海岸保全施設整備事業 2 12 【昭和南海地震(昭和21年)による浅川港(海陽町)の被災状況】 地震により発生した津波のため、集落が壊滅的な被害を受けた。 業務概要 南海地震の歴史 近い将来に発生が確実視されている南海トラフによる巨大地震。記録によれば、 この大地震は有史以来、一定周期で発生しており、その周期はおよそ100∼150年と されており、現時点で発生確率(南海、東南海地震)は30年以内に60∼80%、50年 以内に90%もしくはそれ以上となっております。不幸にして今、この大地震が発生 した場合、どのような被害がもたらされるか。私たちは、過去の歴史に学び、そし て将来に備えなければならないのです。 迫り来る大地震の姿 〈昭和南海地震〉 紀伊半島沖で発生した大地震では、橘湾以南では3∼5m、小松島以北では約2m の津波が押し寄せたと言われています。そして、この地震・津波による県内の死者 数は202人と伝えられています。 −南海地震の年表− 白鳳南海地震 684年 規模:M8.4 仁和南海地震 887年 規模:M8.6 【浅川港の津波防波堤】 康和南海地震 1099年 規模:M8.0 正平南海地震 山越家文書。 安政南海地震の際に那賀郡答島村東浜(現阿南市)の堤防が破損した時の堤普請銀 (修復費用)を借りるための借用証。 1361年 規模:M8.4 慶長南海地震 2年 10 1605年 規模:M7.9 宝永南海地震 7年 14 1707年 規模:M8.4 安政南海地震 年 92 1854年 規模:M8.4 昭和南海地震 2013 1946年 規模:M8.0 ▼ 現在 年 67 〈近い将来に発生が確実視される南海トラフ巨大地震〉 今、ひとたび大地震が発生した場合、私たちの暮らしはどうなるのでしょうか。 地震被害はもちろん、地震と同時に来襲が予想される巨大津波に対して、背後の市 街地を守りたい。そこで、より地震に強い、地域基盤づくりが早急に求められてい ます。 昭和南海地震の津波により港に打ち上げられた船。(牟岐町) 資料提供/徳島県立文書館 海陽町 海岸保全施設整備事業 ▼ 歴史に学び、未来に備える 〈安政南海地震〉 この巨大地震は、近畿から四国、九州東沿岸にわたり甚大な被害をもたらしたと 記録されています。この地震により発生した津波は大きく、3,800軒余りの家屋が 流失したと、当時の阿波藩の記録に残っています。
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