平成 28 年度 事業計画 《基本方針》 当シルバー人材センターも設立してから 31 年、公益社団法人となってから早4 年が経過いたしました。これも一重に、会員各位の日頃のご努力と、関係各位の 温かいご支援の賜物と心より感謝申し上げます。 新庄・最上地域の高齢化率は全国平均を上回る 30%超となっており、現役世代 の生産年齢人口が減少している現状からも「新たな就業機会を確保・提供し高齢 者が元気で活躍できる社会」を構築するために、シルバー人材センターが果たす 役割は、ますます欠かせない状況となってきております。 しかしながら、年金受給年齢の引き上げや 65 歳定年制の採用の広がりなどによ り、当センターへの新規入会者はここ数年横ばい状態が続いております。その一 方で、仕事の依頼件数は年々増え続けており、特に、一部の職群では少ない会員 数で多くの受注を捌くという状況が常態化しつつあります。来年度からは「介護 予防・日常生活支援総合事業」が始まり、掃除や買い物等の支援が検討されてい ることもあり会員の増加、特に女性会員の拡大が喫緊の課題となっています。 さらに、 「安全・安心なシルバー事業」の展開を図ることは、シルバー事業遂行 の幹をなすものであり、組織を挙げて安全対策のなお一層の推進を図り、重篤事 故や傷害事故、また損害賠償事故の撲滅を図ることが重要であります。 本事業計画では、平成 27 年 3 月に策定した「中期計画」を基に、①会員数の 加入促進と減少対策 ②安全・適正就業の徹底 ③就業機会の推進 ④組織体制の充 実・強化 ⑤財政運営基盤の確立、の五つの重点項目を掲げ地域住民に信頼され、 活力ある地域社会づくりに寄与することを念頭に、シルバー人材センターの基本 理念である「自主・自立・共働・共助」を実践してまいります。 2016 のキャッチフレーズ あなたの街のシルバーパワー! 安全 安心 真心こめて Ⅰ.事業目標 項 目 28 年度事業目標 シルバー事業 (1) 会員数 (2) 受託件数 (3) 就業延日人数 (4) 就業率 (5) 契約金額 派遣事業 682 人 5,400 件 27 年度事業目標 シルバー事業 派遣事業 676 人 40 件 5,100 件 35 件 74,000 人 73,000 人 91.4 % 91.2 % 265,600 千円 38,700 千円 260,000 千円 38,000 千円 Ⅱ.実施計画 1、会員数の加入促進と減少対策 (1) 会員の確保 ここ数年会員数は伸び悩みの傾向にあります。来年度より介護保険・日常生 活支援総合事業も始まることもあり、心身共に健康で働く意欲のある会員の加 入は喫緊の課題であります。一人一会員拡大を目指し、定例の入会説明会の他 に希望があれば出前説明会を実施します。また、生活支援サービスとしての掃 除や買い物等の仕事の増加が見込まれることから、女性を対象とした入会説明 会を実施し女性会員の拡大を目指します。 (2) 会員資質の向上 多様化する地域の顧客ニーズに迅速かつ柔軟に対応し、顧客の満足度を高め るためには会員の資質向上が必要です。そのためには、シルバー人材センター の基本理念の周知を図るとともに、講習会や研修会の受講状況、就業した仕事 のでき具合やマナー、発注者からの評価等の情報を把握し、一層の職業マッチ ングの向上に活用します。また、継続受注や就業の拡大に繋がるよう、技能の 研鑽・向上のための各種技能講習・研修会等を実施します。 (3) 普及啓発活動 会員の拡大や就業の拡大などシルバー人材センター事業を広く周知するた めPRチラシを作成し管内全戸に配布します。またホームページの更新・充実 を図るとともに各種イベントへの参加やシルバーフェスティバルの開催を通 して普及啓発を図ります。 また、年 2 回発行予定の会報「さわやか」については、より見やすく、分 かりやすく会員に密着した紙面づくりに努めます。 2、安全・適正就業の徹底 (1) 安全就業の徹底 安全就業は事業運営の基本であります。 「安全はすべてに優先する」 「自分の 安全は自分で守る」との認識のもと、会員自らが日常的な健康管理、体力づく りに努めるなど健康維持が基本であり、自主的に取り組むよう周知を図ります。 また、安全パトロールや巡回指導の実施、安全標語の募集を通じて安全意識の 高揚に努めます。 (2) 適正就業の推進 公益法人として、職業安定法・派遣法等の法令厳守を常に意識しながら事業 運営にあたるとともに、就業状況の自主点検や業務仕様書等の見直し、派遣事 業への切り替えも視野に入れながら適切な就業形態の確保に努め、就業機会の 公平化、適正化に努めます。 (3) 講習会の実施 公益性の高い地域に根ざしたシルバー人材センターとして更なる普及を図 り、高齢者の就業機会の拡大・確保、会員の拡大を図るため各種講習会を実施 します。具体的には、関係機関との連携を図りながら特に要望の多い「刈払い・ 剪定・雪囲い・雪下し・襖張り・接遇」などを実施し会員のスキルアップを目 指します。 3、就業機会の推進 (1) 就業先の確保 高齢者が生涯現役で社会参加することが求められていることを背景に、発注 者のニーズや会員の要望を的確に把握し、1人でも多くの会員が希望する職種 に就業できるよう、引き続き新規就業先の開拓・確保に努めるとともに、既存 契約先の就業実態の把握と新たな仕事の発掘に努めます。 (2) 職群別会員の後継者育成 一部の職群では少ない会員数で多くの受注を捌く状況が常態化しつつあり ます。特に高度な技能を必要とする職群や季節により短期集中的な仕事に見受 けられるため、後継者の計画的な育成が必要であり、講習会の開催や会員の募 集を通じて後継者不足の解消を図ってまいります。 (3) シルバー派遣事業の推進 県内における派遣事業の実績は高位にありますが、臨時的かつ短期的な就労 又はその他の軽易な業務で請負や委任になじまない就業について、請負業務か ら派遣事業へのシフト替えを進めることにより、就業機会の創出と登録会員の 増強に努めます。 4、組織体制の充実・強化 (1) 理事会機能の強化 理事会は総会に次ぐ議決機関であり、事業の執行についてはより一層の責任 を負うことになります。そのため理事会・部会・各委員会の充実と相互協力体 制を構築するとともに、会員の参画による組織の充実、業務の効率化を推進し、 組織運営をスムーズに進める体制作りに努め、センターが直面する諸問題の解 決を図ってまいります。 (2) 事務局体制の充実強化 事務局は運営を統括し、シルバー人材センターの目的を実現するための実質 的作業を行う部門です。事業の円滑な推進を図るため、徹底した事務事業の見 直しを行うと共に職員の資質向上のための各種研修会や講習会への参加を促 進しスキルアップに努めます。 5、財政運営基盤の確立 (1) 自主財源の確保 会員の専門的な職業経験を活かした就業機会の創出やシルバー派遣事業の 積極的な推進により就業機会の拡大と会員の増強を図り自主財源の確保に努 めます。また事務事業の実施方法や管理運営経費の見直しを行い地域のニーズ に柔軟に対応できる安定した財政運営を目指します。 (2) 補助金の確保 国・県・市町村からの補助金につきましては、その依存体質からの離脱を 目指すものの現在の財政状況に鑑みた場合、なくてはならない財源であり引 き続き国や各自治体への要望活動を実施し補助金の確保に努めます。 安全就業心得10カ条 就業する前に「安全心得」を確認しましょう。 1)日頃から健康管理に努め、常に健康な状態で就業すること。 (定期健診は必ず受けること) 2)仕事の前日は、十分に睡眠をとること。 (疲労を回復し、気力・体力の充実を) 3)服装・履物・保護具は、それぞれの作業に徹したものを着用すること。 (準備万端に) 4)仕事を始める前は、必ず準備運動を行うこと。 (アキレス腱をよく伸ばし、体を十分にほぐす) 5)保護具や器具類は、使用する前に必ず点検すること。 (安全ガード等の不備・不良がないか、必ず確認する) 6)加齢による身体の機能低下を十分認識し、絶対に無理をしないこと。 (自分の能力を良く理解し、危険と思われる業務は断る勇気を) 7)仕事をするときは、急いだりあわてたりせず、安全第一を心がける こと。 (時間も気持ちも余裕を持って) 8)就業の場は、常に整理整頓を心掛けること。 (安全作業の基本です) 9)共同で仕事をするときは、合図・連絡を正確に行うこと。 (お互いの安全確認を) 10)行きも帰りも仕事のうち、交通事故に合わないように注意すること。 (交通ルールの厳守・安全確認を)
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