選挙研究会ニュースレター

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@選挙研究会ニュースレター
Vol.42
発行日:2013/3/7
ハイライト
・知識0からの“ネット選挙”Q&A
・政治家にとってネットは武器か防具か?
・候補者を励ます、偉大な政治家の格言
・編集後記
【発行元】選挙用品ドットコム 編集:河合
横浜市神奈川区台町 16‐6 不二ビル 3F
TEL 045-314-2840 E-mail [email protected]
■ 知識0からの“ネット選挙”Q&A
ネット選挙が次期参院選を皮切りに解禁カウントダウンとなりました。今年からは国政選挙の
みならず地方選挙でも大幅な公選法ルールの改正となりますので、今日は地方政治家・候補者
として最低限押さえたい “ネット選挙”についてのカンタン解説をしたいと思います。
Q1 何ができるようになるの?
選挙期間中のホームページ、ブログ、SNSの
更新ができるようになりました。
[ネット選挙で許可されそうな運動(一例)]
・ホームページやブログ、SNSで投票を呼び掛ける
・メールで投票を呼び掛ける
・選挙後、ツイッターなどでお礼や挨拶を行う など
ネット選挙運動でみんなは
Q2
どんなサービスを使っているの?
ホームページ、メール、ブログ、SNS
(ツイッター、facebook)、掲示板サイト、
動画サイト(ニコニコ動画、youtube、ユー
ストリーム)などがあります。
Q3 ネット選挙解禁のポイントは?
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ネット投票まで解禁されたわけではない
懸案のなりすましや誹謗中傷は予防策と罰則が強化
バナー広告は政党に限り認められる
オウンメディア(ホームページ,ブログ、SNSなど)
は本人に限り更新OK
Q4 ネットの有効守備範囲は?
一般論としてのネット(&IT)の効用とは、
効率化(省力化)と拡散にあります。例えば、
メールやブログでより安価に広く、瞬時に支
持者にメッセージが送れる。これは典型的な
ネットの効用。このようにどの媒体よりも
効率化、省力化、低価格化できることがネット
(&IT)の強みです。何が言いたいのかと
【中傷への対策】
・選挙の書き込みをする場合は氏名やメールアドレス
などの表示を義務づけ
・中傷や削除要請がある書き込みは発信者の同意なし
に2日後に削除
・偽称など「なりすまし」は30万円以下の罰金 等
いうと、何でもかんでもネットやITで片付け
ようとしてはダメで、ネットの特性に応じて部
分的にネットとITを導入することが重要です。
例えば、紙やカードでまとめていた後援会名簿
のエクセル化(データベース化)。また、他の
媒体とミックスして情報発信するメディアミッ
クスという手法の一つのツールとして、ネット
の重要性が増してくることと思います。
Q5 ネット選挙時代に大切なことは?
先述のとおり、ネット選挙が解禁となっても、
“ネット投票”が認められたわけではありませ
ん。今後も選挙のゴールといえば、“有権者が
投票用紙に自分の名前を書いてもらう”という
極めてアナログな作業です。ネットのバーチャ
ル空間で話題作りやニュースの拡散(周知)が
できたとしても、その世界で完結してしまうだ
けではダメで、アナログの現実世界にバーチャ
ルの運動を引き込まなければ意味がありません。
ネット選挙のゴールもまた、オンラインではな
くオフラインというリアル世界で投票用紙に名
前を書いてもらうことにあるのです。
この考え方をITのマーケティング用語では
「O2O(オーツーオー)」と呼びます。
正式名称はオンラインツーオフライン(Online
To Offline)。
Q6
つまり、オンライン(ネット上)からの顧客を
オフライン(現実世界)につなげて物を買って
もらうという考え方。
ネット選挙はいろいろな手法・商品が開発され
るでしょう。ネット上で盛上げる仕組みに注目
が集まりがちですが、それ以上に“ネットでつ
ながる有権者をいかに投票所に誘導できるか”
その導線設計が肝になります。
(手前味噌ですが、選挙用品ドットコムはプロ
グラミングやSEの会社ではありませんが、イ
ンターネットで実業を継続しているという点で、
ネットマーケティングには定評がありますので、
どしどしその辺の生きたマーケティング手法を
紹介したく思います)
政治家にとってネットは武器か防具か?
日本の選挙でのネットの活用は、攻めよりも守
りで重要になるという考えを最後に紹介します。
実は、候補者にとってネットはディフェンシブ
なツールです。ネット媒体は、ライバル候補者
や有権者に情報発信するという力以上に、自身
が誹謗中傷や思わぬ事故から守る、抗弁するた
めのツールとして役割が重要です。
現実に、有名人・芸能人がスキャンダルや事故
で騒がれた際、それを鎮圧する抗弁やメッセー
ジは、ブログ、ツイッターなどのオウンメディ
アで配信しているのがよい例です。
個人が情報で攻撃された際の最後の防具がネッ
トツールというわけです。政治家の方も誹謗中
傷や怪文書など情報による攻撃を無効化する手
段としてネット選挙を活用することは、とても
地味な機能ですが、それだけで十分活用の価値
があるといえます。
ネット選挙のブームに踊らされることなく、自
身の選挙運動にどうフィットさせるか?という
視点を持ち、ネット選挙を勝ち抜きたいもので
すね。
※本情報は、3/5現在での情勢を含みます。確定後変更もあり得ますが、概要を把握することが本編の
趣旨ですので、ご理解、ご了承いただけましたらと思います。
■候補者を励ます、偉大な格言
政治屋は次の選挙を考え、政治家は次の時代のことを考える by ジェームス・クラーク
■ 編集後記 ∼編集者のひとりごと∼
ここ最近、花粉症にやられっぱなしの編集担当の河合です。
みなさまは花粉症でお困りではないですか?
マスクをかけたり薬を飲むなど、対策はさまざまありますが、政治活動や選挙運動中ですと、そう
いった対策は邪魔になってしまいますよね。他に対策としては、外出時の服装は表面がスベスベし
た素材の上着を着るのが良いそうですよ。また、テレビや新聞などの花粉飛散情報をチェックして
毎日の行動の参考に役立てるのも手ですね。 選挙本100冊読むよりこの1冊!『28 歳で政治家になる方法』 ~全国書店にて発売中~
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出展:毎日新聞 社内資料 フリーイラスト集 より ※当資料の内容・写真を無断で転写複写することは禁じられております。知的財産権は㈱マテリアが所有者となりますのでご注意下さい。