「京銀活き活きベンチャー支援ネットワーク」等を活用した課題解決支援

「京銀活き活きベンチャー支援ネットワーク」等を活用した課題解決支援について
1.動機(経緯)
(金融機関名)京都銀行
当行は、中小企業等への金融の円滑化を通じ、地域経済の活性化に貢献することが、地域密着型金融の本来
のあり方と認識している。この考えのもと、積極的なコンサルティング機能を発揮するため、創業・新事業支援とし
て「京銀活き活きベンチャー支援ネットワーク」による課題解決支援、成長支援として販路開拓のためのビジネス
マッチング支援や商談会開催による商談機会の提供等、顧客企業のライフステージや課題・ニーズに応じた最適
なソリューションを提供している。
【京銀活き活きベンチャー支援ネットワーク】
平成18年5月、地元ベンチャー企業が持つ経営・技術・営業面等における専門的ニーズに対し、幅広くサポー
トすることを目的に、公的支援機関・専門機関・各種団体・大学等と連携し、「京銀活き活きベンチャー支援ネットワ
ーク」を設立。活動内容としては、
①セミナーの開催
平成18年5月より「産学官連携」「販路開拓」「資金調達」等中小・ベンチャー企業にとってニーズが高い内容を
テーマにし、企業によるプレゼンテーションやネットワーク会員による講演、交流会等を実施。
当行が主体となり、中小ベンチャー企業・ネットワーク会員双方がメリットを得る事ができる機会を提供している。
②個別相談
設立当初より取引先中小・ベンチャー企業から随時相談を受付け、その相談に対し最適な支援が行える会員機
関の紹介を通じて、より高度で専門的なノウハウや支援策を提供。
2.概
要
【ベンチャーファンド】
平成12年度から、創業・新事業支援のため、当行初のベンチャーファンド(K.S.Oベンチャーファンド1号)を
設立し、ベンチャー支援業務を本格化。以降、多種多様なファンドを設立し、ベンチャー企業の資金ニーズに対
応。
【京銀ビジネス商談会】
平成22年度より中小企業が大手企業に対して直接自社の技術や製品、サービス等をアピールできる「京銀ビ
ジネス商談会」を開催。
中小企業が提供可能な技術、製品等をアピールしたエントリーシートを事前に受付け、大手企業が自らのニー
ズに沿った中小企業をピックアップし、個別商談会を実施。
3.成果(効果)
【京銀活き活きベンチャー支援ネットワーク】
①セミナーの開催
平成24年12月時点で合計19回のセミナーを開催。
直近開催事例
(1)平成24年3月「産学官金連携セミナー」
大学による産学連携体制・具体的事例発表。公的機関による支援施策紹介。各大学による展示ブース出展。
(2)平成23年11月「資金調達プレゼン会」
ベンチャーキャピタル等から投融資、行政から補助金を受けることを目的としたセミナー。
(3)平成23年7月「京銀DCPビジネス・フォーラム」
中小・ベンチャー企業と大手企業・公的支援機関との技術・販売提携を目的としたセミナー。
②個別相談
ベンチャー企業や新しい事業分野への進出を検討されている中小企業の課題・ニーズに対し、「京銀活き活き
ベンチャー支援ネットワーク」に参画いただいている支援機関や大学等と連携してビジネスマッチングや各種情
報の提供、専門家(機関)や大学の紹介等、合計で76件(平成24年度上半期)の支援を実施。
【ベンチャーファンド】
当行主要ファンド投資件数:106件(93社)、31億円。うち、10社が株式公開を実現。
ファンド投資については、投資先ベンチャー企業の上場によるキャピタルゲインのみが目的ではなく、投資に
より企業の成長を加速して地域経済の活性化に貢献する事と、ベンチャー企業と当行の取引深耕(ビジネスゲイ
ン)を最大の目的としている。
【京銀ビジネス商談会】
個別商談会6回開催(平成22年度2回、平成23年度3回、平成24年度1回)
商談企業数90社
【京銀活き活きベンチャー支援ネットワーク】
①セミナー開催
中小・ベンチャー企業にとってニーズが高い内容をテーマにしたセミナーを随時開催。
4.今後の予定
具体的にはこれまで実施したテーマの「産学官連携」「販路開拓」「資金調達」に加え、「IT化」「販売管理」「マー
(課題)
ケティング」等、より細分化されたニーズをテーマにしたセミナーを検討している。
また、オープンイノベーション等大手企業とのビジネスマッチングをテーマにしたセミナーの導入による充実も
検討している。
②個別相談
事業計画の策定、補助金獲得サポート等より企業に深く入り込んだ支援ができる体制の整備。
【ベンチャーファンド】
株式公開のみを出口としない新たなファンド設立を検討している。
具体的にはアーリーステージにおける企業の成長を支援することを目的としたファンドをはじめ、成長期・事業
承継期等企業のライフステージ毎に必要な支援が行えるファンドを検討している。
【京銀ビジネス商談会】
これまで開催した商談会の業種の他、顧客の販路開拓に繋がるような商談会も実施し、数多くの商談機会提供
を行っていく。
<京銀活き活きベンチャー支援ネットワーク>
専門機関
大学
その他
各種団体
京
連 携
様々な課題、ニーズのご相談
(経営・技術・営業・資金…)
都
銀
行
・課題、ニーズに応じた
最適な解決手法の提供
・連携機関の多種多様な
支援機能の紹介
中小・ベンチャー企業 等
公的
支援機関
随時実施する個別相談と、定例的に開催
するプレゼン・交流会等を通じ、高度で専
門的な課題に対応
<京銀活き活きベンチャー支援ネットワーク参加会員>
参加機関名
機関数
公 的 支 援 機 関 近畿経済産業局、独立行政法人中小企業基盤整備機構、けいはんな新産業創出・交流センター、
公益財団法人京都産業21、財団法人京都高度技術研究所、京都府中小企業技術センター、
10
京都市産業技術研究所、公益財団法人大阪産業振興機構、日本政策投資銀行、日本政策金融
公庫
専 門 機 関 日本アジア投資株式会社、日本ベンチャーキャピタル株式会社、大和企業投資株式会社、
大阪中小企業投資育成株式会社、株式会社ジャフコ、監査法人トーマツ、あずさ監査法人、
11
新日本監査法人、京都監査法人、京都リサーチパーク株式会社、株式会社大阪証券取引所
大
学 京都大学、京都工芸繊維大学、京都産業大学、京都造形芸術大学、京都府立大学、
京都府立医科大学、京都学園大学、同志社大学、立命館大学、龍谷大学、滋賀大学、滋賀医科
大学、大阪大学、大阪電気通信大学、大阪工業大学、摂南大学、関西学院大学、神戸大学、奈良
先端科学技術大学院大学、名古屋大学
その他各種団体 京都商工会議所、大阪商工会議所、社団法人京都工業会、社団法人発明協会京都支部
20
4
計45
(以上順不同)
(平成25年3月現在)