3. エンジニアリング

アストンマーティン DB11:エンジニアリング
エンジニアリング・ハイライト:
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アストンマーティンの接着アルミニウム・ボディ構造の中で、もっとも軽く、もっとも剛性が高く、もっと
もスペース効率に優れる。
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押出成形、プレス成形、鋳造のアルミニウム・パーツを接着して最適化したボディ構造。
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クラス・トップレベルの質量-剛性比を実現したボディ構造。
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シル・セクションの高さと幅を抑えて開口部を拡大、乗降性を向上。
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フロントシート取り付けポイントを見直し、さまざまな体格の乗員に対応。
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リヤパッセンジャー・コンパートメントのヘッドルームとレッグルームを大幅に増大。
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リアシートに ISOFIX チャイルドシート・アンカーを内蔵。チャイルドシートの装着が可能。
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ラゲージ・コンパートメントを拡大。フルセットのラゲージを収納可能。
より軽く、より強く、よりダイナミックで、スペース効率に優れること。新型 DB11 開発チームは、非常に野
心的な目標を設定しました。接着アルミニウム構造のパイオニアであるアストンマーティンは、これらの目
標をすべて達成しました。DB11 の基本は、アルミニウム構造、フロントマウントの V12 エンジン、そして
後輪駆動です。つまり、DB11 は、アストンマーティンの基本レイアウトを踏襲した、究極のモダン・スポー
ツ・グランドツアラーです。このニューモデルには、さまざまな改良や革新技術が施されていますが、その
多くは見えない部分に隠されています。しかしながら、独特のドライブフィールを通じて、その効果を感じて
いただけるでしょう。
前述のとおり、複数の手法で製作されたアルミニウム・パーツを接着した DB11 のボディ構造は、質量-剛
性比(軽量性と剛性のバランス)において、新たな基準を打ち立てています。ボディパネルに関しては、ク
ラムシェル・ボンネット、ルーフ、ドアはプレス成形アルミニウム、リア周り、フロント・フェンダー、デッキリッ
ド・アセンブリーはコンポジット素材、フロント/リアバンパー、シル、フロント・スプリッター、リアディフューザ
ーは射出成形プラスチックと、部位に合わせて素材を使い分けています。ルーフ・ストレーキは、押出成形
およびプレス成形のアルミニウム・パーツを組み合わせています。
ホイールベースを 65mm 延長し、V12 エンジンの搭載位置を後方に移動させることにより、ほぼ理想的な
前後重量配分を実現、俊敏なハンドリング特性に繋げています。DB9 と比較すると、フロント/リアトレッド
は、それぞれ 75mm、43mm 拡幅されています。全幅は 28mm 増加したにすぎません。フロントおよびリ
アのオーバーハングは、16mm、11mm ずつ短縮する一方で、全長は 50mm 延長されています。
効率的にパッケージングされた新しい燃料タンクのおかげで、ラゲージ・コンパートメントが拡大、フルラゲ
ージ・セットを収納することができます。A ピラー構造の見直しとシル・セクションの高さと幅の縮減が相乗
効果を発揮し、ドア開口部が大きくなり、乗降性が向上しています。フロントシート・エリアでは、ヘッドルー
ムが 10mm 拡大したほか、シートの調整範囲も拡大しました。リアシート・エリアには、フロント以上の拡
大が見て取れます。ヘッドルームが 54mm、レッグルームが 87mm 拡大された結果、DB11 は文字どお
りの 2+2 に仕立てられました。また、アストンマーティンとして初めて、リアシートに ISOFIX アンカーを一
体化して、実用性を向上させました。
製品開発担当ディレクターのイアン・マイナードは、エンジニアリングについて次のように話しています。
「接着アルミニウム構造を採用して 10 年以上の歳月が経過しました。その間に培った経験と叡智を惜し
みなく応用して、ボディ構造を大幅に改良することができました。新型 DB11 のボディシェルは、剛性が引
き上げられる一方で、重量は削減されています。この構造は、パフォーマンスとダイナミクスを最適化する
うえでの基礎となりました。DB11 は、アストンマーティン史上最高の GT スポーツカーです。エンジニアリ
ングチームの仕事の成果を大いに楽しみにしていてください。」