Excel.Ot.

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(2)
はじめに
本書について
本書は、次のいずれかの方を対象にしています。
■Microsoft Excel 2010 セミナーテキスト基礎および応用を修了された方
■Microsoft Office Excel 2007 セミナーテキスト 基礎編および応用編を修了された方
製品名の記載について
本書では、以下の略称を使用しています。
■Microsoft Office 2010 ………………………
■the 2007 Microsoft Office system …………
■Microsoft Excel 2010 ………………………
■Microsoft Office Excel 2007 ………………
■Microsoft Office Excel 2003 ………………
■Microsoft Word 2010 ………………………
■Microsoft Office Word 2007 ………………
■Microsoft Office Word 2003 ………………
OfficeまたはOffice 2010
OfficeまたはOffice 2007
ExcelまたはExcel 2010
ExcelまたはExcel 2007
ExcelまたはExcel 2003
WordまたはWord 2010
WordまたはWord 2007
WordまたはWord 2003
本書の環境
セットアップ環境は、下記を前提としています。ご使用の環境と異なる場合、講師の指示に従っ
て学習を進めてください。
■Windows 7 ProfessionalまたはWindows Vista Home Premiumを標準セットアップした
状態。
■Office Professional Plus 2010またはOffice Professional 2007を標準セットアップし、
ライセンス認証手続きを完了させた状態。
■Windows 7またはWindows Vistaのコントロールパネルの[画面の解像度の調整]で、画面の
解像度を1024×768ピクセルに設定し、ウィンドウを全画面表示にした状態。
※上記以外の解像度やウィンドウサイズで使用すると、リボン内のボタンの形状が変更されて表
示される場合があります。
■プリンターをセットアップした状態。
※ご使用のコンピューターやプリンター、セットアップなどの状態によって、画面の表示が本書
と異なる場合があります。
■ご使用のコンピューターがインターネットに接続できる状態。
表記について
画面に表示される文字
メニュー、コマンド、ボタン、ダイアログボックスなどで画面に表示される文字は、角かっこ([ ])
で囲んで表記しています。アクセスキー、コロン(:)
、省略記号(...)、チェックマークなどの
記号は表記していません。
なお、ボタン名の表記がないボタンは、マウスでポイントすると表示されるポップヒントで表記
しています。
キー表記
本書のキー表記は、どの機種にも対応する一般的なキー表記(ジェネリックキー表記)を採用し
ています。2つのキーの間にプラス記号(+)がある場合は、それらのキーを同時に押すことを
示しています。
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本書を使った実習について
問題について
本書は、「基礎編」と「応用編」の2つに分かれています。
基礎編では、入力例や完成例を参照しながら、手順に沿って問題を解いていきます。
応用編では、文章形式の問題から求められている指示を読み取り、必要な作業を自分で考えて問
題を解いていきます。
※応用編の解答例は、模範解答です。作成した解答が解答例と異なっていても、問題の要求を満
たしていれば「正解」となります。作成した解答が解答例と異なる場合には、講師の判断に従っ
てください。
所要時間
1問当たり15分∼30分の実習を想定しています。
解答に10分∼20分程度、解説に5分∼10分程度が目安です。
解答例の操作手順について
問題を解くうえでさまざまな操作法がある場合は、状況に合わせて効率的な方法を紹介していま
す。したがって、問題によっては異なった操作法を紹介している場合があります。
その他の注意事項
■保存先について
ファイルの保存先は、実習環境に合わせて適宜変更してください。
■英数字、記号の入力について
英数字および記号については、特に指示がない限り半角で入力してください(ただし、問題によ
っては見栄えを考慮し、全角で入力している場合もあります)。
■本書の表記および実習用ファイルについて
本書はExcel 2010およびExcel 2007に対応しています。問題、解答の記述はExcel 2010を
基準に表記し、Excel 2007に対応する部分については文中に【2007】と表記しています。
また、実習用ファイルもExcel 2010で作成しているため、Excel 2007でファイルを開くと、
完成例が本書の掲載例と異なる箇所があります。
完成例ファイルについて
Excelのセキュリティレベルを[警告を表示してすべてのマクロを無効にする](既定値)または
[デジタル署名されたマクロを除き、すべてのマクロを無効にする]に設定すると、マクロを含む
完成例ファイルを開いたときにマクロが無効にされたことを示すセキュリティの警告メッセージ
が表示されます。
このような場合は、次の方法でマクロを有効にしてください。
・セキュリティの警告メッセージの[コンテンツの有効化]をクリックします。(【2007】[オプ
ション]をクリックし、
[Microsoft Office セキュリティオプション]ダイアログボックスの
[このコンテンツを有効にする]をクリックし、
[OK]をクリックします)。
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本書で使用する実習用データについて
本書で学習するには、日経BP社のWebサイトからあらかじめデータをダウンロードして保存し
ておく必要があります。
ダウンロード方法
q以下のサイトにアクセスします。
http://ec.nikkeibp.co.jp/item/books/B08000.html
w関連リンクにある[実習用データのダウンロード]をクリックします。
e表示されたページにあるそれぞれのダウンロードのアイコンをクリックして、任意の場所にダ
ウンロードします。
rダウンロードしたZIP形式の圧縮ファイルを解凍すると[ビジネス問題集_Excel2010]フォ
ルダーが作成されます。
ダウンロードして解凍したファイルを開くときの注意事項
Excel 2010を使用している場合、「保護されたビュー このファイルは、インターネット上の
場所から取得されており、安全でない可能性があります。クリックすると詳細が表示されます。」
というメッセージバーが表示されることがあります。その場合は、[編集を有効にする]をクリッ
クして操作を進めてください。なお、「保護されたビュー」の設定を変更するには、[ファイル]
タブの[オプション]から[Excelのオプション]ダイアログボックスの[セキュリティセンタ
ー]にある[セキュリティセンターの設定]をクリックし、[セキュリティセンター]ダイアログ
ボックスの[保護されたビュー]で設定できます。
データ一覧
実習用データの構成は、以下のとおりです。
[ ]で囲まれた名称は、フォルダー名を示します。
問題で使用するファイルの他に、必要な文章が入力済みの入力例ファイルや模範解答である完成
例ファイルが含まれています。
フォルダー名
フォルダー名
[ビジネス問題集_Excel2010] [問題]
内容
問題で使用するファイル
(問題ファイル、画像ファイルなど)
[入力例]
必要なテキストや数値が入力、および書式設定され
たファイル
[完成例]
模範解答例のファイル
1つの問題で複数のファイルを使用している場合(その他のワークシートファイルなど)には、必
要なファイルがすべて問題名のフォルダーの中にまとめられています。
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目次
基礎編
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応用編
問題
1 売上日報.....................................................2
問題
26 出荷伝票(自動入力)..................................54
問題
2 営業月報.....................................................4
問題
27 売上集計(シートの統合)...........................55
問題
3 売上実績表.................................................6
問題
28 売上一覧(分析)........................................56
問題
4 月間勤務表.................................................8
問題
29 営業所別売上比較 ...................................57
問題
5 交通費精算書...........................................10
問題
30 売上一覧(データベース)...........................58
問題
6 時間帯別客単価 .......................................12
問題
31 部門別売上集計表 ...................................59
問題
7 見積書.......................................................14
問題
32 売上一覧(集計)........................................60
問題
8 納品書.......................................................16
問題
33 売上表(データベース、マクロの記録/登録)
問題
9 請求書.......................................................18
問題
10 受注一覧(自動入力)..................................20
問題
34 商品売上(クロス集計)..............................62
問題
11 発注一覧(自動入力)..................................22
問題
35 商品売上(クロス集計、グラフ).................63
問題
12 売上台帳...................................................24
問題
36 売上数推移...............................................64
問題
13 部門別売上比較 .......................................26
問題
37 仕入予定表...............................................65
問題
14 売上集計表...............................................28
問題
38 売上予算管理...........................................66
問題
15 販売店別・機種別売上表(第1四半期)....30
問題
39 予算実績比較...........................................67
問題
16 売上成績比較(クロス集計)......................32
問題
40 請求明細書...............................................68
問題
17 得意先別売上集計表 ...............................34
問題
41 請求明細書(データベース、マクロの記録/
問題
18 来期予想...................................................36
問題
19 全店経費集計表 .......................................38
問題
42 支払予定一覧表 .......................................70
問題
20 研修会申込記録 .......................................40
問題
43 売価算定表...............................................71
問題
21 上半期売上実績 .......................................42
問題
44 季節指数...................................................72
問題
22 社員名簿...................................................44
問題
45 在庫管理表...............................................73
問題
23 宿泊施設一覧(データベース)...................46
問題
46 現地調達率...............................................74
問題
24 アンケート集計(クロス集計)..................48
問題
47 買上率.......................................................75
問題
25 会議室予約表(マクロの記録/登録)........50
問題
48 損益分岐点...............................................76
問題
49 品質管理表(歩留まり)..............................77
問題
50 ABC分析...................................................78
...................................................................61
登録)..............................................................69
Excel問題 10.9.6 12:50 ページ1
基礎編
入力例や完成例を参照しながら、
手順に沿って問題を解いていきましょう。
Excel問題 10.9.6 12:50 ページ2
2
問題
1
売上日報
1日の売上金額を集計しましょう。
■入力例■
1.
ブックを新規作成し、入力例を参考にデータを入力しましょう。
●Excelでは入力した数字は数値として処理されます。コード番号が「0」で始まる場合、
セルに入力すると0を除いた状態で表示されます。"0010" のようにゼロ詰めで表示する
には、[ホーム]タブの[書式]ボタンをクリックし、
[セルの書式設定]をクリックしま
す。[セルの書式設定]ダイアログボックスの[表示形式]タブの[分類]ボックスの[ユ
ーザー定義]をクリックし、[種類]ボックスに商品コードと同じ桁数の0を、0000;0000のように正と負の値で指定します。
商品にコードを付けることで、正確で効率的な情報管理ができます。
2.
セルB1の "売上日報" の書式を24ポイント、フォントの色を[テーマの色]の[オリー
ブ、アクセント3、黒+基本色25%]に設定し、セル内で中央に配置しましょう。
3.
完成例を参考に罫線を設定しましょう。
4.
セルA3∼E3とセルC14の書式を太字、塗りつぶしの色を[標準の色]の[薄い緑]、フ
ォントの色を[テーマの色]の[白、背景1]に設定し、セル内で中央に配置しましょう。
セルへの色の設定は、単なる装飾ではなく区別のために行います。文字が読みづらくならないように
しましょう。
また、セルに色を設定し、モノクロのプリンターで出力すると文字が読みにくいことがあります。
5.
A列∼E列の列幅を自動調整しましょう。
6.
セルD1の日付をセル内で右に配置しましょう。
7.
セルE1に関数を使って本日の日付を表示し、完成例を参考に日付の表示形式を変更しま
しょう。
Excel問題 10.9.6 12:50 ページ3
8.
セルE4に数式を使って金額(単価×数量)を求め、オートフィル機能でセルE13までコ
ピーしましょう。
9.
セルD14に関数を使って数量の合計を求めましょう。
10.
セルE14に関数を使って金額の合計を求めましょう。
11.
単価と数量の書式を桁区切りスタイルにしましょう。
12.
"問題01-2E" という名前で保存しましょう。
■完成例■
3
Excel問題 10.9.6 12:50 ページ4
4
問題
2
営業月報
既存の営業月報に、粗利益、回収率、達成率などを求める数式を追加して、テンプ
レートとして保存しましょう。
1.
ブック "問題02" を開きましょう。
2.
セルC9にIF関数と数式を使って売上額と原価のいずれかのセルに値が入力されていない場
合は空白を表示し、それ以外は目標額の粗利益(売上額−原価)を求めましょう。オート
フィル機能でセルD9にコピーし、実績額の粗利益を求めましょう。
粗利益とは、売上額から売上原価を差し引いて計算される利益のことをいいます。商品やサービスの
販売提供から得られる利益を示し、それらの商品力、魅力度、顧客から見た付加価値を示しています。
会計上の正式名称は「売上総利益」といいます。
3.
セルC10にIF関数と数式を使って売上額と回収額のいずれかのセルに値が入力されていな
い場合は空白を表示し、それ以外は目標額の回収率(回収額÷売上額)を求めましょう。
オートフィル機能でセルD10にコピーし、実績額の回収率を求めましょう。
4.
セルE6にIF関数と数式を使って目標額と実績額のいずれかのセルに値が入力されていない
場合は空白を表示し、それ以外は達成率(実績額÷目標額)を求めましょう。オートフィ
ル機能でセルE9までコピーしましょう。
5.
セルC32にIF関数と数式を使って売上額と原価のセルのいずれかに値が入力されていない
場合は空白を表示し、それ以外は目標額の粗利益(売上額−原価)を求めましょう。
6.
セルC33にIF関数と数式を使って売上額と回収額のいずれかのセルに値が入力されていな
い場合は空白を表示し、それ以外は目標額の回収率(回収額÷売上額)を求めましょう。
7.
ワークシートに[ペーパー]のテーマを設定して、全体の雰囲気を変更しましょう。
8.
ワークシートの中でユーザーが入力する必要のあるセルを除いて、その他のセルが編集で
きないようにワークシートの保護を設定しましょう。
●セルC4、C6∼D8、F6∼G9、C12、C29∼C31、E28のセルのロックを解除して
からワークシートの保護を設定します。
9.
ワークシートの枠線を非表示にしましょう。
10.
セルC6∼D8、C29∼C31の数値を削除しましょう。
11.
"問題02-2E" という名前でワークシートをテンプレートとして保存しましょう。
●作成したテンプレートは、次の方法で利用できます。
【2010】[ファイル]タブをクリックし、[新規作成]をクリックして、[使用できるテン
プレート]の[マイテンプレート]をクリックします。
【2007】Officeボタンをクリックし、
[新規作成]をクリックして、
[新しいブック]ダイ
アログボックスの[マイテンプレート]をクリックします。
テンプレートとは、申請書フォームや経費計算書など、一般的によく使われるファイルを作る際に、
毎回最初から作成する手間を省くために、完成一歩手前の「ひな形」として保存しておくファイルの
ことをいいます。これを利用して作業が効率化できます。
Excel問題 10.9.6 12:50 ページ5
■完成例■
5