子どもの病気

子どもの病気
乳幼児の急病
発
・判断
熱
☆40度近い高熱。意識うつろ。ぐったり。
→かかりつけの小児科や救急病院へ
☆38度前後の発熱。顔色、きげん、食欲、意識が良好
→家庭で応急処置。様子を見て小児科へ
応 急 手 当
① 布団に寝かせて安静に。毛布やかけ布団で保温し、暑がる様子を見せたら加減を。
② 子どもが嫌がらなければ、頭部にぬれタオル、氷まくら、市販の冷却シートなどを。
③ 汗をかいたら乾いたタオルで体をふき、こまめに下着を取り替える。
④ 刺激の少ない飲みもので、水分補給を十分に(熱上昇・脱水症状の防止)
。
⑤ 解熱剤(座薬)の使用は医師の指示に従って。
*乳幼児は体温調整が未熟なので、環境の影響で体温が上昇したり下降したりしやす
いものです。病気だからといって室温を過度に上げないようにし、厚着をさけるほ
うがよいでしょう。
ひきつけ(けいれん)
・判断
☆高熱時(熱性けいれん)、激しく泣いている最中(憤怒けいれん)に
発作
☆テレビなどの視覚刺激(光感受性発作)も原因に
☆全身を突っ張らせ、顔面や手足のふるえ、意識消失、よだれを垂ら
すなどの症状も
応 急 手 当
① 衣類のボタンなどを外し、呼吸が楽にできるように。
② 周囲にあるぶつかると危険なものを遠ざけ、体の周りに柔らかいタオルやクッショ
ンを。近くにストーブがあるときには、接触によるやけどにも注意。
③ 高熱時には冷たいタオルなどを頭部に。
④ 発作はたいてい数分。治まったら回復体位(体を横向きに。頭をやや後屈させて気
道を開放。上側のひざを 90 度まげるように)にしてしばらく安静に。
⑤ ひきつけが長時間続いたら早めに小児科などへ。
*あわてて体を押さえつけたり、激しく揺するのは禁物。ひきつけで舌をかむ心配は
まずないので、口にタオルなどの詰め物は不要です。
*高熱時にたびたび発作を起すようなら、かかりつけ医に相談して、解熱剤(座薬)
を常備し、熱の上がり具合を見て、早めに使用を。ひきつけが頻繁におこる場合、
肺炎や髄膜炎などの重い病気も考えられます。
吐
・判断
く
☆授乳後すぐに吐く
→ミルクの飲みすぎや、空気を飲み込んだための生理的な逆流現象
(吐乳、溢乳)。その後元気なら心配なし。
☆発熱、腹痛、血便を伴う
→胃腸・腹膜の炎症、腸重積症などの疑い。小児科などへ。
応 急 手 当
① 寝かせている幼児は、吐物が気管に入らないように顔を横向けに。
② 吐き気が治まったら 1 時間ぐらい様子を見て、小児用イオン飲料水、湯ざまし、お
茶、砂糖水などを少しずつこまめに飲ませる(脱水症状の防止)。
発
・判断
疹
☆平熱・微熱・軽い痛みやかゆみ
→医師にかかるのは、様子をみてからでも大丈夫
☆高熱、泣きやまない痛みやかゆみ
→小児科などへ
① 熱が出ていたら、安静に寝かせて十分な水分補給を。
② 暑さでかゆみを訴えたら、室温、肌着や布団の量の加減を。
③ ひっかきによる発疹の化膿などを防ぐため爪は短く切る。
発
疹
で
考
え
ら
れ
発 熱 熱 と 発 疹 の 出 方 発疹の状態 考
あり
あり
熱が先に出る
熱が先に出る
(熱が出ないことも)
る
え
病
気
ら
れ
る
赤い
麻疹(はしか)、突発性発疹など
水泡あり
手足口病など
あり
同時に出る
赤い
風疹(三日ばしか)など
あり
同時に出る
水泡あり
水痘(水ぼうそう)など
なし
赤い
なし
水泡あり
誤
・判断
病
気
アトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、あ
せも、じんましんなど
伝染性膿痂疹(のうかしん)とびひな
ど
飲
なくなっているものの確認(硬貨・ボタン・クリップ・タバコなど)
応 急 手 当
のどが詰まって窒息状態のとき・・・
①意識があることを確認。
乳幼児を片方の腕にうつぶせに乗せ、頭を低くして背中の肩甲骨のあいだを 4∼5 回
たたく(背部叩打法)。
②口の中を確認し、異物がみえたら一本の指でそっとかき出す。
③異物が取れなければ、仰向けにして胸骨の下を指で圧迫。
口の中を確認し、だめなら再度①∼③の手順を。
* 異物が取れなくても異物の移動で空気の通りがよくなることが期待できます。
毒性のあるものを飲んだら・・・
☆ 石油製品(灯油、ガソリン、ベンジン)
→何も飲ませず、吐かせない
☆ 漂白剤、酸性やアルカリ性の強い洗浄剤など
→牛乳(なければ水)を飲ませるが、吐かせない
☆防虫剤(樟脳(しょうのう))
→水を飲ませ、吐かせない
☆ 防虫剤(ナフタリン、パラジクロロベンゼン)
→水を飲ませ、吐かせる
☆ タバコ(紙巻き煙草)2cm以上
→吐かせる
☆ シロアリ駆除剤、除草剤、農業用殺虫剤、化粧品、医薬品など
→水か牛乳を飲ませ、吐かせる
*石油製品や酸・アルカリが強いもの、けいれんを起こすようなもの(薬)は、症状を
悪化させるおそれがあるため、吐かせるのは厳禁。
*意識がない又は混濁していれば、それ以外のものでも吐かせる手当ては行わず、回復
体位(体を横向き、頭をやや後屈)にして気道確保を。無理に吐かせると、窒息した
り、吐物が気管に入り危険。
*石油製品、ナフタリン、樟脳(しょうのう)は、脂質に溶けやすく、牛乳を飲ませた
場合、毒物の吸収を早めるため、厳禁。
案内・関連情報
子どもの体調が悪い。でも何科を受診したらいいかわからない。そういう時には、健康
管理センター(℡22−2219)でも相談を受け付けています。ご利用ください。
帯広市休日救急診療当番医(日曜日、祝・休日、年末年始)
受付時間
9:00∼17:00
診療科目
内科、小児科、外科、整形外科、産婦人科
・この当番医制度は、あくまでも「急病患者さん」のためのものです。いわゆる「休日
診療所」という意味での当番医制度ではありません。
・急病ではなく、日曜日は都合が良いからという理由での受診は他の急病の方に迷惑を
かけてしまいます。
・急な変更もありますので、帯広市急病テレホンセンター(℡0155-26-1099)にお問い
合わせ下さい。
帯広市急病テレホンセンター
(℡015526-1099)年中無休・24 時間対応
北海道救急医療情報案内センター
(℡012020-8699)年中無休・24 時間対応
発熱や急な腹痛などの初期救急が必要なとき、受診できる医療機関をお知らせします。
帯広市夜間救急センター
住
所 帯広市東 7 条南 9 丁目32
電
話 0155−25−7518
診療時間 21:00∼8:00(年中無休)
科
目 内科・小児科
北海道救急医療・広域防災情報システム
http://www.qq.pref.hokkaido.jp/qq/qq01.asp
小児救急電話相談
急な発熱や誤飲の際などの小児救急に関する相談を受け付けています。
Q.どんなことが相談できるの?
A.お子さまが夜間、急な病気や事故で具合が悪いとき、家庭でどのように対処すれ
ばよいか、直ちに医療機関にかかる必要があるかについて、電話で看護士が助言、
アドバイスをおこないます。
Q.相談できないこともあるの?
A.緊急性のあるお子さまのための電話ですので、育児相談はできません。また受診
可能な医療機関を知りたい場合は、救急医療情報センター(℡0120-208699)ま
で電話でお問い合わせください。
Q.相談するときの注意事項は?
A.電話がつながったら、慌てずゆっくりと、お子さまの症状、年齢、名前などをお
話ください。なお、明らかに重大な場合は(呼吸や心臓が止まっている、事故で
大怪我をしている)直ちに119番に通報してください。また電話相談は、医師
が直接診療するものではなく、あくまでも家庭での一般対処などに関する助言、
アドバイスですので、あらかじめご留意ください。
電話相談受付時間
平日(月曜∼金曜) 午後7時∼午後11時
* 土曜、日曜、祝日、年末年始の相談業務はおこないません。
電話番号
ご家庭の電話でプッシュ回線をご利用の場合
#8000
その他ダイヤル回線、携帯電話、PHSの場合
011−232−1599
(いいこきゅうきゅう)
(財)日本中毒情報センター
化学物質(タバコ、家庭用品など)、医薬品、動植物の毒などによって起こる急性中毒
について、 実際に事故が発生している場合に限定し情報提供しています。
大
阪
(24時間対応:有料)
0990−50−2499
(9時∼21時対応:有料)
0990−52−9899
(24時間テープによる情報提供:無料)
072−726−9922
中毒110番
つくば
タバコ専用電話