1/12 Scheduled Batch Job の使用方法 PDS 6.3 では、以下のバッチジョブコマンドを定期的に繰り返して実行することができます。 l Project Archival l Project Import l Label Builder (DesignReview Integrator) 1. Schedule サービスの設定 Scheduled Batch Job は、Windows NT の Schedule サービスの機能を使用します。Windows NT のデフォルトでは、Schedule サービスの起動は Manual に設定されています。Scheduled Batch Job を実行するクライアントマシンでは、この設定を変更する必要があります。 Administrator としてログオンし、Control Panel の Services アイコンをダブルクリックし ます。Service リストから Schedule を選択し、Startup… ボタンを選択します。 Startup Type として Automatic を指定し、OK ボタンを選択します。Services ダイアログ ボックスの Close ボタンを選択し、マシンを再起動します。 2/12 2. ユーザアカウントの設定 Schedule サービス(at コマンド)は、一般のユーザアカウントでは使用することができません。 このため、PDS を使用するユーザアカウントを管理者グループに所属させる必要がありま す。ドメインアカウントを使用している場合は、Domain Admins グループに所属させ、 Primary Group として設定します。ドメインコントローラ上で User Manager for Domains を起動します。PDS を使用するユーザのプロパティを表示し、Groups ボタンを選択します。 Group Memberships ダイアログボックスが表示されます。 Not member of リストから Domain Admins グループを選択し、<- Add ボタンを選択しま す。Member of リストに表示された Domain Admins グループを選択し、Set ボタンを選択 します。OK ボタンを選択します。User Properties ダイアログボックスの OK ボタンを選 択します。 ローカルアカウントを使用している場合は、Administrators グループに所属させます。な お、Primary Group の設定を行う必要はありません。 3. フォルダの作成 Scheduled Batch Job では、実行するコマンドを記述したスクリプトファイル(.cmd ファイ ルなど)を作成します。Scheduled Batch Job を実行するクライアントマシンに、これらのフ ァイルを保存するフォルダを作成します。また、PDS を使用するユーザ、および NTBATCH の Account Mapping で Map To Account として設定されたユーザで、Read/Write ができる ようなパーミションを設定します。以下の説明では、このフォルダを c:\schcmd とします。 4. Scheduled Project Archival Scheduled Project Archival を使用すると、定期的に Project Archival コマンドを実行する ことができます。PDS を起動し、プロジェクト No.を選択します。Project Administrator、 3/12 Project Archival Manager ボタンを選択します。 Scheduled Project Archival ボタンを選択します。Create ボタンを選択します。Archival Creation/Revision フォームが表示されます。 Shell Script には、Scheduled Batch Job のシェルスクリプト名が自動的に入力されます(実 際のファイル名は、.cmd を追加したものになります)。Number に対して、管理用の番号(名 前)を入力します。Description に対して、説明を入力します。File Specification に対して、 PDS が作成するデータファイルの名前を入力します。Path に対して、シェルスクリプトな どを保存するフォルダの名前を入力します。 ボタンを選択します。以下のようなフォームが 表示されます。 4/12 Backup on Hard Disk ボタンを選択します。Network Address, Path Name に対して、ア ーカイブデータを保存するサーバの名前、フォルダの名前を入力します。 ボタンを選択し ます。 上記のようなフォームが表示されます。アーカイブを行うデータを選択します。Model Data を選択した場合は、アーカイブの方法を選択することができます。 に設定 すると、前回行われたアーカイブ以降に更新されたモデルだけがアーカイブされます。 に設定すると、選択したモデル全てが毎回アーカイブされます。 5/12 アーカイブを行うデータを選択した後、Daily/Weekly/Monthly の各オプションを使用して アーカイブを行う間隔を指定します。 ボタンを選択します。 5. Automated Data Exchange 通常、Scheduled Project Archival では、アーカイブデータは LAN 上のマシンに作成され ます。この時、Automated Data Exchange 機能を使用すると、WAN やインターネットを 通して遠隔地へアーカイブデータを送信(FTP)することができます。 4.の Archival Creation/Revision フォームで Automated Data Exchange ボタンを選択する と、フォームの表示が以下のように変更されます。 Nodename に対して、アーカイブデータの送信先となるマシンの名前を入力します。login 6/12 および Password に対して、FTP での通信に使用するユーザ名およびパスワードを入力しま す。Location に対して、アーカイブデータを保存するディレクトリの名前を入力します。 ボタンを選択すると、FTP での通信が行えるかどうかの確認が行われます。以降の操作方法は、 通常の場合と同様です。 6. Scheduled Project Import Scheduled Project Import を使用すると、定期的に Project Import コマンドを実行すること ができます。PDS を起動し、プロジェクト No.を選択します。Project Administrator、 Project Archival Manager ボタンを選択します。 Scheduled Project Import ボタンを選択します。Create ボタンを選択します。Retrieval Create/Revise フォームが表示されます。 7/12 Shell Script には、Scheduled Batch Job のシェルスクリプト名が自動的に入力されます(実 際のファイル名は、.cmd を追加したものになります)。Number に対して、管理用の番号(名 前)を入力します。Description に対して、説明を入力します。File Specification に対して、 PDS が作成するデータファイルの名前を入力します。Path に対して、シェルスクリプトな どを保存するフォルダの名前を入力します。 ボタンを選択します。以下のようなフォームが 表示されます。 Retrieve from Hard Disk ボタンを選択します。Network Address, Path Name に対して、 アーカイブデータが保存されているサーバの名前、フォルダの名前を入力します。 ボタン を選択します。 8/12 上記のようなフォームが表示されます。インポートを行うデータを選択します。Model Data を選択した場合は、インポートの方法を選択することができます。 に設定 すると、アーカイブデータ内で更新されたモデルだけがインポートされます。 に設定すると、選択したモデル全てが毎回インポートされます。 インポートを行うデータを選択した後、Daily/Weekly/Monthly の各オプションを使用して インポートを行う間隔を指定します。 ボタンを選択します。 7. Scheduled Label Builder Scheduled Label Builder を使用すると、作成済みの DesignReview Session に対して Label Builder コマンドを定期的に繰り返して実行することができます。PDS を起動し、プロジェ クト No.を選択します。DesignReview Integrator、DesignReview Administrator ボタン を選択します。 9/12 DesignReview Scheduled Label Builder ボタンを選択します。以下のようなフォームが表 示されます。 Schedule を設定する DesignReview Session を選択し、 なフォームが表示されます。 ボタンを選択します。以下のよう 10/12 File Specification に対して、PDS が作成するデータファイルの名前を入力します。File Path に対して、データファイルなどを保存するフォルダの名前を入力します。必要に応じて、 Ship Files… /Do NOT Ship… のスイッチを設定します。Daily/Day of Week/Specific Day の 各オプションを使用して、Label Builder コマンドを実行する間隔を指定します。 ボタン を選択します。 8. スクリプトファイルの編集 Scheduled Batch Job では、通常のバッチジョブとは異なり、コマンド発行時の環境変数の 設定が引き継がれません。特に、RIS_PARAMETERS などの環境変数が定義されない場合、 正常にバッチジョブを実行することができなくなります。このため、PDS 上での設定に加 え、作成されたスクリプトファイルの編集を行う必要があります。 スクリプトファイルのファイル名 Scheduled Project Archival/Import の場合は、Schedule 設定時のフォームの Shell Script フィールドに表示されている名前に.cmd を追加したもの(archive_?.cmd/retrieve_?.cmd)に なります(?は数字)。Scheduled Label Builder の場合は、?.lbl のようになります(?は数字)。 なお、これらのファイルは UNIX 形式のテキストファイルであるため、Windows NT 上で 編集を行う場合には WordPad などを使用します。 PDS 上で Schedule の設定を行った後、作成されたスクリプトファイルを開きます。環境変 数の定義を追加する場合には、先頭から末尾の行までの間に新たな行を挿入します。ここで、 サ ー バ 名 を PDSSERV 、 サ ー バ 上 の 共 有 デ ィ レ ク ト リ の 名 前 を USERS と す る と 、 RIS_PARAMETERS の定義は、以下のようになります。 $ENV{'RIS_PARAMETERS'} = '\\\\PDSSERV\USERS\mutoh\pdscore\parms'; 11/12 通常の環境変数の定義とは異なり、%HOMESHARE%などのように他の環境変数を参照する ことはできません。また、サーバ名の前の\ (バックスラッシュ)が 4 つ必要になることに注 意します。 PDS 上で Schedule の設定を変更した場合などには、新たにスクリプトファイルが作成され ます。このため、上記のような変更を再度行う必要があります。 9. 不要なコマンドの削除 Scheduled Batch Job は、Windows NT の Schedule サービスの機能を使用します。実際の バッチジョブの起動は、この Schedule サービスにより行われています。PDS 上で Scheduled Batch Job の設定を行うと、Schedule サービスに対して実行コマンドおよび実行日時が登 録されます。Command Prompt 上で引数を付けずに at コマンドを実行することにより、こ れらの設定を確認することができます。 PDS 上で Schedule の設定変更や削除などを行うと、以下のようなメッセージが表示されま す。 PDS は、Schedule サービスに登録されたコマンドの ID を管理していないため、Command Prompt 上で不要なコマンドの削除を行う必要があります。引数を付けずに at コマンドを実 12/12 行し、不要なコマンドの ID を確認します。その後、以下のようなコマンドを実行します。 at <ID> /delete /yes /delete /yes は、/d /y のように省略することもできます。
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