天然芝生床土のブラックレイヤー

天然芝の排水不良の原因
ブラックレイヤー
ブラックレイヤー(Black layer)
サンドグリーンにおいて地表から1~8cmの深さのところにできる厚さ0.5~2cmの黒い層がブラックレイヤーといわれる。サッチや粘土質土
壌の上に目砂を施してきたグリーンに多く発生する。
これが形成されると芝は黄化~黄銅色になり、後に芝芽が薄くなる。
ブラックレイヤーの形成は土壌中の酸素欠乏から始まる。
藻類の発生や排水不良などで嫌気的(無酸素状態)になった土壌中で、細菌の活動により有毒な硫化水素ガスが発生し、根に直接影響す
る。このガスが鉄などの金属と反応して黒色の金属硫化物の沈殿となって蓄積する。
ブラックレイヤーを形成させないためにはサッチ除去に努め、土壌の通気をよくすることと硫黄を含む資材を使用しないことである。藻類防
除の徹底や常に同じ粒度の砂目土の使用もブラックレイヤー抑制に貢献する。