2 章 コンピュータ用電源 2‐1 コンピュータ用電源とは? コンピュータ用の電源は、通常家庭に配電されているコンセントからの電気(AC)をコンピュータの 内部で使う直流(DC)の 3.3V, 5V,12V,-5V,-12V といった電圧に変換する働きを持ちます。(図 2.1) コンピュータ電源 0 0 時間[t] 0 0 電圧[V] 電圧[V] 入力は 交流 100V、120V、220V な ど地域によって異なる 時間[t] 出力を 3.3V,5V,12V,-5V,-12V といった 直流電圧に変換する。 図 2.1 コンピュータ電源の働き ここで、PC 電源の”仕事”を 図 2.2 を参考に復習してみましょう。 PC 電源の基本的な仕事は ① PC 電源に AC(交流)が入力 ② 整流ブリッジが整流し、1 次側(AC 整流ブリッジ (ダイオード) 入力 高周波トランス ダイオード スイッチング素子 出力 側)の電解コンデンサが平滑化 ③ スイッチング素子がスイッチングする こと(電気の ON / OFF を繰り返すこ と)によって降圧 ④ 高周波トランスを介して 2 次側(DC 電解コンデンサ 電解コンデンサ 側)にエネルギーを伝達 ⑤ 2 次側のダイオードで整流 制御回路 ⑥ 2 次側の電解コンデンサが平滑化し、 図 2.2 PC 電源の仕組み DC(直流)出力を供給 です。これだけの仕事を経て、初めて各機器に電力が供給されます。 また、過電流からの保護、ノイズ対策、冷却なども電源の仕事となります。 2-1 All rights reserved.
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