「ハンガリー人日本語学生友好協会」は、日本語教育が行われているブダペスト市の 6 つ の大学の学生が主体となって設立されました。日本に興味をもつ人たちの親睦を深めること を目的とした組織で、今年の 6 月にできたばかりの新しい団体です。去る 9 月 26 日土曜日、 この協会が主催する「日本文化祭」が市内の高校を会場として開催され、本プログラムのボ ランティア(ブダペスト在住の 2 名)も日本文化の紹介に協力しました。 映画に関する幅広い専門知識を持つボランティアは「映画の部屋」を担当しました。日本 のコマーシャル、バラエティ番組、日本の歴史紹介、そして映画「ウォーター・ボーイズ」 を上映したところ、立ち見も出る盛況ぶりで、お笑い系の DVD は大いにウケていたそうです。 笑いやナンセンス好きは万国共通ですね。 「ウォーター・ボーイズ」も会場いっぱいのお客 さんがよく笑っていたとのことで、伝統文化だけではない日本の面白さも伝わったようです。 華道の皆伝を取得しているボランティアは生け花のデモンストレーションを行いました。 生け花の発祥やその歴史、生け花が日本の暮らしの中でどのように生かされているかなど、 実演しながら説明を行ったところ、来場者は大変熱心に聞き入っていました。生け花への興 味関心がますます高まった様子だったとのことです。 この他にもボランティアが振付け指導をした高校生が浴衣を着て J-POP を披露するパフ ォーマンスが行われたほか、空手、合気道、弓道などの実演、村上春樹の翻訳者、俳句研究 家などハンガリー人 5 名の有識者による「日本の礼儀」や「教育制度」についての講演、マ ンガ、アニメに関する展示など盛りだくさんの一日となりました。 当日は大学生を中心に 500 名ほどの一般来場者があり、大学生の主催ならではのイベント 構成と内容にボランティアも感心していました。本団体は、「協会で主催するイベントを通 じて、ハンガリーと日本の間で文化的な架け橋となることを目指している」と謳っています が、この文化祭においては十分その目的は達成されたようです。 ウォーター・ボーイズ上映中 生け花の説明 高校生のパフォーマンス
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