~「解雇の金銭解決制度」等について~

2013年4月22日
WEB会議用資料
~「解雇の金銭解決制度」等について~
1
①労働者に労働関係の継続を期
待し得ない場合、裁判所は、労働
者の申立てに基づき
ドイツ(解雇制
限法)の事例
労政審での議
論(2003年/
2005年)
②使用者と労働者との間におい
て事業所の目的に資するような
協働が今後期待されない事由が
存する場合には、裁判所は、使
用者の申立てにより
労働関係を解消し、使用
者に相当の補償金の支
払いを命じなければなら
ない
解雇が有効か無効かを争う裁判で、解雇無効の場合であっても、労使いずれ
かの申し立てによって、会社が解決金を支払えば雇用が終了したものと扱い、
労働者を職場復帰させなくてもよい制度
Ø2003年の審議では①補償金額につき使用者側(大企業、中小
企業)で合意できず、②立法技術上の困難性から導入が見送ら
れた(2005年の議論でも結論を出すには至らなかった)
Ø現在でも裁判上の和解によって金銭解決を行うことも可能。また、
労働審判でも同様の解決が可能。
2
会議体
規制改革会
議(雇用
ワーキング
グループ)
提案内容
鶴光太郎・規制改革会議雇用WG座長提出 ペーパー
※規制改革会議雇用ワーキンググループ第1回会合(2013年3月28日)
『「解雇補償金制度」の創設』
長谷川閑史・テーマ別会合主査提出ペーパー
Ø『大企業が人材を抱え込み、「人材の過剰在庫」が顕在化』
Ø「解雇ルールの合理化・明確化(再就職支援金の支払いとセットでの解雇など
を含め、合理的な解雇ルールを明文で規定)」
産業競争力
会議
新浪剛史議員の発言(要旨)
※第4回産業競争
力会議(2013年3
月15日)
竹中平蔵議員の発言(要旨)
人材の過剰在庫は存在する
金銭解決を含む手続きの明確化することが必須
秋山咲恵議員の発言(要旨)
大企業の人材がもっと移動できるような環境を進めることについて賛同
佐藤康博議員の発言(要旨)
労働時間規制を適用免除する制度を作るといった方向で、一歩前に進めてい
ただきたい
3
閣僚
安倍総理
答弁内容(要約)
金銭によって解決をしていくという考え方はない
(3/28衆予算委)
ぶれた
事後的な制度については含めていない(=否定していない)
(4/2衆予算委)
解雇されやすい社会になってしまう
安倍内閣の基本方針は、成熟産業から成長産業に円滑に人
材が移動する、失業なき労働移動の実現(4/2衆予算委)
・成長産業の育成が先決
・失業せずに成長産業に移れる人はごく一部
甘利
経済再生
担当大臣
(産業競争力会議に)労働者側の代表を入れていない。雇用
のための会議ではない。(4/8衆予算委)
解雇される当事者の声、働く人の立場を無視
4
提案内容
正社員と非正規社員への二極化を解消し、勤務地や職種等を限定した
「多様な正社員」のモデルを確立したい。
安倍総理の
発言(要旨)
※第4回産業競争力会議(2013年3月15日)
正社員と雇用保障が異なる新たな類型ができ、雇
用がより不安定になることが懸念される
規制改革会
議(雇用
ワーキング
グループ)
「地域・職務限定型正社員の雇用ルール整備」
※規制改革会議雇用ワーキンググループ第1回会合(2013年3月28日)
鶴光太郎・規制改革会議雇用WG座長提出 ペーパー
雇用ワーキンググループの「優先的に検討すべき事項」として検討
5
会議体
提案内容
長谷川閑史・テーマ別会合主査提出ペーパー
※第4回産業競争力会議(2013年3月15日)
産業競争力
会議
Ø 「民法627条に明記されている解雇自由の原則を労働契約法にも明記し、どう
いう場合には解雇を禁止するか、あるいは解雇の際に労働者にどういう配慮を
すべきか、といった規定を明文で設けるべき」
Ø 「判例に基づく解雇権濫用法理による解雇ルール(労働契約法第16条)を見直
す」
鶴光太郎・規制改革会議雇用WG座長提出 ペーパー
規制改革会
議(雇用
ワーキング
グループ)
※規制改革会議雇用ワーキンググループ第1回会合(2013年3月28日)
Ø 『●今後の議論のポイント(3)解雇権濫用法理による解雇ルール(労働契約法
第16条とこれまでの判例ルール) ⇒ 整理解雇四要件のあり方、「解雇補償金
制度」の創設』
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