Ibaraki University Racing

Ibaraki University Racing
茨城大学
2015年 9号
IUTM11
大会直前号!
Ibaraki University Racing
2015年9月号
◆ IUTM11メンバー紹介 ◆
【チームリーダー】
増谷 友
(学部4年)
【サブチームリーダー】 【テクニカルディレクター】
初見 貴
江口 勇仁
(修士2年)
(学部4年)
【エンジン制御】
増谷 友(学部4年)
【デファレンシャル&
ラジエーター】
田中 碩人(学部3年)
【オイルパン】
渡邉 彰俊(修士2年)
【フレーム】
初見 貴(修士2年)
【エキゾースト&
燃料タンク】
杉山 航(学部3年)
【エアロデバイス】
森谷 紘瑛(修士2年)
【インテーク】
小田中 竜士(学部4年)
【エアロデバイス】
今野 将彦(修士1年)
【ジオメトリ】
江口 勇仁(学部4年)
【電装】
村田 和輝(修士1年)
【ペダルユニット】
坪井 延晃(学部3年)
【マネジメント統括】
永井 洋輔
(修士2年)
【ハブ&アップライト】
菊池 拓(修士1年)
【ステアリング】
吉江 雄太(学部4年)
【ステアリング】
小林 三織(学部3年)
【マネジメント】
リュウ エイケン(学部3年)
Ibaraki University Racing
2015年9月号
◆ IUTM11メンバー紹介(新入部員) ◆
【博士1年】
福島 惇
【学部4年】
広瀬 祐太
【学部2年】
山田 祥太
【学部2年】
二階堂 俊
興味があるパーツ
興味があるパーツ
トランスミッション
ブレーキ
興味があるパーツ
興味があるパーツ
電 装
エキゾースト
【サインボードの製作 / 新入部員の課題】
【学部3年】
菅谷 学人
【学部2年】
関川 耕平
興味があるパーツ
興味があるパーツ
サスペンション
インテーク
【学部4年】
仲秋 俊太郎
【学部3年】
伏見 輝
興味があるパーツ
興味があるパーツ
ステアリング
サスペンション
2015年9月号
Ibaraki University Racing
◆ 8月(今月)の日程
8月3日
8月4日
8月5日
8月6日
8月10日
8月13日
8月14日
8月17日
8月18日
8月18日
8月19日
8月19日
8月23日
8月25日
8月27日
8月29日
8月31日
有限会社西坂製作所様でカウル型製作開始
エコパ試走会
西野研究室前期発表会
GT-Power講習会
第7回走行会(大洗サーキット様)
有限会社西坂製作所様でのカウル型製作終了
エコパ試走会
有限会社光南工業様でのカウル製作開始
三菱ふそう走行会
有限会社光南工業様でのカウル製作終了
第8回走行会(大洗サーキット様)
第9回走行会(大洗サーキット様)
第10回走行会(株式会社照栄製作所様)
大会まで1カ月を切り、今月は走行の機会を最大限設けることができました。マシンのトラブルにも
多く見舞われ、走行ができない日もありました。しかし、いかなるトラブルにも冷静に対処できるよう
になった部員が増えたことは、チームにとってはとても有意義なことであると思います。自分で考え、
時には部員同士協力して、目の前の問題に取り組むことができるようになっていれば、たとえ大会で
トラブルが生じても迅速に対応でき、何も心配する必要はありません。大会は長期戦であるが故、
「冷静さ」と「集中力」が大切になってきます。いつどんなとき
でも、各人の持つ能力を100%発揮できるよう、日程管理に
気をつけ、頑張って参りたいと思います。
最後になりますが、この1年間、幣部の活動にご賛同及び
ご協力頂きました数多くのスポンサーの皆様に心より感謝
の気持ちを表するとともに、大会期間中の幣部のご声援の
程、何卒宜しくお願い申し上げます(永井)
8/4~8/6 エコパ試走会
※ 大会期間中、大会HPで結果がUPされますのでご覧頂ければ幸いです。
2015年9月号
Ibaraki University Racing
◆ 大会日程
車検
9月1日(火)
0:00
~9:00
10:00
11:30~18:00
大学出発
会場到着
開会式
車検
9月2日(水)
静的審査
9:30~10:00
11:15~11:45
15:45~16:15
コスト審査
デザイン審査
プレゼン審査
9月3日(木)
動的審査開始
8:00~12:00
13:30~17:30
アクセラレーション
&
スキッドパッド
オートクロス
9月4日(土)
動的審査2日目
8:00~17:30
18:30~19:30
エンデゥランス
デザインファイナル
9月5日(日)
最終日
8:00~12:00
13:00~14:30
15:30~16:00
17:00~
エンデゥランス
エンデゥランス
上位チーム出走
閉会式
表彰式
大会のご案内です。初日に車検があり、2日目に静的審査のコスト審査、デザイン審査、プレゼン
審査があります。そして、3日目からは動的審査があります。昨年度1位を獲得したアクセラレー
ション、パイロンタッチによって順位を落としてしまったスキッドパッド、Final6(エンデゥランス出走
順番を決められる)に選ばれたオートクロスの3種目、どの種目も気が抜けません。大会日程を各
自がしっかり確認することが、目標達成への近道でないかと思います(永井)
Ibaraki University Racing
2015年9月号
◆ 2015.8.3(Mon)~2015.8.18(Tue) 有限会社西坂製作所様でのカウル型製作
今月は本格的にカウル製作を進めて参りました。8月3日から8月19
日まで有限会社西坂製作所様御協力の下、ノーズとサイドポンツー
ン型製作を致しました。旭化成建材株式会社様よりご支援頂いた
ネオマフォームをマシニング加工し、パテを3mmから5mm盛った後、
再びマシニング加工を施す方法が型の製作の一連の流れでした。
ネオマフォームのマシニング加工まではスムーズに加工を行うこと
が出来ておりましたが、2次加工の際にパテの収縮により、1次加工
品が歪んでしまい、寸法がずれてしまうという問題が生じてしまいま
した。しかし、この問題は2次加工からさらにパテを盛り,マシニング
加工を施して3次加工を行うことにより、解決することができました。
更には、切削抵抗に耐えきれずマシニングの途中で型の一部が
作業風景
破壊してしまうといった問題も生じましたが、ベニア板での補強で
対応致しました。
カウルの型をマシニング加工で製作する
事は初めての試みであり、実際にやってみ
なければわからない問題が多く生じました
が、有限会社西坂製作所様のお力添えの
お蔭で型を完成することが出来ました。
1次加工後サイドポンツーン型の一部
この度は幾度も御骨折り頂き,ありがとうございました。部員一同深く感謝申し上げます(今野)
◆ 2015.8.19(Wed)~2015.8.25(Tue) 有限会社光南工業様でのカウル製作
型の製作が終了し、成形作業に移行致しました。
この度、GFRP成形作業をする場所をご提供頂きましたのは、茨城県
石岡市に拠点を構えておられる有限会社光南工業様であります。
作業スペースだけでなく、GFRP成形に必要なグラスファイバーや樹脂
のご提供までして頂き、心より感謝を申し上げます。
有限会社西坂製作所様のご協力の下、製作したサイドポンツーンの
右サイドポンツーン型
型は4パーツに分割されており、成形する前に行った作業と致しまし
ては、それらの方を一つに合致させる事でした。 また,成形の際に
様々な技術的なアドバイスを賜り,GFRP成形を行うことが出来ました。
数多くの質問にとても丁寧に答えて頂き、誠にありがとうございま
した(今野)
脱型直後の左サイドポンツーン
Ibaraki University Racing
◆ 2015.8.4(Tue)~2015.8.6(Thu)
2015年9月号
エコパ試走会
大会まで1カ月を切り、エコパスタジアムでは大会前のリハーサルもかねて、試走会がありました。
今年から大会期間中の各大学のピットの設営場所が、東第1駐車場(青い点線で囲まれた)からス
タジアム(赤い点線で囲まれた)に変更になりました。それに伴い、マシンの運搬方法も変更になり、
スタジアムから東第3駐車場前までトラックで運搬することとなりました。今回は、初日だけ、スタジ
アムからピットまでトラックでの運搬を実施致しました。
しかし、幣部は、直前までウィングの作業をしており、予定出発時刻を4時間程遅れて出発となって
しまったため、車検に遅れる形となってしまい、トラックの運搬テストに間に合うことができませんで
した。下図の写真は、大会側が事前に運搬テストをした動画のワンシーンとなっており、その動画
を観て、運搬方法に支障をきたさないように、入念にチェックをしていく必要があるとともに、時間管
理ができていないことが明白となってしまいました。
トラック運搬方法(降ろし)
車検では、指摘された箇所が多かったものの、幸い修正ができる内容でありましたので、マシン
を旅館に持ち帰り、駐車場をお借りして、作業を行い、翌日の再車検では無事に通過することがで
きました。
そして、残りの2日は、アクセラレーション(加速)、スキッドパッド(旋回)の練習を何度も行うことが
でき、ドライバーの育成に努めることができました。
大会まで1ヶ月を切りました。走行の機会を最大限設けられるよう、日程、時間管理にはくれぐれ
も注意して見ていく必要があると感じたエコパ試走会でありました(永井)
Ibaraki University Racing
◆ 2015.8.9(Mon)
2015年9月号
西野研究室前期発表会
西野研究室前期発表会にて弊部のご紹介とご説明をさせてい
ただきました。大会の概要や弊部の活動内容についてご関心
をいただき大変嬉しく思っております。
今後とも弊部の活動紹介に力を入れ、多くの方に知っていただ
けるよう努めさせていただきます。
お忙しい中ご清聴いただいきありがとうございました(伏見)
◆ 2015.8.13(Thu)、14(Fri)
GT-Power講習会
エンジン解析ソフト(GT-SUITE)をご支援していただいている
株式会社IDAJ様主催の、学生フォーミュラー向けGT個別講習
会に参加させていただきました。GT個別講習会では、流体基礎編と
エンジンモデル編について講義をしていただきました。流体モデル
作成の基礎的なことから、エンジンモデル活用方法まで様々な使い方を
学ぶことができました。このような機会を用意していただき感謝しておりま
す。今後ともご支援ご指導の程、よろしくお願い申しあげます(小田中)
◆ 2015.8.17(Mon) 第7回走行会(大洗サーキット様)
大洗サーキット様のコースをお借りして走行会を行いました。
翌18、19日がエコスタジアムでの合同走行会であったため、それに向けての確認走行を行いました。
強い雨が降っていましたので、テープやビニール袋で雨対策を行いました。
足回りではアンチロールバーの変更を致しました。走行機会も残り少なくなってまいりましたので、
一回の走行会を大事にし、走り込んでいきます。同時に確認できた問題点や改善すべき点は速や
かに修正して参ります。平素よりコースをお貸し頂きまして誠にありがとうございます。今後ともIUR
をよろしくお願い致します(菊池)
◆ 2015.8.18(Mon)、19(Tue) エコパ試走会
他大学との合同で大会コースの走行などを行いました。貴重な周回走行、スキッドパッドの練習の
場としてできる限りの走り込みを行うことを目的として参加しました。電装系、燃料系にややトラブル
が見られ、またあいにくの天気ではあったものの、2日間とも特に大きな問題もなく走り込むことがで
きました。しかし、今回の走行会でまだまだドライバーの力不足であることが顕著に見られました。ド
ライバーを育てるためにもマシントラブルを減らしていき、走行の場をよりたくさん設けることが必要
になります。また、今回の走行会は他大学のマシンの現状を知ることもできる場であり、やはり我々
のチームよりも速いタイムを出すチームも多数見られました。マシンの成熟もより一層していかなけ
ればなりません(杉山)
Ibaraki University Racing
◆ 2015.8.23(Thu)
2015年9月号
三菱ふそう走行会
8月23日(木)に行われた三菱ふそう走行会に参加してまいりました。しかし、当日はマシンへの
パーツの搭載遅れなどの準備不足のため到着時間にかなりの遅れをとってしまい、他校の皆様に
ご迷惑をお掛けしてしまいました。また、マシンのほうも電装パーツの整備不良のため、エンジン始
動の際に安定したアイドリングを行うことができず、結果として走行することができませんでした。時
間に余裕を持った作業を行えず、結果として亜横行を行うことができず、部員一同、反省をしており
ます。走行は行えませんでしたが、大会直前に他校の製作したマシンの走行を見ることができたの
は、大変良い機会でした。また他校の走行する姿を見れ、部員のモチベーションだけでも高められ
ることができ幸いでした。大会までもう日数はありませんが、マシンを万全の状態に仕上げ、最高
の状態で大会に臨めるよう全力を尽くしていきます(渡邉)
2015年9月号
Ibaraki University Racing
◆
各パーツ進行状況(フレーム&ボディ)
フレーム・セーフティ
初見 貴(M2)
先月にインパクトアッテネータ(IA)の大会提出書類に不備がみられたた
め、ベースプレートを板厚2[mm]のアルミニウムエンボス材と板厚1[mm]
アルミニウム板の複合材から、板厚4[mm]のアルミニウム板に変更いた
しました。その他の部品の構成は先月までのレイアウトと同じものになり
ます。
フレームの性能評価のため、ねじり剛性試験を行いました。今年度は
図1.修正後のIA
測定方法を見直し、純粋なねじり剛性値の算出を目指しました。例年、弊
部では、フロントのAアーム取付部分を定盤上に固定し、リアのAアーム
取付部分からねじることで変位を測定しております。昨年度は、フレーム
の固定及びねじりの支点用のジャッキアップをリアの足回り付近に置い
ておりましたが、ねじれ変位の妨げになると考え、シート前方まで支点を
図2.ねじり剛性試験
移動させました。
測定点
同時にねじれ剛性値算出方法も見直しました。以前は一点のみ変位を
測定しておりましたが、フレームの縦曲げも測定値に含まれてしまうため、
力点
今年度は2点の変位を測定し、その差分でねじりによるフレームの角度
支点
a.昨年度
変化を測定いたしました。
結果を表1に示します。昨年度と今年度の算出方法と比較すると約3.5 測定点A
測定点B
倍の差がみられました。昨年度は縦曲げの変位により、ねじりの変位が
見かけ上小さくなったために剛性値が大きくなったと考えられます。解析
値との比較した場合、今年度方法の測定精度の向上が確認できました。
IUTY10とIUTM11の比較すると、11[%]の剛性値の増加がみられ、フ
レーム性能の向上が確認できました。
表1.ねじり剛性値
IUTY10
IUTM11
ねじり剛性値[N・m/deg]
今年度実測値
昨年度実測値
715
2493
794
-
b.今年度
図3.ねじり剛性値
算出方法
解析値
1334
1322
月末の走行の際にマシンが路肩に脱輪したことにより、フレームのシー
ト下のパイプが大きく削られてしまいました。この部分は、肉厚1.2[mm]
のパイプであり、目視で最大1[mm]程度削られていることが確認できたた
め、補修を行いました。曲げた板を外側から貼り付け、溶接することで対
処いたしました。
図4.フレーム破損個所
Ibaraki University Racing
◆
2015年9月号
各パーツ進行状況(フレーム&ボディ)
ブレーキシステム&ペダルユニット
坪井 延晃(B3)
【車検対応】
エコパ試走会で指摘のあったフルードのリザーバータンク、ブレーキ配管の固定方法を改善致
しました。リザーバータンクは上下方向に動く可能性があったため新たにBRKTを制作し、ブレー
キ配管は結束バンドで固定することで安全性を高めました。
【大会に向けて】
テスト走行にてデータを取り静的審査に向け資料の制作をしております。今年度は2ペダル化し
たことによりペダルの踏み替え時間を昨年度より平均で0.15秒短縮することが出来ました。アク
セルとブレーキの踏み替え回数の半分程が0.05秒以下で行えており、大会コースでは1ラップ0.3
秒の短縮が見込めます。ペダル、ブレーキシステムの分解整備を行いました。パーツのクラック
チェックや各摺動部のグリスアップ、ブレーキシムの調整、フルードのエア抜き等、ドライバーが
安心してブレーキを踏み込めるよう、万全の整備を行っております。
今後の開発に繋げていける
よう様々なデータの統計を取
り設計要件を満たせている
か、適切な材料、構造となっ
ていたか測定を行いました。
Ibaraki University Racing
◆
2015年9月号
各パーツ進行状況(フレーム&ボディ)
ウィング&フロア
森谷 紘瑛(M2)
フロア制作を中心に行いました。制作工程としては株式会社昭栄製作所様よりご支援頂いた鉄
部品の骨組みを組み上げて鉄板の土台に溶接し、骨組みの間に断熱材を敷き詰めました。その後、
断熱材の表面に樹脂を塗りロックパテを用いて型の成形を行いました。製品の材料にはGFRPを用
いて製作致しました。離型後、製品を確認すると樹脂が十分に塗られていなかったり、GFRPの割
れが発生している箇所が見られたため、樹脂の塗布やグラスウールマッドを用いての補修を行い
ました。
ウイングはフロントウイングのバネ下取り付けが不十分であることが考えられた為、翼端板から2
本のロッドを生やし、フロントのアッパーアーム、ロアアームそれぞれに締結させることで取り付け
の高剛性化を図りました。
フロントウイングバネ下取り付けの様子
電装
フロア離型直後の様子
村田 和輝(M1)
フロントパネル・サイドパネルをカーボン化し、ニュートラルランプがG-Dashに表示できるなどの理
由からパイロットランプが不要となったため、パイロットランプを付けていたフロントパネルに
MoTeC・Aimの接続端子を取り付けました。走行には影響しませんが、データを抽出する際やセッ
ティングを変更する際の作業が簡便になりました。
ハーネスにつきましては取り回しを再度考え、これまでの走
行や整備などにより疲労している接続端子を交換致しました。
長めに配線を作成していた部分も取り回しに合わせて最適な
長さにすることで、配線がたどりやすく軽量化にもつながりま
した。
大会ではこれまでの走行会で上がったアクシデントを踏まえ
て、問題が起こってもすぐに対応できるよう整備を行って参り
ます。
サイドパネル
Ibaraki University Racing
◆
2015年9月号
各パーツ進行状況(パワートレイン)
エキゾースト
杉山 航(B3)
8月の走行会において、サイレンサー内の
パンチングパイプがずれてしまうという問題
が発生しました。また、大会直前ということも
あり、サイレンサー内部のステンレスウール
とグラスウールを交換する必要もあるので、
パイプずれの修正も合わせて行うために、
サイレンサーの分解を行いました。
グラスウールは走行を重ねていくと焼きが入
っていき、消音効果が薄れていくので大会でで
きる限り新品を使えるようにするために、最後の走行会前に交換するようにしました。パイプずれ
の対策としては、今まではパンチングパイプをふたで押さえつけるようにして固定しただけだったの
で、そのパイプとふたを溶接することによって、パイプががたつかないようにしました。
8月のエコパ試走会で騒音試験を行った際には109.5dBでレギュレーションをクリアすることがで
きたので、サイレンサーに大きな改良は加えずに大会に臨む予定です。
燃料タンク
杉山 航(B3)
エコパ試走会において大会コースの走行を行っ
たところ、現在の燃料タンク容量では大会のエン
デュランスを走りきることができないことが発覚
しました。そこで、燃料タンクの増設を行うことに
しました。約1.5Lとやや多めの増量になるため、
エンジン上のスペースを利用することにしました
(図1)。非常に狭いスペースのため、入念に干渉
チェックを行いながら摺りあわせを進めました。
フィラーネックからパイプを分岐させてサブタンクと結合させることにより燃料供給とサブタンクの
固定の役割を果たします。サブタンクの下部にはサブタンクの燃料をメインタンクに送り込むため
のラインを取り付け、サブタンク上部にはエアが抜け、かつ視認管のためのラインが取り付けられ
ています。漏れチェックも行い、溶接の不備がないように修復を行いました。
改良後の燃料タンク総容量は約6.5Lとなっています。大会までにエンデュランスのシミュレーション
を行い、走り切れることを確認しておく予定です。
2015年9月号
Ibaraki University Racing
◆
各パーツ進行状況(パワートレイン)
ラジエータ
田中 碩人(B3)
今年度のラジエーターでは、設計に当たり始めに、過去の資料をもとにエンジンの冷却損失
(ラジエーターの受け持つ熱量)の算出、および必要なラジエーターの放熱面積と流速の推測を
行いました。その結果、冷却損失はおよそ40[kw]、必要な放熱面積はウォーターポンプが
115[L/min]の場合2.6[㎡]と算出できました。
次に、ラジエーターコアのそれぞれの冷却管内の流速を平均化することで同じ放熱面積であっ
ても放熱量の偏りを減らすことができるため冷却性能の向上につながるのではないかと考え、
内部流れの解析を行いました。設計期間中の限られた時間の中で、できるだけ解析を重ねラジ
ました
エーターコアの形状を決定致しました。その後、エキゾーストおよびオイルクーラーが車両右側
に配置されること、配管の省略化による軽量化を図るため車両左側にシングルコア・ラジエータ
として配置することに決定しました。
製作期間中は主に、エア抜きタンクと配管・BRKTの製作を致しました。シェイクダウン後は
MoTecによるウォーターポンプとファンのフィードバック制御により水温を理想的な水温に近い
80℃~90℃維持できるよう試行を繰り返しました。試走会での長距離走行ではほぼ安定して水
温を維持できることが分かりました。
インテークシステム
小田中 竜士(B4)
先日、エコパスタジアムにてエコパ支部試走会を行いました。
試走会では簡易車検も実施されました。
インテークシステムは、固定方法について指摘を受けました。
指摘されるまでの固定方法は、インテークシステムのエンジン
フランジとスロットルを固定していたのですが、これでは不十分
ということなので、新たにサージタンクの固定器具を製作し、
設置致しました。左の図は固定後のインテークシステムです。
インテークシステムのほかの箇所については、特に指摘を
受けませんでしたので、本番も問題はないと思います。
また、CFRPで製作をしたため、表面が黒く熱を吸収しやすい
ため、吸入空気温度の上昇が懸念されます。熱対策のため、
サージタンク、リストリクターを白色に塗装致しました。
ステー
Ibaraki University Racing
◆
2015年9月号
各パーツ進行状況(パワートレイン)
デファレンシャル
田中 碩人(B3)
今年度のデファレンシャルでは、設計に当たりまず、デフマウントの形状とアイドラーの機
構について過去のモデルや市販品などの形状を参考にしながらポンチ絵を書き起こしました。
この段階ではまだ最終的な形状は決めずにフレームやジオメトリなどの形状を見てから決定
することに致しました。この段階では、昨年度のエンジンの出力を参考にデフマウントがどの
程度のモーメントに耐える必要があるかを計算し、左側で10000[Nm]右側で2100[Nm]必要で
あると算出しました。
次の段階では、フレームの初期案ができてからデファレンシャルをどう搭載するか、どの位
置に搭載するかを考えました。フレームへはBRKTを介してボルト4本で締結すること、左右
のデファレンシャルを繋げることで横方向の剛性を高めること、ドライブシャフトを左右等長に
することでトルクステアの低減を図ることを念頭に置きました。またその際アイドラーをどの位
置に搭載するかも考えました。そのあとに、デフマウントのモデルを多数作り解析をかけなが
ら最適な形状を模索致しました。また、アイドラーの具体的な設計も開始しどのようにチェーン
テンションの調整をするか3Dモデルを製作しながら試行しました。
フレームの最終案が出てからは、デフマウントの形状は決定しており安全率を許容できる範
囲で可能な限りの軽量なモデルの設計をしました。また、この段階で必要なボルトの径とデフ
マウントに用いるベアリングの選出、アイドラーのスプロケットの選出と機構の最終決定をしま
した。アイドラーの機構は鉄の板を組み合わせ箱状のスプロケット台座を作り、ロッドエンドと
全ねじボルトを組み合わせて調節する機構に致しました。
製作期間中は、デファレンシャルのオーバーホールとベアリングの嵌め合わせ、アイドラー、
チェーンガードの製作を行いました。
アイドラーに関しましては、初期設計でチェーンの幅を考慮していなかったため搭載できず、
急きょ設計をアイドラーの上にあるフレームからロッドエンドで吊るす形状に変更いたしました。
ですが、強度解析を怠っていたため実際の走行時に変形するトラブルが発生してしまいまし
た。その後ロッドエンドを2本に増やしましたが走行を繰り返した結果フレームとロッドエンドの
BRKT溶接部が破断してしまいました。強度解析をかけ安全率が1を超えるように溶接長を増
やすことで対応いたしました。
2015年9月号
Ibaraki University Racing
◆
各パーツ進行状況(サスペンション)
菊池 拓(M1)
足回り
試作品
完成品
シリコンゴム
GFRP
<Aアーム・ロッド類の再塗装>
組み付け作業などに伴い、一度行った塗装が剥がれてしまった箇所が確認できたため、再塗装
を行いました。大会にはきれいな車両を持っていけるよう努力いたします。エコパ試走会後には
アップライト・ハブのクラックチェックも行いました。クラックは確認できませんでした。大会までの
こり僅かです。整備不良等が無いよう気を引き締めて車両仕上げて参ります。
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2015年9月号
【スポンサー様紹介】
私達の活動を支えて下さっている、スポンサーの方々です。(*順不同)
スズキ株式会社 様
茨城大学 様
ソリッドワークス・ジャパン
株式会社 様
エヌティーエヌ株式会社 様
茨城トヨタ自動車株式会社 様
THK株式会社 様
水戸工機株式会社 様
旭化成建材株式会社 様
株式会社
キノクニエンタープライズ 様
日信工業株式会社 様
株式会社エムテック 様
株式会社アドバンストCAE
ソリューションズ 様
株式会社浅野 様
株式会社ユニキャスト 様
オエティカジャパン
株式会社 様
有限会社
廣木精機製作所 様
本田技研工業株式会社 様
東プレ株式会社 様
株式会社小峰製作所 様
株式会社アート科学 様
住鉱潤滑剤株式会社 様
株式会社エフテック 様
東北ラヂエータ-株式会社 様
太洋工業株式会社 様
TEAM AMG 様
株式会社三森製作所 様
有限会社プラスミュー 様
株式会社ギャロップ 様
三桜工業株式会社 様
サムシングコーポレーション
有限会社 様
日立港病院 様
大成プラス株式会社様
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2015年9月号
【スポンサー様紹介】
私達の活動を支えて下さっている、スポンサーの方々です。(*順不同)
株式会社
アシダコーポレーション 様
株式会社ミスミ 様
有限会社NUTEC Japan様
東洋電装株式会社 様
株式会社日昌製作所 様
株式会社照栄製作所 様
株式会社深井製作所 様
株式会社重松製作所 様
株式会社ユーゴー 様
大川精螺工業株式会社 様
株式会社今橋製作所 様
株式会社茨城製作所 様
有限会社愛和精密製作所 様
丸紅情報システムズ
株式会社 様
相鐵株式会社 様
株式会社ウイット 様
株式会社UACJ 様
水戸精工株式会社 様
株式会社ダイジ 様
有限会社
株式会社
茨城プレイティング
有限会社
新栄製作所 様
岩手製作所 様
工業株式会社 様
村田工業所 様
株式会社冨士精密 様
小野不動産 様
東和パーツ株式会社 様
日立民主商工会 様
南高野医院 様
奥久慈食品株式会社 様
澤畑モータース 様
有限会社常陽モータース 様
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【スポンサー様紹介】
私達の活動を支えて下さっている、スポンサーの方々です。(*順不同)
株式会社TAN-EI-SYA
WHEEL SUPPLY 様
有限会社日立電機工業様
株式会社IDAJ様
株式会社トヨウラ 様
株式会社堀田電機製作所様
株式会社三和精機様
シェフラージャパン株式会社様
株式会社JWAY様
有限会社やまや木型製作所様
株式会社ティエス様
NOKクリューバー株式会社様
株式会社オオツカ様
菊地歯車株式会社様
株式会社 タマディック様
株式会社テック様
大洗サーキット様
株式会社いわき精機様
株式会社鶴町製作所様
株式会社菊池精器製作所様
ツジ電子株式会社様
フォルム株式会社様
Raycrfaft racing service様
株式会社アルトナー様
株式会社プロテクター様
株式会社CD-adapco様
株式会社幸手スプリング様
株式会社サンテクノ様
ヨコタ工業有限会社様
JPC株式会社 様
2015年9月号
Ibaraki University Racing
【IUTM11 Team Member】
◆チームリーダー
増谷友
◆ファカルティーアドバイザー
西野創一郎
(機械工学科B4)
◆サブリーダー
初見貴
(応用粒子線科学専攻M2)
◆マネジメント統括
永井洋輔
(応用粒子線科学専攻M2)
◆サスペンション
菊池拓
(応用粒子線科学専攻M1)
江口勇仁
(機械工学科B4)
吉江雄太
(機械工学科B4)
小林三織
(生体分子機能工学科B3)
◆テクニカルディレクター
江口勇仁
(機械工学科B4)
◆パワートレイン
渡邉彰俊
(応用粒子線科学専攻M2)
増谷友
(機械工学科B4)
小田中竜士
(機械工学科B4)
田中碩人
(機械工学科B3)
杉山航
(機械工学科B3)
◆新入部員
◆フレーム&ボディ
初見貴
(応用粒子線科学専攻M2)
福島惇
(応用粒子線科学専攻D1)
森谷紘瑛
(応用粒子線科学専攻M2)
仲秋俊太郎
(マテリアル工学科B4)
今野将彦
(応用粒子線科学専攻M1)
広瀬祐太
(マテリアル工学科B4)
村田和輝
(応用粒子線科学専攻M1)
伏見輝
(機械工学科B3)
坪井延晃
(電気電子工学科B3
菅谷学人
◆マネジメント
リュウ エイケン
(都市システム工学科B3)
(知能システム工学科B3)
関川耕平
(機械工学科B2)
山田祥太
(電気電子工学科B2)
二階堂俊
(知能システム工学科B2)
IURは更なる高みを目指し、日々活動しております。
今後とも変わらぬご支援・ご声援をよろしくお願い致します。
〒316-8511 茨城県日立市中成沢町 4-12-1
茨城大学 工学部 N1棟 1F 軽量化技術研究室(西野研究室)
茨城大学Formula-SAE部
部長 増谷 友
Email :[email protected]
ホームページ :http://www.iur-family.com/
News、Blog毎日更新中!! 「茨城大学 IUR」 で検索して下さい.
Ibaraki University Racing
2015年9月号
【IUR sponsorship】
私達の活動は、材料費や加工費、車両の輸送費などで総額400万円程度の多大な
資金が必要となります。
現在、多くのスポンサーの方々にご支援をして頂き活動をしておりますが、
次年度の活動資金が不足しております。又、資金、機械加工、物資において大変厳しい
状況です。お力添えして下さる方のご紹介を募集しております。
今、私達が必要としているものは、
・活動資金
・アルミ板、パイプなどの金属材料
・機械加工の手段、代替加工
・TIG及びMIG溶接機
になります。
お心当たりのある方は、ご紹介をお願い致します。
チームリーダーならびに関係者がお伺いし、活動説明を致します。
また、スポンサーの方々には微力ながら、宣伝に努めて参ります。
■大会に参戦する車両へのステッカー
(ご支援して頂く内容により、サイズを決めさせて頂きます)
■HPへのリンク
■ニュースレター や各種メディア等で企業を紹介