麻布学園音楽部 第 66 回文化祭「音屋α」 部誌 ~デジタル版~ まえがき 本日はお忙しい中、麻布学園文化祭、並びに音屋 α にお越し頂きまして、誠 にありがとうございます。当部では、部員 1 人 1 人が日々練習に練習を重ね、 今日という日を迎えることができました。日頃の成果を発揮し、部員の奏でる ハーモニーで会場の皆さんを魅了します!至らない点も多々あるかと思います が、どうぞ最後までお付き合いください。 さて、毎年恒例となった音屋のクラシック演奏会ですが、部誌の発行は近年 初めての試みとなります。それぞれの部員の想いのつまった“熱い”作品に仕上 がっていますので、是非最後までご一読ください。 尚、会場内は禁煙です。携帯電話もマナーモードに設定の上、通話はお控 えください。その他、演奏中は静かにご覧ください。 最後に文化祭の運営にご協力くださいました方々に御礼申し上げて、挨拶と させていただきます。 H2 中野 拓哉 目次 まえがき ・・・2 寄稿(音楽部員が書いた記事を載せています。) ・・・3 曲紹介(部員が演奏する曲を紹介しています。) ・・・17 プログラム(音屋 α・DX の曲目、時間などを記載。) ・・・24 あとがき(音楽部部長より。) ・・・31 ※当展示に関する御意見や御質問は、メールまたは掲示板にてお願いします。 ~寄稿~ レット・イット・ビーの特殊な終止コード進行 H2 岩田 洵弥 イギリスのリヴァプール発祥の 4 人組のバンド、ビートルズの名は誰もが一度 は聞いたことがあるでしょう。彼らは主に 1960 年代に活躍し、世界中で社会現 象を巻き起こしました。ここではそのような彼らの代表作「レット・イット・ビー」に 見られる特殊なコード進行を紹介致します。 始めに、一般的な和声法に基づいた終止形を見ていきましょう。 図1 I→V→I という最も単純な終止形です。ハ長調のコード進行では C→G→C に相当します。I の和音は「トニック」と呼ばれ、和声進行内では安定している状 態です。V は「ドミナント」と呼ばれ、緊張している状態です。ドミナントはトニック に解決することによって緊張が解けるので、直後のトニックとは非常に強い結び つきがあります。 図2 これも非常によく見かける終止形です。ハ長調のコード進行では C→F→G→C に相当します。IV は「サブドミナント」と呼ばれ、やや緊張してい る状態です。トニックに解決するかドミナントに進行します。実は、ここで挙げた I、IV、V 以外にもトニック、サブドミナント、ドミナントの和音は存在するので、他 にも沢山の和声進行のパターンが考えられます。とりあえずそちらは置いてお いて、本題の「レット・イット・ビー」での終止形を見ていきましょう。 図3 “Whisper words of wisdom, Let it be~” の部分ですね。コード進行は C→G→F→C となっています。和声を単純化してみましょう。 図4 お分かりですね。通常の終止形と比べると、IV と V の位置が逆になっていま す。ここでもし IV が I であったらどうなっていたでしょうか。確かに規則には従っ ていますが、平凡で味気ない感じがしますね。もし I→IV→V→I の順番だった ら旋律と合わないですね。そう考えると、妥当な和声進行ということになります。 ビートルズは理論をあまり意識せず、感覚で和声進行を考えていたと言われ ています。彼らの曲の中にはこの進行に限らず、標準的な和声法から外れた和 声進行はいくらでもあります。しかし、彼らは世界中で認められ歴史に名を残す ミュージシャンとなったのです。 つまり、音楽の世界では理論は常に正しいものとは限らないのです。それはあ くまで標準的なものであり、感覚から作られる例外を超すことはできないのです。 とはいえ、理論を勉強することは決して無駄にはならないでしょう。 色々な珍しい楽器 M2 吉川 諒 世界にはいろいろな楽器がある。ピアノやバイオリンをはじめ、その数は計り知 れない。そこで、面白い楽器について調べてみた。 テルミン 楽器に手を触れることなく、手の位置により音程などを調節する。なんだかハン ドパワー(?)みたいな感じである。また、電子楽器なので、ホラーのような音を出 す。二本のアンテナがあり、片方が音程、片方が音量を決める。わずかな静電 気の違いを演奏に利用するので、演奏環境への依存は避けられず、また、演奏 には熟練を要する。不思議な楽器だが、原理は意外と簡単で、大人の科学でも 扱われたほどである。 ハナリナ オカリナの一種。じゃぁ、「ハナ」って? 実はこの楽器、鼻で吹くオカリナ。鼻で吹くと、なかなか音が出ないんじゃ?とお もうが、むしろ本家のオカリナより簡単に音がだせちゃうようだ。 吹き方は、 1.上部の溝に鼻をつける 2.唇は歌口を囲むように少し開け隙間なくハナリナに付ける。 3.口から息をださないように気をつけながら、鼻から息を出す。 実は口もつけるようだ。ただし、あくまで息を出すのは鼻。マイナーだが、とある 音大では、クラリネットを吹く際の口の動かし方の練習に使うようだ。 …結局、口も結構使ってるようだ。 口琴 金属や竹を加工したもの。いたってシンプルなつくり。 この楽器を口にくわえ、その端を指ではじくか、紐を引っ張り弁を振動させ、そ の小さな音を口の中で共鳴させる。つまり、打楽器のような、気鳴楽器のような、 よくわからない分類だ。 新しく「口琴」の楽器分類ができるかも? 簡単なつくりながら、奥が深いそう。 今回は三つの楽器を紹介した。これらはどれも、世界的に親しまれているものだ。 (民族的なものではない) 楽器って、奥が深いな、と思った。 Summer を作曲した久石譲について M3 中尾 功俊 彼は、宮崎駿監督のジブリ映画などに数多く曲を提供している、映画音楽や現 代音楽を手がける作曲家です。 ピアノだけでなく指揮を担当することもあり、一回の演奏の中でピアノの指揮を2 つ担当することもあります。 彼は当初、ミニマルミュージックと呼ばれる、同じメロディーが形を変えて延々と 演奏されるという形態をとっていましたが、徐々に薄れてきているのです。 音楽の都ウィーン H2 友原 貫志 クラシック音楽でウィーンといえば何を思い浮かべるだろうか?ハイドン、モー ツァルト、ベートーベン、ヨハン・シュトラウス、ヴァイオリンに詳しければクライス ラーとかもいる。 二十世紀に入るとシェーンベルクを筆頭に新ウィーン楽派も出てくる。 作曲家だけでなくウィーン・フィルやウィンナワルツも忘れてはならない。 このように 2、300 年ほどに渡って音楽の都として栄えているのはドイツに比べ て比較的平和だったから、あるいはイタリアよりもヨーロッパの中心に位置してい るからなのかもしれない。 非ピアノ曲をクラシック風の豪華なピアノ曲にアレンジする方法 高 1-7 愛知 昭人 事前に言っておきますが、僕は素人で、この記事の内容も我流なので、これ の通りにやったとして周りの人が皆「わー、クラシック風で豪華でピアノ曲らし い!」と思ってくれるとは限りません!それでもよければ読んで下さい。 前回のファミリーコンサートで僕は自作の曲を弾きました。思い浮かんだフ レーズがクラシック風だったので、基本的にそれで統一しました。 ただ、そもそも思い浮かんだのはピアノ曲のフレーズではなく、オーケストラの 物だった上、肝心のサビについては考えついていなかったので、コンサート 三ヶ月前、白紙からのスタートとなりました。 そのアレンジの際、かなり無精をしました。勘でやっていく内、無意識に一部 適当になり、同じようなアレンジが連続したりしました。気が付いたら同じパター ンでアレンジを繰り返していたのです。 ですがこのパターン、結構よく出来ている気がします。今回の物にも使いまし た。 まず、サビの最初の 8 小節の楽譜を見て下さい。これは、この記事の為の 物で、元々は楽譜は無しでした。真面目に解読せず、構造だけ見て下さい。 先ほどのは、楽譜の完成形です。元々思いついたフレーズはこんな感じです。 これはサビの前半部分だけですが、もちろん主旋律だけなので味気ないです。 まず、これをどうやって豪華に、それっぽくしようかと考えた時に、和音だけで なく音階のように連続して音を鳴らすことが重要です。元々のテンポの関係上、 一拍を三連音符に分けると楽かもしれないと考えました。すると、大分指の動き に余裕があるので、連続して音を鳴らしつつも、和音によって右手の主旋律の 存在をアピールし、かつコードというものがある程度前面に出るようにしていきま す。左手の伴奏の寂しいなーと思う部分に和音を追加し、全体の音符をとりあえ ず和音にしていきます。 連続して音が鳴らされた場合どれが主旋律か分かるように和音にするというこ とも重要なので、アクセントを付けたり、オクターブにすると良いです。 さて、ここで三連音符部分を考える訳ですが、あくまで三連音符なので余裕 があります。かといってそれ以上速く音を連続させても美しくありません。 このままだと使う音域は狭く、両手の間の部分にある鍵盤もあまり使われなく なるので、使う音の領域(高低)を広げる事を視野に入れます。 同じ高さで音が鳴り続けるより、高・中・低の領域からバランスよく音が鳴らされ ている方がより自然に、より奥深く聞こえます。あくまで「大体こうだ」という話なの で必ずそうという事はないですが。 これを考えて三連音符を入れると、最初にあった楽譜の前半部分のようになり ます。この後に入れてあるのでそちらの図を参照してください。 先ほどの音域の話ですが、意外に忘れがちなのが中の部分です。 そこで、左手伴奏の、三小節目と四小節目のそれぞれ三拍目の和音のような 物をたまに入れておくといいです。中の部分にあるのが主旋律の和音だけとい う事が続くと不自然さは隠しきれません。 聞いた時の「それっぽさ」から考えると、大分中身は単純です。昔のモーツァ ルトやベートーヴェン、ショパンやら何やらみたいな偉大な人達の曲は見るとそ れぞれかなり工夫がされてますが、それを一筋縄でそれのような事をするのは 本当に難しいです。 殆どパクリと化して構わないというのならやりようはありますが・・・それよりはこう いったテンプレートからやってみるといいかもしれないです。押す鍵盤の数、音 域等の割には難易度はかなり低いです。 ここで後半部分を載せました。この方法を使う場合に織り交ぜたい、ちょっとし た応用 2 種類が使われてます。 1.1~2 小節目の物です。オクターブなどの和音を多めに使い、出したいリズ ムを出す。そこで無理して三連音符等を使うとごちゃごちゃして曲調が濁って しまうので、自重する。アレンジ・実際に弾く事の両方の難易度が下がるので、 困った時の誤魔化しにも使えます。 2.3~4 小節目の物で、和音のうち一音を三連音符の一部とするごく普通の 物ですが、音階のように指を転がしつつ行う事によって音域を大幅に広げ られる上、音階の始まり、頂点とそれぞれの部分でアクセントを付けられま す。 以上です。僕は今回このアレンジ方法で ゲーム「ダークソウル」作中の一曲、「灰色の大狼シフ」をアレンジしたものを弾く つもりです。三拍子ですが同じアレンジ方法を使っています。 気付いてくれる人は出来れば聞いてみて、「あ、本当だ。」と思って頂ければ幸 いです。 最後まで記事を読んで頂いた方、長文ありがとうございました! “Embraceable you” について 高 2-7 岡本 亘 今回僕が「音屋 α」で弾くこの曲について、曲紹介とは別に記事を書いて紹介 しようと思う。 この曲は、1930 年に初演されたミュージカル「ガールクレージー」の挿入曲と して、ガーシュイン兄弟(作曲:ジョージ・ガーシュイン 作詞:アイラ・ガーシュイ ン)によって書かれたものとして知られている。だが、実はその 2 年前にミュージ カル「イーストイズウエスト」中の曲として既に書かれていたのである。アメリカの 有名なジャズ歌手のフランク・シナトラが歌ったもの(ナイス・ン・イージー)が特 に素晴らしい。 この美しいバラード調の曲は、ガーシュイン最高傑作の 1 つといっても良いの ではないだろうか。(と思うくらい、僕はこの曲が好きである。)ただ、現実ではこ の曲はそこまで有名ではないのが残念である・・・ さて、今回僕がピアノで弾くのはこの曲をアメリカのピアニストのアール・ワイル ドがアレンジしたものである。もはや別の曲ではないか、と思うくらいの思い切っ たアレンジではあるが、これがまた素晴らしい。 これは、楽譜の冒頭部分である。この楽譜ではこのように終始六連符の分散 和音が続く。 それでは退屈するのではないかと思う人もいるだろうが、この分散和音こそがこ のアレンジの最大の魅力である。この分散和音を、矢印で示した音(小指で弾く 音)を少し強めに出すことを意識して速く弾くと、まるでハープを使ったかのよう な音楽が奏でられるのである。また、少し強めに出した音はこの曲のメロディー に当たるため、ハープのような音の中でも原曲のメロディーが浮き上がってくる。 先ほども述べたが、この分散和音によるピアノをハープに変えるという特殊効 果がこのアレンジの醍醐味である。そこに注意して聴いていただければ幸いで ある。 (http://youtu.be/XhtDSpI_KVs←実際にプロが弾いたもので、こちらがオ ススメです。) 安らかな眠りへとあなたをいざなうクラッシク曲 H2 藤代 凌 安らかな眠りへとあなたをいざなうクラッシク曲を御紹介したいと思います。 まずは、ピアノ曲。 ベートーヴェンピアノソナタ第 14 番「月光」1 楽章なんかどうでしょうか。 これは恐らく誰もが 1 度は聴いたことのある曲でしょう。とても有名な曲です。 このピアノソナタはベートーヴェンが 30 歳の時の作品で、ベートーヴェンの弟 子で、恋人でもあったイタリアの伯爵令嬢ジュリエッタ・グイチャルディに捧げる ために作曲されたものです。この曲はストコフスキー編曲による管弦楽バージョ ンもあります。 お次は、弦合奏曲。 バーバー 弦楽のためのアダージョ この曲はサミュエル・バーバーによって作曲された曲です。バーバーは 1910 年、アメリカ生まれの作曲家です。時代的には「現代音楽」ということになります が、バーバーの作品は、モダニズムや実験的姿勢に走らず、和声法や楽式に おいて、かなり伝統にしたがっており、また、豊かで華麗な旋律が特徴的です。 この曲は google とかでまず、「弦楽」とうつと検索候補で上から5番目ぐらいに 出てくるぐらいに有名ですね。はい。すすり泣くような旋律がとても良いです。映 画「プラトーン」で使われ、また、ジョン・F・ケネディの葬儀でも使われました。訃 報や、葬送などでの定番曲のように使われるようになりましたが、バーバー自身 は「葬式のために作った曲ではない」と不満を言ってたらしいです。 最後に、管弦楽曲。 ドビュッシー 牧神の午後への前奏曲 この曲はドビュッシーが敬慕していた詩人マラルメの「牧神の午後」に感銘を 受けて書かれた作品です。「夏の昼下がり、好色な牧神が昼寝のまどろみの中 で官能的な夢想に耽る」という内容で、牧神の象徴である「パンの笛」をイメージ する楽器としてフルートが重要な役割を担っています。ところどころに出てくるフ ルートの旋律が gooooood な感じです。 以上 3 曲紹介させていただきました。皆さんも、是非眠りに最適な曲を探して みてはいかかでしょうか? 音楽の起源と音楽史 高2-3 中野 拓哉 「音楽」はどのようにして始まったのだろうか。進化論で有名な生物学者チャー ルズ・ダーウィンは、音楽を「異性を求め、誘う行為」と結び付けて考えていたと いう。ドイツの経済学者カール・ビュッヒャーは、著書「労働とリズム」において、 「音楽は協働作業を容易にするための手段」と説いた。そして、フランス革命に 社会的・政治的にも多大な影響を与えたジャン=ジャック・ルソーをはじめとして、 社会学の創始者であるイギリスのハーバート・スペンサーなどさまざまな哲学者 やリヒャルト・ヴァーグナーといった音楽家に支持されたのが、「音楽は話し言葉 から生まれた」という説である。すなわち日々の生活の会話の中で、強調された 言葉が音楽になっていったと考えられたのである。やがて、民族音楽学と近代 音楽学の創始者として知られる音楽学者クルト・ザックスは、「音楽は歌うことか ら始まった」という説を唱えることとなる。彼は、自らの体験の中で、原始的な生 活を送る種族の人たちは、「歌を歌うとは言っても、自分たちで作った楽器は 持っていない」という考え方であったとされている。 音楽の起源については諸説あるが、これらの説を元にして、我々の祖先である 猿人に音楽が存在していたのかは、今のところ明らかにはなっていない。しかし 1995 年、大変興味深い発見がなされた。スロベニアの洞窟の中で、中が空洞 になり、4 つの穴が開いた骨が見つかったというのだ。約 4 万 5000 年前という旧 石器時代のものと推定されるこの骨は、アナグマの子供の大腿骨で、骨の形状 から、「ネアンデルタール人の笛」と呼ばれている。これが世界最古の笛なのか どうかの議論が今も続いているのだが、もしこの穴が動物にかじられてできたも のではなく、作為的に開けられたものであれば、世界最古の笛ということになる のである。 古代エジプトでは、天文観測係の任にあった貴族ナクトの墳墓に描かれた、葦 で作られた 2 つの管からなるダブル・オーボエや、楕円形の胴に長い棹がつい た弦楽器リュート、弓型の大型ハーブを演奏する女性音楽師たちの姿といった ように、遺跡の中の壁画や彫刻、レリーフをはじめ、古代エジプトで筆記媒体と して使われていたパピルスなどにも、音楽に関する記録が数多く残っている。 様々な考古学的資料から読み解かれ、近年分かっているのは、古代エジプトに おいて、音楽は国家的な祭礼や農耕に関わる祭典、宗教的な儀式などで重要 な役割を担っていたということ、楽器や歌の習得を中心に、音楽教育にも大きな 力が注がれていたということである。音楽家は世襲制にあったため、エジプトで は、600 人もの奏者による大合奏が行われ、その半数がハープ奏者だったとさ れているのだから、今のオーケストラでは考えられないようなことであったというこ とが分かる。 古代ギリシアというと、ピタゴラスやプラトンといった哲学者が有名であるが、こ の二人が実は音楽の発展に寄与していたというのは、あまり知られていることで はない。ピタゴラスと言えば、「三平方の定理」を発見した数学者としても活躍し たが、すべてのものごとを数の原理で考えようとしたピタゴラスは、古代ギリシア において、音楽理論の始祖としても位置付けられているのである。このような話 が残っている。ある日、ピタゴラスが鍛冶屋の前を通りかかると、職人が使う様々 なハンマーの出す音を聴き、耳に心地よい調和した響きを生むハンマーの組み 合わせに気が付いた。後にアニキウス・マンリウス・セウェリヌス・ボエティウスに よって書かれた「音楽教程」という音楽理論書には、ピタゴラスは初め、ハンマー を使う人を替えて鉄を打たせたと記されている。しかしハンマーを打つ人の力に もハンマーの形にも、打たれる鉄が違っても、調和する音に差異はなかったとい うのだ。ハンマーの重さのみが、音の調和に関わっているのを発見した彼は、ハ ンマーの正確な重さを測り、同じ素材で同じより糸から作った 4 つの弦とおもり を使用した実験を通して、ハンマーの重さの比率から、協和する音程の振動数 の整数比を算定する。この数値の発見は「ピタゴラス音律」と呼ばれ、これがギリ シア音楽理論の基盤となり、現在の「オクターブ」と呼ばれる音階へと受け継が れていくことになるのだ。 さて、ピタゴラスが三平方の定理を発見した時、この発見は神様のおかげであ る、と牛 100 頭を神様に捧げた、という逸話が残っているのだが、古代ギリシア では、その神々は「ミューズ」と呼ばれ、全能の神ゼウスと記憶の女神ムネモシュ ネの娘たちであるとされている。その数は 9 人であるという。音楽は英語で music だが、これはギリシア語の mousike(ムーシケ―)に発している。このムー シケ―の元々の語源となっているのは mousai(ムーサイ)、すなわちミューズの 複数形になっている。つまり音楽の語源はこの「ミューズ」にあるとされていると いうことになる。 9 人のミューズたちには、それぞれ司る分野があり、持ち物があったという。クレ イオと呼ばれるミューズは、歴史を司り、書巻とペンを持ち、堅琴を持つテルプ シコラが司るのは合唱抒情歌・舞踏。そしてメルポメネは悲劇を司り、仮面や葡 萄の冠・靴を持っていたそうだ。この 9 人の司る分野から分かるのは、古代ギリ シアでは、音楽と詩、舞踏の 3 つは、一体のものとして捉えられていたということ。 そして、音楽は単独ではなく、演劇や舞踏と切り離せない学芸であり、祭典や競 技とも密接に関わっていたということ。この古代ギリシアの音楽の考え方は、数 千年の時を超えてルネサンスの時代にイタリアで蘇ることとなるのである。その 機運がオペラを誕生させ、後のクラシック音楽の基盤となったことは、言うまでも ない。 この古代ギリシャ以来、音楽は文法・修辞学・論理学・算術・幾何・天文と共に 「三学四科」のひとつに数えられ、最も重要な学問として発展してきたという経緯 がある。プラトンは「アカデミー」の原点となる「アカデメイヤ」という教育機関を設 立し、国家を統治するのにふさわしい知識と品性を備えた理想的な人物を輩出 していきたい、と強く願っていたという。ここで、まさに「三学四科」の基礎を叩き 込まれていくのだが、その中で、音楽教育に関しても力を入れており、それに関 する論説は数多く残っている。 「音楽の教育は、他の教育よりも力のある方法である。なぜなら、リズムとハーモ ニーは、魂の奥深いところまでわけ入るから」と語ったとされている。この精神は 、 弟子のアリストテレスたちによって、より体系化され、やがて中世の教会や大学 の教育の基盤となっていくことになる。 古代ローマを経て、中世へと時代が進む。やがて、ヨーロッパが大航海時代を きっかけにルネサンスを迎えることになると、ローマ帝国で国教となったキリスト 教がヨーロッパ中に広がる過程で、古代ギリシア・ローマの時代にコロセウムで 数多く上映された悲劇や喜劇などの演劇が、風刺的な性格や滑稽な性格を帯 びるようになり、教会にとってはあまり好ましくないものになっていくことになる。 そんな中、布教活動を続けるにあたり、演劇を布教に役立てようとする機運が高 まり、多くは文字を読むことの出来ない信者の為に、視覚的に聖書の内容を理 解させようとしたのである。クリスマスや、復活祭であるイースターなどに劇を行う ようになり、やがて民衆自身が積極的に劇に参加していくこととなった。これは、 後のクラシック音楽やオペラへと繋がっていくこととなるのである。 バロック時代は、フィレンチェから始まったオペラがローマ中に広まることで幕を 開けた。バロック時代で有名なのは、バッハやヘンデルが挙げられよう。その後 は、ハイドン、ベートーヴェン、そしてモーツァルトを生みだした古典派、リストや メンデルスゾーン、シューマンにチャイコフスキー、ドヴォルザーク、そしてショパ ンといった今のクラシック音楽を確立させた有名な作曲家を生みだしたロマン派、 そして近代を経て、今現在の音楽が形作られているといえよう。近代といえば、 アメリカ南部の港町ニューオリンズで、労働力として強制的に新大陸アメリカに 連れてこられたアフリカの黒人たちが、故郷を想い、懐かしい歌を口ずさんでい たという。このような黒人たちの歌と白人たちが伝えた賛美歌が融合して生まれ たのが、黒人霊歌であった。同時に、黒人たちは自分たちの苦しい生活や不安 で先行きの見えない不安な気持ちを「ブルース」という歌にした。白人たちの マーチングバンドにならい、黒人たちのブラス・バンドも生まれ始め。やがて世 紀の変わり目にジャズが誕生することになるのである。そして、このアメリカ独特 のジャズとクラシックをうまく融合させたのが、ジョージ・ガーシュウィンである。彼 が作曲したピアノと管弦楽のための「ラプソディー・イン・ブルー」は知らない者 はいないだろう。 ~曲紹介~ ※出演者の都合により、全ての曲紹介を載せる事は出来ませんでした。 申し訳ありません。 M2 梶村 寛 ピアノソナタ第 1 番 Op.2-1 第 1 楽章&第 4 楽章 (ベートーヴェン) 師であるヨーゼフ・ハイドンに第二番・第三番と共に献呈されている曲です。 本格的なソナタの第一作目である上、当時ほとんどピアノソナタに用いられて いなかったヘ短調が用いられており、創作への意欲が感じられます。 吉川 諒 ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ Op.100 第 1 楽章 (ドヴォルザーク) この曲は 1983 年12月に二人の子供のためにアメリカで作曲されたものです。 特にこの楽章はソナチネという題とは裏腹に規模の大きいソナタ形式になって います。 M3 中山 泰斗 華麗なるポロネーズ Op.4 (ヴィエニアフスキ) 僕が弾いた事がある曲のなかでは相当技術の高い曲です。ポロネーズはポー ランドの踊りの一つです。楽しんで聴いて欲しいです。 シャコンヌ (ヴィターリ) 去年の冬に一回弾きました。しかしながら、とても悔いの残る演奏だったのでリ ベンジをかけてもう一度弾きます。 ヴァイオリン協奏曲 Op.64 第 1 楽章 (メンデルスゾーン) 誰もが耳にしたことがある有名な曲です。メロディーはとても優雅でカデンツァは 見所の一つです。 バラード 第 1 番 Op.23 (ショパン) ショパンはとても大曲が揃っている作曲者の一人です。 頑張って弾きます。 東郷 祐典 ヴァイオリンソナタ 第 1 番 Op.12-1 (ベートーヴェン) この曲は 1797~1798 年に作曲され、アントニオ・サリエリに献呈されました。 一楽章はアレグロ・コン・ブリオで生き生きとした元気の良い曲です。 二楽章はアンダンテ・コン・モート。テーマとそのテーマに基づいた4つのヴァリ エーションからなります。 三楽章はアレグロで、テーマがオフビートのスフォルツァンドとシンコペーション で奏でられます。 2 つのヴァイオリンのための協奏曲 BWV1043 (バッハ) この曲は2つのヴァイオリンが2つの同じメロディーを織物を編むような、面白い 曲です。二人のかけひきをお楽しみ下さい。 中尾 功俊 Summer (久石 譲) 原曲の summer とは違い、映画「菊次郎の夏」で使われた、原曲よりも長い曲 です。 多人数アンサンブル 弦楽四重奏曲 第 1 番 Op.11 第 1 楽章 (チャイコフスキー) ファーストが異常に難しく、弦四のなかではかなりの大曲です。音の調和を意識 して聴くと面白いです。 調和の霊感 Op.3 第 8 番 (ヴィヴァルディ) 新中二と組む六重奏です。ハーモニーを楽しんで下さい H1 愛知 昭人 DARKSOULS より 「灰色の大狼シフ」 (桜庭 統) 特に好きだったゲームの BGM を中二の時にアレンジし、それを再アレンジして 完成させました。 ループ曲をピアノ曲にするためにイントロや締めの部分などをオリジナルで作り、 曲の抑揚を付けて大幅にボリュームアップをさせました。原曲の悲壮感を残しつ つ、重厚感のある出来に仕上がったと思います。 木漏れ日 (愛知 昭人) 何分技量がないので、自作曲であるからこその個性を活かそうと思い、前回と比 べて今回は軽快な曲にしました。中盤のフレーズはかなり考えた結果、大分 凝ったので、その辺りをよく聞いて頂けると嬉しいです。 岩井 優士 Stand Alone (久石 譲) NHK ドラマ「坂の上の雲」のテーマソングです。 銀の意志 (Falcom Sound Team jdk) PC ゲーム「英雄伝説 空の軌跡」に使用された戦闘曲です。 閃光 (浜渦 正志) ゲーム「ファイナルファンタジー 13」に使用された戦闘曲です。 四魔貴族バトル (伊藤賢治) ゲーム「ロマンシングサ・ガ 3」に使用された戦闘曲。 内田 知希 エチュード Op.10-12 「革命」 (ショパン) ショパンの「革命」は、この題名でよく知られていますが、これはリストによる命名 です。この曲は即興的なパッセージワークに満ちていますが、あくまで演出であ り、細部まで精緻に計算され、よく練られた曲です。 4 つの小曲から成るベルガマスク組曲の第 1 曲プレリュードは、和音に支えら れた印象的な旋律が、リズムの変化や楽句の反復により展開される美しい曲で す。 木山 祐輔 二つの演奏会用練習曲 より 「小人の踊り」 (リスト) 短い前奏に続き、敏捷な動きをみせる楽想は、軽やかな妖精の舞いを想像させ、 魅力的です。 田澤 直樹 エチュード Op.10-12 「革命」 (ショパン) 曲自体は短いですが、沢山の音がきれいに響きあう曲です。 渡辺 衛 シューベルトの魔王による大奇想曲 Op.26 (エルストン) パガニーニの後を追い回したエルンストの代表作。有名な歌曲「魔王」の歌の部 分だけでなくピアノ伴奏の部分もヴァイオリン用に編曲したもの。 H2 岩田 洵弥 スケルツォ 第 1 番 Op.20 (ショパン) この曲を含むショパンのスケルツォの 4 番を除く三曲はスケルツォという名に相 応せず深刻な始まり方をします。特にこの曲は中間部分以外は常に激しい旋 律を奏でています。中間部分はポーランドのクリスマス・キャロルが引用されて います。 ピアノソナタ 第 8 番 K.310 (モーツァルト) この曲は、モーツァルトのピアノソナタの中でも珍しい短調の曲です。モーツァ ルトが母親を失った直後に作った曲であり、当時の彼の悲しみが曲に表れてい ます。 喜びの島 (ドビュッシー) この曲はドビュッシーの最高傑作のうちの一つで、ワトーの「シテール島への船 出」からインスピレーションを受けて作曲したと言われています。最後の部分が 特に聴きどころです。 岡本 亘 Embraceable You (Earl Wild) ガーシュインが作曲した曲を、ピアニストのアール・ワイルドがアレンジしたもの です。 ピアノをハープのように使っているのが特徴です。 詳しいことは別の記事に書いたのでそちらを是非見てください。 アルハンブラ宮殿にて Op.71-4 (アルベニス) スペインの作曲家、アルベニスが作曲した曲です。 彼はスペイン民族音楽の影響を濃厚に受けており、この曲にも所々その影響を 受けた箇所が見受けられます。 技術的にはそこまで難易度の高い曲ではないのですが、表現が難しい曲です。 また所謂"イタリア・スペイン系のカッコ良さ"が表れています。 バラード 第 1 番 Op.23 (ショパン) ショパン作曲の超有名曲です。 難易度が高く、コーダ(終結部)は指が痛くなります(笑) 激しい曲ですが、穏やかで美しい箇所もあります。ここの表現には特に力を入 れたいと思っています。 瀬川 有太郎 千本桜 (黒うさ P) 中高生に人気のボーカロイド曲をピアノアレンジしたものです。音が多すぎて難 易度も相当高くなっています。 坂道のメロディ (菅野 よう子) クラシックとは違った雰囲気の曲です。美しい旋律の中で時に不思議な和音が 鳴り響き、飽きが来ません。 中野 拓哉 幻想即興曲 Op.66 (ショパン) 「即興曲」とは本来、「アドリブで即興的に演奏した曲」を記譜したものですが、 ショパンの「即興曲」とは、作品としての構成に偏らない、比較的自由度の高い 雰囲気を持った作品、であったとされます。 第 4 番の「幻想即興曲」は、ショパンの名曲として有名ですが、感性豊かに、会 場の皆さんを魅了できれば、と思います! 友原 貫志 ヴァイオリン協奏曲第 1 楽章 Op.35-1 (チャイコフスキー) チャイコフスキーによる美しい旋律の名曲の一つです。 愛の喜び (クライスラー) 僕らの小学校で毎朝かかっていたとても快い曲です。 藤代 凌 バラード 第 3 番 Op.47 (ショパン) ショパンバラードの中で際立って軽やか、快活で、エレガントななまめかしさを もっていて、広く親しまれている曲です。 献呈 (シューマン=リスト) シューマンがクララに捧げた歌をリストが華麗に編曲した曲です。 3 つの演奏会用練習曲 より 「ため息」 (リスト) 甘美な旋律がアルペジオで彩られるショパン風なノクターンです。 Azabu Music Club 2013 「音屋α」 Time Table 4/27-29 Start 10:00 麻布学園第一音楽室 4/27 Sat. 10:00~ 1 ショパン スケルツォ 第2番 Op.31 Pf. 瀬川 有太郎 H2 2 ベートーヴェン ピアノソナタ第17番 Op.31-2 「テンペスト」 Pf. 木崎 雄介 M3 3 Earl Wild Etude No.4 “Embraceable You” Pf. 岡本 亘 H2 4 愛知 昭人 木漏れ日 Pf. 愛知 昭人 H1 5 ドヴォルザーク ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ Op.100 第1楽章 Vn. Pf. 梶村 寛 吉川 涼 M2 M2 11:00~ 6 ショパン スケルツォ 第2番 Op.31 Pf. 赤林 在 H1 7 シューマン=リスト 献呈 Pf. 藤代 凌 H2 8 リスト 二つの演奏会用練習曲 より 「小人の踊り」 Pf. 木山 祐輔 H1 9 ショパン ノクターン 第1番 Op.9-1 Pf. 奥田 啓皓 M3 10 モーツァルト 2台のピアノのためのソナタ 第1楽章 Pf. Pf. 百合本 大夢 木山 祐輔 H1 H1 11 メンデルスゾーン ヴィオラソナタ 第1楽章 Vn. Pf. 馬目 博志 奥田 啓皓 M3 M3 12 モーツァルト ピアノソナタ 第6番 K.284 第1楽章 Pf. 百合本 大夢 H1 13 クライスラー 愛の喜び Vn. Pf. 友原 貫志 岡本 亘 H2 H2 14 シューマン ピアノ三重奏曲 第1番 Op.63 第4楽章 Vc. Vn. Pf. 竹田 椋太 中山 泰斗 奥田 啓皓 H1 M3 M3 15 ショパン エチュード Op.10-12 「革命」 Pf. 田澤 直樹 H1 16 ドビュッシー 喜びの島 Pf. 岩田 洵弥 H2 17 Falcom Sound Team jd 銀の意志 浜渦 正志 閃光 伊藤 賢治 四魔貴族バトル Rec. 岩井 優士 H1 18 黒うさP 千本桜 Pf. 瀬川 有太郎 H2 19 桜庭 統 (愛知 昭人 編曲) DARKSOULS より 「灰色の大狼シフ」 Pf. 愛知 昭人 H1 20 リスト 愛の夢 第3番 Pf. 吉川 諒 M2 ピアノ五重奏曲 Op.44 第1楽章 Vn. Vn. Va. Vc. Pf. 東郷 中山 馬目 竹田 奥田 M3 M3 M3 H1 M3 12:00~ 13:00~ 21 シューマン 祐典 泰斗 博志 椋太 啓皓 22 久石 譲 Stand Alone Pf. 岩井 優士 H1 23 ヴィヴァルディ 調和の霊感 Op.3 第8番 Vn. Vn. Vn. Vn. Va. Vc. 東郷 中山 三輪 佐藤 馬目 竹田 祐典 泰斗 岳史 薫 博志 椋太 M3 M3 M2 M2 M3 H1 24 ショパン 幻想即興曲 Op.66 Pf. 中野 拓哉 H2 25 シューマン 子供の情景 Op.15 Pf. 奥田 啓皓 M3 26 ベートーヴェン ヴァイオリンソナタ 第1番 Op.12-1 Vn. Pf. 東郷 祐典 奥田 啓皓 M3 M3 27 エルンスト シューベルトの魔王による大奇想曲 Op.26 Vn. 渡辺 衛 H1 28 チャイコフスキー 弦楽四重奏曲 第1番 Op.11 第1楽章 Vn. Vn. Va. Vc. 東郷 中山 馬目 竹田 M3 M3 M3 H1 29 リスト 3つの演奏会用練習曲 より 「ため息」 Pf. 藤代 凌 H2 30 ベートーヴェン ソナタ第17番 Op.31-2 「テンペスト」第3楽章 Pf. 後藤 謙介 H1 31 フランク ピアノ五重奏曲 第1楽章 Vn. Vn. Vc. Va. Pf. 東郷 中山 竹田 馬目 奥田 祐典 泰斗 椋太 博志 啓皓 M3 M3 H1 M3 M3 32 ドビュッシー ベルガマスク組曲 第1番「プレリュード」 Pf. 内田 知希 H1 33 ショパン スケルツォ 第1番 Op.20 Pf. 岩田 洵弥 H2 14:00~ 15:00~ 祐典 泰斗 博志 椋太 4/28 Sun. 10:00~ 1 ショパン エチュード Op.10-12 「革命」 Pf. 田澤 直樹 H1 2 リスト 愛の夢 第3番 Pf. 吉川 諒 M2 3 ショパン スケルツォ 第2番 Op.31 Pf. 赤林 在 H1 4 ベートーヴェン ピアノソナタ第17番 Op.31-2 「テンペスト」 Pf. 木崎 雄介 M3 6 ショパン 幻想即興曲 Op.66 Pf. 中野 拓哉 H2 7 バッハ 2つのヴァイオリンのための協奏曲 BWV1043 Vn. Vn. Pf. 三輪 岳史 佐藤 薫 梶村 寛 M2 M2 M2 8 ショパン エチュード Op.10-12 「革命」 Pf. 後藤 謙介 H1 9 チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲第1楽章 Op.35-1 Vn. Pf. 友原 貫志 藤代 凌 H2 H2 10 久石 譲 Summer Pf. 中尾 功俊 M3 11 アルベニス アルハンブラ宮殿にて Op.71-4 Pf. 岡本 亘 H2 12 ヴィヴァルディ 調和の霊感 Op.3 第8番 Vn. Vn. Vn. Vn. Va. Vc. 東郷 中山 三輪 佐藤 馬目 竹田 M3 M3 M2 M2 M3 H1 13 モーツァルト ピアノソナタ 第6番 K.284 第1楽章 Pf. 百合本 大夢 H1 14 ショパン バラード 第3番 Op.47 Pf. 藤代 凌 H2 15 ベートーヴェン ピアノソナタ第1番 Op.2-1 第1楽章&第4楽章 Pf. 梶村 寛 M2 16 リスト 二つの演奏会用練習曲 より 「小人の踊り」 Pf. 木山 祐輔 H1 17 ドヴォルザーク ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ Op.100 第1楽章 Vn. Pf. 梶村 寛 吉川 涼 M2 M2 18 バッハ 平均律 第1巻 第16番 BWV861 Pf. 後藤 謙介 H1 19 ショパン バラード 第1番 Op.23 Pf. 中山 泰斗 M3 20 モーツァルト 2台のピアノのためのソナタ 第1楽章 Pf. Pf. 百合本 大夢 木山 祐輔 H1 H1 21 フランク ピアノ五重奏曲 第1楽章 Vn. Vn. Vc. Va. Pf. 東郷 中山 竹田 馬目 奥田 祐典 泰斗 椋太 博志 啓皓 M3 M3 H1 M3 M3 22 ショパン エチュード Op.10-12 「革命」 Pf. 田澤 直樹 H1 11:00~ 12:00~ 祐典 泰斗 岳史 薫 博志 椋太 13:00~ 14:00~ 23 チャイコフスキー 弦楽四重奏曲 第1番 Op.11 第1楽章 Vn. Vn. Va. Vc. 東郷 中山 馬目 竹田 祐典 泰斗 博志 椋太 M3 M3 M3 H1 24 バッハ パルティータ 第2番 Pf. 奥田 啓皓 M3 25 エルンスト シューベルトの魔王による大奇想曲 Op.26 Vn. 渡辺 衛 H1 26 シューマン ピアノ五重奏曲 Op.44 第1楽章 Vn. Vn. Va. Vc. Pf. 東郷 中山 馬目 竹田 奥田 M3 M3 M3 H1 M3 27 Earl Wild Etude No.4 “Embraceable You” Pf. 岡本 亘 H2 28 桜庭 統 (愛知 昭人 編曲) DARKSOULS より 「灰色の大狼シフ」 Pf. 愛知 昭人 H1 30 ドビュッシー 喜びの島 Pf. 岩田 洵弥 H2 15:00~ 祐典 泰斗 博志 椋太 啓皓 4/29 Mon. 10:00~ 1 ベートーヴェン ピアノソナタ第17番 Op.31-2 「テンペスト」 Pf. 木崎 雄介 M3 2 久石 譲 Stand Alone Pf. 後藤 謙介 H1 3 ベートーヴェン ピアノソナタ第1番 Op.2-1 第1楽章&第4楽章 Pf. 梶村 寛 M2 4 エルンスト シューベルトの魔王による大奇想曲 Op.26 Vn. 渡辺 衛 H1 5 久石 譲 Summer Pf. 中尾 功俊 M3 6 ショパン スケルツォ 第2番 Op.31 Pf. 赤林 在 H1 7 リスト 愛の夢 第3番 Pf. 吉川 諒 M2 8 アルベニス アルハンブラ宮殿にて Op.71-4 Pf. 岡本 亘 H2 9 ヴィエニアフスキ 華麗なるポロネーズ Op.4 Pf. Pf. 中山 泰斗 奥田 啓皓 M3 M3 10 ドヴォルザーク ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ Op.100 第1楽章 Vn. Pf. 梶村 寛 吉川 涼 M2 M2 11 シューマン ピアノ三重奏曲 第1番 Op.63 第4楽章 Vc. Vn. Pf. 竹田 椋太 中山 泰斗 奥田 啓皓 H1 M3 M3 12 ショパン 幻想即興曲 Op.66 Pf. 中野 拓哉 H2 13 ヴィターリ シャコンヌ Pf. Pf. 中山 泰斗 奥田 啓皓 M3 M3 11:00~ ※12:30より、講堂にて音屋DXを行ないます。 14:00~ 14 ショパン ノクターン 第1番 Op.9-1 Pf. 奥田 啓皓 M3 15 ドビュッシー ベルガマスク組曲 第1番「プレリュード」 Pf. 内田 知希 H1 16 バッハ 2つのヴァイオリンのための協奏曲 BWV1043 Vn. Vn. 東郷 祐典 中山 泰斗 M3 M3 17 古寺 ななえ さざ波の記憶 Pf. 後藤 謙介 H1 18 フランク ピアノ五重奏曲 第1楽章 Vn. Vn. Vc. Va. Pf. 東郷 中山 竹田 馬目 奥田 M3 M3 H1 M3 M3 19 菅野 よう子 坂道のメロディ Pf. 瀬川 有太郎 H2 20 チャイコフスキー 弦楽四重奏曲 第1番 Op.11 第1楽章 Vn. Vn. Va. Vc. 東郷 中山 馬目 竹田 祐典 泰斗 博志 椋太 M3 M3 M3 H1 21 チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲第1楽章 Op.35-1 Vn. Pf. 友原 貫志 藤代 凌 H2 H2 祐典 泰斗 椋太 博志 啓皓 15:00~ 22 ヴィヴァルディ 調和の霊感 Op.3 第8番 Vn. Vn. Vn. Vn. Va. Vc. 東郷 中山 三輪 佐藤 馬目 竹田 祐典 泰斗 岳史 薫 博志 椋太 M3 M3 M2 M2 M3 H1 23 モーツァルト ピアノソナタ 第8番 K.310 Pf. 岩田 洵弥 H2 [注意] ・携帯電話などの電子機器は、音が鳴らないようにしてください。 ・録音などの規制は特にしていませんが、上記のことに注意してください。 ・時間はあくまで目安です。進行が遅れる場合があります。 ・プログラムは変更される場合があります。予め御了承ください。 ・貴重品の管理には十分ご注意ください。当部では紛失等の責任は負いかねます。 2013年 4月24日 プログラム作成 H2 岡本 ⇒音屋DXのプログラムは次のページに記載⇒ Azabu Music Club 2013 「音屋DX」 Time Table 4/29 Mon. Start 12:30 麻布学園講堂 [第1部] 12:30~ 1 黒うさP 千本桜 Pf. 瀬川 有太郎 H2 2 ショパン エチュード Op.10-12 「革命」 Pf. 内田 知希 H1 3 シューマン ピアノ五重奏曲 Op.44 第1楽章 Vn. Vn. Va. Vc. Pf. 東郷 中山 馬目 竹田 奥田 祐典 泰斗 博志 椋太 啓皓 M3 M3 M3 M3 M3 4 ショパン 幻想即興曲 Op.66 Pf. 中野 拓哉 H2 3つの演奏会用練習曲 より 「ため息」 Pf. 藤代 凌 H2 [第2部] 13:15~ 5 リスト 6 Falcom Sound Team jd 銀の意志 浜渦 正志 閃光 伊藤 賢治 四魔貴族バトル Rec. 岩井 優士 H1 7 クライスラー 愛の喜び Vn. Pf. 友原 貫志 岡本 亘 H2 H2 8 愛知 昭人 木漏れ日 Pf. 愛知 昭人 H1 9 ショパン スケルツォ 第1番 Op.20 Pf. 岩田 洵弥 H2 [注意] ・携帯電話などの電子機器は、音が鳴らないようにしてください。 ・録音などの規制は特にしていませんが、上記のことに注意してください。 ・時間、曲目は変更される場合があります。予め御了承ください。 ・講堂は暗くなっております。貴重品の管理には十分ご注意ください。 2013年 4月24日 プログラム作成 H2 岡本 あとがき ご存知の方が多いと思われますが、音楽部では部員が日々練習した成果を 発揮すべく文化祭を含め年 3 回のコンサートを行ってきました。以前は文化祭 での展示もそのコンサートの一環として行ってまいりました。 しかし、それらのコンサートを聴きに来てくださる方々はまだまだ少ないのが 現状です。最終的には沢山のお客様が客席に座って演奏を聴いてくださるコン サートというものを目指すため、前回のニューイヤーコンサートでの代替わりで 我々の目標を述べさせていただきました。覚えていらっしゃる方々も少なくない と思います。 我が校は伝統により知名度が非常に高く、故に文化祭には 20,000 人ほどの 沢山のお客様がいらっしゃいます。その中で、音楽部の展示を見に来た、と仰 る方々はそう多くはないでしょう。しかし、逆に考えれば、文化祭は音楽部のコン サートに関心がなかった方々に興味を持っていただく最大の良き機会なのです。 そこで我々は、少しコンセプトを変えてでもより多くのお客様に来ていただける よう、またより多くのお客様に楽しんでいただけるよう考えました。保護者の方々 や音楽部員でない在校生にもアドバイスを頂きました。部員同士、特に最高学 年である高 2 同士でも話し合いを重ねました。その結果、今回の文化祭では展 示名を「音屋 α」と改め、外装のコンセプトを転換し、紙の展示を加え、そしてプ ログラムを兼ねたこの部誌を発行するに至りました。 最後に、今回演奏を聴きに来てくださった方々、本当にありがとうございました。 また、日頃の活動を支えてきてくださった保護者の方々並びに顧問の先生方、 本当にありがとうございました。 次回のコンサートは日程が決まり次第ホームページ等でお知らせ致しますの で、そちらにもいらして頂ければ幸いです。 麻布学園音楽部 ホームページ http://azbmusicclub.web.fc2.com/ Twitter https://twitter.com/azbmusicclub Facebook http://www.facebook.com/azbmusicclub H2 岩田 洵弥 編集・製作:麻布学園音楽部 表紙イラスト:http://blog.goo.ne.jp/japanese-illustration/ 2013.05.05 部誌デジタル版
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