航空関連事業 2014 年 3 月期の業績報告および 2015 年 3 月期の取り組み 新千歳空港、関西空港、成田空港などにおける旅客の搭乗受 2015 年3 月期においては、首都圏空港の発着枠拡大や訪日需 付や手荷物・貨物搭載などの空港地上支援業務の受託が増加し 要の高まりを背景とした海外航空会社の就航増加が見込まれる (貨 たことに加え、 (株) OCSによる国際エクスプレスサービス ことから、国内空港における旅客・貨物の空港地上支援業務の受 物) の売上も増加しました。さらには、2013 年 4 月より新たに 託や、書類・印刷物の国内外向け輸送を対象とした国際エクスプ 羽田空港において空港地上支援業務を開始したANA エアポー レス貨物および高付加価値貨物の取り扱いの拡大を目指します。 トサービス (株) の売上を計上した結果、当期の航空関連収入は 以上により、2015 年3 月期の航空関連収入は当期比4.4% 増 前期比6.4% 増の1,896 億円、営業利益は同57.1% 減の27 億 の 1,980 億円、営業利益は同 136.8% 増の 65 億円を計画して 円となりました。 います。 パイロット訓練事業について 2013 年7 月、当社はPan Am Holdings, Inc.およびPan Am International Flight Academyを含むその子会社(本 社:米国フロリダ州マイアミ、以下総称してPan Am 社) の全 株式を 139.5 百万米ドル (約 137 億円) にて取得しました。 Pan Am 社は 1980 年にパンアメリカン航空のパイロット訓 また、パイロット需要の増加が見込まれるアジア市場を ターゲットに、ジョイントベンチャー形式でタイ (バンコク) に パイロット訓練会社を設立することとしました (2014 年 8 月 8 日適時開示:資本金 8.3 百万米ドル、当社グル ープ出資 比率 75% ) 。Pan Am 社が有する高品質な訓練プログラム 練部門として設立された独立系の訓練提供会社で、米国内 や、強固な事業プラットフォームを活かし、旺盛なパイロット 航空会社からのパイロット訓練需要の取り込みを中心として、 養成需要の早期取り込みを目指していく方針です。 南米・アジアを含むグローバルでのパイロット養成需要の増 加を背景に着実に成長を遂げています。 当社としては、既存事業と高いシナジー効果を生み出すこ とが期待される航空関連ビジネスを拡大し、収益ドメインの 多様化を推進してまいります。 34 ANA ホールディングス株式会社
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