事例レポートを読む - Adobe Japan Education Vanguards (高等

Campus事例
日本工学院専門学校
「理想的な教育は理想的な環境から」の理念のもと
産学連携の充実したカリキュラムを構築
チャレンジ精神あふれるクリエイターを育成
日本工学院
日本工学院は「理想的教育は理想的環境から」の理念のもと、昭和22年に創立された専門
http://www.neec.ac.jp/
学校です。首都圏のキャンパスは東京の大田区・蒲田と八王子市の2か所にあり、放送、ゲー
蒲田キャンパス
ム、
アニメ、デザイン、音楽、医療、スポーツなど、7カレッジ40学科110分野を擁する総合学園
所在地 東京都大田区西蒲田5-23-22
へと発展を遂げています。各分野で活躍する卒業生は21万人を超え、2014年3月時点で学生
概要:
1人あたりの求人倍率は18.1倍、求人企業数は約8,500社にのぼります。その実績は、専門学
日本工学院は昭和22年に片柳鴻理事長により創立され
校ならではの専門の育成力に加え、資格取得のための授業や就職対策等を体系化したカリ
た「創美学園」を前身とする。当時は絵画科と洋裁科を
キュラムにより支えられています。地域や企業、幅広い人脈によって産学連携した実習環境を
擁した。のちに日本初のテレビ本放送に合わせ、工学分
整備し、すべての学生が社会で即戦力となれる経験ができるのです。産学連携の狙いとポリ
野に進出。施設・設備の充実に力を入れて1976年に日
本工学院専門学校に校名を変更。1987年には創立40周
年を迎え八王子キャンパスを開校した。2007年にはカ
レッジ制を導入し、以来、高度な専門教育を展開してい
る。現在、放送、ゲーム、
アニメ、
デザイン、音楽、医療、
ス
ポーツなど、7カレッジ40学科110分野を擁する総合学
園へと発展を遂げている。2017年の創立70周年記念に
向け蒲田キャンパスの再整備が進行中。
シーを、2つのカレッジの先生方にうかがいました。
デジタル社会における社会人の条件
かつて「ペンと紙で覚える技術」だったクリエイティブの世界。
しかしIT技術の進展ととも
に近年では、多くの分野でデジタル化が必須となってきています。
「手描き」のイメージが強いマ
ンガも、いまはグラフィック用ペンタブレットで原稿を描きデジタルコミックとして配信、
タブレッ
ト端末で読むというペーパーレス化が進んでいます。
日本工学院の数あるカレッジの中で「クリエイターズカレッジ」と
「デザインカレッジ」はいち
早くデジタル化対応を進めてきました。
ノートやペンと同様、学習に欠かせないツールとして、
蒲田・八王子のカレッジにPCをそれぞれ1,000台配置。制作に必要なソフトウェアを揃え、技能
を磨くことを念頭に置いてきました。
マンガ、
アニメーション、ゲーム、CG、
グラフィック、Web、
イ
ンテリア・プロダクトデザインの各コースの学生は、就職後ほぼ100%、デジタル環境のもとで
仕事をすることになるからです。
一方、
デジタルツールが社会に普及し、毎年のように新たな技術や製品が誕生する社会にお
いては、単に使えるだけでは不十分です。同じ技術を持った世界中の人とのグローバルな競争
日本工学院専門学校
が控えているからです。デザインや制作の基礎知識、周辺の技術、企画力、新しいものを取り入
日本工学院八王子専門学校
れる力、
コミュニケーション力、
さらには「学び続ける力」
そのものを身につけることが、将来に
クリエイターズカレッジ カレッジ長
わたり
「好き」を仕事にできる人になれるのです。
佐藤充氏
企業とのコラボレーションで即戦力養成
グラフィックデザイン科、Webクリエイター科などを持つデザインカレッジは3年制で、社会に
通用するデザイナーを育成することを目標としています。
どの学科も1年次はデッサンや平面・
立体構成、PCの基礎を学び、2年次から専門分野の学習や制作が始まります。入学前はデッサン
を習ったことのない学生、
またPCに慣れていない学生もいます。
デザインの基礎や効率的なPC
スキルを学ぶことにより、初心者からプロになれる力が身につくのです。
そして3年次は企業と連携した実践的な課題制作「企業課題」に取り組み、卒業後、即戦力
となる総合力を身につけます。Webクリエイター科では大手ファーストフードチェーンのチャリ
ティゴルフ大会の公式Webサイト制作、
グラフィックデザイン科では地元・大田区の商店街のハ
日本工学院専門学校
日本工学院八王子専門学校
デザインカレッジ カレッジ長代理
鶴田勇一氏
ロウィン・イベントのポスター制作などさまざまなプロジェクトに学生がかかわっています。
ど
れも企業や担当者との打ち合わせ段階から学生が参加し、企画・プレゼン・制作・チェック・納品
までを体験させます。
これはカナダなど海外の専門学校で「コープ(Co-op)」
と呼ばれるものに
非常に似ており、一種の「実務経験」
と言えるでしょう。実際、企業課題の経験を活かし大手メー
カーや広告代理店への就職が決まるケースも少なくないそうです。
デザインカレッジの鶴田勇一氏は「いま、デザインの現場は“横断的”なスキルのある人が評
価されます。たとえば店舗のパンフレットのデザインを依頼されたら、ショップカードやグッズ、
Webサイトまでトータルにコンセプトを企画提案できる人が求められているのです。企業課題を
通して学生は社会の中で、デザイナーが何を求められているのか、ニーズや役割を知ることが
できるようになるのです」。
共通の素材を用いてさまざまな製品を作ったり、
それらをチームで共有してより良いものに
アドビ製品活用の主な利点
仕上げたり。
こうしたプラスアルファの作業に取り組むとき、デザインツールの「使い勝手」がス
・ 学生が常に最新のアドビ製品を自由に使
ピードやクオリティを左右します。
グラフィックスや動画、Web編集ができるソフトウェア群とクラ
ウドサービスを統合したAdobe Creative Cloudなら、共同作業を効率的に進めながら、ひらめ
きをすぐ形にすることができます。同学院では今年度から、学科やコースにかかわらず、全学生
が好きな時にすべてのアドビ製品を使えるようになりました。教育環境が整ったことで、
これま
でニーズがあっても使うことが難しかった学生が利用して、新たなスキルを身に付けています。
「クリエイターズカレッジではゲームクリエイター科やCG映像科の学生がキャラクターデザ
用できる。
・ プロと同じ制作環境なので企業でのイン
ターンシップや卒業後、即戦力となる人
材が育成できる。
・ 世界レベルのクリエイターの実力を知り
意欲向上につながった。
・ 多彩なソフトを使うことでプラスアルファ
の実力がつき作品レベルが上がった。
インにIllustratorを使うようになりました。キャラクターのイメージがより具体的になると、
その
後のプログラミングやCG技術をより高いレベルで習得することができます。演劇スタッフ科では
使用したアドビ製品
Adobe Photoshopを使って舞台イメージを膨らませ、
その画像を使ったチラシを作れるように
・ Adobe Creative Suiteまたは、ETLA(高等
なりました。環境を整えることにより、
それぞれが一歩上の表現、
スキルに挑戦できるようになっ
たのです」
(佐藤氏)。
教育機関向け包括ライセンス契約)
製品に関する詳細は
http://www.adobe.com/jp/jos/education/
ハリウッドで気づく “何!? この違い!”
admin/etla.html をご覧ください。
いつか自分もプロとして多くの人達の記憶に残る作品にかかわりたい。
日本のカルチャーに
注目が集まる中、
「海外で活躍すること」は、
これからの学生が当たり前に抱く夢となるでしょう。
同学院の「アメリカ海外研修」はクリエイターズカレッジの目玉行事として知られます。今年も夏
休みに約200名の学生が参加し、ジョージ・ルーカスやロバート・ゼメキスといった名監督を輩
出した南カリフォルニア大学(USC)や、ハリウッドのCG制作スタジオを見学しました。
そこでア
ドビ製品が使われているのを目にした学生たちは「同じソフトウェアを使っているのに、
プロは
どこでこの表現力が出せるのだろう?自分たちに足りないものは何か?と考え始めたそうです。
「中には『早く日本に帰って作品を作りたい!』
と訴えた学生もいたほどです」
(佐藤氏)。
(AAD:Adobe Advanced Dealer)
でお買い
求めください。AAD リストをはじめとする最
新情報は、
アドビ システムズのホームページ
(http://www.adobe.com/jp/)
で入手でき
ます。
アカデミック版および教育機関向け販
売プログラムに関する詳細は、
アドビ アカデ
ミック コールセンター(tel.03-5350-7133)
へお問い合わせください。
進化する専門学校
いま、専門学校は大きく変化しようとしています。3年制、4年制といった長期コースの設置や、
海外研修、企業とのコラボや作品発表やコンテスト参加による社会参画など、学校がコアとなり
社会と学生をつなぐ役割を担っています。
日本工学院の取り組みはこれからの高等教育機関に
おける人材育成のあり方を先取りしているといっていいでしょう。
マンガ・アニメーション科とゲームクリエイター科は、文部科学省が「職業に必要な実践的か
つ専門的な能力を育成する」専門課程に対して認定をおこなう
「職業実践専門課程」となって
おり、職業教育の水準の維持向上を行っています。またWebクリエイター科は2015年度から
3年制へと改編されるなど、
より一層の環境の充実が見込まれます。
「かつてクリエイターはソフトウェアを使えるだけで十分と考えられていましたが、今はそれで
は足りません。一つ上のクリエイティビティやマインドが身に付くよう、余裕のあるカリキュラムで
じっくり育てること、発表の場を実社会に開くことが学生の可能性を開花させるきかっけになり
ますし、社会全体への貢献につながると考えています」
(佐藤氏)
蒲田キャンパス・クリエイターズカレッ
ジにある「キャラクターデザイン室」。液
晶ペンタブレットを用いてキャラクター
デザインの 課 題 に取り組 む 学 生 たち。
Creative Suite全学導入でマシンの制限
なくアドビ製品を使えるのでとことんク
オリティを追求できる環境が実現した。
アドビ システムズ 株式会社
〒 141-0032 東京都品川区大崎 1-11-2 ゲートシティ大崎イーストタワー
http://www.adobe.com/jp/
Adobe Systems Incorporated
345 Park Avenue, San Jose, CA 95110-2704 USA
www.adobe.com
Adobe, Adobe logo, Creative Suite are either registered trademarks or trademarks of Adobe Systems Incorporated, in the United States and/or other countries.
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