【教育目標 】 将来をみつめ「学び考える力」「自 他を大切にする心」「たくましく生きる力」を育 てよう 十中 だより 平成２７年１２月１４日 発行 第 ８ 号 発 行 者 :中 野 区 立 第 十 中 学 校 少年時代の経験 少年は瀬戸内海に浮かぶ小さな島で生まれ た 。家 の す ぐ 側 が 海 だ っ た の で 水 泳 が 得 意 だ っ た。 ５ 年 生 の 時 、中 国 地 方 少 年 少 女 水 泳 大 会 の 選 手 に 選 ば れ 、自 信 を も っ て 大 会 に 臨 ん だ も の の 、 わ ず か の 差 で ２ 位 に な っ た 。大 会 で は 、予 選 か ら決勝まで何度もレースが繰り返されたため、 最後は足が棒のようになり思うように動かな くなってしまった。 勝つためには訓練を積んで持久力をつけな け れ ば な ら な い と 思 い 、翌 年 の 大 会 に 向 け て 猛 ＜少年が生まれ育った瀬戸内の海と島＞ 練習を行った。幸い、少年が通っていた小学校 に は 、本 格 的 な 水 泳 の 指 導 法 を 学 ん だ 先 生 が い た 。先 生 は 、こ れ ま で 近 く の 海 で 好 き 勝 手 に 泳 い で い た 子 ど も た ち に 泳 ぎ の 基 礎 か ら 教 え た 。準 備 体 操 の 仕 方 に 始 ま り 、基 本 を 徹 底 的 に 反 復 練 習 さ せ 、す っ か り 疲 れ た と こ ろ で 長 距 離 を 泳 が せ た 。少 年 は 驚 き 、あ ま り の 厳 し さ に「 や め さ せ て ください」と申し出るが、先生は取り合わなかった。少年は何度も海の中で涙を流した。 と こ ろ が 、ひ た す ら 練 習 を し て い く う ち に 、や が て あ る 変 化 が 表 れ て き た 。い く ら 泳 い で も 疲 れ な く な り 、タ イ ム も 伸 び て き た 。先 生 に 言 わ れ な く て も 、基 礎 練 習 の 重 要 さ を 理 解 で き る よ う になった。シーズンオフでも椅子に座ってバタ足の練習や走り込みをして体力の増強に励んだ。 少年は、わずか５０メートル、３０数秒のために１年間をかけた。 ６年生の時、少年は再び中国地方少年少女水泳大会に出場し、そして、優勝した。 こ れ は 水 泳 選 手 の 話 で は な い 。日 本 画 家 で 文 化 勲 章 受 章 者 、東 京 藝 術 大 学 学 長 を 務 め た 平 山 郁 夫 画 伯 （ 1930 年 ～ 2009 年 ） の 話 で あ る 。 画伯はこう述べている。 「 水 泳 大 会 で 優 勝 す る た め に ひ た す ら 練 習 し た と い う 少 年 時 代 の 経 験 は 、後 に 、本 格 的 に 絵 を 描 く よ う に な っ た 時 に 、『 普 通 の や り 方 で は と て も 駄 目 だ 。 人 が ５ 時 間 や れ ば 、 こ ち ら は ７ 時 間 やらなければならない』という考え方につながった」 イ ン タ ー ネ ッ ト で「 平 山 郁 夫 」を 検 索 す る と 、例 え ば ウ ィ キ ペ デ ィ ア で は 日 本 画 家 、文 化 勲 章 受 章 者 、東 京 藝 術 大 学 学 長 、 日 本 美 術 院 理 事 長 、一 ツ 橋 綜 合 財 団 理 事 、広 島 県 名 誉 県 民 、広 島 市 名 誉 市 民 、鎌 倉 市 名 誉 市 民 … 等 の 数 々 の 経 歴 が 紹 介 さ れ て い る 。こ う し た 経 歴 や 輝 か し い 業 績 は 本人の才能と努力の結果だが、その原点が少年時代の経験にあったことはいうまでもない。 た だ 、少 年 時 代 の 経 験 が そ の 後 の 人 生 に 大 き な 影 響 を 与 え た と い う こ と は 、平 山 画 伯 に 限 っ た ことではなく、誰にも通じることである。 1 さ て 、 今 年 も 保 護 司 会 か ら 、“ 社 会 を 明 る く す る 運 動 ” 2016 年 協 賛 カ レ ン ダ ー を い た だ い た 。 タ イ ト ル は 、“ 平 山 郁 夫 画 伯 作 品 集 ～シルクロード・中近東～” カ レ ン ダ ー に は 「 パ ル ミ ラ の 遺 跡 」「 シ リ ア 北 部 の 家 畜 市 場 」「 ア フ ガ ニ ス タ ン の 遊 牧 民 」等 の 絵 画 が 掲 載 さ れ て い る が 、そ れ ら の 地 域 は 現 在 、Ｉ Ｓ の 支 配 下 に あ っ た り 、内 戦 激 化 で 硝 煙 が 止 ま な か っ た り 、世 界 の 火 薬 庫 と 化 し て い る 地 域 だ 。シ ル ク ロ ー ド 一 帯 の 平 和 を 願 っ て い た 画 伯 が 存 命 で あ れ ば 、さ ぞ か し心を痛めることだろう。 ＜パルミラ遺跡（ウィキペディアより）＞ 最 後 、今 年 の カ レ ン ダ ー に 目 を や れ ば 、残 り 半 月 。中 東 の 情 勢 不 安 定 と は 裏 腹 に 、本 校 は 大 き な 事 故 や 混 乱 も な く 、 2015 年 を 無 事 に 終 え る こ と が で き そ う で す 。 保 護 者 及 び 地 域 の 皆 様 に は 、今 年 １ 年 間 、本 校 の 教 育 活 動 に 温 か い ご 理 解 ご 協 力 を い た だ き ま したことに感謝を申し上げます。 ま た 、 2016 年 も 教 職 員 一 同 、 心 を 一 つ に し て 教 育 内 容 の 充 実 発 展 に 努 め て 参 る 所 存 で す 。 どうか、これまでと変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。 食べ物を大切に扱い、食べることに感謝する ～残食率ゼロキャンペーンを終えて～ 学校は生徒の学力や体力向上を図 り 、豊 な 心 を 育 成 す る と こ ろ で す 。そ 平 均 残 食 率 一 覧 （ 11 月 9 日 ～ 20 日 ） の た め に 授 業 、行 事 、部 活 動 、委 員 会 ご は ん 活動など様々な活動を行っています。 給食もその一つです。 給食残食率調査というものがあり パ 麺 ン 類 主 そ の 食 他 牛 果 乳 物 単位は％ お か ず 平 均 A中 1.2 0.0 1.5 0.0 0.9 0.0 1.7 0.8 B中 8.4 5.7 15.2 6.3 17.2 7.8 18.6 11.3 に 区 が 行 っ て い る 調 査 で す 。右 表 は 第 C中 6.7 6.5 7.9 1.0 9.0 1.9 10.3 6.2 ２回目の結果です。 十中 1.6 2.6 7.4 4.7 3.4 1.4 2.4 3.4 D中 7.4 4.4 11.1 2.7 4.8 2.9 10.4 6.2 平均 5.1 3.8 8.6 2.9 7.1 2.8 8.7 5.6 ま す 。学 校 給 食 の 残 食 率 を 調 査 改 善 し 、 標準献立の作成に資することを目的 表 か ら は 、十 中 は 残 食 率 が と て も 低 く 、給 食 が し っ か り と 食 べ ら れ て い る 学校であることが窺えます。 今回の調査期間中の残食量を食缶 に換算すると全校で３缶分だそうです。ちなみに、第１回目の残食量は食缶２０缶分ですから、 その改善ぶりは見事です。これは、栄養士さんや調理師さんの美味しい給食作りに向けた努力、 先 生 方 の 給 食 指 導 、保 健 給 食 委 員 会 の 活 動 、食 育 指 導 等 の 成 果 で す が 、何 よ り 十 中 生 一 人 ひ と り が給食を大事にしている証拠です。 ＜ 残食率ゼロキャンペーン＞ 飽 食 の 時 代 と 言 わ れ 、食 物 に 不 自 由 す る こ と の な い 我 が 国 で す が 、い つ の 時 代 で も 食 べ 物 を 大 切 に 扱 い 、食 べ ることに感謝する心を持ち続けたいと思います。 2 １位 １位 ３位 １年Ａ組 １年Ｂ組 ３年Ａ組 残食率０％ 残食率０％ 残 食 率 ０ .３ ％ 吹奏楽部 薬物乱用防止コンサートで大喝采 11 月 29 日 （ 日 ） 本 校 吹 奏 学 部 は 、 Ｊ Ｒ 中 野 駅 北 口 広 場 に お い て 、東 京 中 野 ラ イ オ ン ズ ク ラ ブ 主 催 の「 薬 物 乱 用 防 止 コ ン サ ー ト 」に 参 加 し ました。 当 日 は 、「 ム ー ン ラ イ ト セ レ ナ ー デ 」 や 「 津 軽 海 峡 冬 景 色 」等 当 初 予 定 し て い た 演 奏 を 終 了 し た 後 も 、二 度 も ア ン コ ー ル の 要 請 に 応 え 、喝 采を浴び、最後、記念の盾をいただきました。 演 奏 後 、 十 中 第 一 期 生 と い う お 方 か ら 、「 十 中 の 演 奏 が 一 番 良 か っ た で す 」と お 褒 め の 言 葉 をいただきました。 ＜演奏に聞き入る大勢の観衆＞ クリスマスコンサートのお知らせ 吹奏楽部は、右下の通り「クリスマスコンサート」を行います。 当 初 は 、来 年 行 わ れ る 東 京 都 ア ン サ ン ブ ル コ ン テ ス ト を 視 野 に 、多 目 的 室 で ア ッ ト ホ ー ム に 小 規 模 に 行 う 予 定 で し た 。し か し 、熱 烈 な 支 援 を 寄 せ て く だ さ っ て い る 保 護 者 か ら「 吹 奏 楽 部 の 素 敵 な 演 奏 を 多 く の 方 に お 聞 か せ し た い 」と の 要 望 を 受 け 、会 場 を 体 育 館 に 変 更 し 、十 中 生 だ け で なく保護者及び地域の方々、近隣小学校にもお知らせすることにしました。 １２月下旬、クリスマスの時季の寒い中での 開催となると思いますが、是非とも吹奏楽部の ☆★☆クリスマスコンサート☆★☆ ○ 日 時 12 月 23 日 (祝 )14 時 30 分 ～ ○ 場 所 十中体育館 素敵な演奏をお聴きいただきますようお知らせ いたします。 ご来校の際は、暖かな服装でお越しください。 中学生意見発表会 ～村上理子さん堂々の発表～ １ ２ 月 ５ 日 (土 )、 な か の ゼ ロ 小 ホ ー ル で 中 学 生 意 見 発 表 会 が 開 催 さ れ ま し た 。 こ の 会 は「 中 野 区 非 行 を 生 ま な い 社 会 づ く り 連 絡 会 」が 主 催 す る 、中 野 区 内 の 国 都 区 私 立 の 全 中 学 校 1６ 校 の 代 表 生 徒 が 中 学 生 と し て の 意 見 を 発 表 す る 会 で 、 今 年 で ２ ８ 回 目 と な り ま す 。 今 年 、十 中 か ら は 村 上 理 子 さ ん (２ 年 Ｃ 組 )が「 外 国 人 の 人 権 ～ 本 当 の 国 際 化 と は ～ 」を テ ー マ に 、広 い 心 を も っ て 外 国 人 を 温 か く 受 け 入 れ る こ と が で き る よ う な 国 に な っ て ほ し い 旨 の 発 表 を 行いました。 大勢の聴衆を前にして、用意した原稿に目をや る こ と も な く 、緊 張 し た 様 子 も な く 、実 に 落 ち 着 い て 堂 々 の 発 表 を 行 っ た 村 上 さ ん に 対 し て 、会 場 からは盛大な拍手が送られました。 講 評 で は 、 発 表 者 全 員 に 、「 こ れ か ら は 、 発 表 し た 意 見 や 決 意 を 実 現 す る よ う 努 め 、ま た 、堂 々 と立派に意見を述べた今日の自分に恥ずかしく な い 生 き 方 を す る こ と 」と い う 宿 題 が 出 さ れ ま し た。 発 表 会 の 最 後 に は 、主 催 者 か ら 立 派 な 楯 が 授 与 されました。 ＜発表する村上さん＞ 3 中学生駅伝 ～五味君、金さんが中野区代表に～ 12 月 8 日 (火 )、中 野 中 学 校 に お い て 第 ７ 回 中 学 生「 東 京 駅 伝 」結 団 式 が 行 わ れ 、十 中 か ら 五 味 君 と 金 さ ん が 中 野 区 代 表 と し て 大 会 に 参 加 し ま す 。五 味 君 は 、男 子 中 野 チ ー ム の キ ャ プ テ ン に 選 出され、結団式では以下の宣誓を行いました。 宣誓 僕たち選手一同は練習から全力で取り組み、共に 走る仲間とタイムを競い合い、さらなる高みを目指 し努力します。 また、練習を指導してくださる先生方、応援して くださる方々への感謝の気持ちを忘れません。 中 野 区 の 代 表 と し て の 誇 り を も ち 、 2020 年 の オ リ ンピック・パラリンピックに向け、この中野区から 夢を乗せた襷をつないでいくことを誓います。 平 成 27 年 12 月 8 日 ＜宣誓する五味君＞ 選手代表 中野区立第十中学校 五味 大樹 中 学 生 東 京 駅 伝 は 、来 年 2 月 7 日 (日 )、 「味の 素スタジアム」で実施されます。 中原 寧々 さん 学習コンクールを実施 都中学 校新 体操 新人 大会 で 優勝 ！ ○ ○ 種 期 目 日 ２年生リボン 11 月 23 日 (祝 ) 11 月 27 日 (金 )、「 学 習 コ ン ク ー ル 」 が 行 わ れ ま し た 。 今 回 は 、 社 会 科 領 域 で 、「 昔 の 日 本 の ７ ０ の 国 名 を 述 べ 、そ れ を 現 在 の ４ ７ 都 道 府 県 に 当 て は め る 」と 全校朝礼で紹介し、表彰をしました。 いう内容です（例えば、下総、上総、安房は千葉県、 おめでとうございます。 相 模 は 神 奈 川 県 ）。 そ の 結 果 、 35 名 が 満 点 を 取 得 し 、 賞状が授与されました。 「税の標語」で表彰! ○ 清川 立稀君（中野間税会会長賞） ○ 稲葉 昭悟君（佳作） ○ 林 怜奈さん（佳作） 「税についての作文」で表彰! ○ 柴田 また、1 年Ｂ組が金賞、１年Ａ組が銀賞を受賞し、 朝礼で表彰されました。 *年末年始の連絡方法について* 12 月 29 日 (火 )か ら １ 月 ３ 日 (日 )の 期 間 、 学 校 は教職員及び学校警備員が不在となります。 緊急に教職員等への連絡が必要な場合は下のよ 真子さん（優秀賞） うに対応されますようお願いいたします。 ご不便をおかけしますが、ご理解いただきます ようお願いいたします。 保護者 → 学年委員 → 副校長 教職員 ＜賞状を授与される清川君＞ 4 校 長
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