LPガスは新たな舞台へ

市ガスの小売全面自由化も背景に、LPガスは次の
を創るには、魅力的で活力あるLPガスを前面に押
ステージに突入した。国民意識を味方に新たな時代
ェールガス革命は、LPガスにとっても調達多角化
し出して前進することが大事。中央団体トップが、
見直しが進められているエネルギー基本計画で、
LPガスの政策的位置づけの向上が見込まれる。シ
と 安 定 化、 低 廉 化 を 期 待 さ せ る 明 る い 兆 し と な っ
LPガス一般消費者事 ながら前進していきたい。
場全体の伸び
内海 われわれは安心
が低減してし 故件数は平成 年速報ベ
まっているこ ースで206件。前年の してガスを使ってもらえ
とも大きな課
年 よ り は 減 っ た も の る供給機器を製造してい
題である。簡 の、4年連続で200件 る。そのためには、事故
易ガス事業で を 超 え て い る 現 状 が あ 事例の分析を通して製品
も供給地点が る。事故減少は日液協と の高度化を図っていきた
イチェーン問題で、部品
をいかに業界で共通化し
ていくかという課題もあ
る。これらに対し、縁の下
元 売 が 抱 え て い る 課 題 LPガスも次のステージ ーズに適ったサービスを 必ず届けなければならな クやローリーなど、供給
西田 日本LPガスプ
われわれの使命だと認識 故撲滅を目指した保安確 化し、常にお客さまのニ 十分な場所から、都市ガ
している。業界あるいは 保、需要開発推進をし、 ーズを汲み取り、そのニ スに近接するエリアまで ラント協会は、主にタン
も期待に応えていくのが の競争が激しくなる。事 るお客さまとの接点を強 題だ。交通インフラが不 献したいと考えている。
る。この点は業界として 踏まえると、末端価格で の事業の最大の強みであ は、やはり販売価格の問 の力持ちとして業界に貢
こうしたなかで、需要 ても安全・安心を届ける
た。今後のLPガスがど
えてください。
山﨑 エネルギー基本 のような方向性で進むの を 確 保 し 続 け る た め に ことにつながる。
谷本 販売ディーラー
計画の政府案の中でLP か。電力や都市ガスの小 は、業界全体に共通して
ガ ス が 注 目 を 集 め て い 売全面自由化の方向性を 言えることであるが、こ と し て 直 面 し て い る の
界の活動方針や課題を教 LPガスの状況を説明し い状況に置かれている。 れがLPガス業界にとっ 震災で顕在化したサプラ
どう埋めていくか。各業 という議論になる。私は 徐々に減少し、大変厳し しての務めであるし、そ い。ほかには、東日本大
「業界の共有すべき明日」を語った。
鴇田
氏
北嶋
氏
山﨑
氏
た。LPガスの国家備蓄基地も完成した。電力や都
社会の期待に応える
競争激化で方向性模索
接点強化し需要確保
として相対契約で決まる ラントを製造するメーカ
は、多様化による安定供 に入っていくのかなとい 提供していくことが重要 い。LPガス価格は原則 や卸で使われる大きなプ
になるであろう。
川本 日本液化石油ガ ので、場所による価格の ーと、それを検査する会
ス協議会は、経済産業省 ばらつきが不透明感を生 社で構成されている。し
が所管する販売事業者と じさせている。このこと たがって、LPガス事業
くかが大きな ガス小委員会にオブザー ことだ。世帯人員の減少 正会員 社、特別会員
つだ。いずれにしても、 現在の最大の課題は、
え、一方で都 しては、LNGや水素な
や せ な い う が、プラント業界全体と
は大きい。課題を解決し いをしていくことだ。
る理想と実態 してLPガスについてこ より、年々消費原単位が 安の確保を最重点課題と し、われわれの担う責任 トで維持していくお手伝
谷本
氏
のギャップを れからどうしていこうか 減少している。また、市 して取り組んでいる。
ディーラー大型化と協業
川本
氏
市ガスの伸張 どの新しいエネルギーに
を防げない。 目が向いてしまっている
当協会として 実情だ。講習会の開催、
は、こうした 基準の策定を通して、新
不平等条約的 しい会社や検査事業者、
ガスのプラント技術やそ
チャンスが広がっている な状況を解消してほしい 若い人たちに対し、LP
と言える。こういった視 と主張している。
LPガス事業者として れを維持・検査する技術
点で集約化や協業化を進
の立場からすると、ガス を伝承していきたい。
めていきたい。
成冨 ガスシステム改 システム改革はまたとな
内海 今日LPガス業
革小委員会で、地方都市 い絶好のチャンスだと思 界の繁栄がある一つの要
ガスからLPガスを警戒 う。今まで負ける側で、 因として、大型容器に自
する声も聞こえます。L 時々仕返しする程度だっ 動切替調整器とガスメー
ら 必 要 に な は。また、都市ガスとL る時こそ勝負だ。一定の 働環境を大きく変えたこ
る。元売とし Pガス両方供給している 供給区域は全面的に小規 とがあると思う。配送は
ては、価格の 立場の経営者は、LPガ 模導管もやり、ボンベで LPガスに必ずついて回
適正化という ス事業に大きな期待を寄 も供給するなど、いくら る問題で、広島ガスプロ
パン社長だった米田正幸
観点からも、 せています。攻めの一手 でも勝負できる。
いて聞かせてください。 えで望ましいし、ディー
ていけ」と話していたこ
ろにこそ大型容器を置い
氏が「消費の少ないとこ
とを思い出す。軒下在庫
成冨 販売の集約化と くことが有効な減災だ。 も エ ネ フ ァ ー ム、 G H 型容器に自動切替調整器
るディーラ は125万世帯に過ぎな とはもちろん、活路とし
現在まで、
ガスシステ て、お客さまに選ばれる いう点では、大手が多い 国としてもこうした観点 P、最新のガス器具、L をつけてもらい、配送の
ーに対する い。
流通改革は ム改革小委員会の議論を ような営業のスマート化 日液協の会員に期待が集 から施策を考えてほしい。 PG車など需要開発を進 合理化につながれば、大
また、LPガス価格が める必要がある。一方で きなプラスになる。
必 要 だ ろ 聞くと、大手都市ガスや が挙げられる。消費原単 まるのでは。
川本 新しいエネルギ 高いというイメージは離 LPガスは、離島や山間
また、災害に強いとい
う。改革が 導管供給会社はどこも小 位の低下を考えればガス
相当程度進 売全面自由化に反対して 以外のエネルギーもメニ ー基本計画案では、LP 島などで当てはまること 僻地も含めて全国津々浦 うLPガスの特徴から、
めば、配送 おらず、積極的に受け止 ューに加え、それぞれの ガスの位置づけは上がっ であって、都市ガスに近 々に供給しており、ガス 官公庁や病院・学校・公
コストの高 めているところが多い。 お客さまに最適なエネル たものの、原子力発電も 接するエリアのLPガス 供給を途切れさせるわけ 民館など、避難場所とし
明記されている。電力・ 純図式で考えられてしま 所にも供給している事業 害対応バルクを設置する
いところと 例えわれわれ1400の ギーを供給するという方 重要なベース電源として は安くなっているし、単 にはいかない。こういう て使われる公共施設に災
安いところ 簡易ガス事業者が騒いだ 法が有効ではないか。
山﨑 LPガス業界は 都市ガス自由化は大手に うのは困る。各家庭の消 者があり、その事業者達 動きが浸透してきた。G
の平準化が ところで自由化の流れに
既 に 自 由 化 さ れ て い る 有利な流れになると見て 費者のエネルギー源とし が今後も元気で供給し続 HP販売も好調だと聞い
成冨 配送合理化の中 もっと出てくるといい。
が 進 む な か で 必 要 な の に 突 き 進 ん で し ま う の なければならない。
鴇田 自由化について でプラントの再配置の問
は、価格も含めて、最終 は、LPガス事業者にと
谷本 配送の合理化と
的にお客さまにいかに支 って脅威だ。一方、自由 議論を集約することは難 題については。
いう点では、越冬対策と
簡易ガス事業者として が、電力・都市ガス改革 いるが、このまま自由化 てLPガスは守っていか けられることも大事だ。 ているし、そういう話が
可能になる は逆らえないだろう。
と思う。L
20
に維持してい ・燃料分科会石油・天然 消費原単位が落ちている いる団体であり、現在、 定供給における課題の一 る立場だと考えている。
要をどのよう 源エネルギー調査会資源 関心事は、年率2%超で 保安機関を正会員として はLPガスの信頼性や安 に対して側面から支援す
成冨 LPガス業界の 注目され、環境に優しい られています。しかし、 ます。少子高齢化や人口 給の確保とコストの低廉 う思いがある。
鴇田 業界が抱えてい
現状を考えると、東日本 ガス体エネルギーとして 実態はかつて年2千万㌧ 減の影響で、地方の需要 化が大きなところだ。
る課題はさまざまだが、
北 嶋 本 日( 2 月
大震災を契機に災害に強 位置づけも変わってきま 近くあった総需要も16 が落ちてきており、得意
いエネルギーとして大変 した。明るい将来像が語 00万㌧まで減少してい としている地方都市の需 日)に開催された総合資 業界で議論になる最大の
(順不同)
25
課題になって バ ー 委 員 と し て 参 加 し に加え、技術の進歩や省 社で構成されている。特 日本の面積 %がLPガ ~ 年経過した古いプラ
30
出 席 者
24
います。掲げ た。石油や天然ガス、そ エネ志向の高まりなどに に事故の撲滅・減少、保 ス の 供 給 エ リ ア に 相 当 ントを持続的に安いコス
95
日本LPガス協会会長
山﨑達彦氏
全国LPガス協会会長
北嶋一郎氏
31
運動がこれか P ガ ス も 案 外 強 い の で たが、相手が動揺してい ターをつけて、配送の労
内海
氏
西田
氏
事故撲滅が最重要課題
プラント技術を伝承
事故分析し製品高度化
成冨 自由化の流れの Pガス業界の方向性とし
中で、エネルギーのベス ては、ディーラーの大型
トミックス時代のLPガ 化と協業化こそが顧客サ
ス、分散型のLPガスが ービスも低下させずに、
西田享平氏
日本コミュニティーガス協会会長
鴇田勝彦氏
日本エルピーガスプラント協会副会長
西田享平氏
日本LPガス供給機器工業会会長
内海二郎氏
日本液化石油ガス協議会会長
川本武彦氏
(全国ディーラー代表)
岩谷産業専務取締役
谷本光博氏
(紙上参加)
内海二郎氏
82
北嶋 電力や都市ガス
エネルギーコ をうかがいたい。
谷本 顧客視点で価格 ラー本体もそのように考
谷本 東日本大震災の の小売全面自由化は当然
平準化を実 えているところが多い。 は、高い地域密着度を活 ストを下げる努力をして
鴇田 LPガスの利用 用して対抗力をつけてい いきたい。次世代にバト 教訓を踏まえると、都市 L P ガ ス と も 無 縁 で な
現するに
は、現在2 世帯が2500万世帯と くことが大事だ。それに ンタッチできるようにし ガスエリアでLPガスの い。エネルギー間競争は
目指していく方向性につ 保安も維持させていくう
鴇田勝彦氏
日本ガス石油機器工業会副会長
内藤弘康氏
25
に応えていくという一大 ら、前向きにとらえれば 区域内でもお客さまを増 い う こ と を 望 ん で い る 制にしている。
がら、お客さまのニーズ と も 可 能 に な る の だ か にとどまっており、供給 出てきて再配置が進むと しなくても維持できる体
西田 新しいアイデア して長野・新潟・福島以
持されるかということ。 化で都市ガスエリアの中 しいが、簡易ガス事業は
各段階で役割を発揮しな に簡易ガスを供給するこ 都市ガスの補完的な立場 に基づくプラント需要が 北は秋口から春まで供給
北嶋一郎氏
◆司会
石油化学新聞社代表取締役社長
成冨 治
山﨑達彦氏
万3千件あ して、われわれ簡易ガス は価格面など基本的なこ っかりやっていきたい。 「オアシス」を作ってお 激しくなろう。LPガス のためにはできるだけ大
「LPガスは次のステージへ」
。各団体のトップが課題と展望
を語った
中 央 団 体
トップ座談会
飛躍の好機 LPガスは新たな舞台へ
(4)
2014年(平成26年)4月7日(月曜日)
プ ロ パ ン・ブ タ ン ニ ュ ー ス
(第3種郵便物認可)
プラス提案で需要開発
素晴らしい素材生かす
最新機器をブームに
北嶋
氏
山﨑
氏
鴇田
氏
鴇田 最近のガス機器 ウスメーカーも期待して ユニットを開発しました ことは魅力だ。
は、省エネ性、安全性、 おり、FRP容器のスマ が、内海社長に一言。
価格面では、平均的に
経済性、快適性、メンテ ートさを業界全体で訴求
内海
年検査問題は 見ると、FOBベースで
ナンスの容易さなど、性 することで需要開発に結 ま だ 結 論 が 出 て い な い 300㌦近い差がある。
低減も大切な課題です。 大いにやっていきたい。 きる。また、他エネルギ
山﨑 民間備蓄を弾力 国内物流とともに、流通 ーの備蓄義務と比べた公
的に運用すれば業界コス コストを下げる項目の一 平性からも改善を期待し
トの低減につながる可能 つとしてご理解とご協力 たい。
成冨 タンクの老朽化
能が向上している。中で びつけたい。
が、おそらく検査するよ 将来の価格を予想するの 性がある。元売各社は保 をお願いしたい。
谷本 年間1㌧消費す り取替えする事業者が多 は困難だが、中東以外の 有するタンクのおよそ5
もミストサウナや床暖房
北嶋 民間備蓄の削減 も進んでいます。
山﨑 タンクの更新に
などは女性・主婦の人気 るエネファームが需要開 いだろうとの推定の下で さまざまなエリアからの 割強を備蓄のために使っ には大賛成だ。
も高い。ただし、これら 発の核になるが、ガスフ 開発した。川本会長が社 調達実績が大切だ。シェ ている。これが変わり、
シェールガス由来のL 備 蓄 問 題 が 絡 ま っ て い
の機器の利用促進を図る ァンヒーターの普及も効 長 で あ ら れ る サ イ サ ン ールLPガスの輸入はC 夏の安い時期のガスを貯 Pガスが日本に多く来る る。国家備蓄分も合せて
20
い。メンテナンスを含め か。基準作りが進められ 苦労するが、それに比べ てください。
格が押さえられ、産ガス 課題があると言われたL 定した頃の2千万㌧から
国への牽制機能も期待で Pガスに対する見方も変 1600万㌧に減少して
きる。軒下在庫という製 わ っ て く る の で は な い いる。需要が下がった今
品在庫の存在を考え合わ か。調達源を分散化する でも備蓄量だけ当時と同
ガス随伴のLPガスの輸 せると民間備蓄というも とともに、安い価格で調 じで良いのかを議論する
鴇田 原料価格の低廉
日協の役割になる。全体 る。また、当社では海外 うかたちになることを考 に対し、LPガス仕様は 界がその対応を注目して
てください。
万台に達していない。 いるのでは。
化と安定化は、業界全体
の需要を創造していくた でのLPガス需要開拓に えていかねばならない。
北嶋 全L協は平成
川本 灯油給湯地域で
山﨑 FRP容器がそ
成冨 シェールガス革 が抱える大きな課題の一
年度から、お客さまに安 めにも、素晴らしい素材 も取り組んでいるが、日
心・安全を提供するため を生かすための知恵をぜ 本の機器は大変ありがた の一助となるのではない ガス給湯に燃転するのは 命の魅力について解説し つと言えよう。シェール
50
10
動を展開している。
需要開発推進運動は①
「進化するLPガス」で
ガス器具の販売を強化す
る。②「究極のライフラ
インLPガス」で地方自
治体との防災協定の締
結、災害バルクやLPG
車の導入推進をする。③
シェールガスで中東牽制
エネファーム普及に力
川本
氏
山﨑
氏
鴇田
氏
民備弾力運用を期待
会)前会長で故川本宜彦
サイサン会長を尊敬して
いる。当時はさまざま苦
労されたと思う。おかげ
でLPガス業界はバルク
という良いものを使って
大いに発展した。学校へ
川本 川本前会長は自
川本 当社はまだ既設 く切る必要がある。
ニや銀行のATM向けに
発をする――の三つのカ
向けの実績が十分ではな
テゴリーで展開する。
北嶋 エネファームの 引 き 合 い が 出 始 め て い 分で「バルクに恋して
お客さまが「これはい いが、普段からのお客さ 普及には全L協としても る。バルクとセットにな 年」と語っていた。
バルクは3・ で再び
い」といってくれる商品 まとのコミュニケーショ しっかりと取り組んでい ったシステムが需要開発
の新たな柱になっていく 注目された。容量が大き
をメーカーが作ってくれ ンがカギを握ると考えて きたい。
成冨 エネファームは 境意識の高い人が購入し では非常用LPガス発電 のGHP提案もバルクと
火育・食育を通じ子供達
(将来のお客さま)の啓 既設への普及が課題です。 ている。100万円を早 機が急成長した。コンビ 一緒に提案できる。
「人を育むLPガス」で
26
く軒下在庫としての活用
ている。これを思い切り いる。環境にやさしい分
山﨑 産業用分野の燃 と思う。
成冨 LPガスを取り が期待できること、そも
売 っ て い く こ と が 肝 要 散型機器として価格以外 転も需要開発の新たなポ
だ。最近のガス器具は省 の要素で購入する人も出 イントになるのではない 巻く環境は変わってきて そも倒れにくいというこ
体制に一石を ためにある。今石油、L 非常に助かる。もちろん に良いのかという問題も
投じてくれる Pガスは中東依存度が高 配送合理化などにも取り ある。今後、数年後には
のではないか いが、地政学リスクの少 組み、国内流通としても 老朽化問題が表に出てく
と、大きな期 ない地域からの調達を増 安くする努力が必要だが。 る可能性があり、日協と
川本 備蓄の運用が弾 してもいち早く実態を明
していけば、結果的に競 力的になることでCPへ らかにし対策を講じてい
待を寄せてい やし、それに応じて備蓄
る。
は ・5%だが、近々限 層があちこちに走るが、
る。現在のところ締結率 たい。日本の国土は活断
協定の締結活動をしてい 域でオープンにしていき
て、地方自治体との防災 織しており、今後は各地
全L協としては、需要 0人が登録するMaru
開発推進運動の一環とし iGas災害救援隊を組
ものと期待している。
谷本 当社グループで
しての事業に弾みが付く
は全国1千社・約320
された。LPガス業界と している。
成冨 民備 争力が増すことになる。 の大きな抑止力が期待で きたい。
西田
氏
内海
氏
定期メンテでコスト抑制
災対バルクなど推進
災害救援隊各地で展開
谷本
氏
52
11
川本武彦氏
25
成冨 国土強靭化とい どに備え、感震遮断装置 雪では、停電もあった。 りなく100%に近いと LPガスはこれらに心配
エネなので、入れ替えだ 始めている。厳しい時期 か。日団協を通じた補助 います。例えば、GHP と。公共施設にLPガス
これを機に分散型の必要 ころまで増えるはずだ。 することなく国土の %
け で は ガ ス 消 費 量 が 減 だと思うが、販売を続け 金の受付は、開始後すぐ に対する関心も高まって を提案する際はバルクが う観点からいかがですか。 の普及も進めている。
40
もともと備蓄は、中東 端価格に下落圧力がかか ば100億円近い投資が
実現に尽力された全L協 LPガスをLNGに先駆 強めることができる。こ
(当時はエルピーガス協 けて、国内に輸入できる れまでの中東主体の供給 の地政学リスクに備える ることも想定されるから 必要になり、これが業界
山﨑 現在、LNGが 入が拡大すれば、中東依 のをもっと上手く使った 達してきてくれれば、電 必要がある。
川本 エネファームな 世界一であり、しっかり ており、平成 年度に実 ればガスファンヒーター
動を実施し、また 年度
また、備蓄義務を守る
非常に高騰しているなか 存度が低減でき、何より ほうがコスト低減につな 力や都市ガスの小売全面
からは、需要開発推進運 ど夢のあるガス機器が出 タイアップしていきたい。 用化される見通しだ。ハ はつけやすい。
自由化で、LPガスの末 ためにタンクを更新すれ
で、シェールガス由来の 中東に対しての牽制力を がると思う。
LPガス安全安心向上運 ひ出してほしい。
24
成冨 全L協の需要開 るが、素材そのものを安 てきており、しっかりと には、流行やブームを起 果的だ。都市ガスは年間 は、全国でも最も早くバ Pを含め全体の価格低減 めて柔軟な運用ができる ようになれば、中東依存 300万㌧の備蓄がある
万台普及させているの ルクを導入した会社。業 に意義があると言える。 ようになれば、かなり価 度が高く安定調達の面で が、国内需要は備蓄法制
発推進運動について教え く調達することが私ども ものにしていく必要があ こして結果的にガスを使
(第3種郵便物認可)
プ ロ パ ン・ブ タ ン ニ ュ ー ス
防災対策の重要性はマ で供給している。他のエ
一方、雪害にはガス放 性を改めて訴求したい。
適しているのではないか。 内海 国土強靭化に向
る。ガスを使って快適な ないと量産効果が出ず値 に予算額に達してしまう いますが。
一方でバルクには 年 け、災害対策バルクや災 出防止機構を内蔵した折 例えば、公共施設では調 スコミでも継続的に大き ネルギーとともに共存さ
北嶋 自立型の良い商
暮らしができる製品をプ 段が下がらないので、し 状態だ。LPガス化によ
ラス提案し、お客さまも っかり取り組んでいきた るCO2削減事例は日協 品 が 発 売 さ れ て い る の 検査問題がある。バルク 害時対応ユニットの推進 損式調整器など有効な策 理用の釜の一つをLPガ く取り上げられている。 せるべきものであること
95
常に魅力的だ。業界はこ
のホームページでもアピ で、多くの事業者に扱っ が生涯にわたり使えるも を図っている。事故防止 があるが、一層のPRが スにする。これがエネル このため、市長など地方 を強調したい。
えは整ってきたと思う。 定だけでなく、自治体が を高めるのがよい。この
ただ課題があり、それ
などに対しても二次災害 FFヒューズガス栓、ま た。今後災害時には日液 と協定を締結した都道府
・ 以降出荷 に設置した実績がある。 いか。
成冨 伊藤工機は 年 防止に役立っている。ま たはガスコンセント化、 協もハブになり、状況把 県LPガス協会もある。 が価格の低廉化といった
が伸びている。 良い商品と言えばバル
また、自治体と都道府 ことなのだろう。価格差
谷本 当社 クがある。バルク供給の 検査に対応した仮設供給 た、南海トラフ大地震な 業務用では、ねじガス栓 握を行う。中核充填所の
の可とう管ガス栓化を進 整備など、強靭化への備 県協会やこの支部との協 を乗り越えるには利便性
しているが3 県内では多くの公立高校 また次に行けるのではな る。これは、震災や水害 り、家庭用ではON・O きなかったケースがあっ ある。既に県内全自治体 安全安心を実現している。
ステムを製造 いきたい。例えば、兵庫 ら、これが解決されれば 圧ホースの約6割を占め 誤 開 放 防 止 も 課 題 で あ 会が被災し、情報収集で 呼びかけてくれることも る。保安もしっかりして
20
となり、業界全体の安全 していかねばならない。 く、電気とエネルギーを 付加価値の高い商品が伸 は、台数当たりの火事の めている
11
山﨑 LPガスはエネ
ルギーの素材としては非
鴇田 LPガスは日本
ギーの強靭化につながる。 自治体の首長が、都道府
谷本 当社も同じで環 ールしている。
てもらいたい。GHP普 のになるのを願っている。 を目的に普及を推進する 必要だと感じている。
もプラスになるようにし
また、東日本大震災で 県LPガス協会に対して の家庭の半分のエネルギ
強靭化というよりは保
北嶋
年検査問題は ガス放出防止型高圧ホー
たい。
内海 当社 及には需要開発推進運動
ではバルクシ でも積極的に取り組んで 一つの流れの中にあるか スは現在の出荷率は、高 安の問題だが、ガス栓の は、都道府県LPガス協 防災協定を締結したいと ーを支えている事実があ
よろこび、事業者として い。
20
20
の素材に対してお客さま
のニーズにかなう付加価
値を付けていくことにな
紙上参加
谷本光博氏
ることを前提に考えねば
ならない。より体質の強
い会社にしていくことが
LPガス販売事業者でも
メーカーでも課題となる。
安全面では、長期使用
製品安全点検制度が創設
老朽機器取り替え有効
高付加価値商品で感動を
会社の立場で言わせて
入浴中死亡者数の減少に 改めて申し上げたい。た ルギーと比較してもこの での信頼があるとかその
だ、定期的なメンテナン 良さは際立つ。日本では 理 由 は さ ま ざ ま だ と 思 もらうと、当社の構想と
貢献したい。
安全を切り口に、老朽 スや補修をすれば新しく 需要が減っているが、世 う。その関係性が、学校 しては、生活インフラす
化した機器などを取り替 作るよりはコストが抑え 界的に見ればむしろ減っ ・病院などへのLPガス べてを自立型にしたスマ
えていくことは有効だ。 られ、当面日本全体とし ているのはまれで増加傾 提案に生きてくるのでは ートビレッジのようなも
題や利便性に配慮し、L ながら災害対応型バルク えている。対象は水やエ
省 エ ネ 性 や 利 便 性 の 点 て強靭な供給体制を維持 向だ。先進国でも環境問 ないか。補助金も活用し のが実現できないかと考
で、機器は進化を続けて していけると考える。
み合わせれば十分に実現
可能である。これをパッ
ケージとして提供できれ
ば、価格についても、そ
のうちの一つだけをとっ
川本 2月の関東の大 災害時での有効性を明示 区で災害対策訓練を実施 だろう。
れにおいてもLPガスの 確保するため、全国9地 て評価されることはない
山﨑 元売もサプライ
も、機器の取り替えは業 界的に見れば、まだまだ だ日本でも優れた使い方
実際に事故が 安全点検制度の定着と所 の分を浴室暖房乾燥機や 欲していると言える。
ガスの優位性は、Si 界として取り組んでいく 日本のLPガス関連技術 ができると確信している。 チ ェ ー ン を 強 化 し て い
減った。メー 有者票の回収向上に努め 床暖房などの提案により
北嶋 新しいエネルギ る。震災後、国内4カ所
顧客の生活価値を高めて セ ン サ ー コ ン ロ で 言 え 必要がある。付加価値が は必要とされている。立
カーも努力す ている。
需要開拓について、暖 いくことで、まだまだガ ば、鍋底を直接感知でき 高い機器を取り付けると 地条件にあった技術を業 ー基本計画の政府案、国 に電源車を配置した。ま
るが、消費者
に気づいても 房をLPガスだけでやる スの需要は伸びる。当工 る。IHクッキングヒー 感動がある。感動がある 界を挙げて確立していき 土強靭化政策大綱のいず た、災害時の緊急体制を
安全性を担保 く。LPガスだけではな は、厨房でも給湯器でも ての感知だ。注目すべき にはいかない。
らうことで、 と、 消 費 者 が 値 段 に 驚 業会の販売実績データで ターはガラスで隔てられ と、消費者はオール電化 たい。
内藤弘康氏
おり、消費者ニーズや社
日本でのプラント作り Pガスを再度導入してい の導入、LPG車の普及 ネルギー(ガス・電気)
されるなど、製品安全が
などだが、今の技術を組
7~8年前に大きな問題 注意喚起を行うことで、 工業会では長期使用製品 ガスの消費量を下げ、そ を求めてより良い商品を 会的課題に応える意味で は少なくなったが、全世 るケースもある。まだま も頑張っていきたい。
安全性向上
ス面もあるが、厳しくな さらに消費者へ誤使用の は大きな成果だった。当 エコジョーズ化により、 したくない。快適な生活 ートショックを防止し、 にコストがかかることを がその通りで、他のエネ があるだからとか、地域 提案していきたい。
る会社が出てくる。プラ うな安全基準の法制化、 点検制度が創設されたの 及拡大を推進していく。 消費者は生活の質は落と し、冬の入浴時に多いヒ また、保安や設備の維持 ・エナジー」としていた に近いからとか、供給力 たちで生活しませんかと
機器開発の面では、高 ている。ガス機器は生活 故 は 減 少 し て い る。 次 術をどう維持し次世代に Gフォーラムでは、テー 事 例 は 全 国 で あ る と 思 会社などにエネルギー供
大きく変わるときには必 開発の取り組みに加え、 まるという共通認識がで
ず伸びる会社と淘汰され Siセンサーコンロのよ きた。長期使用製品安全 効率なエコジョーズの普 に密着した製品であり、 は、浴暖を積極的に推進 伝えていくかが課題だ。 マを「エクセプショナル う。防災拠点となる施設 給を委ねず、自立したか
LPガスは改めて見る 個別企業と防災協定を締 時「自立」がキーワード
西田 LPガス関連の
への考え方、取り組む姿 また、商品には寿命があ ミックスするハイブリッ ばしている。特に給湯器 件数。Siセンサーコン
自由化の流れは電気に 勢が変わった。各メーカ り、寿命を超えて使い続 ド給湯器ならリーズナブ では追いだき機能付きや ロの普及に伴い、ガスこ プラント設備や保安技術 と非常に優れたエネルギ 結することもある。当社 になる。100軒、20
もガスにも来る。環境が ーの安全性を高める製品 ければ器具は危険性が高 ルな料金で供給できる。 給湯暖房機の台数が増え んろを原因とする火災事 は成熟期にある。この技 ーだ。少し前の世界LP も締結している。同様の 0軒の住宅に対し、電力
2014年(平成26年)4月7日(月曜日)
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