株式会社ディアーズ・ブレイン - 公益財団法人 茨城県中小企業振興公社

企業訪問-
企業訪問-株式会
株式会社ディアーズ・
ディアーズ・ブレイン-
ブレイン-
2004/12/21
ゲストハウス型
ゲストハウス型ウェディングで
ウェディングで、オリジナルの
オリジナルの結婚式を
結婚式を創る
株式会
ディアーズ・・ブレイン
株式
会社ディアーズ
同社の
同社の第1号店「ザ・スパニッシュガーデン」
スパニッシュガーデン」
●創 業
●資 本 金
●従 業 員
●所 在 地
●T E L
●F A X
●事業内容
●U R L
平成11年5月
4億9,240万円
90名
水戸市見川2131-966
029-305-8860
029-305-8861
ゲストハウス型オリジナルウエディング
http://www.celebrites.co.jp/
国内の少子化により、結婚適齢期人口の減少が懸念されるブライダル業界において、いかに顧
客のニーズを掴むかが今後、生き残りのための重要な課題と思われる。
このような中、お客を自分の家に招く感覚で結婚式が挙げられる「ゲストハウス型ウェディング」と
いう結婚式スタイルで注目を集めている(株)ディアーズ・ブレインを訪問した。
(ゲストハウスウェディング業
ゲストハウスウェディング業として出
として出発)
同社は平成11年5月、(株)セレブリテとして、ゲストハウス型ウェディング業を開始、同年7月、
第1号店「ザ・スパニッシュガーデン」を開店した。平成16年9月には社名を(株)ディアーズ・ブレ
インに変更した。
近年、結婚式のスタイルは多様化しており、一生に一度の結婚式をこだわりのあるものにしようと
考えるカップルの増加に伴い、これらニーズに対応するため、当時では珍しかったゲストハウス型
という結婚式場を展開し、若者を中心に支持を集めていった。
(ゲストハウス型
ゲストハウス型ウェディングとは
ウェディングとは)
とは)
代表取締役 小岸 弘和 氏
同社の設立時には「ゲストハウス型ウェディング」という言葉自体、世の中にあまり周知されてい
ない時代であったという。
「ゲストハウス型ウェディング」とは一軒家を貸し切っての結婚式、まさに自宅にお客様を招くよう
な感覚で結婚式ができる「邸宅風結婚式場」である。1日2組の貸し切り制で、装飾、ウェディング
ケーキ、料理、衣装等、お客の趣味や要望に合わせた個性的・独創的なオーダーメイド挙式が可
能なため、「オンリーワンウェディング」の実現が可能となる。
例えばサーフィン好きのカップルには、海に関連した装飾や引出物、サーフボードの飾り付けがさ
れたウェディングケーキ、お色直しにはアロハシャツといった枠にとらわれず決め事の無い結婚
式のニーズが若者を中心に高まっている。式には、専属のプロデューサがつき、コーディネートや
アドバイスをしてくれる。
式場は建物内だけではなく、庭やプールといった敷地全体を使った演出を行うため、アットホー
ムな雰囲気が人気となっている。
料理は100種類以上ある中から季節にあったものを選定しており、素材には地場の魚や野菜を
使用するようにしているという。
(北関東を中心に
中心に店舗拡大
舗拡大)
現在、北関東を中心に店舗を拡大しているが、これは土地価格の問題や、首都圏より地方都市
にニーズがあると予想したためであるという。
店舗数は、県内に3店舗、栃木県に2店舗、九州も含めたその他の地域に3店舗あり、来春には
新たに県内に2店舗、栃木県に1店舗が誕生する。
各店舗は、地域に合った外観やネーミングが付けられているが、トレンドの変化が激しいため、常
に新たな発想で展開していくことが必要という。
費用は、ランクに合わせ「セレブリテ」、「モアフィール」、「エヴァウイン」の各ブランドに分けられ、
1人2万5千円から4万5千円前後となっている。
「エヴァウイン小山
エヴァウイン小山プレミアムスイーツ
小山プレミアムスイーツ」
プレミアムスイーツ」
店舗は、ヨーロッパの正統派クラブハウス風ゲストハウスで、同社の第1号店となった「ザ・スパニ
ッシュガーデン」や、アジアンリゾートを思わせるプール付きの邸宅「ザ・オリエンタルガーデン」等
がある。県外では、ホワイトカラーの映える大邸宅「エヴァウイン小山プレミアムスイーツ」や水と
緑と光に彩られたガーデンウェディング「モアフィール宇都宮プライベートガーデン」等がある。
ゲストハウス型ウェディングというと、貸し切り制でお客様の希望に添った演出、料理等が叶えら
れる反面、一般的な結婚式よりコスト高となるが、同社では大規模施設を作らず出店時の初期投
資を抑えているため、ゲストハウス型結婚式場としては、比較的安価に挙式ができる等「カジュア
ル且つリーズナブル」を経営方針としている。
店舗拡大に当たっては資金調達が大きな課題であるが、同社では資金調達のため、事業に関す
るパートナーとの出会いの場を提供する、茨城県と(財)茨城県中小企業振興公社主催の「いば
らきベンチャーマーケット」に参加した。
ところでオーダーメイド型でもある同社の結婚式スタイルは、顧客からの様々な要望に応えるため
専門業者の協力が不可欠である。このため、写真、花、衣装等といったパートナーとの連携を大
切にしているという。
また、お客様に慶んでもらうためにはお客様と一緒になって楽しむことが大切であるため、様々な
心配りに配慮しながらも、楽しみながら仕事をすることにも心がけているという。
(株式上場を
株式上場を目指して
目指して)
して)
今後、各ブライダル業者間の競争が更に激しくなり、ゲストハウス型ウェディング市場への参入も
増えてくるものと予想される。このため、さらに独創的な建物等ハード面での整備の他、ウェディン
グプランナー等の人材育成にも力を入れ、ソフト面でも差別化を図っていきたい。このため、独自
の社内教育プログラムを開発中であるという。
店舗拡大にあたっては、「新規に開店するだけではなく、合併・買収の他、不採算式場の撤退等も
含めた機動的な店舗展開を図っていきたい。さらに、2~3年後には株式上場も目指したい。」と
小岸社長が目標を語ってくれた。
ガーデン式場
ガーデン式場