熱傷 ☆やけどになったら 熱傷は初期治療が最も重要です。 受 傷 初 日 は 流 水 で 良 く 冷 却 し 、早 め に 病 院 受 診 し て 頂 く と 良 い で す 。熱 傷 の 深 さ 、ま た あ と が 残 る か は 受 傷 後 1 ~ 2 週 間 様 子 を 見 な い と は っ き り は わ か り ません。 ☆やけどの治療 熱傷は火炎・高温の液体・薬品等の様々な原因で起こります。 当 院 は 全 国 有 数 の 熱 傷 セ ン タ ー を 備 え て お り ま す 。体 表 面 積 2 0 % 以 上 の 広 範 囲 熱 傷 、小 児 ・ 高 齢 者 の 熱 傷 な ど の 重 症 熱 傷 は 致 死 率 も 高 く 全 身 管 理 を 必 要 とするため入院治療を要します。 それ以外の熱傷は多くが外来通院にて治療可能です。 当 院 で は 形 成 外 科 外 来 に 多 く の 方 が 通 院 さ れ て い ま す 。熱 傷 の 深 さ や 面 積 に より、軟膏治療や手術療法を合わせ治療していきます。 ①やけどの手術 明 ら か に 深 い 熱 傷 の 場 合 や 、 2週 間 以 上 様 子 を 見 て も 治 ら な い 場 合 。 皮 膚 を 移植する手術を行います。 ②やけどの軟膏治療・創処置 汚い傷や創からの液が多い場合はよく洗うことが重要です。 治りかけた熱傷や傷跡となったやけどは日焼け予防やケロイド予防が中心 となります。 熱傷の状況に合わせ処置は変わるため通院が必要です。 湿潤療法(モイスト ヒーリング) 最 近 、湿 潤 療 法 は や っ て い な い の で す か ? と い う 質 問 が 多 い で す 。湿 潤 療 法 を 、き れ い に 傷 を 治 す こ と が で き る 魔 法 の よ う な 治 療 の よ う に 思 わ れ て い る 方 も 多 い よ う で す 。湿 潤 療 法 は 、傷 を 治 す 過 程 に お い て 最 も 基 本 的 な 処 置 で あ り 、特 別 な こ と で は あ り ま せ ん 。乾 い た 環 境 よ り も 潤 っ た 環 境 に 保 つ 方 が 、 傷を治すための細胞が元気に活動できるのです。ただ、軟膏にガーゼでは、 傷 を 潤 っ た 環 境 に 保 つ こ と は 難 し く 、自 宅 に あ る ラ ッ プ を 使 っ た 方 法 な ど も 良 く 紹 介 さ れ て い ま す 。ラ ッ プ は 医 療 材 料 で は な い た め 、当 院 で は 使 用 す る こ と が で き ま せ ん( ト ラ ブ ル が 起 き た 時 に 責 任 が 取 れ な い た め )が 、さ ま ざ まな高機能な被覆材を使用することができます。 ☆当院での湿潤療法 熱傷:非固着性ガーゼと軟膏の併用使用 ⇒ ガ ー ゼ よ り も 傷 を 乾 か し に く く す る フ ィ ル ム が 張 っ て あ り 、か つ ガ ー ゼ 交換のたびに治りかけていた組織をはぎ取らずに処置できる非固着性ガー ゼを使用し、処置を行っております。 特 に 小 児 の 熱 傷 で は 、処 置 時 の 痛 み も 少 な く て 済 み 、ま た あ る 程 度 の 傷 か ら 出る体液は吸ってくれるのでむれも少なく、とてもメリットが大きいです。 外傷:非固着性ガーゼ、各種被覆材の使用 ⇒ 特 に 顔 面 や 指 先 な ど の 傷 に 被 覆 材 を 使 用 し 、処 置 時 や 日 常 生 活 に お け る 痛 み を 和 ら げ る こ と が で き ま す 。ま た 、高 齢 者 の 患 者 さ ん が 自 分 で 処 置 で き ない場合などにも被覆材の利用価値は大きいです。 ☆湿潤療法ができない場合 ①感染している、そのリスクが高い ②傷からの体液が多い など
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