(様式1) 福岡県福祉サービス第三者評価の結果 【第三者評価機関】 名 称 所 在 地 T E L 特定非営利活動法人 医療・福祉ネットワークせいわ 佐賀県佐賀市木原2丁目6番5号 F 0952-41-6522 A X 0952-41-6524 07-b00008 訪問調査日 2009 年 3 月 11 日・12 日 評価調査者 登 録 番 号 07-a00013 07-b00016 【福祉サービス事業者・施設基本情報】 しゃかいふくしほうじん 法 人 名 称 法 人 の 代 表 者 名 しんあいえん 社会福祉法人 真愛園 やすたけ 安武 たかお 設立年月日 隆雄 しんあいほいくえん 施 設 名 称 真愛保育園 施設所在地 〒838-0068 こじま 施 設 長 名 T E L E メ ー ル ア ド レ ス ホームページ ア ド レ ス 定 員 小嶋 開設年月日 0946-22-2830 30年10月12日 施設 保育所 種別 福岡県朝倉市甘木1625-1 としひろ 寿弘 昭和・平成 F A 昭和・平成 X 27年4月1日 0946-23-2220 [email protected] http://shinai.hoikuen.to 230名・世帯(現員 240名・189世帯) ※該当を○で囲む 1 【評価結果】 1 総 評 (1)特に評価の高い点 Ⅰ.食育に意欲的に取り組まれています。 園庭では、元気な子どもたちの笑い声と笑顔が弾けるような光景が見受けられます。 「明るく元気な子ども」といった保育目標の源である“食事”の充実を図るととも に、早い時期から“食育”に力を注がれています。天然の物や地産地消にこだわっ た給食、バイキングや園長自らが子どもたちの前でサンマを焼いて食べさせるなど、 子どもたちが喜び、食に関心を持つ様々な工夫も見受けられます。保護者への献立 の配付はもちろん、レシピの提供や給食のサンプル掲示などにより家庭との食に関 する連携も図られています。喫食状況の把握による献立への反映や、アレルギーを 持つ子どもへの細やかな配慮も適切に行われています。 Ⅱ.身近な自然や地域との交流を通して社会との関わりを大切にされています。 園で子どもたちと一緒に育てたケナフを紙に加工し、卒園証書が作られています。環 境への配慮も含め、子供たちの心に残る取り組みになっているようです。地域との関 わりでは、定期的に高齢者施設を子どもたちと訪問したり、お祭りや行事では「よさ こい踊り」が披露されたりしています。踊りの披露は、出来るだけ依頼に応じるとい う方針のもと、保護者の協力もあって実践されています。地域の会社組織からの招待 により芋掘りに出かける際には、甘木鉄道も活用されています。その他、肢体不自由 児施設との交流や外部講師の活用など積極的な取り組みが行われています。学童保育 についても地域のニーズに沿った取り組みであり、地域の子育て支援の一環として、 重要な役割を担われています。もちろん保護者からの喜びの声も聞かれます。 Ⅲ.設備の充実に努められています。 各保育室にピアノが設置され、安全重視の観点から、紫外線をカットする強化ガラス や飛散防止の蛍光灯が使用され、0歳児室の床暖房や SIDS 対策のセンサー、早くか ら泳げる温水プールなど設備面において充実が図られています。 (2)改善を求められる点 Ⅰ.理念・基本方針を体系的に整備されることを期待します。 法人の大切にされてきた思いや保育に対する姿勢などは、園の様々な文書から読み取 ることが出来ます。保育目標や保育の基本方針なども明文化されています。しかし、 体系的にわかりやすくといった観点からは十分な状況ではありません。理念・基本方 針を体系的に明確に示されることで、周知が進み、職員や保護者等からの更なる信頼 の確保につながることを期待します。 Ⅱ.安全管理への積極的な取り組みが求められます。 子どもの安全を確保するといった思いは感じられますが、具体的な取り組みには至っ ていない状況です。防災に関する取り組みは積極的に行われていますが、子どもの安 全を脅かす各種リスクへの対応体制やマニュアルの整備、各種チェックリストの活用 など十分とは言い難い状況にあります。リスクの種類を明確にされ、体制を整え、そ れらに対する事例の収集に基づく防止策の検討や安全確保を目的とした各種マニュ アルの整備など、早急に取り組まれることが求められます。 Ⅲ.サービス実施計画の策定・評価・見直しの方法について再考されることが望まれます。 指導計画等については、担当保育士のみで策定されており、部門を横断した関係職員 の合議による策定には至っていない状況です。計画は関係職員の合議により策定さ れ、更に実施状況の評価が的確に次の計画に反映されることが求められます。また、 子ども一人ひとりに着目した指導計画の策定により、更なる質の高いサービスの実現 を目指されることを期待します。 2 2 第三者評価の結果に対する事業者のコメント 今回第三者評価を受け、各種マニュアルが無い事を、改めて感じました。 当園は、職員の年齢層が高く、保育を始め日常の行動、危機管理に対する行動等が口頭 により伝えられ、会議の中で変更した事も会議録には残りますが、各種マニュアル等がな いために、職員が違った解釈をしていることもありました。そのことで、いろんなときに どう動いたらいいのか、行動基本としての各種マニュアルの大切さを痛感しました。 施設長としても、職員へ指示を出すときの基本となる所がないので、その時々で違った 指示になり一貫性が無く、職員も戸惑う事があったのではないかと感じました。 今後は職員と協力しながら、各種マニュアル作成から進めて行きたいと思います。 3 共通評価基準及び個別評価基準の評価項目による第三者評価結果(別添) 3 【保育所】 個別評価基準 評価項目(全91項目)の評価結果 Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 Ⅰ-1 理念・基本方針 【Ⅰ-1-(1) 理念、基本方針が確立されている。】 1 2 Ⅰ-1-(1)-① Ⅰ-1-(1)-② 評価結果 コメント 法人が設立当初から大切にされてきた思いは、 理念が明文化されている。 a・ⓑ・c 様々な文書などから読み取れますが、確立され 理念に基づく基本方針が明文化されている。 ているという状況には至っていません。掲げら a・ⓑ・c れている保育目標と共に体系的に整備されるこ とが求められます。 【Ⅰ-1-(2) 理念や基本方針が周知されている。】 評価結果 コメント 理念・基本方針等が体系的に整備されていない 3 Ⅰ-1-(2)-① 理念や基本方針が職員に周知されている。 a・ⓑ・c ため、周知は十分とは言い難い状況にありま 4 Ⅰ-1-(2)-② 理念や基本方針が利用者等に周知されている。 す。入園案内などに掲載されている保育目標な a・ⓑ・c どと共に理念等を明確にし、更なる信頼の確保 に努められることを期待します。 Ⅰ-2 計画の策定 【Ⅰ-2-(1) 中・長期的なビジョンと計画が明確にされている。】 5 Ⅰ-2-(1)-① 6 Ⅰ-2-(1)-② 評価結果 a・-・ⓒ 単年度の事業計画は「目標」や「ねらい」を定 中・長期計画が策定されている。 め策定されていますが、中・長期計画が策定さ れていないため中・長期的な視点に立ったもの a・-・ⓒ とは言い難い状況にあります。 中・長期計画を踏まえた事業計画が策定されている。 【Ⅰ-2-(2) 計画が適切に策定されている。】 7 Ⅰ-2-(2)-① 8 Ⅰ-2-(2)-② コメント 評価結果 コメント a・b・ⓒ 事業計画は、組織的な策定には至っておらず、 計画の策定が組織的に行われている。 職員や保護者への周知活動も見受けられませ ん。中・長期計画と併せて、その策定方法や周 a・b・ⓒ 知方法について再考が求められます。 計画が職員や利用者に周知されている。 4 Ⅰ-3 管理者の責任とリーダーシップ 【Ⅰ-3-(1) 管理者の責任が明確にされている。】 評価結果 コメント 園便りなどから園長の姿勢は読み取れますが、 9 Ⅰ-3-(1)-① 管理者自らの役割と責任を職員に対して表明している。 a・ⓑ・c その役割と責任について明確にされたものは確 10 Ⅰ-3-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取り組みを行っている。 a・ⓑ・c われてはいますが、体系的な取り組みとは言い 認できません。関係法令の把握や周知活動も行 【Ⅰ-3-(2) 管理者のリーダーシップが発揮されている。】 11 12 Ⅰ-3-(2)-① Ⅰ-3-(2)-② 難い状況です。 評価結果 コメント 園長は質の向上に意欲的ですが、その体制整備 質の向上に意欲を持ちその取り組みに指導力を発揮している。 a・b・ⓒ や仕組みの構築など具体化された活動は見受け 経営や業務の効率化と改善に向けた取り組みに指導力を発揮している。 られません。経営や業務の効率化についても具 a・b・ⓒ 体的な取り組みは明確になっていない状況で す。 Ⅱ 組織の運営管理 Ⅱ-1 経営状況の把握 【Ⅱ-1-(1) 経営環境の変化等に適切に対応している。】 13 Ⅱ-1-(1)-① 評価結果 コメント a・ⓑ・c 在園児の推移表などにより、地域の環境を把握 事業経営をとりまく環境が的確に把握されている。 14 Ⅱ-1-(1)-② 経営状況を分析して改善すべき課題を発見する取り組みを行っている。 15 Ⅱ-1-(1)-③ 外部監査が実施されている。 5 されていますが、経営状況の分析結果による課 題と併せた中・長期計画などへの反映には至っ a・ⓑ・c ておりません。また、公認会計士による外部監 査は実施されていますが、経営改善には直結し a・ⓑ・c ていない状況です。 Ⅱ-2 人材の確保・養成 【Ⅱ-2-(1) 人事管理の体制が整備されている。】 16 Ⅱ-2-(1)-① 17 Ⅱ-2-(1)-② 評価結果 a・b・ⓒ 正規職員が多いという特徴はありますが、必要 必要な人材に関する具体的なプランが確立している。 な人材に関する具体的なプランは見てとれませ ん。人事考課への取り組みも見受けられませ a・b・ⓒ ん。 人事考課が客観的な基準に基づいて行われている。 【Ⅱ-2-(2) 職員の就業状況に配慮がなされている。】 18 19 Ⅱ-2-(2)-① Ⅱ-2-(2)-② 評価結果 Ⅱ-2-(3)-① 21 Ⅱ-2-(3)-② 22 Ⅱ-2-(3)-③ 23 Ⅱ-2-(3)-④ Ⅱ-2-(4)-① 25 Ⅱ-2-(4)-② 職員の就業状況は把握され、有給休暇の取得に a・ⓑ・c も配慮されていますが、職員が相談し易い工夫 福利厚生事業に積極的に取り組んでいる。 などは今後の課題と言えます。福利厚生面で ⓐ・b・c は、法定福利面はもちろん、退職金共済への加 入のほか互助会などが設けられています。 評価結果 コメント a・b・ⓒ 職員の教育・研修に関する基本姿勢が明示されている。 法人全体の研修会は定期的に開催されています が、職員の育成に関する基本姿勢が明確にされ 個別の職員に対して組織としての教育・研修計画が策定され、計画に基づいて具体 a・b・ⓒ ておらず、個別の職員の教育・研修計画の策定 的な取り組みが行われている。 に至っていない状況です。 法令遵守に向けた研修についても、個別に伝達 研修などは行われていますが、体系だった遵守 定期的に個別の教育・研修計画の評価・見直しを行っている。 a・b・ⓒ に向けた取り組みには至っておりません。 職員に対して、遵守すべき法令等を正しく理解するために研修を行っている。 【Ⅱ-2-(4) 実習生の受け入れが適切に行われている。】 24 コメント 職員の就業状況や意向を把握し必要があれば改善する仕組みが構築されている。 【Ⅱ-2-(3) 職員の質の向上に向けた体制が確立されている。】 20 コメント a・b・ⓒ 評価結果 コメント 実習生は積極的に受け入れられており、オリエ 実習生の受け入れに対する基本的な姿勢を明確にし体制を整備している。 a・b・ⓒ ンテーション用の文書は準備されていますが、 実習生の育成について積極的な取り組みを行っている。 受け入れに関するマニュアルの整備や実習の効 a・b・ⓒ 果を上げるプログラムの作成には至っておりま せん。 6 Ⅱ-3 安全管理 【Ⅱ-3-(1) 利用者の安全を確保するための取り組みが行われている。】 26 Ⅱ-3-(1)-① 27 Ⅱ-3-(1)-② 28 Ⅱ-3-(1)-③ 評価結果 コメント 地域の消防署や消防団・警察などと連携を図 り、定期的に防災訓練が行われています。しか 緊急時(事故、感染症の発生時など)の対応など利用者の安全確保のための体制が a・b・ⓒ し、事故や感染症の発生時などの対応に関する 整備されている。 マニュアルの整備が十分ではなく、リスクの種 別毎の体制整備も明確になっていません。安全 を脅かす事例の収集も成果には結びついておら 利用者の安全確保のためにリスクを把握し対策を実行している。 a・ⓑ・c ず、事故報告書による改善活動も予防に向けた 取り組みには至っていない状況です。事故防止 のためのチェックリストはありますが、その活 災害等の発生時における防災体制が整備されされている。 ⓐ・b・c 用状況も定期的とは言い難い状況です。 Ⅱ-4 地域との交流と連携 【Ⅱ-4-(1) 地域との関係が適切に確保されている。】 評価結果 a・ⓑ・c 高齢者施設への訪問や近隣のお店への園の行事 29 Ⅱ-4-(1)-① 利用者と地域とのかかわりを大切にしている。 30 Ⅱ-4-(1)-② 事業所が有する機能を地域に還元している。 31 Ⅱ-4-(1)-③ ボランティア受け入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 【Ⅱ-4-(2) 関係機関との連携が確保されている。】 32 Ⅱ-4-(2)-① 33 Ⅱ-4-(2)-② コメント 案内の貼り出し依頼など、地域との関わりを大 切にされていますが、イベントへの参加は依頼 a・ⓑ・c による園児の踊り(よさこいソーラン)の披露 が主だったものとなっています。専門的な機能 の還元と、ボランティアの受け入れに関するマ a・b・ⓒ ニュアルの整備などは今後の課題と言えます。 評価結果 コメント 肢体不自由児施設との交流や、小学校との見学 必要な社会資源を明確にしている。 a・b・ⓒ 会・体験入学などでの連携は見受けられ、虐待 関係機関等との連携が適切に行われている。 に関する行政との連携の事例も確認できまし a・ⓑ・c た。しかし、必要な社会資源の体系的な把握や 定期的な連携には至っていない状況です。 【Ⅱ-4-(3) 地域の福祉向上のための取り組みを行っている。】 評価結果 コメント 地域の対象児の減少などは把握されています 34 Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズを把握している。 a・ⓑ・c が、詳細な情報の収集には至っていない状況で 35 Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズに基づく事業・活動が行われている。 ⓐ・b・c 声も多く、一時保育と併せて地域の子育て支援 す。学童保育については、保護者からも喜びの に貢献されており、高く評価できます。 7 Ⅲ 適切な福祉サービスの実施 Ⅲ-1 利用者本位の福祉サービス 【Ⅲ-1-(1) 利用者を尊重する姿勢が明示されている。】 36 Ⅲ-1-(1)-① 37 Ⅲ-1-(1)-② 評価結果 コメント 保育計画やホームページ、入園時の配布資料な どに明示されている「一人ひとりの子どもを大 利用者を尊重したサービス提供について共通の理解をもつための取り組みを行って a・ⓑ・c 切に」という表現により、子どもを尊重する基 いる。 本姿勢が示されています。プライバシー保護に 関するマニュアルの整備と共に、基本姿勢に 沿ったマニュアルの整備が今後の課題と言えま 利用者のプライバシー保護に関する規程・マニュアル等を整備している。 a・b・ⓒ す。 【Ⅲ-1-(2) 利用者満足の向上に努めている。】 評価結果 コメント 送迎時の対話や役員会などで意見が生じた場合 38 Ⅲ-1-(2)-① 利用者満足の向上を意図した仕組みを整備している。 a・ⓑ・c は職員会議で検討されていますが、意向調査な 39 Ⅲ-1-(2)-② 利用者満足の向上に向けた取り組みを行っている。 どの積極的な取り組みは見受けられません。意 a・b・ⓒ 向調査などで保護者の意向を把握し、運営に反 映させる取り組みを期待します。 【Ⅲ-1-(3) 利用者が意見等を述べやすい体制が確保されている。】 40 Ⅲ-1-(3)-① 利用者が相談や意見を述べやすい環境を整備している。 41 Ⅲ-1-(3)-② 苦情解決の仕組みが確立され十分に周知・機能している。 42 Ⅲ-1-(3)-③ 利用者からの意見等に対して迅速に対応している。 評価結果 コメント ⓐ・b・c 要望箱は設置され、入園式の際に複数の相談方 法の説明も行われています。苦情解決の仕組み については掲示されていますが、資料の配付は a・b・ⓒ なく、保護者などへの周知が十分ではないよう です。苦情内容及び解決結果の公表も行われて いません。更なる苦情解決システムの強化や対 a・b・ⓒ 応マニュアルの整備を期待します。 8 Ⅲ-2 サービスの質の確保 【Ⅲ-2-(1) 質の向上に向けた取り組みが組織的に行われている。】 評価結果 43 Ⅲ-2-(1)-① サービス内容について定期的に評価を行う体制を整備している。 44 Ⅲ-2-(1)-② 評価の結果に基づき組織として取り組むべき課題を明確にしている。 45 Ⅲ-2-(1)-③ 課題に対する改善策・改善計画を立て実施している。 Ⅲ-2-(2)-① 47 Ⅲ-2-(2)-② a・b・ⓒ 職員会議で年度のまとめは行われていますが、 組織として定期的に自己評価を行なう体制整備 a・b・ⓒ には至っていない状況です。管理者は、今回の 第三者評価受審において表出した課題や改善策 への取り組みに意欲を示されています。 a・b・ⓒ 【Ⅲ-2-(2) 個々のサービスの標準的な実施方法が確立している。】 46 コメント 評価結果 個々のサービスについて標準的な実施方法が文書化されサービスが提供されてい る。 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立されている。 【Ⅲ-2-(3) サービス実施の記録が適切に行われている。】 長年に渡って培われてきた保育の実践や経験豊 a・b・ⓒ 富な保育士のスキルに頼ったサービスが展開さ れている状況で、標準的な実施方法の文書化に は至っておりません。個々の保育や業務につい て標準的な実施方法を文書化し、一定の保育水 a・b・ⓒ 準を保った上での個別対応が求められます。 評価結果 48 Ⅲ-2-(3)-① 利用者に関するサービス実施状況の記録が適切に行われている。 49 Ⅲ-2-(3)-② 利用者に関する記録・データを含めた個人情報の管理体制が確立している。 50 Ⅲ-2-(3)-③ 利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している。 9 コメント コメント a・ⓑ・c 朝礼や職員会議の場を中心に利用者に関する情 報の共有に努められています。個人保育記録や 健康診断記録などに発達状況、生活状況につい a・ⓑ・c ての記載がありますが、記録内容にバラつきが 生じない工夫については確認できません。情報 管理などの規程も整備されていますが、職員へ a・ⓑ・c の周知も十分とは言い難い状況です。 Ⅲ-3 サービスの開始・継続 【Ⅲ-3-(1) サービス提供の開始が適切に行われている。】 評価結果 コメント ホームページや市のガイドブックなどで、保育 51 Ⅲ-3-(1)-① 利用者希望に対してサービス選択に必要な情報を提供している。 ⓐ・b・c 目標やサービス内容などを紹介されており、見 52 Ⅲ-3-(1)-② サービスの開始にあたり利用者等に説明し同意を得ている。 a・ⓑ・c 園時のわかりやすい資料の作成や説明時の記録 学や体験入園なども受け入れられています。入 などについて、更なる取り組みを期待します。 【Ⅲ-3-(2) サービスの継続性に配慮した対応が行われている。】 53 Ⅲ-3-(2)-① 評価結果 コメント 卒園生(一年生)を運動会や夏祭りに招待する など、卒園後の関係の継続が図られています。 事業所の変更や家庭への移行などにあたりサービスの継続性に配慮した対応を行っ a・ⓑ・c 転園時には、必要に応じた情報提供が行われて ている。 いますが、組織として手順や様式は定められて いない状況です。 Ⅲ-4 サービス実施計画の策定 【Ⅲ-4-(1) 利用者のアセスメントが行われている。】 評価結果 コメント 毎年度、園で統一された様式により「子どもの 54 Ⅲ-4-(1)-① 定められた手順に従ってアセスメントを行っている。 a・ⓑ・c 生活」を聞き取り記録されています。しかし、 55 Ⅲ-4-(1)-② 利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している。 a・b・ⓒ でない点が見受けられますので、更なる工夫を その項目は課題を抽出するという観点から十分 期待します。 【Ⅲ-4-(2) 利用者に対するサービス実施計画が策定されている。】 56 Ⅲ-4-(2)-① 57 Ⅲ-4-(2)-② 評価結果 コメント 指導計画は、担当保育士が策定して、主任保育 サービス実施計画を適切に策定している。 a・b・ⓒ 士がチェックされますが、子ども一人ひとりに 定期的にサービス実施計画の評価・見直しを行っている。 着目した計画策定には至っていない状況です。 a・ⓑ・c 評価は、月計画について行われていますが、評 価の客観性が確保されていない状況です。 10 A-1 子どもの発達援助 【A-1-(1) 発達援助の基本】 58 A-1-(1)-① 59 A-1-(1)-② 評価結果 保育所保育指針等の趣旨を捉え、保育の基本方 保育計画が、保育の基本方針に基づき、さらに地域の実態や保護者の意向等を考慮 針に基づいた保育計画が作成されていますが、 a・ⓑ・c して作成されている。 地域の実態把握や保護者の意向の把握について は十分とは言い難い状況にあります。定期的に 指導計画の評価は行われていますが、次の指導 指導計画の評価を定期的に行い、その結果に基づき、指導計画を改定している。 a・ⓑ・c 計画への反映は十分とは言い難い状況です。 【A-1-(2) 健康管理・食事】 60 A-1-(2)-① 61 A-1-(2)-② 62 A-1-(2)-③ 63 A-1-(2)-④ 64 A-1-(2)-⑤ 65 A-1-(2)-⑥ 66 A-1-(2)-⑦ 67 A-1-(2)-⑧ コメント 評価結果 コメント 登所時や保育中の子どもの健康管理は、マニュアル等があり、子ども一人ひとりの a・ⓑ・c 既往症・予防接種に関する情報は記録され、健 健康状態に応じて実施している。 康管理に関する取り決め事項は職員会議等で周 知されていますが、マニュアル等の整備には 至っていない状況です。各職員による一定水準 の対応が最低限確保されるためにも健康管理マ 健康診断の結果について、保護者や職員に伝達し、それを保育に反映させている。 ⓐ・b・c ニュアルの作成を期待します。 定期的に健康診断・歯科検診が行なわれ、結果 を記録して保護者へ伝達されています。今後 は、昼食後の歯磨きの実践について再考される など、歯科検診の結果を更に保育に反映させる ことが望まれます。 歯科検診の結果について、保護者や職員に伝達し、それを保育に反映させている。 a・ⓑ・c 感染症については、発生時に発生状況のみでな く、対応策や予防策も掲示されるなど、保護者 への情報提供が行われています。マニュアルの 整備による更なる対策の強化を期待します。 食育については、意欲的に取り組まれており、 感染症発生時に対応できるマニュアルがあり、発生状況を保護者、全職員に通知し a・ⓑ・c 「園庭でのサンマ焼き」の他、バイキングなど ている。 様々な食事を楽しむ工夫や配慮がうかがえま す。割れにくい陶器を使用することで、暖かい 雰囲気作りを心掛けられるなど、食器に対する 食事を楽しむことができる工夫をしている。 ⓐ・b・c 配慮もうかがえます。摂食量や残食についても 常時把握され、献立への反映なども実践されて います。 子どもの喫食状況を把握する等して、献立の作成・調理の工夫に活かしている。 ⓐ・b・c また、給食サンプルの掲示と併せて献立表やレ シピを保護者に配付されるなど、家庭との食育 子どもの食生活について、家庭と連携している。 ⓐ・b・c に関する連携への取り組みもうかがい知ること が出来ます。アレルギー疾患を持つ子どもに は、医師からの指示の基に除去食を提供されて おり、できるだけ他の子の食事と同じに見える アレルギー疾患をもつ子どもに対し、専門医からの指示を得て、適切な対応を行っ ように盛り付けなどにも配慮されています。 ⓐ・ー・c ている。 11 【A-1-(3) 保育環境】 評価結果 コメント 各クラスに湿温計が設置され、ピアノ・強化ガ 68 A-1-(3)-① 子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 a・ⓑ・c ラス・木製の机等、物的環境は充実していま 69 A-1-(3)-② 生活の場に相応しい環境とする取り組みを行っている。 a・ⓑ・c の遊具の点検などについては更なる取り組みを す。反面、寝具や玩具の消毒、安全確保のため 期待したいところです。 【A-1-(4) 保育内容】 評価結果 ⓐ・b・c 子どもの目線で話し、一人ひとりの状態や気持 70 A-1-(4)-① 子ども一人ひとりへの理解を深め、受容しようと努めている。 71 A-1-(4)-② 基本的な生活習慣や生理現象に関しては、一人ひとりの子どもの状況に応じて対応 ⓐ・b・c している。 72 A-1-(4)-③ 子どもが自発的に活動できる環境が整備されている。 a・ⓑ・c 73 A-1-(4)-④ 身近な自然や社会とかかわれるような取り組みがなされている。 ⓐ・b・c 74 A-1-(4)-⑤ さまざまな表現活動が自由に体験できるように配慮されている。 a・ⓑ・c 75 A-1-(4)-⑥ 遊びや生活を通して人間関係が育つよう配慮している。 ⓐ・b・c 76 A-1-(4)-⑦ 子どもの人権に十分配慮するとともに、文化の違いを認め、互いに尊重する心を育 a・ⓑ・c てるよう配慮している。 77 A-1-(4)-⑧ 性差への先入観による固定的な観念や役割分業意識を植え付けないよう配慮してい ⓐ・b・c る。 78 A-1-(4)-⑨ 乳児保育のための環境が整備され、保育の内容や方法に配慮が見られる。 ⓐ・b・c 79 A-1-(4)-⑩ 長時間にわたる保育のための環境が整備され、保育の内容や方法に配慮がみられ る。 a・ⓑ・c 80 A-1-(4)-⑪ 障害児保育のための環境が整備され、保育の内容や方法に配慮が見られる。 a・ⓑ・c 12 コメント ちに即した対応を心掛けられています。 トイレや衣服の着脱では、声掛けを中心に自分 でやろうとする気持ちを大切にされています。 プールの時期になると、衣服の着脱への意欲が 出てくるので、その機会を活かされています。 クラスごとに玩具や素材・用具が置いてあり、 自由に取り出し遊ぶことができる状況にありま す。 園庭でケナフを栽培されており、子どもと一緒 に水やり等のお世話をしながら成長を観察し、 紙に加工して卒園証書を作る取り組みが行われ ています。卒園児の心に残っていく取り組みの 一つになっているようです。また、地域の会社 からの招待で芋掘りに出かける際には、甘木鉄 道も活用されています。 一日に1回は、絵本の読み聞かせや紙芝居を見せ るように努められ、移動図書館の利用にも積極 的です。 当番活動により、自分の役割を認識すること や、遊びを通してルールの大切さを知ることが できるように工夫をされています。 スモックや帽子は男女同一の色にされており、 性差への先入観による固定的な考え方をしない ように心掛けておられます。 乳児が活動するスペースは床暖房で快適に過ご せる環境を用意されています。SIDS対策と して、目視による確認と、呼吸を監視するセン サーの設置で注意深く対応されています。 長時間保育については、子どもの休息のための 環境整備や職員間の引き継ぎのルールがありま すが、家庭的な雰囲気作りについては更なる工 夫を期待します。 障害児保育については、障害児の特性に合わせ た計画は十分な状況には至っておりませんが、 園長・主任を含めて担当職員全員での話し合い の場を作られています。肢体不自由児施設のセ ミナーに保育士と母親と一緒に参加されるなど 熱心な取り組みなども見受けられます。 A-2 子育て支援 【A-2-(1) 入所児童の保護者の育児支援】 評価結果 一人ひとりの保護者と日常的な情報交換に加え、個別面談などを行っている。 ⓐ・b・c A-2-(1)-② 家庭の状況や保護者との情報交換の内容が必要に応じて記録されている。 ⓐ・ー・c 83 A-2-(1)-③ 子どもの発達や育児などについて、懇談会などの話し合いの場に加えて、保護者と a・ⓑ・c 共通理解を得るための機会を設けている。 84 A-2-(1)-④ 虐待を受けていると疑われる子どもの早期発見に努め、得られた情報が速やかに所 a・ⓑ・c 長まで届く体制になっている。 85 A-2-(1)-⑤ 虐待を受けていると疑われる子どもの保護者への対応について、児童相談所など関 ⓐ・ー・c 係機関に照会、通告を行う体制が整っている。 81 A-2-(1)-① 82 【A-2-(2) 一時保育】 86 A-2-(2)-① 評価結果 コメント 送迎時の対話や連絡帳により、常に保護者と情 報交換を行なえるように心掛けておられます。 定期的な個別面談の仕組みもあり、希望があれ ば随時応じられています。相談場所等への配慮 もうかがえますが、面談時間や回数及び連絡帳 の活用などに更なる検討が必要であることが利 用者(保護者)調査から読み取れます。 保護者との情報交換については必要に応じ記録 されていますが、個別面談の記録については時 間の都合上、十分な記録には至っていないよう です。保護者の保育参加の機会の確保と面談記 録の充実による職員間の情報の共有化に向けて の取り組みを期待します。 虐待については早期発見に努められ、特に身体 測定時などに注意深く観察されています。過去 に対応事例があり、行政との連携はとれている ようですので、マニュアルの整備や研修による 職員へのより一層の周知活動を期待します。 コメント 年齢に応じた通常クラスの子どもとの交流を 一時保育は、一人ひとりの子どもの心身の状態を考慮し、通常保育との関連を配慮 図ったり、個別対応したりと、一人ひとりの子 a・ⓑ・c どもの心身の状況に配慮した対応が行われてい しながら行っている。 ます。 13 A-3 安全・事故防止 【A-3-(1) 安全・事故防止】 87 A-3-(1)-① 88 A-3-(1)-② 89 A-3-(1)-③ 90 A-3-(1)-④ 91 A-3-(1)-⑤ 評価結果 調理場、水周りなどの衛生管理は、マニュアルに基づいて適切に実施されている。 a・ⓑ・c コメント 常に保育士が子どもたちから離れないように心 掛けておられます。しかし、安全や事故防止に 関する各種マニュアルが整備されていないこと や、それに基づく職員への周知活動も行われて いないことから、子どもの安全を確保するとい 食中毒の発生時に対応できるマニュアルがあり、さらにその対応方法については、 a・b・ⓒ う意味では更なる取り組みが求められます。ヒ 全職員にも周知されている。 ヤリ・ハット事例を収集して検討され、マニュ アルの整備や研修会への参加など安全確保への 具体的かつ積極的な取り組みを期待します。 衛生管理については、担当者が定められており 事故防止のためのチェックリスト等があり、事故防止に向けた具体的な取り組みを 適切に実施されるように努めてられています a・b・ⓒ 行っている。 が、マニュアルに沿った対応には至っておりま せん。 不審者侵入については、マニュアルは整備され 事故や災害の発生時に対応できるマニュアルがあり、全職員に周知されている。 a・b・ⓒ ていませんが、サスマタが用意され警察官によ る使い方の指導も受けられています。 不審者の進入時などに対応できるマニュアルがあり、全職員に周知されている。 14 a・b・ⓒ
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