「塗装の役割」、「塗料について」、「塗装の種類」についてご紹介い

塗装について、今まで「塗装の役割」、「塗料について」、「塗装の種類」についてご紹介いた
しましたが、今回は「粉体塗装」についてご紹介いたします。皆さん、粉体塗装をご存知で
しょうか?
粉体塗装(パウダーコーティング)は、粉末状の塗料を直接被塗物の表面に付着させ、
加熱によって皮膜を形成させる塗装方法です。
粉体塗装に使用する塗料は溶剤等に含まれる VOC(揮発性有機物質)を全く含まない
100 パーセント固形の塗料のため、環境にやさしい塗装法です。
粉体塗装の主に使われている種類は 2 種類あります。
種
類
特
徴
塗料中に有機溶剤や水などの溶媒を用いず、塗膜形成成分のみに
静電粉体塗装法
て配合されている微粉体の塗料に帯電させ、被塗物にスプレーガン
で吹き付け、加熱(150℃以上)して塗膜を形成する塗装方法です。
塗料容器の底から圧縮空気を送入させることにより、塗料を流動状
流動浸漬塗装法
態にし、その中に予熱した被塗物を浸漬させることにより、被塗物の
表面に塗料を融着させます。
通常 200~500 ミクロンの膜厚がつきます。
上記以外にもフレームスプレー法や電界クラウド法などがありますが、あまり普及していません。
家電製品、オフィス機器、電気機器、建設資材、道路のガードレールなど、汎用金属工業塗装に使
用されます。
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① 高性能な塗膜
粉体塗料では、高分子量の合成樹脂が塗膜形成成分として使用できるため、高性能な塗膜を得る
ことができます。
塗装膜厚が頑丈なため、傷がつきにくく、耐候性、耐久性に優れています。
② 無溶剤である
粉体塗料は各種溶剤などを含まない 100%固形分の塗料です。
一般に溶剤型塗料に混入されている溶剤等は、最終塗膜中に残留することなく揮発してしまうので
すが、できるだけ少ないほうが理想的です。
③ 環境にやさしい塗装方法である
粉体塗料は有機溶剤を全く含まない無溶剤塗料であるため、溶剤揮発が原因である公害問題の発
生がありません。水溶性塗料の場合に発生する排水処理問題もありません。
また、有機溶剤による中毒、火災の危険性が大幅に減少します。
④ 塗料のロスを減少することが可能
粉体塗装は有機溶剤を全く使用しないため、オーバースプレーされた塗料のリサイクルが可能とな
り、塗料のロスを減少することができ、コストダウンにもつながります。
⑤ 品質の安定性
粉体塗装の場合は、塗料をそのまま塗料タンクに入れて塗装をすることが可能なので、仕上がり品
質が安定します。
① 焼付け温度が高い
② 色を替えるときに時間がかかる
③ 現場施工に不向き
粉体塗装サンプル
粉体塗装の特性をご紹介する為に弊社では、株式会社カドワキカラーワークス
との協力関係により粉体塗装の技術説明会を、お客様のご要望に応じて開催し
ております。ご希望のかたは弊社担当営業にご相談下さい。
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