fact sheet March13 J

(仮訳)
EU の死刑に
死刑に関する政策
する政策
•
EU は世界における死刑廃絶に組織をあげて取り組み、主導的な役割を果たし
ている。この活動は、EU の対外的な人権政策における最優先課題に位置づけ
られている
•
2010 年 6 月 16 日、 アシュトン EU 外務・安全保障上級代表兼欧州委員会副
委員長は、欧州議会における講演の中で、死刑廃止のための EU の活動を、個
人的優先事項であると宣言した。
•
全ての EU 加盟国が、死刑の完全廃止と、必要な場合にはその前段階としての
執行停止の導入を求めることに合意している。死刑を存置している国に対し
ては、死刑の使用の漸進的制限を求めるとともに、国際的な最低基準に従っ
て執行することを求める。
•
EU は極刑が残忍かつ非人道的な罰則であると考える。それは、犯罪行為を抑
止することができないばかりか、人間の尊厳と高潔を否定するものとして、
容認することができない。また、いかなる司法制度においても回避できない
誤審は、取り返しがつかない。
•
1998 年に理事会により採択された死刑に関する EU ガイドラインは、EU が最
初に策定した人権政策の指針であり、目的、状況、方法などを含み、EU の外
交行動の枠組みを示している。
多国間協議
多国間協議の
間協議の場における EU の行動
•
国連人権委員会 - EU は 1997 年から 2005 年までの毎年、死刑の廃止およ
び当面の執行停止を呼びかける決議を提案した。
また、 EU とその加盟国は、改めて死刑の使用停止を主張するための国連総
会決議 67/206 (2012 年 12 月 21 日付け) を推進する地域間連携に積極的に関わ
った。同決議は、史上最多数の 111 の賛成票により採択され(反対 41 票、棄
権 34)、死刑廃止に向かう国際的潮流の加速化を示唆するものとなった。
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EU はまた、死刑廃止の推進に積極的な他の国際機関や多国的機関と力を合わ
せている。その一つが欧州評議会であり、双方とも、いかなる状況において
も極刑を使用することに断固として反対しており、一貫して死刑の普遍的廃
止を呼びかけている。
民主主義と
民主主義と人権のための
人権のための欧州基金
のための欧州基金(
欧州基金(EIDHR) の枠組みにおける
枠組みにおける EU の支援
•
EIDHR は、数ある EU 基金の一つとして、EU 加盟国のみならず資金を提供し
ている他の多くの国々との連携により運営されており、死刑に反対する活動
の支援を目的としている。死刑の廃止がその最優先目標の一つである。
例えば、 EU は、1976 年に設立され、米国に本拠のある、和解のための殺人事
件犠牲者遺族の会(MVFR)の活動を支援している。MVFR は殺人と死刑の両方
の被害者の遺族により構成される組織であり、いかなる場合においても死刑に反
対している。その活動は、殺人犠牲者の遺族全員が極刑に賛成していると想定す
ることは間違いであることを例証するものである。実際、様々な国の殺人犠牲者
の遺族が、それとは真逆の意見を表している。すなわち、犠牲者の側に立つこと
と死刑に反対することは両立するものであること、一件の人権侵害を、さらにも
う一件の人権侵害により処理すべきではないこと、暴力の永続化ではなく回避す
ることが犠牲者を尊ぶことであること、を主張しているのだ。
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現在 EIDHR は、1600 万ユーロを越す資金を世界中の死刑廃止プロジェクトに
提供している。その対象となる活動には以下が含まれている。
o 死刑の使用条件、国際最低基準の適用、収監者の投獄条件(死刑執行
停止あるいは死刑廃止後も含む)の監視
o 処刑の危険に晒されている人々あるいは処刑を待っている囚人への法
的支援および援助の提供
o 死刑の制限あるいは廃止のための法および憲法の改正に対する支援
o 市民的および政治的権利に関する国際規約の第二選択議定書、および
その他の関連する国際的および地域的取り決めの署名、批准、実施の
推進