大阪大学 学生が作った図書館パスファインダー ワニの本棚 「犯人の心を読む、犯罪心理学」 2012/7/13 犯人の心を読む、犯罪心理学 犯罪心理学を調べるようになったきっかけは、「プ ロファイラー」という職業に対する好奇心からでし た。アメリカの刑事ドラマを見ると、刑事がよく 「あの容疑者は今までの犯行から得たプロファイリ ングのデータと一致しない。」 などの台詞を言うこ とがあります。 プロファイラーはこのプロファイリングを職業とする 人のことで、犯罪心理学を研究している人だとも 言えます。そこからこの犯罪心理学を調べるよう になりました。 1. 基礎知識 (1) 定義 犯罪心理学(Criminal Psychology)とは、犯罪行動の心理を研究する学問である。 ここで の犯罪は犯罪学的概念の犯罪として、必ず規範的意味の犯罪である必要はない。 犯罪 心理学は応用心理学のひとつと見てもよい。 参考文献:参考図所の社会科学辞典(英語版) (犯罪学(Criminology)から「心理学的な 側面」) (2) 歴史 従来からの「遺伝素質的・将来的犯罪性の有無」が議論になっていた。 現在では、遺伝さ れた特定の劣性や固定の特性が、環境次第に犯罪に導かれる潜在力を認めているという。 最近になっては、矯正心理学(診断・治療・待遇等)と伴に研究されている。 参考文献:犯罪心理学入門 / 製初年犯罪者の生活空間と類型論 2. キーワード 犯罪心理学 応用心理学 犯罪学 プロファイリング プロファイラー 1/3 (C) 2012 Hyori JEON, Osaka University 大阪大学 学生が作った図書館パスファインダー ワニの本棚 「犯人の心を読む、犯罪心理学」 2012/7/13 3. 参考図書 (難易度★) 著者 : R.ブル [ほか] 出版者 : 有斐閣 / 出版年度 : 犯罪心理学 : ビギナーズガイド:世界の捜査, 裁判, 矯 2010.8 正の現場から (★★) 形 態 : 253p ; 19cm 請求記号 : 326.34/BUL ISBN : 9784641173699 初心者にもやさしい内容で、犯罪の現場から裁判までの過程が描かれています。 犯罪捜査の心理学 : プロファイリングで犯人に迫る (★★★) 著者 : 越智啓太 出版者 : 化学同人 / 出版年 : 2008.5 形 態 : 190p ; 19cm 請求記号 : 326.34/OCH ISBN : 9784759813173 心の闇を想像することだけではなく、科学的に犯人の行動を分析を扱った本です。犯人を推 定するプロファイリングの内容がメインであります。 著者 : 山根清道 出版者 : 新曜社 / 出版年 : 1974.5 形 態 : 282p ; 22cm 請求記号 : 326.34/HAN ISBN : 4788500256 犯罪心理学 (★★★★) かなり古い本ですが、日本に犯罪心理学がまだ盛んに研究されていなかった頃の、学問的 な定義を見れる本だと思われ、歴史を振り返る意味で挙げておきます。 著者 : 藤岡淳子編 出版者 : 有斐閣 / 出版年 : 2007.3 形 態 :282p : 挿図 ; 22cm 請求記号:368.71/FUJ ISBN : 9784641183476 犯罪・非行の心理学 (★★★★★) 事司法と社会福祉の連携の現状と課題~再犯予防の観点からみた連携を研究している 方の著書です。他の本より犯罪学的な接近がポイントです。 著者 : 罗大华, 石起才主编 出版者 : 中国政法大学出版社 出版年 : 1989.1 形 態 : 383p ; 19cm 請求記号:326.34/SEI ISBN : 7562001669 青少年犯罪心理学 (★★★★) 青少年犯罪が問題になっている現代、その動機を探っている本です。時事問題として読ん でおくのもいいかと。 2/3 (C) 2012 Hyori JEON, Osaka University 大阪大学 学生が作った図書館パスファインダー ワニの本棚 「犯人の心を読む、犯罪心理学」 2012/7/13 4. Web リンク 犯罪心理学基礎講座 「犯罪心理学:心の闇と光」索引を中心に分かりやすく説明しております。 法政大学犯罪心理学研究室 法政大学の心理学科の越智啓太先生の研究室です。 犯罪心理学の中でも犯罪捜査過程に焦点を当てて、心理学を利用した犯罪捜査手法の 開発と捜査ツールの開発、犯罪者の行動に基づいた防犯技術の開発をテーマとしていま す。 日本犯罪心理学会 練馬の東京少年鑑別所内にあります。毎年、いろいろな大学等の持ち回りで、学会(研究 発表を行う年次大会)が開催されています。 2012 .7. 13 大阪大学 文学部 全孝梨(ジョン・ヒョリ) 3/3 (C) 2012 Hyori JEON, Osaka University
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