い む ら ひろゆき 猪村 浩之 年齢(生年月日) :36歳(1971年8月30日) 出身:佐賀市 現在:東京在住 ジャンル:声楽家(テノール) 1.経歴 1971年 佐賀市生まれ、佐賀県立佐賀北高等学校卒業。 1994年 武蔵野音楽大学声楽学科卒業。 同大学院修了 1999年 イタリアのミラノ音楽院に留学。 (2002年まで) 現在、二期会会員 八王子高校芸術科声楽講師。 2.活動歴及び受賞歴 2000年 第2回ブラームス国際コンクール第2位入賞。 (イタリア) 2001年 第32回イタリア声楽コンコルソ入選。 (日本) 2002年 第17回モンカリエーリ国際コンクール声楽部門第2位入賞。 (イタリア) イタリア滞在中、ミラノのヴィッラ劇場、ロゼートゥム劇場でのオペラに出演。 2005年 二期会公演 プッチーニの歌劇「ジャンニ・スキッキ」ゲラルド役で二期会デビュ ー。 2007年 佐賀にて初リサイタル(佐賀市歴史民俗館内の浪漫座にて) 佐賀県民第九公演 テノールソリスト 3.推薦理由 猪村氏は、武蔵野音楽大学および大学院を修了し、イタリアのミラノ音楽院で3年間研鑽をつ み、留学中には当地の国際コンクールでも入賞を果たした。 帰国後は、オペラを中心に多くの音楽活動を行い、2005 年の二期会によるプッチーニの歌劇「ジ ャンニ・スキッキ」でゲラルド役を歌って二期会デビューをはたした。それ以来、日本を代表す るオペラ団体である二期会のテノールとして多くの本格的なオペラやオペレッタの公演で主役級 の役を歌っている。 こうした多忙な演奏活動のため、佐賀出身の声楽家でありながら、2007年8月30日に佐 賀市歴史民俗館内の浪漫座で開いたリサイタルが猪村氏の故郷である佐賀でのデビュー演奏会と なった。続いて同年11月25日におこなわれた佐賀県民第九公演では、テノールのソロ役を正 確な音程と安定した発声によって立派にこなしていたことが印象的で、今後のいっそうの活動が 期待される。 お ぎ そ まこと 小木曽 誠 年齢(生年月日) :32歳(1975年12月14日) 出身:奈良県 ジャンル:洋画家 1.経歴 1975年 奈良県生まれ 2000年 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業(首席) 大橋賞 学校買上賞受賞 2005年 東京藝術大学油画技法材料研究室後期博士課程満期退学 2006年 佐賀大学講師に着任 現在、白日会会員 2.主な受賞歴 2004年 第80回白日会 新人賞受賞 2005年 第81回白日会 白日賞受賞 会友推挙 2006年 第41回昭和会(日動画廊) 昭和会賞受賞 3.推薦理由 小木曽氏は日本画壇期待の新鋭であり、縁あって佐賀大学の講師の職に就いた。東京藝術大学 在学中から、その才能は高く評価され、日本を代表する日動画廊、相模屋美術店が最も力を入れ る若手画家である。 作品の特徴は、徹底したリアリズムにある。卓越したデッサン力の下、精緻な筆遣いで描かれ たその作品は、写真と見間違う程である。題材は、風景、人物、静物と幅広く、いずれにも高い 技量を発揮する。 また、その技法の妙にも特色があり、博士課程で油絵技法画材を学んだ中で、油彩とテンペラ を混在させる技法を選び取り、温かく軽やかなタッチと、重厚な質感がマッチする新鮮な画風を 作り出した。 ここ数年の小木曽氏のテーマは「人と自然」である。特に佐賀大学に講師として着任してから は、佐賀市富士町合瀬のカツラの大木、武雄の大楠など佐賀の豊かな自然を次々に題材としてい て、100F(キャンバスサイズ)の「蓮連なる桂」は、その代表作である。小木曽氏は佐賀を 描き続ける新進画家であり、しかも中央画壇においても着実に評価を高めている。今後、佐賀で、 どんな作品を生み出していくのか、楽しみに見守りたい。 かわしま げん じ ろ う 川島 源次郎 年齢(生年月日) :30歳(1977年10月25日) 出身:長崎県波佐見町 ジャンル:立体造形作家 1.経歴 1977年 長崎県波佐見町生まれ 2002年 佐賀大学大学院教育学研究科教科教育専攻美術教育専修 修了 2003年 佐賀大学文化教育学部付属中学校 非常勤講師 2005年 フィンランド留学(ヘルシンキ芸術デザイン大学客員研究員) 2007年 佐賀市立金泉中学校 講師 2.活動歴及び受賞歴 1999年 第63回新制作展 初入選(スペースデザイン部) 2001年 第51回県展 入選(彫刻) 2004年 第54回県展 佐賀新聞社賞(彫刻) 2004年、2006年 第68回、第70回、新制作展 新作家賞受賞 2007年 第71回新制作展 会員推挙(スペースデザイン部) 3.推薦理由 川島氏の抽象的で躍動感に満ちた造形は、 「シンプルな力強さ」が表現されている。洗練された 曲線と曲面によって、全体として一つの方向性(あるいは奥行き)が示されることで、作品はそ の物としての限界を越えて、さらにそれを包む空間へと拡がっていくことになる。そのことは、 作品に付された題名が、限られた形や様態を示すものから、際限がない空間性を示した言葉へと 変わっていくことと相通じている。 また、麻のロープや板材を素材に使って制作された作品からは、軽やかといってもよい緊張感 とともに、自立した、温もりのある安定したフォルムが生み出さている。 作者自身、佐賀の風景から作品のイメージが生み出さているというように、地方に生活するこ とを、造形の原点としているということも評価でき、今後の活躍と飛躍が大いに期待される。
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