の安全 はかっていますか? 最近、レジオネラ症という病気が新聞やテレビで報道されていま す。この病気はレジオネラ属菌という細菌がビルの冷却塔、循環式 の浴槽や温泉等で繁殖し、細かい水滴と一緒に人が吸い込むことで レジオネラ肺炎などの病気を引き起こします。特に乳幼児や高齢者、 病人など抵抗力の低下している人がかかりやすい傾向にあります。 当協会では、レジオネラ属菌検査を下記の要領で実施しておりま すのでご案内申し上げます。 検査内容 レジオネラ属菌の有無およびその菌数 お問い合せ TEL 045-773-1921(代) 月曜日∼金曜日の午前9時∼午後5時 神奈川県予防医学協会 集団検診センター 検査第一部 神奈川県横浜市金沢区鳥浜町13-7 E-mail:[email protected] 検査のご依頼にあたって 1.検査希望日の1週間前までにお申し込みください。 2.検査に必要な採水ビンおよび検査する水の採り方、搬 送の方法などのご案内書を宅配便でお送りいたします。 3.採水後、宅配便にてご返送下さい。 4.検査結果は検査当日より2週間程でご返送いたします。 たしかめましょう健康 神奈川県予防医学協会 http://www.yobouigaku-kanagawa.or.jp ●レジオネラ属菌が引き起こす病気 ? レジオネラ属菌の種類によって、肺炎を起こすレジオネラ肺炎(在郷軍人病) とインフルエンザ様の症状だけで、肺炎になることのないポンティアック熱に 分けられます。 ◆レジオネラ肺炎 7∼10日の潜伏期の後に37∼40℃の悪寒を伴う発熱、疲労倦怠感、痰の少な い咳、呼吸困難などの症状がみられ、重症の場合には死亡することがあります。 ◆ポンティアック熱 悪寒を伴う発熱、筋肉痛などで症状がインフルエンザに似ています。5日程 度で回復します。 レジオネラ属菌 の特徴 ●発育至適温度は? ●どこに多く生息? レジオネラ属菌は36℃前後で最もよく増殖します。 4℃以下では培養不能になったり、死滅する可能性 が高く、70℃以上ではすぐに死滅します。45℃∼5 0℃以上では増殖しないか死滅する可能性が高くなり ますが、63℃の温泉から出たケースもあります。 レジオネラ属菌は自然界の土壌と淡水(川や湖)に 生息しています。 一方、20℃以上 の水が停滞または 循環する人口環境 水(冷却塔水、温 泉、循環式の風呂、 加湿器、公園の噴 水などの修景水) には高率に生息し ています。 ●感染の形態は? 人から人への感染ではなく、共通の感染源(汚染 された循環式風呂や温泉冷却塔などからのエアロゾ ル)から複数の人が感染し発病します。エアロゾル は2∼5μm前後の微細な水泡でレジオネラ属菌はこ のなかに内包されたまま肺に入り感染します。 ! レジオネラ症の 予防について ●レジオネラ属菌を検出限界以下に レジオネラ属菌による感染については個体差、体調等を考慮すると、レジオネラ症を 引き起こす危険のある菌数や感染を起こさない安全な菌数について明言することはでき ません。そのため、レジオネラ症予防のためには人工環境水中のレジオネラ属菌をでき る限り少なくすることが重要です。 レジオネラ属菌の調査結果 検水の種類 調査数 検 出 不検出 検出率 214 冷却塔水 (1987∼98) 193 給湯水 (1996∼99) 95 修景水 (1994∼96) 32 空調用加湿水 (1996∼99) 浴槽水 特別養護老人ホーム(1999) 94 循環式風呂(24時間風呂) 38 普通風呂 家庭用(1996∼97) 97 循環式風呂(24時間風呂) 30 普通風呂 20 温泉水 プール水 プール ジャグジー 雑用水(1994∼96) 118 96 55.1% 11 182 5.7% 19 76 20.0% 0 32 0% 「水の安全」が重要視される いま、ぜひご利用ください。 検査はお送りする器材に採水し、そのま まご返送していただくだけです。同封の 60 0 34 38 63.8% 0% 80 0 17 30 82.5% 0% 6 14 30.0% 49 30 0 4 49 26 0% 13.3% 73 5 68 6.8% (東京都衛生局・「知っていますか?レジオネラ」より) 水の採り方、搬送方法に従って採水して いただければ、簡単にしかも2週間ほど で検査結果がわかります。 たしかめましょう健康 神奈川県予防医学協会 http://www.yobouigaku-kanagawa.or.jp
© Copyright 2024 Paperzz