2012. 7. 25発行 VOL.23 発行者 中核地域生活支援センター いちはら福祉ネット(千葉県委託事業) 〒290-0074 千葉県市原市東国分寺台3-10-15 TEL0436-23-5300 FAX0436-23-5225 ホームページ http://park22.wakwak.com/~ichihara_f.net/ メールアドレス [email protected] 年4回発行(4,000部) 障害者スポーツについて 今年の8月29日∼9月9日、ロンドンパラリンピックが開催されます。 パラリンピックは「もう一つのオリンピック」を意味する‘Parallel olympic’を略したもので、元々 は病院のリハビリから始まった大会が、今や世界中の障害のあるトップアスリートたちが世界の頂点を 競う大会になっています。 それにちなみ、今回のはーと通信では、車いす陸上競技(100m・200m)でアトランタ・シドニー・ アテネと3大会連続してメダルを獲得し、1996年に千葉県民栄誉賞を受賞した荒井のり子さんに当時の お話と障害者スポーツについてお話を伺ってきました。 荒井さんは1973年千葉県飯岡町(現旭市)に生まれ、脳性マヒで小さいころから車いす生活をしてい ました。車いす競技と出会ったのは千葉県立銚子養護学校(現銚子特別支援学校)高等部3年生のとき、 友達が車いす競技で活躍しているのを見て「かっこいいなあ」と思い、自分自身も車いす陸上に参加し たのがきっかけだそうです。初めは普段乗っている車いすで大会に出場し、その大会で良いタイムが出 たことで自信がつき、卒業後、競技用の車いすを作り、全国大会に出場するまでになりました。しかし、 全国大会では思うような結果が出せず悔しい思いをしたことで、それまで車いす競技を簡単に考えてい た自分を見つめなおすきっかけになり、その後のパラリンピック出場に大きな影響を与えたそうです。 1996年のアトランタパラリンピックでは、100mで19秒89という当時の世界記録で金メダルを獲得し、 200mでも銀メダルを獲得しました。その後のシドニーパラリンピ ックでも100m金メダル・200m銀メダル、最後の出場となったア テネパラリンピックでは、100m4位・200m銅メダルと金メダル こそ逃したものの、3大会連続でのメダル獲得という偉業を成し 遂げました。 荒井さんに当時のことを伺うと、「練習がきつかった。仕事をし ながら毎日地元の陸上競技場で練習し、週末は長柄町まで泊りが けの練習を行っていました。けれど、楽しかったし、走らずには いられなかった。支えてくれた家族や仲間には、とても感謝して います。」と笑顔で語ってくれました。 今回の取材で、荒井さんにとって車いす陸上は自分を高め、世 界を広げるために必要な、かけがえのないものなのだと感じました。 −1− いちはら福祉ネット はーと通信∼2012.7.25発行 vol.23∼ さて、障害者スポーツには様々な競技がありますが、皆さんはどれくらいご存知ですか? 一言で障害者といっても、体の不自由な方、知的な障害のある方、精神的な 障害のある方など、様々な障害をお持ちの方がいます。障害者スポーツはそれ ぞれの障害特性やその人達が持つ個性に合わせて道具を工夫したり、ルールを 改正して、障害をお持ちの方たちがその長所を生かし行うスポーツです。ちょ っと工夫してその場に適した形にしたスポーツということから、アダプテッド・ スポーツ(adapt=適応させる)ともいわれています。また、ボッチャなど障害 者スポーツとして独自に発展してきた競技もあり、それぞれのスポーツがリハ ビリテーションや健康増進、生きがいや社会参加の機会としてなど、その目的 も多様性に富んでいます。 市原市が市内に住む障害のある方に無作為抽出で行ったアンケートでは、“日中、主に自宅にいる”と 答えた障害者は全体の約4割にのぼっています。また、当事者の方からの意見として、『活動のための情 報が少ない』『一緒に参加する友人・仲間が少ない』と言った声も上がっています。市原市第3次障がい 者基本計画では、基本目標の一つに『スポーツ・レクリエーション、文化活動の充実』が掲げられてい ます。市原市では、「市原市障がい者スポーツ大会」の開催や、障がい者スポーツ・レクリエーション指 導員による取り組みなども含め、障害があっても様々なその人らしい暮らしを実現する一つの方法として、 スポーツ・レクリエーション・文化活動を推進するため、課題・ニーズ調査などの研究・検討を行うこ ととしています。 では、現在市原市でどのような活動が行われているのでしょう。下表にまとめてみました。皆さんも 一緒に障害者スポーツ活動に参加してみませんか? 市原市内障害者スポーツ活動(講座) 名 称 ハートフルシャトル 種 目 バドミントン ※現在ボランティア募集中 です 開催場所 ①アネッサ ②国分寺台西中学校 バリアフリースポーツ 開 催 日 ①第1・第3日曜日 13:00∼17:00 ②第2・第4火曜日 19:00∼21:00 ボッチャ 三和コミュニティセンター 毎月第4日曜日 バドミントン サンハート 13:00∼16:00 ※どなたでも参加できます フライディングディスク 創作スポーツ ちはら台福祉ネットワーク ボッチャ ① 『虹の会』 バリアフリースポーツ ②ちはら台ボッチャクラブ 千葉県障害者スポーツ ダーツ教室 レクリエーションセンター ハッピーフィットネス (障害者スポーツ・レクリ など様々な講座あり エーション・文化活動施 設・関係情報の提供) 連 絡 先 代表:安田浩 TEL 0436−21−6184 TEL 0436−98−5139 (市原市心身障害者福祉 団体連絡協議会) TEL 0436−25−6693 (福祉ショップマーブル) ちはら台福祉ネットワーク ちはら台コミュニティセン ①9月16日 障がい者支援部会 ター 11月・2月 (年4回開催) TEL 0436−52−0432 13:00∼15:30 ②毎月第1土曜日 15:00∼16:30 月1回開催 TEL 043−253−6111 千葉県障害者スポーツ レクリエーションセンター (各講座ごとに曜 FAX 043−253−9389 (千葉市稲毛区天台6−5−1) 日が変わります) −2− いちはら福祉ネット はーと通信∼2012.7.25発行 vol.23∼ 会 し な は お 中央図書館子ども向け行事 【問合わせ先】 市原市立 中央図書館 会 賞 鑑 画 映 【日時】8月1日(水)・15日(水) 午後3時∼3時30分 【受付】当日の午後3時までに児童室へ集合 【日時】7月29日(日)・8月5日(日)・10日(金)・17日(金)・26日(日) 〈午前の部〉10時∼(*7/29のみ10時30分∼) 〈午後の部〉2時∼ 【開場】当日の上映30分前から視聴覚ホール前にて受付 入場無料 *先着50名 TEL 0436-23-4946 FAX 0436-24-7777 市原青少年会館主催事業のお知らせ(7月・8月) 【問合せ・申込先】市原青少年会館 TEL 0436−43−3651 FAX 0436−43−3670 ※すべて申込は先着順、事前申し込みが必要です 事 業 名 募集対象・人員 開催予定日 内 容 清掃工場の見学、身近な材料を利用した 工作 リサイクル工作教室 小4∼6年生(24名) 7月26日∼28日 卓 小3∼中学生(24名) 7月31日∼8月3日 基本動作・サーブとラリーの練習、試合 球 教 室 パ ソ コ ン 教 室 小4∼中学生(15名) 8月7日∼10日 市 見 小5∼高校生(10名) 8月3日 自分たちの興味関心があり、追求してみ たいものをグループで探索する う 小4∼中学生(10名) 8月8日・9日 外に出て活動したい内容を話し合いで決 め、その計画に基づいた活動を行う ボランティアを や っ て み よ う 小4∼中学生(10名) 8月6日 ボランティア活動の計画を立案し、実際 の活動を通して、課題を明らかにする 野 原 に 発 出 よ パソコンの基礎知識と応用 上記のほか、年間を通して様々な事業を行っております。詳しくは市原青少年会館までお問い合わせください。 市内の施設等の夏祭りの日程 日にち 名 称 時間 問合せ先 7/27(金) ききょうサマーフェスティバル ∼笑顔の輪∼ (市原市三和福祉作業所) 17:30∼ 36−8290 市 原 特 別 支 援 学 校「夏 ま つ り」 15:00∼ 43−7621 福) り 17:00∼ 74−4134 祭 17:15∼ 36−1600 第29回 辰 巳 萬 緑 苑・彩 風 苑 夏 祭 り 18:00∼ 75−2251 8/ 2(木) ふ り 9:45∼ 75−2525 8/ 4(土) 第16回 グ ラ ン モ ア 和 光 苑 夏 祭 り 17:30∼ 62−6008 き き 17:00∼ 98−1562 あ じ さ い 苑 納 涼 祭 18:00∼ 36−1533 ふ る 里 学 舎 納 涼 祭 16:00∼ 37−7511 り(太陽の丘ホーム) 16:00∼ 60−3266 福)昭和村納涼盆踊り大会(市原園・渓泉荘) 18:00∼ 96−1112 15:00∼ 60−5115 7/28(土) 8/ 5(日) 8/11(土) 8/19(日) ケ 太 福) 九 ア ハ る 陽 さ の 曜 会 ウ ス と 苑 ょ 丘 合 向 同 日 な う 夏 祭 夏 葵 つ 祭 納 涼 ま 祭 つ (吉沢学園) ク ロ ー バ ー 会 納 涼 祭 (クローバー学園・第2クローバー学園) 8/25(土) ク レ イ ン ・ ト ー タ ス 納 涼 祭 16:30∼ 50−6511 9/ 9(日) ぬ く も り 祭(ぬくもりの郷ウエルビー市原) 11:30∼ 25−5733 −3− いちはら福祉ネット はーと通信∼2012.7.25発行 vol.23∼ 旬の食材を使ったヘルシーメニュー さっぱり魚料理で夏を乗り切ろう! かじきの風味焼き (1人分:130Kcal) 材料(4人分)…かじき4切、長葱90g、人参60g、ピーマン80g、生しいたけ60g、レモン1/2個 塩小さじ1/3、すりごま(白)小さじ3、醤油大さじ1、砂糖大さじ1、粉チーズ適量 作り方…①かじきに塩をふる。 ②長葱、人参、ピーマン、生しいたけをそれぞれ千切りにする。 ③②とすりごま、醤油、砂糖を混ぜ合わせ、そこに①を入れ、30分程漬け込む。 ④180℃のオーブンで先にかじきのみを15分位焼き、かじきに火が通ったら、残しておいた野 菜をのせ、粉チーズをかけ、薄く輪切りしたレモンをのせてオーブンで再度8分位焼き、粉 チーズに少し焦げ色がついたら出来上がり。 栄養士さんからのおすすめの一言・・・ 「蒸し暑い夏もこれからが本番です。食欲がなくなった時の蛋白質、野菜がとれる一品としていかがでし ょうか。」 今回のレシピは障害者支援施設 ふる里学舎静風荘 栄養士の石井様にいただきました。 ズ 「グループホームの道知るべ」① シリー ∼グループホームについて誰に相談すればいいの∼ 市原さん(仮名)の次男・次郎さん(仮名・35歳)は、知的に障害があります。 毎日、地元の作業所へ元気に通っているのですが、 市原さんは最近不安に思う事が多くなりました。 将来、次郎さんがどこで誰とどのような生活を送ればいいのか?考えるようになったのです。以前、 「グループホーム」について話を聞いたことがありましたが、どこにあってどのような生活をしてい るのか。支援者や費用など詳しいことはわかりません。誰に相談していいのかもわかりません。ある 日、作業所の職員から「障害者グループホーム等支援ワーカーという人がいて、入居について相談に 乗ってくれる」ことを聞きました。初めて聞く名前でしたが、まずは電話にて相談してみることにし ました。 (つづく) 編 集 後 記 いちはら福祉ネットへの相談件数 平成24年4月~平成24年6月 延相談件数 1 , 6 4 2 件 (新規83件) 相談方法 対象者 電話 1,299件 高齢者 104人 訪問 304件 障害者 1,167人 来所 39件 児童 39人 その他 332人 平成24年度(4月~6月) 延相談件数 1 , 6 4 2 件 −4− 節電の夏。いちはら福祉ネットでは、 三和福祉作業所の職員・利用者さんのご 協力を得て、ゴーヤのグリーンカーテン を設置しました。この広報紙が発行され る頃には、暑い日差しを遮り、節電に一 役買ってくれていることでしょう。さら にゴーヤは、食べて夏バテ予防にも!し っかり栄養を摂って、暑い夏を乗り越え るぞ! (スタッフ一同)
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