4章 コンピュータ用電源

2 章 コンピュータ用電源
2‐1 コンピュータ用電源とは?
コンピュータ用の電源は、通常家庭に配電されているコンセントからの電気(AC)をコンピュータの
内部で使う直流(DC)の 3.3V, 5V,12V,-5V,-12V といった電圧に変換する働きを持ちます。(図 2.1)
コンピュータ電源
0
0
時間[t]
0
0
電圧[V]
電圧[V]
入力は
交流 100V、120V、220V な
ど地域によって異なる
時間[t]
出力を
3.3V,5V,12V,-5V,-12V といった
直流電圧に変換する。
図 2.1 コンピュータ電源の働き
ここで、PC 電源の”仕事”を 図 2.2 を参考に復習してみましょう。
PC 電源の基本的な仕事は
① PC 電源に AC(交流)が入力
② 整流ブリッジが整流し、1 次側(AC
整流ブリッジ
(ダイオード)
入力
高周波トランス
ダイオード
スイッチング素子
出力
側)の電解コンデンサが平滑化
③ スイッチング素子がスイッチングする
こと(電気の ON / OFF を繰り返すこ
と)によって降圧
④ 高周波トランスを介して 2 次側(DC
電解コンデンサ
電解コンデンサ
側)にエネルギーを伝達
⑤ 2 次側のダイオードで整流
制御回路
⑥ 2 次側の電解コンデンサが平滑化し、
図 2.2 PC 電源の仕組み
DC(直流)出力を供給
です。これだけの仕事を経て、初めて各機器に電力が供給されます。
また、過電流からの保護、ノイズ対策、冷却なども電源の仕事となります。
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