欧州における IoT 最新情勢[3] インダストリー4.0とITセキュリティ インフィニオンの取組み インダストリー4.0の展開にむけて大きな課題の1つとされているのが「セキュリティの確保」である。モノとモ ノがインターネット上でつながることで、機械がハッキングされることが危惧されるためだ。 ドイツでは きた 国 安全保 ( )によるメル ル の 盗 事件が を えている。ドイツ国 に大きな を えたこの事件は、日本で安 が 国に することで した のとは な 、 の の 関係に い を とした。「 国に情報を盗まれる=国益を大きく害する」と考え るドイツ国 にとって、 情報セキュリティの確保は最大の関 事となっているのだ。 この をリードしているのが、1 にシーメンス ・ した メーカーのインフィニオン (売上高52億ユーロ)である。スマートカードICで世界シェアの24%を持ち、日本のマイナンバーカード にも関係している同社は、ドイツ連邦政府のインダストリー4.0「セキュリティ・ワーキンググループ」に参加し、 標準化の検討を進めている。 同社のシニアディレクターであるホウデュー博士によると、 による情報 えいには「バックドア」と れ る遠隔操作の手口が使われた。この事件を契機に、インダストリー4.0の検討においても、サーバレベルの安 全性を確保することが必要とされたという。同氏は、「生産現場でデータを扱うようになると、ネット上のどこでも 入 にな うるため、 フトによる対 では ではない。生産現場のフィールド、 、 の全レベル で、ハードとの組み合わせによるセキュリティが必要」と語る。 インフィニオンでは、 カードの のような 組みを機械に 入し、 なサーバ の 入 、機 械に え け れたセンサーの 法 を 組みを開 だ。ただし、 カードな に新しいカ ードを することで、新手法によるハッキングのリスクを えることができるが、生産 は う に入れ替え ることはできない。入れ替えずにできる手法、すなわち暗号化技術もしくはプロトコル技術を使ってセキュリティを 高めていくことにインフィニオンは取組んでいる。 ドイツでは、 に ん て 、ITセキュリティ法が し、 ネル ー、 、 、 ( に 機・鉄道網)など、重要な情報基盤(クリティカル・インフラストラクチャー)は、国がセキュリティを確保し、安 全にライフラインを提供する義務を負うことが明文化された。「インダストリー4.0に対応できない機械メーカ ーは淘汰されるだろう」とホウデュー博士は語る。 インフィニオン社のシニアディレクター・ホウデュー博士(右) (一財)国際IT財団 事務 (生産性新聞 2016 保 4 月 15 日号掲載)
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