フレー ム レスペ ヤ Frameless Pair ガラスファサードからサッシフレーム省き、透明性を極限まで引き出したAGGフレームレス・シリーズ に複層ガラスの省エネ効果を付加しました。透明感あふれるガラスファサードは、その意匠性を保ち ながら省エネ性との両立を実現します。 フレームレス・ペヤは、耐風圧試験・耐久性試験などにより、その優れた性能が立証されています。 ◆ 構法比較 ● 専用スペーサーにより、AGGフレームレス・シリーズの様々な構法に対して、耐久性を保持しながら複層ガラスを用いること ができ、フレームレス構法において最大の優位性を発揮します。(下図参照) ● フレームレス・ペヤを一般のサッシ構法に用いた場合も、通常の複層ガラスと比べて格段の耐久性が実現できます。 ■フレームレス構法例 ■2辺支持 ■テンポイント® ■メタルポイント® ■ポイントフレーム ◆ 施工事例 E C アミュゼ柏 (千葉県) テンポイント®ペヤ Low-E 仕様 設計 :(株)日本設計 施工 :東急建設(株)JV C 正面全景 D ファサード拡大 A 読売広告社 (東京都) F テンポイント®ペヤ Low-E 仕様 設計 : (株)日本設計 施工 : 大成建設(株)JV 北会津村役場庁舎 (福島県) メタルポイント®ペヤ 設計 :(株)古市徹雄・都市建築研究所 施工 :鹿島建設(株)JV A 全景 B 内観 B D E 支持部内観拡大 F ファサード ◆ 専用スペーサー (特許出願中) ■図 2 構法別の耐久性推定値の比較 ■図 1 スペーサー比較 ガラス ガラス 専用 スペーサー 通常 スペーサー 1次シール 2辺支持(通常スペーサー+2次シール深打ち) 2辺支持(専用スペーサー) テンポイント(専用スペーサー) メタルポイント(専用スペーサー) 実験値から求めた推定値 250 200 予測耐久性比率 [%] [%] 予測耐久性比率 フレームレス構法では、ガラスエッジが支持されていないため、 風圧力などの面外荷重に対する変位量が大きくなり、これが複層 ガラスの耐久性を低下させる原因の1つとなります。 AGGではフレームレス・ペヤの耐久性を保持するために、専用 スペーサーを用いています(図1)。 150 基準 100 50 0 0 0.1 2次シール 2次シール ■通常スペーサー ■専用スペーサー ◆ フレームレス・ペヤの耐久性 複層ガラスは、有機材料によってその機能を得ていますので、 寿命のある商品です。複層ガラスの寿命とは、空気層に内部結 露が生じる状態を示します。フレームレス構法においては、複層 ガラスに加わる負荷が増大しますので、旭硝子グループでは、フ レームレス・ペヤの耐久性に関して、天然曝露・促進曝露などの 試験を実施・継続しています。 さらに、中空層内外の水蒸気圧差により、周辺シールを通じて 進入した水分を乾燥剤が吸着するというメカニズムを基本とした 透湿シミュレーションを実施し、各条件下での複層ガラスの耐久 性を検討しました。 ■複層ガラス耐久性低下の要因 複層ガラスをフレームレス構法に用いる場合、複層ガラスの耐 久性は、以下の要因で低下することが考えられます。 ① 透明複層ガラスのエッジ露出による紫外線の影響 ② 強化ガラス、倍強度ガラスの反りなどの表面性状が 1次シールに与える影響 ③ ガラスエッジの面外変形時における2枚のガラスの せん断ズレによる1次シールへの影響 ④ ガラスエッジの面外変形時における1次シールの長さ・ 厚さ方向の変形による1次シールへの影響 ■耐久性試験 上記の耐久性低下要因に対して、表1に示す耐久性試験を実 施しています。 ■表1 耐久性試験項目 試験項目 耐久性低下要因 天然曝露試験 曝露地 : 沖縄、横浜 ① 促進耐候性試験 SWOM 10000 時間 ① 促進耐湿性試験 恒温恒湿(60℃・95%RH) ① 実大脈動風圧試験 10年間相当の日常的な風圧載荷 +促進耐湿性試験 と恒温恒湿(60℃・95%RH) ②③④ 透湿シミュレーションを用いたフレームレス・ペヤの耐久性予測 結果の一例を図2に示します。 専用スペーサーを用いることにより、通常の約2倍の耐久性を 期待できます。 AGC硝子建材株式会社 仙台支店 TEL 022-2352-2261 九州支店 TEL 0942-87-7577 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 ㊟1 複層ガラスの耐久性は、ガラスサイズ・構成、地域により異なります。 ㊟2 長期に亘る1次および2次シール自体の材料劣化は、現状では明確ではあ りません。そのため、30年を超える実際の長期耐久性は本予測結果よりも 小さくなる可能性があります。 ㊟3 図2の結果は設計風圧ではなく、日常的な風圧に対するものです。これは、 複層ガラスの耐久性は、普段受けている継続的な小風圧による影響が大き いためです。 ◆ 設計上の注意点 ■ガラス構成 テンポイント®は強化ガラスを用いた商品ですが、複層ガラスの 場合は飛散防止の関係上、室外側ガラスは倍強度ガラス(標準) または強化合わせガラスとなります。ただし、低層部については、 この限りではありません。 室外側: 倍強度ガラス(標準)、強化合わせガラス フロート板ガラス㊟4 (Low-E含む) 空気層: 12mm、6mm ㊟5 室内側: 倍強度ガラス(標準)、強化ガラス+飛散防止処理、 フロート板ガラス㊟4 ㊟4 フロート板ガラスは、テンポイント®以外では設計条件により使用可能です。 ㊟5 空気層6mmは、支持部品や構成部品の加工が必要になる場合があります。 ■ガラス寸法 最小寸法: 600×900mm 最大寸法: 2400×3000mm FAX 03-5806-6623 FAX 022-235-2268 FAX 0942-87-7578 ㊟6 ㊟6 最大寸法を超える場合は、ご相談ください。 ■板厚算定 *特許申請中 ガラスの板厚は、設計条件に合わせて算定します。 フレームレス・ペヤは、風圧力などの繰返し面外荷重の影響で 耐久性が低下します(図2)ので、板厚算定においては、通常の設 計風圧によるガラスの強度設計に加え、複層ガラスの耐久性確 保のための許容変位量を定めた耐久性設計*を実施しています。 ㊟7 耐久性設計による板厚算定により、強度設計のみによる算定結果に対して、 ガラスが厚くなる場合があります。 ■複層ガラスの納まり 複層ガラスの接着部は、長時間水浸の状態にあると劣化が早 まります。ファサード端部でガラスがサッシに納まる場合、サッシ 内に侵入した水を速やかに排水できるように、十分な水抜き孔を 設けてください。 ■ご注意 ■耐久性予測(例) ビル営業本部 TEL 03-5806-6603 0.2 風圧変形率(変位/辺長) (変位/辺長) [%] 風圧変形率 [%] 1次シール ! ガラス、および複層ガラスの特性については、旭硝子カタログ をご覧ください。 強化ガラスは極稀にガラス内に残る不純物などに起因して、外 力のない状態で不意に破損することがありますので、特性を十分 ご理解の上ご使用ください。 http://www.glass-system.jp/ 西日本統轄支社 ビル営業本部 TEL 06-6131-5810 FAX 06-4804-2100 名古屋支店 FAX 052-822-8312 TEL 052-822-8311
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