第5章 1 計画の推進体制の整備 推進体制 本市では、平成4年5月に助役を委員長とし、部長職などで構成す る「伊東市総合行政情報システム推進委員会」を設置し、平成13年 5月に「伊東市総合行政情報化推進委員会」、平成22年12月には 「伊東市行政情報化委員会」と改め、現在は、副市長を委員長として 情報化に関する基本方針や計画の決定を行い、情報化推進を図ってい ます。 また、委員会の下に、情報化の推進を図るため、委員から推薦され た職員で構成する同委員会の「専門部会」を置き、部署ごとの情報化 に関する計画の策定や調査・研究を行っています。 2 ⑴ 進行管理 情報セキュリティポリシーと個人情報保護対策 本計画の第四次期間中に、パソコンの一人1台体制が整備され、イ ンターネットを利用できるパソコンが多数配置されました。これまで 通信回線に接続されたパソコンによる個人情報の取扱いは「伊東市個 人 情 報 保 護 条 例 」に よ り 禁 止 さ れ て い ま し た が 、同 条 例 の 改 正 に 伴 い 、 この制限が解除されたことから、パソコンを利用した事務処理の範囲 が拡大し、事務の効率化が図られました。 このことは一方で、ウイルス感染などのセキュリティに対する脅威 が増すことから、より確実な情報セキュリティ対策が必要となってい ます。 これらのパソコン利用における情報セキュリティ対策として、職員 の情報セキュリティに対する意識の向上を目指した職員教育の充実を 図るとともに、ウイルス対策やネットワークへの不正侵入を防ぐなど の技術的セキュリティ対策を強化していきます。 また、情報システム運用上の基準を明文化した、情報セキュリティ ポリシーや実施手順の遵守を監査し、安全性と信頼性の確保を推進し ていきます。 第5章 ① 計画の推進体制の整備 情報セキュリティポリシー 情報セキュリティポリシーとは、本市が管理する情報資産に関する 情報セキュリティ対策について、総合的、体系的かつ具体的に取りま と め た も の で あ り 、情 報 セ キ ュ リ テ ィ 対 策 の 頂 点 に 位 置 す る も の で す 。 本市では、平成17年3月に情報セキュリティポリシーを策定し施 行してきました。パソコン一人1台体制の実施や、国のポリシー改定 に対応した新たなセキュリティ基準が必要とされたことから平成19 年9月にポリシーの全部改定を行いました。 今後も国の情報化施策や、情報通信技術の進展などを見極める中で 次代に対応したポリシーの見直しを行うとともに、全職員が情報セキ ュリティの重要性について認識しポリシーを遵守していきます。 情報セキュリティポリシーの実施サイクル 第5章 ② 計画の推進体制の整備 個人情報保護 住民記録の電子化に伴い、電子化された情報の保護を目的に、昭和 54年12月に「伊東市電子計算組織運営に関する条例」を制定しま した。さらに、平成9年 4 月には、個人情報を保護し、その適正な取 扱いを定める「伊東市個人情報保護条例」を制定し、「伊東市電子計 算組織の運営規程」(平成9年9月)を定めました。 「伊東市個人情報保護条例」については、情報のネットワーク化に 対応するため、平成19年3月に同条例の一部改正を行いました。 国の政策により始まった住民基本台帳ネットワーク、総合行政ネッ トワークに対し、「伊東市住民基本台帳ネットワークシステム運用規 程」(平成14年8月)・「伊東市総合行政ネットワークシステム運 用規程」(平成16年2月)を定め、積極的に個人情報の保護を図っ ています。 職員に対しては、ハードディスクなどの磁気記録媒体の個人情報の 有無の確認、不必要な個人情報の削除、個人情報の種類を記録管理す るように指導していきます。また、技術面ではファイルサーバを順次 導 入 し 、個 人 情 報 等 の 重 要 な 情 報 を サ ー バ で 一 元 管 理 す る こ と に よ り 、 パソコン等が盗難された際の情報漏えいを防止しています。 個人情報保護条例 50% 40% 59.6% 57.8% 60% H.19 37.4% H.22 33.3% 30% 20% 4.9% 10% 0% 知っている 知らない (参 照 第6 章 7.1% 不明 市民 ア ンケ ート の結 果概 要) 第5章 ⑵ 計画の推進体制の整備 情報セキュリティ対策 小中学校の教育用パソコンを除く、本市のパソコンの内、インター ネ ッ ト 網 と 接 続 さ れ て い る 事 務 用 パ ソ コ ン の 台 数 は 、5 0 0 台 を 超 え 、 情報システムのネットワーク化が進んでいます。 情報化の拡大に伴い、行政情報の資産を保護、管理する情報セキュ リティ対策がますます重要になっています。庁内の情報LANシステ ムは、税などの情報を扱う基幹系LANシステムと、公衆回線網に接 続されインターネットが利用できる情報系LANシステムの 2 系統に なっています。 基幹系LANシステムを利用する業務は、市民の重要な個人情報が 含まれるため、このシステム端末を利用する者は、利用者本人を確認 する生体認証システムを導入しています。また、基幹系ネットワーク にFirewallを設置し、基幹系クライアントにウィルス対策を 実施し、さらなるセキュリティの強化を図っています。 情報系LANシステムには、不正アクセスやコンピュータウイルス の侵入を防御するシステムを導入するなど、複数の安全対策を実施し ているところです。また、パソコンの内部に情報を保存しないシンク ライアント等の導入によりセキュリティの向上を目指します。 また、人的なセキュリティ対策として、一般職員向けのセキュリテ ィ研修のほか、情報政策課職員に対しては、情報セキュリティ対策に 関する、より高度な知識と技術を備えるよう研修を実施し、市民が安 心できる情報化の推進に努めます。 情報セキュリティについて 35.8% 50% 40% 40.2% 29.0% 25.0% 30% H.22 0.4% 5.0% 21.1% 17.2% 15.1% 20% 7.3% 0.9% 10% 0% H.19 不安はないが 気にかかる 不安を感じる 関心はある 気にかからない (参 照 0.6% 問い合わせした ことがある 第6 章 0.4% その他 無回答・無効 市民 ア ンケ ート の結 果概 要) 2.0%
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