ネットワーク通信2016年春号vol.96

ネットワーク通信
■㈱スカイ 本社・豊岡本社工場 静岡県磐田市上野部2740-5
TEL (0539)63-5500 FAX (0539)63-5633
林の多い地域であり、市では以
浜松市は全国で最もFSC認証
同時に推進目標としています。
みならずFSC認証材の普及も
は、他県とは異なり、CLTの
浜松地域では、既に金融機関及
れる予定です。
れの部会にて勉強会等が進めら
「連携部会」に分かれ、それぞ
[募集会員]浜松地域(概ね県西部地域)の企業、団体、林業事業体等
※原則として浜松地域に本社(本店)を置く企業・団体
※団体においては組合や企業グループ等での入会も可能。ただし、その構成企業は別途入会が必要。
[会費] 年会費(4月~翌年3月)︓1万円
[業務内容]○FSCに関する事業(普及啓発、FSC-CoC認証の取得推進等)
○CLTに関する事業(普及開発、利用方法の研究等)
[入会方法]別紙「入会申込書(浜松市HPよりダウンロード可)」に必要事項を記入の上、下記宛にE-mailでご提出下さい。
申込先︓浜松地域FSC・CLT利活用推進協議会事務局(浜松市産業部林業振興課)
E-mail︓[email protected]
[募集期限(第1次)]平成28年4月28日(木)※第2次以降の募集は随時ご案内します。
[問い合わせ先]浜松地域FSC・CLT推進協議会(事務局︓浜松市産業部林業振興課) TEL︓053-457-2159
詳細は浜松市HP(https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/ringyou/portal/ringyou/cltriyokyogikai.html)を参照下さい。
現在︑中大規模建築物の木造化を可能とする新たな建築材料として﹁CⅬT︵直交集成板︶﹂
前より地域材の活用促進に取り
協議会の事務局を浜松市に置き、
びスポーツ施設で、CⅬTを使い
■浜松地域FSC・CLT利活用推進協議会 会員募集(第1次)について
に注目が集まっています︒
組んできました。認証材や地域
市内の建設会社、設計事務所、
施工することが決定しています。
そうした中で︑浜松市では今年度新たに︑天竜産地材活用によるFSC認証材及びCⅬTの普
材は主に一般住宅向けに利用さ
加工業者、製材業者、金融機関
及拡大に向けた協議会﹁浜松地域FSC・CⅬT利活用推進協議会﹂が6月に発足します︒
れていましたが、現在では市役
CLTに関する告示が施行され、
31
日と4月1日付で、
ら川下までの民・官連携による
従来と比べ使いや す い 環 境 が
また3月
中大規模木造建築物の材料とし
協議会となっています。
整 備 さ れ ま し た ( 次ページに
が中心メンバーとなり、川上か
て、普及が広がっています。
協議会設立後は、3つの部会
所や体育館、金融機関といった
これらFSC認証材又は地域材
これにより、今後中大規模木造
建築物が増えていくだろうと期
待されます。
協議会では6月発足に向け、会
員を募集しています。原則とし
て、浜松市内(県西部地域)に本
社を置く企業・団体が対象とな
ります。詳細は以下及び浜松市
HPを参照下さい。
て解説)。
全国14の自治体でCLT普及に向けた
取り組みがなされています。
「 CLT部会」「FSC部会」
北海道
高知県
福島県
大分県
新潟県
長崎県
兵庫県
北海道北見市
鳥取県
福島県湯川村
岡山県
岡山県真庭市
愛媛県
高知県大豊町
静岡県浜松市(2016年6月~)
を利用して製造されたCLTの
利活用を目的として、この協議
の自治体で、CLT
会は発足しました。
既に全国
の普及を目指した協議会等が設
立されています。各自治体では
実証用物件の建築や勉強会、情
報交換等を行い、普及活動に努
めています。
今回浜松市にて発足した協議会
14
平成28年4月20日発行
■関東営業所
神奈川県相模原市南区大野台3-25-17
TEL (042)704-6211 FAX (042)704-6212
浜松地域FSC・CLT利活用推進協議会が発足
□URL:http://www.sky-jp.com
Vol.96
春号
CLT告示施行
Ⅱ より簡便な設計方法を確立 Ⅱ
■「
燃えしろ設計」
も策定
CLTが建築物の構造材料とし
を使用するにあたっての耐火構
えしろ設計」に基づき、CLT
木材を表面仕上げ面にする「燃
布、同日付で施行しました。従来から公表されていた「CLTの普
て一般化することに伴い、品質
造も規定されました。
■構造材料に追加
及に向けたロードマップ」の内容を取り入れたもので、CLTの基
に関する技術基準も定められま
具体的には、接着剤の種類に応
日付と4月1日付で、CLTに関する告示を公
準強度や一般的な設計方法が定められました。今号ではそれら内容
した。この証明方法には、(1)
じて、構造に関係する間仕切り
国土交通省は3月
についてみていきます。
月に策定されたJ
2013年
(2)国土交通大臣認定という
燃えしろ層の厚みが設定されま
時間燃え続けた場合、それらの
分、1
応力度等計算といった構造計算
2つの方法があります。
した(詳細図2参照)。
壁、外壁、床、屋根が
これまで全国各地にて、CLT
で対応できるようになりました。
また、CLTを構成するラミナ
AS規格に適合することと、
を使用した建築物が建てられて
当然、建物の高さや階数が高く
■高さや階数に応じて設計法を規定
います。その際、建物ごとに、
の厚みも指定され、「
また、接合部にボルト、ドリフ
なる程、より高度な構造計算が
トピン、釘、木ねじその他これ
らに類するものを用いる場合は、
これらが木材その他の材料で防
火上有効に被覆されていること
も求められます。
今回告示が施行されたことで、
CLTを構造材料として利用す
る環境が整備されたと言えます。
今後静岡県においても、金融機
関をはじめとして、CLTの利
用が決定されています。
さらに、東京オリンピック・パ
ラリンピックに関連する施設で
の利用も検討されています。
このように、私達の身近なとこ
ろで、CLT建築物を見ること
のできる時代が近づいてきてい
金メニューでは、電気の使用開
商店等で契約している一部の料
現在、オール電化住宅や事務所・
ってくれます。
方もいると思います。そのよう
者と契約をしたいと考えている
工後は新規参入の小売電気事業
現在、住宅を新築計画中で、施
■新築住宅を購入する際の
注意点
ます。
始から1年以内に解約する場合
な場合、引込線の工事の手続き
い電力会社が利用者に代わり行
等には、精算金・解約金等が発
等はこれまで契約をしていた電
す。消費者と直接やり取りし、
希望する電力会社のサービスエ
まずは自分の住んでいる地域が、
(
1)
供給エリアの確認
いない利用者は、機械式のメー
スマートメーターが設置されて
取り付け
(
3)
スマートメーターの
現在新築工事中の場合には、消
事業者への連絡が必要です。
ら行われる為、まずは小売電気
の申し込みは小売電気事業者か
生する場合もあります。
択は出来ませんでした。
料金メニューの設定や契約手続
リア内かを確認します。エリア
力会社が行います。電力会社へ
しかし今年の4月1日以降は、
きのなどのサービスを行うとこ
費者の代わりに工務店や電気工
(
2)
電力会社へ申し込む
力会社が原則「無料・立ち合い
日の連絡が入ります。新しい電
れるといったメリットもあるよ
自由化より、電気代が押さえら
今回開始された電力の小売全面
力会社から交換作業の工事予定
図2:CLT準耐火構造規定
切り替えの手続きは難しいこと
費者の節電への意識が強まります。
ことで電気使用量が把握でき、消
さらにスマートメーターを付ける
うです。
不要・停電なし」で行います。
みます。電力会社の新しいプラ
ンに入りたい場合も、改めて契
約が必要となります。
申し込みはWEB又は電話、店
頭で行うことができます。店頭
で行う場合は検針票を忘れず持
参します。
なお、既存の電力会社との解約
手続きは、ほとんどの場合新し
﹁※スマートメーター﹂
通信機能を持ち︑電気の使用量を遠隔で
検針したり︑ 分ごとの使用量を計測し
たりできる新しい電気メーター
次に希望する電力会社へ申し込
等へ確認をしましょう。
図 1:電力供給の仕組み(赤枠内の消費者への小売が自由化されます。
)
※経済産業省 HP より引用
※
希望する電気の小売業への参入
ターからスマートメーターへの
選択し、契約出来ることになり
ました。
自分のライフスタイル・価値観
に合った電力会社を選べます。
そこで今号では、電力自由化の
ポイント及び注意点について見
ていきます。
■電力供給の仕組み
まずは電力供給の仕組みについ
て理解する必要があります。
電力は図1の通り、発電所→送
電線→変電所→配電線の経路を
たどり、各家庭まで供給されま
かかでしょうか。
売電気事業者を選んでみてはい
自分のライフスタイルにあう小
ではありせん。
※経済産業省 HP より引用
力会社や料金メニューを自由に
ろが「③小売部門」となります。 内であっても、マンション等の
す。自由化後も商品としての電
ラミナ厚が
21mm以上
が全面自由化されます。家庭や
今年の4月より、電力の小売全
6cm
(屋根︓3cm)
事店が、引き込み工事等の手配
力供給の仕組みに原則変更はあ
4.5cm
(屋根︓3cm)
切り替えが必要となります。切
面自由化がスタートしました。
■電力会社を
切り替えるには?
上記以外の接着剤
集合住宅の場合、マンション全
りません。
ラミナ厚が
12mm以上
商店を含む全ての消費者が、電
これまで家庭や飲食店、商店向
電力会社の切り替えの際は次の
4.5cm
(屋根︓2.5cm)
を小売事業者に対して申し込む
また電力の供給システムは①発
3.5cm
(屋根︓2.5cm)
り替え先の電力会社へ申し込み
けの電気は、各地域の電力会社
フェノール樹脂、レゾルシノール樹脂、
レゾルシノール・フェノール樹脂
体で一括契約してるところもあ
ような手続きが必要となります。
1時間
こともできます。
電部門、②送配電部門、③小売
45分間
集成材・直交集成板
の場合は以下の場合
に限る
後、現在契約している地域の電
(東京電力、中部電力、関西電
押さえておきたいポイント整理ー
―
図1:CLT パネル工法を用いた建築物等の構造方法に
関する技術的基準を定めたもの
るため、不明であれば管理組合
部門の3つの部門に分類されま
12
㎜以下」であること、となっ
ています。
36
㎜以上
高層ビルなどに用いられる「時
求められます(詳細図1参照)。
地下を除く階数が3以下並びに高さが13m及び
軒高9m以下の建築物
-2-
12
刻歴応答解析」と呼ばれる複雑
エ
な構造計算を行い、国土交通大
高さ31m以下の建築物及び地下を除く階数が3
許容応力度等計算
以下(エに掲げる建築物を除く)
臣認定を取得しなければならな
ウ
力等)のみが販売し、会社の選
令第82条各号及びに令第82条の4に
定めるところによる構造計算と同等以
上のもの
高さが31mを超え又は地階を除く階数が4以上
で、かつ高さが60m以下の建築物
い仕組みとなっていました。
保有水平耐力計算、限界耐力計算
イ
しかし、こうした構造計算方法
では、費用と時間がかかり、C
LTの普及を妨げる要因の一つ
とされてきました。
今回施行された内容は、建物の
高さや階数に応じて、設計方法
mを超える建物について
が規定されています。
高さ
は、先程述べたような構造計算
m以
によって、大臣認定を取得する
必要がありますが、高さ
時刻歴応答解析
ア 高さが60mを超える建築物
電力の小売全面自由化
耐力計算、限界耐力計算、許容
計算内容
種類
準耐火構造
31
下の建物については、保有水平
60
接着剤
45
CLT の最大のメリットは施工
性のよさ。今回の告示施行に
より、CLT 建築の普及に一層
弾みがつきそうだ。
30
-3-
60
準が急ピッチで変化し、一部では
崩壊しつつある。
今やそのほとんどの基準が、
「面白い」「楽しい」といった
具合の簡単、軽便さに傾斜して
いる。思考や熟慮の為の分析用
情報などは、専門家以外には、
ただ単に面白くなく面倒臭いだ
けのものとして、見向きもされない。
一酔三幸寮主
因果関係は、極く少数の者に
のみ認識されているに過ぎな
い、という事に問題がある。
当然のこと乍ら、こうした事態・
状況に危機感を持つ者もいる
のだが、大部分は自我の利益
を拡大する方向で利用する。
人間の性として、利を求める
ことを否定は出来ない。
しかし、行き過ぎれば、集団・
社会をコントロールするルール
(法)によって制限が施されな
ければならない。しかし今の
世界は、日本を含め、「不平
等な自由競争」という強者に
とって都合の良い思想によっ
て支配されている。
さて、多すぎる情報は、実は
情報価値を下げる。受け取る
側に情報分類のストレスを与
え続け、その疲れ切った価値
判断により、更に無価値へと
限り無く近づけさせる。
踊らされるだけ踊らされ続け、
エネルギーを吸い取られてい
く「一般大衆社会」という社
会を、私達は眼の前で見せら
れているのだ。
こだわり物件紹介
平成
編 集 後 記
年度がスタート。今年は
の食堂からは富士山を全面に眺
いるところが特徴であり、1階
建物の屋根部分を八角形にして
貴賓室です。
のは、皇室関係者が利用される
ます。今回構造体供給を行った
馬術競技大会」が開催されてい
こちらでは、毎年「全日本高校
造体供給を行う事となりました。
る馬術・スポーツセンターへの構
この度弊社では、御殿場市にあ
の明日を担う存在となってくれ
多くの知識を身につけ、スカイ
それが信頼に繋がっていきます。
で確認する事で間違いをなくし、
しかし、疑問に思う点はその場
あります。
が進んでいってしまった記憶が
ずかしく、分からないまま、事
新入社員の頃は質問するのが恥
部での伏図作成に奮闘中です。
研修等を終え、現在は営業設計
入社早々の宿泊研修、生産現場
4名の新入社員が入社しました。
めることのできるよう、大きな
ることに期待しています。
最近こんな物件
プレカットしました
窓を設けています。
7月の完成が
楽しみです。
-4-
28
成長に結びつかない情報の氾濫
ここのところ、私は個人的事情
により、以前より極端に報道等
外部との接触が少なくなってい
る。その結果、社会現象や事情、
事件のほどんどを知らない、と
いうことに気がつく。
のではあるが、かなりの時間
…
遅れで知ることになっても、その
ニュースの大部分が、私にとっ
て知らなくても良い情報である
場合が多い。
その結果、表面を糊塗して善意
を装う社会指導層や、体制権力
維持に擦り寄る人々によって都
合よく利用され、食い潰されつ
つあるのが、今の日本の姿と言
っても良いだろう。
さて、何が食い潰されようとし
ているのか。
それは、かつて %の国民が
「自分は中流階級である」と自
信を持って言う事の出来た社会
である。
今や強欲で破廉恥な思想が、か
つてそこに結実していた「文化・
伝統・経済」を破壊し、奪い続
けている。
この結果の最大課題が、格差拡
大という現象である。
更に残念なことに、この事態の
小田冴恵羅
宮城島由有
鈴木慧一
永田雄公哉
情報化社会と言われ始めて、既
に半世紀以上を経過しているが、
当初から懸念されていた「氾濫
する情報の中からどのようにし
て選択するか」という課題や、
新たな犯罪の発生を誘発しかね
ない「操作出来る情報社会化」
の問題などは、現在に至るまで、
依然として未解決である。
さて、様々なレベルの情報、ニ
ュースが溢れている現在の社会
は一体何処に向かうのだろうか?
実はそれに対して、現在の日本
社会が興味深い解答を示しつつ
あるように思われる。
私達の周りでは、情報を受け取
る側にあるべき筈の物差し、基
80