平成19年3月25日 浄土宗保護司会報 第21号 (1) 第21号 発行 浄土宗保護司会 浄土宗社会国際局内 東京都港区芝公園4−7−4 平成18年度浄土宗教講師会・浄土宗保護司会中央研修会 平成18年11月30日∼12月1日 於紹本山知恩院 浄土宗保護司会理事長 伊 藤 喬 淳 毎日の新聞紙面、またテレビで報道されない日はないくら い、凶悪犯罪が発生し続けるわが国の社会はどうなってし まったのだろう、こんなことを云い始めてから何年たつか。 私達保護司が顔をあわせれば話題はおのずからそこへ行 きつく。この社会で起る事象の中に古い頭の私などには思 いもっかぬことがあることを日常的に思い知らされるのだ が、犯罪もまたその例にもれぬということなのだ。 こんなことをいうと日本の社会が異常な風景莚染まって しまったようであるが、一方で少なくとも私の居住する近 辺では平凡というかそうした凶悪犯罪とは無縁の平穏な生 活が淡々と繰り返えされる。 毎年七月に展開される﹁社会を明るくする運動﹂の中の 一行事として私どもの地域では、小学校より会場の提供を 受け、子育て真直中のPTAのお母さん、少年補導委員、 民生児童委員、学校の先生等々にお集り頂き、ミニ集会を 開催している。その席にご出席のみなさんからうかがう話 は﹁地域住民の心配りのおかげで子供達は多少のヤンチャ や悪ふざけはあるにせよ、世にいういじめ、非行や犯罪に 走る者はいない﹂という。登下校時の立ち番、夜間バト.ロ ールの実施など、地域のみなさんの子供を見るまなざしは 暖い。子供達は地域の方々に見守られてスクスクと育って いく。 これは私の周辺で農開されるささやかな一事例にすぎぬ かもしれないが、こうしたことからしても非行・犯罪を抑 止する決め手の一つは、地域社会全体のたゆまぬ取り組み にあるといっても過言ではないと確信する。 ’ 誰錘一三嘱屡軽夢桂一確藤蔑残 撒 盟 師 は 、 囚 人 に 仏種を植えようと決心し、故意 に 罪 我 が 国 の 刑 事 政策は仏教との関わりが深く春 朝 法 大 化 の 改 新 以降、我が国は律令体制の整備 に 伴 ☆律令時代から鎌倉前期ごろの教講 流、死の五刑であるっ う︶だとされる。律令時代の刑罰は、苔、杖、徒、 前 の 中 国 の 夏 王朝時代の政治補佐役皐陶︵こ う よ 刑 務 所 を 世 界で最初に開いたのは今から四 千 年 ☆刑務所の沿革 みたい。 形 で 公 務 員 と 手を携え営んでいくべきかを考 え て が あ っ た の か ︵そして新しい法律の中でいか な る 師 ・ 保 護 司 等 が旧来歴史的にどのような関わ り 方 犯 罪 者 更 生 事業と民間ボランティアである 教 誌 轟 これまでとこれから﹂ 課 欝講演﹁刑事政策における教誇の盟 ら漸惚の念へ更には被害者への謝罪 責任を自覚し、犯罪行為への後悔か 意する。その目標は犯罪者が自己の 刑者に義務として実施することに留 導﹂・﹁入所時指導﹂の一部として受 新法にいう﹁改善指導﹂・﹁釈放前指 社会化を促進するという機能を有し、 は、倫理及び道徳を教え、個人の再 位置を占めている。従来の一般教謳 罰理論上、世界的に見ても中心的な なくなった。犯罪者の再社会化機能は、現代の刑 が特定の宗派の教授師だけに提供することができ 教謹師が公務員として宗教教誇を実施し、監獄 ☆新憲法下での教講と将来 可を得て、獄中の教組を始めた。 明治五年に二人の僧侶が巣鴨と名古屋で知事の許 自由刑の目的は犯罪者の改善更生にあるとした。 ☆明治期以降の教誇 き囚人に大きな感銘を与えた。 足寄場﹂を作り、中沢道二は忠孝、仁義の道を説 時代に突入する。徳川政権八代将軍吉宗の頃、﹁人 武士勢力が台頭し、律令制が弛緩し、武家法の かを教えている。これま 教謳がいかにあるべき 後の刑事施設での宗教 監獄教誇の歴史は、今 る。 一三〇〇年を超える 去の歴.史が証明してい が、不可能でなく、過 ぶることは至難である った犯罪人の心をゆさ 心を砕いてきた。冷え切 を第一の目的として刑罰の執行を行なつ.てきた。 我が国は、聖徳太子の仏教観を基本に教化改善 変貢献している。 で以上に、逆運が犯罪 が国の矯正職員と民間ボランティアは、支援に大 事施設に舞い戻っている。そう考えて見ると、我 ながら、出所者二年以内に七十五%近くの者が刑 約三倍の職員と我が国同様のボランティアを擁し は五十%といわれている。英国の場合、我が国の 五年以内に再犯し、再び刑事施設に収容される率 促す悪い友人もいる。我が国の刑事施設出所者が 誘惑がうずまいている。その誘惑に耳を貸すよう ったん社会の﹁冷たい風﹂にさらされると、その を 犯 し 七 度 も 獄中に繋がれ、哀調切々と法華 経 の の感情へと高められる。 者のかたくなな魂に偏 を修めさせた。︵浄土総系譜︶ 読 諦 を 行 な っ て囚人達は感涙し、合掌したと 伝 え 新法でいう改善指導には刑務官だ りのない光をもたらす ﹁更生意欲﹂は急速に萎えていく。社会には様々な られる。︵元亨釈書巻十二︶また、禅林寺の永観は、 けに留まらず、教護師、篤志面接委 ことを切に願っている。 ☆鎌倉中期以降の教講 し ば し ば 獄 舎 を訪問して飢寒を問い、法を説 い て 員を含む民間ボランティアの力が必 ︵文責 後藤尚孝︶ 郡平成+八年度中央研修会 黒 悪行を戒め善を勧めて教謳に勤めた。︵元亨釈書巻 要不可欠である。多くの被収容者は、 五 ︶ さ ら に 、 深川霊巌寺を開いた霊巌は八人 の 死 更生への誓いを釈放時に記すが、い 罪師京都刑務所所長渠幸瓦欄 ﹃ーーー達筆三章ーーし って、徒刑を行なう場所として刑務所を整備した。 という講題で講演をいただいた。 学院教授の団士郎先生に﹁はじまりは家族理解﹂ 会 ・ 教 誇 師 会 中央研修会の二日目に立命館大 学 大 に わ た っ て 開 催された平成平入年度浄土宗 保 護 司 平 成 十 入 穿 十一月三十日・十二月一日の二 日 間 晦幽鍵鰻㎏一騒㎏璽講鍵裂疑 羅 状態を保てなくなってきているのだそうだ。 題や悩みや不安を抱え、家族が家族としての安定 祖父母には祖父母の、というようにそれぞれが問 でいるという。父母には父母の、兄弟には兄弟の、 迫観念などさまざまな原因により家族もまた病ん 貧しさや、現代社会の特徴でもある競争心理・脅 ことが理想的なかたちである。しかし物的・心的 てその家族と共に子どもを良き方向に導いてゆく よく知ることが不可欠のこととされている。そし あり、子どもの問題を修正するためには、家族を て来たのかを理解したうえで接することが重要で 家族だという。子どもがどのように育てられ育っ とが必要で、.その背景の大きな部分を占めるのが に苦しみ、行き詰まりを感じることがある。そん を考えているのか、どんな気持ちでいるのか理解 私たち保護司も、更正保護の現場で対象者が何 が大切なポイントであることを力説されていた。 如何に相手の立場に立って考えることができるか て更正に向けた具体的な提案ができる。家族を含め、 ということを、想像力を働かせて慮ったとき初め んな気持ちで自分の将来を見据えているのか﹂ ﹁どんな気持ちで今日まで過ごして来たのか、ど 立てはない。そしてその子どもが 族のありのままの状態を受け入れ理解するより手 ことは一長一短にはできることではなく、その家 しかしそんな家族を指導したり修正したりする 招いているのではと分析されている。 蕉樹齢黙羅鞍懸融脳.﹄ 団 先 生 は 現 在、立命館大学大学院応用人間 科 学 家族の形態も限りなく多様化し複雑になってい 導 く に は 、 た だ犯した罪について頭ごなしに 言 葉 挙 げ ら れ る が 、そんな子どもたちを正常な状 態 に も を め ぐ る 問 題には不登校やいじめ、非行な ど が そ こ に は 必 ず 背景が有ることを指摘された。 子 ど 生きる子どもたちが抱える問題について語られ、 と が あ り 、 そ の時の経験を交えながら現代社 会 に 団 先 生 は か つて児童相談所に勤務されてい た こ して幅広く精力的に活動されている。 等 の 番 組 を 持 たれるなど、主に家族心理臨床 家 と ど 多 数 。 K B Sラジオで﹁家族子育てあいう え お ﹂ の物語1﹄﹃ヒトクセある心理臨床家の作り方﹄な お 持 ち で 、 そ の著書には﹃家族の練習問題− 木 陰 療 法 ト レ ー ナ ーなど、また漫画家としての一 面 も 病んだ心理状態の親に育てら 迫観念などに追いたてられ、 る。先に挙げた競争心理や脅 題を起こすケースが増えてい 最近は中流家庭の子どもが問 しさということが多かったが、 て貧困や物質的・精神的な貧. こす子どもの家族の特徴とし れている。今までは問題を起 解することが大切なこととさ そのためにも家族を知り、理 に合った指導が必要になる。 も、またそれぞれの家族背景 子どもを指導する場において えて下さった。 重要な意味を持つことを教 が更正保護の場においても くこと、模索してゆくこと 象者・家族と共に考えてゆ え、これから先のことを対 を新たなスタート地点と捉 し充分に理解した上で、今 を、想像力を働かせて推察 して対象者と家族の気持ち ることが必要であろう。そ のか、過去の歴史を概観す どんな日々を過ごしてきた りの中で、どんな家族と、 なときには相手とのやり取 を 投 げ か け て も何の意味もない。その子ども が 罪 れたことがこのような結果を ︵文責 吉田宏昭︶ を 犯 し て し ま った過程や背景を充分に検証す る こ D.A.N主宰、京都国際社会福祉センター家族 る。そんな家族背景をもった 研究科教授として教鞭を取られながら、仕事場 ﹁大化の改新﹂以降、宗教家が犯罪者の社会復帰に 刑 囚 を 官 に 願 い出て弟子とし、寺坊に留めて 念 仏 ニ (2) 平成19年3月25日 浄土宗保護司会報 第21号 平成19年3月25日 浄土宗保護司会報 第21号 (3> イ 謳カ 震睡一琴騨一一二一軽軒一 ャ+八年度保護司纏ム ひ 議 演 ﹁ ま わ りの譜﹂ ニ 盤 −更生保護への思い1 譜師作曲家 三川二 染霧一躍羅醤ート還レ籍翼壁睡瞬議響嶺トム どうもはじめまして聖川湧と申します。現在、 東京の大田区で保護司をしております。 この歌︵ひまわりの譜睦岩田和義・作詞桃川 湧・作曲︶がきっかけです。訳もわからず 二〇〇︸年の社団のシンポジウムです。﹁三川君、 何 か 話 を し て くれないか﹂と云っても私は、 他 人 の 愛 情 で ず っ と育って来た。私はギリギリ の 所 で ﹁あなたの愛を信﹁ させていただいて、この作曲に取りかかった。 分の生い立ちから小学校・中学校の時の話を少し の母親は小学五年の時に別れて行ったと云う、自 ない、父親が違うと中学二・三年の時に感じ、生み 話というのは、未だに自分の父親の本名は知ら 瞬間的に思ったものです。 して壇上に来ましてアレ、これ曲つけずらいなと まして、控室に居ましてこの詩を受け取って、そ 味で作曲をする。今日の様に壇上にピアノがあり ヒットするのが大前提であります。そう云った意 しても一曲が売れる、一万、二連、百万枚売れる。 私どもの職業は商業ベースの世界ですからどう すね。 司をされていると聞きました。又弟子 著作権協会骨筆︶が皆さんと同じ保護 た。幸い、作曲家の船村徹先生︵日本 しょうと二〇〇三年にレコード会社に当たりまし のだろうかと相談を受け、それでは運動してみま で聞きました。何とかこれを、CDに出来ないも プが広島の更生保護女性会の方たちに渡ったと後 分達が演奏して歌ってくれました。その演奏テー が私の歌に伴奏をつけまして、ブラスバンドで自 それが、富山県婦負郡中町の中学生の子供たち きたのです。 興的にそのシンポジウムの時問内に作ることがで フレーズを見た時、感動いたしまして、それで即 の後﹁人はみな生かされて、生きてゆく﹂と云う 全身にドーンと鳥肌が立ったのです。そうしてそ 自分では.なく、相手側にあったんだ。と気づいた時、 つと育ってきた。この﹁思いやり﹂と云うことは 慧、璽鹸 じたい﹂話している 蜘﹁禦、 来あがつたのが、今の詩︵ひまわりの譜︶なんで 言葉そのままがメロ ェ奨 ていただけたらと思います。 更生保護のことに対して、関心を持っ この歌を聞いていただきたい。そして 縄講5 いただきたい。また、まわりの人達も のを感じられるようにこの歌を唱って 言葉に出合い、人の思いやりと云うも この社会の中で、この歌に出合い、 したのが昨年の四月一日でした。 ば出して見ましょうか﹂と言って実現 とで、クラウンレコードが﹁それなら に、歌を出していらっしゃると云うこ の烏羽一郎さんも五十回目の社明の時 鷺蓄器醐甜麟 ■乳 ディになる。すぐ音 符が書ける。話しをゴ しているような感じ でメロディをつけれ.、‘ ば良かった。そして ﹁明るい笑顔・思い やり﹂と云うフレー ズまできた時、自分 が小さい時の環境が 有りましたので、そ y甥騰隔 説教や小言が効かない時代と先生は捉えている。 なれず自殺に結びついてしまうこともあるそうだ。 あるから当然のことであろう。しかし対象者を思 隔たりがあり、さらに世代的な開きが加わるので 司という立場の違いを考えると、そこには相当の 鱒酵に鵠鱒丁霊.豊門覇 ︵一部抜粋 文責 光成華道︶ では、そんな子供たちにどう接してゆけばよいの いやる心を持ち、対象者から学ぶ気持ちをもって 接していれば、隔たりを埋めることはそれ程難し 本人が自分自身でこれから先のことを考える力が げるということだ。そして相手の話によく耳を傾け、 解し、真剣に接してゆかなければならないことを にいることに気付くよう対象者の気持ちをよく理 いかに信頼関係を築くかということが大きなポイ がわ ントになるが、そのためにも保護司が対象者の側 いことではないのかも知れない。更生保護において、 芽生えるように導くことが肝要とされている。大 坂本先生は訴えておられた。 ︵文責 吉田宏昭︶ ールすることができる。悩みを抱える人が長い間 思考を聞き出すことによってその感情をコントロ 感情は思考によって生じるものであるから、まず 情﹂と﹁思考﹂を整理できる力をあげておられる。 が長年のテーマである。昨今、環境調整での引受 五名︶.▼宗教家として保護司としてどう係わるか 町に保護司三十名中、宗教家六名︵浄土宗保護司 ▼福井県敦賀市人口六万九千人、原発で有名な港 となる。▼五十六歳男性、中学時代、父親が事業 人が拒絶するケースが増え、家族の絆が断ち切ら 保護観察の場で、 に失敗し母親と離婚、就職先の倒産により後始末 悩み続けるのは、感情と思考が複雑に絡み合った 若い人たちと向き をしたにも拘らず、退職手当も出ず、傷害事件を れている。▽三十五歳男性子供二人、服役中離婚、 合う時、お互いの 引き起こし服役、離婚承諾、引受人なしで出所、 状態になっているからだという。先生は私たちに、 意識の隔たりに戸 就職に挑むが住所不定で不採用。▼流浪のままに 覚せい剤歴三回、父親は絶対責任を持てない、妻 惑った経験をお持 慶林院を尋ねる。その後の本人の手記を語られた。 そんな心の状態を修正できる人であってほしいと ちの方も多いと思 ︵文責 後藤尚孝︶ も自信がないとの理由で引き受け拒否、住所不定 う。対象者と保護 願っておられた。 また先生は保護司が持つべき資質として﹁感 れていた。 を理解しなくてはいけない﹂ということを強調さ のではなく、人生経験豊かな大人の方がまず子供 人と子供の面接においては﹁子供に理解を求める い思いをしていたのだね﹂という言葉をかけてあ えば﹁よく打ち明けてくれたね﹂とか﹁今まで辛 言葉を受け止め、まず﹁ねぎらい﹂の言葉、たと だろうか。大切なことは相手の気持ちを思いやり、 なく.他人の愛でず 唖臨、 修会 生 き て 来 た 。 だから話すことは、自分の体験 し た こ と 、 人 に お 世話になったこと、そう云っ た こ と し か 話 し は 出 来ません。更生保護については 全 く 知 り ま せ ん の で、市民の方たちに多分、沢山 の 方 た ち に お 願 い すると云うことは難しい話を軟 ら か く し ょ う と 、 そう云ったことで作曲をやって い る 男 を 呼 べ ば 、 少しは市民の方々が関心を持っ て く れ る ん で は な いだろうか。僕は勝手にそんな 事 を 考 え な が ら き っと、そう云うことで僕を呼ん だ ん だ 。 な ら ば 難 しい話だとか経験だとかと云う こ と 去 る 平 成 十 八年六月二十七日、二十八日の 両 日 に わ た っ て 開 催された平成十入年度浄土宗保 護 司 会 研 修 会 に 、 道文心理研究所所長の坂本美奈 子 先 生 に 講 演 を い ただいた。坂本先生は熊本生ま れ の 富 山 育 ち 、 ヘ ーゲル国際大学大学院博士課程 ︵ 心 理学研究科︶を卒業された後、避病院の診療内 科 ・ ス ク ー ル カウンセラー等を歴任され、現 在 は 道 文 心 理 研 究 所所長としてカウンセラーの育 成 に 講演にまた心理学勉強会なども手がける多忙な 日々を送られている。 今回は﹁曲豆かな時代を生きる難しさ﹂と題して、 物 や 情 報 に 溢 れる現代社会に生まれ育った子 供 た ち の 思 考 の 傾 向や抱える悩みなどについて、 そ し てそれに対する接しかたについて語って頂いた。 現 代 社 会 は 便利な物で溢れ、何をするにも ボ タ ン ひ と つ で 済 んでしまう。待つということが 出 来 な い 時 代 、 そ んな社会︵家庭を含め︶のなか で 育 っ た 子 供 た ち は、一見豊かに見えながら実 は 不 平 不 満 の 多 い 世 の中を生きているという。そし て 物 事 を 否 定 的 に 受け取る傾向がある。注意され た こ と に 対 し て も 素直に受け止めず、その裏にあ る 自 分に対する評価として、﹁お前はだめな人間だ﹂と 受 け 止 め て し まうという。その結果自分が好 き に 懸鯖 凱、 よ り も 、 僕 が 小さい時どう過ごしたのか、そ れ か ら 作 曲 と は ど ういう事をやるんだと云うこと を 話 しすればいいんだ、これは簡単な事だなと。それで、 ど な た か 保 護 司さんの目線で今感じていらっ し ゃ る 事 を 詩 に 託 されてはどうでしょうか。それ で 出 み鯵.、.醗麟磯翻麟麟垂目醗験麟縛晦、鱒麟畷濯 カきる難しさL驚 灘講演﹁豊かな時代を ﹃師 @坂本美奈子先 生 道文心理研究所所長 響 @ @ ジ醜瞬輔囎一μ鐸鰺鰯転幽孤高繍繍諜瞬謹瞬L 浄土宗保護司 @ @ @ @ @ @ @ @ り似 平 一 恐 轟憩 朧識罵罵器灘孟聯 慧罎鵬羅 (4) 平成19年3月25日 浄土宗保護司会報 第21号 平成19年3月25日 浄土宗保護司会報 第21号 (5> ’ ⑦ 第21号 浄土宗保護司会報 平成19年3月25日 平成18年度浄土宗保護司会表彰者名簿 平成17年度浄土宗保護司会収支決算報告 平成18年11月30日(木) 於:総本山知恩院 表彰科目 1 教区 熊本 神奈川 長野 福井 京都 大分 大分 千葉 神奈川 長野 京都 和歌山 和歌山 福岡 三州 三州 山形 群馬 東京 新潟 富山 奈良 兵庫 石見 藍綬褒章 瑞寳讐光章 瑞費隻光章 瑞實讐光章 二葉讐光章 瑞實讐光章 2 3 4 5 6 7 瑞寳隻光章. 8 法務大臣表彰 法務大臣表彰・ 法務大臣表彰 法務大臣表彰 法務大臣表彰 法務大臣表彰 法務大臣表彰 法務大臣表彰 法務大臣表彰 法務大臣感謝状 全国保護司連盟会長表彰 全国保護司連盟会長表彰 全国保護司連盟会長表彰 全国保護司連盟会長表彰 全国保護司連盟会長表彰 全国保護司連盟会長表彰 全国保護司連盟会長表彰 全国保護司連盟会長表彰 全国保護司連盟会長表彰 全国保護司連盟会長表彰 全国保護司連盟会長表彰 内助功労賞 内助功労賞 9 10 Il 12 13 14. 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 NQ 3 13 161 71 564 44 52 28 60 107 241 43 178 226 20 27 109 24 75 48 27 163 76 49 131 山口 104 108 137 369 27 福岡 福岡 福岡 大阪 三州 寺院名 長源寺 正行寺 正叢誌 慶林院 勢至院 海徳寺 佛生寺 湊済寺 光安寺 宗安寺 清蓮寺 正行寺’ 観音寺 心行寺 善光寺 法隆寺 林昌寺 善導寺 常光寺 西福寺 大栄寺 報恩寺 正覚寺 妙華寺 浄土寺 法然寺 来迎寺 少林寺 来迎院 法隆寺 平成19年3月25日 (6) 浄土宗保護司会報 第21号 氏名 藤森 純也 白石 謙祐 栂井 宏道 加藤 秀雄 豊原 成彦 鈴木研治 巨山 秀彦 大南 龍昇 長谷川 瑞枝 山極 達成 伊藤 喬淳 青山 俊雄 山下 難裕 三山 礎道 福冨 覧成 川畑 憲光 齋藤 滋明 小林 秀彰 大谷 壽雄 中山 孝志 吉田 美和子 的場 俊雄 増田 好郎 本田 行憲 板垣 勲雄 田代 俊幸 安部 秀明 三友 千恵子 辻 壽美子 川畑 三枝 収入の部 平成17年4月1日∼18年3月31日 (単位:円) 款 項 ’ 平成17年度決算額 備 考 平成17年度予算額 比較増減(△減) 1,403,000 1,480,000 △77,000 1,347,000 1,410,000 △63ρ00 56,000 70,000 △14ρ00 2,100,000 2,100,000 1,700,000 1.700ρ00 400,000 400,000 372,000 270,000 102,000 ①中央研修会参加費 153,000 150,000 3,000 @3,000円×51名 ②浄土宗保護司研修会参加費 219ρ00 120,000 99ρ00 @aoOO円×73名 46,518 51,943 △5,425 46,518 51,943 △5,425 898,057 898,057 0 898,057 898,057・ (1)会費収入 ①当該年度会費 ②過年度会費 ②助成金収入 ①浄土宗通常助成金 ②浄土宗特別事業助成金 (3)事業収入 (4>雑収入 ①雑収入 (5>繰越金 ①前年度繰越金 収 入 合 計 4,819,575 4,800,000 0 @3,000円×449名 @3,000円×16名・2000円×4 シ分 保護研30万、地区研80万、中 0 、60 0 40周年記五山作成 0 利息・表賀等 平成16年度より繰越 19,575 支出の部 款 項 (1)研修会費 平成17年度決算額 備 考 平成17年度予算額 比較増減(△減) ひまわり 日々、目を覆いたくなるような事件が飛び込んでくる。その中 には報道による連鎖反応によって引き起こされたものも否めない が、今、心の拠り所となる温かな人間関係が揺らいできているの だろうか。 家族に対する感情の整理ができぬまま、意思疎通も諮らず過激 な行動にでる、周囲との円滑な対人関係を結べない、自分に自信 を持つことができない、したがって自分自身を客観的に見つめる ことができない等多くの問題をかかえている。 った句を目にすることがあった。 そんな中、ある矯正施設の女子学園で対象者が自分の思いを綴 参ここでこんなことにも気づいたよ 空の・あさと母のやさしさ 素直な自分の気持ちを表現できることは、相手の立場も理解で き、思いやる気持ちも深くなることであり、けっして自分を滅ぼ すものではないと思われる。この子らを受け入れる温かい社会の 眼差しが今一層、求められている。 1,796,707 2,000,000 △203,293 521,428 750ρ0α ②地区研修会費 800ρ00 800,000 △228,572 0 ③浄土宗保護司研修会費 475,279 450ρ00 25,279 747,035 1ρ20,000 0 0 △272,965 0 96,600 230,000 △133,400 100β50 150,000 △49,650 会報第20号 編集委員会2回開催、謝礼、印 ?費? ①中央研修会費 (2悪業費 ①更生保護活動奨励費 ②功労者顕彰費 ③機関紙発行日 ④40周年記竪琴 550,085 640,000 △89,915 1,072,356 930ρ00 142,356 ①常任理事会費 380,576 400ρ00 △19,424 ②理事会費 687,060 450,000 237ρ60 4,720 80,000 △75280 452,268 550,000 △97,732. 202268 250,000 △47,732 0 (3)会議費 ③各種会議費 (4)庶費 ①事務費 ②事務局費 ③雑費 (5>予備費 ①予備費 (6)特別事業費積立 ①記念事業費積立 支 出 合 計 250ρ00 0 0 0 250,000 50ρ00 △50,000 100ρ00 △100,000 100,000 △100,000 0 200ρ00 200,000 200,000 200ρ00 4,268,366 4,800,000 大本山増上寺会場 @100,000円×8地区 九州・福岡 4200円×23名分 2回開催 1回開催 監査旅費等 郵便料金等 事務局運営費 慶弔費等 0 △531,634 収入合計4,819,575円一支出合計4,268,366円=551209円 は平成18年度に繰越します。 上記のとおり相違ないことを証します。 事務局長 光成崇道 印 以上提出された平成17年度浄土宗保護司会収支決算書を監査した結果、適正であると認めたので、ここに署名捺印して証します。 監 徳倉専劣 匠 一 平成18年度事業報告 ︻研修会︼ ?央研修会︵平成18年度担当一教講師会︶ ○日 時 平成18年11月30日︵木︶∼ 12月−日︵金︶ ○会 場 総本山知恩院/宗務庁︵京都︶ ○講 師滝本幸一︵京都刑務所所長︶ O講 題 ﹁刑事政策における教誇のこれまで とこれから﹂ ○分散研修 ﹁はじまりは家族理解﹂ 団士郎︵立命館大学大学院教 授 、 仕事場D・A・N主宰︶ ︻会議︼ 常任理事会 [第!回] 時 平成18年4月26日︵水︶ 午後13時30分∼ .浄土宗宗務庁 東京第1会議室 ①平成17年度事業報告及び収支決算 報告について ②平成18年度事業計画︵案︶及び予算 ︵案︶について ③その他の事項について ︻会計監査会︼ 報告について ②平成18年度事業計画︵案V及び予算 ︵案︶について ③その他の事項について 平成18年4月13日︵木︶ ﹁ 浄土宗宗務庁 京都第3会議室 ○日 時 ○会 場 ①平成17年度事業及び収支決算 午後1時30分∼ ○議 題 ︻平成19年度事業について︼ ?央研修会︵平成19年度担当一保護司会︶ ○日 時 平成19年12月4日︵火︶∼5日︵水︶ 平成18年11月30日︵木︶ 午前10時30分∼ 収支報告について ②平成19年度事業計画︵案︶及び予算 ︵案︶について ③その他の事項について 平成18年6月27日︵火︶ 午前10時30分∼正午 浄土宗保護司会研修会会場 富山全日空ホテル ①平成17年度事業報告及び収支決算 ○会 場 ○日 時 鳥取ワシントンホテ・ルプラザ 平成19年6月18日︵月︶∼19日︵火︶ 鳥取刑務所 ﹁詳細未定 ﹂ 未定 ○施設見学 ○講 題 ○講 師 二,浄土宗保護司研修会︵中四国地区担当︶ ○会 場 大本山増上寺 垂簾 ①平成18年度中間事業報告及び中間 露場時 厘 露場 時 浄土宗宗務庁 京都第2会議室 一. ○○ ○ 議会 日 日2 ○○○理 議会日事 ○参加者 48名 加藤 秀雄︵福井教区 慶林院︶ ﹁豊かな時代を生きる難しさ﹂ 坂本 美奈子︵道文心理研究所所長︶ 1更生保護への思い1 ﹁ひまわりの譜﹂ 黒川 湧︵作曲家︶ 官田山全日空ホテル 平成18年6月27日︵火︶∼28日︵水︶ 二,浄土宗保護司研修会︵北陸地区担当︶ ○日 ○会 ○講 ○体験発表 師場時 富山刑務所. シ ○施設見学 ○参加者 52 ロ ○第 ○○ 議会 一. (8) 平成19年3月25日 浄土宗保護司会報 第21号
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