文京区立第九中学校 校長室通信 「文京九中 ここにあり」 平成27年度 第8号 平成27年12月25日発行 文京区立第九中学校 校長 小 椋 孝 ■ TEL 03-3821-7178 ■ FAX 03-5685-4955 ■ H P http://www.bunkyo-tky.ed.jp/daikyu-jh/ 地域ぐるみの教育推進 ~ 地域との協働事業にも積極的に参加しています ~ 文京区更生保護女性会「ハロウィン・パレード」に柔道部員が協力! 10月17日(土)の午後、本駒込地区で文京区更生保護女性会主催のハロウィンイベント「こどもあそ び隊・ハロウィン」が行われました。 かわいらしい仮装をした幼児・児童たちを中心に、それぞれ仮装に工夫をこらした多数の参加者の仮装行 列が、本駒込指導遊園をスタート、駒込地域活動センターをゴールとして、近隣の街中を練り歩きました。 途中のチェック・ポイントでは、地域の方からキャンディが配られましたが、第九中学校の正門前では、 柔道部員がお手伝いとして練習を中断して柔道衣のまま変装し、子どもたちにキャンディを配りました。 本校の柔道部は今年新設された部ですが、地域全体で盛り上がったイベントに参加して役に立てたことで 部員の皆さんもとても満足そうでした。 駒込青少年健全育成会「九中クッキー教室」にボランティアで協力! 11月28日(土)には恒例の駒込青少年健全育成会主 催「九中クッキー教室」が開催され、午前・午後の2回行 われた教室に延べ14人の九中生がボランティアとして参 加しました。 ボランティアの中学生は、テーブルごとに分かれて青少 年委員の三谷規子さんが講師となって取り組んだ小学生の カップケーキづくりを手伝いました。 後日、小学校の校長先生から「小学校2年生が『中学生 のおねえさんとおともだちになったよ!』とうれしそうに 報告してくれました」との話もあり、とても思い出に残る イベントだったようです。ボランティアに応募してくれた 九中生の皆さん、ありがとうございました。 文京区立第九中学校 校長室通信 「文京九中 ここにあり」 平成27年度第8号(平成27年12月25日発行) P.2 学習発表会[10月31日(土)実施]の保護者アンケートから 10月31日(土)に実施した学習発表会は、生徒も含めて延べ700人近い方にご観覧いただき、盛会のうちに終 えることができました。生徒の頑張りにより、とても素晴らしい学習発表会とすることができました。様々な面でのご 協力、ご支援に感謝申し上げます。当日お寄せいただきましたアンケートをまとめましたので、どうぞご覧ください。 皆様からのご意見については、最後に対応の方向性を示させていただきました。今後とも、さらにより良いものに高め ていきたいと考えていますので、よろしくお願い申し上げます。 【合唱コンクールについて】 ・ 時間の都合で1年生までしか見ることができませんでしたが、6組の演奏も素晴らしかったです。皆の歌声がよ かったこともありますが、ここまで大きくなり、しっかりとした姿に感動して泣いてしまいました。 ・ 6組の発表に感動しました。歌声も演奏も素晴らしかったです。何という楽器なのでしょうか?1~3年の合唱 も成熟度が増していくのが分かり、興味深かったです。3年はどの組も完成度が高く、驚きました。 ・ どの学年、学級も素晴らしかった。特に3年3組の歌声はとても心地よく、さすが!!と思った。6組もあんな に長い曲を覚えて頑張ったなと思う。ドラムの演奏もびっくりで、とてもよかった。来年も楽しみにしています。 ・ 6組の合奏は、一体感があり素晴らしかった。どの学年も一生懸命に歌う姿が印象的だった。学年が上がるごと に成長を感じた。特に3年生の合唱は、表現しようとする姿勢が強く感じられ、最後だという思いも重なって感動 した。クラスでの団結を感じた。 ・ 3年3組に感動。2年3組も一生懸命に練習したんだなぁと感じました。どちらの組の歌にも涙が出ました!こ れからもがんばってください! ・ 1年生は、初めての合唱コンクールでもよく声が出ていて立派でした。2年生も素晴らしい成長ぶりでした。3 年生はさすがです!!女子の声がとてもきれいでした。 ・ それぞれが素晴らしかったです。特に3年生の団結力がとても感じられ、感動しました。 ・ どの学年もとてもよかったです。クラスの紹介も個性があってよかったです。合唱とのメリハリが中学生らしく、 本当に素晴らしかったです。 ・ 荒れている学校だったら見られないだろうな~と思います。努力や協力、表現など、一生懸命さをかっこ悪いと せず、かっこよいと思える子どもたちは素敵です。 ・ 毎日の朝練習の効果が出ていて、どの学年も上手でした。順位を付けるのがとても難しかったと思います。 ・ 皆さん上手でした。 ・ 各クラスとも個性があってよかった。 ・ 皆さんのまじめな取組に感動しました。ありがとう。 ・ どのクラスも上手でした。 ・ みんながんばっていた。 ・ どのクラスも素晴らしく、判定は難しいことでしたでしょう。 ・ おおよそのタイムスケジュールが分かると時間に合わせて来られるので助かります。 ・ 先生の講評が、自由曲のみだったのが残念でした。 ・ 「来年は大地讃頌はやらない」との話を耳にしましたが、ぜひ続けてほしいです。 【舞台発表について】 ・ 開会式では、実行委員の皆さんが堂々としていて、オープニングにふさわしかったです。 ・ 科学部の発表がとても楽しそうで、見ていてよかったです。 ・ 科学部の研究の見せ方もよく、興味をもちました。 ・ 科学部が楽しかった。イキイキしていた。 ・ 演劇部が素晴らしかったです。 ・ 演劇部の発表は、話自体は楽しいものだったのに、保護者席まで声が届かないところがあったのが残念でした。 ・ 吹奏楽部は、いろいろな曲があり、楽しめました。 ・ 吹奏楽はいいですね。とっても。 ・ 吹奏楽部は、楽しく演奏していたと思います。 ・ どの演目も工夫や仲間同士の協力、応援が感じられ、心温かい気持ちになった。素晴らしかった。3年生の合唱 は、ハーモニーがすばらしかった。 ・ 3学年合唱は、大迫力でよかったです。もっともっともっと、ずーっと聞いていたかったです。これからも九中 の伝統を守っていってほしいです。 ・ 3年全体合唱は、毎年変わらず感動しました。各クラスもとても個性があってよかったです。 ・ 3学年の合唱は、感動しました。 ・ よかったです。 ・ 日々の積み重ねの成果が出ていて、よかったです。 ・ よくがんばりました!! 文京区立第九中学校 校長室通信 「文京九中 ここにあり」 平成27年度第8号(平成27年12月25日発行) P.3 【展示発表について】 ・ 1年の保護者なので自分の学年ばかり見てしまいました。多彩で面白かったです。科学や社会の研究レポートは、 難しい題材に挑んでいる子も見受けられ、感心しました。“テキトー”にやっているという子がほとんどいない展 示物に、真剣に取り組む学校での姿が目に浮かびました。 ・ じっくり見ることができなかったが、英語での自己紹介(1年)など、皆すごいなと感じた。我が子との差はど んどん開いていくな・・・と切なくなるほど。クッションは、とても繊細な模様ですてきだった。 ・ 学習の様子がよく分かりました。英語での資料づくりがよかったです。 ・ 3年生のクラス、家庭科を見せていただいた。修学旅行が充実したものであったこと、その思いが教室に入った 途端にひしひしと伝わってきた。どの展示も一生懸命、ていねいに取り組んでいるように感じた。展示の仕方も見 やすく、また効果的だった。 ・ 3年の絵本が、いろいろあっておもしろかったです。 ・ それぞれていねいに楽しくできたと思います。 ・ すてきな作品がたくさんありました。 ・ 各人の一生懸命な力作ばかりで、見ごたえがありました。 ・ どの学年も、これまでの学習の成果が表れていてよかったです。移動教室、修学旅行の様子が分かるビデオは、 全部見ました。よかったです。 ・ 1人分の展示物の数が多いことに驚きました。 ・ それぞれ素晴らしかったです。 ・ 皆、個性いろいろで楽しませてもらいました。来年はもっと考え、作品を作ってくれると思います。 ・ 努力したんですね! ・ クラスの切れ目があいまいで、自分の子どもの作品を探すのに苦労しましたが、逆に他のお子さんの作品も見る ことができてよかったです。6組の展示も楽しめました!! ・ 美術科の2年生のメタル、3年生の幾何学的アートがおもしろかった。 ・ パソコン部が素晴らしかった。 ・ 茶道部のお点前が、本格的でとても上手でした。伝統・文化の雰囲気を十分に味わうことができました。 ・ 1階エントランス付近にまとめていただくと見に行きやすいと感じました。 ・ エプロンなど、もう少し広げて柄をきれいに見たかったです。 ・ 2年生の展示がとても分かりにくく、見づらかったです。探せなかったことがしばしばありました。 ・ 美術だけ会場が離れていたことに加え、一般生徒の美術展示がそこにあるということが、案内を見る限り分から なかった。ぜひ改善してほしい。 ・ 展示発表会場が、どこにどの学年、クラブがあるのか分かりづらかった。校舎の構造も分かりづらいので、もっ と「ココ」と明確に分かるよう工夫をお願いします。 【特に印象に残ったもの】 ・ 6組の合奏「ふるさと」が素晴らしくて、朝イチからうるうるしてしまいました!! ・ 合唱コンクールで、はじめのクラス紹介も味があって見ごたえがあった。ピアノや指揮者の賞などがあるとよい と思った。校歌が素晴らしく上手!! ・ 合唱の前にクラス紹介があったのもよかったです。 ・ 2年3組のきれいな声と3年3組自由曲の指揮者。 ・ 合唱コンクールは、とてもよいですね。クラスが一丸になるとてもよい行事だと思います。 ・ 吹奏楽部がすてきでした。3年生との一体感もよかったです。ドラゴン・ナイト、楽しかったです♡。 ・ 吹奏楽部の盛り上がりが楽しかったです。 ・ どれもそれぞれよかったが、「親バカ」で3年合唱、吹奏楽部、演劇部、3年展示が印象に残った。 ・ パソコン部。 ・ 3年全体合唱。 ・ 3年全員合唱が、素晴らしかったです。 ・ 3年全員の合唱です。 ・ 1年生の作品で、自分の興味のあるものをレポートにまとめていたものが印象に残りました。大人でも難しい内 容があったり、分かりやすくまとめてあったり、全てのものをもっとゆっくりと読んでいたかったです。 ・ 八ヶ岳で作ってきたと思われる木の工作が、素朴でほほえましかったです。八ヶ岳のスケッチに先生の写生も入 っていて面白かったです。とても上手だなと思ったら、先生の作品でした。 ・ 自由な感じでいいですね。 文京区立第九中学校 校長室通信 「文京九中 ここにあり」 平成27年度第8号(平成27年12月25日発行) P.4 【その他全体的な感想、意見】 ・ いろいろと見せてもらいましたが、先生も子どもたちも限られた時間でがんばって創り上げたと感じました。あり がとうございます。 ・ 先生方や友達の掛け声、照明、サプライズゲストダンスなどの温かい協力の中、学び表現できる我が子は、幸せだ なと感じました。部活動で、教科で、学年・クラスでのご指導、本当に有難うございました。 ・ 中学生は、いろいろな意味で成長できる時期なので、子どもたちもいろいろなことにチャレンジし、たくましく成 長してくれたらと思いました。 ・ (来年度の入学を考えて参観に来た保護者の方から)関係ないのに何度も泣いてしまいました。生徒の頑張りと、 生徒から生徒への応援の掛け声がとてもよかったです。 ・ 楽しかったです。 ・ 素晴らしいまとまった学校に感激です。 ・ 落ち着いた学校生活を送ることができていることがとてもよく伝わってきました。今後共よろしくお願いします。 ・ すてきな時間でした。 ・ 全校生徒の登校日なので、給食がないというのがとても不思議です。特に6組は給食がない日が続いたので、保護 者としては少しきつかったです。他校はあるのにどうしてかな?と感じます。全体にはとても素晴らしい会でした! 先生方、ありがとうございました。 ・ 2週間の朝練習は、家庭的に少々きつい。当日も給食を出してほしい。 ・ 文京区にはシビックホールという立派な会場があるので、ぜひそこで合唱コンクールを開催していただきたいと思 います。伴奏のピアノを、もう少し舞台上の見える位置にしてあげてほしいです。 ・ 司会者をはじめとするマイクを使って話す人は、ゆっくり、はっきりとしゃべってほしい。聞き取れないです。 ・ 研究レポートの展示方法に一考の余地があると思います。科学は、ぐちゃぐちゃになっていたので、せっかくのレ ポートが埋もれてしまっているのではと心配になりました。 ・ 各クラスで自由曲のイメージイラストを描いているのですが、「目立たず」「探せず」で残念でした。玄関入口に 張ってはいかがでしょうか? 【ご意見、ご要望に対する回答】 【合唱コンクールについて】 ・ おおよそのタイムスケジュールが分かるとよい。→ プログラムに示せるように工夫してみます。 ・ 先生の講評が自由曲のみだったのが残念でした。→ 時間的な制約もありますが方法について検討してみます。 ・ 「来年は大地讃頌はやらない」との話を耳にしましたが。ぜひ続けてほしいです。→来年もやる予定です。 【展示発表について】 ・ クラスの切れ目があいまいで、自分の子どもの作品を探すのに苦労した。 ・ 1階エントランス付近にまとめていただくと見に行きやすいと感じました。 ・ エプロンなど、もう少し広げて柄をきれいに見たかったです。 ・ 2年生の展示がとても分かりにくく、見づらかったです。 ・ 美術だけ会場が離れていて、一般生徒の美術展示があることが分からなかった。ぜひ改善してほしい。 ・ 展示発表会場が、分かりづらかった。もっと「ココ」と明確に分かるよう工夫をお願いします。 → 展示方法、展示場所については、全般的に見直していきたいと考えています。展示には広いスペースやテーブル が必要なので、美術室は不可欠な部分はありますが、案内板の設置などを含めて総合的に検討したいと思います。 【その他全体的な感想、意見】 ・ 全校生徒の登校日なので、給食がないというのがとても不思議です。他校はあるのにどうしてかな?と感じます。 → 給食を実施するためには、体育館から椅子を教室に戻し、また運び込む必要があります。全般的に検討してみま すが、今のタイムスケジュールですと時間的な制約から給食実施は難しいと考えています。 ・ 2週間の朝練習は、家庭的に少々きつい。 → 授業時数確保や前後の行事との関係から、合唱練習は早朝と放課後を使用せざるを得ません。ご理解いただけれ ば幸甚です。 ・ シビックホールで合唱コンクールを開催していただきたいと思います。 → シビックホールの使用について区に問い合わせたところ、学校単体で使用する場合は、減免対象にはならず、多 額の使用料がかかることが分かりました。展示部門との兼ね合いで、時間的にも厳しいことが想定されます。 ・ 伴奏のピアノを、もう少し舞台上の見える位置にしてあげてほしいです。 → ステージの広さの制約はありますが、ピアノの位置を全体との兼ね合いで調整できるか検討してみます。 ・ 司会者をはじめとするマイクを使って話す人は、ゆっくり、はっきりとしゃべってほしい。聞き取れないです。 → そこまで指導が行き届いていないのが現状です。気を付けるようにします。 ・ 研究レポートの展示方法に一考の余地があると思います。科学は、ぐちゃぐちゃになっていたので、せっかくのレ ポートが埋もれてしまっているのではと心配になりました。→申し訳ございません。改善していくようにします。 ・ 各クラスで自由曲のイメージイラストを描いているのですが「目立たず」「探せず」で残念でした。玄関入口に張 ってはいかがでしょうか?→ 正面玄関の校庭側出入口のところに掲示しておいたのですが、案内等が不足していた と反省しています。来年度は、もっと目立つように工夫したいと思います。 文京区立第九中学校 校長室通信 「文京九中 ここにあり」 平成27年度第8号(平成27年12月25日発行) P.5 今年も「新聞への意見文」投稿を勧めています ~ 2学期掲載分の紹介 ~ 本校では、国語の発展的な学習として、文章をまとめる力を育成することや若者の意見発表のよい機会と して、新聞の投書欄への投稿を勧めています。今年度も、行事や学校生活への思い、日頃感じていることな どを投稿したものが各紙に数多く掲載されています。 中学生には、これからの変化の激しい社会を生き抜くために、身に付けた基礎的・基本的な知識や技能を 確実に身に付けるとともに、それを生かして課題解決を図る力を身に付けていくことが求められています。 自分自身の考えを明確にして発信することは、自ら考え、判断し、行動する力の基盤となります。短い文章 の中に、物事を正しくとらえた上で、感じたことや意見を表すことは、大人でもなかなか大変なことです が、掲載された文は、これらのことをしっかりと自分自身の言葉で表しています。ぜひご家庭の皆様でご一 読ください。 ※ 産経新聞「ひこばえ倶楽部」 平成27年8月10日(月)掲載 戦争をいつまでも語り継ぐ 中学生 水町 まゆ(12) 仙台市太白区 [1年1組/1学期末に転出] 今年は終戦から70年の年だ。私は小学6年生のとき、太平洋戦争について調べ、みんなの前で発表し た。このことで少しは戦争の悲惨さを知ったつもりだ。 70年前の8月6日、広島に原爆が落とされた。多くの人が熱風にあおられながら命を落とした。生き 残った人々も放射能で体を壊されていった。原爆は広島を破壊した。 今を生きている人のほとんどは、戦争を知らない。知らないままでいいと思っている人もたくさんいるは ずだ。しかし私はそれではいけないと思う。太平洋戦争は過去のことだけれど、忘れてはいけない。むしろ 戦争は過去のことではないし、いつ起きるか分からないと思うからだ。 この体験を忘れないようにするためには、今生きている戦争体験者の人たちからわずかでも話を聞き、未 来に生きる人たちに伝えることが必要だ。そしていつまでもそれが語り継がれるようにすべきだと思う。 ※ 毎日新聞「みんなの広場」 平成27年10月5日(月)掲載 これからの日本、少し不安に 中学生 相場 真子(15) 東京都文京区 [3年3組] 参院で安全保障関連法が可決・成立したことを伝えるテレビのニュースに、私はくぎづけになった。そし て同時に、「これから日本はどうなるのだろう」と少し不安になった。 私はまだ、政治について勉強不足だと思う。けれど、そんな私でも思うことがある。それは「政府はもっ と国民の声に耳を傾けるべきだ」ということ。 もちろん、国民一人一人の意見を聞くわけにはいかない。しかし、賛否両論の今回の法については、反対 する人が国民の約6割を占めているという話を聞いた。ただ、法に対して文句を言っているだけの人もいる かもしれない。 そうだとしても、ここで立ち止まって国民の声に耳を傾けてもよかったのではないかと思った。 これからの日本に生きる私たちだからこそ強く言いたい。こういったちっぽけな意見でも国民の一人が日 本のことについて考えた結果だ。不安もあるが、これからの動きを見つめていきたい。 文京区立第九中学校 校長室通信 「文京九中 ここにあり」 平成27年度第8号(平成27年12月25日発行) P.6 ※ 産経新聞「ひこばえ倶楽部」 平成27年10月12日(月)掲載 魔法が使えるおばあちゃん 中学生 安藤 真子(15) 東京都文京区 [3年2組] 私は毎年夏休みに仙台の祖父母の家に行きます。しかし今年は、高校受験のための夏季講習などで行けま せんでした。このため9月の連休を利用して祖父母の家に行ってきました。 祖母は79歳で、祖父の歯科医院で長年働いていました。私が病気やけがをしたときには、祖母がくれる 薬で不思議に治るのです。小さい頃は、おばあちゃんの魔法だと思っていました。 今回行ったとき、祖母と一緒に寝ました。祖母が「夏はたくさん勉強したって聞いたよ。冬が楽しみだ ね」と笑って話しました。実は、夏休み後の模擬試験の結果が振るわず、落ち込んでいたのです。 祖母の言葉が、私の心を晴らしてくれ、助けられたような気になりました。祖母の相手の不安を察知する 力は、長年の経験からかもしれません。でも私には心のけがを治す魔法のように思えました。いつか私も祖 母に魔法をかけて恩返しをしたいと思います。 ※ 東京新聞「若者の声」平成27年11月4日(水)掲載 平和のために努力する姿を 中学生 安藤 皓史(15) 東京都文京区 [3年2組] 先日、国語の授業で戦争についての詩を読み、友だちが「今、日々を過ごせていることはとても大切なん だ」と言った。僕は自分のことばかり考えていたことが少し恥ずかしかった。 朝鮮半島では軍事的緊張が絶えない。中東の人々は民族対立や過激派の脅威にさらされている。日本では 安保関連法が成立した。集団的自衛権が行使されれば、自衛隊が戦闘に巻きこまれる危険性は高まる。 僕たちはそれぞれが平和についての大切さをしっかり認識した上で、日本を守るための努力をしなくては ならないはずだ。世界中の人々の心を動かすくらいに、日本が平和のために努力する姿を見せていくべきで はないか。 ※ 東京新聞「若者の声」平成27年11月18日(水)掲載 電車内の行動 他人見て反省 中学生 後藤 美海(14) 東京都文京区 [3年1組] 電車の中で「どうなの」と思う行動がある。それは、若者が優先席に当たり前のように座っていること だ。お年寄りや小さな子ども連れが来たときに、譲ればいいのだが、多くの人が、知らん顔をしている。 そこで、自分はどうか考えてみた。優先席ではないにしても、見直すべき行動が頭に浮かんだ。お年寄り が来たときに、席を譲って気分を損なってしまったらと考えて、勇気が出ず、そのまま座っている。これで は、自分が「どうなの」と思ったことと同じだと気がつき、反省した。 そこで、考えるだけではなく、行動に移すことが重要だと思った。それは、勉強などさまざまな場面で必 要だと思う。他人の行動は、自分自身を見詰め直す良いきっかけになった。 2学期が終了しました ~ 様々な面でのご協力、ご支援に感謝申し上げます ~ 皆様方の多大なるご理解、ご協力により、2学期も充実した教育活動を行うことができま した。心から感謝申し上げます。先般、来年度新入生の学校選択応募状況が公表され、第九 中学校は抽選実施校となりました。これも生徒たちの充実した活動や楽しく過ごす生活の様 子から、多くの方に「九中のよさ」を感じていただけたものと考えています。今後とも教職 員一同、子どもたちのために一層努力してまいりますので、よろしくお願い申し上げます。
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