資料2 LibreOfficeのインストールと基本的な操作 1 LibreOfficeのインストール LibreOfficeは、FLOSSのオフィススイートです。 ワープロソフトウェア(Writer)、表計算ソフトウェア(Calc)、プレゼ ンテーションソフトウェア(Impress)、データベースソフトウェア(Base)、 図形描画ソフトウェア(Draw)、数式編集ソフトウェア(Math)の6種類の ソフトウェアが含まれています。操作面では、Microsoft Officeとの互 換性が向上しています。 本資料ではWindows用のLibreOffi ceについて、ダウンロードからイ ンストール及び主な機能の使用手順を紹介していきます。 ソフトウェア の入手 LibreOffice 日本語サイト ア ソフトウェアの入手とインストール LibreOfficeの日本語版は、LibreOffice日本語サイトを利用して⼊ ⼿するのが便利です。(http://ja.libreoffice.org/) (ア) LibreOffice日本語サイトを開き、「LibreOfficeをダウンロー ド」をクリックします。 LibreOfficeを使用するために、以下の2つのファイルをダウ ンロードします。 「LibO_3.4.5_Win_x86_install_multi.exe」 「LibO_3.4.5_Win_x86_helppack_ja.exe」 ※平成24年2⽉22日現在、1つ前のバージョンです。 - 資料 2-1_1 - JRE LibreOfficeのインストーラはJavaを同梱していませんので、 Javaがインストールされていない環境で利用する場合、JRE (Java Runtime Environment)をインストールする必要があ ります。「http://www.java.com/ja/download/」からダウン ロードできます。 WindowsでJREがインストールしてあるかどうか確かめるに は、「コントロールパネル」からインストールされているプログ ラムの一覧を表示し、一覧に「Java(TM)SE Runtime Environment」 が表示されていれば、既にインストールされています。 JREは、「Base」(データベースソフト)の実⾏等に必要です。 (イ) 枠部分が「Windows」「ja - 日本語」になっていることを確認 します。「LibO_3.4.5_Win_x86_install_multi.exe 191MB」と、 「LibO_3.4.5_Win_x86_helppack_ja.exe 16MB」の2つを選 択してダウンロードします。 インストール (ウ) ダウンロードした「LibO_3.4.5_Win_x86_install_multi.exe」 をダブルクリックして実⾏します。 - 資料 2-1_2 - (エ) 「LibreOffi ce 3.4-インストールの準備」ダイアログから 「次へ」をクリックします。 (オ) 「LibreOffice 3.4-インストールの準備」ダイアログからファ イルを展開する場所を任意に選択し、「展開」をクリックします。 - 資料 2-1_3 - (カ) 「LibreOffice 3.4-インストールウィザード」ダイアログから 「次へ」をクリックします。 (キ) 「ユーザ名」「所属」を⼊⼒し、「このアプリケーションを次の ユーザに対してインストールします」でどのユーザにするか選択 し、「次へ」をクリックします。 - 資料 2-1_4 - (ク) 「セットアップの種類」で、オープンオフィスの機能をすべて インストールする場合は「通常」を選択します。いくつかの機能 に絞ってインストールする場合は、「カスタム」を選択して設定 します。 「通常」を選択した場合は、「次へ」をクリックします。「カス タム」を選択した場合は、カスタム画面で設定後、「次へ」をク リックします。 ※インストール先を変更したい場合は、「カスタム」を選択します。 (ケ) デスクトップにオープンオフィスのショートカットを表示させ たい場合には「デスクトップ上にスタートリンクを作成」にチェ ックを入れ、「インストール」をクリックします。 - 資料 2-1_5 - (コ) インストールが完了するまでそのまま待ちます。インストール 完了後、「完了」をクリックします。 (サ) インストールが完了した後、(オ)で展開した任意の場所にあるフ ォルダを削除します。 (シ) 続けて「LibO_3.4.5_Win_x86_helppack_ja.exe」をダブル クリックします。 (ス) 「次へ」をクリックします。 - 資料 2-1_6 - (セ) ファイルを展開する場所を任意に選択し、「展開」をクリックし ます。 (ソ) 「次へ」をクリックします。 - 資料 2-1_7 - (タ) インストール先を指定します。変更する際には、「変更」をクリ ックし、コンピュータの任意の場所にインストールするようにし た後、「次へ」をクリックします。 (チ) 「インストール」をクリックします。 - 資料 2-1_8 - (ツ) インストール画面が進むので、インストールが完了するまでそ のまま待ちます。インストール完了後、「完了」をクリックしま す。 (テ) インストールが完了した後、(セ)で展開した任意の場所にあるフ ォルダを削除します。 以上で、インストールは完了です。 - 資料 2-1_9 - LibreOffice の画面 LibreOfficeを、デスクトップ上のスタートリンク(ショートカット) 等から起動すると、次のようなスタートセンターが表示されます。スタ ートセンターでは、各アプリケーションの起動、既存のファイルの読み 込み、テンプレートのダウンロード等を⾏うことができます。 スタートセンターに表示される主なアイコンの意味は、次 のとおりです。 ・文書ドキュメント ・表計算ドキュメント ・プレゼンテーション ・図形描画 ・データベース ・数式 → → → → → → LibreOffice LibreOffice LibreOffice LibreOffice LibreOffice LibreOffice Writer Calc Impress Draw Base Math Editor LibreOfficeのテンプレートをダウンロードします。 LibreOfficeの拡張機能をダウンロードします。 LibreOfficeの公式サイトに接続します。 - 資 料 2-1_10 - アプリケー ションの起動 イ アプリケーションの起動 各アプリケーションを起動するには、いくつかの方法があります。 ① 前述のスタートセンターから、必要なアプリケーションを起動 します。 クイック 起動 ② Windowsの「スタートメニュー」→「すべてのプログラム」→ 「LibreOffice3.4」から、必要なアプリケーションを起動します。 ③ 各アプリケーションの「ファイル」メニューにある「新規作成」 から、起動するアプリケーションを選択します。 ④ タスクトレイにある「クイック起動」アイコン を 右 ク リックすると、各アプリケーションを起動するコンテキストが表 示されるので、選択します。 「クイック起動」のタスクトレイからの常駐を解除したいと きには、「クイック起動」アイコンを右クリックして表示され る「LibreOfficeをシステム起動時に読み込む」のチェックを 外します。 常駐を解除した「クイック起動」を、もう⼀度常駐させたい ときは、「ツール」メニューの「オプション」→「メモリ」を 選択し、「システム起動時に、LibreOfficeを読み込む」にチェ ックを入れます。 - 資 料 2-1_11 - ファイルの 保存 ウ また、PDF形式で保存したい場合には、「ファイル」メニューにある 「PDFとしてエクスポート」を選択します。「PDFのオプション」ダイ アログが開くので、設定して「エクスポート」をクリックし、ファイ ル名を付けて保存します。 PDF形式 ハイブリッド PDF ファイルの保存 LibreOfficeでファイルを保存するときは、既定でODF形式となって います。毎回Microsoft Office形式で保存しなければならないときに は、既存の保存形式を変更することができます。 この場合は、「ツール」メニューの「オプション」→「読み込みと保 存」→「全般」を選択し、「ドキュメントの種類」と「常に次の形式 で保存」の欄を必要に応じて選択します。 エ PDFの編集 LibreOfficeには、PDFファイルを編集するための「PDF Import」 などの拡張機能がデフォルトで同梱されており、追加のインストール 作業をすることなくPDFをLibreOfficeで開くことができます。 オ ハイブリッドPDF ハイブリッドPDFとして保存したファイルは、保存したアプリケー ションに読み込んで編集することができます。 ハイブリッドPDF形式で保存するには、「ファイル」→「PDFとして エクスポート」を選択し、「PDFのオプション」ダイアログの「一般」 タブから「ハイブリッドファイルの作成」にチェックを入れ、「エク スポート」ボタンをクリックします。 - 資 料 2-1_12 - ハイブリッドPDFとは、PDFビューワーなどLibreOffice以 外のソフトで開いた場合は、普通のPDFファイルとして開か れますが、LibreOfficeで開いた場合は、埋め込まれた文書フ ァイルが開かれ、通常の文書ファイルと同様に編集できると いう特殊なPDFのことです。再編集の可能性がある文書をこ の形式で保存しておくと便利です。 テンプレート カ テンプレートの利用 よく使う文書はテンプレートとして保存しておくと、それを「ひな 形」として効率よく文書作成ができます。 テンプレートとして保存するには、「ファイル」→「ドキュメント テンプレート」→「保存」を選び、「新しいドキュメントテンプレー ト」欄に任意の名前を付け、「OK」ボタンをクリックします。 保存したテンプレートを利用するときは、「ファイル」→「新規作 成」→「テンプレートとドキュメント」を選び、「タイトル」から 「マイテンプレート」をダブルクリックし、必要なファイルを選び、 「開く」ボタンをクリックします。 - 資 料 2-1_13 - キ オートコレクト オートコレクト オートコレクトの機能は、URLやメールアドレスを⼊⼒すると⾃動 的にハイパーリンクが設定されたり、英文の先頭文字が大文字になっ たりする機能です。 「ツール」→「オートコレクトオプション」のオプションタブから 必要事項を設定します。 ・URLやメールアドレスを⼊⼒すると⾃動的にハイパーリ ンクが設定されないようするには、「URL識別」のチェッ クを外します。 ・英文の先頭文字が大文字にならないようにするには、「す べての文を大文字で始める」のチェックを外します。 Open Type Font ク フォントのインストール 標準のフォントをIPA(独⽴⾏政法⼈情報処理推進機構)が配布す るOpen Type Fontに変更することによって、異なるOSを利用してい ても書式やデザインのくずれない文書を共有することができます。 「Open Type Font」とは TrueType形式を発展させたフォントフォーマットであり、アド ビシステムズ社、マイクロソフト社が共同で設計し、アップルコン ピュータ社が賛同する形で開発・制定され、公開されています。Li nux、Windows、Mac OS X 等の異なるプラットフォーム間での 互換性が高いデファクトスタンダードのフォントフォーマットで す。 (http://ossipedia.ipa.go.jp/ipafont/releasenote.html) - 資 料 2-1_14 - IPAフォント IPAが配布しているフォントには、「IPAexフォント」と「IPAフ ォント」があります。日本語文書の印刷においては、和文文字(仮 名、漢字等)は固定幅で、欧文文字は文字幅に合わせた変動幅で文 字を配置することが⼀般的な慣例となっています。そのため、文書 を作成する際には、それぞれの文字にフォントを指定する必要があ ります。 「IPAexフォント」の特徴は、和文文字と欧文文字の固定幅と変 動幅を一つのフォントに統合し、日本語文書作成時におけるフォン ト設定のわずらわしさの解消をねらったものです。 本研究の日本語文書作成では、和文文字と欧文文字を指定した使 用方法を説明するため、次の「IPAフォント」をダウンロードし、 インストールします。 (URL http://ossipedia.ipa.go.jp/ipafont/) ※上記の枠で囲った、Open Type Fontである2種類の「TTCファ イル」をダウンロードし、インストールします。 - 資 料 2-1_15 -
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