ネットで遊ぶ、クラシック!

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文・飯尾洋一
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■「Jupiter」2013 年 4・5 月 第 139 号 掲載■
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POINTS!
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ネットで遊ぶ、クラシック!
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Vol.2■ ダウンロードで音源を買う
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先日、ある知人がこんなことを言っていた。
¥有料
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「CD は最初の一回しかトレイに乗せないのだから……」
。
■iTunes Store
http://www.apple.com/jp/itunes/
購入した CD を一度しか聴かないという意味ではない。CD は最
この分野の先駆者かつ最大手。
初に 1 回、パソコンのハードディスクに中身をコピーすれば、あ
iTunes を中心に利用するならこち
とはもう棚にしまって使わない、という意味だ。聴きたいときは
ら。専用ソフトのダウンロードが必
パソコン側から再生する。
要。日本語。
なぜそんなことをするかといえば、最近は音源を CD ではなく、
■すぐ聴ける
ダウンロードで購入することが増えてきたからだろう。ダウンロ
ードで購入したものはパソコン(あるいはスマホ)で再生する。
■安価
だったら CD もいちいち棚から探し出してきて CD プレーヤーに出
し入れするよりは、同じパソコンやスマホにコピーしてまとめて
■持ち運び自由
おきたいというわけだ。
まあ、そこまで徹底する必要もないような気もするが、ダウン
■Amazon MP3
http://www.amazon.co.jp/mp3
iTunes の対抗馬として、通販サイ
ト Amazon が参入。クラウド・サ
ービスも開始。日本語。
ロードで購入する機会が増えてきたのはたしか。すでにアメリカ
ではデジタル・データによる音楽配信が CD などのパッケージ・メ
ディアの販売額を上回っている。日本も遠からずそうなるのでは。
ダウンロード購入は身軽だ。いくら買っても、モノが増えない。
パソコンのなかのデータが増えるだけで、部屋が CD で埋め尽くさ
れる心配がない。家族に「あなた、またそんなにたくさん CD 買っ
とが
■The Classical Shop
http://www.theclassicalshop.net/
英国シャンドス・レーベルの一部
門。価格はポンド建て。中堅レーベ
ルに強い。英語。
たの?」と咎められることもない。価格もおおむね安価。在庫切
れにもならない。夜中にふと「あの曲が聴きたいな」と思ったら、
その場で買ってすぐに聴ける。出張や旅行用に音源をスマホや
■Presto Classical
USB メモリにコピーして軽々と持ち歩けるのも吉。
http://www.prestoclassical.co.uk/
問題はどのお店で買うか。お店によって販売する音源のフォー
英国の CD ショップ。CD もダウン
マット(音質や再生方式を定める形式)や、音質は若干異なる(こ
ロード音源も扱うクラシック専門
だわり派以外の人は気にしなくても可)
。取扱いレーベルも価格も
店。英語。
発売日もまちまちだ。
この分野の最大手はアップルが運営する iTunes Store。音源のフ
ォーマットは 256kbit/s の AAC 形式とまずまずだ(呪文みたいな
■ClassicsOnline
飯尾洋一
言葉だが、適当に聞き流そう)
。ダウンロードした音源は iTunes で
http://www.classicsonline.com/
音楽ジャーナリスト。
著書に『クラシック BOOK』『クラ
シックの王様 ベスト 100 曲』(と
もに三笠書房・王様文庫刊)。
雑誌、放送、ウェブなどで幅広
く活動。
クラシック音楽サイト CLASSICA
にてブログ発信中。
再生する。
Naxos が運営。価格はドル建て。独
http://www.classicajapan.com/
パソコンにある程度慣れている方は、iTunes Store 以外のお店に
もチャレンジすると世界が広がる。通販大手の Amazon MP3、以下
海外サイトになるが英国シャンドス運営の The Classical Shop、英
国の専門店 Presto Classical、Naxos が運営する ClassicsOnline など
も立ち寄る価値はある。大型店には大型店らしい親切さがあり、
専門店には専門店らしい品ぞろえがある。
立系レーベルと一部メジャーを扱
う。英語。