美世志会「 美世志会「地位確認訴訟」 地位確認訴訟」控訴審不当判決を弾劾 控訴審不当判決を弾劾する 弾劾する(声明) する 美世志会6名の復職などを求めた民事訴訟の控訴審で東京高裁は 12 月 11 日、八ツ田 さん、小黒さんへの会社による懲戒権濫用と未払い賃金の一部支払いを認めた一審判決 の勝訴部分をすべて取り消し、その他の訴えもすべて棄却する不当判決を言い渡した。 JR総連はこの不当極まりない判決を、満腔の怒りを持って弾劾する。 そもそも「えん罪JR浦和電車区事件」では強要の事実はなく、会社のいう「職場秩序を 混乱させた」ことや、「会社の信用を失墜させた」ことなど全くない。「事件」は、公安警察 がでっち上げ、大規模な家宅捜索で事件と関係のない資料を根こそぎ押収されたことや、 取調官の「平和運動は生意気だ」「組織を半分にしてやる」などの言動から、国策弾圧とし て仕組まれた組織破壊攻撃であったことは明らかである。その狙いのもとで会社は、強 要の事実がないことを知りつつ、さらに刑事裁判の第一審判決文が確定しない状況であ るにもかかわらず、「懲戒解雇」発令という蛮行をおこなったのである。しかも会社は控 訴審での和解協議で、一審判決を無視して「懲戒解雇」の正当性を主張するという破廉恥 さだ。こうして裁判所は権力の弾圧と会社の労務政策に加担し、美世志会が金銭解決を 拒否して和解に応じない“報復”として、美世志会の訴えを全て棄却するという不当判 決を行ったと言える。断じて許されない。 「えん罪JR浦和電車区事件」発生から 11 年、JR総連・JR東労組は美世志会ととも に警察・検察権力と司法当局、さらには敵対労組や組織破壊者、マスコミによる三位一 体となった組織破壊攻撃に起ち向かってきた。そして「JR総連運動の抹殺」という権力 者らが描いたシナリオを、組織の団結力で跳ね返してきた。いま、この不当判決を眼前 に私たちは、歴史的な国策捜査、歴史的な国策弾圧、そしてこの歴史的不当判決に怒り を新たにする。さらに国家にしかできない犯罪がまさに「戦争」と「えん罪」であることを 改めて深く胸に刻み、この不当判決を腹の底からの怒りで糾弾する。 まじめに平和運動をおこなう私たちへの弾圧は、「特定秘密保護法」の強行採決・成立 を切り口に、今後も憲法改悪など「戦争ができる国」づくりを視野にして、さらに強まっ てくることは想像に難くない。しかしJR総連は、いかなる弾圧にさらさらされようと 決して怯まない。団結を撃ち固め、組織破壊攻撃を跳ね返し、美世志会とともに人権・ 民主主義の確立と平和を求め、闘い抜くものである。 2013 年 12 月 12 日 全日本鉄道労働組合総連合会(JR総連)
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