野田学園幼稚園だより らららん30号 2016.2.4 こんにちは ジャマイカの先生 これまで年長組がビデオで ジャマイカの日本語を学ぶ学 生さんと交流してきました。 そのジャマイカの先生が、2/ 1(月)に来てくれました。先 生は田村先生といいます。同 時期に、海外協力隊でジャマ イカに派遣された村田先生も 一緒に来られました。 ビデオをジャマイカの学生 さんは、興味を持って見てく れているのか?正直にいうと 疑問でもありました。園長室 日本語を教えていた田村先生 海外協力隊だった村田先生 でストレートに質問をぶつけ ました。「ビデオは役に立ったのですか?」すると、こんな回答が返ってきました。 「実はジャマイカの人は警戒心が強いのです。だから子どもたちからのビデオは身構えな くていいので、食い入るように見てくれました。中にはビデオをコピーして持ち帰りたい と申し出る学生もいました。おうちの人に見せてやりたいんだと話していました。それく らい幼稚園の子どもたちとのやり取りは、学習の役に立ったと思います」ちょっと嬉しく なりました。しばらくしてホールで年長組の子どもたちに、ジャマイカの様子を紹介して くれました。ビデオには、 ①パーティ(激しいダンス) ②レゲエマラソンの様子(音 楽と踊りで応援) ③マラソン後もパーティ ④観光 という内容でした。 このビデオを見た子どもた ちの感想は「パーティばか り、やり過ぎなんじゃない の?」という素直な声も聞 かれました。 みんなでジャマイカの遊びを楽しみましました。 田村先生が「皆さん、こ - noda1 - れからいろいろな世界のことを勉強して、いつかジャマイカに行ってみてください」と言 われました。そんな子が一人でも出てくれると嬉しいです。 お話しが終わった後、園長室でジャマイカの気候について聞きました。ジャマイカは、 日差しは刺すように強いのですが、木陰に入ると涼しいそうです。30℃を越えるくらいで、 日本の夏のほうが絶対に厳しいということでした。 また、ビデオで見覚えのある子どもがまたここでも質問してくれたので嬉しかったとも 話されました。はっきりとわかりやすく話してくれる子どもは、ジャマイカの学生さんに も人気があったそうです。今日のジャマイカ先生訪問は、素敵な出会いでした。 楽しかった幼小交流会 2/2(火)野田学園幼稚園で大殿小1年生 との交流会を行いました。約100名の小学 生と約90名の年長組の皆さんで、園舎はに ぎやかな歓声が響いていました。何回か経 験したなかよしグループで行動することに なっていました。今回は、こままわし・折 り紙・かるた・なわとびの遊びをそれぞれ のグループで体験することになっていまし た。遊ぶ様子を見ると本当に楽しそうでし た。なつかしい野田学園幼稚園の卒園児も いました。気軽に「園長先生~」と声を掛 けてくれました。「勉強は楽しい?好きな 勉強は?」と聞くと「図工」と答えてくれ ました。体も一回り大きくなっていました。 たのもしい1年生になっていました。 これまで一緒に活動してきたからか、1 年生と年長児でいろいろな教え合いや助け 合いが見られました。 ちなみに各コーナーで、お手伝いをして いた先生に様子を教えてもらいました。 【こままわし】 ・1年生も年長児もお互いのコマに興味 を持ち、交換して教え合う姿が見られた。 ・1年生の持っているコマは、ヒモを巻くのと回し方が難しかった。年長の子で回せる 子は見られなかった。しかし、中にはヒモを巻くのが上手な年長の子も数人見られた。 ・1年生はコマを回して見せながら回し方を教える子が多い中で、年長の子にコマを持 たせ、背後から年長児の手首を持ち、一緒にコマを回してくれる1年生もいた。 ・1年生が上手にコマを回す姿を目を輝かせながら見ている年長児が印象的だった。 - noda2 - 【折り紙】 ・折り方が難しい部分では一年生が優し く教えたり、やってあげたりする姿が 見られた。 ・同じものを折ったり、絵を描き加えた りして“おそろい”を喜び合う姿が見 られた。 【かるた】 ・いつもより、積極的に札を取ろうと頑 張っている年長児が多かった。 ・幼稚園の子に負けてくやしがる1年生 も見られた。 ・つたない幼稚園の子が読むことに付き 合ってくれる1年生の優しさを感じた。 【なわとび】 ・5~6人のグループで跳んでいたが、 うまく出来なかった。しかし、小学生 が「少しずつの人数でやろうよ」と声 を掛けた。園児と小学生でうまくペア を作って跳んでいたのが印象的だった。 ・「大波~♪小波~♪」のリズムに合わせ て跳ぶ経験がなかった幼稚園児にはと ても刺激的だったようで楽しんでいた。 こういう体験を大切にしてあげたいと思っています。年長さんは後2ヵ月あまりで小学 校へ入学します。このような体験は、小学校へ期待感を膨らませると思います。仲よく遊 ぶ子らを見ると、小学校でものびのびと活動してくれるだろうなと思いました。 絶叫>豆まき> 2/3(水)子どもたちが楽しみ?にしている “豆まき”がありました。朝から職員室をこ っそりのぞく子がいます。「まだじゃあ~」 と言ってました。よく意味がわかりませんが、 身構えている感じがヒシヒシと伝わってきま した。 最初にホールに子どもたちが集まり、自分 の心の中にある「好き嫌い」「怒りんぼ」「弱 虫」などのオニを追い出すために豆をまくの だということを聞きました。そして「鬼は外、 福は内」を言うことも教わりました。 - noda3 - しばらくして年少組だけホー ルに集合しました。先生から一 人一人に豆を渡されました。準 備は整いました。突然、赤鬼と みどり鬼が乱入してきました。 声を出す子は一人もいません。 とにかく投げることに集中して います。怖くて泣いている子が 3~4名いて、混乱のうちに年 少組の豆まきは終わりました。 次に年中長組が待つ2階へ鬼 は移動しました。 赤鬼はゆりぐみから、みどり 鬼はうめぐみからという計画的 な動きでした。 今回のみどり鬼は東北の秋田 出身で「なまはげ」で育ってき た鬼さんでした。東北なまりも 入れてみたと話されていました。 二匹の鬼さんは、次のようなコ メントも残してくれました。 「さすがに2階に上がると、当 たる豆の強さが違った。勢いも あるし、顔をねらってバチバチ 豆が当たって大変だった」と言 ってくれました。 ちょっとおかしかったのは、 鬼がそれぞれの部屋を退散した 後、先生が「鬼はもう一度来る かも?」と言うと必死で散乱し た豆を拾っていました。野田学 園幼稚園に来る鬼は、リアルな 鬼なんです。単に子どもたちを 脅かすためではないのです。心 の中にいる弱虫を追い出すため にやっているのです。でも、悲 鳴がこだまする一日でした。し ばらくは「悪いことをすると鬼 が来るよ」で十分に効果を発揮 するのではないかと思っていま す。 - noda4 -
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