発生時の時間帯によって、全町発令するのか、それとも当該地だけ発
令するのか、この辺のすみ分けはどうなっているのか、お伺いいたします。
○総務課長(堀江英生君)
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平成25年第4回定例会・第2日目(12月11日)
当該火災地区の場合には、放送またはサイレン等は発令されておりますが、他地区に
おいては、午後 7 時以降はサイレンを鳴らさないような形で、消防団の幹部会議の中で
話し合いをして、決めております。
ただ今回、立串地区の火災につきましては、サイレンが鳴った後に、その状況が放送
されておりませんので、住民の方にいろんな面で不安等を与えたということは、大変申
しわけなく思っております。今回の火事の状況も考えて、今後、消防団のほうも、十分
検討をしていく余地があるのではないかなと思っておりますので、その辺については 、
消防団のほうにもお願いをしてみたいと考えております。
○13番(荒木祥司君)
御存じのように、12 月 8 日、有川地区では駅伝大会があってございました。そのと
き、立串地区で火災があったということで、コースが変更になったわけなんです。その
無線で、結局、町の人は立串で火事があったということを知ったわけなんですよね。
やはり、もう合併して 10 年になるわけなんですよ。どこの地区で火事があろうと、
災害があろうと、やはりその辺は町が一斉に発令して、情報の共有というのか、その辺
を徹底していただきたいと思います。時間帯に関係なく、やっぱりあれば、どこどこで
火事があったと皆さん認識するわけですね。1 例を挙げさせていただければ、有川地区
の方も立串地区とかに親戚もおるわけなんですよ、親戚、縁者、知人とおるわけなんで
すよ。そういう方の安否を気遣って、電話等々で確認をするわけなんですよね。翌日し
ても意味ないと思うんですよ。その日に行って確認するとか、電話するとか、そういう
方法もありますので、その辺は統一して、よろしく対処していただきたいと思います。
よろしくお願いいたします。
また、そういう情報の配信として、町職員の方々に、消防本部がメールで配信すると
思うんですが、町内の全団員にも一斉のメール配信等もしていただければなと思うんで
すよ。その辺はどうでしょうか。
○総務課長(堀江英生君)
現在、各分団の部長以上については、消防署のほうから携帯のほうにメール通信がさ
れております、登録をですね。消防署のほうでも、できるだけ職員に対しても、分団の
団員さんはもちろんのことですけども、職員に対してもメールの登録がまだできますの
で、その辺の登録についてもお願いというか、その辺も消防署のほうから伺っておりま
す。
先ほど言われたように、さきの役員会において、全団員にメールが届くように、今の
ところはなっております。今後も団員さんにも十分その情報が届くような形で、各分団
の状況によって違っているとは思うんですけれども、そういう状況にあります。
以上です。
○13番(荒木祥司君)
善処方々検討していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
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平成25年第4回定例会・第2日目(12月11日)
最後になりますが、最後の質問で町長に要望といいますか、提案といいますか、申し
述べたいと思います。新年 1 月 12 日には若松地区で平成 26 年度の出初め式が挙行され
るわけですよね。消防団団員が一堂に会して、年頭に本町の無災害を隊員の心意気で示
すわけですから、このときに交通安全、飲酒運転撲滅の宣誓を行ったらどうかと思うん
ですが、他の自治体ではこういうことを慣例としてやっているところもございます。い
かがでしょうか。
○町長(江上悦生君)
出初め式のときにということでしょうか。
○13番(荒木祥司君)
はい。
○町長(江上悦生君)
消防団員については、消防団の団長以下が飲酒をしないようにということで、日ごろ
から徹底をしていると聞いているもんですから、書類をつくるのかどうかわかりません
けれども、その辺については団長とよく協議をしてみたいというふうに思います。
そしてまた、避難場所の耐震化の問題、自家発電装置の問題、それから消防団の組織
の問題、サイレンの問題、いろいろと提案、意見もいただきました。そういう中で 、サ
イレンだけが一つ、もう 1 回ちょっと確認させていただきたいんですけど、今、午後 7
時以前は、火災の場合は一斉放送で全地区に放送をして、周知をしております。午後 7
時以降は、当該地区、例えば有川のどこかで発生すれば有川地区だけということでやっ
ておりますが、今の荒木議員の要望では、深夜であっても全地区でというような御要望
というふうに聞いておりますので、その辺については、よくまた消防団でも、そしてま
た住民の意向もある程度確認する必要があるのかなという気がいたしておりまして、そ
の辺については、ちょっと時間をいただければなと思います。
○13番(荒木祥司君)
最後の要望のことなんですが、交通事故も飲酒運転も人的災害ですので、まず身近な
ところから防災意識で身を律していくことも大事だと思いますので、どうか よろしく御
一考のほうお願いいたします。
これで私の質問を終わります。どうもありがとうございました。
(荒木祥司議員
自席へ)
○議長(中山正和君)
以上で、13 番
荒木祥司議員の一般質問を終わります。
ここでしばらく休憩をいたします。再開を 11 時ちょうどといたします。
○議長(中山正和君)
休憩を解いて再開いたします。
- 85 -
=午前10時46分
休憩=
=午前11時00分
再開=
平成25年第4回定例会・第2日目(12月11日)
引き続き一般質問を行います。
3番
住屋良儀議員に発言を許します。
(住屋良儀議員
発言者席へ)
○3番(住屋良儀君)
改めまして、おはようございます。今定例会、最後の質問者になります。
さて、土曜日、日曜日に発生しました火災で被災された方々に対し、心よりお見舞い
申し上げ、1 日でも早く通常の生活が取り戻せますよう、お祈り申し上げます。
私は火災発生のサイレンが鳴るたびに、平成 21 年 5 月 6 日に自宅を焼失した悪夢が
よみがえります。私がこうしてこの場に立てているのは、行政を初め、地域の方々、家
族、親戚、知人、友人等、多くの温かい励まし、献身的な手助けがあったからこそだと
思っております。
それでは、通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。
機構改革についてであります。
ことしの 10 月 1 日付で機構改革を実施する予定で、組織機構改革プロジェクト会議
の報告書が全員協議会において提示されました。同時に、新上五島町組織機構見直し案
が示されました。その中で、支所を行政センター化するという検討がなされたようです。
これは、平成 24 年 9 月定例会における本村議員の一般質問に対し、町長が支所の存続
については行政センターへの移行を基本としながら、施設の大規模改修や地域の状況等
を踏まえ、適切な時期に地域審議会等へ諮り、その準備を進めたいという答弁を受けて
のことであると考えます。
ところが、さきの全員協議会では、政府の第 30 次地方制度調査会において、合併後
の市町村が本庁以外に支所運営などにより、きめ細やかな住民サービスに努めているこ
とを評価し、こうした取り組みが安定的に続けられるよう、地方交付税の合併算定替終
了後における新たな財政支援の拡充の制度案を検討していることも踏まえ、支所のあり
方については、本庁機能と十分連携できるよう、平成 26 年度中に検討し、組織機構の
見直しを図るとしました。町長の言う行政センターと支所の違いについて、見解をお伺
いします。
次に、こども課と教育委員会の連携についてであります。
両者の連携については、6 月定例会の議案第 69 号、新上五島町子ども・子育て会議
条例の制定についての審議の際、私の質疑に対して教育長は、国の所管は厚生労働省、
文部科学省と分かれているが、子供にとっても親にとっても関係ないことで、こども課
と学校、教育委員会との連携というのは大変必要になってくると思うと答弁なさいまし
たが、保育所の所長である町長はどのようにお考えですか。
最後に、現在の各課の配置は機能的であるかということです。
過去の決算審査特別委員会等において、町民税、国保税の徴収の一元化、まちづくり
推進課と観光物産協会との連携等、組織機構改革への提言がなされたように記憶してお
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平成25年第4回定例会・第2日目(12月11日)
ります。また、組織機構改革プロジェクト会議で提案された事項について、どのように
考えているのか、お伺いします。
以上でございます。
○町長(江上悦生君)(登壇)
住屋議員の一般質問にお答えいたします。
火災に際しましては、きのうも私もお見舞いを申し上げましたが、議会終了後 、見舞
金を持参しましたところ、地域の皆様方がボランティアで解体作業を講じていただいて
おりまして、既に 4 戸は更地になっておりました。あと、2 階建ての部分について、一
部重機がないとボランティアでの解体が難しいということで、ちょっと中断した形にな
っておりますが、立串郷の郷長さんを初めとする消防団の皆さん、いろんなボランティ
アの皆様方に心から感謝を申し上げながら、町もできる限りの支援をしていきたいと思
いますので、御理解を賜りますようにお願いを申し上げます。
それでは、まず 1 点目の支所のあり方をどう考えるかについてでございます。
私も一昨年の 9 月議会では、定員適正化計画に沿って、400 人体制を実現するために
は、各支所を行政センター化していかないと、職員の配置が難しいんじゃないかという
ような答弁をさせていただきました。行政センターと私が考えているのは、住民登録、
いわゆる窓口業務、税金の徴収とか、通常支所で行う各課の業務を除いた窓口業務を主
体としたものというふうに認識をしておりました。そういう中で、9 月議会での住屋議
員の質問に際しまして、私は政府の第 30 次地方制度調査会において、合併後の市町村
が本庁以外に支所運営などにより、きめ細かな住民サービスに努めていることを評価し、
こうした取り組みが安定的に続けられるよう、地方交付税の合併算定替終了後における
新たな財政支援の拡充の制度案が検討されていることも踏まえ、支所のあり方について
は、本庁機能と十分連携できるよう、平成 26 年度中に慎重に検討した上で、中長期的
な組織機構を示したい旨の回答をさせていただいたところであります。
その後、11 月 10 日付の読売新聞に、国が地方自治体に配分する地方交付税をめぐり、
政府が来年度、平成の大合併で誕生した自治体に加算していた特例を見直し、合併後も
旧市町村に置かれている支所や広域化しても効率化に限界がある消防、救急機能なども
新たな算定対象とする方向で、新たな基準は総務省が年内にも決定するが、同時に交付
税の増額が行政改革の妨げにならないような配分方法も取り入れる方針である報道がさ
れておりました。総務省からの正式な発表があり次第、そ の内容を精査する必要があり
ますが、支所のあり方については、これまでの行政センター化ではなく、本庁と密接な
連携を図りながら、現在の支所の機能で住民サービスができる限り充実し、身近で速や
かな地域支援ができる組織づくりを目指したいと考えております。
次に、2 点目のこども課と教育委員会の連携についてでございます。
子育ては地域全体で支援を行っていくことが大切であると考えており、教育委員会と
こども課が連携を図ることはもとより、関係機関の協力のもとで進めていくことが必要
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平成25年第4回定例会・第2日目(12月11日)
でございます。本町の子育て支援については、平成 22 年度に策定された新上五島町次
世代育成支援地域行動計画に基づき、体制の整備や環境づくりを図っているところであ
りますが、この計画書の作成に当たっては、こども課、教育委員会、関係機関が協力し
て策定しており、各施策の遂行についても、必要な連携を図って実施しているつもりで
ございます。
御存じのとおり、こども課は子育て支援の明確化、総合的なサービス提供の実現、ま
た教育行政において実施されている各種の子育て支援関係事業、幼稚園と保育所の連携、
就学前の子供の育ちの援助と家庭教育の充実などを図るため、平成 21 年度に設置して
おります。これまでの間は、放課後子ども教室や幼稚園の家庭教育学級ほか、幾つかの
事業が教育委員会からこども課へ移管されておりますが、事業の円滑な運営が行われる
よう、連携を図りながら実施しているところであります。
また、幼保一元化を見据えた認定こども園の設置等についても、新上五島町の公立幼
稚園・保育所のあり方検討委員会を設置し、教育委員会とこども課で協議を行っている
ところで、今後も連携協力が必要と思われる事項等については、相互に連携を取り合い
ながら、実施していくよう努めてまいりたいと考えております。
保育指針と幼稚園教育要領の違いもほとんどない中で、所管官庁の違いがあり、垣根
を越えることができない部分もありますが、そのことが子供の教育や保育環境等に支障
がないよう、十分連携を図ってまいりたいと考えております。
次に、3 点目の各課の配置は機能的かについてであります。
現在、本町の課設置条例に掲げる内部組織は 17 課及び 1 室で、あわせて 1 消防署と
4 支所となっております。合併後の職員の増大もあり、本庁内に配置できない部署が観
光物産課、農林課、そして教育委員会については支所及び県の施設に配置している状況
にあります。
議員御指摘のとおり、緊急時等に協議が必要な案件がある場合など、同じ庁舎内に配
置することが効率的で望ましいことは論をまちませんが、現状の庁舎スペースを考慮し
ますと、当分の間はやむを得ないのではないかと考えております。現在の配置でも 、電
話連絡やインターネット等を介して速やかに情報の共有ができますので、特段不都合で
はありませんが、直接私の管理が行き届かないのが不安ではあります。今後 、1 年間か
けて組織機構について、4 支所の存続や本庁の見直しとあわせて配置についても検討し
てまいりますので、御理解を賜りますようにお願いを申し上げます。
以上で答弁とさせていただきますが、再質問については自席で、内容によっては担当
課長に回答させますので、よろしくお願いいたします。(降壇)
○3番(住屋良儀君)
まず、支所の問題についてですけども、町長が先ほど方向転換をされるような答弁を
なさいましたが、まず行政センターの捉え方がどうも違うような感じなんですよね。行
政センターというのが、どうも町長の捉え方は出張所的な、今現在、うちの町では北魚
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平成25年第4回定例会・第2日目(12月11日)
目に出張所がありますけども、行政センターは出張所的なものだという認識じゃないか
と思うんです。
実際、よその自治体を検索してみますと、行政センターというのは支所よりも格上な
んですよね。住民自治が先行している自治体では、公民館がありまして、公民館に窓口
業務等を委託して、その中で行政センターとするという事例もあります。長崎市の場合
は、平成 22 年から支所等の検討委員会、長崎市支所等あり方検討委員会というのを開
催しまして、平成 24 年、昨年方針を固めたんですよね。その中で、支所と行政センタ
ーが混在している長崎市なんですけども、行政センターというのは 、平成の大合併によ
って、三和町、野母崎、高島、香焼と、あとどこかな、外海町ですか、そこら辺の自治
体が行政センターになったわけです。従来から合併している三重方面あたりは、支所と
して残っていたわけです。それを統合するために、行政センターを廃止して、支所に名
称を変えると。その中で、事務については、行政センターが行っていた事務を支所が行
うと、そういう流れがあるわけですよ。どうも行政センター行政センターと いって、今
の支所よりも規模を小さくして事務を行っていこうという 嫌いがありますけども、そこ
ら辺の見解の相違について、町長はどのようにお考えでしょうか。
○町長(江上悦生君)
私は、最初申し上げた行政センターについては、今、住屋議員がおっしゃいますよう
な、出張所みたいな組織を考えておりました。
○3番(住屋良儀君)
まず、行政センターの捉え方は、地方自治法第 155 条第 1 項の規定がありますよね。
これは、支所出張所の規程ですけども、それとあわせて、地方自治法第 244 条第 1 項の
規定、公の施設についての規定がありますけども、それを合わせたものが行政センター
だと捉える自治体が結構多いわけですよ。そういうふうな意味合いの中で、本町がその
行政センターと、もしそういう名称に変更したときの行政セン ターの捉え方がよその自
治体と大きく乖離してくるような気がするわけですよね。ただ、名称の問題だと思いま
すけどもね。
佐世保市、宇久町ですけども、宇久についても行政センターになっておりますけども、
佐世保市の取り扱いは通常の支所業務、それと先ほど申し上げました自治法第 244 条も
含めた行政センターとして、機関として指定している状況であるんですけど も、町長、
もう一度行政センターについて、名称の違いとはいえ、認識を改めていただけないでし
ょうか。
○町長(江上悦生君)
私が一昨年答弁したときの行政センターのイメージは、先ほども申し上げましたよう
に、出張所というような、そういう組織じゃないと人員が配置できないという思いから
答弁をしました。内容の違いが出てくるかもしれませんけれども、今後の支所のあり方
については、名前についてはどうなるかわかりませんけど、支所がいいのか行政センタ
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ーがいいのかわかりませんけれども、今までのような業務ができて、速やかに住民サー
ビスができるような、そういう組織を目指していきたいと思います。
○3番(住屋良儀君)
ところで、支所の見直しをされると最初おっしゃっていましたけども、状況によって
変わってきたと。じゃあ、今、置かれている支所の問題点はどこにあるとお考えですか。
○町長(江上悦生君)
まず、支所にいろんな権限がないので、速やかに住民サービスができないところが最
大の課題かなと思っております。
○3番(住屋良儀君)
本町の支所組織規則の中では、支所長の権限について 10 項目うたっていますよね。
その中では、1 件の予定価格が 130 万円以下の工事または製造の請負に係る随意契約に
関することについて権限を与えています。また 80 万円以下の財産の借り入れに係る随
意契約、40 万円以下の借り入れに係る随意契約、支出負担行為及び支出命令に関する
こと、ほかにも書いていますけども、支所管内の陳情の受付に関すること等 10 項目、
支所長の権限が与えられていますけども、これが実際、今、その権限があるのかどうか
お伺いします。
○町長(江上悦生君)
規則ではそういうふうになっておりますけれども、実態として、やはり今のうちの財
務会計システムの関係で、どうしてでも本庁に予算を配分して、そこから支所に配分し
て、決裁を受けるというシステムになっているもんですから、そこが機能をいたしてお
りませんので、今後の見直しについては、そこも今の規則に書いているような、そうい
う権限を与えることができないと、何ら今と変わらないということになりますので、そ
ういうことも含めて見直しを進めていきたいと思います。
○3番(住屋良儀君)
町長、財務会計システムが機能しないから、それが原因で支所のサービスが低下して
いるというのは、これは非常に住民に対して失礼じゃないですか。 なぜ早く改善しない
んですか。合併してもう 10 年ですよ、来年で。その中で、支所の規則はちゃんと支所
長に権限を与えているのに、それも果たせないと。それだったら支所は要らないじゃな
いですか、はっきり言いまして。なぜ財務会計システムに縛られるんですか。この問題
については、もっと早く改善しないといけないんじゃないですか。どうですか、それは。
財政課長も含めて答えてくださいよ。
○町長(江上悦生君)
これが一番のネックでありまして、そのシステムを改修するのに相当の経費がかかる
ということで、私が弱気になっている関係で、このような状況になっているんじゃない
かなということで、反省はしております。そういう中で、できるだけ支所の意向が通る
ようにということで、処理は本庁でしますけれども、支所から要望があった担当各課で
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は、支所長の意向を最大限に尊重して、早目に処理をするようにしておりますので、そ
の点は御理解をいただきたいと思います。
○3番(住屋良儀君)
じゃあ、質問しますけども、支所の統括窓口、総括窓口はどこなんですか、町長。
○町長(江上悦生君)
支所の窓口は、私は総務課と思いますけれども、総務課であれば、決裁権限は副町長、
そして町長と思います。連絡先は総務課というふうに思っております。
○3番(住屋良儀君)
うちの組織機構図の中では、支所は独立しているわけですよね。そしてまた、合併当
初は、支所長の待遇については、本庁の課長と同等の待遇にするという申し合わせがあ
ったと思います。それじゃあ、今、この場に支所長が 4 人いらっしゃいますけども、各
支所の年間の目標というのはどういうふうに掲げているのか、町長、御存じですか。
○町長(江上悦生君)
各支所についても、予算の要求のときに、独自の要求ができないというところで、非
常にやりづらいなという思いでおられるというふうに思っております。支所長は 、規則
上は独立しておりますけれども、予算の要求については支所独自の要求ができずに 、担
当各課から予算を要求してもらうというような、そういう実態でありますので、その点
を 26 年の見直しのときには改善をしていきたいというふうに思います。
○3番(住屋良儀君)
それと、もう一つお伺いします。町長は各支所に足を運んで、各支所の職員と意見交
換会をしたことがありますか。年に何回行っていますか。
○町長(江上悦生君)
支所に行くのは、それぞれ違いますけれども年に 2 回か 3 回かなと。ただ、全職員と
話をするのが仕事始め、仕事納め、それ以外のときには、随時足を運ぶときもあります
けれども、全職員じゃなくて、用務がある支所長あるいは職員と話をしておりまして、
全職員と意見を交わすのは年に 2 回か 3 回というふうに思います。
○3番(住屋良儀君)
それだと支所は機能しないですよ。それと、先ほど来から申していますが、この場に
4 人の支所長がいらっしゃる。4 人出席されて、答弁もしない。黙って座っている。申
しわけないですけども、一人だけ出る方法というのはあるんじゃないんですか。
長崎市においては、検討委員会で支所と支所を統合する総合支所というのを上につく
っているわけですよ。そこが窓口になって、各支所をまとめるわけです。そういう方法
があれば、例えば、先ほどの財務会計システムについても、本庁で支所に対する管理課
みたいなのを一つつくれば、そこが窓口になって各支所の要望も、各支所が今現在、土
木関係に要望があれば土木課のほうに、何か要望があればまちづくり推進課のほうにと、
それぞれ支所長が判断して、本庁の各課長と折衝しているわけですよ。そうじゃなくて 、
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窓口を本庁で一本化してしまえば、飯能市というところが地区行政センター管理課とい
うのを設置しているわけですけども、その下に各地区行政センターというのが入ってい
るわけです。本庁にそういう課を設置すれば、そこで財務会計シス テムを十分稼働でき
るわけでしょう。これは、もう独立の課じゃなくて兼務でもいいですから、支所を一本
化するためには、そういう手法もあっていいんじゃないかと思いますけども、町長いか
がでしょう。
○町長(江上悦生君)
まず、4 支所長の議会への出席につきましては、答弁はほとんどないというふうに思
っておりますけれども、やはり議会の状況等を共有して、支所の職員にもその状況を知
らしめることによって、いろんな町の動きもわかるし、自分たちもこうしなければなら
ないという判断になるんじゃないかなということで、今のところやっております。
そしてまた、今、提言がありました地区行政センターの管理課、支所の管理課、そう
いうことにつきましては、今度の見直しのときに参考にさせていただきたいと思います。
○3番(住屋良儀君)
そういうことで、財務会計システムが変更できないのであれば、 支所の窓口を本庁に
置けばいいことでしょう。そういうふうに思いますよ、単純に考えればです ね。あとは
事務手続、所掌事務等についてもう一度練っていくという方法で、機構改革を進めてい
けばいいんじゃないかと思います。
それとまた、私が 9 月の一般質問で、本町の組織風土はどういうことかということで、
町長の答弁が、各地域の職員が旧町の意識を持ったまま完全に抜け切れていないと、 新
上五島という風土に溶け込んでいないという答弁がございましたけ ども、そういう風土
についても、今、支所の管理課を本庁に置いて、各支所長が常に意見交換、それの取り
まとめ機関があれば、この風土というのもある程度払拭できてくるんではないかと思う
わけですよ。溶け込んでいないというのが、溶け込んでくるようになると思います。そ
ういった中で、ある程度、本庁の支所管理課という、仮の名前をつけさせていただけれ
ば、そこがある程度人事権を持ってくれば、人事の交流等も可能になってくるんじゃな
いかと思うわけです。それについて、町長いかがでしょう、突然ですけども。
○町長(江上悦生君)
合併して 10 年目を迎えて、大分融合してきたというふうに思っていますが、それぞ
れにまだ遠慮したり、いろんな面で気遣いをされたりというところもありますので、こ
の支所の管理課的な組織については、参考にさせていただきたいと思います。
○3番(住屋良儀君)
支所の問題については、ほかにも捉えれば幾らでも出てくると思います。その中で、
やはり職員のモチベーションのあり方、そういうのが、先ほどから申しています予算の
権限がないということで、職員自体のモチベーションが下がってしまうと思うわけです
よね。だから、それを引き上げる方法としても、やはり各支所で予算枠、それはもう先
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平成25年第4回定例会・第2日目(12月11日)
ほど言った流れの中で、確保できるような仕組みもつくっていただければという気があ
りますけども、それについてはどうでしょう。
○副町長(小川秀樹君)
今の御質問の町長の答弁の前に、先ほどからの町長の答弁に少し補足しまして、説明
させていただきます。
まず、予算の関係と陳情の関係ですけれども、地元のいろいろな要望につきましては、
今現在はまちづくり推進課が窓口となっておりまして、そこにまず各支所からの要望を
受け付けて、そして関係所管課に回していると、そういう形での連携を図っております。
それから、予算につきましては、現在、予算が各課での予算要求、そして配当という
形になっておりますので、そうした関係で、必ず各課で財務システムを動かすという形
になっております。そういうことから、一応、起案関係についても全て支所から本庁に
回ってくるというシステムになっておりますので、現在そういう状況でございます。
ただ、権限ということに関しましては、例えば、土木関係の維持・補修にかかります
経費につきましては、ある程度枠的に各支所に、例えば土木の予算 であれば土木課から
各支所にある一定の額を配分して、その際、支所長の裁量で実施をしていただくという
ふうな形をとっておりますので、ある程度の一定の権限の範囲内で対応はしておるとい
う状況でございます。補足させていただきます。
○3番(住屋良儀君)
時間もありますので、支所のことについては、今後また、おいおい質問させていただ
きます。
次に、保育所と幼稚園の連携についてお伺いしたいんですけど、 こども課と教育委員
会なんですが、保育所については保育所の保育指針によって運用基準、内容の基準が示
されているし、幼稚園については幼稚園の教育要領ということで、その中で保育 所、幼
稚園が運営されていると思いますけども、そのすり合わせをした中で、微妙に違う部分
があるんですけども、その微妙に違う部分というのを教育長はどのように捉えています
か。
○教育長(道津利明君)
お答えをいたします。
確かに教育要領、それから保育指針ということで、そんなに大きな違いはなくて、理
念とか目的、内容については同じ、重複するところが随分あるんじゃないかなと思って
おります。一言で違いを言いますと、幼稚園の目的というのは教育要領に基づいた学校
教育、保育所の場合は保育指針に基づいた養育支援ということになります。
ただし、最近、小 1 プロブレムとか中 1 ギャップとかいろんな問題が起きております
ので、たとえ保育所であっても教育の部分をなくして養育だけ、保育だけというわけに
はいきません。ある程度の集団規律とか集団行動、社会性コミュニケーション能力とい
うものの育成というのは必要になってくるとは思いますので、 やっぱり小学校に就学す
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平成25年第4回定例会・第2日目(12月11日)
るときに段差がないスムーズな接続というのは一つの課題ですので、そういった面にお
いては、この二つの要領と指針がそんなに大きく変わるというのは 、やっぱりちょっと
矛盾するんじゃないかなと。そういった面で、ある程度大まかなところは、私は子供の
育成にとって必要なものについては、共通する部分があるんだろうなというふうに捉え
ております。
○町長(江上悦生君)
私もほとんど変わらないという、保育所の保育指針、それから幼稚園の教育要領、こ
れを見たときに、大きいのは国旗に関する規定がはっきりしているというところが幼稚
園の教育要領にはあるのかなと。あとは、ほとんど似通っているというふうな認識であ
ります。
○3番(住屋良儀君)
当然、子供の教育に関しては、幼稚園と保育所で変わってもらっちゃ困るわけですよ
ね。だから、そのすり合わせというのは恐らくしていると思います。保育所の場合は 、
教育だけじゃなくて、養護に相当する部分として、生命の保持及び情緒の安定、それと
教育に相当する部分として、これは幼稚園教育要領にもうたっていますけども、5 領域、
健康、人間関係、環境、言語、表現という項目でうたっていて、その中の項目はさほど
変わらないんですけども、先ほど町長がおっしゃいました国旗に関するうたい方が、幼
稚園の教育要領では、幼稚園内外の行事において国旗に親しむということでうたわれて
いますよね。これについて、保育所の保育指針でうたわれていないんですけど も、実際、
国旗、いろいろ国旗に関しては社会問題もありまして、この問題について述べれば 、非
常に長い時間を要すると思うし、それぞれ見解の相違があると思いますけども、大方最
高裁の判決においては憲法違反ではないということで判例が出ておりますので、あえて
その国旗についてお伺いしたいと思います。
保育所で、私が先日、運動会に行ったときに、掲揚台はあるのに国旗が掲揚されなか
った。それで、慌ててこども課の課長に現在の状況について教えてくれと言ったら、公
立の保育所はほとんど、運動会については国旗は掲揚していません。入園式とか卒園式
のときに舞台に掲げるところもあるし、掲げないところもあります。こういう違いにつ
いて、町長はどういうふうな考えですか。まず、町長の国旗に対しての考え方、それと
こういう公立保育所があるということに対して、町長はどのように考えているのかお伺
いします。
○町長(江上悦生君)
まず、やはり国旗は掲げるべきという考え方であります。そして、私もこの質問を受
けて資料をもらう中で初めて、入園式とか卒園式に出席しないもんですから、その実態
を把握していなくて、本当に申しわけなく思います。
公立保育所ではほとんど掲げておりませんので、今後は掲げるか、国旗掲揚台が あれ
ば運動会のときに掲げさせますけれども、ないときには、例えば校舎のガラスに張って
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平成25年第4回定例会・第2日目(12月11日)
国歌を歌わせるとか、そういう工夫を凝らしながら、国歌に親しむ、そういう指導をし
ていきたいと考えております。
○3番(住屋良儀君)
私は、「国歌」じゃなくて「国旗」と申し上げております。国歌については、種々議
論があると思いますし、それについては私も今回は余り触れません。
なぜこういうことを言うかといいますと、私も全然国旗については関心がなかったん
ですけども、例の尖閣の問題が起きて、じゃあ、日本とは何なのかと、国とは何なのか
と、そういうことを考えたときに、やはりささやかな抵抗ではありますけれども、家に
国旗を掲げようという、そういう気持ちが出てきました。いろんな資料を見る中で、国
旗とはどういうものかというのを考える中で、やはり掲げなくちゃ いけないんじゃない
かというふうな気がして、こういう質問をしているわけです。
私が初めて国旗について、ここに高校生もいらっしゃいますけども、高校のときに初
めて、日本の国旗の長方形が一番美しいんですよと、黄金比といいますよと 。町長、そ
うですよね。黄金比で一番美しい長方形が日本の国旗ですよ、だから、この国旗につい
て誇りを持ちなさいと高校で教えられたことがあります。
町長、黄金比って御存じですか。長方形の中でも一番美しい国旗であるし、例えば備
蓄記念会館とかでのいろんな行事の中で、この前も何か手描きの国旗を上げていました
けど、あの長方形が本当に黄金比なのかどうか。あれに対する、真ん中の、あれは太陽
でしょうけど、あれの比率が本当に正当なのかというのは、私は不思議でならない。ど
うもアンバランスに感じてならない。本当に意味があってあの形になっていると思いま
すので、そこら辺については、もう一度認識を改めていただきたいと思います。どうで
しょうか。
○町長(江上悦生君)
よくわかりました。黄金比も勉強しながら。何にしても、庁舎には毎日国旗を掲げて
おりますので、やはり町の業務であれば掲げるべきというふうに思っておりますので、
それは徹底していきたいと思います。
○3番(住屋良儀君)
町長も言わなくていいことをおっしゃいましたね。庁舎には掲げると言いますけども、
私、先月でしたか、新魚目支所に行ったら、屋上を見たら、生地がほつれて、もう本当
にみすぼらしい国旗が掲げられておりました。何万円もしない国旗ですか ら、常時見て、
常に気持ちのいい国旗の掲揚の仕方をしていただければと思っております。
国旗についてはそうですけども、本題に戻りまして、こども課と教育委員会の連携に
ついてですけども、今、こども課は本庁の 1 階にありますよね。教育委員会が新魚目支
所にあると。どうしても情報を共有するにして、ネットがあるとかいうこともあります
けど、やはりいろんな話をするためには、お互い顔を合わせて話をしながら、いろんな
課題等を検討していって、新しいものをつくり上げていかないといけないと思うわけで
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すよ。
そういった中で、今後、組織機構改革をされるわけですから、これは 6 月の定例会で
も申しましたけども、こども課と教育委員会を同じフロアで配置するということは考え
られないかどうか、再度お伺いします。
○町長(江上悦生君)
現在のスペースを考えて、教育委員会を本庁に入れるということが、今の段階では難
しいというふうに思いまして、逆にこども課を教育委員会に持っていったらどうなる か
ということも考えてみたんですけれども、そうなりますと 、またいろんな問題が出てく
るかなという思いで、やはり本庁のスペースがあくまでは今の体制で、そんなに大きな
支障にはなっていませんので。住民の皆様が、こども課に来て、またその足で教育委員
会に行かなければならないということであれば、やはり早目に改善すべきとは思います
けれども、今は職員の気持ちが通じておれば、連携はとれると思っております。
○3番(住屋良儀君)
やはり今から認定こども園の問題も出てきますよね。そういった中で、認定こども園
をなぜ設けなくちゃいけないかということになれば、幼保一元化の中で資格の問題が出
てくると思います。その資格の差をなくして、例えば保育士資格の併用が望ましいんで
すけども、長時間利用児への幼稚園教諭と保育士の原則、片方の資格しか有しない者を
排除しないように配慮するということが目的のために認定こども園という形にされるん
じゃないかと思います。そういった中で、認定こども園の中では、手続的にはまずどこ
がするのかといったら、こども課がされるんだろうと思います。そういった中で、やは
り教育委員会も当然絡んでくるような問題が出てきますけども、これについて、やはり
まず問題は、担当者じゃなくて、利用するのは住民だということを念頭に入れていただ
ければ、やはり併設すべきじゃないかという気もするんですよね。業務を分離するわけ
にはいかないでしょうから。法律の問題で、縦割りの問題で分離するわけにはい かない
でしょうから、それを併設させて、お互い情報を共有し、いろんな、例えば来た人に対
して、あなたは幼稚園のほうがいいですよとか、あなたは保育所のほうがいいですよと
いうのが、両方同じ窓口で話ができるというような、そういう体制をとるべきじゃない
かと思いますけども、いかがでしょうか。
○町長(江上悦生君)
それについては、冒頭お話をしましたように、そのような体制がつくれるスペースが
あれば、それに越したことはないと思っております。ただ、今のような状態であってで
も特段住民に迷惑はかけていないんじゃないかなという思いがするもんですから、職員
がその気で本当に連携しようという意識を高めていけば、少しぐらい離れておってでも、
いろんな電話とか、インターネット等で情報等はすぐに共有できますので、それはでき
るというふうに思っております。
○3番(住屋良儀君)
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最後になりますけども、これと含めて、各課の機能の問題、各課の配置の問題で、や
はりどうしてもスペース的に狭いというけども、これを大きくするわけにはいかないん
ですから、その中で皆さんが知恵を出し合いながら行政をスリム化し、組織をスリム化
しながら、運営をしないといけないと。そういった中で、きのう本村議員が一般質問の
中で出していましたけども、部制というのは、人数は少なくなりますけども、やはり必
要になってくるんじゃないかと思うんですよね。そうすれば、先ほどの支所の問題も解
決できるんじゃないかと思いますけど、町長はいかが考えますか。
○町長(江上悦生君)
それにつきましても、きのう本村議員にお答えしたように、今度の見直しの中で検討
をさせていただきたいと思います。
○3番(住屋良儀君)
それとまた、プロジェクト会議の中で、総合政策課の事務の明確化という形で、エビ
ッツ(EV&ITS)の業務を観光物産課へとか、ツバキ業務を農林課へとか、太陽光
発電業務を環境課へというふうな提案がなされていますけども、私、これを見て驚いた
んですよ。総合政策課って、事業をやる課なんですか、本当は。私はそうじゃないと思
うんですよ、これを設置した目的というのは。町長いかがですか、総合 政策課、こうい
う事業について、最後まで引きずって仕事をしないといけなかったら、総合政策課の 機
能というのは果たせなくなりますけども、いかがでしょう。
○町長(江上悦生君)
私も全くそのとおりというふうに思っております。総合政策課で始めたのは 、初めて
の取り組みですので、軌道に乗るまでという意味合いでやったのがそのままになってお
りますので、できる限りそのことについては早目に改善をしていきたいと思います。
○3番(住屋良儀君)
これは、総合政策課長もいらっしゃいますけども、台風のときなんかは作業着 を着て、
鉢巻き締めて外部に出ていくと。災害のときとか、そういう場合については全庁的に取
り組まないといけないと思いますけども、やはり主導する 課が違っているんじゃないか
と私は思って見ておりました。これは、ほかの課についても言えるわけですよね。例え
ば観光物産課について、観光物産課の課が、果たして有川支所内でいいのかどうかとい
う問題もあります。それと、まちづくり推進課があそこにいて、まちづくり推進課と観
光物産課が共有する部分の仕事もあります。だから、そこら辺の事務分掌、所掌事務に
ついてやはり考え直さないといけない部分も出てくるんじゃないかと思います。
それと、やはり見えない部分があるわけです。観光物産課の職員について 、課長はこ
ういう場で見ますけども、職員というのは、私が出向かないだけかもわかりませんけど
も、年に 1 回会うかどうかの職員が結構おるわけですよね。そういった場合に、やはり
何か皆さん、ここの本庁にいらっしゃる課長さんたち、そういう人たちと何らかの形で
交流をさせるべきじゃないかと思います。一生あの観光物産課にいるわけじゃない わけ
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平成25年第4回定例会・第2日目(12月11日)
です。農林課についてもそうでしょうけども。そういう出先に課がある部分について、
一生その課で、終身その課にいるわけではないわけですから、やはり各課との交流とい
うのは常時持つべきじゃないかと思うわけですよ。それは支所についても一緒ですよ。
そういった中で、いろんな職員が交流を持つことによって、やはり先ほど来から言った
新しい風土、融合というのができてくるんじゃないかと思いますけ ども、町長はいかが
お考えでしょうか。
○町長(江上悦生君)
支所は別としまして、観光物産課の職員については、いろんな機会があるたびに本庁
に来ていますので、交流はある程度図れているというふうに私は認識しており ます。担
当によっては来る機会が少ないかもしれませんけれども、そういう意識を持っておりま
す。農林課についても、いろんな相談を、横の連携をとるようにしておりますので、支
所に比べたら、本庁に来て交流する時間はとれているとふうに私は認識しております。
○3番(住屋良儀君)
話はもとに戻りますけども、ということは、支所がやはり外れているということです
よね、町長の今の答弁からするとね。そうじゃなくて、全て一人一人は本町の職員です
から、その職員たちの気持ち、そういうのも考えて、今後、開催されるであろうプロジ
ェクト会議、そのほか機構改革の検討について対処していただければと思います。
最後になりましたけども、先日来から防災無線のことについて、これは支所の機能と
関係してくるんですけども、防災無線が新魚目地区で故障しました。それについて、私、
総務課へ電話しました。恐らく総務課は全て把握しているだろうと。そしたら、総務課
長が会議中でいらっしゃらなかった。そういった中で対応が、消防防災室に電話 をかけ
てみますと、いやいやかけんでいいよ、誰かわかる者はおらんとねと言ったら、いや、
わかりません。支所だったらわかると思いますと。ということで、私は新魚目支所に電
話しました。状況は把握できました。
そういう対応だと、住民が電話をかけてきて、消防防災室の電話番号を知っている住
民の方ってそんなにいらっしゃらないと思うんですよ。もっと消防防災室についても情
報を発信して、電話番号は何番ですよと、私は 53-1111 は知っていますけども、消防防
災室の電話番号は知りません。観光物産課についても電話番号は知りません。そういう
ことで、やはり用があるときは、何らかの形で本庁に電話をかけるわけです。本庁が全
て……、いや、わかりませんから、そういう出先に電話かけてくださいじゃなくて、全
て本庁で対応できるような体制というのをとっていただくような組織にしていただきた
いと思います。
以上で私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
(住屋良儀議員
自席へ)
○議長(中山正和君)
以上で、3 番
住屋良儀議員の一般質問を終わります。
- 98 -
平成25年第4回定例会・第2日目(12月11日)
午前中はここまでといたしまして、しばらく休憩をいたします。午後は 1 時から再開
いたします。
=午前11時56分
休憩=
=午後
再開=
1時00分
○議長(中山正和君)
休憩を解いて再開いたします。
日程第 2、議案第 117 号「平成 25 年度新上五島町一般会計補正予算(第 5 号)」を
議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
○財政課長(堀江一弘君)(登壇)
改めまして、こんにちは。
それでは、議案第 117 号、平成 25 年度新上五島町一般会計補正予算(第 5 号)につ
いて御説明申し上げます。
本案は、地方自治法第 96 条第 1 項の規定により提案するものでございます。
補正予算書の 1 ページをお願いいたします。
歳入歳出予算の補正額は、歳入歳出それぞれ 1 億 3,528 万 8,000 円を追加し、補正後
の予算総額を 179 億 6,923 万 2,000 円とするものでございます。
第 2 条の繰越明許費は、5 ページの第 2 表にお示しのとおり、ターミナルビル特別会
計において計上しております青方港新待合所建設事業の年度内での執行が困難な情勢と
なりましたので、事業費に対する一般会計からの繰出金 2,876 万 4,000 円の繰越明許費
を設定するものでございます。
第 3 条の債務負担行為の補正は、同じく 5 ページの第 3 表にお示しのとおり、リサイ
クルプラザ残渣等運搬業務委託料ほか 11 件につきまして、平成 26 年 4 月 1 日から着手
する必要のある施設の維持管理業務委託料、燃料及び薬品の購入費用等について、 入札
の準備等の事務処理上の必要から、それぞれの所要見込み額を計上するものでございま
す。なお、表中にリサイクルプラザ残渣等運搬業務委託料が上段と中段にございますが、
上段のものは、補助事業で行います漂流・漂着ごみ撤去事業に係るもので、支出科目が
異なる事もあり、個別に計上をしております。同じ事項が 2 件ある表記となってしまい
ましたが、御理解をお願いいたします。
第 4 条、地方債の補正は、6 ページの第 4 表にお示しのとおり、追加するもの、変更
または廃止するものを計上してございます。追加事業につきましては、奈良尾新温泉改
良事業ほか 1,450 万円の追加、変更は道路事業ほか総額で 2,240 万円の減額、廃止につ
きましては、過疎特別債の中での事業調整により 3 件 1,100 万円と中学校施設整備事業
で、奈良尾中学校敷地内車道改良工事が県事業として実施されることになりましたので、
1,520 万円全額を減額しております。起債総額では 3,410 万円の減額でございます。
それでは、事項別明細書により、歳出から補正概要の主なものについて御説明させて
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平成25年第4回定例会・第2日目(12月11日)
いただきます。
14 ページをお願いいたします。
1 款議会費、1 項議会費は 147 万 5,000 円の減額で、議員報酬、期末手当の議員改選
による減額調整でございます。
2 款総務費、1 項総務管理費は 423 万 4,000 円の増額で、主なものは 6 目財産管理費
で、電気料金改定に伴う本庁舎ほか各支所を含む光熱水費 293 万 5,000 円の追加、7 目
企画費では、離島活性化交付金事業で、つばき油研究施策事業の一環として、新商品パ
ッケージのデザイン製作委託料に 150 万円、新製品研究のための消耗品費 105 万円ほか、
華道家假屋崎省吾氏の講演や新商品開発のアドバイザー謝礼等の 8 節報償費に 59 万円
のほか、9 節旅費等関係経費総額で 434 万円を計上してございます。
9 節情報推進費は、地域イントラネット光ケーブル移設手数料で、青方天神橋と奈良
尾の急傾斜地崩壊対策工事に係る移設で、460 万 7,000 円を計上してございます。
15 ページになります。
4 項選挙費 296 万 5,000 円の減額は、参議院議員通常選挙費の精算によるもので、下
段の 5 項統計調査費も各種統計調査費の調整で 131 万 9,000 円の減額でございます。
16 ページの 3 款民生費、1 項社会福祉費は 7,811 万 8,000 円の増額でございます。主
なものは、1 目社会福祉総務費で、20 節扶助費に障害者福祉サービス並びに更正医療費
の伸びにより、自立支援給付費を 5,865 万 8,000 円追加計上してございます。また、13
節委託料の地域生活支援事業委託料は、日中一時支援事業等の伸びにより 232 万 7,000
円を追加し、19 節負担金補助及び交付金に、小規模多機能ホームさんくす に対するス
プリンクラー設置の補助金 238 万 5,000 円を計上してございます。また、福祉輸送運行
事業として、12 節役務費に自動車共済保険料、14 節に車借上料、27 節に福祉車両登録
免許税の総額 34 万 4,000 円を計上してございます。
17 ページになります。
6 目介護認定事務費で、介護保険特別会計での居宅介護サービス費等の伸びにより、
一般会計からの繰出金を 1,251 万 9,000 円追加計上してございます。8 目福祉センター
管理費の施設修繕料は、奈良尾福祉センターしおさいのトイレブース等の修繕でござい
ます。
2 項児童福祉費は 927 万円の増額で、主なものは 2 目児童措置費で、階層別の入所児
童数の変更により 804 万 5,000 円を追加計上してございます。また、1 目児童福祉総務
費のひとり親家庭生活支援事業委託料は、国の補助金の対象経費見直しにより、 19 節
負担金補助及び交付金より 42 万 8,000 円を委託料へ組み替えをしてございます。
18 ページをお願いします。
4 款衛生費、1 項保健衛生費は 594 万 1,000 円の増額で、1 目保健衛生総務費は、国
保診療所の医療機器購入の精算等により繰出金 231 万 7,000 円を減額し、2 目予防費で
は、ヒブ及び小児用肺炎球菌ワクチン接種、ともに今年度より定期接種となったことに
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平成25年第4回定例会・第2日目(12月11日)
より接種者が増加し、ワクチン数が不足するため、207 万 9,000 円を追加するものでご
ざいます。
また、5 目簡易水道管理費では、簡易水道特別会計での各地区施 設の光熱水費、修繕
料の伸びにより 537 万 1,000 円を繰り出すものでございます。
19 ページの 2 項清掃費は 74 万 5,000 円の減額で、2 目塵芥処理費でごみの収集運搬
に係る業務委託料 518 万円を減額し、3 目ごみ焼却施設管理費では、11 節需用費に燃料
費、光熱水費等維持に係るもの 401 万 6,000 円を追加計上してございます。
中段 6 款農林水産業費、1 項農業費は 960 万 2,000 円の増額で、主なものは 2 目農業
費の 1 節報償費にイノシシ捕獲報奨金を 910 万 1,000 円追加してございます。今年度、
イノシシは 1,848 頭、鹿は 2,099 頭の捕獲見込みでございます。
下段の 2 項林業費は 358 万 8,000 円の減額でございます。主なものは、つばき祭りを
実行委員会方式で行うこととして、つばき里山まつり補助金として 当初計上していた関
係費目を減額した上で、19 節に 128 万 3,000 円を計上してございます。また、4 節共済
費ほかになりますが、緊急雇用創出事業臨時特例基金事業で実施する農林道保全管理事
業について事業調整を行い、総額で 183 万 3,000 円を減額してございます。
下段の 3 項水産業費は 21 ページになりますが、903 万円の増額でございます。主な
ものは 2 目水産業振興費で、世界遺産整備活用事業費補助金を活用し、頭ヶ島の白浜地
区野営場等臨海休養施設の柵、植栽、ビジターセンター等の改修工事費 766 万 8,000 円
の追加事業費でございます。4 目漁港建設費の県営事業負担金 75 万円は、奈良尾漁港
標識灯移設に係る追加分でございます。
7 款商工費、1 項商工費は、3,124 万 8,000 円の追加で、1 目商工費の 15 節工事費に
奈良尾新温泉ポンプ改修洗浄工事費 1,672 万 3,000 円を計上してございます。10 月に
吸入口に鉄さび等が付着したものとして洗浄を行ったのですが、試運転中に流量、水位、
電流値に異常があり、原因はポンプインペラー、羽の部分ですが、これが鉄さび等によ
り磨耗したとわかり、今回、ポンプ交換を含めての計上でございます。
19 節負担金補助及び交付金には、5 月の全員協議会で御説明をいたしました西肥バス
の有川-奈良尾線、青方-奈良尾線、2 路線に係るバス路線維持費補助金 796 万 4,000
円の追加計上でございます。その下、繰出金は、ターミナルビル特別会計に青方新待合
所建設事業に係る国庫補助金の増額分を含めまして、434 万 6,000 円を繰り出すもので
ございます。
3 目観光費の 99 万 7,000 円の追加は、町村会の物産展事業助成金を財源に、全国町
村会が 1 月に東京で開催します「町イチ!村イチ!2014」物産展への参加経費等でござ
います。
22 ページをお願いいたします。
8 款土木費、2 項道路橋りょう費は 238 万 1,000 円の増額で、1 目道路橋りょう総務
費は道路 3 路線に係る地積測量図作製業務委託料 123 万 8,000 円のほか、3 目道路橋り
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ょう新設改良費は、各道路事業に係る組み替え調整でございます。
3 項河川費は 258 万円の減額で、小奈良尾地区、有川中筋地区、阿瀬津地区の急傾斜
崩壊対策事業に係る県営事業負担金 120 万円の減額等でございます。
4 項港湾費は 366 万円の増額で、若松港ほか 3 港等の事業に係る県営事業負担金の増
額でございます。
24 ページをお願いします。
9 款消防費、1 項消防費は 876 万 6,000 円の増額で、1 目常備消防費は、訓練棟のド
アの補修に係る修繕料 76 万 5,000 円のほか、光熱水費等の増額でございます。また、4
目災害対策費は、各地区の戸別受信機 148 台に係る備品修繕料 221 万 8,000 円、建物共
済保険を財源に、新魚目地区番岳中継局障害復旧のための施設修繕料 277 万 7,000 円、
15 節の工事請負費 29 万 4,000 円は、鵜ノ瀬地区の戸別受信機用アンテナ設置に係るも
のでございます。
下段、10 款教育費、1 項教育総務費は 178 万 3,000 円の増額で、2 目教員住宅費の住
宅修繕料及び住宅周辺の支障木の伐採委託料が主なものでございます。
25 ページになります。
2 項小学校費は 209 万 3,000 円の増額で、奈良尾地区統合小学校の事業費調整と魚目
小学校図書室の改修工事費を新たに追加計上してございます。
3 項中学校費は 1,632 万 7,000 円の減額で、奈良尾中学校敷地内車道の改良を県事業
として行うことが確認されましたので、本事業分全額を減額してございます。
26 ページをお願いします。
5 項社会教育費は 146 万 7,000 円の減額で、若松分館床張替工事について、現況のま
ま使用することとしましたので 150 万円を減額するものでございます。
続きまして、9 ページに戻っていただき、歳入について御説明いたします。
9 款地方交付税、1 目地方交付税 4,466 万円の増額は、一般財源所要額を計上するも
のでございます。
11 款分担金及び負担金、2 項負担金は 655 万 2,000 円の減額でございます。
13 款国庫支出金、1 項国庫負担金は 6,218 万 7,000 円の追加計上で、主なものは 1 目
民生費国庫負担金 3,609 万 2,000 円の増額で、障害者自立支援給付費負担金で、障害者
福祉サービス等の伸びによる増額と保育所運営費負担金の増額分でございます。 4 目災
害復旧費国庫負担金は、23 年度分の公共土木施設災害復旧費負担金の追加によるもの
でございます。
下段、2 項国庫補助金は 2,619 万 1,000 円の増額計上で、主なものは 1 目総務費国庫
補助金 3,483 万 9,000 円で、地域の元気臨時交付金で、交付内示総額は 1 億 1,368 万
4,000 円でございます。2 目民生費国庫補助金の子育て支援交付金は、県補助金の安心
こども基金事業補助金への組み替えによる減額でございます。6 目商工費国庫補助金は、
青方港新待合所建設に係る補助費の増額でございます。7 目教育費国庫補助金 103 万円
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は、有川総合文化センター耐震補強設計大規模改造工事に対するもので、歳出側で財源
組み替えを行っております。
14 款県支出金、1 項県支出金は 1,804 万 6,000 円の増額で、障害者福祉サービス費等
の伸びによる障害者自立支援給付費負担金の追加によるものが主なものでございます。
2 項県補助金は 1,448 万 7,000 円の追加で、1 目総務費補助金 111 万 8,000 円の減額
は、離島活性化交付金との調整を図ったことによる県補助分の減額で、2 目民生費県補
助金 1,446 万円は、介護施設のスプリンクラーに対する地域介護・福祉空間整備事業補
助金 238 万 5,000 円、国費からの組 み替えとなりました安心こども基金事業補助金
1,201 万 3,000 円ほかでございます。
4 目農林水産業費県補助金は 401 万 8,000 円で、2 節の農業費補助金 655 万 8,000 円
は鳥獣被害対策の報償費等の追加に対する補助でございます。3 節林業費補助金 254 万
円の減額は、林業振興費におけるマーケティング調査委託料、講師謝礼、費用弁償等の
減額により、ながさき森林環境保全事業補助金 179 万円の減額等でございます。
7 節の教育費補助金は、歳出側で説明をいたしました頭ヶ島の白浜野営場等の改修に
対する世界遺産整備活用事業補助金 383 万円でございます。
3 項委託金 429 万 4,000 円の減額は、参議院議員通常選挙、各種統計調査の精算によ
る減額でございます。
15 款財産収入、1 項財産運用収入 159 万円の減額は、産業支援センタービル貸付収入
で、株式会社ビジネスサポートの退去によるものでございます。
16 款寄附金、1 項寄附金 400 万円は、ふるさと応援寄附金に 300 万円、一般寄附金
100 万円は、株式会社チョープロ様より御寄附いただいたものでございます。
12 ページをお願いします。
19 款諸収入、5 項雑入は 821 万 4,000 円の増額で、町村有建物共済保険金 321 万
1,000 円は、新魚目番岳中継局復旧分ほか、ごみ焼却施設、消防本部ドア修繕に係るも
のでございます。
20 款町債は、3 目衛生債から次のページの 10 目災害復旧債まで、総額で 3,410 万円
の減額でございますが、追加、変更及び廃止につきましては、第 4 表地方債の補正に示
すとおりで、それぞれの事業費の変更に合わせて増減額するものでございます。
以上で、議案 117 号、平成 25 年度一般会計補正予算(第 5 号)についての説明を終
わらせていただきます。
よろしく御審議を賜りますようお願いいたします。(降壇)
○議長(中山正和君)
これで説明を終わります。
これから質疑を行います。質疑はありませんか。
○4番(本村誠二君)
2 点についてお伺いします。
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平成25年第4回定例会・第2日目(12月11日)
1 点目は 14 ページ、企画費の委託料、椿油商品パッケージデザイン製作委託、これ
についての説明をお願いいたします。
もう 1 点目は 21 ページ、商工総務費、工事請負の中の奈良尾新温泉ポンプ改修洗浄
工事についてですが、原因については、今、述べられたと思いますけども、これまでに
再開できなかった経過について説明をしていただければと思います。
以上です。
○総合政策課長(石田信明君)
パッケージの委託料についてお答えいたします。
今、地域おこし協力隊 2 名を配置して、ツバキ油の研究試作事業を行っております。
それで、メーンとしては販路の拡大、そしてツバキ油のPRをしていますので、今、な
かなかパッケージがちょっと、いろいろな女性にも集まっていただいて、いろいろな意
見をいただいたんですが、どうも購買意欲をもたらさないということですので、これを
見直そうという動きをしております。ここを業者に、今、いろいろなデザインとか容器
の試作とか、そういったものの見積もりとかをしてもらっている段階ですが、そういっ
たのをやるために計上させていただいたということであります。
○まちづくり推進課長(前田芳朗君)
奈良尾新温泉の経過について御報告させていただきます。
7 月 26 日、低温、水道水と同じくらいの濁った水が出てきました。その結果、9 月
24 日奈良尾新温泉ポンプ改修工事請負契約を締結し、株式会社長崎地 研より工事を受
けております。9 月 25 日から 10 月 15 日までの工期です。9 月 27 日にポンプを引き上
げました。9 月 28 日、ケーシング、井戸の交換でございますが、内面のさびが溶湯管
接続部、ポンプ接続部に蓄積しているのを確認しております。
また、貯湯漕内部の点検を行い、沈殿槽が確認されました。沈殿物は微細粒でポンプ
インペラー通過時に細粒化されたものと推測されております。
ポンプ状況は、インテークスクリーン、吸入口の網でございますが、大量の鉄さび、
剥離片を確認しております。90%の付着でございます。外管は問題ありません。その後、
ポンプ洗浄、モーター絶縁抵抗、線間抵抗を確認し、良好でございました。
シャフトの回転軸等の機械的な部分に関しても問題はございません。
ポンプ設置後の試運転で流量、水位に関して電流値に異常がありまして、ポンプ の運
転に異常を来すので手動で停止しております。これは、ポンプインペラー部の摩耗とい
うことで、現在に至っている状況でございます。
○4番(本村誠二君)
ツバキ油パッケージについては、新商品ということでしたかね。これは何を考えてい
るのかお伺いします。
そしてもう一つ、奈良尾温泉センター、いろいろ原因を述べていただきましたけども、
私たち素人考えによればですね、奈良尾の温泉センターは、ときどき修理はあるんです
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平成25年第4回定例会・第2日目(12月11日)
けど、長く休止することがないと。しかしながら、今後の足湯においてはもう長く休む
と。そこに何か違いがあるのかどうか、お伺いいたします。
○総合政策課長(石田信明君)
新商品は研究試作施設ができてから取り組むんですが、それに向けて、もう新しい容
器を今から研究しているという段階でございます。
○まちづくり推進課長(前田芳朗君)
奈良尾温泉のポンプにつきましては、奈良尾温泉は管の大きさが 76 ミリの管を使っ
ております。それで、エアコンプレッサーによって空気を井戸の中に押し込んで、そし
て上がってくる温泉を貯湯漕にため、それをポンプで温泉施設に送っている状況です。
また、奈良尾足湯に関しては、管の大きさが 151 ミリでありまして、深さが 800 メー
トルのところから水中ポンプで上に引き上げている状況でございます。
以上でございます。
○4番(本村誠二君)
今後、故障もあると思いますが、その防止策を含めて、保守管理はどのようにしてい
くのか。奈良尾地区、あるいはほかの地区の方が、足湯を早く再開してほしいという要
望をよく受けるんですよ。それで、なるべく早く再開をお願いしたいと思いまして 、質
問いたしました。よろしくお願いします。
○まちづくり推進課長(前田芳朗君)
奈良尾新温泉足湯につきましては、温泉ができまして 5 年間の塩漬け状態、要するに
運転していない状態がありました。その結果、管の内部のほうで、塩害と かさびが結構
多く発生しております。そのため、そのさびが下まで落ちている状況でございます。
今後のやり方といたしましては、現在、奈良尾の足湯につきましては、朝 8 時から夜
9 時までの運転にしておりますので、当分の間、24 時間のポンプの稼働を行いまして、
状況を見ていきたいと考えております。
以上でございます。
○議長(中山正和君)
ほかに質疑はありませんか。
○9番(中野千尋君)
先ほどの 14 ページのツバキ商品のパッケージデザインですけども、 地域おこし協力
隊の方がデザイン関係に精通している方、そしてもう一人が営業等に精通している方と
いうことで、お二人雇われているということを聞いておりますが、この委託料というの
が、瓶とかパッケージとか、そういうのを製作する費用なんですか。そういうのを委託
してしているんですかね。それとも、デザイン関係をそのまま委託しているのか。
そしてもう 1 点は、上のほうで假屋崎さんの講演会の関係が、今、ちょっと初めて聞
いたんですけども、いつごろ、どのような形で考えておられるのか。
もう 1 点が、20 ページのつばきの里山まつりというのがありますよね、負担金交付
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金 19 節の。それはどのようなお祭りといいますか、考えているのか教えてください。
○総合政策課長(石田信明君)
地域おこし協力隊は、御説明いたしましたように、デザイン関係を勉強してきた人と
営業のほうに携わっていた人、たまたまその二人の応募がありましたので、採用してお
ります。
ここの委託料は、その人たちがいろいろなアイデアを出して、そしてまたデザイン業
者とも詰めをして、県窯業センターとか、そういったところからのアドバイスも 受けな
がら、どういったものがいいかというのを研究している段階です。
実際、つくるときは、やはりその業者、容器にしてでも、ある程度経費を抑えて、使
いやすい容器とか、そういったものをこちらが要望を出して、そことの協議をしていっ
て、試作品をつくるということになっていきますので、その経費がこの 150 万の委託の
中に入ってきているということでございます。
○副町長(小川秀樹君)
総合政策課長に少し補足をいたします。まず、このきっかけと申しますのが、県の窯
業技術センターのほうでデザインのアドバイザー事業というのものをいたしておりまし
て、今のお話ですと事前着手をしているようにちょっと聞こえるかもしれませんけれど
も、そうしたデザインアドバイザーで 3 回ほどの相談ができると。専門家の、そういう
プロのデザイナーの相談ができるということをきっかけとして、今の流れになっている
ということでございますので、補足させていただきます。
それから、假屋崎さんの件でございますけれども、これにつきましては、ツバキによ
る地域の活性化を図るために、假屋崎省吾さんという方は華道家でもございまして 、マ
スコミでも非常に露出度が高い方でございます。そういった方に応援団となってもらう
ためのきっかけをつくっていこうということで、具体的には、ツバキによる地域の活性
化などを、仮のテーマですけれども、そうしたテーマでもって講演会の開催、あるいは
ツバキによる振興策や商品化に当たってのアドバイス、こうしたものをお願いしようと
いうことで考えている次第でございます。
○9番(中野千尋君)
いつごろですか。
○副町長(小川秀樹君)
時期でございますか。時期は、今、日程の調整をいたしているところでございまして、
3 月の上旬あたりがあいているんではないかということで、今、詰めているところでご
ざいます。
○農林課長(下山
透君)
つばき里山まつりについてですけど、今のところツバキに関するシンポジウム、木工
教室、資生堂関係の美容教室、それからツバキの搾油体験とかシイタケの種駒打ちの体
験とか、そういうものを企画はしておりますけど、正式には 12 月 20 日に開催される実
- 106 -
平成25年第4回定例会・第2日目(12月11日)
行委員会によって決定されると思っております。
期日は 2 月 8 日土曜日、備蓄記念会館を予定しております。
以上です。
○議長(中山正和君)
ほかにありませんか。
○12番(本村敦彦君)
それでは、今の話の引き続きで、関連した部分からいきましょうかね。
今のデザインについては、基本的にコンペなのかどうかということを一つ確認させて
ください。そして、先般、資料としていただきましたけども、研究試作施設のほうの試
算表で人件費が 1,690 万円ほど上がっておりまして、協力隊の人たちの分はどこら辺で
入ってくるのかどうか、この違いをちょっとだけ確認させてください。
それと、予算の補正に関してですが、9 ページ歳入のほうからいきますと、地域元気
交付金 3,200 万円今回計上で、総額として 1 億 1,000 万円ほどあると。残りはどれくら
いあるのか。そして今回、この 3,200 万円のうち一番大きく充当されたのが多分奈良尾
のポンプだと思うんですけども、どういう使われ方だった のかということが 1 点ありま
す。
それと、奈良尾中学校周辺、小学校の統合校舎も含めて、これは県が事業主体になっ
てくれるんで落としましたという話だったんですけども、なぜ、じゃあそうなったのか
と。当初は過疎債で上げていたわけだから、その理由についての説明がありませんでし
たので、それを教えていただきたいです。
それから、19 ページのイノシシの捕獲ですが、当初予算では 1,470 万円の計上でご
ざいました。それで、910 万円と半分以上の額をまた追加で補正してくると。やはり当
初の見込みからすると、少し少なかったのかなと。例年の実績から見てということもあ
ったと思いますし、今回は特に増額をしましたよね。これによる影響だとは思うんです
けども、増額が織り込み済みであるならば、なぜ当初で上げられなかったのかという点
を 1 点。
そして、21 ページになりますが、先ほどのポンプの話に戻るんですけども、メーカ
ーとして外国製を使用しているということですけど、やはり潮湯ということで考えると、
メーカーの選定が果たしてよかったのかどうかということも含めて検討はされたのかど
うか。
同じページの下で、バスの損失補塡と路線維持費補助というものの意味の違い、ここ
ら辺をちょっと教えてください。
それと繰り越しにしましたけども、青方のターミナルビルのほうなんですが、これは
おくれましたということですが、運用開始はいつごろを予定しているのかお願いします。
○総合政策課長(石田信明君)
1 点目の委託料はコンペかということでございますが、今のところ、どちらでいくか
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平成25年第4回定例会・第2日目(12月11日)
は、まだはっきりは決めておりません。ただ、私の気持ちとしては、せっかく地域おこ
し協力隊、この人たちのセンスとか、そういったものを活用するためには、 随意契約で
やらせていただきたいという希望は持っております。
そして、人件費ですが、あれは試作施設を補助金申請するときの人件費につきまして
は、それが活用されたときの事業計画でありまして、地域おこし協力隊の人件費とは関
係ございません。
以上です。
○財政課長(堀江一弘君)
元気交付金のほうについて御説明をいたします。
元気交付金は、今回、全額で 1 億 1,368 万 4,000 円を計上してございます。事業につ
きましては、青方保育所の改修事業関係ほか、若松の歯科診療所とか環境課のパッカー
車の購入、あるいはスクールバスの更新、それから有川体育館の屋内消火栓、有川総合
文化センターの補強大規模改造工事の分、それから、今回上げています頭ヶ島の白浜野
営場等の部分と奈良尾新温泉関係と道路事業に 4 本ということで、総額全て充当をかけ
ております。一番総額的に充当が大きいのは、道路事業でございます。
以上です。
○まちづくり推進課長(前田芳朗君)
まず、バス路線関係について御説明いたします。
バス路線につきましては、青方-奈良尾間、また有川-奈良尾間の分でございます。
これにつきましては、長崎県生活バス路線運行対策費補助金を活用いたしまして、県費
と町費で助成を行いたいということでございます。
また、青方港ターミナルビルの関係でございますが、1 月に入札を行い、2 月から工
事を行い、予定といたしましては、6 月を予定いたしております。
次に、奈良尾温泉ポンプの関係でございますが、先ほど申しましたように、管の大き
さが 151 ミリでございまして、その中に水中ポンプの大きさが 100 ミリでございます。
それを 800 メートル下におろしております。これにつきまして、日本製とかいろいろ調
べてみましたが、日本製では 300 メートルまでしが上がらなく、また、温度が 35 度以
上は使えないということでございます。
次に、塩害等でございますが、使っているポンプは外国製でございまして、石油採掘
等に使うポンプでございます。
以上でございます。
○農林課長(下山
透君)
イノシシの捕獲頭数の件でございますが、 10 月末現在でイノシシの捕獲頭数、銃に
よる捕獲が 174 頭、わなによる捕獲が 254 頭、計 428 頭。鹿が、銃が 880 頭、わなが
661 頭 、 計 1,541 頭 で 、 対 前 年 の 同 月 に 比 べ て 、 イ ノ シ シ が 117% 、 鹿 に お い て は
283%と捕獲頭数が伸びております。
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平成25年第4回定例会・第2日目(12月11日)
確かに、議員の言われるとおり、国の緊急捕獲支援事業による分も多分にあると思っ
ております。当初から組めなかったのかという御質問でございますが、確かに捕獲頭数
の見積もりが甘かった点は認めざるを得ないと思っています。それから、 4,000 円の緊
急捕獲補助金のほうが、年が明けた 25 年の 1 月に決定されました。当初予算をつくっ
た時点で、そこを把握できておりませんでしたので、このような結果になっておると思
います。
今回、補正に上げさせた分は、10 月までの捕獲頭数プラス昨年度の 11 月の実績を加
味した頭数で補正させていただきました。
以上です。
○学校教育課長(濱﨑健也君)
奈良尾中学校敷地内の車道改良工事ですけども、当初、奈良尾小学校、岩瀬浦小学校
の子供たちの安全を図るため、敷地内に乗降車させるということで、町単独で計画をし
ておりました。
敷地内の改良工事に当たっては、当然、県道と隣接しますので、その間に私たちのほ
うで、警察あるいは五島振興局上五島支所のほうに打ち合わせにずっと参っております。
その中で、昨年から通学路の安全点検ということで、いろいろな機会を投じて、警察署
と協議をしておったところ、この話で相談に行きましたら、道路改良の通学路の確保と
いうことで、県でもできないかということで、そういった方向で工事ができるならばと
いうことで協議を進めてまいりました。その結果、上五島支所で工事ができるという運
びとなりましたので、今回、12 月の補正で減額をさせていただきました。
○12番(本村敦彦君)
最初のデザインの件なんですけども、やはり協力隊の人が結局デザインを起こすこと
になってしまうような印象になるんですけども、果たしてそれがいいのか悪いのかとい
うことだと思うんですよね。
私が、やっぱりコンペがいいんじゃないかというのは、デザインも含めてという意味
で申し上げております。よほどのデザイン力のある方だろうと思いますので、そこら辺
は、今からそのデザインによって新製品もコンセプトはかわってくるんだろうと思うん
で、その方々の役割分担としてどこまでやるのかっていうのが、今の説明だとよくわか
りません。どこまでやるのか。協力隊というのはありがたいことかもしれませんけど も、
どこまでやるのかというのが、今の説明だとよくわかりません。どこまでさせて、後を
どういうふうにするか。今の話だと、その人たちが決めて 、後は随意契約でサンプルと
か何とかつくって、本格的な事業になったときにというような話なので、それでまたと
っていくと、かえって時間がかかっちゃうんじゃないかという気もしますよね。事前着
手が悪いとこの際言うつもりはありませんけども、もう少しコンセプトをつくるところ
から入っていったほうがいいんじゃないかと思うんですが、その点はどう考えているの
かというのが 1 点あります。
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平成25年第4回定例会・第2日目(12月11日)
それと、ターミナルビルなんですけども、6 月という、くしくもそういうお話が出ま
したけども、通常であれば、新しい太古というのは、とりあえず新年度就航の予定です
よね、とりあえず。実情は別としてですね。だから、そこら辺を考えたときに、きちん
と間に合うのかどうか。それは、そういう実情に合わせた結果、これでもいいという判
断でやっておられるのかどうか。それによって、また聞こえ方が変わってくるんですけ
ど、そこら辺のところをもう一度御説明をいただきたいです。
それと、同じ関係でいきますと、バスに関してですけど、私が伺ったのは、損失補 塡
と路線維持費補助ということの違いについて教えてくれと言ったので、ちゃんと聞いて
答えてくださいよ。僕ら 3 回しかできないんだから。笑っている場合じゃないですよ。
そして、最後の答えにありました中学校のやつですけど、通学路になるとか最初から
わかった話ですよね。でいくと、最初は単独でやるつもりだったけども、交渉の結果、
ここまで来ましたよと言えば聞こえはいいんですけども、やはり事業をやっていく上で、
もっと最初から話ができたんじゃないかと。
なぜこういうことを言うかというと、よく頑張ったなと思いますよ。ですけど、これ
は全部過疎債をやりかえてやっていますよね。今回、過疎債というのは、今年度に入っ
て燃油の補助だとか、あるいは輸送費補助だとかで大変出しています。改めて 、ほかの
質問事項もあるんですけど、財政課長に伺いますけども、我々が参考資料でいただいた
当該年度中の起債見込みということで過疎債の数字を出していただいていますけども、
これはやっぱり変わっていくと考えていいんですよね。その場合、この段階でどういう
ふうに変わっていくのか。それでヒブワクチンとか何とかも過疎債から今度 一般財源に
かえていますけど、それでもって最終的な出資差額の見込みがどの程度 変わってくるの
かについてちょっと教えてください。
それとイノシシですけども、先ほどの話でいきますと 1 月から 2 月にかけてきて、で
もそのときには予算を組んでいたからできなかったと。最初の財政課長の説明の頭数と
少し違っていたんですけども。最初、財政課長は 1,800 って言いましたよね。で、174
と 254 と 425 とか。ちょっとそこら辺の数字、もう 1 回教えてください。
○副町長(小川秀樹君)
まず 2 点目のフェリー太古の就航の関係ですけれども、これは皆様御承知のとおり、
2 月 13 日の全員協議会の終了後に野母商船の村木社長様においでいただいて説明があ
りましたとおり、これも議員がおっしゃったとおり、平成 26 年 4 月 1 日が本来ですけ
れども、事業計画では 4 月 1 日就航と。ただ、平成 26 年 3 月までは非常に厳しいとい
うことでの見解でございました。
現時点では、これ以上の就航という、いつから就航というアナウンスはございません
けれども、今、課長が申し上げました就航見込みというものも踏まえて、今、課長が申
し上げましたとおりでございます。
今後の工事の進捗予定でございます。1 月に入札、2 月から着工ということでござい
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平成25年第4回定例会・第2日目(12月11日)
ますが、これは、今、繰越明許費を今回補正を計上させていただいておりますけれども、
補助の関係で、国の財務のほうの承認が要りますので、こちらの承認をいただいた後で
ないと手続が進めないということでございますので、これが済み次第、早急にできるだ
け可能な限り前倒しで進めてまいりたいと考えております。
○総合政策課長(石田信明君)
済みません、1 点目のパッケージの関係ですが、協力隊がどこまでやるのかというこ
とでございます。
地域おこし協力隊の制度を私たちも研究する中で、いろ んな先に取り組んでいる自治
体も調べて、協力隊をうまく活用できなかった事例があります。それが何なのかをずっ
と見ていったら、やはり行政の枠の中に協力隊を入れてしまったことによって、協力隊
が本来の仕事をできなかったというような事例が多くございました。
ですので、ある程度、まだ 100%地域おこし協力隊に全てを任せるよというところま
では、さすがにそれはできないかなと思っているんですが、ある程度までは、地域おこ
し協力隊の自由な発想、そして相手との交渉、そしてさっき出ました窯業センター にア
ドバイスを受けたりとか、そういった自由な発想で、ツバキの購買層は若い人がかなり
少ない状況ですので、若い人に受ける、そういった方向性をもって進めていきたいとい
うふうに思っております。
以上です。
○まちづくり推進課長(前田芳朗君)
補助金と損失補償関係でございますが、計算の仕方は損失補償と全くかわっておりま
せん。
以上でございます。
○農林課長(下山
透君)
先ほど申し上げました頭数は、本年 10 月までの頭数でございまして、これに先ほど
説明しました昨年 11 月から 3 月までの実績を足した分が、イノシシで 1,848 頭、鹿で
2,099 頭ということでございます。
昨年度 24 年 11 月から 3 月までの実績は、イノシシが 1,420 頭、10 月までの 428 頭
と足して 1,848 頭。同じく鹿が昨年の 11 月から 3 月までの実績が 558 頭、10 月までの
今年度の実績 1,541 頭を足しまして総頭数が 2,099 頭で、その当初予算との差額を、今
回計上させていただいております。
以上です。
○財政課長(堀江一弘君)
起債の関係をちょっと御説明します。
中学校の道路の分は、合併特例債のほうを使用しております。過疎債のほうが、当初
予算のほうでは、特別債のほうは 1 億 7,870 万円ということで、これは計算上の基本額
になっています。今現在は超過額という部分がございますので、超過額との調整を加え
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平成25年第4回定例会・第2日目(12月11日)
て 2 億 3,850 万円まで過疎の特別債を使用する予定にしております。
ただ、全国的な規模で、どうしても過疎、辺地というのは政府資金を使っていますも
のですから、そこの関連で調整がされます。今、総額で、当初予算から比較して 1 億
5,377 万 1,000 円ほど起債の総額は伸びている状況でございます。
以上です。
○12番(本村敦彦君)
過疎にしろ辺地にしろ、これは枠で動く品物だから、ある程度しっかりした数字で出
していかないと、ころころ変わっていたら、結局、使えなくなってしまう。で、またほ
かに回さなきゃいけなくなってしまう。確かに、飛び込みで入ってきて、しようがない
部分というのはありますよ。ただ、そういう意味においても、少し今年度はやっぱり 、
ちょっと見込み以上のことが起こってしまったし、そういう決断を町長がされたという
ことで我々も理解はするんですけど、少しバランスというのが、ここに 来て崩れている
のかなと。だから、最初の数字というものが、やはり当初予算の大切さというのをもう
少し認識してもらいという思いで、改めて聞かせていただきました。
それと、元気交付金のような短期的な制度的なものが、新年度あるいは年度末におい
て計上されることを希望はいたしますけども、当てにしてはいけないという状況の中で、
財政担当者としては、ここら辺の推移については、逆に逐次、やはり報告をいただきた
いというふうに思います。
それと、やっぱり日本語が通じないんでしょうかね。私が聞きたかったのは、どこま
でさせるのかというのを聞きたいんですよ。中に取り込むとか、外で自由にやらせると
か、発想がどうだとかということじゃなくて、どこまでを協力隊という方にお願いして
いくのかということ。
デザインを起こすとこなの、線を引っ張るの。だから、コンセプトをそこの人たちに
考えてもらうっていうところだったら、デザインの部分はコンペでもいいわけでしょう
というところなんです。そこが説明で曖昧だったから、じゃあ 、その 150 万円が高いの
か安いのかも僕らは判断できないわけじゃないですか。その 150 万円でサンプルをつく
りました、デザインができました。じゃあ、誰が考えたのかと、考えたのは協力隊です。
だったらば、説明としては、協力隊の方々に若い人とか一般受けするようなデザインの
入れ物をつくってもらいます。でも、今、聞いた話ですと、商品についてはまだ考えて
いないんですよということ。だったら、コンセプトがない状態の中で、これは、事前着
手を私はあえて否定はしませんけども、余りにも稚拙じゃないのと言わざるを得ません
よ。
役割分担、失敗事例を検証するって大事なことです。だったら、なおさらのこと、ど
こまでさせるかというのを我々の中で線を引いておかないと、彼らも逆に動けなくなる
から、そこの意志を確認したかったんですよ。そういうことを申し上げているのに、な
かなかフィットした答えが返ってこない。
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平成25年第4回定例会・第2日目(12月11日)
それと、さっきのまちづくり推進課の、名前を違えさせる理由というのを私は聞きた
かったんです。多分中身は一緒だろう、算定の方法も同じなんだろうと思うんです。た
だ、一方では損失補塡と書き、一方では維持費補助というふうに書かれると、全く財源
もその中身も違うように見えるじゃないですか。ですから、ここら辺はできれば統一し
てもらいたい。ただし、100%例えば国費ですとか県費が入るものについては、名前が
これに変わるという説明だったら納得します。でも、同じで、負担があってということ
であるならば、統一してもいいんじゃないかというふうな思いがあるので、あえて聞か
せていただいています。
だから、皆さんに共通するんですけど、質問の意図というのを、自分の資料に基づい
てしゃべりたいのはわかりますが、聞いていることをちゃんと聞いてください。自分た
ちの資料とか数字にばかり目をやらずに、聞かれていることにまずちゃんと耳を傾け て
ほしいです。
それと、農林課長さんには申しわけないけど、ちゃんと説明できるんだったら 、最初
から数字もあわせて説明してください。そうしないとわかりません。どっちの数字が本
当なのかということで、無駄な質疑をしなきゃいけない。無駄な時間になります。
○総合政策課長(石田信明君)
地域おこし協力隊にどこまでやらせるか。そこの回答がなかなかこう、私の気持ちが
うまく伝わらなかった点はおわび申し上げます。
実際、どういったものをどういうふうにつくると、そういった算出根拠があって 150
万円という数字を完全に導き出しているわけでもございません。ある程度の、いろんな
ところの資料を集めて、これをつくるのにどれだけかかるとか、そういったものを考え
てしていますので。これから、デザインとか販売ターゲットをどこにするかとかで変わ
ってきますので、そういったものを今からつくっていこうと。ですから、活性化交付金
の中で、とにかくツバキ油の製品をつくる、そしてツバキの名前を売っていくと、そう
いった事業をつくり込んでいきますので、その中の頭出しという形でやっていますので、
もう詳細に、この品物をつくるのに幾らとかいうふうな、そこまでの算出根拠が できて
いるわけではございません。(「じゃあ、説明欄にこういう書き方はせんでしょう」の
声あり)だから、パッケージをつくるという気持ちはあるわけです。
○副町長(小川秀樹君)
先ほどのバス路線維持費補助金でございますけれども、これは平成 26 年度から有川
-奈良尾線が国庫補助の赤字路線としての対象路線ということになります。それに先立
ちまして、25 年度については県が補助する制度がございまして、その補助制度に乗る
という形で、県が 2 分の 1、そして町が 2 分の 1 の補助をするというものでございます。
従来の損失補償路線との考え方は違うものでございます。
○議長(中山正和君)
ここでしばらく休憩をいたします。再開を 14 時 10 分といたします。
- 113 -
平成25年第4回定例会・第2日目(12月11日)
=午後1時58分
休憩=
=午後2時10分
再開=
○議長(中山正和君)
休憩を解いて再開いたします。
○3番(住屋良儀君)
先ほど来から、総合政策課長の説明がどうも理解しづらくて、今、休憩中にも議員各
位と話しても、どうも統一した見解が出てこないんですよね。
あれだけ時間かけて、説明できない理由ってどこにあるんですか。まず整理しましょ
うよ。誰に払うんですか。何のパッケージをつくるんです か。それと、地域おこし協力
隊というのは、当然、報酬をもらって、給料はもちろん払っているから、その人たちに
は委託料というのは当然払わないわけですよね、これ確認です。
まず、先に 2 点について。それとまた窯業センターかどこかとのかかわりについて。
その 3 点を整理して聞かせてください。ここに座っていらっしゃる課長さん方も、恐ら
く理解していなかったんじゃないかと思います。
それとまた、奈良尾の新温泉ポンプのことなんですけども、足湯を利用するようにな
って、期間的にどれぐらいになるのか。5 年間塩漬けしてて、ポンプのインペラーが腐
食して壊れたから、それをやりかえないといけないっていうけども、5 年間塩漬けした
割に、期間的にどれぐらい足湯として活用したのかと。そういうことも含めて、このポ
ンプ自体がもともと本当に正規なものだったのかどうかという疑問があるもんだからね。
それと、新しく入れた分として、保証期間とかそういうのはあるのかどうか、それにつ
いてお伺いします。
○総合政策課長(石田信明君)
大変申しわけございません。
まず、経緯を少し。窯業センターで、無料で 3 回まで相談ができるということでござ
いまして、一応、無料で相談ができる 3 回、地域おこし協力隊が窯業センターのアドバ
イスを受けて、相談をしました。
パッケージで、今、150 万円組んでいますが、これは、こちらとしてはデザインも込
みで、そして試作品、そのパッケージを実際制作するところまでを業者にお願いする場
合の金額で想定しています。ですから、もしかしたらデザインの部分が 50 万円で、つ
くるのが 100 万円になるかもしれませんし、内容によってはデザインが 100 万円になっ
て、つくるのが 50 万円になるかもしれない。ただ、それはある程度 150 万円の範囲内
で抑えたいという気持ちで 150 万円を計上させていただいております。
地域おこし協力隊がどこまで関わるかという先ほどの質問のときに、地域おこし協力
隊がそれをつくってしまうというふうに恐らく誤解されてしまったのかなと。だから、
誰に払うのかという疑問が出てきたと、今、思います。地域おこし協力隊は 、あくまで
もこういったものをつくりたいとか、いろいろなデザインを考えて、それを実際にパッ
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平成25年第4回定例会・第2日目(12月11日)
ケージのデザインをする専門家と話をして、これはできるもの、いや、ここはやっぱり
技術的に無理だよとか、そういったものを受けながらつくっていくという内容です。実
際、業者にやってもらいます。案を出して、いろんな相談をして、交渉をするのが地域
おこし協力隊で、実際デザインをしてつくるのは業者。
どういった業者になるかはわかりませんが、一応、窯業センターが推薦する業者が大
体 3 社あるということでございます。ただし、3 社に見積もりをするというやり方では
なく、ある程度その中から一つを選んでやってもらいたいという意向があるようでござ
いまして、そうなると随意契約にならざるを得ないと。しかし、行政の立場としては、
もし 3 社に何らかの競争みたいな感じでできるのであれば、そうしたいという気持ちも
あります。でも、先ほど申しましたように、窯業センターと相談する上では、ある程度、
もうずっと話す中で、その中から 1 社を選定して、それから煮詰めていってほしいとい
うような動きがありますので、コンペにしますとか、完全に随意契約でいきますとか、
それが今の段階では申し上げることができない、そういう状況です。(「どんな商品」
の声あり)
ツバキ油です。ツバキ油そのものを売るものと、化粧品にする場合、いろ んなそうい
った商品をつくっていこうとしていますので、そこら辺を見越した形。ツバキ油が、皆
さん御存じのとおり、化粧品にしても、ピンクのものとか、白のものとかいろいろな形
の瓶があります。ですから、それがやはりわかりづらいというような意見をちょっとい
ただいたので、そこら辺がある程度統一できるものであれば、油であろうが、ツバキ油
を少し混ぜた化粧品であろうが、似たような形でできるのであれば、そっちにしたいな
という気持ちはありますが、それは私たち素人の考えであって、実際は今から協議をや
っていって、どうなるかということになります。
○まちづくり推進課長(前田芳朗君)
奈良尾の新足湯ですけど、平成 16 年 10 月に温泉井戸が掘削されております。それか
ら平成 21 年 10 月、ここでポンプを新設しております。それから現在に至っております。
また、ポンプのメーカーですけど、これはアメリカのレダ社という石油採掘用ポンプ
のメーカーでございます。なお、伊王島温泉がこのレダ社のポンプを使って現在も動い
ております。
もともとのポンプもこのレダ社でございます。一番最初からレダ社のポンプでござい
ます。
保証期間は、設置後 1 年間をしております。
以上です。
○3番(住屋良儀君)
まず、パッケージの件なんですけども、要するに、今あるツバキ油の容器を入れかえ
て、目的ごとにパッケージをつくって、それを売るということなんでしょう。新商品と
いう説明をするからわかりづらいんですよね。新商品まだできていないんでしょう。普
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平成25年第4回定例会・第2日目(12月11日)
通だったら、新商品ができて、それをどういう形でパッケージしようかというのが普通
の順番じゃないんでしょうか。もともとパッケージがあって、それに新商品を入れまし
ょうというのは、ちょっとおかしいんじゃないの。これが食用か化粧品用かで全然目的
が違うんだから。最初にパッケージありきと。で、中身をこっちを入れましょう、こっ
ちを入れましょうというのは、ちょっと順番が違うんじゃないかと思うんですけど。
最初の新商品といっても、ツバキ油を入れますよと。当然、ツバキ油を入れるのはわ
かりますけども、ツバキ油をもとにして何か商品をつくるんですよということであれば、
できる商品がどういうものなのかというのを、まずある程度つくらないと、パッケージ
のイメージでこの部分を売れるかどうかというパッケージ、そういうイメージアップと
いうのにつながらないと思うんですよ。先に箱があって、それに変わったものを入れれ
ばいいというような感覚では、恐らく売れないんじゃないですか。どうも説明ではそう
いうふうな説明。私はそういうふうに聞き取りました。
次に、ポンプのことなんですけど、最初の説明では 5 年間塩漬けにしていたというこ
とで、塩漬けということは、全然稼働していなかったという意味合いで私はとったんで
すけども、今、話聞くと、平成 21 年にポンプをつけて、5 年間といったら 26 年でしょ
う。5 年も経過していないじゃないですか。最初の説明と全然違うような感じがするん
です。だから、足湯を住民の方々に開放して、その期間が何年間期間があったのか とい
うことについて、答えが全然答えられていないじゃないですか。
そしてまた、本当に 5 年間塩漬けって言っても、21 年 10 月にポンプを設置して、22、
23、24、25、4 年でしょう。どこに 5 年ポンプ塩漬けになっているんですか。パイプが
塩漬けというのはわかります。壊れたのはポンプでしょう。もちろんパイプが詰まって、
それで負荷がかかり過ぎてポンプが壊れたということかもしれませんけども、それだっ
たら、また説明の仕様が違うんじゃないかと思いますね。今回はポンプの交換でしょう 。
まず、パッケージからいきましょう。
○総合政策課長(石田信明君)
油ができてからパッケージをつくる、確かにそれもあると思います。ただ、今、4 月
から稼働予定ですが、脱臭装置、脱色装置もつけてやろうと、もうある程度、今まで培
ったノウハウで次の想定をして、それを売り出す商品も同時進行で考えている。今、既
に販売しているものを完全にやりかえてしまうのか、在庫のこともありますので、そう
いった問題はあるので、それは次の段階ですが、将来的にはもう新パッケージのほうが
評判がいいようであれば、そっちにやりかえていくというふうに想定しております。
油は化粧用で使うもの、そして食用で使うもの、確かにあります。同じながら、ずっ
と不作が続いていて、油の実の生産量がなかなか今ふえていませんので、そういったと
きにでもツバキ油だけで勝負すると高額になって、なかなか勝負できませんので、新商
品の中で、ツバキ油を混ぜていろいろな化粧品をつくろうというようなことも想定して
います。ですから、そういったものを入れるものも同時に今から考えていきましょうと
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平成25年第4回定例会・第2日目(12月11日)
いうことで、やっている状況です。
ですから、中身ができてから外を考えるというのもあるかもしれませんが、しかし、
もうある程度中身を想定して外側も同時に考えていくという、今、その作業をしている
段階です。よろしいでしょうか。
○副町長(小川秀樹君)
奈良尾温泉の足湯のほうですけれども、これは温泉の井戸の掘削が完了したのが平成
16 年 10 月ということで、平成 21 年 10 月に運転を開始したということでございます。
その間が 5 年間ということです。21 年 10 月以降稼働しているということでございます。
それと、少し補足して説明をいたしますと、このポンプの原因なんですけど、塩漬け
という意味は、5 年間塩漬けしていたという意味でございます。これがどういう状況に
なっているかといいますと、通常、御承知のとおり、例えば、海水にしても水にしても、
その部分がずっと浸しておればさびとか発生しないわけですけども、その水の分が抜け
る、あるいはまた水がかぶさってくるという形になると、そこでさびが発生するわけで
すね。そういう意味で、この 5 年間、一度塩水が上がって、あそこは塩分の濃度が強い
温泉ですけれども、塩水で浸されておったものが 5 年間またなくなった状態、そこでさ
びが発生していた可能性があるということです。結果的に 、やはりそのさびがずっと落
ちてきて、このポンプの吸入口あるいはポンプのインペラー部分に詰まってきたと。で、
そのインペラー部分が最終的に摩耗しているという可能性 が強いということでございま
す。
前回、補修工事をしていましたのは、吸い込み口の部分にそれが詰まって、それが吸
い上げられないのではないかということで、二百数十万円かけてこの工事をしたわけで
すけれども、結果的にそれでも上がらなかったということは、 さび部分がモーターのイ
ンペラー部分まで至っていて、そこに蓄積して、インペラー部分が摩耗していると、そ
の結果によるという解釈でございます。ほかに、今、異常がある部分については、モー
ターとか、そういう負荷の電圧、そういう数字についてもチェックしておりまして、そ
ちらのほうには異常がないということでございますので、あと考えられるのはモーター
しかないと。あるいは源泉が枯れたとかということですけれども、今、モーターをかえ
れば稼働はするということで進めております。
それと、日本製、海外製の話が先ほどからございましたけども、これも私も意外でし
たのですが、聞くところによりますと、用水を上げる高さとかあるいは温度、こういっ
た部分で、日本製は信頼性が非常に劣るということでございまして、やはり石油とかそ
ういうポンプのほうは海外が優れているという話を聞いております。
以上でございます。
○3番(住屋良儀君)
ツバキの件に関してはなかなか。商品があって、どっちが先かという話でしょうけど
も、また同じようなことして、商品ができて、やっぱりこのパッケージじゃ合わなかっ
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平成25年第4回定例会・第2日目(12月11日)
たということがないように努めてください。それしか言えません、今は。
まだツバキの研究室も、棟上げもまだ終わっていないんでしょう。そういった中で、
こういうパッケージを先々つくりますよということ自体いかがなものかなという気もす
るんですよね。とてもじゃないけど、本当にそれが正常に作動するかどうかもまだ試運
転もしていない段階で、こういうことをするというのはどうかなと。
ただ、現在あるツバキ油とか化粧品等について、それを詰めかえるということを考え
れば、利用価値は出てくるんですけども、果たして 150 万円投資していいのかなという
感じはしますよね、普通考えればですよ。
それと、ポンプについてですけども、インペラーの場所はどこにあるんですか。大体、
設置場所というのがよくわからないので私も理解できないんですが、地中深くの話です
からね。ただ、9 月の二百数十万円の補正の段階で点検すれば、そのインペラーも確認
できたんじゃないかという気もするんですけども。まず点検して、そういう修繕をすべ
きじゃないのかなと。インペラーあたりも当然摩耗するであろ うということを想定しな
がら点検した挙句に工事にかかれば、こういう二度手間というか、また利用者の方々を
長く待たせることもなかったんじゃないかと思うんですけども、それについての点検事
項、チェック事項というのが欠けていたんじゃないかと思いますけど、それについては
どうでしょうか。
○副町長(小川秀樹君)
このポンプは非常に精密なものでございまして、我々がイメージするポンプとはちょ
っと違うんですけども、断層がこういうふうにずっと積み 上がって、それが多分回転し
ながら回っていくようなものになっているんですが、そのポンプは、その場で点検がで
きるような代物じゃないんですね。実質、海外にしか、この近くではシンガポールにし
か工場がないということですが、そこでないと分解、点検ができないという話でござい
まして、とりあえずじゃないですけども、今、その時点で予想されるものの工事を行っ
たということでございます。最終的に、全てほかは問題なかったと。結果的にポンプの
異常しか考えられないということでございます。
既に行った二百数十万円の工事ですけれども、これが手戻りになるかというと、決し
てそうではございませんで、実際、吸い込み口の部分についての洗浄とか、そういうこ
とをしておりますので、この部分についていろいろな瑕疵があったとか、あるいは 手戻
りになるという部分ではございませんので、その辺については御了承いただきたいと思
います。
○議長(中山正和君)
ほかに質疑はありませんか。
○14番(法村正樹君)
今のことにつきまして、大変申しわけないんですけど、これは町長にお伺いしたいと
思います。やはり塩分が強いということで、今回のような故障が 4 年に 1 回、5 年に 1
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平成25年第4回定例会・第2日目(12月11日)
回出てくるという感じで考えられるわけですけど、その際に、やはり町民の皆さんのた
めに、またこういう高額な金額をもってポンプを入れかえるというようなことになって
くるのでしょうか。町長の見解はいかがでしょうか。
大変厳しい質問だと思いますけど、よろしくお願いします。
○副町長(小川秀樹君)
済みません、町長の答弁の前に少し補足いたします。
課長が先ほど申し上げましたように、常時運転をすると 、先ほど言いましたように、
水が浸されている部分、浸されない部分がなくなりますので、常時運転をすると水が吸
い上げられる状態になりますので、さびる可能性も少ないということがございます。
ですから、その辺の常時モーターを回した場合、あるいはオン、オフをして稼働する
あるいは稼働しないという状況を設けた場合に、何年間をおいて点検、そういうさびを
洗浄するとかいう必要な経費が幾らかとか、そういうコストの計算をした上でやってい
くべきではないかという検証は、今しているところでございます。
修理後にはどういう形で対応していくかということは、結論を出したいと思います。
後は、町長の答弁になります。
○町長(江上悦生君)
最後に、非常に難しい質問で困っておりますけれども、これについては、私が考える
に、5 年間放置しておったときに、さびがどれだけパイプの中に残っているのかという
ことが一つと、外国は石油等を対象にしたくみ上げをやっているということですけど、
石油等であれば、塩水と違ってさびが来にくいのかなという思いがしております。それ
で、先ほど副町長も話をしましたように、常時回っていればさびがつきにくいけれども、
12 時間、13 時間運転して、残りの 11 時間休んでいるときにさびがつくんじゃないかと
いうような、そういうのが原因として考えられるという話も聞いていますので、当分の
間、ちょっと電気代が要りますけれども、常時回す方法、そのときに、夜間、何かに温
泉を活用できるものがあればなおいいんですけれどもですね、そういうことも踏まえて、
できるだけ経費がかからないようにやりたいという願いだけでございます。
よろしくお願いします。
○議長(中山正和君)
ほかに質疑はありませんか。
(「質疑なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。
これから討論を行います。討論はありませんか。
(「討論なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
討論なしと認めます。これで討論を終わります。
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平成25年第4回定例会・第2日目(12月11日)
採決いたします。
本案は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
異議なしと認めます。したがって、議案第 117 号「平成 25 年度新上五島町一般会計
補正予算(第 5 号)」は、原案のとおり可決されました。
日程第 3、議案第 118 号「平成 25 年度新上五島町国民健康保険特別会計補正予算
(第 2 号)」を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
○健康保険課長(浜辺文郎君)(登壇)
議案第 118 号、平成 25 年度新上五島町国民健康保険特別会計補正予算(第 2 号)に
ついて御説明をいたします。
議案つづりの 1 ページをお開き願います。
歳入歳出予算の総額から、歳入歳出それぞれ 105 万円を減額し、歳入歳出予算の総額
を、歳入歳出それぞれ 34 億 5,149 万 4,000 円とするものでございます。
4 ページをお開き願います。それでは、中段の歳出から説明いたします。
11 款、3 項繰出金、1 目直営診療施設勘定繰出金の 28 節繰出金で、榎津診療所医療
機器購入費分を 105 万円減額しております。これは、榎津診療所のエックス線画像処理
装置と超音波診断装置に係る補助金の減額分を減額するものでございます。
次に、歳入について説明いたします。上段をごらん願います。
3 款、2 項国庫補助金、1 目財政調整交付金の 2 節特別調整交付金で、榎津診療所分
の医療機器購入費の減額に伴い 105 万円を減額しております。
以上で説明を終わります。よろしくお願いいたします。 (降壇)
○議長(中山正和君)
これで説明を終わります。
これから質疑を行います。質疑はありませんか。
(「質疑なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。
これから討論を行います。討論はありませんか。
(「討論なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
討論なしと認めます。これで討論を終わります。
採決いたします。
本案は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
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平成25年第4回定例会・第2日目(12月11日)
○議長(中山正和君)
異議なしと認めます。
したがって、議案第 118 号「平成 25 年度新上五島町国民健康保険特別会計補正予算
(第 2 号)」は、原案のとおり可決されました。
日程第 4、議案第 119 号「平成 25 年度新上五島町介護保険特別会計補正予算(第 2
号)」を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
○福祉長寿課長(峯脇
泉君)(登壇)
お疲れさまです。議案第 119 号について御説明いたします。議案書つづりの 1 ページ
をごらんください。
本案は、平成 25 年度新上五島町介護保険特別会計補正予算(第 2 号)について、地
方自治法第 96 条第 1 項の規定により提案するものでございます。
補正額は 9,217 万 1,000 円の追加で、補正後の歳入歳出予算の総額を、歳入歳出それ
ぞれ 29 億 1,753 万 5,000 円とするものでございます。
補正の主なものは、居宅介護サービス給付費の伸びによる介護サービス等諸費の追加
計上と、来年度に策定する第 6 期介護保険事業計画に反映させるアンケート調査として 、
日常生活圏域ニーズ調査のための印刷製本費及び通信運搬費を計上いたしております。
歳出から御説明いたします。5 ページをお開き願います。
上段の 1 款総務費、1 目一般管理費の 11 節需用費は、日常生活圏域ニーズ調査のた
め在宅の第 1 号被保険者にアンケート調査を依頼するための調査票及び返信用封筒の印
刷製本費 27 万 6,000 円、その下の 12 節役務費、郵便代として 112 万円の、合わせて
139 万 6,000 円計上いたしております。
2 段目の 2 款保険給付費、1 目介護サービス等諸費は、19 節負担金補助及び交付金で、
居宅介護サービス給付費を 9,011 万 4,000 円、住宅改修費を 36 万円それぞれ増額し、
合わせて 9,047 万 4,000 円の増額計上でございます。
下から 2 段目の 1 目介護予防サービス等諸費は、19 節負担金補助及び交付金で、住
宅改修費 24 万 1,000 円の増額でございます。
最下段の 2 目高額介護予防サービス費は、19 節負担金補助及び交付金で 6 万円の増
額でございます。
歳入の御説明をいたします。4 ページをごらん願います。
上段の 3 款国庫支出金、1 項国庫負担金、1 目介護給付費負担金の現年度分は 1,847
万円、その下の過年度分として前年度精算による追加交付 344 万 9,000 円の、合わせて
2,191 万 9,000 円の増額計上でございます。
2 段目の 4 款支払基金交付金、1 目介護給付費交付金は、現年度分 2,580 万 5,000 円、
過年度分として前年度精算による追加交付 281 万 6,000 円の、合わせて 2,862 万 1,000
円の増額計上でございます。
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平成25年第4回定例会・第2日目(12月11日)
3 段の 5 款県支出金、1 目介護給付費県負担金では、現年度分 1,045 万円、過年度分
として前年度精算による追加交付 105 万円の、合わせて 1,150 万円の増額計上でござい
ます。
下から 2 段目の 7 款繰入金、1 項一般会計繰入金では、介護給付費繰入金の現年度分
1,112 万 3,000 円、その下の一般会計繰入金の事務費繰入金として 139 万 6,000 円の、
合わせて 1,251 万 9,000 円の増額計上でございます。
最下段の 8 款、1 項、1 目繰越金は、前年度繰越金 1,761 万 2,000 円の計上でござい
ます。
以上で説明を終わります。よろしく御審議をお願いいたします。(降壇)
○議長(中山正和君)
これで説明を終わります。
これから質疑を行います。質疑はありませんか。
○9番(中野千尋君)
5 ページのアンケート調査についてちょっとお伺いいたします。 5 期をつくるときも
アンケート調査をしておりました。今回、6 期の計画に向けてということですが、アン
ケートの内容というのは、大体比較していくので変わらないのも多いと思うんですが、
6 期に向けてまたアンケートの内容が変わるような点があるのか。どのような配付の仕
方、内容的なものを教えてください。
○福祉長寿課長(峯脇
泉君)
今回のアンケート調査につきましては、施設入所を除いた約 7,000 人全員に出す予定
でございますので、前回とほとんど一緒でございます。内容としてはほとんど、半分近
くは同じような内容でございますが、例えば家族や生活状況、それから生活機能判定に
係る運動とか閉じこもり、転倒、口腔、栄養、物忘れ等、そういうのは共通のものでご
ざいますが、今回、特に新たに追加する部分の中では、県からのお願いでございますが、
例えば老老介護以外に息子さんや娘さんが自宅で介護しているケースがあって、そうい
う方の実態把握ができていない。それから、どうしても老老介護のほうに目が行って、
そういう方のケアというのが、なかなか実態が把握できていないんじゃないかというこ
とで、そういうのも含めた上で、それと議員御承知のように、二次予防事業の把握のた
めに基本チェックリスト、それを全員に配付する予定でございます。
○議長(中山正和君)
ほかに質疑はありませんか。
(「質疑なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。
これから討論を行います。討論はありませんか。
(「討論なし」の声あり)
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平成25年第4回定例会・第2日目(12月11日)
○議長(中山正和君)
討論なしと認めます。これで討論を終わります。
採決いたします。
本案は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
異議なしと認めます。
したがって、議案第 119 号「平成 25 年度新上五島町介護保険特別会計補正予算(第
2 号)」は、原案のとおり可決されました。
日程第 5、議案第 120 号「平成 25 年度新上五島町国民健康保険診療所特別会計補正
予算(第 3 号)」を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
○若松診療所事務長(山本一光君)(登壇)
議案第 120 号について御説明いたします。議案書の 1 ページをお開き願います。
本案は、平成 25 年度新上五島町国民健康保険診療所特別会計補正予算(第 3 号)に
ついて、地方自治法第 96 条第 1 項の規定により提案するものでございます。
補正額は、歳入歳出予算の総額から、歳入歳出それぞれ 314 万 7,000 円を減額し、補
正後の予算総額を、歳入歳出それぞれ 4 億 6,393 万 1,000 円とするものでございます。
歳出の方から御説明いたします。5 ページをごらん願います。
1 款若松国民健康保険診療所、3 項医業費、4 目検査委託費で、検査委託料を 22 万円
追加しております。これは、自動免疫測定装置の検査機器が老朽化により故障し、使用
不能となったため、その検査に係る外注費用 4 カ月分を計上しております。
次に、3 款新魚目国民健康保険診療所、1 項、1 目一般管理費、18 節備品購入費は、
患者輸送車購入分の執行残額 29 万 7,000 円を減額しております。
下段の 3 項医業費、1 目医療用機械器具費、18 節備品購入費は、説明欄記載の医療機
器購入分の執行残額 173 万円を減額しております。
次に、4 款新魚目榎津診療所、1 項、1 目一般管理費は、財源の組み替えでございま
す。
最下段の 3 項医業費、1 目医療用機械器具費、18 節備品購入費は、医療機器購入分の
執行残額 162 万 3,000 円を減額し、新たに故障している体重計と呼吸機能測定装置を購
入するため、合わせて 28 万 3,000 円を追加計上しております。そのため、差し引き
134 万円の減額となっております。
次に、歳入について御説明いたします。4 ページをごらん願います。
4 款繰入金、1 項、1 目一般会計繰入金は、2 診療所分合計で 231 万 7,000 円を減額し
ております。
下段の 2 項、1 目事業勘定繰入金は、榎津診療所分を 105 万円減額しております。こ
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平成25年第4回定例会・第2日目(12月11日)
れにつきましては、今年度、調整交付金を活用してエックス線画像処理装置と超音波診
断装置等を購入しておりますが、医療機器の補助区分の中で、レントゲン装置とその他
の医療機械器具は別々に申請することができるとなっております。 そのため、当初予算
において補助額 105 万円の 2 事業分 210 万円を計上しておりましたが、補助申請の際に、
レントゲン装置については、本体を含めたものでなければ、その他の医療機械器具と同
じ扱いとなるということで、今回購入のエックス線画像処理装置は、本体で撮影した後
の画像を処理する装置ですので、本体は含まれておりません。そのため、1 事業分の申
請となり、105 万円分の補助しか認められなかったということでの減額でございます。
5 款、1 項、1 目繰越金は、若松診療所の分を 22 万円追加計上しております。
以上で説明を終わります。よろしくお願いいたします。 (降壇)
○議長(中山正和君)
これで説明を終わります。
これから質疑を行います。質疑はありませんか。
(「質疑なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。
これから討論を行います。討論はありませんか。
(「討論なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
討論なしと認めます。これで討論を終わります。
採決いたします。
本案は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
異議なしと認めます。
したがって、議案第 120 号「平成 25 年度新上五島町国民健康保険診療所特別会計補
正予算(第 3 号)」は、原案のとおり可決されました。
日程第 6、議案第 121 号「平成 25 年度新上五島町診療所特別会計補正予算(第 2
号)」を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
○新魚目診療所事務長(原
重光君)(登壇)
議案第 121 号について御説明いたします。議案書の 1 ページをお開き願います。
本案は、平成 25 年度新上五島町診療所特別会計補正予算(第 2 号)について、地方
自治法第 96 条第 1 項の規定により提案するものでございます。
補正額は歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ 14 万 7,000 円を追加し、補正後
の予算総額を、歳入歳出それぞれ 4,356 万 8,000 円とするものでございます。
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平成25年第4回定例会・第2日目(12月11日)
歳出の方から御説明いたします。4 ページ下段をごらん願います。
2 款新魚目津和崎へき地診療所、1 項施設管理費、1 目一般管理費、18 節備品購入費
の 20 万 8,000 円の追加は、待合室のエアコンが故障し、機能がしないため交換するも
のでございます。
最下段の 3 項医業費、3 目検査委託費の 8 万円の追加は、4 月から 9 月までの検査実
績により、3 月までの委託費の予算が不足することが見込まれるため、今回追加するも
のでございます。4 目医療用機械器具費、18 節備品購入費は、説明欄記載の医療機器購
入の執行残額 14 万 1,000 円を減額しております。
次に、歳入について御説明いたします。上段をごらん願います。
1 款診療収入、1 項外来収入で、後期高齢者診療報酬収入の 18 万 2,000 円及び下段の
5 款繰越金 10 万 6,000 円の追加は、歳出の増額に充てる財源でございます。中ほどの 4
款繰入金、1 項、1 目の一般会計繰入金 14 万 1,000 円の減額は、医療機器執行残の減額
分でございます。
以上で、説明を終わります。(降壇)
○議長(中山正和君)
これで説明を終わります。
これから質疑を行います。質疑はありませんか。
(「質疑なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。
これから討論を行います。討論はありませんか。
(「討論なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
討論なしと認めます。これで討論を終わります。
採決いたします。
本案は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
異議なしと認めます。
したがって、議案第 121 号「平成 25 年度新上五島町診療所特別会計補正予算(第 2
号)」は、原案のとおり可決されました。
日程第 7、議案第 122 号「平成 25 年度新上五島町簡易水道特別会計補正予算(第 3
号)」を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
○水道課長(築地政次君)(登壇)
議案第 122 号、平成 25 年度新上五島町簡易水道特別会計補正予算(第 3 号)につい
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平成25年第4回定例会・第2日目(12月11日)
て御説明申し上げます。
本案は、地方自治法第 96 条第 1 項の規定により提案するものでございます。
補正予算書 1 ページをお願いいたします。
歳入歳出予算の補正額は、歳入歳出それぞれ 1,142 万 8,000 円を追加し、補正後の予
算総額を、歳入歳出それぞれ 10 億 5,997 万円とするものでございます。
第 2 条債務負担行為は、3 ページの第 2 表にお示しのとおり、水道法第 4 条に基づき
行う水道水の水質検査業務委託料と町内 14 簡易水道の浄水場など各水道施設の運転管
理、水質管理などを行う水道施設維持管理業務委託料の 2 件につきまして、平成 26 年
4 月 1 日から着手する必要があるため、事務処理上の必要から 、それぞれの所要見込み
額を設定するものでございます。
それでは、歳出から補正の主なものについて御説明いたします。6 ページをお願いい
たします。
1 款水道費、1 項総務管理費、1 目一般管理費は、137 万円の増額です。主なものは
27 節公課費で、平成 24 年度決算に基づき、9 月の消費税確定申告に伴う算定で生じた
消費税不足分を追加計上しております。
2 項施設管理費、1 目若松地区施設管理費から 5 目奈良尾地区施設管理費までの 11 節
需用費、光熱水費の増額は、電気料金改正により 11.26%の料金値上げの影響と、夏場
渇水期の各補水、取水ポンプ運転が長くなったことで、電力需要が伸びたことにより、
不足分を追加計上するものであります。
2 目上五島地区施設管理費と 3 目新魚目地区施設管理費の 11 節需用費、修繕料の増
額は、漏水修繕箇所の増及びポンプ施設等電気計装関係の修繕料不足分を追加計上する
ものであります。
3 目新魚目地区施設管理費と 4 目有川地区施設管理費の 16 節原材料費の増額は、修
繕箇所の増により、工事材料費不足分を追加計上するものであります。
6 目本庁施設管理費 185 万 7,000 円の減額は、18 節備品購入費で、水道量水器購入の
発注に伴う入札差金を減額しております。また、漏水探知機 1 基の購入は、老朽化によ
り故障し、メーカー修繕もきかない探知機を廃棄処分し、新たに購入するものでありま
す。
7 節賃金の臨時雇用と 11 節需用費の被服費の組み替えは、国の緊急雇用創出事業を
活用した水道配管調査業務委託で、臨時職員の年休等による勤務日数調整と臨時職員一
人の途中退職により、新たに採用した臨時職員の作業服一式の貸与が必要になり、組み
替えするものであります。
3 項建設費、1 目新設改良費は 3,000 円の減額です。12 節役務費 27 万 3,000 円の増
額は、奈良尾地区統合簡易水道整備事業で、来年 4 月からの奈良尾浄水場の本格稼動に
伴って、奈良尾浄水場と中山減圧井の浄水した水質基準の適合を確認する水質検査手数
料を追加計上するものであります。
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平成25年第4回定例会・第2日目(12月11日)
13 節委託料 320 万円の減額は、有川地区及び奈良尾地区統合簡易水道整備事業測量
設計業務委託で、有川地区は用地測量業務の追加による 60 万円の増、奈良尾地区は発
注に伴う入札差金 380 万円を減額するものであります。
7 ページをお願いいたします。
15 節工事請負費 334 万 1,000 円の増額は、有川地区及び奈良尾地区統合簡易水道整
備工事 2 件で、事業内容精査で、委託料、公有財産購入費等を調整の上、組み替えした
ものであります。内訳は、有川地区統合簡易水道工事が 47 万円の減額で、奈良尾地区
統合簡易水道工事が 381 万 1,000 円の増額であります。
17 節公有財産購入費 31 万 7,000 円の減額は、有川地区統合簡易水道事業に伴う、箒
山に設置予定の送水ポンプ施設 1 カ所の整備に必要な用地取得で、水圧再計算や近隣民
家の防音対策など、設計上の観点からその位置選定に時間を要したことで今年度取得が
難しくなったこと、また、奈良尾地区統合簡易水道事業に伴う福見 ・岩瀬浦減圧井 2 池
の築造のために必要な用地取得で、県道有川奈良尾線改良後の県道残地につき 、今年度
中の用地取得ができなかったことによる減額であります。
22 節補償補塡及び賠償金 10 万円の減額は、奈良尾地区統合簡易水道整備事業に伴う
県有地取得が今年度できなくなり、立木補償が不要になったことによります。
次に、歳入について御説明いたします。5 ページをお願いいたします。
4 款繰入金、1 項繰入金、1 目繰入金は、537 万 1,000 円を追加計上しております。
5 款繰越金、1 項繰越金、1 目繰越金は、316 万 3,000 円を追加計上しております。
6 款諸収入、1 項雑入、1 目雑入 289 万 4,000 円の増額は、電気計装施設の雷害被害
に伴って町村有物件共済保険 270 万円を追加し、また、平成 24 年度分消費税確定申告
に伴い、既に支払っている中間申告との差額分について、税務署からの消費税還付金
19 万 4,000 円を追加計上しております。
以上で説明を終わります。
よろしく御審議のほどお願いいたします。(降壇)
○議長(中山正和君)
これで説明を終わります。
これから質疑を行います。質疑はありませんか。
○3番(住屋良儀君)
今の説明で、私の聞き漏れかもわかりませんけども、公有財産購入費のことで、用地
の取得がかなわなかったということで、その原因を教えていただきたい。それと、用地
を取得できなかったことによって、工事にどれだけ影響するのかということをお伺いし
たい。
○水道課長(築地政次君)
御指摘のとおり、有川地区統合簡易水道、それから奈良尾地区統合簡易水道事業にお
いて、有川地区においては、有川地区のほうから東浦浄水場配水池への送水施設である
- 127 -
平成25年第4回定例会・第2日目(12月11日)
送水ポンプを設置するところの用地取得を計画しておりましたが、既設の送水ポンプ施
設が 1 日 200 トンの送水能力しかないということで、計画では 500 トンの送水能力を持
つ送水施設を計画しておりますが、箒山の高さが、500 トンに見合う十分な水量が来る
のかどうかということと、今の既設では 200 トン送水ということで、その高さで十分来
るんですが、500 トン送るとなれば、それだけの配管と高さの確認ということで、今の
消防署があるところ、途中の民有地、それから現在地、当初計画しておりました箒山の
位置を再確認し、水圧を確認し、また当初、近くのバス停裏に個人民有地含めて取得予
定でしたが、そこに、地面の上にステンレスのパネルで貯水槽を設け、それに併設をし
てポンプを設けると。そういうことであれば、ほかの施設でもあっておるんですけども、
相当な騒音が生じるということがちょっと懸念されたものですから、私が 4 月に水道に
来ましてから、そういう設計でいいのかということで再設計を指示しまして、水量その
ものは十分来るんですけれども、民家への騒音対策が必要ということで、そういったこ
との研究、協議でちょっと時間を要したということでございます。
もう 1 点、奈良尾地区簡易水道事業の県道改良後の道路脇 2 カ所に減圧井を設けるた
めの用地取得ですが、これについては県のほうに下話はしておりましたが、県道改良後
の道路脇が、まだ名目上は県道になっておって、残地になっていないということが判明
しました、県の担当者にそういった協議でいったところ、名義変更等に 8 カ月の期間を
要するということで、今年度取得が難しいということで判断をしております。
各簡易水道事業の影響の状況ですが、来年度、用地取得は行いたいと思っております
が、その分について、並行して管の布設等がありますので、平成 26 年度に予定してお
りました事業を前倒しして、事業にはそう影響はないと見込んでおります。
以上です。
○議長(中山正和君)
ほかに質疑ありませんか。
(「質疑なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。
これから討論を行います。討論はありませんか。
(「討論なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
討論なしと認めます。これで討論を終わります。
採決いたします。
本案は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
異議なしと認めます。
- 128 -
平成25年第4回定例会・第2日目(12月11日)
したがって、議案第 122 号「平成 25 年度新上五島町簡易水道特別会計補正予算(第
3 号)」は、原案のとおり可決されました。
ここでしばらく休憩をいたします。
再開を 15 時 20 分といたします。
=午後3時08分
休憩=
=午後3時20分
再開=
○議長(中山正和君)
休憩を解いて再開いたします。
日程第 8、議案第 123 号「平成 25 年度新上五島町ターミナルビル特別会計補正予算
(第 2 号)」を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
○まちづくり推進課長(前田芳朗君)(登壇)
議 案第 123 号 「 平 成 25 年 度 新 上五 島 町 タ ー ミナ ル ビ ル 特 別会 計 補 正予 算 ( 第 2
号)」について御説明いたします。
本案は、地方自治法第 96 条第 1 項の規定により提案するものでございます。
補正予算書の 1 ページをお願いいたします。
第 1 条の歳入歳出予算の補正は、歳入歳出それぞれ 207 万 1,000 円を追加し、補正後
の予算総額を 1 億 6,020 万 4,000 円とするものでございます。
第 2 条の繰越明許費は、3 ページの第 2 表にお示しのとおり、2 款建設費、1 項ター
ミナルビル建設費の青方港新待合所建設事業の 3,836 万 4,000 円の繰越明許費を設定す
るものでございます。
第 3 条の債務負担行為は、3 ページの第 3 表にお示しのとおり、有川港多目的ターミ
ナルビル消防設備保守点検業務委託料につきまして、平成 26 年 4 月 1 日から着手する
必要がある委託料について、事務処理上の必要から、限度額 81 万円の所要見込額を設
定するものでございます。
第 4 条の地方債の補正は、4 ページの第 4 表にお示しのとおり、青方港新待合所建設
事業港湾事業債の限度額を 250 万円減額し、3,010 万円に変更するものでございます。
歳出から御説明いたします。7 ページをお願いいたします。
1 款管理費、1 項若松港ターミナルビル費、1 目一般管理費、11 節需用費、光熱水費
に 16 万 6,000 円の増額を行うものであります。2 項青方港ターミナルビル費、11 節需
用費、光熱水費に 14 万 8,000 円の増額を行うものであります。4 項有川港ターミナル
ビル費、11 節需用費、光熱水費に 65 万 7,000 円、施設修繕料に 26 万 8,000 円の増額
で、冷暖房装置と高圧碍子の修繕を行うものであります。5 項奈良尾港ターミナルビル
費、11 節需用費、光熱水費に 75 万 8,000 円、施設修繕料に 7 万 4,000 円の増額で、冷
暖房装置と倉庫シャッターの修繕を行うものであります。
2 款建設費、1 項ターミナルビル建設費、1 目青方港新待合所建設費は、財源組み替
- 129 -
平成25年第4回定例会・第2日目(12月11日)
えでございます。
次に、歳入について御説明いたします。6 ページをお願いいたします。
3 款繰入金、1 項繰入金、1 目繰入金、1 節繰入金で、一般会計繰入金 434 万 6,000 円
の増額であります。
4 款繰越金、1 項繰越金、1 目繰越金、1 節繰越金で 22 万 5,000 円の増額であります。
6 款町債、1 項町債、1 目土木債、1 節土木債で、青方港新待合所建設事業港湾事業債
250 万円を減額し、3,010 万円に変更するものでございます。
以上で説明を終わらせていただきます。
御審議のほど、よろしくお願いいたします。(降壇)
○議長(中山正和君)
これで説明を終わります。
これから質疑を行います。質疑はありませんか。
(「質疑なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。
これから討論を行います。討論はありませんか。
(「討論なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
討論なしと認めます。これで討論を終わります。
採決いたします。
本案は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
異議なしと認めます。
したがって、議案第 123 号「平成 25 年度新上五島町ターミナルビル特別会計補正予
算(第 2 号)」は、原案のとおり可決されました。
日程第 9、議案第 124 号「平成 25 年度新上五島町農業共済事業特別会計補正予算
(第 2 号)」を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
○農林課長(下山
透君)(登壇)
大変お疲れ様です。議案第 124 号「平成 25 年度新上五島町農業共済事業特別会計補
正予算(第 2 号)」について御説明いたします。
農業共済事業特別会計補正予算書の 1 ページをお願いします。
本案は、地方自治法第 96 条第 1 項の規定により提案するものでございます。
補正額は、歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ 66 万 2,000 円を追加し、補正
後の予算の総額を、歳入歳出それぞれ 3,266 万 8,000 円とするものでございます。
- 130 -
平成25年第4回定例会・第2日目(12月11日)
4 ページをお願いします。下段の歳出から御説明いたします。
2 款、家畜共済勘定支出、2 項、1 目死廃共済金は 58 万 3,000 円の増で、死廃事故共
済金の支払いのための増額でございます。2 項、2 目病傷共済金は 24 万 6,000 円の増で、
病傷事故共済金の支払いのための増額でございます。5 項、1 目予備費は 16 万 7,000 円
の減で、これは死廃共済金、病傷共済金への充用によるもので ございます。
4 ページ上段の歳入項目ですが、2 款家畜共済勘定収入、2 項、1 目保険金は 66 万
2,000 円の増です。これは死廃共済金、病傷共済金支払に伴う連合会からの保険金収入
でございます。
以上、歳入歳出合計、それぞれ 66 万 2,000 円の増となります。
以上で説明を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。(降壇)
○議長(中山正和君)
これで説明を終わります。
これから質疑を行います。質疑はありませんか。
○3番(住屋良儀君)
本当は質疑するようなほどでもないんですけども、課長がちゃんと説明してくだされ
ばですね。これ、何頭分かということを言っていただければ、こういう質問しなくてい
いんですよ。何頭分なんですか、大体。
○農林課長(下山
透君)
死廃共済の増額補正の分ですね。死廃共済は 2 頭分を上げております。今、限度額と
いうか、成牛のピークの評価額が 67 万 6,000 円でございまして、これの付保割合とい
って、農家が選ぶ補助割合がございまして、農家が掛かっている 5 割が最高でございま
すので、その 5 割を掛けまして、2 頭を掛けまして予算残額 9 万 3,987 円を引いた分、
残りを 58 万 3,000 円計上しております。
病傷共済金については、何頭分という計上はしておりません。平均的な月の共済金掛
ける月数で出しております。今年度ふえた要因としまして、11 月現在の牛の内訳があ
るんですけど、頭数的に昨年度同期 150 頭、今年度 154 頭と、4 頭しかかわらないんで
すけど、内訳の中で、子牛が昨年度 47 頭、今年度 58 頭ということで、子牛の数がふえ
ております。子牛の場合は罹患率が非常に高いということがございまして、今年度 、病
傷共済金がふえる結果となっております。
ただ、子牛がふえたということは、非常に獣医師さんの頑張りがあって、出生頭数が
ふえた、受胎率が上がったということがございます。一応、その点だけは御理解いただ
けたらなと思っております。
以上でございます。
○議長(中山正和君)
ほかに質疑ありませんか。
(「質疑なし」の声あり)
- 131 -
平成25年第4回定例会・第2日目(12月11日)
○議長(中山正和君)
質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。
これから討論を行います。討論はありませんか。
(「討論なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
討論なしと認めます。これで討論を終わります。
採決いたします。
本案は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
異議なしと認めます。
したがって、議案第 124 号「平成 25 年度新上五島町農業共済事業特別会計補正予算
(第 2 号)」は、原案のとおり可決されました。
以上で、本日の日程は全部終了しました。
次の本会議は 12 日午前 10 時から開きます。
本日はこれをもって散会いたします。
=午後3時32分
- 132 -
散会=
第
3
(12月12日
日
木曜日)
目
平成25年第4回新上五島町議会定例会会議録(第3号)
招集年月日
平成25年12月12日
招集の場所
開
会
の
日
時
及
び
宣
告
議
場
開
会
平成 25 年 12 月 12 日 10 時 00 分
議
長
中
山
正
和
閉
会
平成 25 年 12 月 12 日 15 時 47 分
議
長
中
山
正
和
11時07分
~
11時15分
14時17分
~
14時25分
11時39分
~
13時02分
14時54分
~
14時59分
13時03分
~
13時23分
13時35分
~
13時51分
休
憩
応(不応)招議員並びに欠席議員
議席
番号
氏
出席
欠席
出欠
議席
番号
裕
○
2
名
16人
0人
氏
名
出欠
河
内
一
彦
○
1
大 志 保
3
住
屋
良
儀
○
4
本
村
誠
二
○
5
大
谷
恵
次
○
6
増
田
忠
彦
○
7
坪
井
泰
助
○
8
川
口
正
康
○
9
中
野
千
尋
○
10
野
中
誠
藏
○
11
浜
田
新
一
○
12
本
村
敦
彦
○
13
荒
木
祥
司
○
14
法
村
正
樹
○
15
前
田
あ お い
○
16
中
山
正
和
○
2
番
内
一
3
番
屋
良
会議録署名議員
河
- 133 -
彦
住
儀
地方自治法第 121 条により説明のため出席した者の職・氏名
職
名
町
氏
名
職
名
氏
名
長 江
上
悦
生 副
町
長 小
川
秀
樹
長 道
津
利
明 消
防
長 中
野
耕
三
者 渡
辺
綱
二 行財政改革担当理事 松
尾
愼
介
総 合 政 策 課 長 石
田
信
明 総
江
英
生
財
長 堀
江
一
弘 まちづくり推進課長
田
芳
朗
観 光 物 産 課 長 中
島
紀
昌 税
福 祉 長 寿 課 長 峯
脇
健康保険課課長補佐 中
島
弘
子 環
境
水
道
課
長 築
地
政
次 土
建
築
課
長 法
村
栄
三 水
農
林
課
長 下
山
総 合 窓 口 課 長 小
柳
学 校 教 育 課 長 濱
若
松
支
所
有
川
支
所
教
会
育
計
管
政
理
課
泉 こ
務
課
務
ど
課
も
課
長 堀
前
長 小瀬良
清
長 荒
木
宣
貴
課
長 平
田
竹
喜
木
課
長 石
司
貴
英
産
課
長 石
司
泰
栄
透 財 産 管 理 課 長 松
竹
哲
也 世 界 遺 産 推 進 室 長 近
藤
恭
明
﨑
健
也 生 涯 学 習 課 長 西
川
義
男
長 谷
川
厚
静 新 魚 目 支 所 長 岩
本
富士枝
長 田
本
耕
一 奈 良 尾 支 所 長 宮
﨑
昭
敏
若 松 診 療 所 事 務 長 山
本
一
光 新魚目診療所事務長 原
重
光
清
職務のために議場に出席した者の職・氏名
局
議
会
班
主
長 浦
田
重
利 議
査 元
山
義
智
- 134 -
会
班
係
長 前
田
剛
平成25年新上五島町議会第4回定例会
議事日程(第3号)
平成 25 年 12 月 12 日(木) 午前 10 時開議
日程第1
議案第125号
新上五島町空き家等の適正管理に関する条例の制定について
日程第2
議案第126号
新上五島町椿油研究試作施設条例の制定について
日程第3
議案第127号
新上五島町つばき木工房条例の制定について
発委第1号
議案第127号
新上五島町つばき木工房条例の制定に対する修
正案
日程第4
議案第128号
新上五島町福祉医療費の支給に関する条例の一部を改正する
条例について
日程第5
議案第129号
新上五島町簡易水道事業給水条例の一部を改正する条例につ
いて
日程第6
議案第130号
鯛ノ浦・長崎航路高速船の設置及び管理に関する条例の一部
を改正する条例について
日程第7
議案第131号
新上五島町社会教育委員に関する条例の一部を改正する条例
について
日程第8
議案第132号
奈良尾地区統合簡易水道整備工事請負契約の変更締結につい
て
日程第9
議案第133号
有川地区統合簡易水道整備工事(電気)請負契約の変更締結
について
日程第10
議案第134号
指定管理者の指定について(赤尾区コミュニティセンター)
日程第11
議案第135号
指定管理者の指定について(太田区コミュニティセンター)
日程第12
議案第136号
財産の無償譲渡について
日程第13
議案第137号
消防救急無線デジタル化整備工事請負契約の締結について
日程第14
各委員会の閉会中の所管事務調査について
- 135 -
平成25年第4回定例会・第3日目(12月12日)
=午前10時00分
開会=
○議長(中山正和君)
ただいま、出席議員は 16 名であります。
定足数に達しておりますので、本日の会議は成立いたしました。
日程に入る前に御報告いたします。議会提案として、本定例会に付議する議案の提出
がありました。
次に、執行部から本定例会に付議する 1 件の追加議案の提出がありました。お手元に
配付のとおりであります。
以上で議長の報告を終わります。
お手元に配付の議事日程第 3 号により、直ちに本日の会議を開きます。
日程第 1、議案第 125 号「新上五島町空き家等の適正管理に関する条例の制定につい
て」を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
○総務課長(堀江英生君)(登壇)
おはようございます。
議案第 125 号、新上五島町空き家等の適正管理に関する条例の制定について御説明い
たします。
議案集の 1 ページをお願いいたします。
本案は、新上五島町空き家等の適正管理に関する条例を制定するに当たり、地方自治
法第 96 条第 1 項の規定により議会の議決を求めるものであります。
議案集の 2 ページをお願いいたします。
新上五島町空き家等の適正管理に関する条例でございます。内容についてで あります
が、本町において、他自治体同様、人口減少と高齢化により長年放置されている空き家
等が増加し、大きな問題となっております。本来、個人の財産は、その所有者等が自己
の責任において自主的に管理することが原則でありますが、所有者等の経済的 な問題や
所有者等の不在、不明、相続などの権利問題等、さまざまな事情から管理不全な状態の
空き家等が見受けられます。
このような状況の中、今後も管理不全な状態の空き家等が増加していくことが予想さ
れ、生活環境の保全や自然災害及び火災並びに犯罪から守り、安心のため 、防犯のまち
づくりの推進を図るため、所有者等の責務と行政の情報提供による実態調査、助言、指
導及び勧告、命令等について規定するものであります。
まず、第 1 条は、空き家等が放置され管理不全な状態となることを防止することによ
り、生活環境の保全及び防犯のまちづくりの推進に寄与することの目的を規定し、次の
第 2 条は、用語の定義について規定しております。
第 3 条は、所有者等の責務について規定しております。
第 4 条は、情報提供について規定しております。
第 5 条は、実態調査について規定しております。
- 136 -
平成25年第4回定例会・第3日目(12月12日)
第 6 条は、助言、指導及び勧告について規定しております。
第 7 条は、命令について規定しております。
第 8 条は、公表について規定しております。
第 9 条は、警察、その他の関係機関との連携について規定しております。
第 10 条は、代執行について規定しております。
第 11 条は、支援について規定しております。
第 12 条の委任では、この条例を施行するに当たっての具体的な手続等について、規
則等で定める旨を規定しております。
議案集の 4 ページをお願いいたします。
附則として、この条例は公布の日から施行することと規定しております。
ちなみに、本年 10 月 1 日現在、全国の地方公共団体 1,967 のうち 272 自治体が条例
を制定している状況にあります。県内では、長崎市、佐世保市、壱岐市、五島市、南島
原市、東彼杵町が規定しております。
以上で説明を終わります。どうぞ御審議のほどよろしくお願いいたします。(降壇)
○議長(中山正和君)
これで説明を終わります。
これから質疑を行います。質疑はありませんか。
○12番(本村敦彦君)
総体的な部分も含めて幾つか質問させていただきます。
まず、この条例について、全体としては、解体費の要綱という形で費用を助成する要
綱がもう一つ存在しますよね。そこの中の基準という形で見ますと、あれは点数をつけ
てやるような形になっておりました。
この場合、第 2 条以降ということで、第 5 条で実態調査という形をとっておりますけ
ども、これも同等の要綱、規則という形の中で、そういう基準に照らしてということに
なろうかと思うんですが、そのあたりについては既に準備がなされておるのかどうか。
それともう 1 点、費用助成要綱と関連はしてくるんですけども、先般、奈良尾地区の
ほうで地元のボランティア、区長さん、郷長さんたちの手助けでもって、強風で倒壊状
態にあったものの後片づけという形で入っていったものがございました。この場合は 、
地元の方々の厚志によってのボランティアでしたけども、こういったものとの区別、こ
ういった場合でも、どうしても地勢的なものによっては、例えばこの条例を決めたんで
すけども、半倒壊したような状態ということで、地元の人たちがボランティアで片づけ
ようじゃないかというような場合に、この条例との整合性ですね。もちろん持ち主はお
られて、費用はこの条例に照らせば負担をお願いしていくという形になるんですけども、
そこら辺の整理はどのようにつけられていくのか。
最後に、附則のほうで、公布の日から施行するという形になっております。現時点で、
これですと財源の問題もございます。代執行を予定しているような、あるいはそれが想
定されるようなものがあって、4 月 1 日じゃなく公布の日からという形をとったのであ
- 137 -
平成25年第4回定例会・第3日目(12月12日)
るかどうか。この場合、年度途中という形になるので、予算措置を講ずる場合はどのよ
うな形での支出になるのか。あわせてお答えをいただきたい。
○総務課長(堀江英生君)
まず、費用の件でございますが、この条例につきましては先ほど趣旨説明をさせてい
ただきましたけども、本来、所有者の責務として、そういう管理を適正に行わなければ
ならないという面と、そういう管理不完全な状態になっているもの に対して、行政とし
ての対応というのをこの条例の中では規定しておりますので、費用については規定をし
ておりません。
この条例の第 11 条の中に支援というのがありますけども、支援の中で、現在、本町
ができる支援としては、新上五島町老朽危険家屋の除去費の補助金が建築課のほうであ
りますけども、そういうもの、またはこの支援の中には寄附行為、そういうものも踏ま
えて考えております。
それと別に、他市町においては、専門的な方の助言等をなされている場合もあります
ので、そういうところも本町の建築課の専門的なものも踏まえて対応がで きたらと考え
ております。
二つ目の地域での解体作業のお手伝い等についてですが、この条例の中ではそういう
地域に対する部分というのは考えておりません。そちらのほうはまちづくり推進課の地
域支援事業等がありますけども、また中身としては若干性質的に違う部分もあるかと思
いますけども、そういうものが活用できればと思っております。
次に、公布の日からとしておりますけども、調査の結果、現在、本町には約 215 戸の
空き家等が存在しておりまして、そのうちの 30 戸未満の家屋が崩壊寸前の空き家等と
して調査をされております。そういう関係を見た中で、年度ごとの 4 月 1 日からの施行
じゃなくて、この条例が可決されましたら、すぐに告示を行いますので、その状況の中
で住民の皆様には広報やホームページ等でお知らせをして 、この条例の適用をしていき
たいと考えておりますので、予算関係については、今回この条例の中では規定をしてお
りません。
代執行の第 10 条の中で、行政代執行法に基づいてされる場合については、相手方に
対しても費用を請求できることになっておりますので、その辺も踏まえまして、この条
例の規定を御理解いただければと思っております。
以上です。
○12番(本村敦彦君)
まず、すみ分けの問題ということになりますね。この空き屋の管理に関する条例でも
って代執行という形でやっていくもの。それから地域の方々の御厚志あるいはボランテ
ィア、持ち主も含めてという形でのそういうもの。それと純然たる老朽家屋の解体費用
助成という形でのもの。ここら辺のすみ分けを告知する中にあって、最前線のほうでき
ちんと説明できるようなものを備えておかないと、住民の皆さん方が混同される。
それと今、お話で、言葉ではすみ分けときれいに言えますけど、解体という意味にお
- 138 -
平成25年第4回定例会・第3日目(12月12日)
いては、やる行為自体は同じなんですよね。ですから、そのあたりをきちんと内側も外
側に対しても説明できるような形にしておかないと、例えばこの条例がもし仮に成立し
てあったとして、先般の奈良尾のような事例の場合に、あのときはたまたま役場の資材
を使い、職員も出てくれて、地区の人たちも参加してやってくれました。
例えば、どうしても運ぶのにトラックが必要であったり、重機が必要であったりとい
うことで、それもボランティアなのかということになる。一部では代執行的な意味合い
も、持ち主は当然そこにはいないわけですから、そういう部分についてきちんとすみ分
けをして、その場合の費用もこの条例でいけば請求できることになるけど、地域支援事
業だったら、それはうやむやと言ったらおかしいんですけど、そこら辺のところの整理
をきちんとつけてほしいというのが、まず一つあります。
それと、今、代執行の話が出まして、財源の話ということになったんですけども、緊
急性があって約 30 戸ぐらいがその対象になるだろうということでした。では、代執行
にかかる期間としては、もし着手すると、例えば 30 戸あって、そのうちの中で 1 戸、
どうしてもこれはなかなかいかないぞということになった場合に、手続に着手して代執
行が実行されるまでというのは、期間としてどれぐらいを想定されているのか。そして、
この場合の解体費用、今、予算的なことはということだったんでしょうけども、もし仮
に年度内にそういうことをやるということであるならば、どういう財源でもってとりあ
えず対応していくのか。
請求は立てるでしょう。ただ、一、二の三で入ってくればいいですよね。それにおい
ては従前もこの条例案について御説明いただいたときに、絶対請求の停止になるような 、
171 条のようなことはやっちゃいけないよということを私、言いましたけども、そこま
で含めても時間がかかる、タイムラグがあるといった場合に、年間大体代執行の期間が
どれぐらいかかるかによって、ある程度想定されているんじゃないかと思うんですけど
も、その期間と、そして実際どれぐらいの戸数に対応しなきゃいけないと考えて、その
財源をどのように考えているのか、改めてお答えください。
○総務課長(堀江英生君)
まず、一つ目の件でございますけども、議員からただいま意見をいただきましたけど
も、そういう形ですみ分けをして、住民にもわかりやすい説明ができればと考えており
ます。
まず代執行の場合は、町で行うという形になった場合にでも、代執行も踏まえてその
命令というのは、他人が所有者にかわってすることができる代替的作為義務という形に
なっておりますので、命令の不履行によって著しく公益に反することがあれば、行政代
執行に基づいて執行するという形になっております。
先進地の秋田県の大仙市というところがあるんですが、そちらのほうが全国の中で代
執行をした自治体であります。その自治体においても、現在、解体はしたんですけども、
実際、所有者からの、行政代執行の場合は国税のほうで徴収できるような形になってお
りますので、その解体費用を徴収できないような状況にあっております。そういう状況
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平成25年第4回定例会・第3日目(12月12日)
を踏まえたときに、所有者に対して、代執行までの手続等を町のほうが適正にしていく
ことが重要でないかなと思っております。
二つ目のその件につきましては、今回のこの条例においての建築課のほうで調査をさ
せていただいている部分については、戸数的な部分は把握されておりますけども、この
分については住民からの情報提供において行いたいと考えておりますので、直接町のほ
うから解体についてこうしなさいということは、この条例の中では情報をもとに行って
いきたいと考えております。
○12番(本村敦彦君)
よくわかりませんね。というのが、結局、履行期間を定めて必要な措置を講ずるよう
命令することができるというところが、まず情報をもらって実態調査、それから命令っ
ていう形の流れでいったときに想定される日数ということになると、履行期間をどれく
らいで考えているかということなんですよね。
その履行期間というのは、着手を明言される日なのか、それとも実際に着手する日な
のかということで、解体日数まで含めた場合にこれぐらい 、それが履行されなかった場
合で何日ぐらい、それでもって代執行に移るという手続が入っていってということで何
日ぐらいかかるのかということを聞いているわけですよ。
多分、これは附則あるいは規定、要綱という形の中で定められていくので、これを出
してくる時点である程度想定しておかないと、それを考えれば 1 年間のうちにどれぐら
いやれるかというのが逆算で出てくるわけでしょう。個別のやりとりは当然あるでしょ
うけど、今言う 30 戸というのが実際どうなのかというのはわかりませんけども、そこ
ら辺の想定を今、お伺いしている。
ですから、つくったけども、やる気がないのかなという気はしているんですよ。本当
は代執行なんてやらないほうがいいに決まっているんですけども、せめて命令までとい
ったときに、履行期間を定めるというのがあるので、一定の履行期間というのがあるの
で、それを想定していないとおかしいじゃないですかと。公布の日から施行すると書い
てありますけど、附則で、じゃあその日付を定めるのかどうかというのをやっていかな
きゃいけないわけでしょう。附則は 3 カ月以内につくらなきゃいけないわけだから、実
際運用できるのは 3 カ月後ということになるんだったら、4 月 1 日ぐらいからしか実際
は運用できないよということになるのかというところも含めて伺っ ているわけですよ。
それと、そのつなぎであって、業者がもし引き受けて解体した場合の費用を暫時 、請
求の間まで支払わなきゃいけないわけでしょう。それを誰が支払うのといった場合に 、
こっちがかわりに支払う、あるいは国税で取るというなら国からもらうのかという話に
なってくるわけでしょう。だから、そこのところを聞いているんですよ。出してきたな
ら、ちゃんとそこら辺は持ってなきゃおかしいでしょう。
○総務課長(堀江英生君)
確かに今回の適正管理条例の条文についても考えて、施行規則そのものの案もつくっ
てはおりますけども、前提は行政代執行を行うという形の前提じゃございませんので、
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平成25年第4回定例会・第3日目(12月12日)
その辺にかかわる分は、確かに期間的なものが実際情報を受けて、それから実態調査を
受けて、代執行の分は考えておりますけども、そこまでの段階で、代執行をしないよう
な形までで、できないかということをこの条例の中では考えております。
最終的にどうしようもなくなった場合には、代執行の第 10 条で行う形になるんです
けども、その条件は先ほど言われたように 3 カ月であったりとか、代執行までの手続上
の分は今、手元に持ち合わせておりませんので、期間的なものはここで述べることは で
きませんけども、そういう状況を踏まえながら進めていきたいと考えております。
○町長(江上悦生君)
私からも補足をさせていただきます。
今、総務課長が説明をしましたように、代執行できるような条例にはなっております
けれども、これは所有者責任として、まず所有者に解体の義務があるんですよというこ
とを強く訴えていきたいというのが趣旨でありまして、どうしてもできないときに代執
行をやるというふうに考えております。
それで、旧奈良尾町においても、こういう条例はなかったんですけれども、台風が来
るときに隣の家に傾いてかかってきていたものですから、災害対策基本法の適用をしま
して 1 戸解体はしましたけれども、どうしてでも求償をする相手方がいなかったり、そ
してまた、求償をしても経済的に負担ができない、そういう経済状況にあったりという
ようなことも想定をされますので、多分、県下で、総務課長が話をしました先進自治体
であっても強制代執行をやったのは、東彼杵町が求償はしない、できないと思いながら
小さい建物をやったというだけで、県下ではまだ代執行で解体したということは、私、
今の段階では把握をしておりません。
そういう中で、代執行までどれくらい期間がかかるかということですけれども、これ
は相手方の準備もあるので、半年以上の期間は置かなければならないんじゃないかとい
う思いはしますけれども、状況によっては、道路のすぐ脇あるいは民家に傾いたという
ところがあるようであれば、これは議会にお諮りをしながら予算を計上して、そういう
決断もしなければならないときも来るかと思います。
今、いろいろと本村議員から御質問があった件については、よく参考にさせて整理を
していきたいと思います。
○議長(中山正和君)
ほかに質疑はありませんか。
○3番(住屋良儀君)
これは確認なんですけども、財産権の問題なんですよね。憲法の 29 条 1 項の財産権
の不可侵の問題がありますけども、その憲法第 29 条第 1 項をクリアする意味というの
かな、それについて、まずお伺いします。
それと、現在、空き家が約 30 戸あるということですけども、その空き家の所有者に
対して固定資産税が賦課されているのかどうか。また徴収状態はどうなのかということ
をお伺いします。
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○町長(江上悦生君)
憲法の規定をクリアする根拠というのは、私は町民の安全・安心を守る、そういうこ
とでこういう条例をつくろうと思っております。
○総務課長(堀江英生君)
徴収の件につきましては、私のほうでは把握をしておりません。申しわけありません。
○税務課長(小瀬良
清君)
ただいま 30 戸というのは、具体的にはうちのほうには連絡を受けておりませんので、
私のほうも申しわけありませんが、把握をしておりません。
以上です。
○3番(住屋良儀君)
なぜ固定資産税の話をするかということなんですけども、先ほど来から財産権の問題、
代執行の問題等の話をする中で、所有者の確定というのがまず第一なわけでしょう。そ
ういったときに、まず所有者を確定させるというのは、その財産を誰が管理しているか
というのが問題なんであって、そのためにはやはり税の徴収状態、課税状況がどうかと
いうのは確認する必要があるんじゃないんですか。まずそれが第一でしょう。
所有者を確定する、財産の管理者は誰かということを確定せずにこういう条例を求め
てきて、さあ代執行をどうしましょうかという話というのは 、まず論外ですよ。30 戸
の状況で危険家屋がどれだけあるかということは、状況を把握しているんだったら、そ
の所有者が誰か、税がどうなっているかというのを、まず確認してこないといけないん
じゃないんですか。行政としてそれが基本じゃないんですか。そこら辺はどう考えてい
るんですか。
○建築課長(法村栄三君)
平成 22 年、23 年度の調査の時点で 215 戸という郷長、駐在員さんたちからの空き家
の情報があったという状態でありまして、その住宅をどうにかするというようなことま
でまだ行っていませんでしたので、そういう空き家に対する徴収とか個人の分の誰のか
というのまではまだやっておりません。ただ、1 戸ずつ個別に、こういう空き家がある
のでどうにかならないかという相談のあった分に対してだけは、そういう対応を今まで
とっておる状況でございます。
○3番(住屋良儀君)
何と言いましょうかね、本当に取り組む気があるのであれば、そういう状況までやら
ないと、先ほど申しました憲法で規定されている財産権の問題というのは大きな問題で、
今まで手をかけられなかったのは、そこに問題があったからでしょう。そこに問題があ
って手をかけられないのに、じゃあ税の納付状況、課税状況がどうなのかというデータ
もなしに、これは空き家だからということで条例つくりますよというのもどうかなと思
います。
確かにこういう条例をつくって、先ほど、安心・安全を確保するための条例だと言い
ますけども、ほかに憲法的な解釈はいろいろありますので何とも言いませんけども、そ
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平成25年第4回定例会・第3日目(12月12日)
れは確認の意味で聞いただけで、要するに、公共の福祉に反するようなことをしたらい
けませんよということでしょうからね。だから、それを皆さんで判断しながら、 空き家
を何とかできないかという苦情が出ているのでこういう条例をつくっているんですけど
も、行政としては、代執行とかいう話が出て、いわば強制的なことをするのであれば、
その前に調査すべき問題というのはいっぱいあるわけですから、そのデータを積み重ね
ながら、実際こうなんですよと、所有者もわからないんだから、こういう条例をつくっ
てください、どうか認めてくださいということであれば、話はわかりますよね。そうい
う順番的な問題もあるわけであって、だから、これに関しては行政の対応は慎重にする
べきだと思います。それについてはどう考えていますかね。
○町長(江上悦生君)
私も強制代執行については極力慎重にすべきと思いますので、これはよほどの 災害が
起こって隣の住宅が危険にさらされているという状態にならない限りは 、予算も計上し、
皆さん方に説明した上で、判断した上で、その予算を計上して執行すべきと思っており
ますし、できる限り代執行については、数は限定していきたいと思っております。
○議長(中山正和君)
ほかに質疑はありませんか。
(「質疑なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。
これから討論を行います。討論はありませんか。
(「討論なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
討論なしと認めます。これで討論を終わります。
採決いたします。
本案は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
異議なしと認めます。
したがって、議案第 125 号「新上五島町空き家等の適正管理に関する条例の制定につ
いて」は原案のとおり可決されました。
日程第 2、議案第 126 号「新上五島町椿油研究試作施設条例の制定について」を議題
といたします。
提案理由の説明を求めます。
○農林課長(下山
透君)(登壇)
おはようございます。
議案第 126 号、新上五島町椿油研究試作施設条例の制定について御説明いたします。
議案つづり 5 ページをお願いいたします。
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本案は、新上五島町椿油研究試作施設条例を制定するに当たり、地方自治法第 96 条
第 1 項の規定により議会の議決を求めるものでございます。
現在、建設中であります椿油研究試作施設は、敷地基礎工事中でありまして、年明け
の棟上げに向けて進んでおります。
本条例は、当施設の設置、管理に関する条例でございます。
6 ページをお願いいたします。
第 1 条は、設置でございまして、ツバキ油の品質向上と特産品としての新商品の開発
を推進し、地域資源の有効活用による産業の振興と町の活性化を図るため に設置すると
しております。
第 2 条は、名称及び位置でございます。
第 3 条は、事業でございまして、四つの事業を明記しております。
一つ目が、ツバキ油の品質向上及び特産品としての新商品開発に関すること。
二つ目が、ツバキ油関連商品の研究及び開発に関すること。
三つ目が、ツバキ油及び関連商品の製造及び販売に関すること。
四つ目が、前各号に定めるもののほか、町長が町の活性化に特に必要と認めることと
しております。
第 4 条は、指定管理者による管理を規定しております。
第 5 条は、指定管理者が行う業務で、五つの業務を明記しております。
一つ目が、第 3 条すなわち試作施設において行う四つの事業に関する業務 でございま
す。
二つ目が、試作施設及び設備の維持管理に関する業務。
三つ目が、試作施設の利用許可等に関する業務。
四つ目が、試作施設の利用に係る利用料金に関する業務 。
五つ目が、前各号に掲げるもののほか、試作施設の管理運営に関して 町長が必要と認
める業務としております。
第 6 条は、指定管理者の指定の期間でございまして、指定管理者が試作施設の管理を
行う期間は、指定を受けた日の属する年度の翌年度の 4 月 1 日、当該指定を受けた日が
4 月 1 日である場合は、当該日から起算して 5 年間とする。ただし、再指定を妨げない
としています。
7 ページをお願いします。
7 ページは利用時間で、新上五島町の休日を定める条例第 1 条に規定する町の休日を
除き午前 8 時 30 分から午後 5 時までとする。ただし、指定管理者が特に必要と認める
ときは利用時間を変更し、または臨時に休館することができるとしています。
第 8 条は、利用の許可で、試作施設を利用しようとする者は あらかじめ指定管理者の
許可を受けなければならないとし、許可する場合において試作施設の管理上必要な条件
を付することができるとしております。
第 9 条は、利用の制限を規定しております。
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第 10 条は、利用料金で、指定管理者は条例で定める範囲内において利用料金を定め
ることとし、その利用料金の上限額は施設区分ごとに定めております。研究試作のため
の機械施設は五つの区分に分けております。
8 ページの別表(第 10 条関係)をごらんください。
一つ目が、加熱による搾油施設で、ツバキ実 1 キログラム当たり 500 円。
二つ目が、非加熱による搾油施設で、ツバキ実 1 キログラム当たり 1,000 円。
三つ目が、脱酸処理施設で、ツバキ油 1 リットル当たり 1,400 円。
四つ目が、脱色処理施設で、ツバキ油 1 リットル当たり 1,200 円。
五つ目が、脱臭処理施設で、ツバキ油 1 リットル当たり 2,200 円となっております。
それぞれ五つの利用料金は、光熱水費、機械及び建物に 係る減価償却費、搾油に係る
人件費により計算したものでございます。
7 ページにお戻りいただきまして、第 11 条は、利用料金の減免を規定しております。
8 ページをお願いします。
第 12 条は、委任を規定し、附則で、この条例は規則で定める日から施行するとして
おります。
以上で説明を終わらせていただきます。御審議のほど、よろしくお願いいたします。
(降壇)
○議長(中山正和君)
これで説明を終わります。
これから質疑を行います。質疑はありませんか。
○3番(住屋良儀君)
これはきのういただきましたかね。離島活性化事業費補助金に係る事業計画書、これ
の中で事業計画書をつくってもらいましたけど、維持管理費の収支計画というのが 11
ページにありますよね。これはあくまでもこういうふうな補助金申請のための書類だろ
うとは思いますけども、新商品販売が 4,000 万円、負担金 300 万円、減価償却費相当額
が 1,219 万 5,000 円ということで、企業会計でしたら単純に 1,219 万 5,000 円の赤字で
すよね。収支を考えたときに、減価償却費を経費として見た場合は ですよ。
先ほど説明の中で、施設の利用料ですか、それは減価償却費等を考慮して料金設定し
ましたということですけども、この料金設定が本当に収支とかいろんなことを考えたと
きに、事業計画を考えたときに妥当なのかどうかというのは判断できませんよね。それ
をどうやってこういう価格設定したのか疑問に思いますけど、それについてもっと詳し
く説明していただきたい。
それとまた、これを指定管理者にした場合に、指定管理者負担金が 300 万円なんです
けども、人件費 3 名分、パート 9 名含んで 1,690 万円ということで、これの収入の見合
いは新商品販売だということになっていますけども、赤字の場合の人件費の捻出はどこ
から来るんですか。そこら辺についてもお伺いします。
○農林課長(下山
透君)
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平成25年第4回定例会・第3日目(12月12日)
確かに議員のおっしゃられるとおり、離島活性化補助金に合わせた収支計画書でござ
います。この収支計画の目標が平成 29 年度としております。現在、ツバキ油加工施設
には指定管理料は払っておりません。新年度の予定でも指定管理料は、組んでいる分は
人件費等は見ておりません。当面の光熱水費、それから、し尿処理施設などの建物の維
持管理分だけを組んでおります。
この計算書の中で赤字が出ているじゃないかと言われる分にはごもっともでございま
して、計画書のつくり方の中で、研究試作施設でございますので、もうけが出ないよう
につくっております。赤字分はどのように補填するかということでございますが、活性
化計画書の 1 ページの下段のほうの成果目標、ツバキ油の販売額の増加、目標平成 29
年度、1 億 5,000 万円としております。このうちの新商品販売の 4,000 万円が 1 億
5,000 万円のうちの 4,000 万円でございまして、研究試作施設に係る部分、研究試作部
分に係る部分の売り上げということでございます。
残りの 1 億 1,000 万円は、現商品の販売、24 年度で言えば 3,500 万円ぐらい上がっ
ておりますけど、現在ある商品を 3,200 万円と見込んでおります。それから資生堂、そ
れから新たに開拓したいと思っている食油会社への売り上げを 7,800 万円見込んでおり
ます。
それから、人件費についても 26 年度は見ておりません。現在、地域おこし協力隊が
2 名入っております。今年度、25、26、27 年度までは地域おこし協力隊が最長で 3 年間
延長できますので、その分は人件費を見ていただけますので、その後、その人たちが残
ってくれる、または別の人たちが入った場合として、現在の工場長の基本給を基準とし
て人件費 3 名分と、あとパートの 9 名分を上げております。パートの 9 名分に対しては、
1 カ月 23.5 日の 9 人の 6 カ月を見込んでおります。6 カ月、本当に稼働するのかという
話になってまいりますけど、特区の計画に合わせて収量増も図っていかなければならな
いと思っておりますので、それに合わせた計画になっております。
○3番(住屋良儀君)
あくまでも計画であって、実際どうなるかというのは、ふたをあけてみないとわから
ない部分もあると思います。こういった中で、全員協議会では聞きましたけど確認の意
味で、既存のツバキ油工場をどうするのか、それについて再確認の意味でお伺いしたい。
それについての売り上げ、既存の部分の売り上げをこの新しい椿油搾油研究所の売り上
げと一体化した、うちの会計でいえば林業収入として計上されてくるのかどうか、それ
についてもお伺いします。
○町長(江上悦生君)
これにつきましては、まずツバキ油の加工場をつくり直さなければならないと。現施
設が昭和 57 年建設だったと思いますので、その施設の搾油部門の機械がかなり老朽化
しておりまして、近々つくり直さなければならないということで、農林課としては、そ
れを林業関係の補助金の申請をしましたけれども、採択が得られなかったということか
ら、これは何とかしないと、大手化粧品会社とツバキ油の供給について約束している関
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平成25年第4回定例会・第3日目(12月12日)
係上、安全に供給できる体制をつくらなければならないというようなことから、何とか
別の方法はないかということで考えたのが、離島活性化補助金事業という新しい制度が
できまして、これに取り組もうということで、いろんな地元選出の谷川先生のお力もい
ただきながら、国土交通省と協議をさせていただきました。
そういう中で、既存の単純な加工場のつくりかえは対象にはできないということであ
りました。そこで、知恵を出して、新しい商品の開発、試作も行うんですよということ
を訴えましたところ、国土交通省もそれならば対象にできるということで採択をしてい
ただきました。
それで、既存の施設につきましても、国土交通省の理解を得ながら、できるだけ早い
時期に一つにしたいなという思いでありますが、私も先般 、担当課から聞きましたとこ
ろ、薬事法と食品衛生法の両方の許可が必要であるということを聞きまして、以前は一
つの搾油ラインで両方の許可がとれておったそうですけれども、現在では別々のライン
じゃないとそれがとれないということも聞いておりまして、そこをどうしてクリアして
いくかということが今後、早急に取り組まなければならない課題でございます 。そうい
うものをクリアしながら、できるだけ早い時期に一つの新しい施設に統合して、効率的
で効果的な運営に努められるように努力をしたいと考えておりますので、御理解をいた
だきますようにお願いいたします。
○3番(住屋良儀君)
いわば事業ありきの問題で、まずお金ありきの話で、法律で規制されている、先ほど
来からおっしゃっている薬事法と食品衛生法についてのクリアができていないと、二つ
のラインが必要だということが、まず着工する段階ではわからなかったということです
よね。だから、考え方としては、今回の設計の段階では二つのラインというのは頭にな
かったということでしょう。1 億何千万円も金かけて、どうせつくるんだったら両方ク
リアできるような施設を本来ならつくらないといけなかったんじゃないかと思うんです
けど、これは後の祭りかもわかりませんけどね。
だから、何でもかんでもそうやって飛びついてじゃなくて、以前 、話しました学校の
問題にしても事前調査というのはある程度必要になってくるんじゃないかと思うんです
よ。それについてもう一度、補助金があるからやりますよ、何とか補助金をつけてもら
ったから事業をやりますよじゃなくて、これをしたいからという、まず何をしたいとい
う目標を設定し、それについていろんな事情があり制約がある中で、その制約をクリア
して、これをしたいからということをはっきり目標設定してから事業に当たるべきじゃ
ないかと思うんですけども、それについてはどう考えていますか。
○町長(江上悦生君)
この目標は、先ほども申し上げましたように、ツバキの加工場を何とか安定的に確保
したいという思いで、できるものなら今の加工場を改築したいという大きな思いでござ
います。それで、多分担当課としましても、既存の施設が両方の許可をいただいている
ので、それはいただけるんじゃないかと思って別の農林省の補助採択にも臨んだんじゃ
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ないかなと私は考えております。
それで、確かに住屋議員が御指摘されることもわかりますけ れども、大きな目的は、
ツバキ油の加工場を安定的に確保したい、稼働させたいという思いでございますので、
そこは御理解をいただきたいと思います。
そして、薬事法と食品衛生法の両方の許可がとれないのか、もう一回私も確認をした
上で、一つしかとれないということであれば、まず薬事法を選んだほうがいいのか、食
品衛生法を選んだほうがいいのか、そこの選択をさせていただきたいと思いますし、も
し一つしかとれないということになれば、そうなったときの新たな商品開発については 、
よその業者と提携して、プラントは今のままでもやれる方法があるんじゃないかと思い
ますので、その辺を工夫してみたいと思いますので、ぜひ御理解をいただきたいと思い
ます。
○農林課長(下山
透君)
今のツバキ油加工場でございますが、先ほど町長が申されたように薬事法と食品衛生
法の両方の許可を持っております。今、工場長となられている方が許可を持っているわ
けですけど、許可自体が施設につきものでございます。新しい施設では 、食品衛生管理
者という部分は比較的に容易にとれるみたいで、今の工場長でもスムーズに移行できる
と考えております。
ただ、薬事法の責任技術者の場合は、途中で法改正があって、試験を受けなければな
らないことになっております。その受験資格は今の工場長が持っておりますので 、ある
程度の研修期間を受けて受験という形で、早期にその資格をとれるように、こちらのほ
うで話をしております。
現施設を薬事で残して、新しい施設を食品とすれば、食品の管理者の免許だけで新し
い施設はいけるということになります。
○議長(中山正和君)
ほかに質疑はありませんか。
○9番(中野千尋君)
今回の施設は、今ある施設が老朽化している、ツバキの実も保存するところがなくて、
以前私たちが調査に行ったときも、正直言って野積みの状態でした。そして 5 月から暑
くなれば、暑くて作業ができないということもツバキ油を搾っている作業をしている
方々がおっしゃっておりましたので、今回の施設は必要な施設だったと思います。
今回、つばき体験工房と隣合わせて椿油研究試作施設ということでつくりますよね。
私も、今つくっているのは何ができているのかと、よく聞かれるわけです。その場合に、
ツバキ油ば搾っているところよと言うんですけど、研究試作施設というのはかた苦しい
んですよね。ですから、今後、通称の、例えばツバキの交流館とか、そういう親しみの
あるような名前も施設として別につけていって、この一帯がツバキの生産をするところ
として、そして女性はツバキ油って特に今、興味がありまして、高価なものとわかって
いますけど、やはり購買意欲もありますので、ぜひこの研究施設を有効に活用して、五
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島市も食用を民間でつくっているようですので、五島市に負けないようないい製品を、
そして流通できるような製品をつくっていただきたいと思います。
○町長(江上悦生君)
ありがとうございます。せっかく国の補助金をいただいて整備させていただくわけで
ございますので、今、議員がおっしゃいますように、いろんな面で研究、開発を重ねな
がら、五島市とお互いに競い合いながら、地域の活性化につながるように努力していき
たいと思います。
○議長(中山正和君)
ほかに質疑はありませんか。
○12番(本村敦彦君)
先ほどの収支計画に話は戻るんですけど、これはさっきの話でいくと、平成 29 年度
時点の想定であるということですよね。施設は 4 月過ぎから動き始めるんでしょうけど
も、表題の 1 ページでいくと、正規 1 名、パート 3 名から始まって、29 年度には 3 人
と 9 人だよと書いてあるんですが、その期間の途中の計画というのももちろん備えられ
ていると思うんですけども、今の 1 名の人は、今言う協力隊の関係の方を入れて 3 人と
いう形で、当初からそういうふうなスタートになるのかということが 1 点。
それと、パートさんは 9 名ということなんですけど、実稼働としてはどれぐらい、パ
ートタイムなんですけども、1 年間のうち、期間労働と言ったらおかしいんですけど、
繁忙期のみの雇用になるのかどうか、そこら辺も含めて。それによって全体の経費、費
用というのがまた少し変わってくる場合もあろうかと思うんですが、 29 年度のこの想
定に至るまでの経過としての計画として、段階的にはどの時点でどれぐらいふえていく
のか。実際パートの方々の実稼働というのが期間労働としてどの程度あるのか 。想定生
産量、販売額ともに 5 倍という形になりますので、教えてください。
○農林課長(下山
透君)
3 名の人員の計画ですけど、1 名は現工場長、1 名を地域おこし協力隊、残るかどう
かわからないですけど、残らない場合はそれにかわる人、もう 1 名、できれば技術関係
の人を雇用できればと思っております。今、パートは 3 名ほどでやっていますけど、現
実的に今、収量が少ないので、稼働期間は実質 30 日から 40 日でございます。(「1 年
間で」の声あり)そうです。実際の工場稼働が 30 日ですので、ツバキの集荷も含めて
40 日前後かと思います。集荷も含めてですね。ただ、収量増加に伴う計画を立ててい
る以上、集荷から搾油の実質稼働を 6 カ月間と見込んでおりまして、そのような中でパ
ートの 9 名というのを予測しております。
現在 3 人ですので、途中の状況、実の生産状況もかかわってくるとは思うんですけど、
あくまで特区の計画は計画ですので、それに向けて収量増とかを図っていかなければな
らないと思っていますので、それに合わせた中で人数というのは増加していくのかなと
思っております。
○12番(本村敦彦君)
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平成25年第4回定例会・第3日目(12月12日)
今の既存の工場と併用になるのか、完全移行になるのか、時期がどうなるのかもわか
らないんですけども、例えば今、現況で収量が少ないので稼働実態として 30 日から 40
日しか稼働していないのかという形の中で、二、三年でちゃんと収入にまでなるほど増
収するような見込みというのも同時に立っているのかということに、今度は逆になりま
すよね。だから、やろうと思えばそれだけやれるのか、それともたまたま実がなくて今
やれない状況なのか。下の今の旧の工場がフル稼働した場合というときでも、これぐら
いで実際は足りているのかどうかということの比較でいきますと、上の今度新しくでき
る施設は、既存の工場のどれほどの能力になっていくのかというのを教えてください。
○農林課長(下山
透君)
既存の工場、現加工施設では 1 日当たりに最大 1 トン処理することができるんですけ
ど、時間のロスとか機械の効率化を考えたときに 600 から 650 キロで処理しております。
それが 1 回入った場合に、最後まで出てくるのに 4 日間かかっております。
新しい施設も規模的には同規模でございますが、処理能力は若干上がってくると思っ
ております。
以上です。
○町長(江上悦生君)
私から補足をさせていただきますと、この 3 年間、ツバキの実の収量がかなり落ちて
おります。平成 19 年が 38.9 トン取れていたんです。このときは未曾有の大豊作でした。
それから 20 年が 16.6 トン、21 年が 20 トン、22 年が 31.6 トン、その後、23 年が 3.5
トン、そして 24 年が 6.8 トン、ことしが 8.6 トン。この 3 年間、超不作なんです。こ
れは五島市も同じようなことで、今までの私たちの知識では裏表があると聞いておった
ものですから、ことし悪かったら来年はいいだろうということで期待しておりましたけ
れども、ことしも 8.何トンということでそんなに伸びておりませんが、23 年から徐々
に回復傾向にはございます。
こういう中で、さっき、1 日に 600 キロ処理できるということで 4 日間かかると。
600 キロが 4 日間かかるということで計算をしていただきますと、 もし 38.9 トン取れ
ると 260 日稼働しなければならないという計算になるそうです。そうなってくれること
を願っているんですけれども、それに向けて、道端だけ、取りやすいところだけのツバ
キの実じゃなくて、今まで利用していないところに道路をつくったり下刈りをしたりと
いうことで、ツバキの増産をあわせて行っていこうと考えておりますので、ぜひ御理解
をいただきたいと思います。
○議長(中山正和君)
ほかに質疑ありませんか。
(「質疑なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。
これから討論を行います。討論はありませんか。
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平成25年第4回定例会・第3日目(12月12日)
(「討論なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
討論なしと認めます。これで討論を終わります。
採決いたします。
本案は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
異議なしと認めます。
したがって、議案第 126 号「新上五島町椿油研究試作施設条例の制定について」は原
案のとおり可決されました。
ここでしばらく休憩をいたします。再開を 11 時 15 分といたします。
=午前11時07分
休憩=
=午前11時15分
再開=
○議長(中山正和君)
休憩を解いて再開いたします。
日程第 3、議案第 127 号「新上五島町つばき木工房条例の制定について」を議題とい
たします。
提案理由の説明を求めます。
○農林課長(下山
透君)(登壇)
議案第 127 号、新上五島町つばき木工房条例の制定について御説明いたします。
議案つづり 9 ページをお願いいたします。
本案は、新上五島町つばき木工房条例を制定するに当たり、地方自治法第 96 条第 1
項の規定により議会の議決を求めるものでございます。
現在、ツバキ実の収量増や利用森林の拡大を図る中で、断幹、間伐、除伐等の ツバキ
林改良事業を行っておりますが、これまで事業実施後の材は未利用でございました。本
条例は、椿の島の特産品とすべく、この未利用ツバキ材を使った木工品製作技術者の育
成をするため、木工房を設置するための条例でございます。
10 ページをお願いいたします。
第 1 条は、設置で、町の特産品であるツバキの有効利用を図り、もって林業の振興に
資するため、木工房を設置するとしております。
第 2 条は、名称、位置で、役場新魚目支所裏の車庫を改修し、木工房を開設するもの
でございます。
第 3 条は、目的で、木工房は、地域経済の活性化に資するため、ツバキ材等を使い、
木工製品を製作し、特産品として販売することを目的とした起業者を育成するとして お
ります。
第 4 条は、使用者の範囲で、新上五島町椿木工技術振興会等の団体及びその他町長が
認める団体となっております。
- 151 -
平成25年第4回定例会・第3日目(12月12日)
第 5 条は、使用許可を規定しております。
第 6 条は、使用料で、11 ページ別表のとおり、1 日当たり 1,200 円、半日 600 円とし
ております。
第 7 条は、損害賠償等。
第 8 条は、委任を規定しております。
附則で、この条例は、平成 26 年 1 月 1 日から施行するとしております。
以上で説明を終わらせていただきます。御審議のほど、よろしくお願いいたします。
(降壇)
○議長(中山正和君)
これで説明を終わります。
これから質疑を行います。質疑はありませんか。
○3番(住屋良儀君)
まず、この条例についてですけども、第 4 条の使用者の範囲という中で、新上五島町
椿木工技術振興会という名前を特定させて条例というのをつくっていいのか どうか疑問
に思うんですけども、そこら辺の見解はどうなんでしょうか。この条例は 、この団体に
どうも特定したような、特定の団体に使わせるような条例じゃないかという誤解を招き
かねないんですけども、そこら辺についてお伺いします。
○農林課長(下山
透君)
昨年の 10 月だったかと思うんですけど、木工の先生をお招きして講習会を開きまし
た。そのときに皆さんの意見として、こんなものがあったらいいなという話の中で、じ
ゃあつくろうという意思を町で固めたわけですけど、本来であれば 、そういう人たちの
中から団体を立ち上げて、こういうことをしてくれないだろうかという意見が上がって
くるのが本当だと思うんですけど、うちの事情として、まだそこまで行っていなかった
関係で、町が呼びかけをしまして会員を募っております。 会員を募った中で会を結成す
るということにしており、その団体名を椿木工技術振興会としております。
この木工房でございますが、決して椿木工房技術振興会特定の施設ではございません
で、町民が利用できるものと思っておりますが、個人で利用するかという部分について
は余り考えていなくて、できれば技術振興会みたいな団体を組んでいただいて利用して
いただければいいかなと思っております。なぜかと申しますと、木工房の中に機械関係
が入ります。帯のこ関係も入ります。グラインダーとかサンダーとか入りますので、け
がの関係も出てきます。もちろん椿木工技術振興会の中では保険も掛けていくんですけ
ど、そのような部分がありますので、団体を想定した木工房の利用ということ を考えて
おります。
○副町長(小川秀樹君)
この木工房の設置の目的に、ツバキの木を主体とした木工技術を使った起業家の育成
ということがありまして、今、農林課長が申し上げました個人の利用ということじゃな
くて、ある程度の団体をつくった形での利用ということを想定いたしております。その
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平成25年第4回定例会・第3日目(12月12日)
中で今、椿木工技術振興会というものができたということで、それを特定しておるわけ
でございます。このほかに起業を目指すようなグループ、団体ができるという状況であ
りますと、そこにも利用が可能ということを想定いたしておりまして、ここの 「等」と
いう形で指定いたしております。
技術振興会は既にこうした形で町が主導して、こういう形の起業家を育成するという
目的で技術振興会を設置いたしましたので、これについて特定することについては趣旨
に沿うことでございますので、問題がないと考えております。
○3番(住屋良儀君)
本当にいいのかといまだに疑問に思いますよ。だって、例えばこの前の説明だと 、団
体というのはどういうふうなことを団体というかといったら、2 人以上であれば団体と
認めますよと。2 人以上で名前で団体をつくりました。じゃあ、この施設を 1 人で使い
に行きますと、使用団体が、例えば江上・小川団体とか、そういう企業で団体名はつく
っていますけども、実際工房を使うのは、例えば江上さんだけと、その人が使っても使
用は可能なわけですよね。2 人で団体をつくっても 1 人だけで工房を使うということは
可能なわけですよね、団体名ですからね。2 人は必ず使わなくちゃいけないという規定
はないわけですよね。そこら辺は確認の意味でしています。
それとまた、椿木工技術振興会ということで町が主導的につくったということですけ
ども、この会の運営とか会則とか、そういうことまで本当はつくってやらないといけな
いわけでしょう。町がつくったということで、町が主導したということで あれば。
だから、そういうのじゃなくて、例えばツバキ木工について、ツバキについてツバキ
の木を利用した起業を目指す団体というような文言で、もうちょっと特定しなくて、そ
ういう文言で使わせればいいんじゃないんですか。別に振興会というのを特定する必要
はないんじゃないですか。こういうふうに使うと振興会のメンバー は特典がありますか
ら、うちが優先的に使えますよということで言ったら、この工房にはほかの人は入りづ
らくなりますよ。それでもいいんですか。これはほかの人を除外するような規定じゃな
いですか。それはどうなんですか。そこら辺の見解をお伺いします 。
○農林課長(下山
透君)
確かにおっしゃられるとおりかもしれません。町主導で椿木工技術振興会というのを
立ち上げましたので、条例を見た中でその振興会が優先的に使うというのが感じ取れる
と言われれば仕方ないかなと思っております。ただ、想定団体として、椿木工技術振興
会だけじゃなくて、他団体も想定しましたので、「等」をつけさせていただきました。
○11番(浜田新一君)
ちょっと確認ですが、これはその振興会を優先するんですか。それについて 、もう一
度お答えいただきたい。
○農林課長(下山
透君)
それは、日程的な配分の中で優先する、しないというのはないと思っております。公
平性の原則から、日程が重なった場合には両者で調整させていただきたいと思っており
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平成25年第4回定例会・第3日目(12月12日)
ます。
○12番(本村敦彦君)
まさしく「等」をつけたという話なんですが、さっきの話でいきますれば、これは指
定管理の考え方でもよかったんじゃないかと、一方では成立するのかなと思うんですね。
それを採用しなかった理由ですよね、起業者を育成するということであれば、例えば会
員が、これは振興会と決めて言いますと、会員全員が集まってするわけではないでしょ
うし、例えば会員の中で 1 人だけ使う日もあれば二、三人、商品の開発のほうでここは
使うんだろうと思いますから、そういう意味でいきますと、ほぼ専有状態に なっていく
んだろうなと。必要な事項については規則で定める。規則には多分申請用紙ですとか、
何日から何日まで、何日前までに借り入れの申し込みをしなさいということになると、
まず一発目でぽんと 1 カ月間、その振興会が仮押さえしちゃうと、ほかは入れないとい
うことになってくれば、逆に指定管理にしたほうがいいんじゃないのかという考えも出
てきますよね。
それと、その他の町長が認めた団体、なぜ個人ではいけないのかというところですよ
ね。民間の普通の方でも、自分で自分の土地に植わっているツバキの木で、ツバキの木
以外でも何か木工細工をつくってお土産でもつくろうかということを考えていらっしゃ
る方もいらっしゃるかもしれません。だから、なぜ団体に特定したのかということが 1
点ありますね。
その 2 点と、もう一つ、五島市奈留町のほうにツバキの木を使った木工をなさってい
る、それを業となさっていらっしゃる方がいらっしゃるんですけど、その方あたりが講
師で来られたのかなと思うんですが、それとも全然違うところの方だったんでしょうか。
そこら辺もあわせて三つお答えください。
○農林課長(下山
透君)
まず、講師の件ですけど、講師は大分県から昨年来ていただきました。今年度から 3
年間、年に 1 回ですけど、講師として来ていただく予定でございます。
それから、指定管理の件ですけど、私たちも指定管理がいいなとは思っておったんで
すけど、果たしてそこまで最初からいけるのかなという気がしておりました。研修とか
自分でつくっていく中で、木工房の利用が上がってきた段階で 、利用日数が上がってく
れば、それに対する熱意が上がってきたものと判断して、その時点で指定管理に移行し
ていこうと考えております。
当初、講師の先生を 3 年間呼ぶ予定にしておりますので、3 年間は直営と思っており
ますが、その間に会員の皆様の利用率が上がって自主運営をしたいということになれば、
それはそれで喜ばしいことで、その時点で指定管理に移行していきたいと思いますので、
その時点での御理解はよろしくお願いしたいと思います。
あともう 1 点、先ほど申し上げましたように、機械が帯のことかグラインダーとかが
入ります。特に帯のこ関係がございますので、個人 1 人での利用は想定しておりません。
複数の利用での想定をしております。事故の関係から、個人での利用でなくて最低 2 人
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平成25年第4回定例会・第3日目(12月12日)
以上の利用ということで考えておりますので、団体となっております。何種 類かの機械
が入りますので、同じ機械に 1 人がつくという話じゃなくて、いろんな工程の中で何人
かが入れるようになりますので、団体の利用ということで想定をしております。
○12番(本村敦彦君)
それだと、さっき住屋議員が質疑された内容からいうと、1 人では貸さないと理解し
ていいわけですよね。それは規則の中でしっかり書くということになるんですよね。直
営という言葉があったとすれば、誰か管理者がそこに常駐するということになるのかな
と思うんですけども、そうした場合、人的手当ということになってくるのかどうかとい
うことですよね。実際そういうふうにがんじがらめにしていくと、振興会の人でないと
なかなかという感じになってきますよね。それならば最初から指定管理でもいいんじゃ
ないか、それがなぜできないか。多分、設立総会はやったのかもしれません、規約はつ
くったのかもしれませんけど、そういうものも含めてですね。下から上がってこないも
のを上からかぶせてつくっているから、熱意なんてそんなに出てくるとは思いがたいで
すよね。
やっぱり順番が逆なんですよ。個人に開放できないということであれば、これは第 3
条の起業者の育成なんて多分無理なんじゃないでしょうか。結局振興会で商品としてブ
ランドとして出しますよと、そういうことであったにしても、つくるのは個人ですよね。
売るのもですね。そういう形になっていくんであれば、個人の利用を 2 人以上でないと
動かさないとおっしゃられたので、規約ができているのか、できていないのかわかりま
せんけども、そこら辺は改めるべきだと思うんですけどね。
難しいとかけがをするとかというのは、これは振興会の人でも自己責任でしょうから、
そこを言ってしまうと、例えばこれで本当に民間で異業種の方が入りたいと思ってもで
きませんよね。
ですから、やはり限定的になっているということであるなら、翻って最初から指定管
理のほうがいいんじゃないか。熱意が出たらって、出なかったらどうするんですか。そ
こら辺の考え方を改める、もしくは 2 人以上でないとということで規約をつくるのであ
れば、なぜ条例の中に書かなかったのかということですよね。その他の団体についても、
これはここに条文として書く意義がないですね。その点どうなんですか。
○農林課長(下山
透君)
現在、規約は作成中でございまして、その点は議員の意見を参考にしながら考慮して
いきたいと思っております。
それから、設立総会は 12 月 18 日に予定しております。
○議長(中山正和君)
ほかに質疑はありませんか。
○5番(大谷恵次君)
私も今の本村議員と同じような考えを持っておりますが、大体、 条例を見た際に、ま
ず第 4 条、ぱっと見たときには、先ほど言ったように指定管理的な感覚を覚えるのは当
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平成25年第4回定例会・第3日目(12月12日)
たり前だと思うんですね。それでいて、その他の団体等々と言っても、これを見る限り
では、この振興会以外はなかなか介入できないかなと思うのが普通だと思います。
先ほど言ったように、こういう特殊な、言ってみれば、最終的には職人肌になるよう
な、そういう特殊な仕事というのは、やはり一人一人の個人的な能力と感性だと思うん
ですね。ですから、起業家を育てていこうかというのであれば、独立した一人一人のそ
ういう感覚、考えを持った人をどんどん入れるような形をとっていかないと、なかなか
育たないと思うんですね。
ですから、こういう形で団体的に持っていきたいというのであれば、私は入会制度を
とったほうがいいと思うんですよ。1 人でも、自分もやりたいと思うのであれば、振興
会のほうに入ったらできますよというような形をとれば、団体ではなく個人でも入って
いけると思うんですよ。ですから、私はそういったところで、少し柔軟に対応するべき
ではないかなと思っておりますので、これから規約的なものも含めて考えていくのであ
れば、参考にしていただきたいと思います。
○副町長(小川秀樹君)
今、走り出しという形では行政が少し指導していると。 起業家を育てるという意味で、
この技術振興会、そして今、一人一人の感性という話もございましたけれども、基礎技
術の習得ということも必要でございますので、先ほど話があっております 3 年間の講習
会というものも開催するような形にいたしております。
そして、募集ということも常時募集ということじゃなくて、ある一定期間を置いた募
集というものも考えております。ただ、今おっしゃった入会制度ということも当然考え
られますので、本来であれば、先ほどの指定管理という形であれば、今おっしゃったこ
とがスムーズに進むわけですけれども、まだこの技術振興会が 、そこまでの能力が今か
らだということでございます。将来的にはそういうことが可能になってくるかと思いま
すけれども、現時点では、今おっしゃった入会制度等も含めて可能かどうか、その辺も
検証してまいりたいと考えております。
それから、技術振興会というのは、一つこういった会ができておりますので、例示的
なものということでもございますので、起業家に向けて同じような会ができれば、それ
も利用できると。いろいろと利用に関しての時間帯とかを調整する必要があるかと思い
ますけれども、そういう団体ができてくれば、これは幸いなことだと考えております。
○5番(大谷恵次君)
であるならば、何も技術振興会、この名称をこのまま使わずに、「3 条を目的とした
団体」というような形でもいいと思うんですよね、はっきり言って。そうすれば門戸、
間口が広がりますので、特定の名称をここに出す必要はないと思うんですよ。指定管理
等々も現時点ではできない云々と、やりにくいというようであれば、先ほど言ったよう
に「3 条を目的とした団体」とすれば、何の問題もないと私は思うんですが。
○議長(中山正和君)
暫時休憩いたします。
- 156 -
平成25年第4回定例会・第3日目(12月12日)
=午前11時39分
休憩=
=午後
再開=
1時02分
○議長(中山正和君)
休憩を解いて再開いたします。
お諮りいたします。
本案につきましては、これを経済建設常任委員会へ付託したいと思います。
これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
異議なしと認めます。
したがって、議案第 127 号「新上五島町つばき木工房条例の制定について」は、経済
建設常任委員会に付託することに決定いたしました。
ここでしばらく休憩をいたします。
=午後1時03分
休憩=
=午後1時23分
再開=
○議長(中山正和君)
休憩を解いて再開いたします。
日程第 3、議案第 127 号「新上五島町つばき木工房条例の制定について」、経済建設
常任委員会住屋委員長の報告を求めます。
○3番(住屋良儀君)(登壇)
本委員会は、本日審査を付託されました本議案を、審査の結果、原案を修正可決すべ
きものと決定しましたので、議会会議規則第 77 条の規定により議長に報告いたします。
1.議案の名称、第 127 号議案、新上五島町つばき木工房条例の制定について。
2.審査の経過、平成 25 年 12 月 12 日、平成 25 年新上五島町議会第 4 回定例会にお
いて、本議案審査の付託を受け、同日、本委員会を開催しました。執行部からの再度の
説明を受けた後、同条例案第 4 条の使用者の範囲について審議を行いました。
3.審査出席者、経済建設常任委員会委員 5 名、浦田議会事務局長、浦口局長補佐、
新上五島町農林課下山課長。
審査の結果、全会一致で修正可決しました。
修正の理由、本条例第 4 条において、本施設の使用することをできるものが一部の団
体に特定される誤解を生む可能性があることから、広く住民が利用できることを明文化
することを目的として、条文の一部を修正しました。
修正の内容につきましては、お手元の修正案を朗読いたします。
新上五島町つばき木工房条例の一部を改正する条例。
新上五島町つばき木工房条例の一部を次のように改正する。
第 4 条第 1 項第 1 号を次のように改める。
第 1 号、前条の目的を達成するために組織された団体。
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平成25年第4回定例会・第3日目(12月12日)
以上で、経済建設常任委員会の審査結果の報告といたしますが、本条例の修正により、
本施設のより一層の有効活用が可能となり、条例の制定の趣旨である起業家の育成が図
れることを期待するものであります。
以上で報告を終わります。(降壇)
○議長(中山正和君)
これで報告を終わります。
ただいま本案に対しまして、経済建設常任委員会からお手元に配付いたしました修正
案が提出されております。したがって、これを本案と合わせて議題とし、修正案の説明
を求めます。
お諮りいたします。
先ほど、委員長報告の中で修正案の趣旨説明がありましたので、説明についてはこれ
を省略いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
異議なしと認めます。
したがって、修正案の説明は省略することに決定いたしました。
これから委員長報告及び修正案に対する質疑を行います。
質疑はありませんか。
(「質疑なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。
これから討論を行います。
まず最初に、原案に対して賛成者の発言を許可いたします。
(「討論なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
賛成討論なしと認めます。
次に、原案及び修正案に対して反対者の発言を許可いたします。
(「討論なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
討論なしと認めます。
次に、原案に対して賛成者の発言を許可します。
(「討論なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
討論なしと認めます。
次に、修正案に対して賛成者の発言を許可します。
(「討論なし」の声あり)
- 158 -
平成25年第4回定例会・第3日目(12月12日)
○議長(中山正和君)
討論なしと認めます。
ほかにありませんか。
(「討論なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
これで討論を終わります。
採決をいたします。
議案第 127 号に対する経済建設常任委員会報告は、原案を一部修正し、可決すべきも
のであります。
まず、経済建設常任委員会の修正案について、起立によって採決をいたします。
経済建設常任委員長の報告のとおり修正することに賛成の方は起立願います。
(
全
員
起
立
)
○議長(中山正和君)
起立全員であります。
したがって、経済建設常任委員会の修正案は可決されました。
次に、ただいま修正議決した部分を除く原案のとおり決定することに賛成の方は起立
願います。
(
全
員
起
立
)
○議長(中山正和君)
起立全員であります。
よって、修正部分を除く部分は、原案のとおり可決されました。
次に、日程第 4、議案第 128 号「新上五島町福祉医療費の支給に関する条例の一部を
改正する条例について」を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
○福祉長寿課長(峯脇
泉君)(登壇)
改めまして、こんにちは。
議案第 128 号、新上五島町福祉医療費の支給に関する条例の一部を改正する条例につ
いて御説明いたします。
議案書の 12 ページをお開き願います。議案説明資料の 1 ページの新旧対照表もあわ
せて御参照願います。
本案は、新上五島町福祉医療費の支給に関する条例の一部を改正するに 当たり、地方
自治法第 96 条第 1 項の規定により議会の議決を求めるものでございます。
今回の一部改正は、児童扶養手当法施行令改正に伴い、児童扶養手当の支給要件に 、
父または母が配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律、通称DV防止法
第 10 条第 1 項の規定により、母または父の申し立てにより裁判所から保護命令を受け
た児童が新たに該当となったため、母子家庭の母と子及び父子家庭の父と子の定義に加
えるものでございます。
- 159 -
平成25年第4回定例会・第3日目(12月12日)
定義の第 2 条第 3 項母子家庭の母で、第 2 号に新たに児童扶養手当法施行令第 1 条の
2 第 2 号に該当するとして、配偶者が暴力の防止及び被害者の保護に関する法律第 10
条第 1 項の規定により、接近禁止命令または退去命令等の保護命令を発令された方で、
20 歳未満の子を現に監護している母を追加しております。
第 4 項母子家庭の子についても、第 2 号に第 3 項第 2 号と同様に、父が保護命令を受
けている児童であって、母が現に監護している 18 歳未満の者または高等学校に在学す
る 20 歳未満の者を追加しております。
第 5 項第 2 号及び第 6 項第 2 号については、第 3 項及び第 4 項とは逆に、母が保護命
令を発せられた父子家庭の父と父子家庭の子を追加しております。
附則で、この条例は公布の日から施行することとしております。
以上で、新上五島町福祉医療費の支給に関する条例の一部を改正する条例についての
説明を終わります。
よろしく御審議をお願いいたします。(降壇)
○議長(中山正和君)
これで説明を終わります。
これから質疑を行います。質疑はありませんか。
○3番(住屋良儀君)
法律でありますんで、なかなか解釈が難しいとは思うんですけども、わ からないので
教えてください。
まず、1 項ですか、寡婦福祉法で、現に 20 歳未満の子を監護している者が母子家庭
の母として定義されていますけども、その下の、子について、18 歳未満の者または高
等学校に在学する 20 歳未満の者と規定してますけども、18 歳以上で高等学校に在学す
る二十歳未満の者と、上の二十歳未満の子の整合性というのは、どういうふうに考えた
らいいのか教えてください。
○福祉長寿課長(峯脇
泉君)
上の第 1 号については、高等学校には在学していませんが、20 歳未満の子を監護し
ているということで、母子家庭の母ですね。それから、その下については、20 歳未満
の高等学校に在学しているということで……
○3番(住屋良儀君)
いや、それはわかるから、こういうふうにわけた意味合いを教えてくれって言ってい
るのよ。じゃあ、19 歳の未成年者は、学校に行っていなければそうじゃないのかって
いうこと。
○福祉長寿課長(峯脇
泉君)
そうですね、これは……。ちょっと待ってください。
○3番(住屋良儀君)
わからないから、そこら辺の整合性を教えてくれと言っている。何で「高等学校に在
学する」を規定したのかということです。
- 160 -
平成25年第4回定例会・第3日目(12月12日)
これは法的な解釈があって、逐次条文か何かがあるんだから、逐次条文の解説がある
んだから、それの解説を教えてくださいって言っているのよ。あなたの個人の見解じゃ
ないよ、これは。
○福祉長寿課長(峯脇
泉君)
確認しないとちょっとわからないので……。
○議長(中山正和君)
暫時休憩いたします。
=午後1時35分
休憩=
=午後1時51分
再開=
○議長(中山正和君)
休憩を解いて再開いたします。
ほかに質疑はありませんか。
○福祉長寿課長(峯脇
泉君)
先ほどの議案第 128 号の御質問に対しまして答弁いたします。
長崎県福祉医療費補助金実施要綱に規定している要件と同じにしているため、県に確
認しましたところ、当初、昭和 49 年は母子家庭の母のみが対象であり、母子家庭の子
は対象ではなかったということでございます。
その後、制度改正が何度かあり、母子家庭の子を義務教育終了時までを対象として追
加され、さらに高校への進学率が高いことなどから、高校生まで制度の対象を行うとき、
児童扶養手当法に規定する 18 歳に達する日以後の最初の 3 月 31 日までの間にある者と
規定しようとしましたが、高校の形態が定時制や通信制等があること、 また、18 歳未
満でも高等学校に在学していない者などとの均衡を図るため、18 歳未満の者及び高等
学校に在学する 20 歳未満の者という条文になったということでございます。
大変失礼しました。
○議長(中山正和君)
ほかに質疑はありませんか。
(「質疑なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。
これから討論を行います。討論はありませんか。
(「討論なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
討論なしと認めます。これで討論を終わります。
採決いたします。
本案は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
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平成25年第4回定例会・第3日目(12月12日)
異議なしと認めます。
したがって、議案第 128 号「新上五島町福祉医療費の支給に関する条例の一部を改正
する条例について」は原案のとおり可決されました。
日程第 5、議案第 129 号「新上五島町簡易水道事業給水条例の一部を改正する条例に
ついて」を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
○水道課長(築地政次君)(登壇)
議案第 129 号、新上五島町簡易水道事業給水条例の一部を改正する条例について御説
明いたします。
議案集 14 ページをお開き願います。
本案は、新上五島町簡易水道事業給水条例の一部を改正するに当たり、地方自治法第
96 条第 1 項の規定により議会の議決を求めるものであります。
本条例の一部改正につきましては、社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的
な改革を行うための消費税法の一部を改正する等の法律、いわゆる消費税改正法 が平成
24 年 8 月 10 日に成立し、ことし 10 月 1 日、政府の閣議決定に伴い、消費税率が平成
26 年 4 月 1 日より 8%、消費税 6.3%、地方消費税 1.7%に引き上げられたことにより
ます。
議案集 15 ページをお開き願います。
別表を次のように改める。別表(第 23 条関係)で、計量給水料金及び量水器使用料
の改正後の料金表を表記しております。新旧対照表につきましては、議案説明資料の 3
ページに載せております。お開き願います。
新旧対照表の右側が、改正前の 5%消費税転嫁の現行水道料金表で、表左側が改正後
の 8%消費税転嫁の水道料金表でございます。本町の場合、条例中の水道料金表につい
ても、内税方式の総額表示としております。
議案集の 15 ページにお戻りください。
附則としましては、施行期日、この条例は平成 26 年 4 月 1 日から施行するとしてお
ります。
経過措置がありまして、この条例による改正後の新上五島町簡易水道事業給水条例第
23 条の規定は、平成 26 年 6 月分の料金から適用し、平成 26 年 5 月分までの料金につ
いては、なお従前の例によるとしています。
経過措置ですが、施行日以後、最初のメーター検針分までは旧税率となります。本町
は隔月検針を偶数月に行っております。平成 26 年 4 月の検針分が 4 月、5 月分として
請求されますが、それまでは旧税率の 5%で計算し、その後は消費税率 8%が適用され
ることになります。
住民生活への影響といたしましては、本町の一般御家庭の月平均使用量、使う水の量
は 12 トンであります。旧税率 5%の場合は 2,570 円でしたが、新税率 8%になりますと
2,640 円となり、月 70 円、年間 840 円の負担増となります。
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平成25年第4回定例会・第3日目(12月12日)
住民への周知につきましては、12 月定例会に上程、議決後、町広報紙や回覧等によ
り図りたいと思います。
以上で、説明を終わります。よろしく御審議のほどお願いいたします。(降壇)
○議長(中山正和君)
これで説明を終わります。
これから質疑を行います。質疑はありませんか。
○3番(住屋良儀君)
これは水道料の給水条例だけじゃなく、消費税にかかわることなので、全員協議会で
申し上げましたけども、ほかにも本町では消費税を賦課している部分があると思います。
それについて整理し、一括して議案上程漏れのないように執行部にお願いします。
以上です。
○財政課長(堀江一弘君)
使用料が関係した条例というのが町内で 68 本ぐらいあります。
個別に、消費税を加味しているという記載がされているわけではございません。です
から、内税と考えれば、前回、平成 19 年の 4 月に使用料を改定をしております。です
から、そのときの料金の基礎になっている部分で、物件費とか人件費とか、そういうの
を入れて計算をした上で今の料金が決まっているので、仮に 3%ふえた分がどのくらい
影響するのか、当時のデータで調査をしているところです。
例えば 1 時間当たり 100 円としたときに、これは 105 で割り戻して 108 で掛けてとい
う計算方法をしているんですけども、そういうところは 1 円とか 2 円とか 3 円の上昇と
いう部分で、そこを改定するのかどうかというところですね。改定が必要なのかどうか
は、今、そこの数値を出しながら検討をしなくちゃいけないと思っています。
国のほうは、地方自治体の手数料の標準に関する政令というのがございまして、国の
ほうも、一昨日、そこの中でうたわれている手数料が 480 本ほどあるんですが、改定が
必要だと判断したのが 28 本の手数料ということで、一昨日通知が来たところでござい
ます。ですから、国のほうも同じような手法で再計算をして判断をしているところでご
ざいます。
町としても、前のデータを見ながら、改定が果たして必要なのかどうかというのは、
そこを見てからまた判断をして、お示しをしていきたいと考えております。
以上です。漏れがないようにやっていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
○議長(中山正和君)
ほかに質疑はありませんか。
(「質疑なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。
これから討論を行います。討論はありませんか。
(「討論なし」の声あり)
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平成25年第4回定例会・第3日目(12月12日)
○議長(中山正和君)
討論なしと認めます。これで討論を終わります。
採決いたします。
本案は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
異議なしと認めます。
したがって、議案第 129 号「新上五島町簡易水道事業給水条例の一部を改正する条例
について」は原案のとおり可決されました。
日程第 6、議案第 130 号「鯛ノ浦・長崎航路高速船の設置及び管理に関する条例の一
部を改正する条例について」を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
○まちづくり推進課長(前田芳朗君)(登壇)
議案第 130 号、鯛ノ浦・長崎航路高速船の設置及び管理に関する条例の一部を改正す
る条例について御説明いたします。
議案集 16 ページをお願いいたします。
本案は、鯛ノ浦・長崎航路高速船の設置及び管理に関する条例の一部を改正す るに当
たり、地方自治法第 96 条第 1 項の規定により議会の議決を求めるものでございます。
次のページをお開き願います。
今回の改正は、平成 25 年度長崎県離島地域交流促進基盤強化事業費補助金(船舶リ
プレイス)を活用し購入したびっぐあーす 2 号を、条例第 2 条第 2 項の表に加えるため、
第 2 条第 2 項の表を改めるものでございます。
加えました、びっくあーす 2 号欄のみ読ませていただきます。
名称、びっぐあーす 2 号。大きさ、総トン数 296 トン。長さ、37.31 メートル。幅、
10.80 メートル。航路、新上五島町鯛ノ浦港から長崎港。
附則で、この条例は規則で定める日から施行するとしております。
以上で、鯛ノ浦・長崎航路高速船の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例
についての説明を終わります。御審議のほど、よろしくお願いいたします。(降壇)
○議長(中山正和君)
これで説明を終わります。
これから質疑を行います。質疑はありませんか。
○12番(本村敦彦君)
条例の追加、改正ということになるんですが、びっぐあーす 2 号ということで書いて
いますが、本条例の第 5 条には、高速船の運航日は、定期の検査及び荒天等により運 航
できない日を除き毎日とし、1 日 1 往復以上とすると書いております。
これは、かねてより全員協議会等でお話もさせていただいてまいりましたけども、確
認の意味も込めて、この 1 日 1 往復以上というのは、この表に掲げている 2 隻がそれぞ
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平成25年第4回定例会・第3日目(12月12日)
れ 1 往復以上することを意味するのか。それとも、2 隻を用いてもなお 1 往復というこ
とで考えてよいのか、その点をまず、確認の意味も込めて御説明願います。
それと、具体的な協定、用船契約ということになろうかと思いますが、さきのびっぐ
あーす 1 号の用船契約の期間、そして 2 隻同時ということになった場合の満了の期間に
ついて、これについては期日を統合して、再契約の形をとるのか。協定書についても同
様で、2 隻となった場合に、前回までの協定を一旦破棄するような形で、2 隻とした形
の協定となるのか。もし、そうなった場合も含めてですが、そういう用船契約であると
か協定書については、当議会に対して開示、説明の機会が持たれるのか。
以上、御説明お願いします。
○町長(江上悦生君)
前段だけ私が答弁をさせていただきます。
びっぐあーす 2 号の就航に伴いまして、毎日 1 往復以上という解釈は、それぞれ 1 往
復ということで御理解をいただきたいと思います。
朝、長崎、それから鯛ノ浦からそれぞれ出港することになりますので、その便と、原
則としては最終便をまたそれぞれ運航すると。そして、中間の運行につきましても、定
員が 50 名を超えたときにはびっぐあーすを運航するということで協議を進めていると
ころであります。
○副町長(小川秀樹君)
まず協定、それから用船契約でございますけども、議会に提案させていただくのがび
っぐあーす 2 号の指定管理の議案がございますので、その際に協定の内容、それから用
船契約については概要をお示しさせていただきたいと思います。
それから、期間の問題ですけれども、これは幾つか考え方がある中で、今回びっぐあ
ーす 2 号を運用するためには、びっぐあーす 1 号の就航から始めて低廉化期間を 20 年
間というふうにしておりますので、今回の 2 号については、20 年目の平成 42 年の 2 月
17 日まで。これについての協定を結ぶという考え方でおります。あと、1 号についてど
うするかということについては、契約満了期間において変更するのか、あるいは今の時
点で、それを含めた形での変更を行うのか、その辺については、今、検討中でございま
す。
以上でございます。
○12番(本村敦彦君)
町長が明言されましたので、都合 4 便走ると。1 往復、1 往復で 4 便ということにな
ります。
これはちょっと稚拙な質問になりますが、例えば長崎から来る便はそうはなかったん
だけど、こちらからちょうど 50 人を超えるような人間が出ましたということで、協定
でどうなるかわかりませんけども、仮に町長のおっしゃるとおりであるならば、お昼の
便でびっぐあーすが就航するということになる。また、行った船がもう一回空船で戻っ
てきて走るということになるのか。その場合、向こうは 50 人に満たないけども、夕の
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平成25年第4回定例会・第3日目(12月12日)
便を走らせんがために長崎からの発の、そういうびっぐあーすになるような協定という
形、これは臨時便ということになると、これは定期便ですから、いろいろ各役所への届
け出とか変更ということになるし、それ以外であっても貸し切り便という形の扱いにす
るのか。
その点については、こちらのほうも要望事項として協定の中でうたうのはいいんです
けど、事業者がどのような手続を踏むのか、考えであるのかというのを、逆に向こうか
ら聞くのではなくて、こちらのほうも情報として得て、その交渉に当たるべきだと思い
ますが、その点についてのお考えをもう一度お聞かせいただき たいです。
それと、今、副町長のほうから平成 42 年までということで、2 号のお話がでました
けども、ですから私は先ほど、一旦契約のやり方をかえて、2 隻という形で捉えるのか
という質問をさせていただいたつもりでございます。
ですから、今のお話ですと、単船同士の契約という理解でいいのかなと考えます。そ
うなると、片方の船は、私の記憶が確かなら 10 年間という形の契約でした。片方がそ
ういうふうで 20 年という形を考えるということになると、なかなかちょっとこれはバ
ランスがとれないかなと。しかもその 20 年の起算が、こちらの船は就航が平成 26 年か
らという形になるのにもかかわらず、22 年からの起算ということになると、これは、
現実の 2 号の運航期間というのは 20 年と言いつつ、走る期間は 16 年ぐらいということ
になると、20 年という表現の仕方はおかしいのではないかと。そうであるならば、こ
の際、協定というか、用船契約のあり方としてもう一度再考されたほうが理屈としては
通るんじゃないかと思うんですけども、その点もあわせて 2 点、再度御説明お願いしま
す。
○副町長(小川秀樹君)
まず 1 点目でございますけれども、これは当該業者の選定の資格の審査委員 会のとき
に、まさしく今の問題につきまして議論になりました。
片道、例えば 50 名。帰りはそれよりも少ない人数が想定されるわけですけども、そ
れは必ず、行きも戻りも往復という形で整理をさせていただいております。
当然ながら、例えば上五島から行くときには 30 名なら 30 名。帰り、長崎から 50 名
という場合でも、必ずこちらから回送する。その逆も同じという考え方でいっています。
それから、協定の考え方ですけれども、おっしゃるとおり、びっぐあーす 1 号は 32
年の 2 月 17 日まででございます。これはもう、用船契約がこれで進ん でおりますので、
これはこれで 1 本。そして、2 号についてはもう 1 本という形で整理していくという考
えでおります。その際に、びっぐあーす 1 号については、32 年の 2 月 17 日を、これに
あわせて 42 年 2 月 17 日に変更するということが適正ではないかというふうに、今、考
えておりますので、その辺については先ほど申し上げましたけども、そういうことも踏
まえまして検討しているところでございます。
そしてこの低廉化期間でございますけれども、リプレイスの事業費に対して低廉化価
格の期間を算定しておりますので、びっぐあーす 1 号、そして今回のびっぐあーす 2 号
- 166 -
平成25年第4回定例会・第3日目(12月12日)
あわせた形でリプレイス事業の投下資本に合わせた計算をした結果が、今の低廉価格の
20 年間ということでございます。
以上でございます。
○12番(本村敦彦君)
事業者にとっては、中間便の発生の度合いによっては、回送ということは空船で走る
ことだと理解いたしますが、極力長く営業していただくためには、そこら辺も少しフレ
キシブルであってもいいのかなという感じはいたしますが、そこに妥協があってはいけ
ないと、逆にも思います。
最終的な詰めもあるんでしょうけども、そのあたりは、よくこちらのほうも情報 を仕
入れて、おくれをとらないようにしていただきたいということを申し添えておきたいと
思います。
それと、先ほどの低廉化の期間ですけども、これは今の説明ですと、もともと 1 号と
2 号では船価といいますか、投入された資金の量が違いますね。ですから、それを平準
化して考えるのか、それとも 1 隻ずつの契約でやるならば、1 隻ずつで考えるのか。
会社としてはプールして計算してというのが当たり前のことなんですけども、そうな
ってきた場合に、中間便との価格差という問題は、かねてからの指摘のとおりでありま
す。ですから、その分も含めた上で、価格についての考え方をやっていただかないと、
余りにも船に格差があるものですから、そこら辺のところが今後の協定の中でどういう
ふうに出てくるのか。法規上、同一区間で同一の運賃の中で変更はできないんだという
形であるならば、指定席券を形として、単価に賦課する形で基本価格として、その指定
がない分で少し安くできるような方策というものも協定の中に入れていただけないかな
と。変な言い方ですけど、例えばJRなど、指定席券で、特急だと 500 円取られたりま
すよね。その分ぐらい少し安いと、真ん中の人も少し納得してくれるのかなと 。同一基
本運賃については同じでしょうということで、席を指定する分、客が選択をするという
ことになるので、そこら辺のところも考慮に入れて協定に当たっていただきたいと、要
望をしておきたいと思います。
○副町長(小川秀樹君)
運賃の件ですけれども、指定席とそうでない場合の価格差をつけるということについ
ては、これも照会をいたしまして、結局、運輸局の運賃の許可の関係で難しいという話
を聞いております。
○議長(中山正和君)
ほかに質疑ありませんか。
(「質疑なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。
これから討論を行います。討論はありませんか。
(「討論なし」の声あり)
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平成25年第4回定例会・第3日目(12月12日)
○議長(中山正和君)
討論なしと認めます。これで討論を終わります。
採決いたします。
本案は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
異議なしと認めます。
したがって、議案第 130 号「鯛ノ浦・長崎航路高速船の設置及び管理に関する条例の
一部を改正する条例について」は原案のとおり可決されました。
ここでしばらく休憩をいたします。再開を 14 時 25 分といたします。
=午後2時17分
休憩=
=午後2時25分
再開=
○議長(中山正和君)
休憩を解いて再開いたします。
日程第 7、議案第 131 号「新上五島町社会教育委員に関する条例の一部を改正する条
例について」を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
○生涯学習課長(西川義男君)(登壇)
議案集の 18 ページをお願いいたします。
議案第 131 号、新上五島町社会教育委員に関する条例の一部を改正する条例について
提案理由の御説明をいたします。
本案は、新上五島町社会教育委員に関する条例の一部を改正するに当たり、地方自治
法第 96 条第 1 項の規定により議会の議決を求めるものでございます。
19 ページと議案資料 5 ページの新旧対照表をごらんください。
この改正は、地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法
律の整備に関する法律、いわゆる第 3 次一括法の施行に伴い、社会教育法の一部が改正
され、これまで法律で定めていた社会教育委員の委嘱基準が削除されるとともに、当該
委嘱の基準は、文部科学省令で定める基準を参酌して、条例で定めることとなったもの
でございます。
第 1 条設置については、法律第 207 号の次に「以下「法」という。」を加え、第 2 条
委嘱及び定数で、参酌すべき基準に合わせ、委員定数を 20 人以内から、現状委嘱して
いる 15 人以内に改めるものでございます。
基準については、本町条例の基準に新たに「家庭教育の向上に資する活動を行うも
の」が追加されることとなります。
附則として、この条例は平成 26 年 4 月 1 日から施行いたします。
以上で説明を終わります。よろしくお願いいたします。 (降壇)
○議長(中山正和君)
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平成25年第4回定例会・第3日目(12月12日)
これで説明を終わります。
これから質疑を行います。質疑はありませんか。
○3番(住屋良儀君)
今の中で、家庭教育の向上に資する活動を行うものというのは、具体的にどういう方
たちを指すんでしょうか。ちょっと理解しづらいんで、これを入れる意味があるのかど
うかお伺いします。
○生涯学習課長(西川義男君)
これは、現に子育てをしている人というふうに御理解いただければよろしいかと思い
ます。
○3番(住屋良儀君)
現に子育てをしている人。していない人は、ほかに学識経験者とか、そういう人とい
うことですか。なぜ現に子育てをしている者と特定するんですか。
うちの教育委員の中でも、何年か前ですかね、やはりPTAの保護者が教育委員 1 名
という形で、そういうふうな内規みたいなものの中で、メンバーを入れるということが
あったみたいですけども、そういう意味で考えていいのかどうかですね。別にそこまで
特定しなくても、委員会で推薦されて、本人の了解をとって、委嘱状で委員として委嘱
することができるんじゃないかと思うんですけども、こうやって 15 人の中で、あえて
こういう人を入れて、じゃあ子育てをしている人が何名以内なのかとか、そこら辺まで
決めているんですか。一人だけなんですか。
○生涯学習課長(西川義男君)
入れるようになったきっかけは、今、議員おっしゃったように、教育委員と同じよう
に、現に子育てしているということで、社会教育委員の構成メンバーを見ますと、やは
り学識、学校、それから社会教育団体、それから、実際、社会教育団体等であっても子
育てしている方もいらっしゃいますので、文部科学省の参酌すべき基準といたしまして
も、うちの場合は全て網羅しているかなというふうに思います。
それと、人数についての規定はございません。
○議長(中山正和君)
ほかに質疑ありませんか。
(「質疑なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。
これから討論を行います。討論はありませんか。
(「討論なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
討論なしと認めます。これで討論を終わります。
採決いたします。
本案は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
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平成25年第4回定例会・第3日目(12月12日)
(「異議なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
異議なしと認めます。
したがって、議案第 131 号「新上五島町社会教育委員に関する条例の一部を改正する
条例について」は原案のとおり可決されました。
日程第 8、議案第 132 号「奈良尾地区統合簡易水道整備工事請負契約の変更締結につ
いて」を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
○水道課長(築地政次君)(登壇)
議案第 132 号、奈良尾地区統合簡易水道整備工事請負契約の変更締結について 御説明
いたします。
議案集 20 ページをお開き願います。
本案は、平成 25 年 6 月 20 日に締結した、奈良尾地区統合簡易水道整備工事の請負契
約を、設計内容の一部変更に伴い契約変更するに当たり、議会の議決に付すべき契約及
び財産の取得または処分に関する条例第 2 条の規定に基づき、議会の議決を経る必要が
あるため提案するものでございます。
1.契約の目的及び 3.契約の相手方については変更ありません。
2.契約金額、変更前 1 億 1,959 万 5,000 円、変更後 956 万 8,650 円増額の 1 億
2,916 万 3,650 円でございます。
なお、契約変更に伴う工期の変更も行っております。変更前工期 235 日、変更後工期
25 日延長の 260 日でございます。
変更理由について御説明いたします。
主な変更理由につきましては、濁り導水ポンプ設置工で、機能が低下した導水ポンプ
1 台取りかえと附属配管一式を、奈良尾浄水場のステンレス配水池築造工で、プルボッ
クスやサンプリング管など一式を整備し、また、奈良尾浄水場内設備工で、重力式擁壁
や防護柵設置など一式を追加施工いたします。
そのほかには、来年 4 月からの奈良尾浄水場の運転稼動に伴い、中山、岩瀬浦、浜串
地区への給水のため、中山送配水管布設工で、仮設配水管口径 50 ミリメートル、ポリ
エチレン管を 120 メートル布設、また、浜串配水池附属配管工として配水池内にフロー
ト弁 1 基を追加工事いたします。
また、大川導水管布設工口径 100 ミリメートルと、浜串送水管布設工口径 150 ミリメ
ートルはどちらもダクタイル鋳鉄管で、それぞれ 19 メートル延長して 474 メートルと
するものでございます。
以上で説明を終わります。よろしく御審議のほどお願いいたします。(降壇)
○議長(中山正和君)
これで説明を終わります。
これから質疑を行います。質疑はありませんか。
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平成25年第4回定例会・第3日目(12月12日)
(「質疑なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。
これから討論を行います。討論はありませんか。
(「討論なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
討論なしと認めます。これで討論を終わります。
採決いたします。
本案は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
異議なしと認めます。
したがって、議案第 132 号「奈良尾地区統合簡易水道整備工事請負契約の変更締結に
ついて」は原案のとおり可決されました。
日程第 9、議案第 133 号「有川地区統合簡易水道整備工事(電気)請負契約の変更締
結について」を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
○水道課長(築地政次君)(登壇)
議案第 133 号、有川地区統合簡易水道整備工事(電気)請負契約の変更締結について
御説明いたします。
議案集 21 ページをお開き願います。
本案は、平成 25 年 9 月 20 日に締結した、有川地区統合簡易水道整備工事(電気)の
請負契約を、設計内容の一部変更に伴い契約変更するに当たり、議会の議決に付すべき
契約及び財産の取得または処分に関する条例第 2 条の規定に基づき、議会の議決を経る
必要があるため提案するものでございます。
1.契約の目的及び 3.契約の相手方については変更ありません。
2.契約金額、変更前 8,008 万 6,650 円。変更後 1,243 万 5,150 円増額の 9,252 万
1,800 円でございます。
なお、契約変更に伴う工期の変更も行っております。変更前工期 155 日、変更後工期
17 日間延長の 172 日でございます。
変更理由について御説明いたします。
主な変更理由は、上有川の浄水場電気計装設備工で、配水池の水位計 2 組と配水流量
を計測する流量計 2 組を追加、同じく上有川浄水場の機械設備工で、塩素滅菌に必要な
塩素剤貯留槽 2 槽、附属する後塩注入ポンプ 2 台、浄水サンプリングポンプ 2 台を追加
するものです。
また、高崎浄水場の電気計装設備工で、浄水過程に必要な薬品注入設備盤を、既存盤
改造より安価な新設盤 1 面を整備する追加工事を行うものであります。
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平成25年第4回定例会・第3日目(12月12日)
以上で説明を終わります。よろしく御審議のほどお願いいたします。 (降壇)
○議長(中山正和君)
これで説明を終わります。
これから質疑を行います。質疑はありませんか。
○3番(住屋良儀君)
まず変更額なんですけども、1 割以上の増額変更というのは、普通考えられますか。
もともとの設計がおかしかったんじゃないんですか。この工事に関して、執行残は幾
らあるんですか。執行残があるから、執行残を消化するためにこれだけ増額して工事を
出したんですか。
前の議案についてもそうですけども、ほぼ 1 割近く、この 133 号については 1 割以上
の変更というのは、通常の契約ではとても考えられないんじゃないですか。それについ
ての見解はどうなんですか。
○水道課長(築地政次君)
有川地区統合簡易水道整備工事(電気)の請負契約に関しましては、主には入札差金、
落札率、87%程度だったと記憶しておりますが、土木工事に比べて電気工事のほうは落
札率が低いということで、その入札差金を、補助事業の有効な活用ということで、次年
度に予定しておりました部分の前倒しということでさせていただいております。
○3番(住屋良儀君)
新しい工事をしてもらうんで、次年度に予定した分を前倒しでするということで、考
え方はいいかもわかんないけども、逆に言うたら、入札で仕事さえとれば、残った予算
は全額もらえますよという安易な考えで、最低価格以内だと思うんですけども、それで
落札した業者が、そうやって残った当初予算を満額使い切るというような、そういう不
思議な、おかしな方向に進みやしないかなというふうな気がするわけですよね。
だから、新年度については新年度の事業で、前倒ししないで、そのままの金額で変更
しないで、事業を続けるということはできないんですか。別に 継続事業の中の一つかも
わかりませんけども、そういうふうなことであまあまにしていると、やはり業者側の秩
序というのかな、そこら辺もおかしくなってくるんじゃないんですか。
役所の方向としても、仕事さえとれば、残った分は執行残で役所が何とか面倒みるよ、
残った分は国に補助金返さないようにするために何とか工事をつくって、その分を予算
執行したいよと、そういう姿勢が丸々見えてくるような感じがして、どうも納得いかな
いんですけども、それについてどう考えますか。これは副町長か町長にも答えてもらい
ます。
○町長(江上悦生君)
私から少し説明させていただいて、足りない部分は副町長に答えさせます。
この有川地区は、特にこの計画年次が長期にわたっておりまして、以前の議会でも、
できるだけ早く完成させるようにという要望も受けております。
そういう中で、来年度の国の予算を見られてもわかるかと思いますけれども、公共事
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平成25年第4回定例会・第3日目(12月12日)
業費を削るというような、補正予算は別としましてですね、そういう動きもある中で、
やはり無駄な工事じゃなくて、将来計画をされた事業を前倒しでやることについては、
ぜひ御理解をいただきたいと思います。
○副町長(小川秀樹君)
今、町長が申し上げましたとおり、前倒しという形での増額というのはあり得るもの
だというふうに思います。
それから、私が担当のほうに確認をいたしましたところ、当初設計をする中で、やは
り想定ができないものというのは当然ございますので、今回も、当初設計をする中で、
それ以降に老朽化によって機器の不調が出てきたと。そういったものについての新設と
いうふうなものもあると聞いておりますので、進捗を図るものと、当然、当初想定され
なかったものが発生したと、それに伴って進捗を図るために行ったというところもあり
ます。
以上でございます。
○3番(住屋良儀君)
それはわかりますよ。当然、水道管は掘り返してみないとわからないというところも
ありますしね、わかるんですよ。
ただ、その前倒しというのは、結果的に工事の一番最終年度に、トータルしたら当初
計画と同じ金額になったということがないように。例えば今、執行が 87%ですから、1
千何百万円執行残があったわけですから、結果的にそれを累計したら、最終年度やはり
この分、1 千何百万円のうち 1 千万円ぐらいは全体の工事費からマイナスになっていま
したよということであれば理解できますけどもね。
それを、あそこが悪い、ここが悪いで、結果的には全額満額使い切ってしまうという
姿勢だとおかしいんじゃないですかということをあえて言わせていただきます。
それと、やはり変更金額が 1 割を超える、確かにうちの財務規則の中では、変更の金
額の範囲というのは決められていると思いますけども、当初の設計から 1 割も金額が違
ってくるような変更というのは余り好ましくないんじゃないかと思いますよ。
そこら辺についても、限度内ということで判断されたと思いますけども、決していい
設計ではないという感じがするんで、そこら辺はもうちょっと改めていただ きたいとい
う気がします。
○町長(江上悦生君)
この事業については、やっぱり水道はライフラインですよ。この間、火事のときも水
が出ないというようなことで。ですから、無駄な工事は決して行いませんので、前倒し
でやることについては、ぜひ御理解をいただきたい。
○水道課長(築地政次君)
ただいま議員のほうから御意見をいただきました。事業縮減に努めること、また、適
正な工事、必要な工事というものは、その年度年度見きわめながら、全体的な工事費が
縮減できるような方向で努めさせていただきたいと思います。
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平成25年第4回定例会・第3日目(12月12日)
○議長(中山正和君)
ほかに質疑はありませんか。
(「質疑なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。
これから討論を行います。討論はありませんか。
(「討論なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
討論なしと認めます。これで討論を終わります。
採決いたします。本案は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
異議なしと認めます。
したがって、議案第 133 号「有川地区統合簡易水道整備工事(電気)請負契約の変更
締結について」は原案のとおり可決されました。
日程第 10、議案第 134 号「指定管理者の指定について(赤尾区コミュニティセンタ
ー)」を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
○福祉長寿課長(峯脇
泉君)(登壇)
議案第 134 号、指定管理者の指定について御説明いたします。
議案書の 22 ページをお開き願います。
本案は、新上五島町公の施設に係る指定管理者の指定手続等に関する条例及び新上五
島町介護予防拠点施設条例の規定に基づき、指定管理者を指定することについて、地方
自治法第 244 条の 2 第 6 項の規定により議会の議決を経る必要があるため、提案するも
のでございます。
1.指定管理者に管理を行わせる公の施設の名称、赤尾区コミュニティセンター。
2.指定管理者となる団体の名称 、南松浦郡新上五島町赤尾郷 326 番地 2
郷長
赤尾郷
平山清忠。
3.指定の期間、平成 25 年 12 月 18 日から平成 35 年 12 月 17 日の 10 年間です。
以上で、指定管理者の指定についての説明を終わります。よろしくお願いいたします。
(降壇)
○議長(中山正和君)
これで説明を終わります。
これから質疑を行います。質疑はありませんか。
(「質疑なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。
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平成25年第4回定例会・第3日目(12月12日)
これから討論を行います。討論はありませんか。
(「討論なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
討論なしと認めます。これで討論を終わります。
採決いたします。
本案は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
異議なしと認めます。
したがって、議案第 134 号「指定管理者の指定について(赤尾区コミュニティセンタ
ー)」は原案のとおり可決されました。
日程第 11、議案第 135 号「指定管理者の指定について(太田区コミュニティセンタ
ー)」を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
○福祉長寿課長(峯脇
泉君)(登壇)
議案第 135 号、指定管理者の指定について御説明いたします。
議案書の 23 ページをお開き願います。
本案は、新上五島町公の施設に係る指定管理者の指定手続等に関する条例及び新上五
島町介護予防拠点施設条例の規定に基づき、指定管理者を指定することについて、地方
自治法第 244 条の 2 第 6 項の規定により議会の議決を経る必要があるため、提案するも
のでございます。
1.指定管理者に管理を行わせる公の施設の名称、太田区コミュニティセンター。
2.指定管理者となる団体の名称、南松浦郡新上五島町太田郷 1670 番地 10
郷長
太田郷
築地清隆。
3.指定の期間、平成 25 年 12 月 18 日から平成 35 年 12 月 17 日の 10 年間でございま
す。
以上で、指定管理者の指定についての説明を終わります。よろしくお願いいたします。
(降壇)
○議長(中山正和君)
これで説明を終わります。
これから質疑を行います。質疑はありませんか。
○3番(住屋良儀君)
これは確認の意味だと思ってください。郷長名が特定で、こういうふうに指定管理者
として上がっていますけども、郷長がかわったときはどういう手続をとればいいんでし
ょうか。
○福祉長寿課長(峯脇
泉君)
郷のほうから郷長がかわりましたら、その都度に一応こちらで文書で決裁を受けまし
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平成25年第4回定例会・第3日目(12月12日)
て、議会に諮るということはございませんが、町長までの決裁を受けております。これ
までもですね。よろしくお願いいたします。
○5番(大谷恵次君)
関連して同じ質問ではあるんですが、団体の名称という形の中で、固有名詞がきちん
と入るということ自体に少し違和感もあるんですが、今言ったように、この場で言うの
も何ですが、この太田区におきましても、郷長さんが今期限りでやめようか云々という
ような話も出ているというような中で、どうかしたときには毎年、数年間続ける方もお
られますが、かわる可能性があるわけですから、固有名詞をここに入れるのはいかがな
ものかなとやっぱり思うわけですね。ですから、これは団体の名称という形でなってい
るわけですから、個人名を入れない形でもできるんじゃないかと思うんですけども、ど
うでしょうか。
○福祉長寿課長(峯脇
泉君)
確かに郷というのは任意団体ではございますが、一応代表としては郷長ということで、
私はそういう解釈で入れさせていただきました。
○議長(中山正和君)
暫時休憩いたします。
=午後2時54分
休憩=
=午後2時59分
再開=
○議長(中山正和君)
休憩を解いて再開いたします。
ほかに質疑はありませんか。
(「質疑なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。
これから討論を行います。討論はありませんか。
(「討論なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
討論なしと認めます。これで討論を終わります。
採決いたします。
本案は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
異議なしと認めます。
したがって、議案第 135 号「指定管理者の指定について(太田区コミュニティセンタ
ー)」は原案のとおり可決されました。
日程第 12、議案第 136 号「財産の無償譲渡について」を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
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平成25年第4回定例会・第3日目(12月12日)
○まちづくり推進課長(前田芳朗君)(登壇)
議案第 136 号について御説明させていただきます。
議案集の 24 ページをお願いいたします。
本案は、地方自治法第 96 条第 1 項第 6 号の規定により、財産を無償で譲渡すること
について議会の議決を求めるものであります。
1、財産の表示、所在、南松浦郡新上五島町若松郷 468 番地 4。
建物、待機所、鉄筋コンクリート造陸屋根平屋建て 34.56 平方メートル。車庫、鉄骨
造鋼板ぶき平屋建て 190.61 平方メートル。
重要物品、バス車両 6 台。25 ページ車両一覧表をごらんください。番号 1、型式、ト
ヨタKK-HZB41。購入年月、平成 14 年 5 月。定員 20 人。長崎 200 さ 261 の車両ほ
か 5 台でございます。
停留所表示板、鉄製、基礎コンクリート、35 本。
附属備品、25 ページ譲渡備品一覧表をごらんください。番号 1、品名、ジャッキ、型
式、MA-500(5T)です。購入年月日、平成 11 年 6 月ほか 4 件でございます。
2、相手方、佐世保市白南風町 8 番 17 号
西肥自動車株式会社
代表取締役川口博樹
でございます。
本件は、平成 26 年 4 月 1 日に、新上五島町営バス運行事業を西肥自動車株式会社に
譲渡するので、新上五島町営バス事業に係る建物、重要物品及び附属備品を無償譲渡す
ることについて、地方自治法第 96 条第 1 項第 6 号の規定により議会の議決を求めるも
のでございます。
御審議のほど、よろしくお願いいたします。(降壇)
○議長(中山正和君)
これで説明を終わります。
これから質疑を行います。質疑はありませんか。
○12番(本村敦彦君)
二、三確認させてください。
前回説明を受けたときにも申し上げましたけども、まず、最初の建物なんですけども、
土地と建物。土地は貸す、貸借関係になるということでございました。建物については
譲渡ということになるんですが、こうなると、税金がかかってくると思うんですけども、
課税の予定とすれば、どの程度が見込まれるのか。これは経費という形に相手方にもな
ってくるんですけど、その点。
それと、地代については、大体決まっているようであればちょっと教えていただきた
いです。
それと、車両についてですけども、追加資料でいただきました。取得価額はいいんで
すけども、残存価額は経過年数により 6 台それぞれ 1 円ですと。あんまりみっともない
ので、こういう表記はしないほうがいいと思います。償却をしたとしても、簿価として
残す場合は 1 円なんて残し方はしません。せいぜい 5%なり、10%なりは価値として残
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平成25年第4回定例会・第3日目(12月12日)
していきますし、そういうこともあるかと思うんですが、この間伺いましたら、これに
改修費が約 1,200 万円ほどかかったということでございます。これによって使用が可能
になるというよりかは、青ナンバーが取得できる状態ということなんでしょうけども、
このうちで、いわゆるバスカードを読みとるカードリーダーというものもこの中に含ま
れておるのかどうか、とりあえずはこのあたりをお願いいたします。
○税務課長(小瀬良
清君)
1 点目の家屋についての評価額でございますが、担当課に聞きますと、26 年中に譲渡
をするということで、非木造については県が評価をいたします。ただ、ここでその推計
値ということで申し上げさせてもらいたいと思いますが、昭和 50 年に建築の建物だと
聞いております。これを概要調書の非木造の平均価格が 2 万 6,000 円ということです。
これを両方の鉄筋コンクリートと鉄骨造りでは若干単価が、実際上は変わるんですけど
も、それを丸めて計算しますと 225.17 平方メートルということですから、掛け合わせ
て約 580 万円程度ということでございます。
あくまでも、これは冒頭で申し上げましたように、推計ということで御理解いただき
たいと思います。
以上です。
○まちづくり推進課長(前田芳朗君)
地代のほうですけど、年間 38 万 1,400 円程度を予定しております。
また、バスカードにつきましては、今回は取りつけておりません。
また、償却資産関係の価格でございますが、相当額を会社のほうとしては評価すると
考えております。
以上です。
○12番(本村敦彦君)
課税については、県のほうからどういうふうなあれがくるかによって、なかなか推計
は難しいと思いますけども、今、聞いた感じでいくと、実際税金として払う分には、そ
んな負担になるような金額にはならないだろうというような感覚を抱きました。
この車両に関してですけども、価値が 1 円のものに 1,200 万円かけてというような形
の中で、バスカードが入っていないと。前段の説明をいただいたときに、若松からの直
行便という形の中で、上五島病院を中心とした地点、あるいは有川港までという区間が
考えられます。そうなってきますと、乗り合いですから、中間から乗られる方、路線バ
スとしての本数がどういう位置づけ、タイムテーブルでいくのかわかりませんけども、
その点については、向こうからバスカードの利用については要望がなかったというな理
解でしてよろしいのか。
ということになると、この間言っていた話でいきますと、路線ということで、今、言
ったような若松島から上方面、有川方面へ行く車両については、これから話しますけど
も、中古車両を 2 台という話なんですけども、そちらのほうで準備をして、そこが走る
という理解になっていいのか。そういう話も協定をする中で話がされたのかどうかにつ
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平成25年第4回定例会・第3日目(12月12日)
いて、ちょっと教えていただきたいと思います。
あわせて、この間も申し上げましたけども、8 台どうしても必要だということで、そ
のうちの 6 台しかあてがえないから、2 台を中古車両でということでしたから、わから
ない。そして、その算定については、西肥自動車さんのほうからの大体の金額でこれぐ
らいということを言われて、2 台分だということです。これはいろいろ考えれば切りが
ないんですけども、一つ確認をしていただきたい。車歴についての確認ですね。所有者
がどのように動いてきているかというのを確認した上で、 用意に応じていただければと
いうふうに思います。
これは、うがった見方をすれば、自社で使用して転売したものをもう一度買い戻すと
いうような芸当ぐらいのことはなきにしもあらず、疑えば切りがありません。ただ、ど
の程度の車両を考えられるのか。通例から考えて、乗り合いの場合ですと、大きさにも
よりますが 350 万円という金額がどの程度なのか。ちなみに、8 列 24 席 3 列シートの
場合で、新車三菱のローザで、600 万円で 1 台買えるということだけは申し上げておき
ます。
そういう状況の中で、どの程度の車ということで、もう既に話をされているのか、あ
わせてちょっとお知らせをください。
○若松支所長(谷川厚静君)
私のほうからは、代替車両 2 台について御説明をいたします。
代替車両については、平成 13 年式の三菱ローザという車種を予定しているそうでご
ざいます。そこのお手元にあります車両一覧表で見ますと、6 番の一番下ですね、これ
と同等の車種であると聞いております。
○まちづくり推進課長(前田芳朗君)
ICリーダーでございますけど、これにつきましては、一番最初の中で提案はありま
したけども、若松島という中なので、今回は入れておりません。例えばこれを搭載する
とすれば、これをまた減価償却という形になってくると考えております。
以上です。
○12番(本村敦彦君)
あと一つ聞いていたんですけども、バスについては平成 13 年のローザということな
んで、車歴についてもう一度確認をしてみてください。以前どこで使われたというのは
履歴をたどれるはずですから、確認をしておいたほうがいいと思います。
というのも、結局これ、この間の説明であったとおり、単年契約の中で 5 年間減価償
却の分をみていきましょうという、非常にこちらにとって、ある意味都合のいい契約を
結ぼうとしています。ですけども、過剰な投資はもうこれ以上はできないと。そういう
中で、今後のデマンド方式も含めて転換ができるように、本契約自体を 1 年間、しかし
こちらのほうの減価償却については 5 年間という折衷案でもって話が進められていると
いうことについては理解はします。
ただ、そういう中にあって、新たな投資という形になってしまった今回の 1,200 万円
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平成25年第4回定例会・第3日目(12月12日)
と 700 万円、合計で約 1,900 万円という形の中で、これが本当にどれぐらいもつのかと。
実際使っていく中においては、多分この年次を見ると、なかなか厳しいものも 1 台ある
なという感じもいたしております。
もう 3 回目なので……、最終的にこの協定が実際締結される、また、その協定の内容
について、我々に締結というタイミングの前に、全員協議会なり何なりで説明を受ける
機会があるのかどうか。そして、もしそれがないようであれば、なぜそうい うふうにし
ないのか。する必要がないからということであるなら、それはそれで結構でしょうが、
じゃあ、なぜする必要がないということになるのか、あわせて教えてください。
○副町長(小川秀樹君)
まず、少し補足をさせていただきまして、車両でございますけども、先ほど 若松支所
長から話がありました 13 年式、定員 29 人乗りでございます。これが新車になりますと、
いろいろとピンからキリまで、こういうバス事業に使うものがあるということでお聞き
しますけども、大体 1,000 万円相当ぐらいではないかと。これはいろいろと装備の分も
含めてだろうというふうに思いますが。この 13 年式のものについてはある程度めどを
立てておられて、乗り合い仕様にするのに、経費として大体 200 万円、それに改造に要
する経費、方向幕とか運賃箱で大体 150 万円、これにプラス登録費用で 50 万円、合わ
せて大体 400 万相当かかると。ただ、その辺を交渉して、350 万円ということで提案し
ていただいているという状況でございます。
利用につきましては、西肥バスのこちらの営業所のほうで常時点検ができるというこ
とでございますので、長期間にわたって、少なくとも 10 年については利用ができると
いうことで聞いております。
それから、先ほどの話にありました直行便の話ですけれども、先ほど まちづくり推進
課長が申し上げましたように、バスカードの利用については別途経費がかかってくると
いうことになりますが、若松島を回すのに、この 2 台を入れて、8 台が必要ということ
で整理をしております。
今後、ダイヤの見直し等も含めて、青方の乗り入れをどうするかというのは検討して
まいります。今、検討している最中でございますので、その点の整理ができた上で、そ
の経費については今後どういう形で示していくのか。基本的にはあちらの経費 として計
上して、こちらが損失補償の対象になっていくと、運行経費の対象になっていくという
ふうに考えておりますけれども、一応そういう整理で考えております。
それから、協定の内容の説明でございますけれども、先般の全員協議会の中で、一応
提案、説明をさせていただいたということで考えております。その中で幾つか、今、議
員からもお話がありました契約期間の問題とかいろいろありましたけども、その辺につ
きましては整理をさせていただいた上で、締結に向けてということで考えております。
期間については、議員のほうから、損失補償が 5 年間、それから契約期間は有効期間
が 1 年ということで、矛盾するんではないかというお話がございましたけども、これは
双方申し出がない場合は 1 カ年延長という定義をして、更新条項を入れておりますので、
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平成25年第4回定例会・第3日目(12月12日)
それとあわせて、もし途中で、5 年間至らずに契約解除に至ったといたしましても、廃
止日までの損失を補償するということにしておりますので、これは先ほど議員がおっし
ゃいましたデマンドを想定した場合に、1 年間ということも念頭に置いておりますので、
今、申し上げた形で特に整合性がとれないということではないと解釈をいたしておりま
す。
それから、今後、また全員協議会で説明されるかどうかですけれども、またこれはい
ろいろと御相談をさせていただきながら、前回こういう形でということで概要を説明さ
せていただきましたので、さらにこうした点について必要ということがあれば、また御
意見をいただいて、今後、定例会において、損失補償契約を結ぶに当たって債務負担行
為が必要になってきますので、その時点で説明させていただくか、その前に協定を結ば
ないといけませんので、臨時会の段階でさせていただくか、その辺は協議をさせていた
だきたいと思います。
○議長(中山正和君)
ほかに質疑はありませんか。
○3番(住屋良儀君)
まず確認なんですけども、代替車両の購入は西肥バスが行うようになっているわけで
すよね。その代金の負担として、減価償却を 5 年分でしたか、その分で減価償却見合い
部分を損失補償として追加してくれというようなことだったですよね、確かね。
その中で、バスの減価償却の償却方法ですけども、初年度が 350 万円で、後、暫時償
却していくという説明があったように記憶していますけども、その中で、そういう方法
というのは定率法の適用じゃないかと。実際、定率法というのは、もちろん減価償 却方
法というのは、その事業者が選択する余地はあると思うんですけど、こういう車両に関
しては定額法あたりを採用するのが普通じゃないかと思いますし、特に、会社が利益を
出していれば定率法を適用するメリットはありますけども、赤字の会社が定 率法を適用
することは通常考えられないんですよね。初年度に経費がぼっと上がってくれば、その
分、初年度、トータルすれば赤字になってくるわけですから、マイナス部分を 5 年間平
均化するような手法というのが通常じゃないかと思うわけですよ。そこら辺について、
どういうふうに考えているのか。
私、この前の全員協議会で、全員協議会のことはあんまり本会議で話したくないんで
すけども、定率法の考え方ですけども、定額法じゃないですかという確認をとった記憶
がありますけど、それについて答えていただけないでしょうか。
○副町長(小川秀樹君)
これは確認をさせていただいております。定額法か定率法かというのは、確かにおっ
しゃるとおり、定額法のほうが経営的に厳しいところはメリットがあるような御発言で
したけれども、現在西肥バスのほうは定率法によって償却をしているということでござ
いました。
○3番(住屋良儀君)
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平成25年第4回定例会・第3日目(12月12日)
定率法、そこら辺が不思議なんですけどね。要するに、それは会社側の採択の方法だ
と思いますけど、通常、会社の経営と決算書を公表する場合は、少なくとも利益を出そ
うという努力をするのが会社だと思うわけですよ。ということは、損失補償だから、役
所から金出してもらうから、そういうふうな形でもいいんじゃないかという感覚が、ど
うも見え見えのところもあるんですよね。結果的に平均すれば一緒かもわからないです
けども、実際、運営してみて損失補償ということは、金額が幾ら出るかもわからないの
に、当初にうちの負担を余計求めてくるというのもどうかなと 思うわけ。通常、役所に
求めるのであれば、平均して 5 年間で割って、その分でどうでしょうかとなれば普通で
しょう。それはもう、うちがお願いする弱みかなとも思うわけですけどもね。
ただ、先ほど本村議員がおっしゃいました帳簿価格を 1 円というのは、今、法人税が、
税法が改正されて、簿価はゼロにしてもいいけども、備忘価格として 1 円は残すように
ということで、全額償却可能なので、1 円については問題ないと思っております。
以上。
○副町長(小川秀樹君)
西肥バスは定率法を採用しているということでございます。
それとはまた別に、この補償の考え方をどうするかというのは、おっしゃるとおり、
西肥バスと町との考え方で協議ができるわけで、この定率法に基づいて償却するか、あ
るいは定額で補償をしていくかというのは、これは考え方で、協議の結果だと思います
けれども、本来ですと、8 台使えるものをこちらが提供するというのが基本的な考え方
だと。ただ、2 台が使えないということで、こうした協議の結果というふうになってお
りますので、西肥バスが現在採用している定率法によって損失補償をさせていただくと
いうことで、協議をさせていただいております。
それから、先般、この協定書、それから損失補償契約書の概要を御説明させていただ
いている中で、誤解がないようにと申しますか、その後、私どもが気づいた中で、文言
について少し検討する必要がある部分がございます。これについては、契約解除に至っ
た、一番最後の部分ですけれども、廃止日までの損失補償は補償するという言い方をし
ております。そうしますと、例えば 5 年償却期間が必要なわけですけれども、例えば 3
年目で廃止したときに、この文言ですと、廃止日までの損失補償しか対象にならないと
いうことになりますけれども、これについて、償却が完了する までの相当の損失という
形で整理する必要があるかというふうに考えておりますので、さきに提出をさせていた
だいた資料については、そういう見直しをさせていただきたいということで考えており
ます。
以上でございます。よろしくお願いします。
○議長(中山正和君)
ほかに質疑はありませんか。
(「質疑なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
- 182 -
平成25年第4回定例会・第3日目(12月12日)
質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。
これから討論を行います。討論はありませんか。
(「討論なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
討論なしと認めます。これで討論を終わります。
採決いたします。
本案は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
異議なしと認めます。
したがって、議案第 136 号「財産の無償譲渡について」は原案のとおり可決されまし
た。
日程第 13、議案第 137 号「消防救急無線デジタル化整備工事請負契約の締結につい
て」を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
○消防長(中野耕三君)(登壇)
改めまして、こんにちは。
議案第 137 号、消防救急無線デジタル化整備工事請負契約の締結について 御説明いた
します。
追加議案書の 1 ページをごらん願います。
本案は、消防救急無線デジタル化整備工事請負契約を締結するに当たり、議会の議決
に付すべき契約及び財産の取得または処分に関する条例第 2 条の規定に基づき、議会の
議決を求めるものでございます。
1.契約の目的、消防救急無線デジタル化整備工事。
2.契約の方法、制限付一般競争入札。
3.契約の金額、6 億 6,420 万円。
4.契約の相手方、長崎市万才町 7 番 1 号
日本電気株式会社
長崎支店
支店長
佐藤誠治でございます。
本工事は、消防救急無線の活動の高度化及び電波の有効利用の観点から、平成 15 年
10 月に電波法関係審査基準が改訂され、現在使用している 150 メガヘルツ帯アナログ
方式を、平成 28 年 5 月 31 日までに 260 メガヘルツ帯デジタル方式に移行するよう規定
されたことに伴い、現在のアナログ方式から、高機能かつ秘匿性の高いデジタル方式に
移行するため、25 年、26 年度の 2 カ年で消防救急無線のデジタル化整備を行うもので
あります。
概要について御説明いたします。追加議案説明資料 2 ページをごらんください。
現在のアナログ方式では、消防本部から高熨斗中継局、 遠見番中継局の 2 中継局で町
内全域をカバーできておりますが、デジタル方式の特性である 電波の直進性が強いこと
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平成25年第4回定例会・第3日目(12月12日)
及び到達距離が短いことから、電波伝搬調査の結果、左の図で わかりますように、高熨
斗中継局からの受信状態を見ると、北魚目地区と冷水地区の受信状態が悪いことが わか
ります。このため、番岳に新たに中継局を設けることにより、右図に示しますとおり 、
北魚目地区及び冷水地区の改善を図る予定です。
また、南側の奈良尾、若松地区におきましては、遠見番中継局により受信可能という
シミュレーション結果が出ております。
次に、議案説明資料 3 ページをごらんください。
本町の地図上に、今回の無線中継局等の整備場所を示しております。先ほど申し上げ
ましたように、電波の直進性が強く、また、消防本部の裏側三方を山に囲まれているた
め、中心の基地局となります高熨斗中継局へ直接電波が届かないため、消防本部前面の
旧有川ヘリポートに反射板を設け、高熨斗中継局へ送信し、ここから、北の番岳と南の
遠見番中継局へ送信することにより、その中継局エリア内の移動局と、その通信を可能
にするものです。
議案説明資料 3 ページをごらんください。
無線システム系統図でございます。消防本部、反射板、各中継局は、簡易多重無線装
置で双方向通信するように計画しています。このため、中継局間用のパラボラアンテナ
が必要であり、また、移動局からの 260 メガヘルツ帯無線機の受信のためには、6 メー
トルの間隔をあけた 2 本のアンテナで受信する必要があるため、既存の鉄塔も新規に建
設する必要があるものです。
また、高熨斗中継局は局舎、鉄塔ともに防災行政無線と共用するものでありまして、
番岳中継局はアンテナ設置用の鉄塔を共用するものでございます。
なお、本工事の入札につきましては、平成 25 年 12 月 9 日に執行し、同 10 日付で仮
契約を締結、工事完成を平成 27 年 3 月 15 日の予定といたしております。
以上で説明を終わらせていただきます。御審議のほどをよろしくお願いいたします。
(降壇)
○議長(中山正和君)
これで説明を終わります。
これから質疑を行います。質疑はありませんか。
○3番(住屋良儀君)
これで一番問題なのが、旧ヘリポートの反射板が一番問題になると思うわけですよね。
これの機能については十分大丈夫なんですか、反射板というのは。例えば、ここが汚れ
たりとか、何かの形で、どういう品物かはっきりわからないの で何とも言えないんです
けども、そこに支障があると、電波が飛ばなくなるし、受けることもできなくなるわけ
でしょう。一番問題なのは、消防本部から反射板を通じないと高熨斗にも飛ばないとい
うことですから、一番ネックなのは反射板ですよね、考え方としてはですよ。
だから、これはどれぐらい持つのか、耐用年数はどれぐらいなのか、そして、どれぐ
らいのメンテナンス費用がかかるのか、そこら辺については把握していますか。お伺い
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平成25年第4回定例会・第3日目(12月12日)
します。
○消防長(中野耕三君)
反射板を鏡と思っていただければいいんですけれども、我々消防本部からも視 認でき
る距離にありまして、台風等にも耐えるような堅剛な反射板を設置する予定でおりまし
て、かなりの耐久性は、普通の鉄塔の耐久性はあると聞いております。我々の目の届か
ない高い山に設置するものではないので、そういう維持管理のほうは大丈夫だと思うし、
メーカーのほうも自信を持っておりますので、その点は我々は……。それと、その辺が
破壊されても中継できるような態勢をとっておりますので、自分としてはそういう心配
はしていないところがあります。
以上です。
○3番(住屋良儀君)
昔、たしか高熨斗にNTTの移動通信の鉄塔を建てましたよね。それに関しては、最
終的なメンテナンスはNTTが見るから、修理費用についてもうちの町は見なくていい
というような、たしかそういう契約があったように記憶していますけども。これ、情報
化推進室はいないのかな、まちづくり推進課の課長は覚えていないよね。
こういうふうなとき、万一故障があったとき、その故障費用とか、そういうのは誰が
見るのか、メーカーがそのままずっと保証してくれるのか、そこら辺の確認をしていた
だかないと、もしこの反射板等について何かの事故が起きたときに、費用を負担してく
ださいと言われたとき、また町が負担するのかな。そこら辺についてどうでしょう。
移動通信の鉄塔については、たしか故障のときは、そうよね、会計課長、覚えてない。
だから、設置するのはいいけど、そこら辺のメンテナンス関係が心配なんですよ。それ
についてもう一度確認してください。
○消防長(中野耕三君)
設置した鉄塔なんかですね、災害を受ければ保険加入する予定だと思います。それで
対応したいと思いますけども、全て今度設置する鉄塔設備等は、新上五島町の管轄だと
自分では考えております。
それと、先ほども申しましたけども、台風等災害で被害をし ても、我々消防のほうは、
救急で簡易な無線機といいますか、そういうことを活用して運用できるような体制はと
っております。
以上です。
○議長(中山正和君)
ほかに質疑はありませんか。
(「質疑なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
質疑なしと認めます。これで質疑を終わります。
これから討論を行います。討論はありませんか。
(「討論なし」の声あり)
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平成25年第4回定例会・第3日目(12月12日)
○議長(中山正和君)
討論なしと認めます。これで討論を終わります。
採決いたします。
本案は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
異議なしと認めます。
したがって、議案第 137 号「消防救急無線デジタル化整備工事請負契約の締結につい
て」は原案のとおり可決されました。
日程第 14、「各委員会の閉会中の所管事務調査について」を議題といたします。
各委員長から、議会会議規則第 75 条の規定により、お手元に配付の調査事項につい
て閉会中の継続調査の申し出がありました。
お諮りいたします。
各委員会から申し出のとおり、閉会中の継続調査とすることに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
異議なしと認め、各委員会から申し出のとおり、閉会中の継続調査とすることに決定
いたしました。
お諮りいたします。
本定例会における議決の結果生じた条項、字句、数字、その他の整理を要するものに
ついては、その整理を議長に委任願いたいと思います。
これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(中山正和君)
異議なしと認め、議会会議規則第 45 条の規定により、その整理権を議長に委任する
ことに決定いたしました。
以上で、本定例会に付議されました案件の審議は、全て終了いたしました。
ここで、江上町長より挨拶をしたい旨の申し出があっておりますので、これを受ける
ことにいたします。
○町長(江上悦生君)(登壇)
本定例会の閉会に当たりまして、一言お礼の御挨拶を述べさせていただきます。
中山議長を初め、議員各位におかれましては、12 月 10 日から本日までの三日間にわ
たり、全 21 の重要な案件について慎重なる御審議いただき、一部修正はありましたも
のの、全ての議案について適正なる御決定を賜りましたことを心から厚く御礼を申し上
げます。
一般質問や審議の過程におきまして、貴重な御提言や御意見を賜りましたことを深く
感謝申し上げますとともに、今後の行政運営に可能な限り生かさせていただきたいと思
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平成25年第4回定例会・第3日目(12月12日)
います。
さて、ことしもあとわずかとなりました。昨年末の政権交代から早くも 1 年が経過し
ました。第 2 次安倍内閣の発足とともに幕が開け、景気のよい巳年を象徴するかのごと
く、アベノミクス、富士山の世界文化遺産登録、2020 年東京オリンピックの招致成功
など、日本中が明るい話題に沸き立ちました。しかし、10 月の伊豆大島の大規模な土
砂災害、まだ癒えぬ東日本大震災のつめ跡、常軌を逸した凶悪犯罪の多発と、不安や憂
いを禁じ得ない数々の暗いニュースに直面した 1 年でもありました。
本町におきましても、先日、9 世帯、23 名が焼け出されるという建物火災が相次ぎ、
心が沈む年末となっておりますが、被災現場では、地域の皆様やボランティアの皆様方
が温かい手を差しのべ、励まし、支え合いながら、1 日も早く被災前の生活に戻られる
よう懸命に努力されております。その姿を私も昨日拝見しまして、本当に頭が下がる思
いで、私自身が叱咤激励されております。早く暗い出来事を払拭して、明るい話題を提
供できるように努めなければならないと、改めて痛感させられております。
そのような中で、ことしの流行語大賞にも選ばれました、東京オリンピック招致の最
終プレゼンテーションの「お・も・て・な・し」の言葉は、本町にも長崎の教会群と関
連遺産の世界遺産登録や住民サービスの向上に向け、おもてなしの心を伝える大きな励
みになりましたので、職員と一丸となって、その充実に努めたいと思います。
議員各位におかれましては、この 1 年間の御指導、御支援に対し、衷心より感謝を申
し上げますとともに、今後とも、町議会並びに町民皆様の 御指導と御助言、御協力を賜
りますよう重ねてお願いを申し上げます。
これから年末年始を迎え、何かとせわしく、また一段と寒さが厳しくなる日々が続く
かと思いますが、どうか健康に十分留意されまして、輝かしい新年を迎えられますよう、
心から祈念を申し上げ、閉会とお礼の御挨拶にかえさせていただきます。本当にありが
とうございました。(降壇)
○議長(中山正和君)
以上で、町長の挨拶を終わります。
○議長(中山正和君)(登壇)
最後に、皆様のお許しをいただきまして、私のほうから一言御挨拶を申し上げます。
定例会の閉会に当たり、皆様方には終始熱心に御審議を賜り、滞りなく本年最後の定
例会を終了させていただき、衷心より厚く御礼を申し上げます。
さて、我々町議会は本年 4 月、定数 16 人による改選により新たな体制で臨むことと
なり、不肖私も議員の皆様から御信任をいただきまして、微力ながら議長の職務を務め
させていただいております。これもひとえに議員及び執行部の皆様の議会運営に対する
御理解と御協力の賜物と、深く感謝を申し上げます。
さて、私たち議員も前回に比し 4 名の減となったわけでありますが、これにより行政
のチェック機関としての機能が落ちたとか、町民の声が届きづらくなった などの声が聞
えることのないよう、今以上に気持ちを引き締めて、議員としての職務に専念していか
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平成25年第4回定例会・第3日目(12月12日)
なければならないと思います。
また、国政においては、大胆な金融緩和による円安、株高により、景気の回復に期待
が寄せられているところであり、さらに、2020 年東京オリンピックの開催決定により、
将来への明るい希望が国民に芽生えてきたところではありますが、来年 4 月に控える消
費増税が今後どのような影響を及ぼすのか、その動向を注視する必要があります。
また、国外に目を向けますれば、隣国の突然の防空識別圏の設定や、国の代表者が訪
問先の各国で本国批判を繰り返すなど、近隣諸国との緊張感は日々増してきており、特
に国境離島に属する本町としましては、その動向につきまして、絶えず把握していかな
ければならないと存じます。
さて、本町においては、来年合併 10 周年を迎えます。その間、人口の減少や経済の
低迷など、厳しい状況が続いておりますが、これを機に、今まさに町勢 の発展に向けた
新たな戦略に総力を挙げて取り組むべきところであります。
さらに、間近に迫った、平成 27 年度から段階的に始まる地方交付税の一本算定を見
据え、来るべき第 2 の財政危機に備え、万全を期さなければなりません。
我々議会も、これらの情勢を十分認識し、行政、議会が一体となって知恵を出し合い、
諸問題に取り組んで行きたいと存じます。
皆様におかれましては、年末年始のこの時期、どうぞ御自愛の上、御健勝でよいお年
をお迎えくださいますよう、心から御祈念を申し上げまして、閉会の御挨拶といたしま
す。どうもありがとうございました。(降壇)
○議長(中山正和君)
これをもちまして、平成 25 年新上五島町議会第 4 回定例会を閉会いたします。
=午後3時47分
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閉会=
地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。
新 上 五 島 町 議 会 議 長
中
山
正
和
新上五島町議会会議録署名議員
河
内
一
彦
新上五島町議会会議録署名議員
住
屋
良
儀