アーシュラ・K・ル=グウィン作品年譜(pdf)

 アーシュラ・
アーシュラ・K
アーシュラ・K・ル=
・ル=グウィン グウィン 作品年譜
※出版物は邦訳があるもののみ取り上げています。ただし、出版年は原著の書籍刊行年を基準にしています。
緑の太字の書籍は当館が所蔵しているものです。
1929
0歳
アーシュラ・クローバー・ル=グウィン誕生
父・文化人類学者アルフレッド・L・クローバー/母・セオドーラ・コウヴェル・クラコゥ・ブラウン
1947
18歳
ラドクリフ・カレッジ(後にハーバード大学と統合)に入学。
在学中、短編小説を執筆。
1952
23歳
コロンビア大学修士号(フランス文学、ルネサンス文学)取得。
1953
24歳
フランス留学。歴史研究者のチャールズ・A・ル=グウィンと結婚。
3児の母となる
1966
37歳
『ロカノンの世界』出版。【青木由紀子訳/サンリオ/1980,小尾芙佐訳/ハヤカワ文庫/1989】
『辺境の惑星』出版。【脇明子訳/サンリオ/1978,ハヤカワ文庫/1990】
1967
38歳
『幻影の都市』出版。【山田和子訳/サンリオ/1981,ハヤカワ文庫/1990】
1968
39歳
『影との戦い(ゲド戦記1巻)』出版。【清水真砂子訳/岩波書店/1976】
『影との戦い(ゲド戦記1巻)』
★1968年度ボストングローブ・ホーンブック賞受賞。
★1979年度ルイス・キャロル・シェルフ賞受賞。
1969
40歳
『闇の左手』出版。【小尾芙佐訳/早川書房/1972】
『闇の左手』
★1969年度ヒューゴー賞・1969年度ネビュラ賞受賞。
★1996年度ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア回顧賞受賞。
1970
41歳
『こわれた腕環(ゲド戦記2巻)』出版。【清水真砂子訳/岩波書店/1976】
『こわれた腕環(ゲド戦記2巻)』
★1972年度ニューベリー賞オナーブック受賞。
1971
42歳
『天のろくろ』出版。【脇明子訳/サンリオ/1979,ブッキング/2006】
『天のろくろ』
1972
43歳
『さいはての島へ(ゲド戦記3巻)』出版。【清水真砂子訳/岩波書店/1977】
『さいはての島へ(ゲド戦記3巻)』
★1972年度全米図書賞(児童書部門)受賞。
1974
45歳
『所有せざる人々』出版。【佐藤高子訳/早川書房/1980】
『所有せざる人々』
★1975年度ヒューゴー賞・1975年度ネビュラ賞受賞
1975
46歳
『風の十二方位』(短篇集)出版。【小尾芙佐・佐藤高子・朝倉久志訳/ハヤカワ文庫/1980】
★収録作品『革命前夜』1975年度ネビュラ賞・1975年度ジュピター賞受賞。
★収録作品『オメラスから歩み去る人々』1974年度ヒューゴー賞受賞。
1976
47歳
サイエンス・フィクション・スタディーズ誌、ル=グウィン特集号
『オルシニア物語』(短篇集)出版。【峯岸久訳/早川書房/1979】
『世界の合言葉は森』(中篇)出版。
【日本語版は表題作と『アオサギの眼』(中篇)を併収/小尾芙佐・小池美佐子訳/ハヤカワ文庫/1990】
★1973年度ヒューゴー賞受賞
『ふたり物語(のち『どこからも彼方にある国』
『どこからも彼方にある国』と改題)』出版。
『どこからも彼方にある国』
【杉崎和子訳/集英社/1983】【中村浩美訳/あかね書房/2011】
★1987年度Prix Lectures-Jeunesse受賞
1979
50歳
母セオドーラ没。
『マラフレナ』出版。【友枝康子訳/サンリオ/1983】
『いちばん美しいクモの巣』(絵本)出版。【長田弘訳/みすず書房/2001】
『いちばん美しいクモの巣』
『夜の言葉』(論集)出版。【山田和子他訳/サンリオ/1985】
『夜の言葉』
雑誌牧神第10号、特集「SFファンタジーの世界 ル・グウィンの神話と幻想」
★ガンダルフ賞(幻想文学グランド・マスター)受賞
1980
51歳
『始まりの場所』出版。【小尾芙佐訳/早川書房/1984】
1982
53歳
1985
56歳
『コンパス・ローズ』(短篇集)出版。【越智道雄訳/サンリオ/1983,筑摩書房/2013.2出版予定】
★1984年度ローカス賞受賞。収録作品『バラの日記』1976年度ジュピター賞受賞
『オールウェイズ・カミングホーム』出版。 【星川淳訳/平凡社/1997】
『オールウェイズ・カミングホーム』
★1986年度ジャネット・ハイジンガー・カフカ賞受賞。1985年度全米図書賞候補
1987
58歳
『Buffalo Gals and Other Animal Presences』(詩と短篇集)出版。
【『バッファローの娘っこ、晩になったら出ておいで』(表題作)/小尾芙佐訳/『SFマガジン』1989年8月号】
★1988年度ヒューゴー賞・1988年度国際幻想文学賞受賞。
1988
59歳
『空飛び猫』(絵本)出版。【村上春樹訳/講談社/1993】
『空飛び猫』
1989
60歳
『帰ってきた空飛び猫』(絵本)出版。【村上春樹訳/講談社/1993】
『帰ってきた空飛び猫』
『世界の果てでダンス』(論集)出版。【篠目清美訳/白水社/1991】
『世界の果てでダンス』
『夜の言葉』(論集)改訂
改訂出版。【山田和子他訳/岩波同時代ライブラリー/1992,岩波現代文庫/2006】
『夜の言葉』
改訂
1990
61歳
『帰還(ゲド戦記4巻)』出版。【清水真砂子訳/岩波書店/1993】
『帰還(ゲド戦記4巻)
★1990年度ネビュラ賞受賞。
1991
62歳
『Searoad』(短篇集)出版。
★1992年度オレゴン図書館協会H・L・デイビス・フィクション賞受賞。
★1992年度ピューリッツァー賞候補。
★収録作品『Bill Weisler』1991年度プッシュカート(小出版)賞受賞。
1994
65歳
『Going Out with Peacocks』(詩集)出版。
★収録作品『Semen』1995年度ハッバブ年間詩歌賞受賞。
『内海の漁師』(短編集)出版。【小尾芙佐・佐藤高子訳/ハヤカワ文庫/1997】
『素晴らしいアレキサンダーと、空飛び猫たち』(絵本)出版。【村上春樹訳/講談社/1997】
『素晴らしいアレキサンダーと、空飛び猫たち』
1995
66歳
『Four Ways to Forgiveness』(中篇集)出版。
★収録作品『Forgiveness Day』1995年度シオドア・スタージョン賞・1995年度ローカス読者賞受賞。
1996
67歳
『Unlocking the Air and Other Stories』(短篇集)出版。
【『空気の錠を開けて』
『空気の錠を開けて』(表題作)及び『知恵者』
『知恵者』/友枝康子ほか訳/早川書房『SFマガジン』1997年7月号】
『空気の錠を開けて』
『知恵者』
1997
68歳
英訳『Lao Tzu: Tao Te Ching: A Book about the way and the Power of the Way(老子道徳経)』出版。
『SFマガジン』(早川書房)7月号 ル・グウィン特集
『SFマガジン』
1998
69歳
『Steering the Craft』(文章作法)出版。
★バンバーシュート芸術賞(シアトル)受賞。
1999
70歳
『空を駆けるジェーン 空飛び猫物語』(絵本)出版。【村上春樹訳/講談社/2001】
『空を駆けるジェーン 空飛び猫物語』
2000
71歳
『言の葉の樹』出版。【小尾芙佐訳/ハヤカワ文庫/2002】
★2001年度エンデバー賞・2001年度ローカス読者賞受賞。
☆ロバード・カーシュ生涯功績賞(LAタイムズ)受賞。
2001
72歳
『ゲド戦記外伝(のちに『ドラゴンフライ』と改題)』出版。【清水真砂子訳/岩波書店/2004】
『ゲド戦記外伝(のちに『ドラゴンフライ』と改題)』
★2002年度ローカス読者賞・2003年度エンデバー賞受賞。
『アースシーの風(ゲド戦記5巻)』出版。【清水真砂子訳/岩波書店/2003】
『アースシーの風(ゲド戦記5巻)
☆大西洋北西部書店協会生涯功績賞受賞。
2002
73歳
『The Wild Girls』出版。
【『ワイルド・ガールズ』
『ワイルド・ガールズ』/小尾芙佐訳/『SFマガジン』2004年3月号】
『ワイルド・ガールズ』
★2003年度ローカス読者賞・2003年度アシモフ読者賞受賞。
『The Birthday of the World』出版。
【収録作品『孤独』
『孤独』/小尾芙佐訳/早川書房『SFマガジン』1996年4月号】
『孤独』
【収録作品『愛がケメルを迎えしとき』
『愛がケメルを迎えしとき』/小尾芙佐訳/早川書房『SFマガジン』1997年7月号】
『愛がケメルを迎えしとき』
★表題作2001年度ローカス読者賞受賞。
★収録作品『Mountain Ways』1997年度ジェイムズ・ティブトリー・ジュニア賞受賞。
★収録作品『孤独』1996年度ネビュラ賞受賞。
★収録作品『The Matter of Seggri』1995年度ジェイムズ・ティブトリー・ジュニア賞受賞。
☆国際ペンクラブ・マラマッド賞受賞。
☆ウィラメット・ライターズ(オレゴン州の作家協会)生涯功績賞受賞。
2003
74歳
『なつかしく謎めいて』(短篇集)出版。【谷垣暁美訳/河出書房新社/2005】
『なつかしく謎めいて』
☆アメリカSFファンタジー作家協会グランド・マスター
2004
75歳
『ギフト 西のはての年代記第1作』出版。【谷垣暁美訳/河出書房新社/2006】
『ギフト 西のはての年代記第1作』
☆マーガレット・A・エドワーズ賞受賞。
2006
77歳
『ヴォイス 西のはての年代記第2作』出版。【谷垣暁美訳/河出書房新社/2007】
『ヴォイス 西のはての年代記第2作』
2007
78歳
『パワー 西のはての年代記第3作』出版。【谷垣暁美訳/河出書房新社/2008】
『パワー 西のはての年代記第3作』
2008
79歳
『ラウィーニア』出版。【谷垣暁美訳/河出書房新社/2009】
『ラウィーニア』
★2009年度ローカス賞(ファンタジー長篇部門)受賞。
2009
80歳
『いまファンタジーにできること』(論集)出版。【谷垣暁美訳/河出書房新社/2011】
『いまファンタジーにできること』
★2010年度ローカス賞受賞。
★全米図書賞:アメリカで最も権威のある文学賞。1950年にアメリカの複数の出版社などにより創設され、現在は全米図書協会(NBF) が運営。
★全米図書賞:1996年児童書部門が設けられ、ジャンルを問わず、もっとも優れた児童書に対して贈られる。
★ルイス・キャロル・シェルフ賞:1958年にディビッド・デイビス氏によって創設された賞で、「不思議な国のアリス」と同じ本棚に並ぶに
★ルイス・キャロル・シェルフ賞:ふさわしい本に贈られる。1979年に廃止。
★ヒューゴー賞:前年度に英語で発表された作品あるいは活動に対して贈られる、現存する中で最も歴史の古いSF賞。
★ヒューゴー賞:SFファンの投票によって決定される。
★ネビュラ賞:アメリカ合衆国内で刊行された英語のSF作品を対象に授与する文学賞。アメリカSFファンタジー作家協会 (SFWA) に
★ネビュラ賞:所属する作家、編集者、批評家などの投票によって決定される。
★ローカス賞:アメリカの老舗SF情報誌『ローカス』(Locus) が主催する賞。前年に出版された作品を対象として『ローカス』誌が
★ローカス賞:作成したリコメンドリストを参考に、一般投票により各部門の受賞作が決定される。
★ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア賞:ジェンダーへの理解に貢献したSF・ファンタジー作品に送られる文学賞。