移動・容器並び移動式製造設備に関するQ&A

移動・容器並び移動式製造設備に関するQ&A
B−1
容器置場(障壁)
項
目
内
容
容器置場から確保しなけれ
厚さ12cm以上の鉄筋
ばならない保安物件に対する コンクリート造り又はこれ
保安距離を緩和するための「障 と同等以上の強度を有する
壁」について
構造の障壁を設けることと
あるが、同等以上の強度を
有する構造の障壁は具体的
にどのようなものか。
回
B−1−1
通り。
答
の例示基準
移動・容器並び移動式製造設備に関するQ&A
B−1−1
障壁の例示基準
1.鉄筋コンクリート製障壁
鉄筋コンクリート製障壁は、直径9mm以上の鉄筋を縦、横40cm以下の間隔に配筋
し、特に隅部の鉄筋を確実に結束した厚さ12cm以上、高さ2m以上のものであって堅固
な基礎の上に構築され、予想されるガス爆発の衝撃等に対して十分耐えられる構造のもので
あること。
2.コンクリートブロック製障壁
コンクリートブロック製障壁は直径9mm以上の鉄筋を縦、横40cm以下の間隔に配筋
し、特に隅部の鉄筋を確実に結束し、かつブロックの空洞部にコンクリートモルタルを充て
んした厚さ15cm以上、高さ2m以上のものであって堅固な基礎の上に構築され、予想さ
れるガス爆発の衝撃等に対して十分耐えられる構造のものであること。
3.鋼板製障壁
鋼板製障壁は、厚さ3.2mm以上の鋼板に30×30mm以上の等辺山形鋼を縦、横
40cm以下の間隔に、溶接で取り付けて補強したもの又は厚さ6mm以上の鋼板を使用
し、そのいずれも1.8m以下の間隔で支柱を設けた高さ2m以上のものであって堅固な
基礎の上に構築され、予想されるガス爆発の衝撃等に対して十分耐えられる構造のもので
あること
4.容器置場の置場距離を短縮する場合に設けなければならない障壁は、対象物を有効に保護
できるものであって、その構造は次の各号の基準のいずれかによるものとする。
(1)鉄筋コンクリート製障壁
高さのみ1.8m以上とし、他はすべて1.と同じ
(2)コンクリートブロック製障壁
高さのみ1.8m以上とし、他はすべて2.と同じ
(3)鋼板製障壁
高さのみ1.8m以上とし、他はすべて3.と同じ
移動・容器並び移動式製造設備に関するQ&A
B−2
容器置場(屋根の材質)
項
目
内
容
回
答
充てん容器等に係る容器置
充てん容器に係る容器置場
屋根材としては、石綿スレー
場の屋根について
には、不燃性又は難燃性の材料 ト、薄鉄板などがある。
を使用した軽量な屋根を設け
ることとあるが、不燃性又は難
燃性の材料とは具体的にどの
ようなものか。
屋根を設けなくてもよいも
また、屋根を必要としない容 のには、次のような場合があ
器又はガスの種類にはどのよ る。
うなものがあるのか。
①充てんガスが可燃性及び酸
素以外のガスである場合。
②断熱材で被覆してある充て
ん容器である場合。
③充てんガスが液化石油ガス
であって車輌に固定した容
器でかつ配管により接続さ
れていない場合。
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B−3
容器
項
目
内
容
容器の安全装置等の設定圧 (1)圧縮ガス容器
力について
①耐圧試験圧力は
②気密試験圧力は
③安全弁設定圧力は
④溶栓の設定温度は
(2)液化ガス容器
①耐圧試験圧力は
②気密試験圧力は
③安全弁設定圧力は
④溶栓の設定温度は
回
答
容器及び容器の付属品につ
いては、容器保安規則の適用を
受ける。
耐圧試験圧力、気密試験圧
力、安全弁設定圧力、溶栓の設
定温度については、容器の種類
及び充てんするガスの種類等
により定められている。
(3)毒性ガス容器
①耐圧試験圧力は
②気密試験圧力は
③安全弁設定圧力は
④溶栓の設定温度は
(参考)
容器保安規則に係る附属品検査の対象は、バルブ、安全弁及び緊急しゃ断装置(以下「附属品」
という。)であって、附属品の種類毎に容器側から数えて第1番目に装置されるものを対象とす
る。ただし、次に掲げる附属品についてはこの限りではない。
(1) 高圧ガス運送自動車用容器に装置する附属品であって次に掲げるもの
① 耐圧試験圧力の8/10以下で作動する安全弁と耐圧試験圧力の8/10を超える圧
力で作動する安全弁が同一の容器について並列に装置されている場合における耐圧試験
圧力の8/10を超える圧力で作動する安全弁
② 分析用取り出しバルブ
③ 圧力計元バルブであって圧力計の交換時のみに使用するもの
④ 安全弁元バルブであって安全弁の交換時のみに使用するもの
⑤ ポンプ吐出側に装置されるもの
(2)圧縮天然ガス自動車燃料装置用複合容器に装置される溶栓式安全弁の溶栓部の気密性を保
持するための破裂板
(3)ドレン弁及び均圧弁
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B−4
容器
項
目
一般複合容器等について
内
容
回
答
一般高圧ガス保安規則第4
一般複合容器等とは、圧縮天
9条 3 号に、一般複合容器等で 然ガス自動車燃料装置用継目
あつて、(製作から)15年を なし容器、圧縮天然ガス自動車
経過したものを高圧ガスの移 燃料装置用複合容器、液化天然
動に使用しないこと。とあるが ガス自動車燃料装置用容器及
一般複合容器等とはなにか。
び一般複合容器がある。
一般複合容器とは、ライナー
に周方向のみ又は軸方向及び
周方向に樹脂含浸連続繊維を
巻きつけた複合構造を有する
容器である。
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B−5
容器置場
項
目
内
容
回
答
移動式製造設備(ローリー)
移動式製造設備(ローリー) ① 液化石油ガス法の許可を
の容器置場について
の駐車場の駐車ラインは、1台
受けた充てん設備について
ごとに必要か。
は、1台ごとに駐車ラインを
必要とする。
② 高圧ガス保安法の許可を
受けた移動式製造設備につ
いても、1台ごとに駐車ラ
インを引くことが望まし
い。また、可燃性ガス、毒
性ガス及び酸素の設備があ
る場合には、それぞれを区
分して駐車すること。
例―1
例―2
例―3
ローリー(液化石油ガス)
ローリー(液化窒素)
ローリー(液化窒素)
ローリー(液化石油ガス)
ローリー(液化アルゴン)
ローリー(液化酸素)
ローリー(液化石油ガス)
ローリー(液化炭酸ガス)
ローリー(液化アンモニア)
ローリー(液化石油ガス)
ローリー(液化炭酸ガス)
ローリー(液化天然ガス)
各々に駐車ラインが必要
全体の駐車ラインは
可燃性ガス・毒性ガス
必要だが必ずしも各々に
駐車ラインがなくても良い
及び酸素はそれぞれ
区分して駐車
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B−6
容器
項
目
容器の再検査期間について
内
容
容器の再検査周期はどのよ
うになっているか。
回
B−6−1
答
を参照のこと。
移動・容器並び移動式製造設備に関するQ&A
B−6−1
容器再検査の期間
平成元年3月31日以前に容器検査に合格した容器
内
容
平成元年4月1日以後に容器
検査に合格した容器で、平成
10年4月1日以後再検査に
合格した容器
積
製造した後の経過年数
500L を超える
500L 以下
50L 以上120L 未満
50L 未満
製造した後
の経過年数
液化石油ガスの充てん
8年未満
―――――
20年
未 満
20年
以 上
3年
3年
5年
5年
―――
4 年
―――
10年未満
―――――
―――
―――
5 年
8年以上20年未満
―――――
―――
3 年
―――
一般複合容器
一般継目なし容器
液化石油ガス
(容器保安規則
6年
2年
6年
2年
5年
2年
第24条第7号該当)
10年以上20年未満
―――――
―――
―――
3 年
溶接容器
(容器保安規則
15年未満
5
年
3
年
―――
―――
15年以上20年未満
2
年
2
年
―――
―――
20年以上
1
年
1
年
1 年
*耐圧試験が3MPa以下でかつ内容積が250L 以下 経過年数20年未満 6年 20年以上 1年
*継目なし容器 3年 内容積が500L を越えるものは 5年
※期限切れ容器の取扱いについて
①中味が入っていてもそのまま使用は可能である。
②期限切れ容器には充填出来ない、すなわち容器検査を受けてからとなる。
1 年
第24条第2号該当)
その他の
溶接容器