Ⅰ 有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅の概況

平成25年度老人保健健康増進等事業
有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅に関する実態調査研究事業 結果概要
平成 26 年 3 月
公益社団法人 全国有料老人ホーム協会
Ⅰ 有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅の概況
①
平成 25 年 7 月 1 日時点の有料老人ホーム件数は 8,424 件(健康型有料老人ホームを含む)
。ホーム数で
は、住宅型有料老人ホーム(以下「住宅型ホーム」という)が全体の 60.5%を占める。ホーム定員総数は
34 万人超で、定員数では介護付有料老人ホーム(以下「介護付ホーム」という)が 58.6%を占める。平均
定員数は、介護付ホームが 61.6 人、住宅型ホームが 28.1 人である。
サービス付き高齢者向け住宅件数は 2,875 件、住戸総数は 88,536 戸で、1物件あたり平均戸数は 30.8
戸である。
②
有料老人ホームの定員数の分布は、
「29 人以下」の小規模ホームが全体の 46.5%を占める。住宅型ホーム
では、半数近くが「19 人以下」の小規模ホームである。サービス付き高齢者向け住宅では、29 戸以下の物
件が 55.7%を占める。
図表Ⅰ-① 有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅の件数、定員数・住戸数
(百件)
60
ホーム・住宅件数
40
20
定員数・住戸数
0
0
3,308件(39.3%)
100
200
介護付有料老人ホーム
介護付有料老人ホーム
5,100件(60.5%)
203,914人(58.6%)
住宅型有料老人ホーム
住宅型有料老人ホーム
16件(0.2%)
2,875件
健康型有料老人ホーム
健康型有料老人ホーム
143,466人(41.2%)
611人(0.2%)
サービス付き高齢者向け住宅
サービス付き高齢者向け住宅
注:( )内は有料老人ホームの類型別割合
(千人・戸)
300
88,536戸
注:( )内は有料老人ホームの類型別割合
図表Ⅰ-② 有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅の定員・住戸規模分布
[有料老人ホーム(類型別)]
ホーム数(件)
1,600
1,400
1,200
975件
(11.6%)
→H18法改正前の下限
→地域密着型特定施設上限
1506件
(17.9%) 1429件
(17.0%)
26.7
1,000
20.9
18.7
1075件
(12.8%) 934件
(11.1%)
13.9
800
10.9
400
住宅数(件)
構成比(%)
30
全体(総数=8,424:左軸)
18.1
12.0
20
530件
(6.3%)
11.6
4.3
7.4
4.9
0.5
~9人
199件
(2.3%)
4.4
2.8
0
326件
(3.9%)
1.6
135件
(1.6%)
3.0
137件
(1.6%)
2.9
231件
(2.7%)
48件
45件
(0.6%)
(0.5%)
1.0
0.8
800
726件
(25.3%)
700
600
介護付ホーム(総数=3,308:右軸)
8.2
200
25
住宅型ホーム(総数=5,100:右軸)
854件
(10.1%)
15.6
600
[サービス付き高齢者向け住宅]
400
10
300
5
0.7
0.8
1.1
1.0
0.3
0.3
~19人 ~29人 ~39人 ~49人 ~59人 ~69人 ~79人 ~89人 ~99人 ~109人 ~119人 ~129人 130人~
536件
(18.6%)
500
15
5.5
200
285件
(9.9%)
188件
(6.5%)
213件
(7.4%)
98件
(3.4%)
100
0
686件
(23.9%)
0
~9戸
57件
(2.0%)
29件
(1.0%)
25件
(0.9%)
12件
(0.4%)
4件
(0.1%)
9件
(0.3%)
~19戸 ~29戸 ~39戸 ~49戸 ~59戸 ~69戸 ~79戸 ~89戸 ~99戸 ~109戸 ~119戸 ~129戸 130戸~
資料)各自治体ホームページ等で公表されている「有料老人ホーム一覧」及びサービス付き高齢者向け住宅登録情報を
基礎データとした。
≪集計対象≫有料老人ホーム:平成 25 年 7 月 1 日までに開設されているホーム 8,424 件
サービス付き高齢者向け住宅:平成 25 年 8 月 30 日時点で登録済みの住宅 2,875 件
1
7件
(0.3%)
③
都道府県別の 65 歳以上の人口 10 万人に対する有料老人ホーム定員数、サービス付き高齢者向け住宅の住
戸数は以下のとおりである。自治体の政策・整備状況には差があることがわかる。
図表Ⅰ-③ 高齢者人口に対する有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅の整備状況
[有料老人ホーム定員数]
0
大分県(11)
宮崎県(12)
福岡県(4)
神奈川県(1)
沖縄県(20)
青森県(13)
佐賀県(31)
熊本県(14)
千葉県(5)
大阪府(3)
東京都(2)
群馬県(15)
埼玉県(6)
全国
鹿児島県(19)
愛知県(7)
山口県(21)
岡山県(17)
石川県(34)
山形県(29)
高知県(37)
静岡県(10)
香川県(35)
兵庫県(9)
北海道(8)
奈良県(30)
長野県(16)
和歌山県(36)
長崎県(28)
愛媛県(27)
三重県(23)
島根県(40)
広島県(18)
鳥取県(45)
宮城県(24)
福島県(32)
徳島県(42)
茨城県(22)
岩手県(38)
岐阜県(33)
京都府(25)
新潟県(26)
秋田県(41)
栃木県(39)
滋賀県(43)
富山県(44)
山梨県(46)
福井県(47)
500
1000
1500
2000
[サービス付き高齢者向け住宅戸数]
0
2500 (人)
3000
沖縄県(21)
2298.8
2285.0
1963.8
1905.1
1896.4
1860.6
1524.0
1416.5
1366.5
1349.3
1343.9
1320.1
1129.9
1123.7
1103.7
1077.3
1034.1
1027.2
1024.8
1013.5
990.6
985.9
978.4
962.1
956.6
913.8
898.5
893.0
869.7
847.1
814.6
788.9
716.3
711.5
685.3
633.2
595.7
584.9
579.9
介護付ホーム
572.6
住宅型ホーム
542.4
534.1
健康型ホーム
497.1
408.6
403.5
388.9
368.8
341.3
群馬県(11)
三重県(12)
鳥取県(35)
徳島県(28)
広島県(8)
長崎県(15)
北海道(2)
和歌山県(26)
山口県(14)
大阪府(1)
愛媛県(20)
香川県(32)
福井県(38)
福岡県(5)
島根県(39)
熊本県(17)
青森県(27)
岡山県(16)
山梨県(41)
栃木県(23)
秋田県(33)
大分県(33)
岐阜県(19)
宮城県(18)
全国
石川県(36)
茨城県(13)
滋賀県(37)
兵庫県(6)
鹿児島県(30)
埼玉県(4)
長野県(24)
福島県(31)
愛知県(9)
高知県(54)
千葉県(10)
山形県(41)
新潟県(25)
岩手県(40)
奈良県(43)
京都府(29)
神奈川県(7)
富山県(44)
静岡県(22)
東京都(3)
宮崎県(46)
佐賀県(47)
200
400
600
584.1
577.4
576.1
568.4
556.2
491.4
452.4
448.7
439.7
421.7
377.9
376.5
364.5
361.6
341.3
336.7
334.3
332.6
324.2
305.6
299.1
290.1
289.2
288.5
287.9
285.9
285.2
280.1
268.4
266.0
259.9
258.1
234.2
231.3
216.8
211.2
208.5
207.0
197.1
190.0
188.6
186.5
181.2
180.7
152.6
152.0
132.9
123.3
※65 歳以上人口出典:平成 25 年 3 月 31 日住民基本台帳年齢別人口(都道府県別)
※カッコ内は、定員総数が多い順位。グラフ内の数値は 65 歳人口 10 万人あたりの定員総数となっている。
2
800 (戸)
Ⅱ アンケートからみた有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅の概況
実施概要 平成 25 年 7 月時点の自治体一覧及びサービス付き高齢者向け住宅登録情報で確認できたホーム・住宅全数に対する郵送によ
るアンケート調査。配布・回収状況は以下のとおり。
配布数
8,424 件
3,308 件
5,100 件
16 件
2,875 件
有料老人ホーム
(内訳)
介護付きホーム
住宅型ホーム
健康型ホーム
サービス付き高齢者向け住宅
有効回答数
2,427 件
1,092 件
1,332 件
3件
1,034 件
有効回収率
28.8%
33.0%
26.1%
18.9%
36.0%
1 ホーム・住宅の概況
① 居室・住戸数 介護付ホームでは、80 室以上の事業所が 17.3%みられ、比較的大規模である。住宅型ホ
ーム、サービス付き高齢者向け住宅では比較的小規模な事業所が多く、30 室・住戸未満が半数以上を占め
ている。
② 施設・事業所等の併設状況 介護サービスを内部で提供している介護付ホームでは、住宅型ホームに比べ介
護保険事業所を併設している割合は低い。サービス付き高齢者向け住宅では、有料老人ホームに比べ「訪問
看護事業所」や「小規模多機能型居宅介護(含複合型)
」
、
「配食サービス事業所」等の設置割合が高い傾向
にある。
図表Ⅱ-1-① 居室・住戸数
介護付ホーム(n=1,092)
0
10室未満
10
20
1.4
10~20室未満
0
10
11.8
30~40室未満
40~50室未満
50~60室未満
80室以上
17.3
60~80室未満
80室以上
3.2
80室以上
無回答
25.5
21.6
18.9
10.6
50~60室未満
3.6
1.0
6.6
40~50室未満
4.7
30
10~20室未満
60~80室未満
無回答
2.8
%
20
30~40室未満
8.6
50~60室未満
16.0
10
20~30室未満
11.6
40~50室未満
17.5
60~80室未満
21.2
30~40室未満
16.0
0
10室未満
24.6
20~30室未満
14.0
30
19.7
10~20室未満
サービス付き高齢者向け住宅
(n=1,034)
%
20
10室未満
5.0
20~30室未満
無回答
住宅型ホーム(n=1,332)
%
30
8.5
5.6
2.7
0.0
図表Ⅱ-1-② 施設・事業所等の併設状況
介護付ホーム(n=1,092)
0
50
居宅介護支援事業所
定期巡回・随時対応型
訪問介護看護事業所
認知症対応型グループホーム
配食サービス事業所
病院
診療所
(参考)1つ以上の介護保険事業所を
併設しているホーム・住宅
0
50
50.3
53.0
12.2
7.7
24.0
52.1
53.0
9.6
8.4
5.4
4.3
11.8
7.1
0.1
2.9
0.8
9.2
9.7
9.1
1.5
5.0
3.2
7.5
5.6
5.6
13.0
12.4
9.2
41.9
82.7
3
100%
40.8
36.3
4.2
短期入所生活(療養)介護事業所
%
100
50
11.8
通所介護・通所リハ事業所
小規模多機能型居宅介護(含複合型)
サービス付き高齢者向け住宅(n=1,034)
住宅型ホーム(n=1,332)
0
18.1
訪問介護事業所
訪問看護事業所
%
100
82.0
③ 最多居室面積 介護付ホームの最多居室面積は、「18~25 ㎡未満」が 42.5%で、平均では 22.2 ㎡であ
る。住宅型ホームの平均は 16.0 ㎡、サービス付き高齢者向け住宅では 23.9 ㎡となっている。住宅型ホー
ムとサービス付き高齢者向け住宅では居室面積水準にかなりの差がみられる。
④ 各種設備の全居室への設置割合 住宅型ホームでは「トイレ」や「洗面」
、
「収納」などの設置割合が 40~
60%にとどまっており、介護付ホームやサービス付き高齢者向け住宅に比べて設置水準が低い。
図表Ⅱ-1-③ 最多居室面積
介護付ホーム(n=1,092)
0
13㎡未満
20
40
80
0
3.0
24.3
18~25㎡未満
0
18.5
2.3
30㎡以上
3.9
20
13㎡未満
0.3
13~18㎡未満
1.1
40
60
18~25㎡未満
26.0
80
64.9
25~30㎡未満
無回答
15.8
80
26.7
25~30㎡未満
11.8
60
サービス付き高齢者向け住宅
(n=1,034)
%
%
22.6
18~25㎡未満
2.6
無回答
40
13~18㎡未満
42.5
30㎡以上
20
13㎡未満
13~18㎡未満
25~30㎡未満
60
住宅型ホーム(n=1,332)
%
14.5
30㎡以上
9.6
無回答
9.6
図表Ⅱ-1-④ 各種設備の全居室への設置割合
介護付ホーム(n=1,092)
0
50
トイレ
浴室
収納
100
80.7
0
91.4
78.0
100
42.3
サービス付き高齢者向け住宅
(n=1,034)
%
0
浴室
54.9
100
29.7
洗面
11.3
収納
50
トイレ
5.5
洗面
台所
14.4
%
50
トイレ
浴室
8.6
洗面
台所
住宅型ホーム(n=1,332)
%
台所
61.3
収納
緊急連絡装置
95.9
緊急連絡装置
79.1
緊急連絡装置
スプリンクラー
92.5
スプリンクラー
79.3
スプリンクラー
火災感知器
95.2
火災感知器
90.8
火災感知器
46.4
95.6
97.4
84.2
96.4
注:サービス付き高齢者向け住宅ではトイレや洗面設備の設置が義務
づけられているため、調査からは除外している。
4
2 入居者の状況
① 入居者の要介護度分布 入居者の自立割合は、介護付ホームで 20.0%、住宅型ホームでは 7.3%、サービス
付き高齢者向け住宅では 11.5%である。住宅型ホームの入居者は要介護3以上の要介護者が入居者全体の半
数近くを占め、重度の要介護者割合が高い。
② 認知症高齢者の日常生活自立度の分布 入居者のうち認知症高齢者の日常生活自立度判定基準がⅡ以上(Ⅱ~
M)の割合は、介護付ホームでは 50.7%、住宅型ホームでは 58.4%、サービス付き高齢者向け住宅でも
39.7%を占めており、いずれも認知症高齢者の割合が高い。
③ 特別な医療を受けている入居者が 1 人以上いるホーム・住宅の割合 ほとんどのホーム・住宅において在宅療
養支援診療所・病院またはその他の医療機関等との連携体制ができていることを反映してか、いずれにおいて
もホーム・住宅内で特別な医療を受けている入居者が一定割合みられる。
図表Ⅱ-2-① 入居者の要介護度分布
介護付ホーム(n=60,914)
要介護5
11.0%
申請中
0.2%
不明
0.5%
要介護5
13.1%
自立
20.0%
要介護4
13.5%
サービス付き高齢者向け住宅(n=24,874)
住宅型ホーム(n=29,684)
要支援1
6.4%
申請中 不明
0.2% 0.3% 自立
要支援1
3.7%
要支援2
4.4%
7.3%
要介護4
16.3%
要介護1
16.1%
要介護2
14.3%
自立
11.5%
要支援1
7.9%
要介護4
10.2%
要支援2
8.5%
要介護1
17.3% 要介護3
12.6%
要支援2
5.5%
要介護3
12.5%
不明
4.7%
申請中
0.5%
要介護5
6.3%
要介護3
18.1%
要介護1
19.8%
要介護2
18.0%
要介護2
19.3%
図表Ⅱ-2-② 認知症高齢者の日常生活自立度の分布
住宅型ホーム(n=28,054)
介護付ホーム(n=57,274)
判定基準M
3.6%
未把握
5.4%
判定基準M
4.3%
判定基準Ⅳ
11.5%
サービス付き高齢者向け住宅(n=22,650)
未把握
5.1%
未把握
10.4%
認知症自立
20.1%
認知症自立 判定基準Ⅳ
29.6%
12.3%
判定基準Ⅳ
6.2%
判定基準Ⅰ
16.4%
判定基準Ⅲ
16.7%
判定基準Ⅰ
14.3%
判定基準Ⅱ
18.9%
判定基準M
2.3%
認知症自立
32.5%
判定基準Ⅲ
12.6%
判定基準Ⅲ
20.2%
判定基準Ⅱ
18.6%
判定基準Ⅱ
21.6%
判定基準Ⅰ
17.4%
図表Ⅱ-2-③ 特別な医療を受けている入居者が 1 人以上いるホーム・住宅の割合
介護付ホーム(n=1,092)
%
0
50
点滴の管理
中心静脈栄養
疼痛の看護
6.9
11.3
無回答
24.9
0.5
2.9
1.8
5.6
4.0
15.4
25.4
41.8
9.2
17.2
5.7
3.9
3.2
39.5
カテーテル
12.3
0.4
61.9
15.8
22.4
35.3
14.9
16.1
13.7
43.2
5
100
8.6
23.8
1.6
褥瘡の処置
50
14.3
45.4
吸引処置
100 0
2.7
3.6
30.0
経管栄養(胃ろう、鼻腔、口腔)
モニター測定(血圧、心拍、酸素飽和度)
50
9.8
7.2
酸素療法
レスピレーター
0
18.2
ストーマの処置
気管切開の処置
100
住宅型ホーム(n=1,332) サービス付き高齢者向け住宅
(n=1,034)
%
%
51.5
④ 入居者の生活保護の受給状況 入居者に生活保護受給者が「いる」割合は、住宅型ホームでは 49.0%、サー
ビス付き高齢者向け住宅でも 32.1%である。生活保護受給者を受け入れているホーム・住宅の全入居者に占
める生活保護受給者の割合をみると、
「50%以上」を占めているホーム・住宅は、介護付ホームやサービス付
き高齢者向け住宅では 10%前後、住宅型ホームでは 16.4%である。
図表Ⅱ-2-④.生活保護受給者がいるホーム・住宅の割合
図表Ⅱ-2-④-2.全入居者に占める生活保護受給者の割合
(生活保護受給者がいる事業所のみ)
0
10
20
30
40
50
60
%
介護付ホーム(n=1,092)
11.3
住宅型ホーム(n=1,332)
介護付ホーム(n=123)
49.0
0
サービス付き高齢者向け住宅
(n=1,034)
32.1
20
10%未満
60
0
15.4
30~50%未満
8.1
50%以上
%
60
17.3
0
20
10%未満
26.3
40
24.1
10~20%未満
28.0
20~30%未満
17.3
20~30%未満
18.7
30~50%未満
18.2
30~50%未満
17.5
50%以上
9.8
無回答
40
10~20%未満
27.7
20~30%未満
20
10%未満
38.2
10~20%未満
サービス付き高齢者向け住宅
(n=332)
住宅型ホーム(n=653)
%
40
無回答
0.8
16.4
50%以上
無回答
4.5
11.1
0.6
3 サービス提供状況
①
状況把握・見守りの方法 「居室訪問」や「緊急通報コール」
、
「フロント等による入居者の外出チェック」
、
「喫食による確認」等は、いずれにおいても実施されている割合が高い。介護付ホームでは「サロン、趣味・
健康づくり活動等への参加状況の把握」を行っている割合も高い。
② 生活支援サービス等の提供状況
介護付ホームでは「介護予防、自立支援を目的とした各種教室」と「金銭
管理サービス」を除く項目では 80~90%程度の実施率となっている。
「介護予防、自立支援を目的とした各
種教室」も 60%のホームで実施されており、
「一般的なアクティビティ」とあわせ、住宅型ホームやサービ
ス付き高齢者向け住宅とは実施割合に大きな差がみられる。
図表Ⅱ-3-① 状況把握・見守りの方法(複数回答)
住宅型ホーム
(n=1,332)
介護付ホーム(n=1,092)
%
0
50
100
居室訪問
100
フロント等による入居者の外出チェック
14.7
87.3
81.6
14.9
62.6
54.2
77.7
11.9
18.9
33.1
34.4
22.3
34.1
喫食による確認
62.2
51.9
69.5
34.9
31.8
66.8
1.1
1.0
6
100
93.5
3.8
10.6
サロン、趣味・健康づくり活動等への参
加状況の把握
50
95.4
93.3
生活リズムセンサー(水センサー、人
感センサー等の受動的な方法)
間接的方法による実施(例:ゴミ出しや
新聞等の受け取りによる確認等)
0
8.3
17.2
緊急通報コール(押しボタン等の能動
的方法)
無回答
50
97.5
電話による確認
緊急ペンダント
0
サービス付き高齢者向
け住宅(n=1,034) %
%
0.9
%
60
図表Ⅱ-3-② 介護保険以外の生活支援サービス等の実施割合(複数回答)
介護付ホーム(n=1,092)
住宅型ホーム(n=1,332)
%
0
20
40
60
80
食事介助
100
0
20
40
60
79.9
入浴介助
清掃代行
86.8
洗濯サービス
87.7
61.5
78.5
53.4
77.5
86.9
66.3
78.2
64.4
75.8
61.4
66.5
70.7
77.0
91.3
24.1
18.5
60.6
一般的なアクティビティ
49.2
52.8
89.1
金銭管理サービス
78.0
72.3
90.2
買物代行
%
62.7
74.3
87.5
介護予防、自立支援を目的とした各種教室
100
58.5
82.6
89.1
通院以外の外出支援
80
52.4
85.3
通院付添(提携医療機関以外)
60
46.1
89.9
服薬管理サービス
40
74.8
85.3
通院付添(提携医療機関)
20
50.5
79.4
ゴミ出し
健康管理サービス(健康診断)
0
100
70.6
83.8
排泄介助
サービス付き高齢者向け住宅(n=1,034)
%
80
46.4
55.8
49.5
4 医療支援体制
① 看護の体制 看護師がホーム(含む併設施設)に常駐している割合は、介護付ホームでは 95.7%。住宅型ホ
ーム、サービス付き高齢者向け住宅では「外部の訪問看護サービス事業所と連携している」割合も 30%以上
にのぼる。看護師が常駐しているホーム・住宅における常駐時間帯をみると、介護付ホームでは約 20%が「24
時間」常駐の環境にある。
② 医療機関との連携体制 「在宅療養支援診療所・病院と協力・連携体制をとっている」と回答した割合は、介
護付ホーム 78.5%、住宅型ホーム 67.6%、サービス付き高齢者向け住宅 63.0%であった。
いずれかの医療機関と協力・連携体制をとっているホーム・住宅の過去半年間の協力・連携の実績をみると、
「ホームでの看取りへの対応」については、介護付ホームとそれ以外で差がみられた。
図表Ⅱ―4-① 看護の体制(複数回答)
0
50
ホーム(含併設等)に看
護師が常駐している
外部の訪問看護サービ
ス事業所と連携している
%
0
100
95.7
8.2
サービス付き高齢者向け住宅
(n=1,034)
%
住宅型ホーム(n=1,332)
介護付ホーム(n=1,092)
%
50
100
ホーム(含併設等)に看
護師が常駐している
59.3
外部の訪問看護サービ
ス事業所と連携している
いずれも当てはまるもの
はない
2.5
いずれも当てはまるもの
はない
無回答
0.7
無回答
0
50
ホーム(含併設等)に看
護師が常駐している
50.4
外部の訪問看護サービ
ス事業所と連携している
35.1
32.2
いずれも当てはまるもの
はない
19.1
2.2
無回答
100
28.6
2.3
図表Ⅱ-4-①-2 看護師が常駐しているホーム・住宅の看護師の常駐時間帯
0%
20%
介護付ホーム(n=1,045)
40%
60%
79.2
80%
100%
19.9
0.9
住宅型ホーム(n=790)
88.1
9.9
2.0
サービス付き高齢者向け
住宅(n=521)
88.3
8.3
3.4
日中のみ
7
24時間
無回答
図表Ⅱ―4―② 医療機関との協力・連携体制(複数回答)
介護付ホーム(n=1,092)
0
50
100
在宅療養支援診療所・病院と
協力・連携体制をとっている
%
0
50
0
100
78.5
上記以外の医療機関と、協力・
連携体制をとっている
サービス付き高齢者向け
住宅(n=1,034)
住宅型ホーム(n=1,332)
%
50
63.0
67.6
56.3
47.3
55.4
いずれも当てはまるものはない
0.4
1.4
無回答
0.7
1.1
%
100
5.5
1.5
図表Ⅱ-4-②-2 協力・連携している医療機関との過去半年間の関わりの実績(複数回答)
介護付ホーム(n=1,080)
サービス付き高齢者向け住宅(n=962)
住宅型ホーム(n=1,299)
%
0
50
100
定期的に医師がホームに来診し、入
居者の診察や相談にのっている
50
100
92.8
夜間・早朝等を含め、24時間の緊急
往診要請に対応
%
50
100
70.4
57.9
55.3
78.8
65.1
65.7
30.9
ホームでの看取りへの対応
0
77.9
69.0
緊急入院等の手配・受入
入院の優先受入
0
%
25.1
20.0
70.4
34.6
44.4
以上、アンケート調査からは、入居者の状態像や生活支援ニーズ、介護・医療ニーズには、3つの施設・住
宅で共通性がみられることが明らかとなった。引き続き、これら施設・住宅の入居者像やそれを支える職員体
制、サービス提供システム、介護・医療に関する周辺地域資源の多寡や連携状況等の実情を定点観測しながら、
実態に即したこれら住宅系施設の類型化をおこなった上で、事業者の取組課題、さらには今後の制度枠組に関
する政策提言を行っていく必要がある。
お問合わせ・ご連絡先
公益社団法人 全国有料老人ホーム協会
担当:灰藤、古川
郵便番号 104-0028 東京都中央区八重洲 2-10-12 国際興業第 2 ビル 3 階
電話:03(3272)3781 FAX:03(3548)1078
報告の全文は、下記ホームページに掲載中です。ご参照ください。
http://www.yurokyo.or.jp/
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