海外トップスクール直接入学、成功の秘訣は? アゴス・ジャパンOBにインタビュー!! 海外のトップ名門大学に、日本の高校卒業後すぐに直接入学を果たす高校生はほんのひと握り。世界中から最も ユニークで優秀な学生だけが合格を手にするのですが、決して自分とは別世界の特別な学生ばかりではありま せん。初めは普通の高校生でも、何かをきっかけにトップスクールを目標にし、強く思い、達成のためにコミットし、 やりきった人がその栄冠を手にするのです。 アゴス・ジャパン(当時ザ・プリンストン・レビュー・オブ・ジャパン)の受講生であった斎藤ベンツ秀城さんはその一 人です。高校2年生の12月から本格的に出願準備をスタートし、たったの1年間で見事に名門カリフォルニア大学 ロサンゼルス校(UCLA)合格を手にしました。UCLA卒業後、マサチューセッツ工科大学大学院から授業料全額 免除のスカラシップを得て、現在、生物工学部博士課程在籍中。その斎藤さんに出願準備のプロセスを振り返って いただきました。 高校3年9月 高校2年9月 MIT 大学院在籍 UCLA入学 目標スコア達成 準備開始 プロフィール 日本の高校卒業後、UCLA 入学 Biochemistry 専攻 現在マサチューセッツ工科大学大学院生物工学部博士課程在籍中 斎藤ベンツ秀城さん USTA National Tennis Center の前で TOEFLスコア推移 SATスコア推移 700 600 点 500 500 400 610 580 550 380 300 200 12 3 5 月 8 9 800 700 600 点 500 400 300 200 750 370 6 10 月 770 780 450 480 11 V M Q. 日本の大学でなく、海外の大学を目指されたきっかけは? A. テニスキャンプで出会ったスタンフォードのテニスコートに憧れて・・ 日本で生まれ教育を受けた私は、中学二年生の時、二歳年下の妹と初めてアメリカの知り合いの家にホームステ イをする機会がありました。その間、僕は二週間ほどカリフォルニア州のスタンフォード大学で NIKE 主催のテニス キャンプに参加しました。初めて大学のキャンパスで、同世代と寮生活をしながらテニスキャンプ生活を体験。「大 きくて、綺麗なキャンパス。木陰の芝生の上で座って本を読む学生、そしてすっごく良いテニスコート!」というの がとても印象的でした。漠然とですが、留学をしてみたいと思ったのはその時だったと思います。 高校 2 年生の夏、アメリカで出会った高校生と同じキャンパスで授業を受けたい! 中学時代の成績は、学年で下から数えた方が早かったと思います。高校に入学してからは、日本の大学へ行きた いと考え受験勉強を開始しました。成績が順調に上がっていく中で、アメリカの大学も視野に入れるきっかけとなっ たのは、高校二年の夏でした。夏にアメリカに行きたいかと両親に問われ、家族旅行と思い軽く返事をしたところ、 一人でホームステイをしつつ大学で英語を勉強するという高校生向けのプログラムでした。夏休みにカリフォルニ ア大学バークレー校で、様々な国の高校生と一緒に英語の授業を受け、ホームステイ先も素敵な家族に恵まれ、 思い出深い夏を過ごしました。それまでは、日本の大学受験勉強をしていたのですが、9月に高校の担任の先生 と進路相談の際、アメリカの大学を受験したいと相談しました。すると担任の先生の教え子で、日本の大学へ 1 年 行き、アメリカのミシガン大学へ編入した方のお話をしてくれました。それがきっかけで、アメリカの名門大学を目 指そうと真剣に考えるようになりました。 Q. 留学先にアメリカ、学校をUCLAに選ばれた理由は?また学校選択の際に重視したこ とはありますか? A. 留学は英語圏と決めていました。イギリスには当時あまり興味がなく、アメリカの科学と医学が優秀とい うことは何となく知っていました。日本では難関大学を目指していましたので、アメリカの大学でもやはり難関で有 名な大学に出願することを重視し、合格できた学校の中から自分に合ったプログラムを選べばよいと思っていまし た。情報収集をしていくうちに、アメリカの大学は何校でも出願できると知ってからは、一発勝負も数多く出願すれ ばきっといけるのではないか、また、着実に努力をし、スコアを伸ばせばきっと受かると考えていたと思います。学 校選択の際は、「一生に一度しか行かない大学なんだから、とりあえず全力で頑張って良いところに行こう!」具 体的には何も考えず勉強していましたね(笑)。カリフォルニアにある大学に行けたらいいな、と少し心の中で願っ ていたと思います。 Q. 専攻を選んだ理由は何ですか? A. 高校ではあまり好きな教科はなかったのですが、化学だけは好きだったので化学を重点に生物も学べれ ばと思い Biochemistry を選びました。アメリカで医学部の大学院に行こうと考えていたので、Biochemistry を4年間 専攻しました。 Q. 準備開始から出願までの期間はどれくらいでしたか? TOEFL を初めて受けたのを準備開始と考えれば、高校二年の12月から高校三年の12月に SATIIを受け るまでの一年間です。それまでは日本の受験勉強を一番頑張っていました A. Q. TOEFL 最初と最終スコアを教えて下さい A. 最初のスコアは今でも覚えていますが、高校二年の12月に受けた TOEFL の模擬試験の結果が 380 点 (PBT)でした。最終スコアは高校三年の9月のスコアが 610 点です。途中の経過は高校二年の3月で初めて 500 点 を突破して、高校三年の 5 月に 550 点、8 月に 580 点くらいでした。 Q. SAT 最初と最終スコアを教えて下さい A. SAT の初めてのスコアは、高校三年の6月で Verbal が 370, Math が 750 です。SAT はあと二回うけて 10 月に Verbal450, Math770, 11月に Verbal480, Math780 でした。SATll(Subject Test)は一度だけ12月に受けて、 Writing が 540, Math2C が 800, Physics が 800 でした。 Q. 実践した学習法は? A. ザ・プリンストン・レビュー・オブ・ジャパンの TOEFL の勉強を徹底的にやりました。僕の勉強のやり方かも しれませんが、今までの勉強の中で本気で一番効果があったと確信しています。授業が終わった後も残って、質 問に真剣に答えてくれた先生方は本当にすばらしい方々でした。岡田先生には特に TOEFL の基礎から本当にお 世話になりました。 Q. エッセイなどの出願書類で何をアピールしましたか? A. 自分の高校生活で頑張ったことを強くアピールしました。テニスクラブ、寮生活、委員会活動など実体験を もとに面白く書きました。アメリカになぜ行きたいか、ということもいろいろ考えて書いたと思います。読んでいる側 が興味深いと思うように書けとアドバイスされたので、それを頭におきながらに書きました。訂正は高校のアメリカ 人の先生にしっかり何度かやってもらいました。 Q. 留学してよかったこと、苦労したことは何ですか? 苦労したのは、やはり英会話です。英語は、中学時代は全くと言っていいほどできなかったし、これは短 A. 期間ではどうにもなりません。授業も課題は多くて英語でやることが大変でしたが、予習をすることで何とか授業 についていけるように頑張りました。授業や寮生活の中で仲の良い友達をたくさん作って彼らと英語で学業やいろ いろな事を一緒にする中で、僕の英会話は上達したと思います。 よかったことは、テニスや講義を通して教授と親しくなれたことです。異国で学ぶ自分の事を親身になって聞いてく れて有難いと思いました。また、日本で言えばゼミに近いと思うのですが、研究室で2年生の後半から研究をする ようになった時、学業を通してお給料をもらえて嬉しかったです。特に夏はフルタイムで研究をしたので、大学生に しては良いお給料を頂いていました。 家庭教師等もやりましたが、自分の経験を積みながらお給料がもらえると いうのはモティベーションにもなりました。 もうひとつよかったことで、テニスが好きな僕にとっては夢のような出来事だったのですが、UCLA のテニスコート でテニスの歴史に残るプレーヤーの一人、ピート・サンプラス選手と握手とサインを頂いたことです。彼は UCLA の近くに住んでいるので頻繁に練習をするため UCLA を訪れていました。サンプラス選手の練習を近くで見ること ができて、そして英語で会話ができたのは貴重な体験だったと思います。 Q. UCLAご卒業後、大学院にMITを選んだ理由は? A. 医学部の大学院への進学は、大学二年の終わり頃に興味がなくなり、三年生の終わり頃に、就職のことを 考えながらアメリカの大学院への進学を考え始めました。アメリカの大学院で僕の専門分野の博士課程に合格す れば、学費をすべて免除で月額30万円ほどの生活費(stipend)をもらえるということを聞き、もし合格すれば両親に 学費をお願いしなくてもアメリカでもっと学べる、というのが現実的で魅力的でした。カリフォルニアで4年間過ごし たので、大学院は東海岸へ行きたいと思い、複数の大学院に出願しました。留学生として合格するのは決して広き 門ではありませんでしたが、UCLA での4年間の成績と実績が評価され、大学院から合格通知と学費免除と stipendをもらえるとの報告を頂いたときは喜びでいっぱいでした。大学院でMITを選択した理由は、世界有数の最 先端の研究機関であることと、ボストンという町をとても魅力的に感じたからですね。MIT とは関係ありませんが、 松坂大輔選手のいるボストンレッドソックスの球場もとても近くにあるので観戦も楽しんでいます。 Q. 大学院卒業後の目標やキャリアゴールを教えて下さい A. とても難しい質問ですね(笑)。順調にいけば、製薬会社の研究者というのが一番可能性が高いかと思い ます。日系または外資系、日本国内かアメリカまたはヨーロッパ、どこで働こうか等いろいろ模索しています。MIT の博士課程を終えた学生の多くは研究者、という枠を超えて多くの分野で活躍しているので、私も一つの考え方に とらわれず広い視野を持って自分の興味のあることをやりたいと思っています。 Q. これからトップスクールを目指す高校生にアドバイスは? A. アメリカでも日本でもトップスクールにはトップスクールになる理由が必ずあると思います。目標を決めて、 その目標に到達するために何をすべきかをしっかり考え、それを努力でやりきればきっと面白い事が起こります よ!留学をする機会があれば、多くの文化に触れいろいろ日本で経験できないことができると思います。短期間 でも、留学をすることは絶対にプラスになることが多くあることでしょう。 貴重なご経験をありがとうございました! アゴス・ジャパンスタッフ一同、斎藤様の 益々のご活躍をお祈りするとともに、これ から海外トップスクール出願を目指す高 校生の皆さんにエールをお送りします!
© Copyright 2024 Paperzz