FLORA KANAGAWA May3 1 .2000 N o .50 神奈川県植物誌調査会ニュース第 5 0号 干2 50-0031 小田原市入生田崎9 県立博物館内神奈川県植物誌調査会 TEL0465・2 1・1515'FAX0465・23-8846 e m a i l katsu@pat-net .ne.jp 郵便振替 00230-5-10195 イワタイゲキ. 1 9 6 8年に 三浦市毘沙 門で、採集されて以降見あたらなかったの 2 0 0 0年 5月8日 , で , 絶滅したと思われていたが,湯河原 町福浦で再発見さ れた ( 勝山輝男氏撮影). ・…… . 5 8 0 城川四郎 : オトギリソウ属の新雑種,カツヤマオトギリ ( 仮称 ). . .. .. . . .. . .・ ・ ・ …・ ・ … 一….. . . .・ a 勝山輝男:神奈川県植物誌備忘録( 3 )・ ー ーー ・ … . . . ・ー ・ ー一一一… …・・… -・・ ・ … . . 5 8 1 佐々木あや子 ・ 勝山輝男・高橋秀男 :日本新産の帰化植物,トッ クリツメクサ … . " . , … ・ ・ ・ ・ ・. . . . . . .. .. 584 H 佐々木あや子:ウマゴヤシ属の絵解き検索........ ・・ ・ ー ー ・・・………・・・ー……. ・ . . .・ . . . . .・・ . . . . .. . . 586 H H H 秋山幸也:圏内新帰化種の報告…-一 ー . . . . . . . … ・ …-………………ー…・ ・ー・. . … . . ・. . . . . .5 8 7 木場英久:新帰化植物,ミツノギソウ... .. . ・ ・ ・ . . . ... . .. . . . .・・... ..・-…... . . .. . . . . . . . .. . . . . . . . ・. . ・ ・ . .・ . . 588 H a H H 高橋秀男 :新帰化植物, シロノヂシャ.... . . ・ ・ ・ ・ ー・… . . . . . ・ ・ . . . ー … ・ー ・ ー ・ ・・・ ・ ・ ・・ ー ・ 一 一…5 8 9 H 浜口哲一 :["湘南植物誌 V Jを作って.………・・ . . . . .. . . . ・ -ー ・・ ・ ・. ・. . . . . .. . .. ・. ・ . . ・ . .. ・. . ... . 一 .… ・ … ・ ・ . 5 9 1 H H H 事務局 : 2 0 0 0年度総会報告 . . . .. . . . . .. . . . . . .・ ・・ ー 一 ー一 . . . . . . . . . ・ ・ ・ 高橋秀男 :顧問の籾山先生ご逝去 H ー ・ ・・一….•••••••••.……・… 5 92 H … ・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・・… ・・ 目・・ . . . .・・ … .. ・. ・ ー ・一 ・ 一・ . . . .. .. . . . 5 9 4 H 5 7 9 - ー H H H H H オトギリソウ属の新雑種司カツヤマオ トギリ ( 仮 称) いもので、あ った.その採集地を教えて貰って 1 999年夏に同 地 を訪ね,オ トギリソウとナガ ( 城川四郎) 1 998年夏,須雲川上流の大沢渓谷付近で 勝 山先生がオトギリソウ Hy pe r i c u me r e ct um とナガサキオトギリ H .k i u si αn um ( 、 ノ ハ ヤキ型 サワオ トギリ)との雑種と推定される植物を発 見,採集された .その標本は両者の性質が 混合し,果実は萎縮して正常に発育していな サキオトギリとその推定雑種の生育状況を 観察し,標本を採集して詳細に検討した.そ の結果,この植物が推定されたとおりの雑種 であると断定したのでここに報告する.この 雑種植物の和名には発見者を記念してその 名を冠することにしたい. なお,加藤辰巳氏は詳細な研究によ って従 AHハ ハ ω C3 a : オトギjソ ウ , b ナガサキオトギリ , C .d : カツヤマオトギリ,1 植物体の模式図, 2・葉 ( 腺 点), 3 苓 片 ス ケールは ,1 が 5 cm,3は Imm.2は葉形と明点,黒点をわ かりやすくするため適当に拡大,縮小しである のでス ケール は入れてない・ 5 80 - 来サ ワオトギリとして l 種にまとめられていた 神奈川県植物誌備忘録( 3 ) もののうち ,日 本 海 型 の サ ワ オ トギリとソハ ( 勝 山輝男) ヤキ型のサワオ トギリとは種のレベルで分 アメリカヤガミスゲをヒレミヤガミスゲに訂正 け,前者をサワオトギリ Hy per icumps eudo- 前号( F lo r aKana g awaNo. 49 ) の神 奈 川県 pet iol a tumとし,後者をナガサキオ トギリH. 2 )で Car e xb r e vi or( Dewa y ) 植 物 誌 備 忘 録( k i us i anumとした .箱根 に分布 するサワオトギ Ma c k e nz i eについて報告したが,その和 名に リの名で呼んでいた植物はナガサキオ トギリ 用いた に該当する .ナガサキオ トギリは長崎の雲仙 「アメリカヤガミスゲ」はすでに香川 県や兵庫県で採集された北 アメリカ原産の c . 岳で採集された標本に基づいて記載された s c o par i aSc hk. e xW i l l d につけられているこ サワオ トギリの変種 H .ps eud o pe t iol atumv aに とを,小崎氏および、兵庫県の水田氏よりご k i us i anumの和 名で、 あるが,今後は広くソハ .b r e vi orの和名 教示いただいた .そこで, C ヤキ型サワオ トギリの和名に用いられ,その は果胞に幅広い翼がある ことから , ヒレミヤ 北 限が箱根ということになる . ガミスゲに変更する. カツヤマオ ト ギリは茎の高さQ O ~ 40cm で , ハ1 )フタパ属 ( アカネ科)の帰化植物 主茎が直立するオ トギリソウ型から叢生する 横浜市瀬谷区上瀬谷の畑 地で松本雅人 ナガサキオ トギリ型 まで 変化 があり ,同一 抹 氏,秋 山 幸 也 氏が,ヒロハフタパムグラ でオトギリソウ型の茎とナガサキオ トギリ型 Sperma c o c el a t ザol i aAubl .とマルノてフタノ Tム の茎を併せ持つ個体もある(図 cl 参照).葉 グラ S .pr o s t r at aAubl .の2手重のアカネ本ト ノ ¥ リ は長さ S ~ 20mm , 葉形も長楕円状皮針形で フタパ属の帰化 植物を採集されたので報告 多少茎を抱くオトギリソウ型から倒卵状長楕 円形 する. 倒卵形で有柄状のナガサキオトギリ ノ¥リフタパ属 ( s pe rm a c o c eL .) の在来種は南 型まで変化 がある .葉 の 腺 点 は 縁 に 黒 点 が 西諸島にハリフタパがあるのみで ,その他 に 並び,内部にも黒点を散在し,多くの場合明 4種の帰化が記録されている .ヒロハフタパム 点も少数分布する(図 c2.d 2参照).がく片は グラ,マルノてフタノてムグラ ,ナガ J¥ハリフタノ〈 長さ 2.Smm,先端は 丸 みがあり ,縁に少数の 種が南西諸島に記録があり ,アメリカハリ の3 黒 点 ,内部に黒点と黒条がある .花弁は長さ フタパが千葉で、記録されている . ほほ6mm,普通縁に少数の黒点を着ける . 本属には次の ような共通 した特徴がある . pe l 子房は高さ 2~2. Smm , 花柱の長さ 2mm , 花 後子房は萎縮し果実を形成しない. カツヤマオトギリカfオ トギリソウとナガサキ オトギリ との 雑種であると認めた根拠を下記 に示す . ① 両親種が近距離のに生育して いたこと ② 茎の直立 ,傾上,叢生の状況が両親種の 中間型を示すこと ( 図 al~ dl 参照 ) • ① 葉形が両親種の中間型を示し,明点が交 じること(図a2 ~ d 2 参照 ) • ④ がく片の形態が両親種の中間型を示し, 黒条がオトギリソウより少ないこと(図 a3~ d 3 参照). ヒロハフタパムグラ a 茎の上部,b :種子(背面), c 種子 ⑤ 正常な果実,種子が形成されないこと. (腹面), d 果実,巴托葉 581 - スケー l レ はaが5c m,b 巴が lm m に裂けるものをハリフタパ属 Borreria G. F. W. M巴y .に細分する見解がある.日本に ぬ糊 産するもので、は,アメリカノ ¥1)フタパ以外は細 分した場合には Bor r er iaに属す.日本では Yamazaki( 1993,F!orao fJapan 凹a )など w w B o r r e r i aに細分していることが多いが,長田 (1972, 北 隆 館 帰 化 植 物 図 鑑 ) で は S p e r m a c o c eを採用している .最近のアジアの ds d a! e( l998,Dassanayakee ta . l 文献で、は Ri ザ e d ., A r e v i s巴dhandbooko ft h eF lo r ao fC e y ! o n, 1 2: 332-341 . ) や Chaw& Peng( l987,J o u r n . 7 1 8 3 )など,属を広く見て TaiwanMuseum40・ S p e r m a c o c eを採用している.ここでも属を広く S p e r m a c o c eを用いた. とらえ , や :│ 今回採集されたのはヒロハフタパムグラとマ ルパフタパムグラの 2種であるが,日本に在 来または帰化する 5種のハリフタパ属はいず れもよく似ているので,これらを含めて検索表 マルパフタパムグラ . a茎の上部, b 種子(背面), C 種子 実 ,e :托業 スケールはa がS c m, b eが l mm. ( 腹 面 ) , d:果 を作成した. ( 1 )ヒロハフタノくムグラ S permacocel a t ザ' ol i a Au b l l 年草.茎は直立または斜上して高さ 6 0cm 葉は対生し,その聞に櫛の歯状に裂けた托 葉がある .花 は葉服につき,多数が集まって に達する.葉は楕円形または広楕円形で長さ 裂. 花団を作る.花冠は筒部が短く,裂片は 4 2 ~5 cm ,幅 1 ~3cm ,両面ともに細毛が生え 果実は上端に 2~4個の専片が宿存し,熟す る.花田は多数の花からなり,直径 1~2cm . と2 分果に分かれ,その上部が裂けて種子を 専片は 4個で長さ 1~ 2mm ,有毛.花冠は白 出す. 色で、長さ4~5mm. 種子は楕円形で,長さ 2.5 2個の分果の片方だけが裂けるものをアメリ ~3.5mm ,背面は円く,腹面には円い窪みが p e r m a c o c e,2 個の分果がとも カハリフタパ属S ある.世界の熱帯 亜熱帯に広く分布し,日 ハリフタパ属検索表 A 茎や葉は有毛.種子は長さ長さ 2.5~3.5mm B .茎は有翼.花田は多数の花からなる 00' ー 一 …ー・・…・…... . . ・・ .. ・. ・ . . . .・・-…(1)ヒロハフタパムグラ H H H B .茎は無翼 .花団 は少数の花からなる…. . ..ー ー ・ ・・ ・ ・・・・…-…-・.. . . . . ... . . . . . . . . . .. . . . .. . .※ハリフタパ A. 茎や葉はほとんど無毛 . 種子は長さ 1~2mm B .茎は有翼.葉 は楕円形.種子は長さ約 lmmで、背面には細かい格子紋がある 00. ( 2 )マルノ Tフタパムグラ B 茎は無翼.葉は長楕円形または披針形.種子は長さ 1. 5 ~ 2mm C 分果は 2個とも裂けて種子を出す.種子の背面には多数の横断する溝がある 日 ・ . . . . . ※ ナ ガパハリフタパ c.分果は片方だけが裂け,もう一方は裂けない.種子の背面には格子紋がある .※アメリカノ¥リフタノて 5 8 2 - 本では南西諸島に帰化.今回 ,本 州 、│ で初めて も,愛川町服部牧場 ( Oct .29, 1999松 本 雅 人 ・ r r r e r i aa l a t a(A ub. l) 採集された.学名には Bo 秋 山幸 也) で採集された .葉が細長いこと,専 DC. があてられたことがあるが,これは誤同 が裂片も含めて長さ2~ 3mrn で、事裂片は長さ 定とされている .標本:横浜市瀬谷区上瀬谷 約l m r nしかないこと,蔚が長さ1~ 1 .5mrnしか Nov. 1 6, 1999松 本 雅 人 KPM-NAOlI7577 ないことはホソノ fフウリンホオズキと同じであ ( 2 )マルパフタパムグラ Spe r mac o c epr o s t r at a るが ,花冠は 長さ6 ~ 8mm あり,ヒロ ハフウリ Aub. l ンホオズキと同じくらいの大きさがある .北 ア l年 草.茎は直立または斜上して高さ 50cm メリカ東南部原産 .ホソパフウリンホオズキと に達する.葉は楕円形または長楕円形で長さ は原産地では分布域が異なるが,最近は移 1~ 3cm ,幅5 ~1 白nm ,両面ともに無毛または 入により,両者が混生し,区別が困難な場合 細毛が疎らに生える .花団は多数の花からな があるという .全体はホソパフウリンホオズキ り,直径5 ~ 7mm. 事片は 4個.花冠は白色で に似ているが,花の大きさがヒロハフウリンホ 小さい.種子は長楕円形で,長さ約 lmm,背 オズキに近いので,両者の中間という意味で 面には細かい格子紋があり,腹面には縦に深 アイフウリンホオズキと名付けた .県 外 で は い溝がある.世界の熱帯 亜熱帯に広く分布 千葉県と三重県の標本を見ている. し,日本では南西諸島に帰化.今回,本州で ナガエセンナリホオズキの学名訂正 y s a li spe n d u l a ナガエセンナリホオズ、キカモPh r e r i ao c ymo i d e s 初めて採集された.学名は Bor ( Burm.f . )DC .があてられていることがあるが, で、はなく ,P .wr i g h t i iで、あることを F l o r a Rydb. これは誤 同定と思 われる.本種によく似たも KanagawaNo. 48に書いたが,この学名を P. .m a u r i t i a n aO.Gideonが台湾やハワ ので ,5 a c u t i f o l i a( Mier s )Sandw.に変更する.ミズー イに帰化しているが,これは専片が 2 個しかな リボタニカルガーデンのホームページから学 l6, 1 9 9 9 い.標 本 : 横浜市瀬谷区上瀬谷 Nov. h t t p : / / m o b ot .mobot .o r g / 名のデータベース ( 松本雅人 ・ 秋山幸也 KPM -N AOl17576 P i ckJSe a r c h / p i c k. h t m l)にアクセスできるカえ ※ハリフタパ Sperm αc o c ea r t i c u l a r i sL . f . 一 一- r i g h t i iは P .a c u t i f o l i a これで検索すると P.w S .h i s p i d anonL . のシノニムになっている.最近のカリフォルニ ※ナガノてハリフタノて S permacocea s uur gens Hickrnan,J . M.e d .,TheJepson アのフロラ ( R u iz& Pavon- 5 .l ae v i snonLam ManualH igh 巴r P l a n tso fC a l i f o r n i a. Un iv e r c i t y ※アメリカノ¥リフタノ'¥ Spermacoce gl abra o fC a l i f o r n i aP r e s sB e r k e l巴y)でも同様の扱い Michx. になっている.本種は牛糞を撒かれた畑地周 アイフウリンホオズキ 辺で増加しているようだ .各 地 でぽつぽつと Ph y s al i sangul a t aL .va r .pend u l α( Ry db. )羽T a- 採集されている .なお,県内産でもっとも古い t e r f al t .l l, 1 9 5 1 標本は横浜市保土ケ谷区権太坂 Oc Fl o r aKanagawaNo. 48でヒロノ 1フウリンホオ 出口長男で,出口 ( 1 9 6 8,横浜植物誌)が引 ズキP .αngu l a t ava r .a n g u l a t aとホソノてフウリ 用している. a nc e i f ol ia( N e e s ) ンホオズキP.angulaωv紅 • l キパナホオズキ ( 新 称) Ph y s al i sph yl αde l p h ic aLam. Wa t e r f a lについて報告したが,ホソパフウリン l 年草.全体に毛はなく,葉は卵形で縁には ホオズキに似て,花冠がやや大きいものがあ .a n g u l a t αvar .pendul aで、ある . り,これが P 不整の鋸歯がある .花柄は短く花時に長さ 5 2 0 ∞,千葉県 千葉県で見つかり,木村・勝山 ( ~ lOmm . 花冠は直径約 20mm ,鮮やかな黄 o.15)がアイフウリンホオズキと 植物誌資料 N 色で内面に顕著な紫斑がある . 約は長さ 2~ 名付けて報告した .同じものが神奈川県で 3mrnで,花糸は蔚よりも細い.メキシコ原産. 58 3 - 最近愛川町で採集された(愛川町服部牧場 Oc. t29,1 999松本雅人 ・ 秋 山幸也).県外で 12, 1 9 9 5太田久次 は三重県産(四 日市市 Nov. 1 4 2 5 6)を確認した.オオブドウホオズキ(オオ ショクヨウホオズキ,ホオズキ トマト )P. i x o c a r p aBro. te xHornem.はメキシコ原産で, 花が小さい点が異なるが,その他に大きな違 いがなく,区別できない可能性もある.愛川町 .ph yl a d e l p h i c α の標本は花冠が大きいので,P とし,花冠が鮮やかな黄色なので,上記の和 名をつけて整理することにした. ヤクナガイヌムギと開花型のイヌムギ 開花していて,長さ4~5mm の荊が出てい 外穎 (左)と内穎(右).aイヌムギ開花型, bヤクナガイヌムギ ればヤクナガイヌムギ、Bromus car i nαt u s c m. ① タイプ, cヤクナガイヌムギ② タイプスケールは l Hoo k .etArn. としてきたカえイヌム ギ} J r o m u s ca t hαr ic u sVahl( B .u n i o l o i d e sHumb. ;B. ある .せが長く 6m m以 上 あるものが B. c ar i n a t usで,残りの2種はでが7mm以下とや wi l l d e nowiKunth)にも開花する株があり,こ や短い .B .mari gi n a t usは葉,葉鞘, 小穂 、 と れとヤクナガイヌムギが混同されているよう もに毛が多いタイプで,ビロウドチャヒキの和 1 2~ 1 13の長さ だ.イヌムギの 内穎は外穎の 1 y a n t h u sは毛の 名が与えられている .B.pol しかなく ,外 穎の先の舎は長さ 1 ~ 2mm程 度 である .閉鎖花ばかりをつける株と 開花する 少ないタイプで,葉,葉鞘,小穂とも無毛また 株があり,閉鎖花の蔚は長さ O. 5mmと小さ く, はざらつく程度のものとされる .したがって, i n a t usで良い.② はせが短いの ① は B.car 開花する小花の約は長さ 3~ 5mm ある. 開花 する株は, 小 花と小花の聞が聞き,長い菊が .ma r g i n a t usまたは B .pol y a n t husが考 でB 顔を出すので,ヤクナガイヌムギと誤認され えられるが,下方の葉鞘が有毛で,外穎は やすい.はじめに閉鎖花 をつける系統が日 ほとんど無毛で,どちらにもピタリとはあては 本に入り,最近になって開花する系統が帰化 まらない.最近の北 アメリカの植物誌では種 したと推定される. を大きく見て B .c ar i n αt us一つにまとめてい 一方 ,ヤクナガイヌムギの内穎は外穎の3/ るものが多いので, ② も含めてヤクナガイヌ ムギとして扱うのが良いと思う.なお,勝 山 4以上の長さがあり,外穎の先のをも長い. これまでヤクナガイヌムギとされてきた標本 ( 1989, F l o r aKanagawaNO. 27: 2 3 8 )や田中・ のうち半数は 内穎が小さく , イ ヌム ギの開花 1 995,植物地理 ・ 分類研 究 ,4 2 : 1 7 3)で 勝山( 株で、あった .また,ヤクナガイヌムギとみなせ .paci f ic u sは誤同 報告したミナ ト イ ヌムギ B る標本には次の2系統があった . .c ar i n a t u sの典型 定で,ヤクナガイヌムギ B 的なもので、あった. ① 下方の葉鞘も無毛,外穎は有毛でをは長 さ7 ~ 12mm. 日本新産の帰化植物司卜ックリツメクサ ② 下方の葉鞘は有毛,外穎はざらつく程度で (佐々木あや子 ・ 勝 山輝 男 ・ 高橋秀男) では長さ 2~ 5mm. B.car i n a t usはきわめて多形な種で ,B . 愛川町半原中河原の河川敷で 山口勇一氏 c ar inat us ,B.mar gi nat usNeesexS t e u d. ,B. がマメ科シヤジ、ク、ノウ属 ( T r i f ol i u mL . )の見慣 i b n.の3種に細分されることも p o l y a n t h u sScr れない植物を採集された.帰化 によるものと 5 8 4 - 考え海外の文献に当たるとともに東大の博物 3分の l ほどが柄につき,先は尾状にのびる. 館に収蔵されている標本と比較した.その結 花序は頂生し,有柄,直径約 2.5cm,多数の 果,アルパニア,ブルガリア,ハンガリー,ユー 花を球状から卵形につける.小花は柄がな ゴスラピア,ルーマニア,ギリシャ,イタリア,シ く,小包は膜質,披針形で,専筒とほぼ同じ シリア,コルシカ,クリミア, ロシアに分布する 長さ,専は筒部がふくらみ,よく目立つ縦脈と T r i f o l i u mv e s i c u l o s u mS a v I. v a r .v e s i c u l o s u mで、 それを繋ぐ横脈がある.専裂片は針状で,写 あることが判明した.専が丸くとっくり形をして 筒よりやや長い.花冠は淡紅色,長さ約 いるので,和名を トックリツメクサと新称し,日 l c m .花弁には筋が目立つ .旗弁の先はする 本新産の帰化植物として報告する. どく尖る .豆果に種子は2-3個 . 採集された標本をもとにトックリツメクサの 特徴を記す. 標本 KPM-NAOO118634愛川町半原中河 原J u . 129.1999山口勇 一. 一年草, 高さ約 3 O c m,全草無毛.茎は直上 最後に,情報を寄せてくだ、さった山口勇一 から斜上し,枝は分枝する.茎には多くの溝 氏,また,標本の閲覧に際してお世話になっ がある.下方の葉は長さ 5cmの柄を持ち ,上 た東京大学総合研究博物館の清水晶子氏に 方のものは次第に短くなる.葉は掌状3出葉. 感謝申し上げます. 小葉は長楕円形, (下方の小葉は長さ 3cm幅 参考文献:Zohery,M.andHel Ie r,D.,1 9 8 4 . lcmほど.) 長さ 15mm,幅 6mmで,側脈は縁 巴n u sT r i f o l i u m. TheI s l a e lAcademyo f TheG の細かく鋭い鋸歯に入る .托葉は披針形で , S c I e n c e sandH u m a n i t i e s, J e r u s a r e m l l机肌州w w a a :全 体 ,b 葉 ,c葱 , d花 ス ケ ー ル は a が5 c m, bが l c m, c dが2mm. 5 8 5 - ウマゴヤシ属の絵解き検索 の同定は、 小 葉に特徴を持つ種(キ レハウマ (佐々木あや子) ゴヤシ,モンツキウマゴヤシ)があるものの , 花 , 小 葉等に大きな差異はなく,豆果の形を ウマゴヤシ属 We d ic agoL .)は,地中海地 確認することが求められ ます . 0 方 , 西アジア,アフリカ 北部と西部に多く,約 5 種が知られています .日本に自生するものは 県 内の記録としては ,下記の他 に,長 田図 なく,全て帰化 によるものです.県内には,変 鑑(I972)に神奈川 県産として トゲミノウマゴ 種を含めて 1 0 種が記録,確認されています . ヤシ,ウズマキウマゴヤシが載せられていま マメ科の中でも,ウマゴヤシ属は,豆果の形 すが,これまでの植物誌調査では標本が採ら れていないので今回は省略しました. により 他 の属から容易に区別できますが,種 一 小葉は切れ込む 長 ← 際 鶴 *キレハウマゴヤシ I 紋がある 小葉に者しい D 急ー d 時v 私 *モンツキウマゴヤシ トー 花は淡紫色 小業の長さは帽の 3-6倍 葉 i ま 切 れ 」 ま ず D I 花 l ま 賞 色 紋 も な い 葉 の 長 さ l ま 帽 の 3 倍 来 満 托 葉 の 縁 l ま 総 状 細 裂 す る 托ほ 葉と のん 縁ど 十 ⑩ 伊藤 務 審 無事 噛 イ 3 時 子 牢神奈川県 1 9 8 8出版後に記録された種 5 8 6- 選 議 ムラサキウマゴヤシ ウマコヤシ *コトゲウマゴヤシ キトゲナシウマゴヤシ 議 長 コウマゴヤシ 戸 惑 コメツブウマゴヤシ 国内新帰化種の報告 マルノ~' ) レコウソウ ( 秋山幸也) ツタノハルコ ウ( 新称)I pomoeahe d eηi f ol i aL マルパルコウソウと花序などの形態が似て 1 .c o c ci ne a 葉 ほほ全縁 種子 表面は平滑で 無毛 垂れる いるものの , し い 、吋くつカか〉の 明確な相違が見 られ る座問市小池東原の標本 ( 松本雅人氏採集) を 乞,昨年カか、らフ、 、ロツ や ク例会で 果柄 花冠 の結果,果柄の湾 曲の有無や,種子表面の ツタノノ、ルコウ 1 .h e de r i f o li a 全縁,または茎の先 の方の葉は三浅裂 表面に凹凸があ り, 細毛が密生する. 直立する マルノりレコウソウよ りやや小さめ 形状の違し、から新帰化種である可能性が高 いと判断された.神奈川県立生命の星 ・ 地球 ルパルコウソウとの相違点は上表の通りで 博物館の勝山氏によれば,熱帯アメリカ 原産 ある. I pomoeahe de r i f ol i aとした根拠については, で世 界 の 熱 帯 に 帰 化 している Ipomoea he de r i f ol i aL.が,果柄が直立する ,つるの先 r A q u a t i ca n dWetlandP l a n t so fS o u t h w e s t の方の葉が三裂することで一致することがわ t a t e sJ (1981)の記載に基づく .I Unit巴dS かった. c occmeaと併 記された検索表がこの文献に し かなかったために拠り所としたが,記載の中 そこで,種小名が“キヅタの葉のような ( hede r a(ウコギ科キ ヅタの古ラテン名) , f o - で , 花冠の長さや専の長さが今回の標本と一 l i u m( 葉)) "という意味であるため ,ツタノハル 致しないことや ,最大の識別点である種子の コウと新称し,日本新産の帰化 植物として報 形状に触れていないなど,まだ問題点が残さ 告する.ツタノハル コウの主な特徴お よびマ れている .世界的にもこ の両者がはっき り と 区別 されているか疑問が残 るた め,引 き続き情報収集にあたる必 要がある . なお, r 神 奈川県植物分布図集 1 9 9 9J の1 9 1ページ最下段中央で, マルパル コウ ×マメアサガオ(マル パルコウ ×マ ・ ・ ・ )として分布図の 掲載されているものが,本品にあ たるものである. 1 6, 011 11 7( 松本 標本 :SCM-Ol11 9 9 8 . 1 0 . 2,相模原市麻溝台 雅人, 1 2丁目 ),0 1 1086, 011325 ( 松本雅 10. 1 8,座 間 市 小 池 東 人 , 1997. 原 ),010493 (松本雅人, 1998. 10. 2,座間市小池東原 ), 011214 ( 松本雅人,1 9 9 8 . 11 . 1 ,座 間市小池東原 ) b ホソナルコビ工 ( 新称) c Er iochl oag r a c il i s( F o u r n . )H i t c h c . 座間市小池東原で松本雅人氏 ツタノハルコウ a 種 子 , b三裂する葉, c 全縁の葉 が, イ ネ科ナルコピエ属の 一種を スケールはaが lmm,bcカ{ 8cm 5 8 7 - 称し,日本新産の帰化植物として報告する. 本種は第一包穎がほとんど退化 している点 i lo s a で,小穂、の構造が在来のナルコピエE .v と同様であるが,ホソナルコピエの方が小穂 はほ っそりしていて, 長さ 4.5mm程度,幅 1 .8mm 程度で、鋭尖頭となっている点ですぐに 見分けがつく .また,総もナルコピエのように 片側一方につかず,両側に 1 0本以上つく. アメリカノキピおよび本種は, 1 9 7 5年に小笠 原諸島父島で帰化が報告されたムラサキノ キピE .p r o c e r a( Ret z. )C .E .Hubb. と小穂の 形状が酷似する近縁種であるが,花序に軟 毛があり,葉身の幅が広い点でムラサキノキ ピとは異なる .また,ホソナルコピエとアメリカ ノキピは,葉身の毛や幅のほかに,第二小花 の先端で見分けられる .ホソナルコピエは尖 頭状であるが,アメリカノキピは約 l m m程 度 ・ ・ ・ ・ 8・ 札 "・ . . 争孟 .. , ..,~;.'tl早川伽酬 - JJ - /J 聞・ 陶 ・ ・. 陶 ヴ " , 哩, . ・ , , " 1U ' " 弘 < . ・・ 叫 1 I . . . & i . . . . . , . ' 民 削帽 .. と . .. 訳出子組 ので状の突起が見られる点で異なる. H. ~. 標本:SCM-NS5013762 ( 松本雅人,1999. 7. 5, 座間市小 池東原) 文献 勝 山輝男, 1 9 9 0植物誌発刊後に記録された 植物 ( 4 ).見 ORAKANAGAW A NO.29: 294-295. A. S .,1 9 51 .Manualo ft h eG r a s s e s H i t c h c o c k, o ft h eU n i t e dS t a t e s .2nde d . 新帰化植物ーミツノギソウ (木場英久) c また,松本雅人氏が見なれぬ植物を採集さ ホソナルコピエ.a :小穂 (第二奄穎側, )b :同(第一小花 れた. 側) , C: 第二小花.スケールは 3mm. 小穂はl 小花からなり,護穎の先端に 3本の 採集された.FLORAKANAGAW ANO.29に T きがあることなどから,イネ科の A r i s t i d a 属であ o n t r a c t a おいて報告されたアメリカノキピE .c ることはすぐに分かった.でがねじれないこと H i t c h c .( 勝 山, 1990)に一見すると似ている からマツパシパ,オオマツバシパではない.直 が,葉身は無毛で、幅も I Om m以上と広い(アメ 穎が不等長なことやせが反曲しないことからヒ リカノキピは軟毛が密生し,幅 5mm ~ 8mm程 メマツバシパでもない.そうなると,新帰化植物 度).これらの特徴から,北アメリカ大陸南部 A r i s t i d aは世界に約250 種 ということになるが, とメキシコの高地に分布する E .gr a c il isで 、 あ があり,種を同定するのは難しい作業である. r a c il is ( か ることがわかった.そこで、,手重小名g 細い,ほっそりした)からホソナルコピエと華庁 採集された場所は,大豆粕を撒いた畑で,他 にも北米原産の帰化植物が産するところなの 58 8 - で,原産地を北米と推定し ,H i t c h c ∞kのManua 1 のなのか,一時帰化なのかは分からない.北 o f出eG r a s s 巴s o ft heU n i t e dS t a t e sで、 調べたとこ 米以外の地域からの帰化の可能性も否定でき ろ,せが長さ 1O ~ 15mm で,ねじれず,直穎が ないので,学名は暫定的に当てたものである. 不等長なことなどから ,A巾 t i ぬa d s c e n s i o n i sL . 多くの人の目で探していただきたいと思い,調 と同定された.本種は,世界の暖地で普通に べか不充分な段階ではあると思いつつ紹介す 見られる雑草なので,いかにも帰化に成功しそ ることにした . うである . 3 本のでどが基部までねじれず目立つ ので ,ミツノギソウと新称する .標本は相模原 新帰化植物司シ口ノヂシャ 市博と県博に収蔵されている. (高橋秀男) 9 9 8年 1 2月 1 3日に横浜市瀬谷 本種は,まだ1 綾瀬市史の調査に携わ っていた秋 山守氏 区上瀬谷で 1回だけ採集されただけなので,県 9 9 6年 5月,厚木飛行場付近(綾 瀬 市 深 が , 1 内の他 の場所にあるのか,今後,定着するも 谷)で純白花のノヂシャの群生地を見出した. ノヂ‘シャは通常花は淡青色で、あるが,白花の b a ミツノギソウ . a 全体, b 小 穂 スケ ー jレ はa が5 cm,bが3mm. 5 8 9- ものは青色を帯びることはない.花の色のほ 帰化し,普通種となっている.同属のシロノヂ か,種子の形も大きく異なっていた.単なるノ シャも帰化種と思われたので,文献に当って ヂシャの白花品種ではなく,別種と,思われた みたところ,北アメリカ原産の V a l e r iαn e l l a ので,花の色にちなみ,シロノヂシャと名づ E n g e l m . )Kro kとよく 一致するこ と s t e n o c a r p a( け,形態的な特徴を調べた. が分かった.日本での帰化は,神奈川県の記 その結果は,標本及びカラー写真,種子の を 量 カfはじめてのようである . 電顕写真を添えて,神奈川県立生命の星 ・ 地 葉や茎の様子では,ノヂシャとシロノヂシャ 9 9 7年3月に開催された,日本 球博物館で, 1 の区別は難しいが,花や果実を見れば容易 植物分類学会のポスターセッションで発表し に区別ができる. た.その後,県央ブロックで、採集されたほか, Oノヂ‘シャ花は淡青色.果実は扇平でやや 湘南ブロックで、は伊勢原市を分担しておられ 円く,長さ・幅とも 2 ~ 2.5mm ,側面に稜が 1 本 た宮崎直緒子氏が, 1998年4月に伊勢原市 ある. 東富岡で採集された標本を検討することがで Oシロノヂシャ花は純白.果実は長楕円 きた.浜口哲一氏によると湘南ブロックで、は, 形,長さ 2mm,幅 lmm,腹面は深い溝にな ほかに2ヵ所で、採集された標本を同定したと る. いう ( 湘南植物誌 V). ( 本稿の一部は横浜植物会会報第 1 6 6号に ノヂ、シャはヨーロッパ原産で,世界の各地に 報告した .) b 爪川川 W 小川川 W 爪 川V a 巴シロノヂシャ, fノヂシャ a全体, b果実の電顕写真(木場英久氏撮影,スケールは 5 0 0 μ m) , c :果実の腹面, d :側 :背面, f :側面. 面 ,e 5 9 0- 「湘南植物誌 V Jを作って がある程度浮かび、上がってきました.そのお ( 浜 口哲一) もなものを下記 に紹介してみます . 湘南フゃロックで、は ,第二次調査のまとめとし 0年という 間隔 植物の増減を記録するのに1 て平塚市博物館から 『 湘南 植 物 誌 vjを刊行 は短いのではないかとも 思 えます が,ウラジ しました .これはメッシュ別 の4段階の産量評 ロチチコグサやミチタネツケパナの広がり具 価(大・・ A)を分布図としてまとめたもので, 合などを見ると,人為 的な要因が加 わってい 種と主要な変種を合わせて ,約 1900 枚の分 るにしても,植物の広がる早さは我々の想像 布図が掲載されています . 以上に早いのではないでしょうか.また,減少 湘南では,第 一次調査時にも産量評価の 傾向については,あまりはっきりしませんでし 分布図を載せ た植物誌を作りましたが,今回 たが,これは評価 の仕方にもうー工夫必 要だ はその当時の評価との 比 較をいくつかの記 ということなのかもしれません. 号で示しました .それは,新たに記録された N ),明らかに増加傾 向 にある種(↑),減少 種( 第二次調査で 傾 向 にある種(↓),そのメッシュで、は絶滅した た 干 種 重 種 (X),今回の調査で、は確認で、きなかった種 -在来種/マツノ Tラン・ミズニラ・コパノイシカ (7)です .こうした記号を加 えた結果, 1 98 0年 グマ ・ タニイヌ ワラビ・ミヤマワラビ・キノクニベ 990年代にいたる植物の増減の動 向 代から 1 ニシダ ・トキワ トラノオ ・ タチアマ モ ・ ヒロハトリ ヒメスミレ λミ レ ヰ ヰ ナ 子. シコ粍 イヌコ J、コベ 口 花 月 2月 311 4月 A 5月 6月 711 BI l 9月 10月 11月 12月 U A . ラ ン 特 エビネ 月 2月 3月 4月 1 1 1 2月 3月 4月 511 6周 7 1 1 8月 9月 1 0月 I II ' l 12月 H. A . A 村科 AA U 月 2月 3周 4周 5月 6月 7A 8" 9周 1 0月 1 1月 1 2月 A . アキノキリンソウ 5月 6月 7月 B周 9月 1 0月 1 1月 1 2月 A AA AA A 5 91 - ゲモ ・ アズマガヤ ・ スズメガヤ ・ イトハナピテン ジロチチコグサ ツキ・ ミコシガヤ・コ アゼガヤツリ ・ コウキヤガ 明らかな減少傾向にある種 在来種/オオアカウキクサ・エビネ・カワラナ ラ・ ヒメノヤガラ ・ タシロラン・ミヤマウズラ ・ ジガ バチソウ ・ アカメヤナギ・エゾエノキ ・ コケミズ ・ ギ・コパノボタンヅル・ハルユキ ヒノキパヤいJ デシコ ・ アキノキリンソウ *r 湘南植物誌vj購入希望の方は ノシタ・カラメドハギ・ヤマハギ・オオパアサガ ラ・ サワフタギ・リュウキュウマメガキ・キジ、ヨラ 現金書留または,定額小為替で送料とも ン・クマ ツヅラ ・ ヒ メ シロネ・ヒメナミキ ・ ミヤマナ 1410円(頒価 1100円)を下記へお送りくださ ミキ・ツルア リドウ シ・ソノ〈ナ し 、 ・帰化種/ハイコヌカグサ ・ ニセシラゲガヤ・ 干2 54-0041 ハマガヤ・ニセアゼガヤ・タチスズメノヒエ・セ 平塚市浅間町 1 241 平塚 市博物館 浜口あて トガヤモドキ・シュロガヤ ツリ・ボタンウキクサ・ 2000年度総会報告 ホウライツユクサ ・ルリニワゼキショウ・ニセス ナジミチヤナギ ・ コガ ネギシギシ ・ ヒ メ シロピ ( 事務局) ∞ ユ・ヒメアオゲイトウ ・ ヌカイ ト ナ デシコ ・ セリパ ∞o年4月9日に相模原 2 0年度の総会が2 ヒエンソウ ト ・ ゲミノキツネノボタン ・ コタネツケ 999 市立博物館大会議室で開催されました. 1 ノくナ・アコウグンノてイ・オハ ツキガラシ・ホソエ 年度の事業報告,会計報告,会計監査報告 ガラシ・ハイキジムシロ・ウマゴヤシ・アメリカ 年度の運営体制と事業計画, がなされ, 2 0 アワゴケ・エノキアオイ ・ オオカナダオトギリ ・ コ 予算が審議され可決されました . ∞ エンドロ・マルパハッカ・オランダハッカ・ハコ その後,湘南ブロック,横浜ブロック,厚木ブ ベホオズキ ・ ヒメヤエムグラ ・ シロノジシャ・ ヒ ロックから活動状況の報告があり ,ミニレク ナキキョウソウ ・ クソニンジン・イワヨモギ¥タカ チャーとして,秋山幸也氏から相模原市やそ ヨモギ ・ ベニニガナ ・ ウスベニチチコグサ・カミ の周辺で最近見つかった植物について, ツレ・エゾヨモギギク・バラモンギク 佐々木あや子氏から,マメ科のシヤジクソウ 頃向にある手重 明らかな増加 f 属とウマゴヤシ属について,勝山輝男氏から 在来種/イワヒメワラビ・ウリカワ・ネジ、 パナ ・ イヌホオズキ類について話題提供があり,会 ヒメスミレ 場の後方のスペースを利用して, 3人のレク 帰化種/イヌカタヒパ・ホウライシダ・メリケン チャーに登場した植物標本の展示が行なわ カルカヤ ・ ヒメコノ Tンソウ ・ ムギクサ ・ シマスズ れました . メノヒエ・メリケンガヤツリ ・ ト キワツユクサ・ホ .19 9 9年 度 事 業 報 告 テイアオイ・シンテッポウユリ ・ ニラモドキ・ヒメ 1 9 9 9年 4月1 7日 1 9 9 9年 度総 会 ツルソパ ・ ミナ トアカザ¥ゴウ シュウアリタソウ ・ ( 神奈川県立生命の星 ・ 地 球 博 物 館) シロパナマンテマ ・ イヌコハコベ・ナガミヒナゲ 1 9 9 9年 6月1日 フロラカナガワ48 号発行 シ・ミチタネツケ J~' ナ ・ オランダガラシ ・ ツルマ 1 9 9 9年 7月1 5日神奈川県植物分布図集 1 9 9 9 発行 ( 生命の星・地球博物館総合研究費 ) ンネングサ ・ オカタイトゴメ・アレチヌスピトハ 2 0 0 0年 1月 1 0日フロラカナガワ49号発行 ギ・オッタチカタバミ ・ オオニシキソウ ・ ウサギ アオイ ・ アカパナユウゲショウ ・ ツルニチニチソ ウ・ホシアサガオ ・ ワ ルナスビ ・ タマサンゴ・ マ .19 9 9年 度 決 算 報 告 ・ 監査報告 ツレ ・ マルパフジバカマ・タチチチコグサ・ウラ 5 9 2- 新退合 ラ・ キキョウソウ ・ アメリカオニアザミ ・ マメカミ 年度当初 九一会計 [会員] ツバウンラン ・ アメリカアゼナ ・ ハナヤエムグ 2 6 1名 1 1名 3 4 名 2 3 8名 [ 一般会計] 横 浜: 高橋秀男・堀川美哉 ・ 武智憲治 収入 予算 決算 繰越金 1 7 2, 3 2 7円 1 7 2, 3 2 7円 会費 520, 000円 6 6 8, 000円 FKパックナンバー販売 雑収入(寄付) 小計 湘南:守矢淳一 ・ 浜口哲一 0円 3 2, 400円 塊真史 厚木:諏訪哲夫 ・佐藤恭子 ・ 0円 3 9, 500円 8円 相模原:秋山幸也 6 7 3円 利息 川崎:吉田多美枝・吉田 三夫 三 浦 :山田友久 ・ 青木清勝・大森雄治 津久井 ( 小 ):小崎昭則 6 9 3, 000円 912, 2 3 5円 箱 根( 小 ): 井上香世子 ・古川 公貴 支出 その他:城川四郎 ・ 勝山輝男 ・ 木場英久 ・ 事務費 20, 000円 通信費 1 2 0, 000円 9 1, 8 5 0円 フロラカナガワ印刷費 1 4 0, 000円 1 0 0, 1 7 0円 編集委員城川四郎-大場達之・大森雄治・小崎昭 350, 000円 350, 000円 則・浜口哲一 ・山本明・高橋秀男・勝山輝 出版会計に積立諜 1 4, 8 4 6円 6 3, 000円 予備費 小計 田中徳久 執筆者省略 1 5, 000円 男・ 木場英久・田中徳久 6 9 3, 000円 5 7 1, 8 6 6円 会計監査諏訪哲夫 ・ 大森雄治 0円 340, 3 6 9円 差 引残高 事務局勝山輝男・木場英久・田中徳久 (次年度に繰り越し) ※作業委員は,植物誌改訂のための調査などの ※新しい植物誌の出版へ向け,特別会計の充実を 調整作業を行い,各フゃロックの事務局と執筆者で、 計るため,一般会計から,販売会計へ積み立てた. 構成される. 会計担当木場英久 .2000年度事業計画 「神奈川県植物誌 2001Jのための補充調査・ 会計監査諏訪哲夫・秋山守 [特別会計] 執筆・編集 決算 収入 , 5月 ・ 9月 ・l 月頃を フロラカナガワの発行(年3回 3, 674, 3 2 9円 繰越金 一般会計より積立 350, 000円 予定) フロラカナガワ総目次の作成 217円 利息 野外研究会・標本同定会 ( 基本的に各フ。ロ ックが 4, 024, 546円 小計 主催し,事務局は連絡を受け持つ ) 支出 パソコン(事務局) 5 6 1, 750円 5 6 1, 750円 小計 .2000年 度 予 算 [一般会計] 3, 462, 796円 差引残高 (次年度に繰り越し) 収入 会計担当田中徳久 会計監査諏訪哲夫・秋山守 繰越金 340, 369円 会費 300, 000円 6 3 1円 利息 小言十 641 , 000円 運営委員秋山守・大場達之・大森雄治・小崎 事務費 20, 000円 1 2 0, 000円 .2000年 度 運 営 体 制 代表 城川四郎 支出 昭則・小原敬・笠原基知治・北川淑子・ 通信費 鈴木一喜・諏訪哲夫-高橋秀男・西山清 フロラカナガワ印刷費出 1 4 0, 000円 治・ 長谷川義人・浜口哲一・守矢淳一・村 積立(出版会計へ)諜 諜 上司郎・山本明・勝山輝男・木場英久・ 予備費 300, 000円 6 1, 000円 田中徳久 作業委員 盟 フーロック事務局+執筆者 6 4 1, 000円 ※フロラカナガワの総目次を作成するので, 一部 ブロック事務局 流動的となる. 小計 5 9 3 - ※※「神奈川県植物誌 2 0 0 I Jの刊行にむけ,多額 の出版費用が必要と予想されるので,会の会計と しては変則的であるが,そのための費用を販売会 計に積み立てていく . [特別会計] 収入 繰越金 3 , 4 6 2, 7 9 6円 が,その完成を待たずに,お亡くなりになられ たことは,誠に残念の極みに思います. 鎌倉の稲村ケ崎には,籾 山先生の名がつ けられたユキヨモギ冶 r t e m i s i amomiyamae K it a m .が生育しています .葬儀の当日,みち くさ会の方が若い葉や前年枝を採集してこら れ,お傍に添えられていました. 支出 謹んで先生の冥福をお祈りします . パソコン(植物誌版下作成)1台 5 0 0, 0 0 0円 差引残高 2, 9 6 2, 7 9 6円 8 3 ), 及 *大井次三郎:日本植物命名者表(19 び小林義雄 ・ 金井弘夫 : 生物学者寿命表 顧問の籾山先生ご逝去 ( 19 8 1)によって,日本人の植物学者を長寿の (高橋秀男 ) 1買に記してみました. 伊藤圭介(1803-1901 ) 9 8才 亡くなられました。1 9 0 4年 l月生まれ,亮年 9 6 佐竹義輔(1902-20 才でした。 久内清孝 (1884-1981) 9 8才 9 7才 本年3月4日,本会顧問の籾 山泰一先生が ∞ 木村有香 (1900-1996) 96才 1 9 6 5 )へ勤務されたほか,東京大学理学部植 籾山泰一 (1904-20 96才 物学教室,都立大学牧野標本館,東京大学 5才 牧野富太郎 (1862-1957) 9 先生は,財団法人資源科学研究所(1922- ∞ 総合研究資料館で,植物分類学の研究に携 わってきました。植物の全てに造詣が深く,さ 編集後記 まざまな研究がありますが,なかでもグミ科や r Q )FLORAKANAGA W A50号を記念して, 1 パラ科,クスノキ科など,樹木学の分野に多く 号 ~50号の総索引を作成してお配りする予 論文を残されております 。また,大学や博物 定です. 館で植物標本の同定や分類をする一方,み 。会員同士で連絡を取り合うために名簿を掲 ちくさ会や牧野植物同好会などの,ご指導に 載して欲しいとのご意見を会員の方からいた も当って来られました。 だきました.これまで本誌に何度も会員名簿 9 8 8 Jの出版に際しては 「 神奈川県植物誌1 を掲載して参りましたが,このごろの常識で考 有益なご助言,ご指導を賜る一方,先生から えますと個人情報の管理は慎重にしなけれ は序文を頂戴し,ご自身にもナデシコ科,モク ばなりません.もしも,電話番号や住所などの レン科,パラ科,クスノキ科,パラ科,グミ科, 掲載をされたくないとお考えの方がいらっしゃ ブドウ科,モクセイ科など,多数の科を分担執 いましたら,事務局までご連絡ください.ちな 筆して頂きました. みに本誌は約 3 0 0部が印刷され,会員の他, 先生の業績は ,本会刊行の 「 籾山泰一先生 全国の植物関係の研究会に配布され,また, J(1994)に,全てが収 図書室で開架されることもあります.問い合 録されています .あらためて,頁をめくってみ わせがあれば,会員でない方には l 部 500円 ますと,大変有益な興味深い解説や文献,調 (会員には 300円)で頒布しております . 査記事が満載です .この機会に会員の皆さ 。本誌前号でみなさまにお願いした地名デー んに再読をお薦めします. タの修正作業についてですが,沢山の情報を 論文集一卒寿記念 いま, I 神 奈川県植物誌 2 0 0I Jの計画が進 み,先生も出版を楽しみにしておられました お寄せいただきありがとうございました .多く の難題が解決しました . 5 9 4 -
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