ƨƽżƊ।ڧǡȌÁdzȔ ひろげよう こころのネットワーク 2015 5 平成27年 特集 テーマ 子ど も ともに育ちあう 2 「言葉の責任」 柳田邦男さん (ノンフィクション作家) 3 のじぎく文芸賞優秀賞作品 「サギの親子」 内藤廉哉さん (姫路市立中寺小学校6年(受賞当時)) 4 「子ども虐待を防ぐために ∼子育てのSOSを出しやすい社会に∼」 奥田由子さん(NPO法人 子どもの虐待防止ネットワーク・しが 理事長) 5 「児童虐待と児童養護 ∼新しい力、地域で支える子どもたちの暮らし∼」 野口啓示さん(社会福祉法人 神戸少年の町児童家庭支援センター長) 6 「安心して過ごせる毎日の遊び場・居場所づくり」 認定NPO法人「放課後遊ぼう会」 (宝塚市) 7 「『刑を終えて出所した人への支援』∼職親企業として∼」 黒川洋司さん(株式会社プログレッシブ 代表取締役) 8 情報ぷらざ 兵庫県マスコット はばタン 兵庫県・ (公財)兵庫県人権啓発協会 人の心を傷つける。 たった一言が 人の心を温める。 くに お さん ノンフィクション作家 やなぎ だ 柳田 邦男 地 方 の あ る お 寺 に 立 ち 寄 り 、本 堂 の 前 で 手 を 合 わ せ て 、ふ と 気 が つくと、 賽銭箱の横に毛筆で書いた 簡 潔 な 文 章 を プ リン ト し た 紙 が 厚 さ 十 セン チ ほ ど 積 んで 置 か れ てい た。そこに書かれていた文章が、冒 頭に掲げたものだ。 べ つ に 新 し い 言 葉 で は な い 。古 く か ら 伝 承 さ れ て き た 名 言 だ 。だ が、毛筆の文字が美しかったので、 私も一枚頂いて帰った。 こ の 言 葉 は 、人 と 人 を つ な ぐ コ ミュニケーションが携帯電話やス マ ホ や パ ソ コン な ど に 依 存 す る よ うになった現代社会において、 特別 に重要な意味を持つようになった。 それは、 なぜか。 デジタル機器を介するコミュニ ケーションは肉 声の響きや目の 色 、顔 の 表 情 や 手 な ど の し ぐ さ や ス キ ン シッ プ を 省 い た 言 葉 だ け の や り 取 り に 終 始 す る 。人 間 本 来 の 豊かなコミュニケーションはそう いう肉 声や目な ど様 々な身 体 的 表 現︵非言語コミュニケーション︶の いる。 人間の信頼関係が薄っぺらに め る 側 は 深 刻 に 受 け 止 め て 、深 く いった軽い気持ちでいても、 受け止 側 は 、ち ょ っ と 言 っ て み た だ け と ト を 占 め る た め 、言 葉 を 発 信 す る 言 葉 の 役 割 が ほ と ん ど 百 パ ー セン るコミュニケーションにおいては、 と、 日本人の精神性は荒廃する 。 の 確 立に 国 を 挙 げて 取 り 組 ま ない は 自 分 が 責 任 を 負 う とい うモラ ル さ え 言 え る 。自 分 が 発 す る 言 葉 に 間 本 来 の 在 り 方 を 破 壊 している と の ペ ー ス で 他 者 と 交 わ る とい う 人 人 間 が 中 傷 か ら 守 ら れ 、自 分 な り ネット社会の浸透は、 一人ひとりの ピードや 楽 しさ ばかりを優 先 した て 、情 報 の や り 取 り の 便 利 さ 、ス なっている。 役 割 が 七 十 ∼ 八 十 パ ー セン ト を 占 め て い て 、言 葉 の 役 割 は 二 十 ∼ 三 情報モラルの教育を後回しにし 十パーセントに過ぎない。 傷 つ く こ と が 少 な く な い 。ま さ に ところが、携帯・スマホなどによ ﹁たった一言が心を修復困難なまで に傷つける﹂ ことになるのだ。 携帯・スマホなどによるコミュニ ケーションには、もう一つ、より深 刻 な 問 題 が あ る 。誰 が 発 信 者 か わ か ら な い 架 空 の ネ ー ム で 、誰 か 特 定の人 を中 傷 する言 葉や 情 報 を発 信することができるという問題 だ。今、各地の小中学校や高校で頻 発しているネットいじめは、 そうい うネットコミュニケーションの特 性 を 利 用 し た も の だ 。学 校 に よ っ ては、 その対応に追われているとい う。さらに、無料通信アプリの LI NEの普及は、 発信者側に ﹁既読﹂ の 信 号 が 届 いてい る の に 返 事 が す ぐ に来ないと、 それだけで友達関係が 壊 れ る とい う 問 題 を 引 き 起 こ し て 牲― 平成7)年『犠 生まれ。1995( 県 木 栃 、 の 年 ) 立 11 ャンル 確 へ 1936(昭和 ィクション・ジ フ ン ノ と 』 日 や の11 公害 問 題 、 わが息子・脳死 。災 害・事 故・ 賞 受 賞 寛 池 問 価され菊 とメディア 等 の 貢 献 が 高く評 もの人格 形成 ど 子 、 機 危 の 心 生と死、言 葉と いる。 的に発言して 極 積 存 症 への 告 て 題につい タイ・ネット依 ー ケ ― 人 本 壊れる日 (文春文 庫) 原 発』 主な近 著に『 罠 ― 大 震 災と の 」 外 定 想 )「 『 に『ヤクーバ 別 』(新 潮 文 庫 ある。翻 訳絵 本 が ) 社 凡 平 ( 』 上がる時 『言 葉が 立ち 数。 』講談社)等多 とライオン( 言葉の責任 たった一言が 2 子どもは〝社会の宝〟と言われており、 将 来を託す〝希望〟ではないでしょうか。 しか しながら、 児童虐待やいじめ・体罰、 不審者に よる犯罪行為など、 子どもの安全で健やかな 成長を脅かす事例が後を絶ちません。 日頃から、 子どもの存在を温かく受け止め て、 家庭や学校だけでなく地域全体で見守る 廉 哉 さん 姫路市立 6年 内 藤 中寺小学校 ない とう れん や とともに、 大人と子どもがともに育ちあうこ く文芸賞 詩部門 ぎ じ の 優秀賞作品 との大切さについて考えてみましょう。 ともに育ちあう きっと親はみんな 子どもを守るのに 必死なのだ 必死になって 子育てをしてくれているのだ サギの巣に 近よりすぎていたのだ 巣の中には卵やヒナがいたのだろ う サギは卵やヒナを守るのに 必死だったのだ 自分よりも 大きい人間にむか うのは こわかった だろ う ぼくはふと気がついた バサ バサ バサッ 突然田ん ぼの中から白いサギが 二羽飛びだして きた 二羽はぼくたちめがけて 飛んでくる すごいス ピード だ ぼくたちは必死で走った サギはぼくたちの頭上すれすれを飛んでくる なんとか 逃げた なかなか 見つからなかった どんどん 進む 友達とザリガニをつかま えにいった 家の前の田ん ぼの用水路だ サ ギ の 親 子 こわくてど きど きしていた ぼくの心の中が ほわっとあたたかくなった 3 子ど も 特集 ※学年は受賞当時 ザリガニ採りに田んぼに行ったときに、二羽のサギに襲われるという体験を書いているのだが、サ ギが襲ったのは、自分たちがサギの巣に近づき過ぎたためなんだと気づくところがすごい。卵や ヒナを守ろうとして自分たちめがけて飛んできたのだとわかった。そこから自分たちの親も、この サギと同じように命がけで自分たちを育ててくれているのだという感慨を抱く。 「こわくてどきど きしていたぼくの心の中が、ほわっとあたたかくなった」という表現がよくその実感を伝えている。 のじぎく文芸賞 作品集講評より 作家・のじぎく文芸賞審査委員 時里二郎さん 子ども虐待を防ぐために ∼子育てのSOSを出しやすい社会に∼ NPO法人 子どもの虐待防止 ネットワーク・しが 理事長 さん なる、 夜遅く一人で遊んでいる、 着衣や よ し こ 子 ども虐 待の背 景はさま ざまです 髪の毛がいつも汚れている、親を避け だ が、共通しているのは、親が孤立し、誰 ようとする、不自然な傷や打撲の跡が お く ベルギーに暮らす、ある日本人女性 にも相談しようとしないこと。子育て 奥田 由子 は ﹁ここでは産休や育休を取るのは当 のSOSが出しにくい社会は、虐待を ある 。 子どもの様子が深刻なときは、 … 行政や警察などに知らせ、連携してく 親を孤立させていませんか? 然で、赤ちゃん連れには周囲が必ず手 防止できません。 SOSを出せない子ど ださい。 それが、 を 貸 し 、迷 惑 扱 い さ れ な い 。日 本 と 比 べ て 、う ら や ま し い ! ﹂と 報 告 し て い ませんか?イライラを子 どもにぶつ あなたの周りに、気になる親子はい いくこと。子育てを大切にしない社会 のは、諸外国と比べて子育てしにくい そして、 一人ひとりの市民に必要な 私 た ち の 社 会 は 、子 育 て に 対 す る 、 (0796) 22−9119 もと親を救うきっかけになります。 け る 親 、孤 立 し て い る 親 … 。見 て 見 ぬ ふ り を す る の で な く 、ま ず 、﹁ お は よ に未来はないと思いませんか? 豊岡こども家庭センター 私たち市民にできること こういう温かいまな ざしに満 ちてい う﹂﹁いい天気ね﹂など笑顔であいさつ (079) 294−9119 ます。オランダでも、ベビーカーは ﹁国 る で しょう か ? 特 に 最 近 の 日 本 で は 、 をしてみませんか。目が合うようにな るね﹂など、ねぎらってあげましょう。 姫路こども家庭センター (078) 382−1900 (上記以外) (072) 759−7799 (児童虐待夜間休日相談) 川西こども家庭センター (078) 382−2525 (平日8:45∼17:30) (0798) 74−9119 神戸市こども家庭センター 西宮こども家庭センター の宝を乗せた女王様の車 ﹂ と 呼 ば れて そだ は身内や地域のつながりが強く、子育 温かく声をかけているのに、警戒心や こ て は 協 力 し あ え ま し た 。今 は 、父 親 も 反 発 が 強 い 親 がい る か も し れ ま せ ん 。 TEL TEL (078) 921−9119 神戸市 兵庫県 中央こども家庭センター 大切にされるそうです。 母親一人に育児の負担がかかる ﹁孤育 れ ば 、﹁ 子 育 て は 大 変 ね ﹂﹁ が ん ばって 長時間労働で、育児にかかわる余裕が それは、子どもの頃から大人に守ら 「子どもの NPO法 人 トワー ク・ 虐 待 防 止 ネッ か か わり 、 しが 」設 立 に り理 事 長 。 2 0 13 年 度 よ 年以 上 、 健 福 祉 士。30 保 神 精 、 士 理 臨床心 人まで、また、 て、幼児から大 精神科領域に ど もの 不登 校 患う人 から子 重い 精 神 病を 々の相 談に携 、さまざまな人 で ま 親 む 悩 に ニック 、大 こころのクリ 山 守 、 は 在 現 わる 。 勤務。 津市保 健 所に 私たちの社会のあり方に目を向けて て ﹂状 態 が き わ だって い ま す 。か つ て ありません。また、格差が増大し、厚労 な い 、相 手 に 弱 み を 見 せ ら れ な い な れた経験が乏しいため、人を信頼でき の子どもが貧困状態で育っています。 ど、人間関係に課題を抱えているサイ 年︶ によると6人に1人 少 子 化 が 問 題 に なって い る に も か か ンです。親自身が虐待されて育った可 省調査 ︵平成 わらず、子育てを親の個人的責任と考 おどしている、落ち着きがなく乱暴に さらに、 子どもの表情が乏しい、 おど 能性があります。 ているのです。 全体で育児を支援する仕組みが遅れ えてしまう傾向がまだまだ強く、社会 24 児童虐待防止24時間ホットライン こども家庭センターでは、子どもの健やかな成長を願って、子どもと家庭のさまざまな問題について相談援助活動を 実施しています。児童虐待の通告や相談については下記へご連絡ください。 4 児童虐待と児童養護 ∼新しい力、 地域で支える子どもたちの暮らし∼ ぐち けい じ 1000人にひとりの子 ども が 施 設 が増えたということです。 年 前 は 味するのは、施設に入る子どもの割合 約半数になっています。このことが意 に よ り 、県 下 に 暮 ら す 子 ど も の 数 は 、 り ま せ ん 。し か し 、出 生 数 の 減 少 な ど 年前と変わ 児童養護施設等に暮らす子どもたち 現 在 、兵 庫 県 下︵ 神 戸 市 を 含 む ︶で 、 含 ま れ ま す 。他 人 を 信 じ ら れ ず 、そ し し て 自 分 自 身 を 信 じ る こ と の 二つ が じ る こ と と は 、他 人 を 信 じ る こ と 、そ も 、信 じ る こ と は で き ま せ ん 。人 を 信 す 。こ れ で は 、人 を 信 じ よ と 言 わ れ て 親 が子 どもを守る存 在ではないので よい存在です。しかし、虐待では、その 来 、助 け て く れ る 人 で あ り 、頼 って も い こ と で す 。子 ど も に と っ て 親 は 本 境の中では、人を信じる力が育ちにく た子 ども がみなさんの地 域で生 活し、 いうことは、家庭で生活できなくなっ ようという発想です。里親が増えると はなく、私たちみんなで子どもを支え 養 育 を施設 だけに任 せてしまうので 展 開 さ れ て い ま す 。こ れ は 、子 ど も の 今 、国 を あ げ て 、里 親 を 増 や す 運 動 が 注目されることはなかったのですが、 もが暮らす場所として、あまり里親が これまで、虐待等で保護された子ど さん 社会福祉法人 神戸少年の町 児童家庭支援センター長 の 野口 啓示 で 暮 ら し て い た の が 、今 で は 、5 0 0 て自分自身をも信じること ができな そして育っていくということです。知 里親が拓く優しい社会 人 にひ と り の 計 算 に な り ま す 。 この 数 い子どもがのびのびと成長すること ン 学及びワシント 関 西 学 院 大 会 社 ( 士 学 ぶ 。博 大学大学院で 指 童 児 少年の町 福 祉 学 )。神 戸 宅 自 を 経 て現 職 。 書に 導 員 、施 設 長 わる 。主 な著 もの 養 育に 携 ど 子 』 の 人 7 ン で 、妻と トレ ーニ グ るペ アレント・ て 育 を 子 ィ い テ アレン 『 む ずかし モンセンス・ペ 子を育てるコ い し か ず む 『 店) 』共に明石書 ック( ング・ワークブ の数は約1500名で、 字を見て感じることは、家庭の持つ家 育てるということではなく、地域で子 ら な い と こ ろ で 、だ れ か が 、子 ど も を そ うい う 傷つい た 子 ど も た ち の 成 どもを育てるということです。私は里 などできないのです。 長 を 信 じ 、一緒 に 生 活 を し な が ら 、未 ち を 支 え て い く 、そ う いっ た 優 し く 、 親が増えるということは、社会全体が が ︵神戸市内 充 実した社 会のはじまりになるので 来 に 向 かって 生 き て い く 土 台 をつ く 族を維 持 する力 が 落ちてきたという ことです。 人を信じる力 虐待 ︵以下虐待︶が注目されます。虐待 市 内 3︶、そ し て 約 15 0 世 帯 の 里 親 は と 考 え て い ま す 。も し 、あ な た の 地 子育てに責任を持ち、そして子どもた の数は減る気配はなく、毎年増加の一 家庭があります。さまざまな子どもが 域で里親になる人がいて、そして子ど りたいと、兵庫県下には児童養護施設 途をたどっています。虐待が問題とな おり、そしてさまざまな問題を抱えて も が 来 た ら 、ど う か 温 か く 見 守 り 、と 13 家族の中で起こる問題として、児童 るのは、虐待に苦しむ子どもが多くい います。しかし、希望を持って、子ども きには助けてください。それが社会に ︶、乳 児 院 が 7︵ 神 戸 ることと、その影響が大人になっても たちの生活を支えています。 貢献することになるのです。 続くという事実です。虐待の影響で私 が一番懸念するのは、虐待を受ける環 5 21 30 30 安 心し て 過 ごせ る 毎日の遊 び 場 ・ 居場 所 づ く り を 背 負 っ た ま ま 、次 々 と﹁ 遊 び 場 ﹂に 集 ない﹂と理事長の足立典子さんは考えて 学年 が違う友だちとも一緒に、自分がや まってきます。今日は何をしようかと表 います 。 情 も に こ や か 。﹁ 自 分 の 責 任 で 自 由 に 遊 学校では関わりの少なかった友だちや ぶ﹂が合言葉。ここでは、さまざまな遊び りたい遊びで思い切り遊ぶことで、自己 肯定感やコミュニケーション力が身に付 ができます 。 土を盛った土山では、泥んこ遊びや水 も遊ぶ友だちがいるし、好きなことがで も設けています。﹁ここに来れば、いつで 書や宿題をしたい人には、学習スペース 列ができ、 カプラ ︵積み木︶ も人気です。 読 も、 一回でも多く遊び場を開催し、 毎日開 子もいます。そんな子どもたちのために さまざまな事情で、居場所を求めてくる び場。 参加している子どもたちの中には、 ても大切な場所になった ﹁遊ぼう会﹂ の遊 遊 び 、運 動 場 で は ド ッ ジ ボ ー ル や 野 球 、 くといいます。 サッカーなどが人気。 室内では、 卓球台に 今では、 子どもだけでなく、 大人にとっ きて楽しい﹂ と2年生の男の子。 自分たち 催できる場所を増やしていきたいと足立 人近く さんは抱負を語ります。 なりにルールを決めて楽しんでいます。 遊びを通したつながりづくり このような子 どもたちの活 動 を支え る の は プ レ イ リ ー ダ ー と ボ ラ ン テ ィア 。 プレイリーダーは、けがや事故への対応 など安全管理や遊具の整備を担当する 専門のスタッフです。ボランティアには 保護者や地域の方が登録し、子どもたち の遊びを見守ります。遊び場の開催を重 なかったボランティア登録者は ねることで、 PTAにも浸透し、 当初は少 県からの補助、 市からの委託、 地域からの にもなりました。 ﹁ 自 分 の 子 ど も が どの よ う に 友 だ ち と 関 支援を受けながら、地域のボランティア と協力し、子どもたちが自由にいきいき ティアの保護者。 参 加 す る メ リ ッ ト は 大 き い ﹂と ボ ラ ン も多い。 保護者同士の情報交換もできて、 わっているのか、など初めて気 づくこと 場・居場所﹂ を提供しています。 やりたいことを思いっきり楽しむ ﹁子どもの成長には、 豊かな遊びが欠かせ 2001 (平成13) 年にボランティアグループとして発足 し、 2010 (平成22) 年からNPO法人。 「遊び場」 は、 宝塚市 内6小学校で授業終了後∼17:00に開催 (毎日開催は仁 川小学校のみ) 。2009 (平成21)年には文部科学省「放課 後子ども教室推進表彰」 を受賞。 2012 (平成24) 年から認 定NPO法人。 子どもの成長に関わる情報や取組の様子を 通信として発信中。 使って、 大量のカプラを 共同制作。 巨大オブジェを らできる 「遊び場」だか 。 す 遊びもありま 認定NPO法人 放課後遊ぼう会 認定NPO法人﹁放課後遊ぼう会﹂ は、 (取材先 宝塚市立仁川小学校内) 学校を終えた子どもたちがランドセル 一つの 学年を越えて、 けることも。 か い 追 ボールを 友だちとの 遊びを通じて、 ます。 関わり方を学び ノー と 遊 べ 、安 心 し て 過 ご せ る 毎 日 の﹁ 遊 び 50 取材 ト 宝塚市仁川台289‐1 TEL 0798‐54‐3956 MAIL [email protected] HP http://www.eonet.ne.jp/~houkagoasoboukai/ 6 株式会社プログレッシブ 代表取締役 黒川 洋司 さん 15 30 25 12 止虐ル め待ポ らの れ連 る鎖 かは きか考えさせられる一冊です。 ています。虐待にどのように向き合うべ 問題としてとらえ、その実相に深く迫っ 記者一人ひとりが、虐待の問題を自らの 私 た ち に は 何 が で き る の か 。本 書 で は 、 待 を し て し ま う 親 の 心 理 と は 。そ し て 、 虐待の実態とはどのようなものか。虐 にまとめたものです 。 は 、こ の 連 載 記 事 を 加 筆・修 正 し て 一 冊 の地方新聞などに掲載されました。本書 4年までの間、長期連載企画として全国 始 し ま し た 。記 事 は 、20 10 ∼ 20 1 記者数人が、実際の虐待事件の取材を開 件をきっかけに、共同通信大阪社会部の 20 10年大阪市で起こった虐待事 が報告されます。 うした経験をもつ親たちの過酷な現実 な 事 件 が 後 を 絶 ち ま せ ん 。本 書 に は 、そ どもに虐待をしてしまう︱。そんな不幸 傷を抱えながら成長し、今度は自分が子 親からひどい虐待を受けた子どもが 発行所 岩波ブックレット 新着図書紹 介 共同通信 「虐待」 取材班 著者 ﹃刑 を終えて出所した人への支援﹄ ∼職親企業として∼ Ȕ ȀȖǾ njÁ 46 )年 大 19 71( 昭 和 年 の 頃か 少 。 れ ま 生 市 阪 暴 走・窃 り 走 に ら非行 返し更 正 り 盗・傷 害 を繰 会的組 社 反 、 く な 事 する の 死を 親 母 。 織 に 入る でとは違 ま 今 に け か っ き 。 すると決 意 する う命の 使い方を er ry 」を4店 m 「 室 容 美 に 府内 現 在は 大 阪 て働く事 を め 改 を ち 過去の過 舗 経 営 。若 者 が 事 を目 的 と る せ き方 を 進 化 さ を 務 める 。 通じて 、共 に 生 長 塾 の 』 塾 心 場『良 した実 践 の学び 生立ち らは、 今までとは違う生き方をしよう 私 は 大 阪 市 東 区 で 生 ま れ ま し た 。 と決意しました。考え方を変えてから 両親は夫婦間の問題で毎晩喧嘩して 沢 山の 方 との ご縁 や 人 間 として どの いました。 私は幼いながらも仲裁して 様 に 生 きていけ ば 良 い か を 共 に 学 び いた事を今でも覚えています。 両親の 高め合う場﹁ 盛和塾﹂に入塾できた事 離婚後、 母は生活する事に必死で仕事 が私の人生を大きく変えました。 に追われ、 私は父という人生の ﹃師匠﹄ がなく、 道 徳 とは無 縁の少 年 期 、 青年 職親プロジェクトとのご縁 期を過ごす事になりました。 社 会に貢 献したいという 思いが強 そんな母の苦 労 を知る由もなく くなりだした 頃 、﹃ 千 房 ﹄ の中 井 社 長 よ う に なった と 思 い ま す 。私 も 人 が 才で暴 走 族、 才で反 社 会 的 組 織に から 職 親 プロジェクトに参 加 し ない 成長する事の喜びを実感させていた 身 を 置 き 、社 会 に 多 大 な 迷 惑 を か け かとお声をかけていただきました。 こ だきながら日々を過ごしています。 ま し た 。自 分 中 心 に 生 きて 来 た 私 を れこそ 負 の 経 験 価 値 を 活 かして、僕 最 後 まで 見 捨 て る 事 な く 、私 の 存 在 が 世 の 中 に 貢 献 で き る 事 だ と 思い 、 自分の経験からの気づきと職親企業 を認めてくれていたのは母でした。 即 答で了 承 させていただきました。 として共に目指す社会 心の変化と決意 元受刑者を採用してからの挫折感と喜び 私は職親プロジェクトにご縁をい た だい た 時 か ら 、道 を 踏 み 外 し て し ︵平成 ︶ 年の 月に少年 そ の 母 が 8 年 前 、急 に 意 識 が な く 2013 まって い る 若 者 に 対 し て 、誠 の 更 正 院 から 仮 退 院 し た 少 年 を 採 用 い た し な り 2日 後 に 他 界 し ま し た 。そ れ か を し て も ら う に は 職 を 与 える だ け で ま し た 。当 初 は き ち ん と 挨 拶 もで き は な く 、私 と 同 じ よ う に 変 わ れ る 環 ない、 分も立つ事ができない、 感謝 境 や 、自 分 の 存 在 を 認 めて く れ る 人 の心、 道 徳 感 もなく、 平 気で自分をか の 存 在 が あ る こ と 、そ し て 人 間 と し ば う た め の 嘘 をつ く 等 、裏 切 ら れ る てどの様に生きていけば良いかを考 事 も 沢 山 あ り 、何 度 も 心 が 折 れ そ う え 、生 き る 目 的﹁ 志 ﹂を 明 確 に し て 実 になりました。 践できる場所が必要だと思っていま しか し 、 私 が 変われた様に、 彼にも す。 そして私たちがめざす未来は、 犯 ﹃ 良 心﹄ がある事を信じて諦めずに共 罪 な ど が な く な り 、子 ど も た ち が 皆 に も が き な が ら も 、1年 2ヶ 月 が 過 に愛され、 幸 せな家庭で育ち、 平 等な ぎ ま し た 。ま だ ま だ 問 題 は あ り ま す 教 育︵ 徳 育 ︶が 受 け ら れ 、夢 と 希 望 に が 、1年 前 と 比 べる と 仕 事 も で き る 満ちた社会になる事です。 よ う に な り 、他 者 の 事 も 思 い や れ る 7 じ よう かわ くろ 19 ƃƐƠDZǽǬǘ ! 子どものSOSをキャッチする 情 報 ぷ ら ざ 「 子どもの人権110番」 「いじめ」や体罰、不登校や親による虐待といった、子どもをめぐる人権問題は、周囲の目に つきにくいところで発生していることが多く、また被害者である子ども自身も、その被害を外 部に訴えるだけの力が未完成であったり、身近に適切に相談できる大人がいなかったりする場 合が少なくありません。 「子どもの人権110番」 は、 このような子どもの発する信号をいち早くキャッチし、その解決に 導くための相談を受け付ける専用相談電話であり、 子どもだけでなく、大人もご利用可能です。 電話は、最寄りの法務局・地方法務局につながり、相談は、法務局職員又は人権擁護委員が お受けします。相談は無料、秘密は厳守します。法務省のホームページでも相談を受け付けて います。 電話番号 フリーダイヤル 0120-007-110 全国共通・無料 受付時間 平日午前8時30分から午後5時15分まで 注)IP電話からは接続できません。 イ ベ ント ガ イド 日時 5月11日 (月)14:00∼16:00 (姫路市) 場 所 姫路市立図書館網干分館 ※山陽電車 「網干」駅下車西側すぐ ※駐車場がありませんので公共交通をご利用ください。 第1回 人権学習地域講座 「高齢者介護をめぐる家族危機」 ● 講師 関根 聴 (大阪女学院大学・短期大学准教授) (神戸市) ハートフルシネマ サロン 姫路市人権啓発センター TEL 079-282-9801 5月12日(火)昼の部13:30∼16:30 夜の部18:30∼21:30 問い合わせ 神戸文化ホール 中ホール ※神戸市営地下鉄西神・山手線「大倉山」駅から徒歩1分 人権映画「手紙」及び人権啓発映画「親愛なる、 あなたへ」の上映 神戸市保健福祉局人権推進課 TEL 078-322-5234 FAX 078-322-6048 日時 場所 ※無料。一時保育(10名まで)あり。申し込みは、 電話・ファックスで受付。 インターネットで 「人権文化をすすめる県民運動」 の模様を配信中! 人 人権に関する川柳を 募 募集します! 人権文化をすすめる 動画 検索 ハー フ half タイ ム time 本号の編集中にも、 子ども に関する痛ましい事故や事 件が後を絶たず、 いたたまれ ない気持ちになります。 子どもの生きる権 利、守 られる 権 利 、育 つ 権 利 、参 加する権利などを保障した も の に「 子 ど も の 権 利 条 約」があります。学校では授業の中で扱うこともある ようですが、私たち大人は、その内容に触れる機会は それほど多くないのではないでしょうか。 条約と聞くと難しく感じますが、丁寧な説明を加え ているホームページも見受けられます。私も「子ども の権利条約」を通して、子どもたちの人権について改 めて考えてみたいと思っています。 (小池) いずれかのテーマに当てはまる川柳を募集します。 優秀作品は「きずな」に掲載し、オリジナルクリアファ イルをプレゼント。 募集 テーマ 問い合わせ 多文化共生、同和問題、高齢者 応募方法 はがきか、 ファクス、 メールで受け付け。 郵便番号、住所、名前(ペンネーム使用の場合も併 記)、 年齢を明記の上、 ご応募ください。 5月22日(金)締め切り。 (応募はお1人1点とします。) インターネット上を含む未発表・未投稿の自作の作品に限ります。 応募先 (公財) 兵庫県人権啓発協会 (下記参照) 「きずな」は、協会ホームページからもご覧になれます。 (公財)兵庫県人権啓発協会 〒650-0003 神戸市中央区山本通4-22-15 県立のじぎく会館内 TEL 078 (242) 5355 FAX 078 (242) 5360 兵庫県人権啓発協会 検 索 [email protected] 2015 (平成27) 年5月発行
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