北海道稚内高等学校定時制課程 「北斗の星の指すところ」 2016.12.19(月)№ 2 北斗の星の指すところ 心に良質な栄養を与え日々挑戦を 私た ちは 、人間の身体 に栄養が必要であることは誰しもが知っています。なぜな らば、人間の身体 は、栄養を摂らないと衰弱し、生気を失い、ついには病気になる からです。 とこ ろが 人々は、人間 の心が身体以上に栄養を必要としていることに、意外に気 がついていません 。人間の心は絶えず良質の栄養を摂取して培わないと、心は衰弱 し、ゆがむと共に 活発化されなくなります。反対に良質の栄養が供給される人は、 心の底からわき出 るようなエネルギーを持ち、積極的に生きていこうという姿勢を 持っています。 最近 、稚 内出身の画家 ・高橋英生さんの作品を拝見し、お話を伺う機会がありま した。氏は83歳 の今も現役の画家として作品の制作に打ち込み、そのエネルギー には驚くものがあ ります。 氏は 、心 に良質な栄養 をあたえることができる美術文化にふれ、また、自らがそ れを求めて吸収し ていくという習慣をつくるために、ぜひ高校生の皆さんには、美 術文化を通して、 自らの心を豊かに育んでほしい。 さら には 、今までは油 彩画中心だったのが、水彩画という新しい分野に、あえて 挑戦してみるとい います。特に野の自然に咲いているコスモス、勿忘草などの小さ な花を描いてみた い。野の花は一人で咲くより、みんなで咲くことが一番美しい。 小さな花が手をつ なぎ、生きている美しさを描いてみたい、と話されました。 年を とる ことは新しい 仕事に就いていくことです。年を重ねてなお、日々、生あ る限り自己との新 しい挑戦を目指す意欲を示す生き様に大きな感動を覚えました。 高校 生と して成長して いくみんなは、自分の中に眠っている“新しい自分”と出 会うべく、学びか ら良質な栄養を摂取しながら、いくつになっても新たな挑戦を積 み重ねてもらいた いものです。人間の様々な力は、触れるものによって出てくるも のです。そしてそ れは多種多様です。自分自身を豊かにしていくチャンスととらえ 努力を続けていっ てください。 油彩「コスモスと野の華」 (本校専攻科2階在) 高 橋 英 生 (たかはしえいせい) (出典: フリー百科事典「 ウイキペディア」 北海道稚内市出身 の画家。東京、パリな どで活動し、現在は 稚内市上勇知南部にア トリエを構える。 15歳から国鉄に 入社し鉄道員だったが 33歳に退職し本格 的に画家を志す。 (札幌で定時制を卒業しています) 稚内に移住してか らは上勇知や利尻富士 など地元の風景を中心に描いている。 ~高 橋 英 生 展~ 北海道銀行ミニギャラリー 12月14日~12月30日まで 稚内高等学校定時制課程 33-4157 稚内警察署 24-0110 不審者情報は直接警察に通報しましょう!
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