平成23年度 日本下水道協会事業計画(案) 社団法人 日本下水道協会 目 Ⅰ 平成23年度の重点施策 次 -------------------------------- 1 東日本大震災の被災地の復旧・復興支援 -------------------- 2 協会改革の着实な推進と公益社団法人への移行 ---------------- 1 1 1 3 地方公共団体が抱えるニーズに対応する施策の实現に向けての提言 ---- 2 4 下水道の経営問題や質的向上等、今後に向けての課題等の調査検討 ---- 3 -------------------------------------- 3 5 「安全」、「環境」、「地域活性化」に資する下水道に係る広報活動 の積極的展開 Ⅱ 平成23年度事業計画の主要事項 1 総会・役員会等の開催 (1) 総会 --------------------------- 4 ------------------------------- 4 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - (2) 役員会等 ------------------------------------- 4 ------------------------------------- 4 ----------------------------------- 4 --------------------------------- 4 ① 理事会 ② 常任理事会 ③ 協会運営会議 協会財政問題検討委員会 ------------------------- 4 --------------------------- 4 ------------------------------------ 4 同ワーキンググループ ④ 監事監査 ⑤ 賛助会員参与会 ⑥ 賛助会員常任参与会 ⑦ 賛助会員常任参与会幹事会 (3) 諸会議 ------------------------------------------------------------ 4 4 ------------------------- 4 --------------------------------------- 4 ① 地方支部長都市下水道局長会議 ② 地方支部長都市事務担当課長会議 ③ 地方支部長都市事務担当者会議 ④ 地方支部長都市・県支部長都市意見交換会 ⑤ 名誉会員懇談会 (4) 表彰 4 ----------------------- 4 --------------------- 4 ----------------------- 5 ---------------- 5 -------------------------------- 5 ---------------------------------------- 5 2 促進活動関係 ------------------------------------ (1) 下水道事業に係る予算の確保及び必要な施策の实現に向けた活動 ---- 5 5 ① 下水道事業推進のための施策の实現等に向けての提言 ② 下水道事業に係る政府予算案の概要に関する説明会の開催 6 --------------------- 6 ------------------------- 6 ① 流域下水道都道府県協議会等関係団体の提言等の活動の支援 ② 下水道高度処理促進全国協議会の提言等の活動の支援 3 広報活動 ----- 6 --------- 6 ------------------------------------- 6 (1) 下水道の真の価値を国民各層に知ってもらう研究会の継続 ------ 6 ------------- 7 ------------------------------- 7 (2) 下水道関係広報担当フォーラム(仮称)の開催 (3) ホームページの拡充 (4) 下水道情報プラットホーム(仮称)の構築 ----------------- (5) 下水道行政情報ホットライン及び情報メールマガジンの配信 (7) 広報資料の貸出し 7 ------- 7 ---------------------- 7 -------------------------------- 9 (6) パブリシティ、PR、行事等の活動 (8) 「水の創造」(年2回)の発行、配付 -------------------- (9) 下水道協会創立50年記念誌(仮称)の編纂 ----------------- 4 世界に誇る技術の祭典「下水道展 ’11 東京」の開催等 5 調査・研究等 6 ------- (2) 下水道環境フォーラムの開催の支援 (3) 下水道関係団体の活動の支援 --------- 10 10 ----------- 10 ------------------------------------ 11 (1) 下水道事業の経営及び下水道の技術等に関する調査研究 --------- 11 ①経営委員会関連 ---------------------------------- 11 ②技術委員会関連 ---------------------------------- 11 ③その他の委員会関連 ------------------------------- (2) 市町村の下水道事業を考える首長懇談会 (3) 各種の調査 12 ------------------ 15 ------------------------------------ 15 (4) 排水設備工事責任技術者試験問題の供給 ------------------ 15 ----------------------------- 16 6 災害支援活動 ------------------------------------ 16 7 検査事業関係 ------------------------------------ 16 (5) 災害時支援の連絡調整 (1) 認定工場制度の適正運営等について --------------------- (2) 認定工場数、工場調査回数及び認定・検査重量(新規申請含む) (3) 排水設備用資器材(仮称)を対象とした認証登録品の審査等 - ii - ---- ------ 16 16 18 (4) 下水道用資器材製造工場の認定等の調査審議等のための委員会の開催 (5) 認定工場制度に係る研修会等の開催 8 JIS登録認証業務 19 -------------------------------- 19 ---------------------------- (2) 認証に関する運営や審査に関する関係委員会 20 ---------------- 20 --------------------------------- 21 10 講習会、説明会等の開催 (1) 講習会、説明会等の開催 ----------------------------- 21 ---------------------------- 21 (2) 研修のあり方について調査審議を行うための委員会等の開催 ------ 23 -------- 23 --------------------------------------- 23 (3) 下水道技術検定・下水道管理技術認定試験受験講習の開催 11 国際活動 18 --------------------- (1) 認証を行う範囲及び区域 9 研究発表会の開催 - (1) 国際活動の实施 --------------------------------- (2) 国際活動計画等について調査審議等を行うための委員会の開催 ----- 25 ---------------------------- 25 ------------------------------------ 26 (3) 国際活動関係図書の発行 12 出版事業関係 23 (1) 下水道協会誌及び各種図書(会員名簿を含む。)の発行 --------- 26 (2) 下水道協会誌の編集並びに論文の審査等を行うための委員会の開催 - - - 27 (3) 「再生と利用」の発行と編集委員会の開催 27 ----------------- (4) 下水道用標準設計歩掛表の発刊等のための委員会の開催 --------- 27 ----------------------------- 28 14 協会改革の着实な推進 ------------------------------- 28 15 公益社団法人への移行 ------------------------------- 28 --------------------------------- 29 13 下水道賠償責任保険関係 16 事務局組織の再編 17 協会財政問題検討委員会による検討 18 余剰床を活用した賃貸事業の实施 ----------------------- 29 ------------------------ 30 19 公益信託下水道振興基金に係る信託事務の支援 20 外部監査 ---------------- 30 --------------------------------------- 30 21 賛助会員関係(再掲) 22 役職員予算定数 ------------------------------- 30 ----------------------------------- 31 - iii - Ⅰ 平成 23 年度の重点施策 平成 23 年 3 月 11 日、東北地方太平洋沖を震源とする巨大地震が発生し、甚大な被害 が生じた。被災した地方公共団体における一日も早い復旧・復興が求められており、本 会としても、その支援を重点的に推進することとする。 また、昨年 11 月に開催した第 147 回理事会において協会改革プロジェクトチームの 検討報告が承認されたことを踏まえ、本会が果たすべき使命の実現に向けた取り組みを 一層、加速することとし、緊急性・重要性も含めた事業の効果を検証の上、必要な事業 への重点化を図りつつ、会員サービスの一層の向上に向けた事業展開を目指す。 これらの観点から、次に掲げる施策を重点的に推進していくこととする。 1 東日本大震災の被災地の復旧・復興支援 東日本大震災により下水道施設もこれまでに類を見ない甚大な被害が発生した。被 災した地域は東日本の広い地域にわたり、また、その被害の内容も、揺れによる施設 の損壊の他、大津波の被災、地盤の液状化による施設の機能停止など、深刻かつ多岐 にわたる。 被災地の復旧・復興には、多額な費用と長い年月を要することが想定されており、 本会では、激甚な被害が生じた地方公共団体に対して本会の会費の減免措置を講じる とともに、国に対して被災地への支援を強力に働きかける。一刻も早い復旧・復興と、 再度災害の防止の観点から、関係機関と連携を図りながら、必要な技術指針類の整備、 見直し等、迅速に行っていくこととする。 2 協会改革の着実な推進と公益社団法人への移行 下水道事業のフェーズ変化や課題の多様化、下水道事業の枠組みの変化、地方公共 団体を取り巻く状況の変化、公益法人を取り巻く情勢の変化、国土交通省における水 行政の一元化等、本会を取り巻く社会情勢は大きく変化を遂げてきている。これから も、本会が、会員各位にとって必要不可欠な役割を担い、国民生活の向上に寄与して いくためには、そうした社会情勢の変化に即応していくための改革が不可欠である。 そのため、本会では、平成 22 年 1 月に理事長を委員長とする協会改革プロジェクト チームを設置し、地方公共団体へのアンケート調査、地方公共団体との協会改革プロ ジェクト意見交換会議における審議等も通じて、本会の改革を進め、昨年 11 月には、 同プロジェクトチームの検討報告をとりまとめ、改革を推進してきているところであ る。 検討報告では、目指すべき本会の姿として、本会が果たすべき使命(3つのミッシ -1- ョン)、本会の行動指針(4つのポリシー)を掲げるとともに、業務の革新、業務の 再構築、意識の改革、組織の改編、経営の改善の「5つの柱」からなる改革の方向性 を打ち立てた。 今年度は、協会改革の方向性に沿って、具体的な個別事業・取り組みへ反映、具体 化をすることにより、改革を着实に推進していくためのスタートの年であり、本会の 役職員が一丸となって、その取り組みを推進していくこととしている。 また、本会は公益社団法人へ移行するとする基本方針を昨年度の通常総会において 決定しており、今年度は、公益社団法人へ移行するに当たって、新法人における定款 案等、必要な準備を行い、公益法人認定の手続を進めることとする。 なお、協会改革の一環として、事務局の組織を再編し、平成 23 年 4 月より新たな 体制にて業務を实施することとする。業務内容・機能に応じて組織を再編することで、 複数の部署に分かれて实施されてきた関連業務の効率化を図る他、新たな事業展開を 推進し、また経営戦略を構築するための企画部門の強化、時代のニーズにより、より 積極的な取り組みが求められる分野への体制の重点化等を目指し、再編する。 3 地方公共団体が抱えるニーズに対応する施策の実現に向けての提言 平成21年11月に实施された行政刷新会議における仕分けでは、下水道事業は「国か ら地方自治体に財源を移し、各自治体の判断に任せる」とされた。また、平成23年度 政府予算においては、公共事業関係費が前年度比4%減と引き続き削減されるととも に、社会資本整備総合交付金のうち、都道府県分の一部が「地域自主戦略交付金」へ と振り替えられることとなった。地域自主戦略交付金は、配分額の一部(平成23年度 は全体の1割程度)を実観的指標に基づき算定するとしており、来年度以降、実観的 指標による配分の割合を拡大していくこととされている。また、平成24年度以降、対 象となる地方公共団体の範囲が拡大されていくことも想定されている。一方で、各地 方公共団体が实施する下水道事業は、計画規模や施設の大小、事業の内容、整備の段 階、立地条件、普及率、接続率等に様々な差異があり、各団体のニーズは一様でなく、 外形的な数値だけでは、個別自治体の真のニーズを評価することは不可能である。そ うした下水道事業の特性が理解されるとともに、下水道事業の抱える課題や多様な役 割が、政府の政策に確实に反映され、下水道事業の着实な推進が図られるよう広範な 活動を積極的に展開することが求められている。 このため、平成 23 年度は、地方公共団体が抱える課題の解決のため、整備促進、 更新対策、浸水対策、耐震対策、経営改善など、多様なニーズに対応した調査研究を 行い、これらの研究成果を提言としてまとめ、平成 24 年度予算編成の動きに合わせ -2- て、夏の概算要求前から年末の予算決定に至るまでの年間を通じての強力かつ機動的 な提言活動を行う。 4 下水道の経営問題や質的向上等、今後に向けての課題等の調査検討 我が国の下水道整備は、依然整備の遅れている中小都市の整備促進とともに、大都 市等下水道先進都市については、合流式下水道の緊急改善、都市における緊急的な雨 水対策や施設の改築・更新等の課題を抱えている。 さらに、下水道の普及とともにより本格的な維持管理の時代を迎える中、現下の厳 しい財政状況の下で、経営の視点を取り入れたより効率的な下水道の整備推進や管理 運営が求められている。 このため、経営委員会では、これらの状況に対応するため、下水道経営の改善を図 るための諸課題について調査検討を行うとともに、排水設備全般にかかる諸課題の調 査検討を行う。また、市町村長を対象とした「市町村の下水道事業を考える首長懇談 会」については枠組みを見直した上、継続して行うこととし、下水道事業のあるべき 方向性について相互の情報、意見交換を行う。懇談会において出された意見を、これ まで以上に積極的に本会の取り組みに反映させるとともに、提言活動へも結びつけて いくこととする。 また、東日本大震災を踏まえて、「下水道施設の耐震対策指針と解説」や「下水道 耐震対策計算例」等の耐震対策に係わる各種の検討を迅速に行っていくことに加え、 下水道施設の多角的観点から、前年度に引き続き、「下水試験方法」の改定作業、管 路施設の更生工法に関する検討等、下水道事業を实施するうえでの技術的諸問題につ いて技術委員会をはじめとする各委員会において、調査検討を行う。なお、下水汚泥 資源利用協議会の平成 22 年度末の解散及び関連活動の本会への集約を受けて、下水 汚泥資源利用に関する調査研究や情報発信を強化する。 経営委員会、技術委員会等においては、中長期的なスパンでの業務スケジュールを 想定の上、各種課題への対応の優先順位を明確にしながら、その解決に向けた提言を 行うこととする。 5 「安全」、「環境」、「地域活性化」に資する下水道に係る広報活動の積極的展開 と支援 下水道は、現在、国民の約7割の方々が利用できるまで普及し、トイレの水洗化等 身近な生活環境が改善されたことや、もともと下水道施設そのものが住民の視線から 見えにくい所にあることとも相まって、住民が下水道の役割や効果を实感することが 尐なくなったと言われている。 一方、地球温暖化問題の高まりから、循環型社会の構築に向け処理水や下水汚泥な -3- どの有効利用の一層の促進を図り、地震等災害発生時のライフラインとしての機能の 確保や、さらには国際的な水ビジネスの展開が求められるなど、下水道の役割は益々 多様化している。 しかしながら、下水道の役割が多様化しているにもかかわらず、下水道広報は建設 推進時代の考え方のままに行われてきたことから、下水道事業の多様な役割等が国民 に十分理解されてこなかった。 一方、下水道事業は、補助金から地方公共団体が使い道を選択する交付金制度に変 わり、住民の意向が事業を選択する重要な要素となり、広報はこれまで以上に重要な 役割が求められることとなった。 このため、平成 22 年度に「下水道の真の価値を国民各層に知ってもらう研究会」 を設置し、現在の下水道事業の置かれている状況を踏まえた下水道広報のより効果的 なあり方や实効性の高い具体的な広報施策等について検討し、提言をとりまとめた。 平成 23 年度は、提言に基づき、広範かつ効果的な広報活動を展開することとする。 Ⅱ 平成 23 年度事業計画の主要事項 平成 23 年度における事業計画の主要事項は、次のとおりである。 1 総会・役員会等の開催 総会・役員会等の開催を、次のとおり予定する。 (1) 総会 1 回 (2) 役員会等 ① 理事会 4 回 ② 常任理事会 3 回 ③ 協会運営会議 2 回 協会財政問題検討委員会 2 回 同ワーキンググループ 3 回 ④ 監事監査 1 回 ⑤ 賛助会員参与会 1 回 ⑥ 賛助会員常任参与会 1 回 ⑦ 賛助会員常任参与会幹事会 1 回 ① 地方支部長都市下水道局長会議 2 回 ② 地方支部長都市事務担当課長会議 1 回 (3) 諸会議 -4- ③ 地方支部長都市事務担当者会議 2 回 ④ 地方支部長都市・県支部長都市意見交換会 1 回 ⑤ 名誉会員懇談会 1 回 (4) 表彰 例年どおり、下水道関係功労者を総会の席上で表彰する。 なお、表彰候補者を審査するため、次のとおり委員会の開催を予定する。 委 表 員 彰 審 会 査 委 名 員 会 また、第 50 回下水道の日の行事として实施している「下水道いろいろコンクー ル」大臣賞受賞者を、下水道展’11 東京の開会式で表彰する予定である。 2 促進活動関係 (1) 下水道事業推進のため、予算の確保及び必要な施策の实現に向けての活動 我が国の経済は、一時、景気回復の動きをみせたものの、足踏み状況が続いてお り、また、東日本大震災を受け、一層の景気の悪化が懸念されている。この経済状 況下において、国、地方公共団体も一段と厳しい財政状況にある。 平成 23 年度の政府における公共事業関係予算については、前年度比 5.1%減と 引き続き削減された。 平成 23 年度より、社会資本整備総合交付金の都道府県分のうち、年度間、地域 間の変動・偏在が小さい事業等について「地域自主戦略交付金」に移行された。ま た、社会資本整備総合交付金は政策目的達成のため計画的に实施すべき事業等に重 点化することとされたほか、同交付金のこれまでの4分野(活力創出基盤整備、水 の安全・安心基盤整備、市街地整備、地域住宅支援)を統合することにより、より 一層柔軟な予算流用を可能にするなど、地方の自由度・使い勝手の更なる向上を図 ることとされた。 平成 24 年度以降についても引き続き厳しい事態が予想されるため、国民の強い 要望に応えて下水道整備を促進していく観点から、諸課題の解決に向けての施策の 实現を図ることとする。 このため、平成 24 年度予算概算要求時点から年末の政府予算編成期に至るまで 年間を通じて政府・与党に対して積極的な提言活動等を实施する。 -5- 以上について、具体的には、次のように实施する。 ① 下水道事業推進のための施策の实現等に向けての提言 イ 本部総会において、平成 24 年度下水道事業の推進のための諸施策の实現等 について総会提言を決議し、提言活動を行う。 ロ (6 月下旬~9 月下旬) 政府予算の概算要求期及び年末の予算編成期に向け、流域下水道都道府県協 議会及び全国流域下水道促進協議会連合会並びに全国町村下水道推進協議会等 の提言活動について支援する。 (8 月~12 月上旬) 〔本会における活動の支援〕 ハ 本会賛助会員参与会による要望活動を行う。 (11 月予定) 〔本会における活動の支援〕 ニ 予算編成期に向け、拡大理事会等において、平成 24 年度下水道事業の推進 について提言を決議し、提言活動を行う。 (11 月 17 日) ② 下水道事業に係る政府予算案の概要に関する説明会の開催 政府予算の編成時に、下水道政府予算案概要説明会を開催し、会員に対して情 報の提供を行う。 (2) 下水道環境フォーラムの開催の支援 幅広い一般市民の参加と地元マスコミ等の協力を得て、潤いのある良好な水環境 の維持・回復等に果たす下水道の役割、効果や、循環型社会の形成に向けた取り組 み等について、市民や社会の理解を深めるため、地方支部等の主催により、自然や 下水道施設の見学等の体験や学習などを主体とした「下水道環境フォーラム」が開 催されているが、平成 23 年度も、地方支部等の主催により開催する。 〔本会における活動の支援〕 (3) 下水道関係団体の活動の支援 次のとおり、下水道関係団体の活動の支援を行う。 ① 流域下水道都道府県協議会、全国流域下水道促進協議会連合会、全国町村下水 道推進協議会及び下水道研究会議等の提言活動等の支援を行う。 ② 下水道高度処理促進全国協議会の促進活動等の支援を行う。 3 広 報 活 動 (1) 下水道の真の価値を国民各層に知ってもらう研究会の継続 -6- 下水道事業をめぐる状況が大きく変わりつつある中で状況の変化に対応した今後 の広報活動のあり方や实効性の高い具体的な広報活動について検討を行った。平成 23 年度も継続して検討を行う。 (2) 下水道関係広報担当フォーラム(仮称)の開催 下水道事業をめぐる状況が大きく変わりつつある中で、今後、下水道界として实 効のある広報活動を展開し、国民各層に下水道の理解を深めていくことが求められ るが、国、自治体、関係法人、民間企業等が連携をとりつつ、広報活動を展開する ために、下水道関係広報者間の相互交流を行う「下水道関係広報担当フォーラム」 (仮称)を開催する。 (3) ホームページの拡充 本会では、会員への情報提供はもとより、広く国民に「下水道に対する理解と協 力」を得るため、平成 9 年度末にホームページを開設しており、約 13 年間に約 312 万件を超えるアクセスがあった。 平成 23 年度は、下水道事業の必要性や課題等を国民各層、国会議員及びマスコ ミ等によりわかりやすく理解していただくために、一層充实を図るとともに、その 効果的な活用を図ることとしている。 また、昨年度から、本会の調査研究の各種成果や、下水道協会誌及び再生と利用、 水の創造を会員専用サイトにアップさせており、今年度も、会員向けの情報を質、 量ともに充实させていく。 (4) 下水道情報プラットホーム(仮称)の構築 下水道界内外の方々に下水道情報を提供し、下水道界以外の方々には下水道の理 解が深められるよう、全国の下水道情報を網羅する情報のベース基地「下水道情報 プラットフォーム」(仮称)の構築を行う。 (5) 下水道行政情報ホットライン及び下水道協会情報メールマガジンの配信 下水道行政に関する関係機関の迅速な情報共有と円滑な意思疎通の实現を目的と して、平成 19 年度より国土交通省と共同で、電子メールを利用した「下水道行政 情報ホットライン~情報のみち~」を配信している。また、本会も独自に「下水道 協会情報メールマガジン」を配信し、本会の取り組み等、必要な情報を速やかに提 供し、協会活動の「見える化」を図る。 (6) パブリシティ、PR、行事等の活動 平成 23 年度におけるパブリシティ、PR、行事等(「下水道の日」に係るもの -7- を含む。)の活動については、次のとおり予定する。 また、(財)日本宝くじ協会へ助成申請し、主に小学校高学年向けに下水道の役 割や必要性等を解説した冊子(リーフレット)を作成し、事業实施中の地方公共団 体に無償配布する予定である。 広 報 意 図 項目(手段 、媒体等) 対 象 備 考 1.下水道事業促進 1.PRリーフレット 行 政 を 通 じ A5版、4色刷、 12頁、 に向けて (スイスイ)配布 小 学 生 600,000部 (日本宝くじ協会助成事業) 2.PRパンフレット 行 政 を 通 じ A4版、4色刷、10頁 「一般促進用」・頒布 一 般 住 民 3.下水道PR用チラ 行 政 を 通 じ A4版、4色刷 シ・頒布 一 般 住 民 4.PRマンガ・頒布 行 政 を 通 じ A5版、4色刷、32頁 小 学 生 5.PRビデオ・DV 行 政 を 通 じ 下水道の役割・効果・仕組み D・頒布 一 般 住 民 、 ・有効利用 小 学 生 6.PRパンフレット 会 「協会の活動」・配布 「~協会の活動にご 正 理解をいただくために ~」・配布 2.第51回「下水道 1.ポスターの配布 の日」の实施 員 A4版、4色刷、18頁 8,000部 会 員 A4版(1,600部) 行 政 、 賛 助 B2版、4色刷 会員を通じ 一 般 住 民 55,000部 2.壁新聞(下水道の 行 政 、 賛 助 B2版、1色刷 役割と下水道普及状況 会 員 を 通 じ )の配布 一 般 住 民 40,000部 3.「下水道の日」 行事の開催 行政、賛助 会員、一般 住 民 4.パネル等の展示 行政、一般 住 民 -8- 広 報 意 図 項目(手段、媒体等) 対 象 備 考 3.「下水道の日」 1.応募案内の配布と 行 政 を 通 じ 「下水道の日」の一環行事( いろいろコンクー 学校新聞及びホームペ 小 ・ 中 学 生 部門:絵画・ポスター、作文 ルの实施 ージによる案内 一 般 住 民 、書道、標語及び新聞) 2.審査会の实施 2月 3.入賞者の表彰 入 賞 者 大臣賞受賞者を下水道展会場で表彰 4.入賞作品のPR 会 員 業界紙、ホームページ、 一 般 住 民 下水道展パブリックゾーン 5.入賞作品集の作成 会 員 通常総会で配付( 2,000部) 、配付 一 般 住 民 下水道展で配付(20,000部) 6.小・中学生新聞へ 小 ・ 中 学 生 入賞作品掲載(カラー版) の掲載 4.会員交流等 1.ホームページの拡 会 員 随時 充、更新 一 般 住 民 2.下水道協会誌、再 会 生と利用、水の創造 員 会員専用サイトへの掲載 (7) 広報資料の貸出し 「下水道の日」をはじめ、会員が实施するイベント等で活用されることを目的と した各種下水道広報展示ディスプレイ等を製作し、無償貸出しているが、平成 23 年度も引き続き無償貸出しする。 貸出し用展示ディスプレイ等は、次のとおりとする。 ディスプレイ等名 内 容 ス イ ス イ 人 形 3mのバルーンのスイスイがおじぎをして挨拶する。 スイスイの着ぐるみ 下水道マスコットキャラクター「スイスイ」の着ぐるみ。 よごれた水がきれい になるまで テクナメーション (2連式) スイスイのテクナメ ーション 水 処 理 模 汚水が下水処理場で浄化され、公共用水域に放流されるまでを テレビモニターと処理過程のサンプル水で訴えている。 水の循環と下水道の仕組みを視聴覚によってわかりやすく訴え ている。 スイスイが水の環境と下水道の仕組みを視聴覚によってわかり やすく訴えている。 型 下水処理場のミニチュア版の模型により、汚れた水がきれいな 水に変わる仕組みを理解してもらう。 -9- パ ネ ル 内 容 なるほど!納得!私 浸水対策、地震対策など10の課題について、写真やグラフを たちの下水道Q&A 用いてわかりやすく説明している。 (8) 「水の創造」(年2回)の発行、配付 下水道普及率が向上し、本格的な維持管理時代に入ったことに鑑み、下水道管理 に関する情報を、下水道事業関係者やこれから下水道事業を始めようとする地方公 共団体にわかりやすく提供し、下水道管理の知識の普及と啓発を図ることを目的と して、国土交通省都市・地域整備局下水道部の編集協力により、「水の創造」を発 行している。平成 23 年度においても、これを引き続き発行する。 「水の創造」1 回 2,000 部発行〔正会員各団体 1 部無償配付、その他有償頒布〕 (9) 下水道協会創立 50 年記念誌(仮称)の編纂 本会は、昭和 39 年に設立され、平成 26 年に創立 50 年を迎える。そのため、本 協会の 50 年の歩みを「下水道協会創立 50 年記念誌(仮称)」として編纂すること とし、編纂作業に着手する。また、現行下水道法は、昭和 33 年に制定され、平成 21 年には法施行 50 周年を迎えた。同法施行後の下水道行政の変遷等の記録につい ても、記念誌の一部として編纂する。 4 世界に誇る技術の祭典「下水道展 ’11 東京」の開催等 本会が主催者となり、ソフトとハードの相乗効果による研究開発の充实を目指すと ともに、地方公共団体等の下水道事業者及び下水道関連業者並びにその他下水道関係 者の情報交換の場として、また、下水道について広く一般に知ってもらう場として、 毎年、下水道展を開催している。 水ビジネスの海外展開の流れを受け、今回から海外企業を含めた非会員にも出展資 格を開放し、国内外のより多くの下水道技術が集う展示会とするために、サブタイト ルを「循環のみちを拓く」から「世界に誇る技術の祭典」へと変更することとしてい る。 平成 23 年度は、東京都の「東京ビッグサイト」において開催し、併せて「第 48 回 下水道研究発表会」及び「第 26 回下水道都道府県セミナー」等を同時開催する。ま た、各地方支部・各県支部等による研修会を支援する。 下水道展では、特別講演会のほか、出展企業(団体)によるプレゼンテーション、 展示品目とセールスポイントについて下水道展ホームページへの掲載、開催地との提 携によるテクニカルツアー、出展者表彰、学生ツアー等の企画を实施する。 - 10 - なお、下水道展の開催について、新聞折り込み等による広告及び本会並びに専用ホ ームページにおいて紹介するとともに、リーフレット、ポスター、招待状等を作成し て配布するなど、積極的に参観を呼びかけるPR活動を展開するとともに、下水道展 での参観利便の向上及びパブリックゾーンの充实を図ることとしている。 また、下水道展の開催方法、次年度以降の開催地の選定、開催計画、開催結果等に ついて調査審議するため、次のとおり、委員会の開催を予定するとともに、今後の下 水道展のあり方等について検討を行うワーキンググループを開催する。 委 員 会 名 下 水 道 展 協 議 委 員 会 ワ ー キ ン グ グ ル ー プ 5 調査・研究等 (1) 下水道事業の経営及び下水道の技術等に関する調査研究 ① 経営委員会関連 経営委員会関連では、広く下水道事業の経営的課題について担当する委員会を 置いて継続的に調査検討を進めている。「排水設備等制度調査専門委員会」では、 排水設備に係る諸問題及び排水設備工事責任技術者試験制度について調査検討を 進めている。新たな調査検討事項としては、地方公営企業法の会計基準の改正及 び財務適用義務化が予想される中、企業会計移行に関する事務手続などについて、 最近移行した市町村の事例等を収集し、情報提供する。また、処理場の包括的民 間委託における監視・評価のあり方、その他諸課題等について調査を行う。「都 市の水循環と下水道研究会」においては、「将来の都市における水循環と下水 道」フォーラムの概要、有識者からの下水道事業への提案等をまとめた報告書を 作成する。 ② 技術委員会関連 技術委員会関連では、国土交通省と共同で「下水道地震津波対策技術検討委員 会」を設置し、東日本大震災に係る下水道施設の被害の实態を把握の上、復旧・ 復興に向けた取り組み方策や、今後の地震対策のあり方等を検討していくことし、 さらに、「下水道施設の耐震対策指針と解説」へも検討結果を反映させていく。 - 11 - また、災害時支援全国代表者会議や災害時の支援に関する検討委員会等において、 災害時の支援ルールによる支援活動の課題を整理し、広域的な災害の発生時にお ける対応方策等、必要な検討を行っていく。その他、下水道事業を推進するうえ で重要となる技術的課題について前年度に引き続き調査検討を進め、特に「下水 試験方法改定調査専門委員会」等の委員会において、調査検討を継続するととも に、「下水道維持管理指針」の調査検討に着手する。 ③ その他の委員会関連 下水汚泥資源利用協議会を支援するために設置していた、下水汚泥由来肥料の 利用促進連絡会及び下水汚泥建設資材利用促進連絡会を新たに調査・研究活動と 位置づけ、従来の下水汚泥資源利用に関する各種調査委員会と連携した効率的運 用を行う。 都道府県委員会及び町村委員会では、前年度に引き続きそれぞれの課題につい て検討を行う。なお、委員会の運営について、インターネットの活用等により効 率的運用に努める。 なお、経営委員会、技術委員会等においては、各種課題の解決に向けた提言を行 うこととしている。 (注)①無印 継続 委員会等名 経 営 委 員 (S54. 7~常設) 調査専門委員会等名 会 排水設備等制度調査専門委員 会 (S61.11~継続) ②※印 23 年度新規 小委員会等名 排水設備工事責任技術者試験 制度等検討委員会 (16.8~継続) 排水設備工事責任技術者試験 共通試験問題検討委員会 (20.5~継続) 中小市町村下水道経営調査専 門委員会 (14. 3~継続) 管路施設維持管理業務委託等 調査検討会 (20.6~継続) - 12 - 委員会等名 調査専門委員会等名 小委員会等名 都市の水循環と下水道研究会 (21.6~継続) ※企業会計導入調査専門委員 会(仮称) ※処理場包括的民間委託の評 価等調査専門委員会(仮称) ※汚水処理に関する連携等調 査専門委員会(仮称) 技 術 委 員 (S39. 6~常設) 会 幹 事 会 土 木 分 科 会 (S61. 3~常設) 幹 事 会 設 備 分 科 会 (S61. 3~常設) 幹 事 会 水 質 分 科 会 (S61. 3~常設) 下水汚泥建設資材利用調査専 門委員会 ( 9. 2~継続) 下水汚泥建設資材利用促進連 絡会(9.2~継続) 下水試験方法改定調査専門委 員会 (21.6~継続) 共 通 事 項 小 委 員 会 (21.6~継続) 水質試験(一般・有機物)小 委員会 (21.6~継続) 水質試験(重金属)小委員会 (21.6~継続) 汚 泥 試 験 小 委 員 会 (21.6~継続) 生 物 試 験 小 委 員 会 (21.6~継続) - 13 - 委員会等名 調査専門委員会等名 小委員会等名 ※下水道維持管理指針改定調 査準備委員会 ※下水道施設の耐震対策指針 等改定調査専門委員会 汚泥由来の利用促進連絡会( 22.5~) 下水汚泥エネルギー利 用調査委員会 (19.3~継続) 管路施設の更生工法に 関する検討委員会 (18.12~継続) ※処理場・ポンプ場施設小委 員会 幹 事 (18.12~継続) 会 ※下水道地震・津波対 策技術検討委員会( 23.4~) 災害時支援に関する検 討委員会 (17.7~継続) 下水道用資器材規格調 査委員会 (18.10~常設) コンクリート製二次製品小委 員会 (23. 3~継続) 〔JSWAS A-1 改正〕 〔JSWAS A-12、A-13制定〕 (規格書23年度発刊) ポリエチレン管小委員会 〔JSWAS K-15 改正〕 (規格書23年度発刊) 強化プラスチック複合管小委 員会 〔JSWAS K-2、K-16 改正〕 (規格書23年度発刊) - 14 - 委員会等名 調査専門委員会等名 小委員会等名 都 道 府 県 委 員 会 (S54. 4~常設) 幹 事 (17.4~常設) 会 都道府県下水道施策調査専門 委員会 (4.4~継続) 町 村 委 員 (S62. 5~常設) 会 幹 事 (61. 5~常設) 会 (2) 市町村の下水道事業を考える首長懇談会 下水道事業のあるべき方向性について、自治体経営を担う市町村長を主メンバー とした懇談会の開催を予定する。これまでの枠組みを見直し、懇談会における意見 をより積極的に本会の活動や提言へ反映させていくこととする。 委 員 会 名 市町村の下水道事業を考える首長懇談会 (3) 各種の調査 ① 下水道統計作成のため、各種实態調査の集計等を行う。また、下水道統計をよ り使い勝手の良いものとすべく、必要な付加機能を検討していく。 ② 下水道事業推進のための調査を行うとともに、内外文献、資料の収集整理を行 う。 (4) 排水設備工事責任技術者試験問題の供給 平成 20 年度から共通試験問題を作成しており、本年度も本会と協定を締結して いる支部等の試験实施機関に対して有償で供給する。 - 15 - (5) 災害時支援の連絡調整 東日本大震災における対応等を踏まえ、災害時の緊急支援の今後のあり方につい て連絡調整を行う連絡会議の開催を予定する。 連 絡 会 議 名 下水道事業における災害時支援全国代表者連絡会議 6 災害支援活動 本会は、東北地方太平洋沖地震の発生後、直ちに本会内に「対策本部」を設置し、 下水道に係る被害等に関する情報収集や、会員からの相談の受付等を開始するととも に、国土交通省内に設置された「下水道支援調整チーム」に参画し、国土交通省、関 係団体と連携し、復旧支援に係る連絡、調整等を实施しており、平成 23 年度につい ても引き続き、復旧支援に係る取り組みを推進する。 また、「災害時支援全国代表者連絡会議」の事務局として、国土交通省と連携して 全国の地方公共団体に対して災害時支援ブロック連絡会議幹事を通じ、支援のために 派遣可能な人員の把握、現地への派遣に関する総合調整も引き続き实施する。 7 検査事業関係 (1) 認定工場制度の適正運営等について 認定工場制度のあり方、新規認定適用資器材の指定(登録)、認定申請工場の認 定等の調査審議を行うため、関係委員会を開催する。 また、認定工場制度について認定適用資器材に関係する製造者団体の協賛を得て 幅広くPRを行い、理解を深め、その活用方を促進するとともに、認定適用資器材 の正しい使い方等その認識を深めるため研修会等を開催する。 平成 23 年度は、31 の認定適用資器材を製造する各認定工場の基本調査及び製品 検査を实施する。 (2) 認定適用資器材ごとの認定工場数、工場調査回数及び認定・検査重量を新規申請 によるものを含め、次の表のとおり予定する。 - 16 - 工場調査回数 (回) 類 認 定 適 用 別 資 器 材 名 延べ認 定工場 基本 数 製品 ( 工場 ) 調査 検査 〔A〕 平成22年度实績 延べ認定 实認定 〔B〕 認定・検 合計 工場数 認定・検査重量 査 重 量 工場数 ( 工場 ) ( t・組 ) ( t・組・個 ) A / B 鉄筋コンクリート管 87 34 288 322 264,612 92 - 261,830 1.01 硬質塩化ビニル管 28 19 76 95 59,394 29 - 60,754 0.98 強化プラスチック複合管 2 0 6 6 4,753 3 - 4,706 1.01 鋼製セグメント 16 5 49 54 19,326 18 - 20,451 0.94 コンクリート系セグメント 28 13 57 70 80,880 32 - 82,186 0.98 ダクタイル鋳鉄管 19 4 42 46 18,813 21 - 18,719 1.01 プラスチック製ます 10 1 31 32 341,169組 10 - 355,384組 0.96 プラスチック製マンホール 7 2 21 23 鋳 鉄 製 ふ た 44 12 92 コンクリ ート製マ ンホール 161 58 341 399 234,326 165 - 259,124 0.90 レジンコンクリート製マンホール 5 1 12 13 3,694 5 - 3,694 1.00 レ シ ゙ ンコンク リート管 3 1 8 9 5,527 3 - 5,527 1.00 ホ ゚ リ エ チ レ ン 管 4 0 10 10 506 4 - 371 1.36 組立マンホール側塊 96 38 194 232 28,288 98 - 37,221 0.76 鉄筋コンクリート複合管 2 0 8 8 6,205 5 - 5,171 1.20 ボッ ク ス カ ル ハ ゙ート 142 58 239 297 79,364 146 - 87,196 0.91 可とう性鉄筋コンクリート管 12 4 17 21 441 12 - 416 1.06 類 ハ イ セ ラ ミ ッ ク 管 1 0 0 0 1,084 1 - 1,455 0.75 曲線推進工法用鉄筋コンクリート管 2 1 6 7 2,056 2 - 2,066 1.00 リサイクル硬質塩化ビニル管 4 0 9 9 632 4 - 632 1.00 Ⅰ 類 Ⅱ 27,326組 7 104 422,902組 46 - 17 - - 38,194組 0.72 - 433,899組 0.95 工場調査回数(回) 類 認 定 適 用 別 資 器 材 名 耐食性コンクリート製品 延べ認 基本 製品 定工場 数 ( 工場 ) 調査 検査 平成22年度实績 〔A〕 認定・検 延べ認定工 实認 〔B〕 合計 査 重 量 場数 定工 認定・検査重量 ( t・組・個 ) ( 工場 ) 場数 ( t・組 ) A / B 16 7 24 31 1 0 3 3 硬質塩化ビニル製管更生材 4 1 6 7 1,901 3 - 1,591 1.19 鉄筋コンクリート製複合マンホール 14 8 28 36 1,450 14 - 725 2.00 1 0 2 2 3,765組 1 - 2,398組 1.57 1 0 2 2 6 1 - 6 1.00 1 0 2 2 88 1 - 88 1.00 インバート付二次覆工一体型セグメント 1 0 3 3 103 1 - 104 0.99 鋼・コンクリート合成管 3 3 4 7 1,767 高品位鋳鉄製ふた 4 4 4 8 12,371 熱・光硬化樹脂製管更生材 2 2 2 4 419 276 1,586 1,862 831,159 組 819,455 735 433 855,363 0.97 組 0.96 850,567 リサイクル硬質塩化ビニル 製ます・継手 15,465 10 - 1,271 12.17 11,922組 1 - 10,692組 1.12 59 59 1.00 鉄筋コンクリート製複合マンホール Ⅱ 用内面樹脂材 サルファーコンクリート管 サルファーコンクリート製 マンホール 類 合 計 721 (3) 下記の排水設備用資器材(仮称)を対象に製品認証申込品及び認証登録品の審査 を行う予定。 ① 宅内ます(仮称) 6回 ② 宅内排水管(仮称) 8回 ③ ディスポーザ排水処理システム(仮称) 4回 ④ 水洗便器 2回 (4) 下水道用資器材製造工場の認定等の調査審議等のため、次のとおり委員会の開催 - 18 - を予定する。 委 員 会 等 名 認 定 工 場 制 度 運 営 委 員 会 ( 18.7~ 常 設 ) 下水道用資器材性能確認等審査委員会 (15.6~常設) 認 定 工 場 対 策 委 員 会 ( 4. 4~ 常 設 ) 排水設備における認証制度に関する検討会(仮称)(23.4~新規) (5) 認定工場制度に係る研修会等の開催 認定工場の責任技術者を対象とした認定工場責任技術者研修会については、平成 15 年度より材質別に3年に1回とし、平成 23 年度は、樹脂系に係るものを東京で 開催する。 また、認定工場への理解を深めること及び下水道用資器材の適切な選定、施工等 について知識を習得することを目的とした研修会を次のとおり予定する。 地 参加予 定人員 (名) 23年5月 ~ 7月 1 全国 7会場 210 23年8月 ~10月 1 全国12会場 24年2月 1 全国 1会場 23年12月 1 本会会議室 研 修 会 等 名 实 施 予定時期 製品検査立会研修会 下水道用管路資器材 研修会 認定工場責任技術者 研修会 製造者団体事務連絡 会 8 期 間 (日) 開 催 備 考 正 会 員 準 会 員 正会員、準会員、 960 賛助会員(設計及 び施工) 認定工場の責任技 50 術者 50 JIS登録認証業務 JISマーク制度は、品質などの内容をJISで具体的に規定して、そのJISに 適合する製品にはJIS適合品であることを示す特別の表示(JISマーク)を付す - 19 - ことができる制度であり、企業間の取引や公共調達での購入の際の指標や、消費者が 安心して製品を購入するための指標などに用いられ、現在、様々な鉱工業製品に表示 されている。 本制度は、工業標準化法の一部を改正する法律により、平成 17 年 10 月 1 日から、 従来の国によるJIS表示認定制度から、国に登録された認証機関による製品認証制 度に変更となった。 本会は、国よりJIS登録認証機関としての登録を受け、平成 18 年 1 月より認証 業務を開始しており、本年度は次のとおり予定する。 (1) 認証を行う範囲及び区域 製品認証を行う対象のJISは次のとおりで、認証申請者の範囲は、国内の製造 業者、販売業者及び輸入業者としている。 ① JIS A 5371 プレキャスト無筋コンクリート製品 ② JIS A 5372 プレキャスト鉄筋コンクリート製品 ③ JIS A 5373 プレキャストプレストレストコンクリート製品 ④ JIS G 3443-1 水輸送用塗覆装鋼管 ⑤ JIS G 5526 ダクタイル鋳鉄管 ⑥ JIS K 6739 排水用硬質ポリ塩化ビニル管継手 ⑦ JIS K 6741 硬質ポリ塩化ビニル管 ⑧ JIS K 9797 リサイクル硬質ポリ塩化ビニル三層管 ⑨ JIS K 9798 リサイクル硬質ポリ塩化ビニル発泡三層管 (2) 認証センターの運営方針の策定に関することや、認証に関する審査結果の判定に 関することなどを審議し、認証の中立・公正を期すため次の委員会の開催を予定す る。 委 員 会 名 JIS認証運営委員会 JIS認証判定委員会 JIS認証苦情処理委員会 JIS認証異議申立処理委員会 - 20 - 9 研究発表会の開催 下水道研究発表会は、昭和 39 年本会設立以来、毎年開催しており、下水道の経営 及び技術に関する日頃の研究成果を発表する下水道界で最大の発表会である。この間、 各分野における発表は、下水道の普及促進や公共用水域の水質改善、近年では地球環 境の保全等、安全・安心、環境、経営改善等、その時々の課題解決や情報収集・交換 に大いに活用されてきた。48 回目を迎える今年の発表会は、昨年に引き続き募集ポ スターを作成・配布するなどPRの強化を図り、産・学・官の研究者や实務者、学生 等から約 1,200 名の参加を予定し、次のとおり開催する。 〔第 48 回下水道研究発表会 開催概要〕 1)期 日: 平成 23 年 7 月 26 日(火)~7 月 28 日(木) 2)場 所: 東京ビッグサイト 会議棟 3日間 東京都江東区有明3-11-1 3)参加者 : 正会員、準会員、特別会員、賛助会員、学生、一般 4)発表内容(予定): ① 特別講演 京都大学大学院教授 津野 洋 氏 「地球温暖化防止の観点からみた下水汚泥の資源化(仮)」 ② パネルディスカッション 「大規模災害と闘う国際下水道専門家会議(仮)」 ③ 口頭発表セッション 発表予定編数 約 320 編 ④ ポスター発表セッション 発表予定編数 約 15 編 5)参加者数: 6)併催行事 約1,200名 下水道展’11 東京 研究発表会の企画運営等について調査審議を行うため、次のとおり委員会等の開催 を予定する。 委 員 会 等 名 下水道研究発表会企画運営委員会 10 講習会、説明会等の開催 (1) 講習会、説明会等の開催を、次のとおり予定する。 - 21 - 講 習 会 等 名 实 施 期間 予定時期 (日) 第46回下水道技術職員養成 23年6月 講習会(地方支部下水道協会との共催) ~ 7月 第40回下水道事務職員養成 23年6月 講習会(地方支部下水道協会との共催) 第10回下水道施工技術者講 習会 ~ 7 月 23年 5 月 第21回下水道排水設備講習 23年 9 月 ~10月 会 第26回下水道都道府県セミ ナー(流域下水道都道府県協議会との共催) 第24回下水汚泥の有効利用 に関するセミナー 合 計 2 全国7会場 410 正会員、準会員、 賛助会員、非会員 2 全国7会場 360 正会員、準会員、 賛助会員、非会員 1 100 正会員、準会員、 賛助会員、非会員 東京都 1 東 京 都、大 阪 市 200 正 会 員 準 会 員 23年10月 1 神戸市 155 正会員、準会員、 賛助会員、非会員 第4回下水道管路施設維持管 23年10月 ~23年12月 理講習会 案説明会 考 正 会 員 (都道府県) 高度処理セミナー(下水道高度処理 23年10月 ~11月 促進全国協議会との共催) 23年10月 第12回下水道事務セミナー ~11月 平成24年度下水道事業予算 備 人員(名) 60 23年10月~ 12月 領説明会 参加予定 東京都 第21回下水道技術セミナー 下水道施設維持管理積算要 地 2 (未定) に関する講演会 催 23年 7月 第11回特 別 セ ミ ナ ー 下水汚泥のリサイクル推進 開 0.5 東 京 都、大 阪 市 0.5 仙台市 、東 京 都、 大阪市 2 北九州市 正会員、準会員、 賛助会員、非会員 正会員、準会員、 240 賛助会員、非会員 正会員、賛助会員 130 、下水道高度処理促 進全国協議会会員 正会員、準会員、 230 賛助会員、非会員 150 0.5 東 京 都、 大 阪 市、 福 岡 市 1 仙台市 、東 京 都、 大阪市 200 正会員、準会員、 賛助会員、非会員 24年1月 0.5 東京都 140 正会員、準会員、 賛助会員、非会員 24年2月 ~3月 0.5 東 京 都、大 阪 市 、福 岡 市 160 正会員、準会員、 賛助会員 24年 2 月 0.5 東京都 250 正会員、準会員、 賛助会員 2,785 (14) - 22 - (2) 研修のあり方について調査審議を行うため、次のとおり委員会等の開催を予定す る。 委 研 教 員 修 会 検 材 討 等 委 名 幹 員 事 会 会 (3) 下水道技術検定・下水道管理技術認定試験受験講習の開催を、次のとおり予定す る。 講 習 名 第37回下水道技術検定( 第3種)・第25回下水道管 实 施 期間 予定時期 (日) 23年8月~ 9月 開催地 3 東京都、名古屋市 ※ 大 阪 市、福 岡 市 理技術認定試験受験講習 11 参加予定 人員(名) 備 考 300 ※ 技術検定 1.5 認定試験 1.5 国際活動 水の安全・衛生に関わる問題や総合的な水資源管理、温室効果ガスの排出抑制など、 下水道に関わる様々な課題・問題点は、国内にとどまらず、国際的な取り組みが必要 となっている。本会では従来より、各地域や国の下水道関連団体を通じ、情報交換や 技術交流を進めている。今後も、国際交流に関し、本会が果たす役割は大きくなるも のと予測され、平成 23 年度においても、以下の活動を通じ、下水道事業の発展に貢 献していく。 (1) 国際活動の实施 ① EWA/WEF/JSWA 特別会議の開催準備 東日本大震災の発災を受け、今年度の開催を予定していた本特別会議は、平成 24 年度に開催を順延する。なお、今年度は、その代替行事として、「大規模災 害と闘う国際下水道専門家会議」を開催する。 ② WEF(米国水環境連盟)年次総会におけるテクニカルカンファレンス(研究発 - 23 - 表会)等への論文発表者の派遣(米国・カリフォルニア州ロサンゼルス市) ③ ISO/TC224(飲料水の供給及び下水に関するサービス事業の標準化)への対応 「飲料水及び下水サービスに関する活動」の国際規格は、平成 19 年 11 月に我 が国で開催された ISO/TC224 総会で承認され、同月 29 日に文書として発行され た。引き続き、「アセットマネージメント」及び「危機管理」などについてワー キンググループで議論していく。また、ISO/TC224 に基づく JIS の制定のため の作業を進める。 ④ 外国人研修生の受入れ ・韓 国 技術研修(下水処理・汚泥処理) 20 名 期間 1 週間、 平成 23 年 11 月 技術研修(管きょ施工及び維持管理) 15 名 期間 1 週間、 平成 23 年 10 月 技術研修(水産業プロジェクトマネージャー養成) 20 名 期間 1 週間、 時期未定 ⑤ 日韓交流 ・韓国上下水道協会研究発表会での日本側発表者の派遣及び技術交流等 ・Water Korea 2011 への参加者公募(韓国) ⑥ 日中交流 ・中国全国排水委員会 2011 年会への参加 ⑦ モンゴル下水道技術支援 ・ビジネスセミナー等の開催 ・視察団の受け入れ ⑧ 外国下水道関係者来訪時の意見交換会の開催 ・随時スモールセミナーの開催等 ⑨ WEF会員募集及び管理 ⑩ アジアセッション 東日本大震災の発災を受け、今年度は中止する。平成 24 年度は参加国を拡大 して实施することを検討する。 ⑪ 世界水フォーラムへの参加支援 ・フランス・マルセイユで 2012 年(平成 24 年)3 月に開催される第 6 回世界 水フォーラムの関連セッションへの参加を支援する。 ⑫ アジア・太平洋水サミットの支援 ・日本水フォーラムが主体となり 2012 年(平成 24 年)1 月にタイのバンコク - 24 - で開催予定の第 2 回アジア・太平洋水サミットを支援する。 ⑬ 下水道グローバルセンターの支援 ・下水道グローバルセンター(GCUS)の活動を事務局として積極的に支援 する。 ⑭ 地方公共団体の国際交流の支援及び情報提供 ・GCUSの活動と連携して、国際交流を進める地方公共団体への情報提供等 の支援を行う。 (2) 国際活動計画等について調査審議等を行うため、次のとおり委員会の開催を予定 する。 委 員 会 等 名 国 際 委 員 会 企 画 小 委 員 会 ISO/ TC224下 水 道 国 内 対 策 委 員 会 (3) 国際活動関係図書の発行を、次のとおり予定する。 図 SEWAGE 書 WORKS 合 IN 名 JAPAN 2011 計 部(冊) 備 考 1,000 1,000 ・この他に、下水道用語集の改定(収録用語の見直し、多言語の訳語の追加)作業 を進める(改訂版の発行は平成 24 年度以降)。 - 25 - 12 出版事業関係 (1) 下水道協会誌及び各種図書(会員名簿を含む。)の発行を、次のとおり予定する。 図 書 等 【協会誌】 名 (1) 下水道協会誌 【新 刊】 部(冊)数 備 [ 90,000] 90,000 月 7,500部(論文集を含む。) (9) 下水道用設計標準歩掛表 [ 10,900] (未定) 4部(4,000~5,000) 下水道用設計積算要領管路施設(更生工法)編 1,000 下水道統計(66号・平成21年度版) 200 (CD-ROM付) 第47回下水道研究発表会講演集 800 (CD-ROM付) 日本の下水道(平成23年版) 1,000 ディスポーザ排水処理システム(仮称) 1,000 下水道用鉄筋コンクリート製ボックスカルバー ト(仮称)(JSWAS A-12) 下水道用プレストレストコンクリート製ボック スカルバート(仮称)(JSWAS A-13) 会員名簿 【改定版】 考 1,000 1,000 3,800 (6) [ 7,500] 下水試験方法(上・下巻) 1,000 下水道施設維持管理要領(終末処理場・ポンプ 場施設)編 1,000 下水道施設維持管理積算要領(管路施設)編 1,000 管きょ更生工法の設計・施工管理のガイドライ ン(仮称) 1,000 下水道用鉄筋コンクリート管(JSWAS A-1) 1,000 下水道用リブ付ポリエチレン管(JSWAS K-15) 1,000 - 26 - 図 書 等 【増版】 名 部(冊)数 (5) 備 考 [18,500] 下水道施設計画・設計指針と解説(前編) 他4点 4,500 (21) ( 126,900) 合 計 うち 協 会 誌( 1) ( 90,000) 一般図書(20) ( 36,900) (2) 下水道協会誌の編集並びに論文の審査等を行うため、次のとおり委員会の開催を 予定する。 委 員 会 名 下水道協会誌編集委員会 下水道協会誌文献委員会 下水道協会誌論文審査委員会 (3) 下水汚泥資源利用にかかわる季刊誌「再生と利用」を発刊することとし、その編 集を行うため、次のとおり委員会の開催を予定する。 委 員 会 名 再生と利用編集委員会 (4) 下水道用標準設計歩掛表の発刊及び設計積算要領の改定のため、次のとおり委員 会の開催を予定する。下水道用標準設計歩掛表は、管渠、処理場等の建設、設計委 託に関する標準的な歩掛を整理したもので、地方公共団体において予定価格を積算 する際に不可欠なものであり、工事・委託の発注者である地方公共団体を正会員と する本会として、平成 23 年度より、本会の事業として発刊する。なお、希望する 正会員に一部の無償提供を实施する。 - 27 - 編 下 水 下 水 道 道 集 用 委 歩 用 設 員 掛 検 計 会 名 討 積 委 算 作業委員会等 員 会 検討小委員会 要 領 - 管 路 施 設 編 - 編 集 委 員 会 検討作業委員会 下 水 道 施 設 維 持 管 理 積 算 要 領 - 管 路 施 設 編 - 編 集 委 員 会 下 水 道 施 設 維 持 管 理 積 算 要 領 -終末処理場・ポンプ場施設編-編集委員会 13 検討作業委員会 下水道賠償責任保険関係 下水道賠償責任保険は、下水道施設の管理に起因する賠償責任事故に対する財政上 の負担を保険金で肩代わりするとともに、事故処理を円滑に行うため、昭和 58 年度 から实施しているもので、平成 23 年度も引き続き实施し、900 団体程度の加入を予 定する。 14 協会改革の着実な推進 本会では、平成 22 年 1 月に理事長を委員長とする協会改革プロジェクトチームを 設置し、地方公共団体へのアンケート調査、地方公共団体との協会改革プロジェクト 意見交換会議における審議等も通じて、本会の改革を進め、昨年 11 月には、同プロ ジェクトチームの検討報告をとりまとめ、改革を推進してきているところである。 平成 23 年度は、協会改革の方向性に沿って、具体的な個別事業・取り組みへ反映、 具体化をすることにより、改革を着实に推進する。 具体的には、改革の推進状況のフォローアップを適宜、行っていくとともに、その 都度、改革の方向性の評価を行っていくことで、PDCAサイクルの实践により、改 革の推進を図っていく。 15 公益社団法人への移行 いわゆる公益法人制度改革関連三法の施行を踏まえ、本会ではワーキングを設置し、 対応方針を検討してきた。ワーキングでは、本会の業務内容の公益性の高さ、会員の 意向等を踏まえ、公益社団法人への移行を前提に、現状の本会の事業内容について分 析を行い、認定基準への適合性等を確認した。そうした結果も踏まえ、平成 22 年度 - 28 - 通常総会において、本会は公益社団法人へ移行するとする基本方針を決定した。平成 23 年度は、公益社団法人へ移行するに当たって、新法人における定款案等、必要な 準備を行い、公益法人への移行に係る認定申請の手続を進める。 16 事務局組織の再編 協会改革の一環として、事務局組織を再編し、平成 23 年 4 月より新たな体制にて 業務を实施する。業務内容・機能に応じて組織を再編することで、複数の部署に分か れて实施されてきた関連業務の効率化を図る他、新たな事業展開を推進し、経営戦略 の構築に向けた企画部門の強化、時代のニーズにより、より積極的な取り組みが求め られる分野への体制の重点化等を目指し再編する。 具体的には、主に以下の観点から再編を行う。 ① 広報機能の一元化 調査部に設置していた協会誌編集室を廃止し、総務部広報課が協会誌の編集業務 を所掌することとし、広報機能を一元化する。 ② 企画力、会員サービス対応の強化 企画部門を強化すべく、調査部を企画調査部に改組するとともに、企画研修課を 新設。また、会員サービスの向上に向けて会員サービス担当主幹を配置する。 ③ シンクタンクとしての取り組みの強化 下水道のシンクタンクとしての機能を強化すべく、従来の技術部を技術研究部に、 資源利用促進課を資源利用研究課にそれぞれ改組する。 ④ 国際部門の強化 国際展開に係る取り組みを強化すべく、国際課を創設する。 ⑤ 検査・認証等部門の強化 技術部に置いていた規格・検査課について、組織の機能に応じて、「JIS登録 認証センター」へ統合し、「検査・JIS登録認証センター」に改組することで、 効率化を図る。 17 協会財政問題検討委員会による検討 平成 21 年度から会費改定を行い、会費総額は 15%程度縮減され、また、平成 22 年度からは正会員及び賛助会員会費の 10%値下げを行った。好転しない景気の状況 から、本会の主要な事業収入も減収になっており、今後もこの傾向が続くものと見込 まれるが、平成 22 年 2 月に实施したアンケートによる意見では、更なる会費軽減の 要望が多く寄せられており、本会の財政規模が縮小する中、会員サービスの低下を招 - 29 - かず会員要望に応えていくため、引き続き、「協会財政問題検討委員会」及び同ワー キンググループにおいて、会費のあり方等、今後の本会の財政運営について検討を行 う。 18 余剰床を活用した賃貸事業の実施 本会では、自前の事務所を取得する目的をもって昭和 56 年に創設した事業振興基 金により、平成 23 年 1 月に東京都千代田区内神田2丁目に有形資産を取得し、同 3 月、本会も入居した。平成 23 年度より、当該物件の余剰床を活用することによる賃 貸事業を開始、賃貸事業収入による収益の確保を目指す。 19 公益信託下水道振興基金に係る信託事務の支援 「公益信託下水道振興基金」の受託者(みずほ信託銀行)が行う信託事務のうち、 運営委員会の運営等に係る事務処理の支援を行う。 20 外部監査 「公益法人の指導監督体制の充实等について」(平成 13 年 2 月 9 日公益法人等の 指導監督等に関する関係閣僚会議幹事会申合せ)申合せ事項「3 その他(2)外部監 査の要請」に基づき、本会作成の計算書類が、一般に公正妥当と認められた公益法人 会計基準に準拠し、適正に表示されているか等について公正な意見を得るため、公認 会計士による外部監査を实施する。 21 賛助会員関係(再掲) (1) 平成 23 年度事業、下水道展の開催計画等の審議のため、賛助会員参与会、賛助 会員常任参与会幹事会等の開催を予定する。 (2) 関係省及び地方公共団体職員(下水道用資器材の規格の制定等にあたっては、業 界団体職員を含む。)により構成された各種委員会において、対象によっては長期 にわたる調査審議の結果に基づきとりまとめられた図書を、原価で購入でき、また、 代金後納制を適用している。 (3) 政府予算の概算要求又は編成期に向けて、提言活動(本会賛助会員参与会と共 催)の实施を予定する。 (4) 世界に誇る技術の祭典「下水道展 ’11 東京」を、下水道研究発表会等と併せて 開催し、これに出展できるとともに、研究発表会にも参加できる。 - 30 - (5) 認定工場制度を適用する資器材を 31、認定工場を延べ 721 と予定し、これらに ついての所定の基本調査及び製品検査の实施を予定する。また、資器材製造者団体 の要請に基づき、实物による下水道用管路資器材研修会を全国 12 会場で開催する。 (6) 賛助会員参加のための研究発表会のほか、一般の講習会、説明会等を 13 種程度 予定する。 (7) 国際交流関係行事やビジネスセミナーへの参加募集を行うとともに、GCUS活 動の情報提供を行う。 (8) 下水道技術検定(第 3 種)・下水道管理技術認定試験(日本下水道事業団实施) に係る受験講習を实施する。 22 役職員予算定数 区 役 職 分 定 数 員 91名 うち検査員 39名 - 31 - 備 考
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