最先端機器を使用したリハビリテーション 長田病院では、平成 24 年 7 月 13 日より神奈川県介護ロボット普及推進委員会と協力 して HAL 及び NESS を使用したリハビリテーションの業務を行っています。また、その内容を 見学会を通して公開しております。 ロボットスーツ HAL 福祉用 ロボットスーツ HAL は装着する人の「意思」を感知して立ち座りや歩行動作をアシストする 自律動作支援ロボットです。下肢の不自由な方や、加齢によって脚力が低下した方の新 しい一歩を HAL がアシストします。 長田病院では、医師の指導のもと、公開事業にご賛同いただける方を対象に実施してお ります。 HAL の仕組み 人が動こうとすると、その意思が微弱な電気 信号となります。この信号をセンサーで検出・ 解析し、信号に応じて筋肉が動くと同時モー ターを動かします。 また、パソコンと HAL 本体で微調節を行う事 が可能で、様々な症状に合わせたアシスト設 定を行う事が出来ます。 HAL の実際 立ち上がり動作 立ち上がり動作の練習を行います。動作時の 偏りや癖に対しアドバイスを行い、より安定し た動作の獲得を目指します。パソコンの画面上 で荷重位置などが確認出来る為、使用者の方 も感覚だけでなく目で見て自分の状態が分か る様になっています。 歩行動作 歩行動作の練習を行います。麻痺のある方の 下肢に荷重がかけられるようにアドバイスを行 います。ここでもパソコンで歩行のバランスを 確認しリアルタイムで歩行の癖や荷重の偏りに 対し適切なアドバイスを行います。 また、HAL 本体に出力を調整するコントローラー (操作ユニット)が付いているので動作中でもモ ーターの強さや前後バランスの微調節が可能 ですので、身体状況や症状に応じて対応出来 ます。 BioNESS NESS は表面電極を用いた新しいコンセプトの機能的電気刺激装置です。麻痺や筋力低下 があり思う様に動かない手足や、尖足の矯正を目的とした機器です。 NESS の実際 トレーニング 足に電気刺激を与え、筋収縮を起こすトレ ーニングを行います。筋収縮を起こす事によ って筋肉の再教育、廃用性筋委縮の抑制や 関節可動域の維持・拡大を目指します。さら に、足関節の背屈を促す事で尖足の改善、 局所の循環の改善、痙性の減弱などの効果 が期待出来ます。 歩行動作 歩行モードでは、踵が床に付いている時は 刺激が切れる機能(フットドロップシステム)を 用いて歩行動作の改善を目指します。尖足 などによって足関節の背屈が制限されている と、段差などに躓きやすくなるため転倒のリス クが高くなります。NESS によって足関節の背 屈を行い、より自然な歩行動作の形成を促 進します。 ハンドトレーニング 上肢のトレーニングでは歩行動作で使用した NESS とは別の種類の NESS を使用します。 前腕・手掌に電気刺激を行い、手関節や手 指の筋肉のトレーニングを行います。下肢の NESS と同様に痙性の減弱や筋肉の再教 育・廃用性筋萎縮の抑制などに効果があり ます。また、手は物を握るなどの複雑な動作 (巧緻動作)も必要とするため、一方向だけ でなく様々な方向に手が動くように刺激を変 えることが出来ます。 製作:リハビリテーション室 PT花桐 幸輔 見学会などにご興味がありましたら、神奈川県高齢社会課にお問い合わせいただくか、神 奈川県介護ロボット普及推進委員会のホームページにてお申し込みください。 神奈川県ホームページ(サイト内検索にて介護ロボット普及推進委員会を検索してください) 神奈川県庁(代表):045-210-1111 ※高齢社会課 http://www.pref.kanagawa.jp/ 長田病院 電話番号:045-842-1121 F A X:045-842-1528 http://www.osadahp.jp/
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