(公財)新潟観光コンベンション協会 平成27年度事業計画書 事業概要 当協会では、引き続き、地域経済の活性化に向けて観光誘客とコンベンション誘致に 取り組み、併せて、効果的な事業展開に向けて運営基盤のさらなる強化に取り組みます。 平成27年度は、国が海外誘客2千万人を目指す「観光立国実現に向けたアクショ ン・プログラム2014」を示す中、新潟市が東アジア文化都市2015の開催地として選定さ れたことと併せ、国内外からのインバウンド強化に向けたプロモーションやセールスを 積極的に行います。また、北陸新幹線の金沢開通や年度末の北海道新幹線の函館開通に より、他地域に注目が集まる中、地域資源の磨き上げや、地域内連携態勢強化によるお もてなしサービスの提供を促進するとともに、広域連携による魅力ある観光ルート形成 を推進し、観光誘客・MICE誘致に努めます。 平成27年度の事業は、 ① 「食と花と酒」、「みなとまち文化」を活かした観光コンテンツの充実及び訪日外 国人の受け入れ強化 ② 都市の拠点性を活かした広域的な連携による、国内外からのインバウンド展開 ③ 新潟市文化・スポーツコミッションと連動した「MICE」誘致の推進 を軸として、予算を編成しました。 ① については、地域素材を活かした旅行商品を企画提案・販売し、観光客に提供して まいります。特に新潟の強みである食と花に日本酒を加え、芸妓を中心としたみな とまち文化とともに、訪日外国人が新潟への来訪目的を高めるコンテンツとして、 観光的な視点に立った活用を通じ、素材の磨き上げの強化に取り組みます。 また、外国人観光客に対するおもてなしを充実させるため、観光施設等を対象とし た研修会を開催するほか、外国語パンフレットを作成するなど、受け入れ態勢の強 化を図ります。 ② については、東アジア文化都市2015の開催を契機として、新潟空港のみならず、本 市が持つ高速交通体系や結節点としての機能を活かした、各地空港とのコンビネー ション利用等による広域観光ルートの形成を図ります。 さらに、首都圏訪問者の引き込みを含めた広域からの観光来訪者の市内宿泊を誘発 するため、国内外の航空路就航地を中心としたプロモーション活動を展開し、観光 誘客に努めます。 ③ については、都市の成長に不可欠な「MICE」に対する期待は大きく、国内各地 でのコンベンション施設増設による誘致競争が激しくなる中、ユニーク・ベニュー を積極的に活用しながら、新潟市での開催魅力や優位性を前面に、引き続き関係機 関と連携し、セールス活動を行います。 また、2018年平昌冬季五輪、2020年東京夏季五輪を控え、需要拡大が見込まれる文 化スポーツイベント等についても、新潟市文化・スポーツコミッションと連携して、 誘致を推進していきます。 公益目的事業会計 概要 公1 観光客集客事業 109,581千円 [観光PR事業] 1 ホームページ運営 2,329千円 観光情報サイト「Welcome to Niigata City/新潟市の観光案内」を運営 し、旬の観光情報を提供することにより新潟市への誘客を図る。 2 メディア活用事業 1,133千円 新聞、雑誌等への広告出稿、各メディアでの記事掲載とテレビ・ラジオ番 組への出演を行い新潟市の魅力をPRする。 3 プロモーションツール作成 3,127千円 「食と花」、「みなとまち」、「古町芸妓」等を対外的にアピールするため、 キャンペーンや各種イベント等で配布するプロモーションツールを作成する。 あわせて、ガイドブックやお土産マップを制作し、来訪観光客へ配布し、活 用いただく。 4 観光資源データベース管理・運用事業 438千円 新潟市の観光情報の画像データ「新潟市観光フォトライブラリー」を整備 し、旅行商品会社や各メディアに広く提供し、新潟の魅力を広くPRする。 5 新潟・首都圏交流促進事業 1,847千円 六本木をはじめとする首都圏で構築された各種団体とのつながりを活かし、 新潟への誘客に結びつける。 6 新潟フレンズパーティー開催 3,021千円 新潟に縁のある首都圏在住の方に、本市の農産物や水産物などの食材を利用 した郷土料理・地酒を提供して、新潟市の魅力となる「食」をアピールし、口 コミにより、本市のイメージアップを図る。 ・1月21日(予定) 会場:東京都内のホテル 7 広域観光PR事業【重点】 2,265千円 本市が持つ高速交通体系や結節点としてのポテンシャルを活かした広域観 光ルートの形成を図る。また、観光物産展を活用した観光PRを実施する。 [観光誘客事業] 8 国内観光集客事業【重点】 4,436千円 新潟の食・花・酒等の魅力を活用したプランを、国内旅行会社に対して企 画提案し、誘客促進を図る。 特に平成27年度においては、東アジア文化都市2015の開催を契機とした誘 客促進に向けて、国内旅行商品の造成や広告作成にエージェントが要した経 費の一部助成に取り組む。 9 国内航空路集客事業【重点】 11,000千円 新潟市の優れた交通拠点性を周知活用すべく関西地区をはじめとした国内 線就航地の旅行会社等に、新潟をはじめとして周辺空港所在地を含めた広域観 光の情報提供を行う。 さらに、定期航空路を活用した誘客促進を目的として、 市内宿泊旅行商品への報奨金を旅行業者に交付する。 ・一年の中で利用者が少ない 6 ヶ月 第一期(4~6 月) 及び第二期(12~2 月) 1人1泊につき 1,000円 1路線毎 期間内に 50名以上の送客旅行会社が対象 10 航空路利用旅行商品報奨金交付事業 2,500千円 新潟と定期航空路で結ばれている札幌、名古屋、大阪、福岡及び沖縄から 新潟市・佐渡市への観光客誘致を推進するため、旅行商品の造成及び販売促 進やノベルティの作成にエージェントが要した経費の一部を助成する。 ・助成内容 パンフレットや新聞広告費用など(一社上限50万円) 11 食と花の交流プログラム推進事業【重点】 8,128千円 新潟の観光素材としての強みである「食」や「花」をはじめ、「酒」、「自 然」、「文化」など“ふうど”と“人”を切り口に、地域の魅力を堪能する 体験プログラムを着地型の旅行商品として企画造成、販売する。 あわせて、新潟の強みである日本酒の風土と文化を堪能するツアーの造成 や、季節毎の旬の食と酒の楽しみ方を提供する「新潟清酒ふうどプロジェク ト」を推進する。 12 みなとまち新潟観光推進事業【重点】 4,590千円 新潟市への来訪者が新潟らしさや、おもてなし文化を体感できるよう、古 町芸妓を活用しての個人向け商品「新潟花街茶屋」の実施、団体手配・募集 型商品「新潟古町芸妓の舞鑑賞」のセールス、受入を行い、観光誘客を図る。 13 訪日外国人集客事業【重点】 11,620千円 国のビジット・ジャパンキャンペーンや、県や市の海外観光客誘客活動と 連携し、中国、台湾、韓国、ロシア、東南アジア等の旅行エージェントに対 して新潟市の拠点性や観光情報を的確に提供し、外国人観光客増加に繋げる。 特に平成27年度においては、東アジア文化都市2015の開催を契機とした誘 客促進に向けて、海外からの旅行商品造成や、貸切バス手配にエージェント が要した経費の一部助成に取り組む。 また、マスコミやエージェントを対象とした招聘視察旅行を国や他地域観 光団体と連携し実施する。 14 旅行商品造成報奨金交付事業 7,444千円 中国、台湾、韓国、ロシア等の旅行エージェントが新潟市内への宿泊旅行商 品を造成した場合に、報奨金を交付することにより外国人観光客の増加を図る。 ・ 中国、台湾、韓国、ロシア、タイ等の東南アジア諸国等 1人あたり1泊につき 1,000円 15 芸妓の舞鑑賞助成 250千円 海外観光客の誘致を推進するため、湊町新潟の花街文化を代表する「新潟古 町芸妓の舞」の鑑賞費用の一部を助成し、訪潟観光客の増加と都市イメージの 発信を図る。 16 海外インセンティブツアー誘致事業 1,657千円 観光庁が推進するMICE推進アクションプランに連動し、国外からのイ ンセンティブツアー誘致に取り組む。誘致にあたっては伝統芸能鑑賞や観光 バスツアーに対する助成を行い、効果的な誘致活動を展開する。 ・伝統芸能鑑賞助成 1/2 上限20万円 ・観光バス助成 1/2 上限20万円 17 訪日旅行者向け二次交通整備事業 637千円 アジアを中心とした海外観光客の誘客増大や新潟滞留時間の伸長を目指し、 新潟空港や周辺空港と市内宿泊施設を結ぶグリーンシーズンを中心に運行す る周遊バスや、県内スキー場と市内宿泊施設とを結ぶスキーバスの運行補助を 県や訪問先自治体と連携して行う。 [観光客受入環境整備事業] 18 ニイガタ検定活用事業 308千円 ニイガタ検定1級、2級の合格者を対象とした観光資源開発のモニターツア ーを企画し実施する。 19 にいがた観光タクシー利用促進事業 108千円 「にいがた観光タクシー推進協議会」の事務局の運営と研修等を行うことに より、観光タクシーのサービス内容の向上、観光客等の利便性と満足度の向上 を図り再来訪を促す。 20 新潟まつり花火観覧席運営 356千円 新潟まつりへの誘客と県外からの来訪者へのもてなしの場として、新潟ま つり花火大会で観覧席を設置し提供する。 ・やすらぎ堤右岸側 500席設置 21 観光ガイドブック発行支援 1,440千円 新潟市の市街地を中心とした飲食店ガイド「ようきなった」の発行に協力 するとともに、必要部数(9万部)を買い取り、コンベンション参加者など の来訪者へ配布することで滞在期間中の満足度を高める。 22 新潟駅観光案内所管理・運営【重点】 16,707千円 国内外の来訪者に対して、施設、交通、宿泊を中心とした観光案内及び観 光情報の提供を行う。日本政府観光局から外国人観光案内所として認定を受 けている万代口観光案内センターでは、国際化に対応する体制づくりを進め、 南口観光案内センターでは、手荷物配送サービス「手ぶらで観光」を引き続 き実施し、観光客の利便性を高める。無料公衆無線LANの提供及び外国人 観光客向けWⅰ-Fⅰ「ID/PASSカード」の配布を引き続き行う。 また、訪日外国人の受入体制充実として、モデルコースの開発や観光施設 等を対象とした外国人対応研修会を開催する。 23 新潟市観光情報館管理・運営 12,929千円 観光資源やイベント等の情報提供や観光に関係する展示を行い、来館者に 新潟の魅力を発信する。また、無料公衆無線LANの提供及び外国人観光客 向けWⅰ-Fⅰ「ID/PASSカード」の配布を引き続き行う。 24 大型バス駐車場管理・運営 185千円 観光、コンベンション等でのバス利用団体受入れのため、市内中心部に 24時間出入可能な大型バス駐車場(西堀通8番町 5台分)の管理運営を行 う。 25 外客誘致イベント支援 530千円 市民団体が中心となって開催される観光客誘致に繋がるイベントを側面か ら支援し、その魅力を高めることにより、来訪者の満足に繋げる。 ・春咲フェスタ ・日本海夕日キャンペーン ・にいがた総おどり ・にいがた湊まち歴史ウォーク ・食と花の世界フォーラムにいがた 26 伝統芸能振興・育成 1,624千円 古町芸妓の振興育成を図るため、伝統芸能育成積立金を活用し、芸妓の舞 などをより広く知っていただく機会を提供する。 27 地域魅力発見事業 1,000千円 新潟市観光写真コンクールの実施やロケ地の受け入れ等のフィルムコミッ ション活動により、新潟市域の魅力を発見し、画像などの素材を通して紹介 する。 28 にいがた観光親善大使派遣事業 4,892千円 「国際観光コンベンション都市・新潟」をPRするため、観光親善大使を選 出し、日本開港五都市交流をはじめ市内外での観光キャンペーンなどに派遣 する。 ・任期:7月1日~翌年6月30日 3名程度 29 日本開港五都市観光交流事業 1,192千円 日本開港五都市(函館・横浜・神戸・長崎・新潟)で構成する観光協議会 を新潟市で開催し情報交換を行う。また、各都市の代表的なまつりに観光親 善大使を派遣し「国際観光コンベンション都市・新潟」をアピールするなど、 都市間交流の促進に努める。 30 地域内連携推進事業【重点】 1,888千円 観光に関わる各種団体などを対象に、観光施設の視察等の研修会を開催し 受入体制を整えるとともに、賛助会員との連携を強化する。 また、観光客等に対して地域商店街等が一体となった「もてなし体制づくり」 を目指し、商店街関係者等による検討協議会の立ち上げと所要の調査を実施す る。 賛助会員及びコンベンション主催団体などに対して、新潟市及び周辺地域の 観光やコンベンションの情報と協会の活動状況などを広報するための機関誌 「来夢来都」を発行・配布する。 公2 コンベンション誘致事業 49,789千円 [コンベンション誘致事業] 31 企業ミーティング誘致事業 807千円 観光庁も積極的に推進しているMICE関連事業に連動し、企業ミーティ ングの誘致・支援に取り組む。 ※M(ミーティング)I(インセンティブツアー)C(コンベンション)E(イベント・エキシビジョン) ・誘致セールス・開催支援 ・伝統芸能鑑賞助成 1/2 上限20万円 ・エキスカーション助成(観光バス・水上バス)1/2 上限20万円 32 コンベンションセールス 1,986千円 新潟県及び朱鷺メッセと情報を共有しながら、首都圏の主催団体本部及び 地元の大学などの学術機関・各種団体支部を中心に誘致活動を展開し、新潟 市でのコンベンション開催を推進するとともに、その気運醸成を図る。また、 首都圏での誘致セミナー開催などを通して、新潟市の充実した開催環境を広 くPRするなど効果的な誘致活動を行う。 33 コンベンション補助金 39,000千円 新潟市でのコンベンション開催をさらに促進するために「新潟市コンベン ション開催補助金制度」の特徴を活かしながら、新潟県の補助金制度と併せ て積極的な誘致・PRを行う。 ・補助額上限 ・申請件数 国 際 会 議:350万円 全 国 会 議:200万円 ブロック会議:100万円 80件(見込) 34 国際ミーティングエキスポ出展事業 787千円 日本で唯一のコンベンショントレードショーであるIMEにブースを出展 し、主に首都圏のコンベンション主催者に国際会議観光都市「新潟」をPRし、 コンベンションの誘致促進を図る。 35 コンベンション貸付金(公2コンベンション誘致事業費に貸付金含まず) 20,000千円 新潟市で開催されるコンベンション主催者に開催準備に要する資金の貸付 を行い、円滑な運営と成功に寄与する。 ①貸 付 額 1コンベンションにつき200万円限度 (総予算の20%以内) ②利 息 無利子 ③貸付期間 2年以内 ④返済方法 コンベンション終了後3カ月以内に一括返済 [コンベンション開催環境整備事業] 36 コンベンション支援ツール作成 2,886千円 コンベンション参加者の満足度を高め、また主催者の便宜を図るためのツー ルを作制し配布する。 ・コンベンション参加者歓迎ポスターの作成 (市内のホテル、飲食店、観光施設等に掲示) ・「Niigata Convention Navi」のデータ配布 (新潟市でコンベンションを開催するために必要なデータ〔施設、 ホテル、アクセス、食など〕を盛り込んだCDを主催予定者に配布) ・コングレスバッグの作成 (特製の手提げバッグを参加者に提供) 37 コンベンション開催歓迎 1,196千円 新潟市へのコンベンション参加者を歓迎するため、県外からの参加者が 多いコンベンションについては、新潟駅・新潟空港に歓迎看板を掲示する。 ・県外500人以上のコンベンション 新潟駅万代口観光案内センター、 新潟駅構内、新潟空港 38 コンベンション開催助成 2,600千円 コンベンション開催時のアトラクションやエキスカーションに対して助成 を行い来訪者の満足度を高める。 ・伝統芸能鑑賞助成 1/2 上限20万円 ・エキスカーション助成(観光バス・水上バス)1/2 上限20万円 39 コンベンションボランティア育成・派遣 191千円 コンベンション開催時の受付や会場案内など主催者の要望に応えて派遣で きるようボランティアを組織し主催者の便宜を図る。また、ボランティア活 動を通じて、市民のコンベンション開催歓迎気運の醸成を図る。 40 コンベンション開催予定表配布 141千円 新潟市で開催されるコンベンション情報を収集し開催予定表を作成し賛助 会員等に配布(4月、10月)する。 41 コンベンション経済効果調査 195千円 新潟市内開催のコンべンションについて、参加者及び主催団体への消費額 に関するアンケート調査を行い、コンベンションがもたらす経済効果を測定 する。また調査結果の公表により、コンベンション推進意識の高揚に努める。 法人会計 法人会計 107,932千円 42 管理費 102,106千円 協会運営に必要な管理運営経費。職員人件費や家賃等含む。 43 OA機器管理・運営事業 1,683千円 協会で使用するOA機器の維持補修を行い、円滑な事業運営を図る。 44 各団体加入負担金 4,143千円 県観光協会や新潟商工会議所などの会員となり、各種会議やセミナーに参 加し、情報収集を行うとともに、連携して対外宣伝と誘客に努める。
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