アプリケーションノート J2127A Transmission/Ethernet テスター ∼ Ethernet, SONET/SDH, OTN の同時試験 はじめに メトロネットワークの構 築が 急ピッチで進められています。経 済性を求めて、アクセス回線には ギガビットイーサネット(GbE)が 利用されています。従来の Sonet/SDH の試験とともに、GbE 間における検証、さらに OTN の部 分をも含めて、統合的に効率良く 試験することが求められています。 マルチポート メトロネットワークに使われる 装置は、アクセス側の複数のギガ ビットイーサ(GbE)回線を束ねて、 DWDM や OTN 技術を用いて伝送 します。検証試験においては、複 数の GbE 回線に同時にトラフィッ クをかけて試験をすることで、各 ポートを順番に試験をする場合と 比較して、(1)時間を節約でき、(2) 各ポート単独では起こらない問題 を見つけることができます。 本製品 J2127A は、Sonet/SDH イ ンターフェース(別資料)の他に、 ギガビットイーサネットインター フェース2個、10/100Base-T/TX イ ンターフェース8個を備え、すべ てのポートから同時にフル帯域ま でのトラフィックをかけることが 可能です。 アジレントトータルソリュー ション 10/100 および GbE 全ポートの状態 を一度に確認できます。(下図) 何度も同じ試験を行 う場合などには、リモ ートコマンドによる自 動試験ができることが 重要です。本製品は、 LAN, GP-IB, RS-232C のいずれの方法におい ても、このご要求にお 応えすることができま す。 本製品と OTN 用測 定器 “Agilent OmniBER OTN”と は、同一の操作性と一貫したリモ ートコマンド体系を持っています。 この特長を生かして、GbE と OTN を同時にモニタしたり自動試験手 順を構築したりすることが容易で す。 操作性重視の測定器 システム検証の時間 を短縮するためには、 試験測定器の操作やそ の習得に時間をとられ ないことが重要です。 そのためには、測定器 が必要ない機能を省き、 少ない操作で試験でき ることがキーとなりま す。 本製品 J2127A は、電 源投入後キーをわずか 1度押すだけで、 測定器からテストフレームを流 すアクティブ試験においても、一 つの画面でほとんどの設定を行う ことができます。初めて使われる 方でも、「今全体の中のどの画面 にいるか」といったことで迷子に なることがありません。(下図) アプリケーションノート 往復遅延測定 構築されたネットワークの重要 なパフォーマンス項目である往復 遅延の測定も、前述の図と同じ画 面から設定できます。全ポートに ついてフル帯域までの負荷をかけ ながら、送信するすべてのフレー ムについて、最小・最大・平均遅 延をリアルタイムで表示しますの で、信頼できる結果を素早く得ら れます。 スイッチで構築されたメトロ ネットワークの測定 スループット・フレームロス スイッチで構成されたネットワ ークでは、必ずしもすべてのイー サネットフレームの到達が保証さ れません。スループットとフレー ムロスを測定して、サービス品質 が保たれているかどうかを調べる ことが必要です。 J2127A では、これらの測定も往 復遅延の測定と同様に行うことが できます。 フレームサイズを変えながら、 スループット、遅延、フレームロ L2Switch ら回線を常時モニタしておくこと が望まれる場面があります。 J2127A は、PC に専用のソフトウ ェア(無償)をインストールするこ とで、離れた場所から、測定器の 画面をそのまま PC 上で見ること ができます。 オートネゴシエーション、フロ ーコントロールの設定 GbE 機器を複数接続する時に、 オートネゴシエーションがうまく いかない場合が多々あります。本 製品は、オートネゴシエーション やフローコントロールの On/Off が 可能であり、オートネゴシエーシ ョンレジスタの内容を見ることが できますので、どちらの機器が悪 いのかといった問題をすぐに切り 分けられます。 お問い合わせ 計測お客様窓口 ループスルー ネットワークがレイヤ2のスイ ッチで構築されている場合は、折 り返し測定に注意が必要です。折 り返し点で単純に出力と入力をケ ーブルで接続しても、フレームは 送信元に戻りません。スイッチが イーサネットフレーム中の行き先 を見て送信しているためです。 本製品 J2127A は、このような環 境でも折り返し測定を可能にする ため、「ループスルー機能」を備 えています。折り返し側の測定器 で「ループスルー」を選択するだ けで、送信アドレスと受信アドレ スが自動的に交換されますので、 イーサネットフレームは送信元に 戻ります。これにより、折り返し 側には熟練技術者がいなくても測 定が可能になります。 スを自動的に測定する IETF (Internet Engineering Task Force)の 規格である、RFC2544 試験にも対 応しています。 リモート操作 ネットワークトラブルにすばや く対応するために、監視センタか TEL: 0120-421-345(0426-567832) FAX: 0120-421-678(0426-567840)
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