「災害共済給付制度」への加入について

独立行政法人日本スポーツ振興センター
「災害共済給付制度」への加入について
保 護 者 様
北海道札幌清田高等学校
校 長
久保田 法順
学校では、お子さまが安全で楽しい学校生活を過ごせるよう絶えず努力しておりますが、時には授業中または休み
時間、登下校の際などに災害が発生しております。
独立行政法人日本スポーツ振興センターの災害共済給付制度は、登校から下校までを広い意味での「学校管理下」
としてとらえ、その間に発生した災害について、その医療費の自己負担額や見舞金等の給付を行うことを目的として、
昭和 35 年に発足した互助共済制度であり、学校の設置者(教育委員会)と保護者がそれぞれ掛金を負担して運営し
ております。
給付内容等は、
独立行政法人日本スポーツ振興センター法又はこれに基づく政令、
省令、通達等に定められており、
主な内容は下記のとおりです。本校では全員加入を原則としておりますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。
記
1 給付の種類と給付される場合
学校の管理下の事由による負傷、給食による中毒その他の疾病(ガス中毒、溺水、熱中症など法令で
定めのあるもの)の医療費の自己負担額、これらの負傷又は疾病が治った後に障害が残ったときの障害
見舞金及びこれらの負傷又は疾病に直接起因する死亡に対する死亡見舞金が給付されます。
なお、学校の管理下とは、次のような場合をいいます。
①授業中 ②部活動など教育計画に基づく課外指導中 ③休憩時間中
④通常の経路及び方法による通学中
2 給付金額
(1)
医 療 費
初診から治ゆまでの医療費総額(医療保険の 10 割分)が 5,000 円以上の場合が給付の対象となり、
その 4/10 が支給されます。
(このうち 3/10 は医療費の自己負担額、1/10 は療養に伴って要する費用
としての加算分です。
)
ただし、高額療養費やひとり親医療費助成など他の法令による医療費助成の対象となる場合は、自己
負担額(所得区分や法令により負担額が異なります)に療養に伴って要する費用の 1/10 を加算した額が給
付されます。
(2) 障害見舞金
障害の程度に応じて、3,770 万円(第 1 級)から 82 万円(第 14 級)が給付されま
す。
(通学中の場合は、1,885 万円から 41 万円)
(3) 死亡見舞金
2,800 万円が給付されます。
(運動などの行為と関連しない突然死及び通学中の場
合は、1,400 万円)
3 共済掛金(保護者負担金) ※本校では学校徴収金に含まれています。
学 校 種 別
幼
小
稚
中
学
1 人当り年額
学 校 種 別
1 人当り年額
園
180円
高等学校全日制
1,200円
校
460円
高等学校定時制
630円
360円
特別支援学校(高)
特別支援学校(小・中)
1,200円
4 給付の制限を受けるもの
(1) 他の法令により医療費の助成を受けた又は受ける場合
子ども医療費助成やひとり親医療費助成など、他の法令により医療費の助成を受けた又は受ける場
合は、表面「2 給付金額」に記載されているとおり、給付額が調整されますので、学校へ申請する
際に、必ず、その助成内容及び自己負担額をお申出ください。
(2) 高等学校の生徒の重大な過失による災害の場合
(3) 交通事故などの災害で第三者から損害賠償を受けた場合
登下校中の交通事故など、第三者に責任のある災害については、災害共済給付より加害者からの損
害賠償が優先されます。
なお、加害者から受けた損害賠償の価額が振興センターから給付される給付金額より少ない場合の
み、その差額を振興センターへ請求することができます。
5 給付の対象とならないもの
(1) 医療保険診療以外の場合
医療保険診療以外は給付の対象となりません。
(例)
・歯牙破折や抜歯した後に装着される補綴で、医療保険診療以外のもの
・美容整形手術で、医療保険診療以外の診療として行われるもの
・眼鏡の破損修理代、購入代、初診時特定医療費、差額ベッド代
(2) 医師の同意なしに、はり・きゅう・あんま・マッサージ・指圧師の施術を受けた場合
はり・きゅう・あんま・マッサージ・指圧師の施術は、振興センターの認める疾病に対して医師の
同意に基づき、医療保険診療として行われたものが支給対象となります。よって、医師の同意書なし
にこれらの施術を受けた際は、給付の対象となりません。
(3) 生活保護世帯の小・中学校児童生徒の医療費
生活保護を受けている世帯に属する小・中学校の児童生徒に係る災害については、生活保護法によ
る医療扶助が行われるため、医療費の給付は行われません。ただし、障害見舞金及び死亡見舞金は給
付対象になります。
(4) 高等学校の生徒における故意の犯罪行為又は故意の災害の場合
(5) 障害見舞金給付後の医療費
障害見舞金は、療養の効果が期待し得ない状態(療養の終了)で、治癒又は症状が固定したときに
残った障害の程度に応じて給付されるものなので、障害見舞金の支給後に療養を受けたとしても、そ
の医療費は給付対象となりません。
6 その他
(1) 同一の災害の負傷又は疾病についての医療費の支給は、初診から最長 10 年間行われます。
(2) 災害共済給付を受ける権利は、その給付事由が生じた日から 2 年間行わないときは、時効によっ
て消滅します。
(3) 給付金は、学校に申請手続きをしてから、2~3 ヶ月後に支給されます。
本文書は、災害共済給付制度の概要を記載したものです。
制度の詳細や、法令等の情報は、日本スポーツ振興センターホームページ「学校安全 web」
(http://naash.go.jp/anzen/)でご覧になれます。
校内における手続きについて
学校管理下の災害により医療機関で受診
↓
保健室へ申し出る(日にちを空けずすみやかに)
<保健室での手続き>
○災害記録簿に記入し、次の用紙類を受け取る。
(1)
「災害報告書」
①本人が記入し担任と部活顧問、または教科担任の検印を受ける
②検印後すぐに、本人が直接保健室へ提出する
(2)
「医療等の状況」
①医療機関へ持参し記入をお願いする(1ヶ月に1枚)
②受け取ったら、すぐに保健室へ提出する
(3)
「調剤報酬明細書」 院外薬局にて調剤処方を受けた場合に提出
(4)
「治療用装具明細書」 装具を装着した場合に、領収書のコピーと一緒に提出
(5)
「自己負担額申出書」 ひとり親医療費助成などの助成を受けた場合のみ提出
○毎月20日(土・日・祝日の場合はその前日)までに保健室へ提出すると、その月に申請ができます。